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ひとつむぎの手(新潮文庫)
ひとつむぎの手(新潮文庫)
知念実希人/新潮社
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総合評価

133件)
4.3
57
55
15
2
0
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    医療物…久しぶりでしたが展開がしっかりしており且つ濃厚なので一気読みでしたし内容が濃厚な分ラストシーンは感極まり爽快感すら感じますよ。

    23
    投稿日: 2025.09.24
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    どの本を読んでも医療の現場は大変そうである。しかも問題も山積みである。問題の一つであった研修医とも良好でよかったが、主人公の自己犠牲が強く感じ、それで本当にいいのかと思ってしまう。それでもみんなが幸せな道に進んだのかな。妻に感謝ですね。

    5
    投稿日: 2025.09.13
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    主人公は純正医大附属病院の心臓外科の医師平良祐介。入局して六年以上経過し、関連病院への出向を考える時期になっている。出向先は希望している富士第一総合病院になるのか?それとも心臓外科医として死刑宣告にも等しい心臓手術のない沖縄の病院になるのか? 研修医3人を担当する代わりに2人以上を入局させる事が出来れば希望の病院へ出向させてやるとの条件に淡い期待を抱き担当医を引き受ける。しかし彼のその後に待っていたものは…。 オペのシーンは医師でもある知念さんならではのリアリティのある描き方で目の前にオペのシーンが思い浮かぶほど。 そして出世争いという点では、『白い巨塔』を彷彿とさせる欲にまみれた人間の嫌な部分が描かれている。 そんな中にも患者に寄り添い、研修医の将来を思いやる平良の人の良さが際立っていた。 心臓内科医の諏訪野先生て『祈りのカルテ』の諏訪野先生かな?同じ大学病院だし。そういう再会もまた楽しかった。

    7
    投稿日: 2025.08.17
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    期待あんまりしてなかったんだけどすごい良かった。思わず1日で読み切っちゃった、これで文庫本700円ってコスパ良すぎでしょ。しかも図書館で借りてきたからなんならコスパ無限大だわ。 でもさ、医者は激務だけど志で耐えてるってやりがい搾取のブラック企業よね。頑張って人には良い労働環境とお金を払ってあげて欲しい。

    1
    投稿日: 2025.07.03
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    知念実希人さんの作品をよむのは「優しい死神の飼い方」に続いて、2作目です。 大学病院で、一流の心臓外科の執刀医を目指す主人公が色々な場面で葛藤を抱えつつ前に進んで行く話です。 知念さんが医師をされているだけあって、医療現場で起きる出来事や登場人物のやりとりがとてもリアルです。 「優しい死神の飼い方」もそうだったけど、良い話とミステリー要素がありいろいろ詰め込まれてる感じです。

    30
    投稿日: 2025.06.28
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    感動した 平良先生の不器用だけど真っ直ぐな生き方が輝いてる本でした 最後の技にもスッキリして、研修医には泣かされました

    0
    投稿日: 2025.06.03
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    【泣かない人 0人説】 読み終わった後は、ツーーと温かいものが 頬をつたうことでしょう。 医療物の小説ですが、ここには 葛藤と苦悩と責任と人生が、ありえないほど 濃縮しています。 知念さんの作品は昔から好きでしたが、本作を 読めばさらに倍、ファンになることでしょう。 「今、ものすんごい泣きたい……」 そんな人は絶対読んで欲しい。 気持ちよく、そして圧倒的な なにかを感じられるとお約束します。 本当に全人類に読んで欲しい本。 ぜひ、お手に取ってみてください!

    0
    投稿日: 2025.05.22
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    素晴らしかったです!感動しました、、、! 医療系は専門知識が多く難しいものが多いですが、知念さんはお医者さんということもあって説明とかもすごく分かりやすく、とても読みやすかったです。 読み終わって人つむぎの手というタイトルの意味が分かりました。

    10
    投稿日: 2025.05.20
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    こういう本がとても好きだ。なりたい自分になるために努力を惜しまず、目の前の患者さんには誠意を持ってベストな治療を考える。人間関係と仕事の重圧に身も心もすり減らし大変なのだが、真摯な生き方は周りの心を動かす。見ている人は必ずいて、最後には誠実な生き方が報われて、本当に良くて涙した。

    9
    投稿日: 2025.04.11
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    はじめての知念先生の作品。 ひとつのドラマのように情景が見えて、先に進むにつれて面白くなっていく。 医療現場の人間模様が分かりやすいのと、主人公の先生の直向きさがとても良い。

    0
    投稿日: 2025.03.29
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    読みやすく一気に読み進められました。 病院内の人間模様や、手術室の緊迫感など、読み応えたっぷり。 主人公の平良さんは人間的に成熟しており、患者との向き合い方が素敵で感動します。 なので、彼が時々20代を思わせるような嫉妬心を燃やしたりするところが、読んでいて違和感を覚えてしまう。そこが残念。

    0
    投稿日: 2025.03.29
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    続きが気になって一気に読み進めました。 久々に面白い小説に出会えて良かったです。 ひとつむぎ、わたしも何か残せたら幸せだなと思いました。

    10
    投稿日: 2025.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    手術の描写に緊迫感が漂っていてリアルだった。 自分のよさって、人に言われて初めて気付くことも多いと思う。 尊敬している赤石に言われたこともあると思うけれど 長年追いかけてきた夢を方向転換する平良の勇気が素晴らしい。 終盤で次々に明らかになる事実には、なんとも言えない気分になったけど 後輩や、未来の患者のことも視野に入れられる平良はやはり、優れた人物なのだろう。

    0
    投稿日: 2025.02.02
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    しがらみ、自身の手腕や行く末、震える手指… 周りの評価はそれとは逆に患者に寄り添え、オールマイティに対応できる… 医師である作者ならではの緊迫感。

    0
    投稿日: 2025.01.18
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    実直なドクターながら、人並みの野心があるところがいい。熱い想いを持った心臓血管外科ながら、過去の怪我で思うように指が動かないなんて、もどかしすぎる。今時の研修医とのやりとりや家族とのやりとりに、ほっこりさせせられる。結構泣ける場面もあり、ドロドロした人間関係もあり、面白かった。軽い感じながら、重たい病院模様をうまく表現できていたと思います。大好き度❤️❤️❤️

    7
    投稿日: 2024.12.16
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    ミステリー要素というか 医療現場のお仕事や人間関係のお話。 でもでも!泣けました   【私たちは、ただ血管を紡ぎ合わせているんじゃない。患者の人生を、ひいては「人」そのものを紡いでいるんだ】  心臓外科ではないけど、大きな手術は2回。 わたしは2回人生を紡いでもらったんだなぁ。

    1
    投稿日: 2024.11.16
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    知念さんの作品は初めて読みました。祐介が少しかっこ良すぎるかなと思いつつ、感動しました。 仕事の評価で若い人から〇〇のようになりたいと言われることは、これ以上ない褒め言葉だと思う。 隠し事や秘密も周りの人のために必要なこともある。周りの人のことを考えればこそ。 祐介の人生この先どうなるか気になる。 多くの人が信頼を寄せる祐介は幸せになってほしいし、なれるのではないかと思っています。

    10
    投稿日: 2024.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後に「○○さんのような医者になりたい」とつながっていく終わり方に感動した。 病院としては、「権力争い」という社会の黒いところが顕著な部分まで描かれていた。小さい頃は、病院は人の命と向き合う場所として疑わなかったけれど、自分も社会人となり、働くようになってから、理不尽は当然のように身近に転がっていると知り、あってほしくはないが何かと現実的に感じた。最初は、それこそ自分よがりの動機で引き受けた研修医の指導ではあったが、彼のありのままの姿が、徐々に研修医たちの心をひきつけ、最終的には彼らに「本気で自分たちの将来を考えてくれた」と思ってもらえていたのがよかった。理不尽だらけの世界の中で、まだその理不尽に染まっていない人たちから、「あなたのようになりたい」と思ってもらえるのは、すごいのではないか思う。

    1
    投稿日: 2024.09.29
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    知念実希人、真夜中のマリオネットで好きなって、2作目。 最初は医者の研修指導の話で、あまり期待していなかった。 しかし、読み進めていくうちに、主人公の医療への熱い想いに触れ、研修員だけじゃなく、自分も祐介に惹かれていった。 自分のキャリアも大事なはずなのに、医者としての信念を曲げない祐介は、ほんとカッコいいと思う。僕も仕事に対する姿勢を見直す機会となった。 また、話の中では推理要素もあり、どんどん引き込まれていった。 これからも知念先生の本を読んでいきたい。

    1
    投稿日: 2024.09.29
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    本当に読者を取り込むのが上手いです。 初めて聞いた単語であるはずなのに、あたかも自分がその言葉を知っているかのような気持ちに陥る。 知念さんの物語は読んだ人にしか分からない満足感と学びがあります。

    0
    投稿日: 2024.09.17
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    大学病院のしがらみとか派閥争いを扱うものを見ると、げんなりしてしまう部分があるのですが、良くも悪くも細かいことまで書かれていて、リアリティがあって引き込まれました。 医師の仕事って何なんだろうと疑問にさえ感じてしまいますが、こういった場面は実際にもあるんでしょうね。 綺麗事だけでは生きていけない世界で、心臓外科は特に負担の大きな科なのだと改めて感じました。 そこで働くことのつらさは、当事者にしかわからないでしょうね。 やる気だけではやっていけない。 過酷な勤務の中で、研修医の指導に勧誘、緊急対応、自身のキャリアの道。 家族の支えがあるのが、この主人公のせめてもの救いなのかな。 担当患者さんのエピソードでは、小児の患者さんのところで涙をこらえきれませんでした。 子どものが苦しんだり耐えたりする姿は、小説であってもつらいですね。 知念さんの作品は医療場面がとにかくリアルなので、どの作品も入り込んでしまいます。 心臓外科医は実際にも不足しているのかな。 改めて素晴らしい仕事なのだと感じました。

    7
    投稿日: 2024.09.10
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    医療系のヒューマンドラマだから泣かないはずがない。わかっていて読んでも胸が詰まって感動した。 この本を読むと、心臓外科が他の課に比べて厳しい現状にあることがわかる。人の良い平良先生が理不尽な思いをしているのが悔しく、ハッピーエンドとは言い切れないラストはモヤっとしたものが残った。 それでもいい話だったし、何より平良先生がめちゃくちゃかっこよかった! 初めて読む知念実希人作品でしたが、とても読みやすくて飽きずに一気読みできました。

    22
    投稿日: 2024.09.01
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    軽いタッチの「白い巨塔」 何事も爽やかに解決してるし、皆さん基本良い人達。 読み終わって、爽快な気分です。

    1
    投稿日: 2024.08.04
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    知念先生の医療描写が好きだ。その上で様々な物語をしっかりとまとめて終わらせてくる、満足度がとても高い。

    2
    投稿日: 2024.07.19
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    ほんの少しだけのミステリーと、人情の物語。 1人の心臓外科医、平良先生が3人の研修医に医師としての享受をしていく… 平良先生はとても優秀だと思いますし、素敵な先生で感動しました。 医療従事者として、こんな先生に出会いたいものです。 最後もとても良かった!

    14
    投稿日: 2024.06.24
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    ミステリーもあるが、1人の心臓外科医とその周りの人々のドラマが細かい。 文がとても読みやすく,理解もし易かった。 医者として良い主人公の嫉妬の場面などもあるのが面白かった。

    0
    投稿日: 2024.06.20
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    主人公の人柄が良かったです。患者さんや家族のウケも良さそうだけど、看護師さんからのウケも良さそう。大学病院のドロドロに無縁の主人公も出世をちらつかせられて翻弄されてしまう、、、。いくらいい人キャラでも嫉妬もするし嫉妬心から見えるものも見えなくなり歪んだ認知で恨みたくもなる。もがき苦しむところは読んでいて苦しくなるけどそこも人間らしくて良かったです。家族の理解もあり、自分の良さを活かせるところに行けるのは逆にラッキーと思えているのが最高に清々しいです。研修医の宇佐美が壊れそうになっていたけど突き放したかと思えば、赦してというあのくだりは主人公の人柄が出ていてよかったです。怪文書の犯人は意外でそう来るかと思いました(笑)

    4
    投稿日: 2024.06.09
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    医療の現場というあまり一般人には馴染みのないシチュエーションでも非常に分かりやすいストーリーでした。 ただ、ちょっと展開がベタかな

    9
    投稿日: 2024.06.04
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    手術場面の緊迫感はさすが医者作家だけど…物語的には微妙。でも最後は「無自覚なスーパードクター」平良のおかげでハッピーエンドなので○

    0
    投稿日: 2024.06.01
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    やっぱり知念さんの作品はとても読みやすいなと思いました。 物語の緩急があり、人間味があり、推理要素もある中で、感動もできる。 そんな素敵なお話でした。

    1
    投稿日: 2024.05.26
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    知念実希人さんの本は大好きです。読み終わるとなんだかほっとするような。 医療に関わる話だけど、わかりやすくて読みやすい。平良先生,ありがとう。 やっぱり いい先生でした。

    1
    投稿日: 2024.05.16
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    久々に良いもの読んだな〜て感じ。 題名にも納得、ひとつむぎの手、最高だった。 ミステリー要素は少なめだけど、ハートフルだし、ちょこちょこ涙が溢れそうになる。平良先生の人柄の良さとか人間味とか、普通の医者にはないものがあって、現実にはこんな人なかなかいないだろうな〜と。研修医の成長していく姿とか、小児の疾患のシーンは涙止まらない。最初から最後までページをめくる手が止まらなかった。 最後のシーンもうるうる。努力とかそういうものを見ている人はちゃんといるのだなあと救われた気分。 当分この知念実希人さんの本にハマりそう、、久々に本を読むときのワクワク感を味わえた。医療にも詳しいのか、結構リアルで細かいのも良かった。

    1
    投稿日: 2024.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても秀逸な作品。久しぶりの★5つです 主人公の医師:平良のキャラクター設定が絶妙。医師として確かな診断力と技術力を持ちながら、心臓外科医として認められたいと上司である赤石教授から出される難しい難題に立ち向かう。しかし平良自身がスーパーマンでないので気負いすぎて失敗もするし、そんな平良をみて3人の研修医は最初は幻滅するも、彼の医師としての実力を認めいつしか尊敬し、平良のような医師を目指すようになる。 個人的に何よりも心を掴まれたのは平良の妻・美代子。沖縄の病院に出向になりそうだと聞いても全く慌てず、おおらかに「車の免許をとらなきゃ」などと言ってしまうのは見事。あまりストーリーの本線には関係ないが平良に対する美代子の言葉かけは一服の清涼剤のよう清々しいものであった。 赤石がしっかりと平良の素質を見抜いていたことも読了感がよかった要因の1つである。 どんでん返しも奇抜なトリックなどもないがあらすじにもあった感動のヒューマンドラマであった。

    1
    投稿日: 2024.04.29
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    読みやすかった! 最初、研修医とうまく行ってなかったがゆうすけの実直さ、論理性、患者に寄り添う心で信用を取り戻す。 また、自分が何を大切にするか(家族、仕事、夢)を整理するきっかけになった。

    0
    投稿日: 2024.04.28
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     ブクログでの評価が高い理由が分かった。 間違いなく名作だと思う。タイトルも素適。多くの人にお勧めしたい。  憧れて目指す場所が、自分の能力と適合するとは限らない。しかし、自分に対し素直で自然体で居ることで、本当に必要とされる居場所を教えて貰えることがある。 そう作品から学べた。  主人公:平良祐介の葛藤と決断に号泣してしまった。

    13
    投稿日: 2024.04.22
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    平良先生のような実直な生き方の人でも、赤石教授のような権威や実力がある人でも、人は必ず得られるものと失うものの両方が存在するのだということに気付かされた。自分にとって必ず得たいもの、絶対に失いたくないものはなんだろうと、考えるきっかけになった。 とてもリアルにテンポよく話が進むので、感情移入しやすく、小児病棟でのやりとりや、平良先生の家族の話では、電車で読みながら涙が出そうだった(というかたぶん出てた。笑) 若い頃、大学病院の医局秘書をしていたが、正直医局の外(実際の病棟業務)のことは殆ど知らなかったので、自分のやっていた雑務も、患者さんの命に繋がっていたのだと今さら気づき、その重さに感動したような、肝が冷やされたような、、、(笑) とにかく面白かったです!

    0
    投稿日: 2024.04.12
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    大学病院ってこうだったよな、と懐かしく思いながら読んだ。 昔ながらの悪しき風習が渦巻く大学病院。 その中でも真面目に、素直に、純粋な意識を持って努力する人がいる。 現実では難しいかもしれないが、努力する人が報われる場面には安堵した。

    9
    投稿日: 2024.03.10
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    真面目に頑張ってれば、見てる人はしっかり見てるしそのうち報われる。そんなストーリー。 終わり方も良かったし、諏訪野が登場しているのも良かった。 祈りのカルテの研修医が立派になったなぁ。

    6
    投稿日: 2024.03.08
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    9年目の心臓外科医が主人公。大学病院で激務をこなす毎日だが、魅力的な出向先をエサに研修医3人の指導を引き受ける羽目になる。 研修医それぞれとの関係に苦労している最中、病院に怪文書が送られてくる。さらにその犯人探しを依頼されつつ、心臓外科医、ひいては医師としてどうあるべきかに気づいていく。 主人公がとても不遇で気の毒になる。主人公自身の人間的に未熟なところもあるが、そこにつけ込まれたりで、身動きが取れない。 とは言え、損得を考えずに患者に真摯に向き合うことを貫き、そしてそれが人徳や人望につながっていくのは多少救われる。が、大学病院としては評価されないのはなんともやるせ無い。

    2
    投稿日: 2024.03.08
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    知念さんの作品の中ではミステリー要素は少なく医療要素がかなり多い印象。(他作品全部読んだわけではないが。)専門用語が多いので若干想像が追いつかない内容もあったとは思う。 それでも主人公の平良先生をはじめ研修医3人のストーリーがとても魅力的で、最後の方は感動した。 肥後は最後までクズだった。

    7
    投稿日: 2024.02.22
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    心臓外科医になりたい中堅医師の岐路の物語 以下、公式のあらすじ -------------------- 大学病院で過酷な勤務に耐えている平良祐介は、医局の最高権力者・赤石教授に、三人の研修医の指導を指示される。彼らを入局させれば、念願の心臓外科医への道が開けるが、失敗すれば…。さらに、赤石が論文データを捏造したと告発する怪文書が出回り、祐介は「犯人探し」を命じられる。個性的な研修医達の指導をし、告発の真相を探るなか、怪文書が巻き起こした騒動は、やがて予想もしなかった事態へと発展していく―。 -------------------- 医療、ヒューマンドラマ、ミステリ要素それぞれのバランスがいい 素人にも分かりやすい医療知識レベル、医療の中でも特殊な事情、医療業界の世間とのズレ 「こんなお医者さんがいたらいいな」という理想的な姿 そして怪文書の犯人とその意図のミステリ 医療ものの小説だと、海堂尊や夏川草介なんかを読んでいるけど 知念さんは想定する読者を幅広い層にわかりやすく、とっつきやすく向けて書いている気がする ミステリ要素として 教授の不正論文を告発する怪文書の犯人は誰か? 怪文書の内容は真実か? 差出人の目的は何か? 物語の本筋として、平良先生の出向先はどうなる? 研修医三人を入局させられるのか? 最初に作ってしまった壁をどう崩すのか? それぞれの抱える目標や事情とは? 怪文書の犯人を突き止められるのか? 平良先生の人となり 肝心なところで震えてしまう手 中指の節の事情 何故心臓外科医になりたいのか? 大学病院というところは難儀なところですよねぇ 臨床、研究、教育と、どれか一つは相反する要素を全て満たさなければいけないという矛盾 そのために犠牲になるのは医局の中堅どころというね さらに、心臓外科は技術の一極集中が起きやすい分野という事情 研修医三人の翻意 男たちは自分の目標とする姿の上位を平良先生に感じて好意的な態度になるのは簡単すぎだろと思いつつもまぁ納得 でも、宇佐美さんは危ういと思う 平良先生の指導を受けて自分の過去に向き合い乗り越えたかのようになっているけど 本当に過去と一線を引けたのか怪しいものを感じる 本筋としては、読者目線では平良先生が心臓外科医として大成して欲しいと願いつつ読んだわけだけど 結局はああいう結末で 本人としては色々と思うところがあるのではなかろうか? 赤石教授の本音と意図はわかるけど、読者としてはどうしても主人公を応援しちゃいますよねー まぁ、医療全体や患者目線で言えば全体最適な配置なのでしょうけど

    2
    投稿日: 2024.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    怪文書は誰が書いたか、というサスペンス要素もあり、ヒューマンドラマや医局内のいざこざいろいろ楽しめた 初めの方の心臓外科と循環器内科とのカテかバイパスかの件でこの本の虜になってしまった

    2
    投稿日: 2024.02.03
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    主人公の平良祐介は、過酷な病院の日常に加え、三人の研修医の指導を任される。一人前の心臓外科医になるとの初志を貫くため、苦渋を舐めつつ我慢を重ねるが、患者第一の気持ちを変えることはなく、研修医にも影響を与える。題名の「ひとつむぎ」は聖書にある「一つ麦」でなく「人紡ぎ」であった。2023.12.30

    1
    投稿日: 2023.12.30
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    論文改ざんの告発を誰がしたのかっていう謎をはらんではいるものの、これは外科医の成長の物語ですね。権力構造やライバルへの嫉妬みたいなドロドロとしたところもありますが、そんな中でも自らの進むべき道を見つけて成長していくく。そんな姿が描かれています。

    27
    投稿日: 2023.11.29
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    おもしろくて一気読みした。 平良が研修医からの信頼を勝ち取るまでの経緯、要領のの悪さや不器用さがありながらも、誠心誠意治療し、患者に向き合う姿、さらに嫉妬も野望もある人間くさい一面、全てが、物語終盤の爽やかさに繋がるところがよい。 医師の激務さを改めて知るとともに、大学病院の医師には、患者からは見えない様々な世界もあるんだなあと思った。

    2
    投稿日: 2023.11.19
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    目標のため努力し続ける主人公の、苦労と葛藤がひしひしと伝わってきて夢中になって読みました。 情景がイメージしやすく、とても読みやすかったです。

    4
    投稿日: 2023.11.05
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    久しぶりの星5つ!知念医師の作品は当りが多いと思います。ミステリーとしても、ドラマとしても内容の濃い秀作です

    3
    投稿日: 2023.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    過酷な大学病院心臓外科で働く医師の姿をヒューマンに描く医療小説。ミステリーの要素も取り入れ、医局内のしがらみ、手術現場など現役医師ならではの踏み込んだ描写が秀逸な作品。純正医大附属病院の心臓外科に勤務する平良祐介は激務に耐えながら一流の心臓外科医を目指していた。彼は、医局の最高権力者である赤石教授から3人の研修医の指導を任され、彼らの中から2人を入局させれば、念願の道が開ける富士第一総合病院へ出向できるチャンスを与えられていた。 しかし、彼には今でも指が震える致命的な古傷があった。その上に個性のある研修医の指導に苦心し、性悪な肥後医局長には威張りたてられていた。また、学生時代のスポーツ大会で指の傷害の原因を作った針谷が同じ医局で技術が認められ特別扱いされ、嫉妬心に苛まれていた。 そんな中で、赤石教授が薬剤臨床試験のデータを改竄し賄賂を得ているという怪文書が病院に届き、平良は赤石から犯人捜しを依頼される。研修医二人の入局が困難と悩んでいた平良は、赤石から再度、富士第一総合病院への出向をちらつかされ、引き受けてしまう。      緊急オペや心臓腫瘍で再入院した14歳の少女のケアなど神経をすり減らす日々が続く平良だが、彼の臨機応変で真摯な姿勢に接する研修医たちは次第に彼を見直しリスペクトしていく。 だが、致命的な指の欠陥はいかんともしがたく、結果的に彼の念願は実らない。自暴自棄に陥りながらも、研修医たちに助けられ、赤石の命の危機を救うクライマックスシーン、ラストで実に潔い身の処し方をする平良を描く筋立ては確かに読者の心を惹き付け、揺り動かす力があると思った。 狭心症でカテーテル治療に加え、冠動脈バイパス手術も実体験している自分には、本書の手術場面描写が極めて身近に感じられた。 臨床研修医制度、臨床試験を巡っての製薬会社との関係、医局内のヒエラルキー、過疎が進む地域への質の高い医療提供など医大附属病院に関連する諸課題を垣間見れたことも意義深かった。

    3
    投稿日: 2023.10.05
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    この方の著書は、文章が回りくどく無くてシンプルでとっても読みやすい。そして自分が医療者なので医療用語もすんなり入ってくるが、馴染みのない方には少し難しいかも・・・?? 良心と素直さと実直さに、妬みと僻みと打算。そういう人間の多面性を誰もが抱えながらも葛藤していく姿に胸を打たれました。ストーリーもすんなり入ってくるんだけど、意外な展開もしっかり楽しめて、最後には希望が灯る。当たり前の日常を大切にしていけば、きっと、報われる。でもそれは全て自分が思い描いた通りに行くこととは違う。人生における大切なことを教わりました。

    1
    投稿日: 2023.09.20
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    いつ誰が殺されるんだろうってハラハラして待ってたけど誰も殺されなかった。 実際に病院の中で起きてそうな出来事を書いた作品だった。

    4
    投稿日: 2023.09.16
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    久しぶりに小説を読んだ。 友達に勧められ、貸してもらって。 緊迫しているシーンは、自分の鼓動が速くなって、どんどんページをめくる速さも速くなるこの感覚、久しぶりに味わった。 著者は現役医師ということで、医師にしか知り得ない、表し得ない医療の世界観が表現されていたんじゃないかと思う。 専門的な内容や、医局内の覇権争い、たくさんの死を受け止めなければいけない現実。 著者は、医師をしながら、そんな物語を世の中に出したいと思ってこの作品を描いたんだろうなあ。 引き込まれる、読み応えのある作品だった。

    1
    投稿日: 2023.09.09
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    医師というのは、本当に大変な職業だと思う。腕はもちろん、人間関係にも大いに左右される。病院内、患者、毎日たくさん気を使い疲弊する医師も少なくないだろう。医師の労働環境が少しでも良くなることを願う。

    4
    投稿日: 2023.09.03
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    再読です。 1回目はストーリーを追うことで楽しみました。 2回目は登場人物の心境の変化に注目しました。 それぞれの想いや成長が上手に描かれ、 その結果からの結末には納得しました。 嫌な奴は、最後まで嫌な奴でした。

    2
    投稿日: 2023.08.26
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    大学病院の心臓外科で過酷な勤務をしている平良祐介。 主任教授・赤石から、3人の研修医を指導し、2人以上入局させれば心臓外科医としての道が開けるが… 失敗すれば… さらに赤石の論文が捏造されてると告発する怪文書が… 祐介は犯人探しを命じられる… 性格的に不器用であるが、努力家である佑介。 不器用が故に、心臓外科の陰の部分を見せないようにし、研修医との溝が生まれる… 研修医の態度も態度だが… しかし、患者に対して真摯に向き合う佑介の姿勢、知識、技術が、研修医たちの心を動かしていく… 佑介の患者に対する真摯に向き合う姿勢にはほんとに頭が下がる。 が、後輩・針野に対して、実力で負けていることを今まで認められないことには… そこまで自信があるのか。 古傷があるにもかかわらず。 結果的に3人の研修医を心臓外科に入局させるか、させないかは関係なかったとは、何か腑に落ちない… 佑介はいったいなんだったのか… 結末が… みんなよかったんだろうが… 何かモヤモヤしたものが残った…

    5
    投稿日: 2023.08.10
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    心臓外科医として生きていくための手段に選んだ研修医教育。 心臓外科を選んでもらうために、負の部分を見せないようにしたことで研修医との間にできた不協和音。 現実社会でも難しい新人教育。 この本の最後みたいに、素敵な師弟関係が築き上げられたらいいなと、最後は少し目が潤みました。

    2
    投稿日: 2023.08.08
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    とても面白かったです。 家族がお世話になり、医療従事者の激務ぶりはよく理解しておりますが、それ以外の大変さもよくわかりました。先生も、看護師も、患者も患者の家族も当たり外れはありますが、主人公のように患者のためになる周りの人でありたいと、強く思います。 この本は主人公の葛藤も含めて隙がなく、最後まで楽しめました。

    6
    投稿日: 2023.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    医師、祐介の人柄が好き過ぎて、私も研修医の3人同様にファンになってしまった。 醜い嫉妬心でさえも、祐介の患者へ真摯に向き合う人柄プラスαと感じるほどだ。 赤石教授の人事の決断には少し残念であったが、最後は祐介らしい決断ができて、これからの祐介の医師としての道が華々しく、よりやりがいのある道であることを祈り、エールを捧げたい。 また、祐介の奥さんもとても頭が良くて、そして癒しも与えることができる素晴らしい女性だなと思った。 登場回数は少なかったが、心身ともに疲弊する祐介を癒し支える存在として、祐介同様に私も癒された。 時に涙ぐみながら、ハラハラドキドキ! とても面白くて満足です! 

    5
    投稿日: 2023.07.20
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    医療小説とミステリーがちょうど良く織り混ぜられておりスピード感もあり非常に面白いまた、主人公の祐介の出世欲と患者に向き合う姿勢が好ましい。心臓外科医療の裏側も覗けるようだった。自分の時間と家族を犠牲にして患者の為に奮闘してくれている医療関係者に感謝です。

    5
    投稿日: 2023.07.18
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    ミステリと医療と美味いもの、最近の売れ筋の本にはこの手の本が多いなあ、とまず思ったのだけれど、よく考えたらドラマもそうで、要はみんな大好きってことなのでしょうか。 大仰に命の大切さをあげつらうのは好きではないので、少し構えて読み始めましたが、この本は良かったです。 主人公の平良祐介は、心臓外科医を目指しているのだけれど、実際は、器用貧乏を見こまれてか、いろんな雑用を押しつけられている。 そして今度は、研修医の指導を頼まれる。 普通は一人の研修医にマンツーマンで指導をするのだが、今回は心臓外科を目指す三人を指導し、最終的に医局に希望を出させること、とのミッション。 これはかなり大変なことらしい。 前半の、研修医ひとりひとり紹介風エピソードが、あんまり好きになれなかった。 まず、祐介は、一度彼らの信頼を失う。 その時の研修医たちの態度が、教えを乞う者としては余りに不遜で、社会人としても不適切で、読んでいて不愉快。 自分の思ったとおりの人ではなかったら、見下す? 何様? どうしてこういう言動になるのかを考えない? その後祐介の本意を理解してからの彼らは、とても従順になるのだけれども、人として薄い。 とはいえ、文章はとても読みやすくて、本を置くのが惜しいほど続きが気になってしまう。 そして、喪われた若い命の静かな描写に、私の目からも静かに涙がこぼれていった。 まあ、よいことも悪いことも、意外と周りの人は見ているわけで、実際の社会ではそれが職場での処遇に反映することはまれかもしれないけれど、報われなくても自分の最善は尽くすべきだと思います。 特に医者は、冷静にね。

    3
    投稿日: 2023.07.15
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    研修医一人一人との蟠りが解けて、最後は大団円。 著者が現役医師とのことで術中の描写が秀逸。具体的にどのような構図で手術をしているのかは分からないが、それでも充分鮮明に思い浮かぶ。 あっという間に読了です。

    3
    投稿日: 2023.07.07
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    知念実希人著作3冊目。 前2作はミステリーだったが、この本は違った。 医者だったという著者の経験が書かれているのかと思って読んでいたが、そうではないようだ。 主人公の平良がとても魅力的だった。

    3
    投稿日: 2023.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第1章と宇佐美の話は少しいらいらする(笑) 赤石教授が祐介のお母さんの執刀を 覚えてるところはかっこよかったなー。 自分が執刀した患者はみんな覚えていて しかも死なさないなんてかっこいい。 そして祐介もかっこいい。 心外としては一流になれなかったかも しれないけど外科と救急も出来るなんて めちゃくちゃかっこいい。 最後のエピローグは泣けた。 そしてまた諏訪野が出て来た(笑) しかもたくさん出てきて嬉しかったな。

    2
    投稿日: 2023.05.19
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    【2023年36冊目】 最初は少し冗長な感じがして、イマイチ惹き込まれないな〜と思っていたらとんでもなかった。主人公の人の良さや、研修生たちそれぞれが抱える思い、その後ろで蠢く医療機関の光と闇が素晴らしいバランスで描かれていて、一気に読了しました。 時折ぐっときて、泣きそうになるところもありつつ、終わり方も収まるところに収まる感じでとても良かった。 手術のシーンは、知識がなくても情景が浮かんでハラハラさせられました。

    4
    投稿日: 2023.03.05
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    ずっと思い描いてた夢には、届かなかったのかな? でも、それを実現してくれる人たちにバトンを渡したのか… 別に、向き不向きもあるし、それを自覚して、次の夢に向かっていくという前向きな感じなんで良いのかな。 やはり、心臓外科なら、凄い精巧な手術が出来てこそ!ってとこはあるんやろう。 でも、手術って、病気なりを治す大きな部分かもしれんけど、全てではない。 術前、術後、緊急事態、まだまだ、医者としてやらないといけない事はあるはず! それも全て含めての医者。手術の腕だけでは、患者さん良くならんしな。 それ以外が一流なんやから、他の道もあるでしょ! 要は如何に真摯に患者さんと向き合って、病気、怪我を治す。そこが重要ちゃうか。 自身の患者さんに向き合う姿を見て、他の人たちが模範にしてるのならええやん! 全ては、病に侵された人たちを救う為に全力を挙げることや。 感動しながら読み終えました〜(T . T) しかし、もう少し休み欲しいわな。 ほぼ、プライベートないし… 自己犠牲で終わらんよ〜家族おったら…とは思う(◞‸◟)

    64
    投稿日: 2023.03.04
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    患者を大切にしていると言うことを伝えるためには、小さな汚れも拭いてあげることが大事。主人公が夢を諦めたことを家族に伝えて、妻が受け入れてくれた場面に涙が出た。

    3
    投稿日: 2023.03.02
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    なるべく読みたくなかったけど読んだ 医者って人を救う仕事だけど、 勉学だったり、人付き合いだったり、人一倍の努力苦労があるんだなって改めて思い知らされた 議論を重ねた術式でも、一つのミスも許されない。 (どの仕事もそうだけど)責任ある大変な仕事ですな

    4
    投稿日: 2023.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心臓外科医の平良先生の指導のもとに3人の研修医が心を開いていく姿や赤石教授の思い、なかなか家に帰れない平良先生の家庭のあたたかさや微笑ましさ、激務に追われても患者の命を救いたいとする志に目頭が熱くなりました。 タイトルの「ひとつむぎ」には「命を紡ぐ」「人生を紡ぐ」「人を紡ぐ」と、「人」という意味が濃く深く込められていて感動した。腹に落ちた。 個人的には告発状の件はなくても良かったかなぁって思ったけど、私にとって重みのある一冊になりました。

    2
    投稿日: 2023.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★5.0 久々に感動して泣くという経験をしました。 身を削って努力しても、昔から思い続けてきた夢は叶わなかった主人公。でも、その努力は決して無駄ではなかった。仕事に向かう姿勢は後輩に強く伝わり、努力したことで得たものを活かせる職場に異動できることになった。 思い描いていた夢とは別の形でも、主人公の努力が報われたことに涙が止まりませんでした。

    6
    投稿日: 2023.01.16
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    専門性と熱さとボリューミーさが相まって、一気読みです。多少無茶な展開も、正義が最後に報われる事で丸く収まる、読後感のよい小説でした。 スポコン医療系ヒューマンドラマとしてドラマ化しそう。

    4
    投稿日: 2023.01.16
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    心臓外科医を目指す医師のお話。 よくある話。 家にも帰れないほどの激務な人に 命を預けるのは恐怖。 これからは医師の健康診断書を張り紙している所にかかりたいものです。(あればですか…)

    3
    投稿日: 2023.01.13
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    知念実希人氏も人気の作家さんですね。 特に敬遠してたわけではないのですが、自分はこれが2冊目でした。 心臓外科医を目指す平良祐介はある条件付きで3人の研修医の担当にさせられたが、対応がうまくいかず舐められたりして、要領悪く頼りない感じがしましたが、彼の情熱や的確な処置を魅せられて次第に信頼されていきます。なかでも、少女が亡くなるシーンは胸が痛くなりました。 大学病院ならではのドロドロしたところや怪文書事件の謎解きもあったりして、ただの医療系小説ではない面白さがありました。 著者にはその他の人気作品が多いので興味ありありです。

    26
    投稿日: 2023.01.09
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    大学病院で心臓外科医として働く医師の物語。 医師の原点がここに詰まっていて、読んでいて胸打つものがありました。 平良先生、貴方はカッコいいよ!!

    0
    投稿日: 2023.01.02
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    権力闘争と離れたところにいる、各手術をサポートするスタッフは、純粋に患者を助けたい、という思いが伝わってきて「いい人」に感じた分、権力に目が眩むと人って変わるんだなーと実感しました。 自分自身も体育会系なだけに、研修医の郷野の心境は、すごくわかる気がするー!

    5
    投稿日: 2022.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公は8年目の心臓外科医。 日本で指折りの専門医である教授に憧れスペシャリストを目指す。 その道を援助する事との交換条件で三人の研修医をしどうすることになる。 面白かった。 ドラマになりそう。

    5
    投稿日: 2022.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    しびれた〜。 ドラマでも見たい。 ・「なぁ心臓外科の先生」「はい、なんでしょうか?」「いい判断だよ。あんたはいい外科医だ」 ・「もうそろそろ、自分を赦してもいいんじゃないかな」 ・「ちょっと一言よろしいですか!」…「私たちは平良先生みたいな医師になりたくて、この心臓外科に、入局したんです。先生は素晴らしいドクターです」

    5
    投稿日: 2022.11.16
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    心臓外科医を目指す平良裕介が、面倒を見る研修医が医局に入局希望することを条件に望む病院への出向を教授から約束されて、という大筋の中で、各研修医とのエピソードがあり、怪文書の犯人探しがありと、とても優れたプロットで、ドラマ化される作品ってこういうものなんだろうな。小児がんで死んでしまう絵理香のエピソードは泣いてしまう。ずるいと思う。

    1
    投稿日: 2022.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心臓外科医を目指す平良を通して、医師のリアルな過酷さ、苦悩、使命を描いた物語。 平良が針谷に対する嫉妬に囚われたり、反対に針谷が平良に嫉妬して事件を起こしてしまったり、肥後とか含め、人間の嫌な嫉妬心が多く描かれていたが、最後は晴れやかな気持ちで終わり感動した。

    3
    投稿日: 2022.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中までどこに話がフォーカスされるのかわからなかったが、最後に全部いい感じに、とてもいい感じにまとまって読後感素晴らしい! 命を紡ぐ、未来を紡ぐ、新しい人生を紡ぐ! 夢破れても無駄なことはなかったんだ!

    2
    投稿日: 2022.10.14
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    特命心臓外科医・平良祐介とでも言いましょうか。 医局内で巻き起こるあらゆる案件に対応しまくる主人公。過酷な労働環境の中でも人間性を保つ凄まじいメンタル、曇りなき眼に感服致しました。 とても面白く読ませて頂きました!

    1
    投稿日: 2022.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    血の通った医療ドラマ。 生と死を目の当たりにするテーマに引き込まれるし、人間模様も面白い。 けど、私にはちょっと医療の単語が難しかった〜 めっちゃどうしようもないお子ちゃまな人間も出てきてイラッとする場面も。

    1
    投稿日: 2022.09.23
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    外科医になる目的が異なる3人の研修医に正面から向き合っていく姿がよかった。 自分の出向のこともあるがそれでも外科医としての嫌な部分も見せていき、「仕事」の大変さを教えてくれたのではないかと思った。また、何かを伝えなきゃと考えるよりありのままの自分を見せることが1番相手に伝わっているのではないかと読んで思った。

    0
    投稿日: 2022.09.02
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    心臓外科医の平良祐介が3人の研修医 郷野、牧、宇佐美を育てながら、自分の将来をどうするかについて苦悶する物語だが、病院内の人間関係が複雑に絡み合う実態が巧みに描写されていた.時折特殊な医学用語が出てくるだけで、難しさはなかったが赤石教授と祐介の駆け引き、肥後医局長との確執、同僚の諏訪野や針谷らとの争い.医者と言いながらが、人間的な裏表が随所に現れるのが楽しめた.幼い青木絵里香の治療をめぐって、研修医の宇佐美が成長する過程が良かった.

    0
    投稿日: 2022.08.26
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    面白かった~サクサク読んでしまった。この作者の医療系の話はホント好きだなぁ~小説を読んで泣きそうになるのはすごいなぁって思う。

    1
    投稿日: 2022.07.20
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    知念実希人さんの医療系ヒューマンドラマ。 文句無しに面白いですね。 『医者の仕事とは、人の命を、そして人の人生を紡ぐこと。』 赤石教授の言葉が、重いですね。 本作品の表題とも繋がります。 大学病院で激務に耐えながら、一流の心臓外科医を目指す平良 祐介。 医局のトップ・赤石教授から使命を受けたのは、3人の研修医を心臓外科に入局させること。しかし、失敗すれば... 3人の研修医、郷野 司、牧 宗太、宇佐美 麗子。 それぞれ個性も背景も異なる3人。 最初のつまずきもあり、最初から反発態度を見せる3人の面々 しかし、平良の真摯な態度に、徐々に心を開いていく3人。 決して聖人君子では無く、悩みや苦しみに耐える平良の姿に、等身大の人間の姿が見えて、好感が持てます。 ある時、赤石教授を貶める謎の告発文書が... 果たして、犯人は誰なのか? 別の作品の『祈りのカルテ』の主役・循環器内科の諏訪野 良太が、後輩として登場するのも、嬉しい限りです (^o^) 最後に、平良の退任で幕を閉じますが、3人の平良に送る言葉にウルウルです。

    20
    投稿日: 2022.07.10
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    文庫本の後ろのあらすじを読んでから、ミステリーじゃないと思いなかなか購入しませんでしたが、今まで読まなかったことを後悔しました。あらすじの通り感動のヒューマンドラマであり、しっかりとしたミステリー小説でした。

    1
    投稿日: 2022.07.02
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    知念さんの本は他にも読んでいて、どれも面白いけど、星四つにとどまる娯楽的な物語(良い意味で)という印象だったのですが、本書は終始物語に引き込まれ続け、主人公と一緒に悩んだり、喜んだりし続けた、大変面白い本でした。星五つです。

    0
    投稿日: 2022.06.22
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    大学医局の権力争いの話なら、 読むのはやめようか、 と、思ったら、アイツが登場してきた。 研修医ではなく 循環器内科の諏訪野良太医師として。 相変わらず ひょうひょうとして、爽やかなヤツだ。 で、読み進めることに。 出世するとかしないとか 技術力が上だとか下だとか 人の命を預かりながら さらにそんなことを考えるなんて ある意味、すごい世界だ。 でも、医師だって人間だもんなぁ、 あるよね、 出世欲だって嫉妬だって。 それでも 諏訪野医師が言うように 「やっぱり医師の本分は、権力争いなんかじゃなく、 患者に真摯に向き合うことですからね」 に尽きると思うし 男が惚れる平良医師っていいヤツだと思う。 やりたいことと向いていることに くい違いがあるとわかっても なかなか、修正しにくいだろうけど ちゃんと見ている人がいて良かった。 平良医師がいいヤツだったから それを受け止めることができて じぶんで納得出来る結末で良かった。 平良医師の家族が 素敵な人たちで良かった。

    2
    投稿日: 2022.06.05
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    大学病院の心臓外科を舞台にした物語。 医局という部外者にはよく分からない世界の功罪、医師としての純粋な情熱や能力だけではやりたい仕事ができない難しさは、知念氏の経験によるものなのでしょうか。 研修医たちが指導を受ける中で悩んだ挙句、変わっていく様子が感動的でした。

    1
    投稿日: 2022.05.27
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     医師でもある著者のリアルな大学附属病院心臓外科の世界。だからなのか、医者を取り巻く過酷な状況に怖さも覚えるが、逆にそこが物語の魅力にもなっている気がする。  主人公の平良は、激務な中で苦しみながらも患者ファーストで実直な人柄ゆえ、新たな課題が次々と押し寄せる。しかし、弱さを滲ませ葛藤しながらも、真摯に取り組むその姿勢に共感するのかもしれない。心臓外科医は、「血管を紡ぐのではなく、人生・人を紡ぐのが使命」ということこそ本質なのだと教えてくれる。選択に迫られたり悩みを抱えている時こそ、おすすめの一冊だと思う。

    18
    投稿日: 2022.05.09
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    読み終わって、とても爽やかな気分になった。それから涙が出そうなくらい感動しました。 平良先生は正義感溢れる聖人ではなく、人間らしい嫉妬や黒い感情を持ち合わせた常人だった。だけど、自分の出世や政治的なことより、医者としての信念が常に行動の原点にあった。 面白かったです。

    2
    投稿日: 2022.04.27
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    もし病気になるようなことがあったら平良先生のような医師に診てもらいたいと思った。 人の黒い部分も描かれておりとても人間らしい作品。 どんなに努力しても人には才能、得手不得手があるのだと感じた。

    0
    投稿日: 2022.04.02
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    読んでいてとても気持ちのいい話だった。 平良先生に出会えた研修医たちは幸運だと思う。わたしもこれから社会人になるがこういう先生と出会えるといいなと思った。 人には向き不向きがあって、時には抗いようのない現実もあるけど前向きに自分のできることをやっていこうと思える作品だった。

    0
    投稿日: 2022.03.19
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    医師である著者はかなりリアルに現場が表現されているので 読み応えあります。 無限のi で不思議ワールドでしたが これはかなり リアルっぽい話でした。 白い巨塔を思い出させる感じでした。 主人公は かっこ悪い所もあるけれど 心底 患者の事を最優先している姿勢が とても良いですね。 最後には 嫉妬しまくっていた人の本当の実力を知って その嫉妬も消えていく。 最後は 結構泣けちゃいました。

    6
    投稿日: 2022.03.11
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    祐介と研修医3人の日々の関わりと成長が温かかった 医師としての姿勢を学びながら過酷な現場の実際を知る3人の真剣さ、研修医だからこそ感じることと祐介の医師としての信念が伝わった

    0
    投稿日: 2022.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一流の心臓外科医としての将来を掴み取るために奮闘する医師の話だったけど、主人公の人柄の良さや人情味を感じ、清々しく心温まる話だった。実際に医師として働いている著者が書いたということもあり、専門用語などが多くあった。手術のシーンはとてもリアルに感じ、緊張感のあってとても良かった。ドラマ化したらいいのになぁ〜と思う作品。

    0
    投稿日: 2022.03.06
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    2022.02.20~02.25 どんな職場でも派閥があるのは知っている。当然、医学の社会にもあるだろう。 また、そんな派閥とは関係なく頑張っている人がいるのも知っている。当然、医者にもいるだろう。ていうか、いて欲しい。命を預けている立場としたら、そう思う。 全く違う職種ではあるが、祐介のように仕事に真摯に向き合えたら。そうすれば・・・ 途中、涙が止まらなくなるほどの作品を久しぶりに読んだ。

    1
    投稿日: 2022.02.26
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    良かった。平良先生、めっちゃかっこよかった。 医局のゴタゴタに振り回されて、後輩の実力を目の当たりにし失意のどん底に落ちたり、なかなか忙しい先生。血の通った医療、本当にカッコいい。

    1
    投稿日: 2022.02.22
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    医局のドロドロだけではなく、研修医の成長とともに主人公の弱さや迷いも垣間見えて、その上ほどよい謎解きもある、楽しめる小説。

    0
    投稿日: 2022.01.29
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    祐介は医学部付属病院助手。一流の心臓外科医志望。丁寧な仕事ぶり。超多忙で院内泊まり込みも多数 ある日主任教授から3人の研修医の指導を命ぜられる。目的は医局へのリクルート その頃院内で怪文書騒ぎ。荒れる院内。 祐介の医師としての生き様が試される

    0
    投稿日: 2021.12.19
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    何読むか迷ったら 最近は知念先生 好きな医療系×サスペンス とくりゃ 間違いないのです 今回の主人公は ただのいい人じゃなく 人間らしくて 良かった 子どもの話しになると もぅ 涙なしでは 読めず… 辛い 数時間で 読み切れちゃうので やっぱり 困った時の 知念先生でした

    0
    投稿日: 2021.12.18