Reader Store
イングランド・イングランド
イングランド・イングランド
ジュリアン・バーンズ、古草秀子/東京創元社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

3件)
3.0
0
1
1
1
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ブッカー賞最終候補作。1998年発表。2006年に日本で出版され2021年に文庫化。(ちなみに2025年6月現在文庫も絶版の模様) イギリスの大富豪がイングランドのレプリカのテーマパークをワイト島という島に作るという内容が、日本ならハウステンボスとかドイツ村とかパルケエスパーニャとかあるのでなんとなく想像しやすい。 途中、富豪の赤ちゃんプレイ(汚物あり)が入ってきてドン引きはしたけれどファンタジーとリアルのギリギリを攻めた展開が読めない内容でなかなか面白かった。

    1
    投稿日: 2025.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    イギリスのSF(?)小説。 大富豪がイングランド南部のワイト島(この島は実在し、ちょっとしたリゾートである)を買い取り、そこにバッキンガム宮殿やらハロッズやらイングランドをモチーフにしたテーマパークかつ国家の、「イングランド・イングランド」を作る。イギリス本土はオールド・イングランドと区別される。 大富豪は変態趣味の持ち主。弱みを握られた部下からクーデターに合い、経営権を奪われる。しかしながら、その部下もまた貶められイングランド・イングランドを追われ、大陸に逃れる。 月日は経ち、老女となった部下は時効となりオールド・イングランドに戻る。そこで見たのは廃れた、けれども昔の在りし日のよきイングランド。郷愁が呼び戻される。 展開についていくのが難があるかもしれないが、それもまたイングランドっぽいウィットである。

    0
    投稿日: 2023.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    全体的にアイロニックでこれぞイギリスって感じがした。 『マーサ=皮肉的、自己欺瞞、孤独=イギリス』 イングランド・イングランドの発想は面白いし、それ故起こる事柄もなるほどって思う。 読みながら、これ、ジャパン・ジャパンもできるんじゃない?って思ってたら、解説にニッポン・ニッポンって。考えることは皆同じね。

    0
    投稿日: 2021.06.06