
となりの代理人-フットボール・エージェント- 4(ヒーローズコミックス)
能田達規/ヒーローズ
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総合評価
(1件)5.0
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powered by ブクログサッカー界には付き物の、しかし意外に実情が知られていない「代理人業」を描いたシリーズの完結巻である。 帯にある >「選手の人生を背負うのも代理人の仕事だ――。」 という印象的な言葉にもあるように、今回はサッカー人生の酸いも甘いも描きながら完結を迎えている。 Jリーグ入りを目指すチームたちが鎬を削る地域リーグの険しさ。 そこで戦った一人の偉大な選手の去就。 海外リーグを夢見る選手の決断。 色々な形で描かれた物語の結末は、しかし次の物語への門出でもある。 引退しても、夢破れても、彼らの人生は続くのである。 そして代理人は、そんな彼らに常に付き添い続ける存在である、とこの物語は描いている。 悪役として描かれやすく、実際にまあまあ阿漕な振る舞いで存在感を示すサッカー界の代理人。 とはいえ、こうして見ると、サッカー選手らが彼らに人生を委ねるのも多少わからなくもない。 勝手な放言をするだけの、自チーム優先のファンとは違った立場なのは確かなことだろう。 4巻での完結はいささか寂しく、中国市場に関する伏線が消化されなかったのもやや惜しい。 だが、綺麗に終わった完結だっただろう。 シリーズ全体に対する評価も含めて、星五つで評価したい。 興味深いシリーズをありがとうございました。面白かったです!
0投稿日: 2022.11.15
