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深夜薬局 歌舞伎町26時、いつもの薬剤師がここにいます
深夜薬局 歌舞伎町26時、いつもの薬剤師がここにいます
福田智弘/小学館集英社プロダクション
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総合評価

19件)
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    小説だと思って読み始めました。 読み終わってから、実際の店舗だとわかり、驚き。 いい薬局、これがかかりつけ薬局の本来のかたちなのでは、と思いました。 コロナ禍の様子もからも、「止まり木」がある大切さも

    8
    投稿日: 2025.10.19
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    夜にだけ開く薬局に集まる人たちのドラマ、と見せかけて実在する薬局のノンフィクション。相談役やご意見番でもないただの止まり木。でも、必要不可欠なポジションでもある。一人一店舗欲しくなる

    0
    投稿日: 2025.10.03
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    ※ ずっと読みたかった本 読めてよかった一冊 損得勘定や効率化、利益の追求に流されず、 心身の不調に困る人がふらりと、そして 真っ直ぐに立ち寄れる『止まり木』のような薬局

    11
    投稿日: 2025.08.04
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    日本最大の歓楽街、東京新宿歌舞伎町にある、深夜早朝にだけ空いている薬局を取材した本。 この薬局は、薬剤師の男性(著者ではない)が一人で開いている小さな店だが、いろんなメディアでも取材されている(この本の後、再開発で近くの別の場所へ移転)。場所柄、ホストやキャバクラ嬢、風俗関係者、バー、飲食店、配達員など、雑多な人がやって来る。皆、何か問題を抱えていたり、傷ついていたり。 でも、全員がただ薬だけを求めにやってきているわけでもない。社会の接点であるこの場所はソーシャルであり、何となく人が集まってくる場所は、お互いがワイワイやるわけではないものの、小さなそして掛け替えのないコミュニティー。この場所自体が、メディスン・スポット。 いつか、ただ単に市販の風邪薬でも買いに立ち寄ってみたい。

    1
    投稿日: 2025.07.13
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    これまで何度もメディアに取り上げられていたことも知らずに、今さら読んだ。 新宿歌舞伎町で深夜にだけ店を開ける薬局。 『深夜薬局』 歌舞伎町が舞台のノンフィクション。えげつない本に違いない、と思った。それが読んでみると違った。暖かい気持ちになった。 こんな薬局が全国にできたらいい。

    19
    投稿日: 2024.12.18
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    深夜食堂みたくフィクション小説かと思いきや、実際に新宿で営業しているニュクス薬局の店長とお客さんの話。 それでも場所柄まさに深夜食堂なエピソードはかり。 ここ最近、小説や映画でコロナ禍だった頃の話に触れる機会が増えているのは、一区切りして振り返る時期に入っのだろう。 人の数だけ違うコロナがあったはずだが、いつか総括されて薄まってしまうのかと思うと、今のうちに正しい記憶を焼き付けておきたい。

    1
    投稿日: 2024.06.23
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    フィクションと思って手に取ったら、まさかの実在の薬局のお話だった。本当に大変だと思うけど、こうやって利益追求でなく、心や身体を支えること、守ることを医療人として指名にされている方がいること、本当に救われるし、頭が下がる。そして、それを表に出していないのがまたいい。いい意味でゆるいと言うか、身構えないで行ける空気感が本越しにも伝わってきた。 p.88 「高校の時からかな、心と体のことを気楽に相談できる場所って、絶対必要だよなとはずっと思ってたんですよ。みんなが相談しやすいのは薬局かな。薬局みたいなところに、いつも相談できる同じ人がいればいいのにな」 p.109 確かに椅子があれば、ない時に比べて長い出来るようになる気持ちはわかる。お医者さんにお伝えられなかった、ちょっとしたことを、喋ってみようかなと言う気持ちになるかもしれない。「まぁちょっと座りなよ」と言える。立ったままの状態でどうしたのと言われたところで、実は子とはいかない。道端にある占いの店にも、教会の告解部屋(いわゆる懺悔室)にも、椅子がある。人間、立ったままでは、体も揺れるし、気持ちってしまうし、なかなか踏み込んだ話ができないだろう。だから、中沢さんは、座って向かい合うことができる、ちょっと隔離されたような、こっそり、そして、じっくり話せるスペースを作ったそうだ。こうした小さな工夫の積み重ねが、落ち着ける場所、心の武装を解ける場所を作り上げてきたのだろう。 ちなみに、もう一つ、メンタルバランスを崩した人は多くやってくるだろうと見越して工夫したものがある。壁紙の色を柔らかいピンクにしたことだ。肌色と桃色の間のような天川色。これは精神的に安心感のある色、なんだそう「ともかく、ここに来れば安心と思ってもらえたら、嬉しいです」 p.116 そんな顧客のニーズに応えた、かゆいところに手が届く商品選定のだ。バラ売りすることで、気楽に購入でき、きっちりと否認する人が増えるのならば、社会的に有意義な商売だと言えるだろう。 p.127 「例えば、キャバ嬢の子が、処方箋の順番待ちをしながら電話誰かと喧嘩をしていたとします。内容的に、ホストの彼氏と揉めているのだなとわかった。でもそういう時も、ダイレクトに彼氏と喧嘩したの?とは聞かない。ただ何かあったって軽く尋ねる位にする。そこで、相手が、ぼかしたり話したくなさそうだったら、それ以上深掘りしません。逆に話したそうにしたら…、その時は、相手が言葉にするのを待ちます」 p.131 「夜の仕事の人で多いのは、個人事業主が入る国民健康保険で、かつ扶養家族。20代半ばの人でこれに該当していたら夜の仕事かなとあたりをつけます。会社員だと社会保険の本人になりますから。後は保険者番号の左端の数字ですね。中小企業だと01006 =組合がある所なので、しっかりした大企業が多いとか、いろんな情報が得られます。その他にも、番号欄に書かれた数字が1だと、創業者、といったこともわかるのだそうだ」 p.150 弱っていない、困りごとを抱えていない相手には、きちんと対応する。しかし、薬局内で人と接する時は、あえて言葉を崩す。この場で必要とされるためには、言葉から変えようと言う、明確な意識の表れなのだと言う。 p.171 「患者とは、心を串刺しにされているもののことで、看護とは、手と目を使ってみることだ」としばしば言われる。

    2
    投稿日: 2023.07.30
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    2023/06/28予約 新宿・歌舞伎町の一角に、夜8時から朝9時まで営業する薬局。 いつも同じ人がたったひとりで営業する。 キヨーレオピンのボトルキープ(液体をボトルから付属のカプセルに注ぎ入れすぐにカプセルごと飲む、という商品だと知らなかった)や、コンドームのバラ売り。 処方薬の自転車配達(無料だそう)やバイク便などの独自サービスが好評。 なかなか興味深いノンフィクションなので、もっと深く知りたかった。

    0
    投稿日: 2023.07.11
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    深夜薬局なるものが、新宿歌舞伎町にあるなんて知りませんでした。でも読むほどに薬剤師さんの中沢さんの人柄が伝わり、そしてこの街になくてはならない薬局であることが分かりました。 何でも相談出来る薬局ってなかなかないよな。特に都会では。でも都会だからこその孤独や悩みを抱える人達もいるはずで。そんな人達の悩みを、話したければ話してもらう、駄目なことははっきり言うけど、基本聞く姿勢でいてくれる。すごく貴重な存在だと思いました。 夜の街がコロナの影響で、次々に休業して生活に困る人達が大勢いたこと。ニュースでしか知らなかった私だけど、それを間近で見ていて、その人達のために、コロナ禍でも開けていた中沢さん。本当に困った人達に寄り添っていることがこのことからも分かりました。 そして1番心に残ったのは、疾患ではなくてその人をみること、そしてその人に寄り添った方法を一緒に考えること。これはたくさん言われてきたけれど、働いていると忘れてしまいがち。また改めてそうだなと思い知らされました。

    16
    投稿日: 2023.06.10
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    おもしろい!まるでドキュメンタリー。 デュラ好きとして、同じにおいを感じた。 実際にある非現実感。 中沢さんに会ってみたくなる。

    0
    投稿日: 2022.11.08
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    『ザ・ノンフィクション』で拝見してからずっと気になっていました。 番組をみていて「お客さんとの距離感が良いな」と思っていたのですが、心理学やマインドリーディングを勉強して実践されているとこの本で知りました。 「自分の意見をはさまず人の話をずっと聴く」というのは大変だと思うのに飄々とそれができているように見えていたのですが、やはり色々勉強されていたんだと感服しました。 また、自転車での薬の宅配、バイク便での配達など、深夜にしんどくなっている患者さんにしっかり寄り添われていて、とても頼りにされている理由がよくわかりました。 ニュクス薬局、この本を読むと一度は行ってみたくなりますね。中沢さんとお話してみたいです。

    2
    投稿日: 2022.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    興味深く読んだ。私は「真夜中のパン屋さん」を思い出してしまったけど、「深夜食堂」と言われて、確かに!と思ってしまった。

    0
    投稿日: 2022.03.06
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    中沢さん本人が書いた本だったら、もっと面白かっただろうな、と思った。 なんかあっさりまとめられていて、物足りなかったのかな。こういった本に馴染みがないから、違和感があったのかな。 中沢さんのような薬剤師さんに会ったことがないので、とても興味を持った。 私も自分目線で大切なことを大切にしていきたいと思った。

    0
    投稿日: 2021.10.04
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    新宿歌舞伎町に実在の、夜8時から翌朝9時まで営業している深夜薬局のドキュメンタリーだった。ニュクス薬局を切り盛りしている薬剤師の中谷さんの雰囲気、こういう人がいてくれると良いな。 ただ書き手の文章がイマイチで、勿体ない。

    0
    投稿日: 2021.09.23
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    そんな面白い本ではないが、興味深い歌舞伎町の深夜薬局の薬剤師の話。 人の話を聞くって素晴らしいことね。

    0
    投稿日: 2021.07.04
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    6月16日新着図書:【歌舞伎町の深夜のみ営業する薬局での、誰かに聴いてほしい「何か」を抱えたお客さんと薬剤師との、実際に起こった物語を紹介しています。】 タイトル:深夜薬局 : 歌舞伎町26時、いつもの薬剤師がここにいます 請求記号:499.095:Fu URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28182174

    0
    投稿日: 2021.06.16
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    いつか訪れてみたいなぁと思えてしまう薬局。 こんなに親身になってくれる薬剤師さん、素敵です。 ドラッグストアにいる薬剤師さんは、どことなく忙しそうだし かかりつけの調剤薬局の薬剤師さんは、すごい親身でいいけど市販薬は置いてないし いいなぁ、こんな薬局 近くに欲しいです。

    20
    投稿日: 2021.05.19
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    以前NHKの「ドキュメント72時間」で取り上げられていたのが印象的だった、新宿歌舞伎町の街角にある「ニュクス薬局」。 営業時間は20時から翌朝9時まで。40代の薬剤師である中沢宏昭さんが、1人きりで切り盛りしている。 周りはきらびやかなネオンが光り、同じビルには風俗店なども入っている、まさに夜の街の一角に佇むこの薬局には、駆け込み寺的にこの街で働くたくさんの人々が出入りし、時には個人的な悩みを打ち明ける大切な場所として機能している。 街にはたくさんの薬局や調剤薬局があるし、私自身そこに行くこともよくあるけれど、そこで働く薬剤師さんに個人的な悩みを打ち明けることなんて、これまでもきっとこの先もないだろうと思う。だからこのニュクス薬局は特殊だと思うのだけど、それはやはり立地と営業時間の奇跡的な兼ね合いで成立しているのだと思う。 普段はお客さんの話を聞く立場である水商売の世界で働く人々が、買い物や調剤の用事があっても無くてもこの薬局に立ち寄って、そこに用意されている椅子に座って様々な話をする。 中沢さんの対応もまた絶妙で、打ち明け話をしたい人は雰囲気で分かるそうなのだけど、直接的ではなく話の流れでそれを引き出すのがとても上手い。そしてそれに対する説教めいたアドバイスは一切しないところもまた良い。「ただ聞く」というスタンスは、簡単なようでなかなかできるものではない。 ニュクス薬局に訪れる人々との交流や、中沢さんが歌舞伎町で薬局を開くまでの苦難、そしてようやく開いてからのあれこれが章ごとに紹介されている。 病院の側にある門前薬局ではないため信用されず、なかなか薬を卸してもらえなかったことや、客だった歌舞伎町で働く若い女性がコロナ禍で自死を選んでしまったことなど、明るくはないエピソードもある。 だけど全般的にはとても希望を感じる1冊だった。「ここにこの場所があるから頑張れる」という、ほっとできる光のような薬局だと思う。 いつか行ってみる…ことは無いとしても、そこにあることを確かめてみたい気持ちになった。

    3
    投稿日: 2021.04.24
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    人の話を聴く。自分を出さないことだと思う。相手のことを想いながら寄り添うことの難しいこと。頭が下がります。

    3
    投稿日: 2021.03.26