
総合評価
(16件)| 1 | ||
| 3 | ||
| 4 | ||
| 4 | ||
| 2 |
powered by ブクログ短篇集。表題作はハインライン『大当たりの年』の原題がもとになっている。新型コロナウイルスや二度目の東京五輪で混乱している二〇二〇年を終末の年ととらえた上で、八十代の筒井康隆自身が語り手となり、己のこれまでの人生を振り返っていくのだが、自らの老いをネタにギャグとダジャレをふんだんに混入してくる語りなので、たまーに本当のことも書いてある、くらいに受け止めておくのがよさそう。「本屋大賞は資本主義の導入などではなかった。あれこそ民主主義だったのだ」(p117)という指摘が印象的な『蒙霧升降』(pp101-118)と、一つ目の少女由加と終末の町を歩き回り絶望の果てに未来を見つける『白笑疑』(pp59-78)がよかった。
1投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログほとんどの作品のラップ風な言葉遊びにはついて行けず。早世した息子との再会の「川のほとり」はそれなりの佳作。
0投稿日: 2022.12.12
powered by ブクログ学生の頃は七瀬ふたたびが好きだったが、久しぶりに読んだら繋がりのない言葉が洪水でできている短編が多く、完読は諦めた。 最後に収録の「川のほとり」と「花魁櫛」は読めた。短すぎて強い感慨は湧き起こってこなかった。
0投稿日: 2022.03.05
powered by ブクログ個人的には長らくご無沙汰していて、久々に読んだ筒井作品。私小説的短編集で、現代のコロナ禍も描かれてたりするんですが、全体的に少々言葉遊び的に過ぎる、というか。どっぷり筒井ワールドに引き込まれる様な小説をまた読みたくなった。
0投稿日: 2022.01.28
powered by ブクログ久々の筒井ワールド!大真面目のパロディ!山下洋輔、中村誠一、坂田明、懐かしい名前。 川のほとりで、しんみり。ご冥福をお祈りします。
0投稿日: 2021.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて筒井康隆氏の著書を読んだ。川のほとりで死んだ息子と会ったシーン、コロナに関する記述、グロテスクな感覚を得る文体や私小説の極みのような黒い部分を吐き出す感覚。思った以上にリズムを意識していて、まるで汚いラップが脳内で反響するような作品だった。この深さとか、意味とか、そういう類の文学としての趣よりも退廃を体で表現しながら進んでいく日本版ヒッピーのような感じだろう。昭和の鬱屈とした時代にフィットした感はわかった。今の文学ではないんだろうけども、凄まじい言葉の嵐、しかしふしぎと全く残らない。合う合わないの問題なんだろうと諦めた。
0投稿日: 2021.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2021.10.10 図書館 筒井康隆の最新作、私小説短編集。 私小説とは知らず、短編かと思って読み始めたら とんでもなかった。 昔の有名どころ筒井康隆しか読んでなかったから、 今こんなんなの?!と思って衝撃だった。 ものがたりなのかエッセイなのか、 筒井康隆個人の感情のままにシャレと韻の羅列。 ページの半分以上がカタカナ単語の羅列だったり、 1ページ分の同じ文章が逆文字で繰り返されたり。 やりたい放題(笑) 読みにくい、というか意味がわからないから進まない。 中盤で気づいたけれど、意味を理解するのは筒井康隆以外むり。 本人も、わからせようと思って書いてないと思う。 日記、メモ、落書きくらいの気持ちなのでは。 それを覗かせてもらった感じ。 内容はともかく(政治的、下ネタ、クズ感)とにかく頭のいい人。 筒井康隆が自分と対等に話せる、って思う人いるのかな。孤独感とどう向き合ってるんだろ、ってちゃんとした(?)エッセイが読みたくなった。 この無秩序感、批判的パロ、嫌いではない。 ただ、やっぱり政治的な内容はむり。 冷めちゃう。 政治的批判も多かったけど、そんなことあったんだーと思うこともあった。 頭がいいことの再確認と、こんな人なのかという驚きと(思ったより攻撃的だったり女性関係クズっぽかったり)、斬新な文章の潔さへの敬意。 大変だったけど読んでよかった。 あと!本書の中で筒井康隆が褒めてた本は全部読みたくなった!メモった。
0投稿日: 2021.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
筒井ワールド全開の私小説的短編集。 ・漸然山脈 ・コロキタイマイ ・白笑疑 ・ダークナイト・ミッドナイト ・蒙霧升降 ・ニューシネマ「バブルの塔」 ・レダ ・南蛮狭隘族 ・縁側の人 ・一九五五年二十歳 ・花魁櫛 ・ジャックポット ・ダンシングオールナイト ・川のほとり の14編収録。 最後の「川のほとり」の昨年早世した息子との夢の中での対話小説は感動的だし、中長編でもイケそうな気がしたが、それ以外は小説とは言えないと思いました。 ただ、テーマ(大衆文化、フランス文学、哲学、戦争、ジャズ、演劇、映画、マスコミなど)がしっかりしているものは十分読み応えのある筒井的文化論になっていると思います。 また、筒井さんお得意の言葉遊びも炸裂しているのですが、コロナことわざ以外は空回りしていたような気がして残念です。
0投稿日: 2021.08.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
筒井康隆で青春を過ごしたものとしてはどう判断したらいいのだろう ドタバタでもないし言語実験?でもない なんだろう本書は 私は入り込めませんでした
0投稿日: 2021.06.26
powered by ブクログ筒井康隆「ジャックポット」https://www.shinchosha.co.jp/book/314534/ いやもうね、わたしはこの人が死んだら確実に大打撃を受ける自信がある。好きな作家がああ歳をとったなあと感じるほど寂しいものはなくて(親に思うより寂しいかも)、筒井康隆もたまにあれ?という時もなくもないけど、それすら彼のパフォーマンスなんじゃないかと思ってしまう。どうにかして永遠に生きて書き続けてほしい。(おわり
1投稿日: 2021.06.23
powered by ブクログ筒井先生久方ぶりの新作短編集。太平洋戦争を題材としたパロディである「南蛮狭隘族」は面白かった。しかし、著者も年季が積み重なりすぎて言葉遊びが過剰であるなど、少々暴走気味ではある。まぁもう、著者が恐れるものなんぞ、この世に存在しなくなったであろうが。
1投稿日: 2021.06.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久々に著者の単行本を購入。 既発表作の14編が収められてる。フリーな調性なしの音符(言葉)がすごい勢いで畳み掛けられ、あっという間に振り落とされる。とは言え、無調性のなかにチラッと出てくるウィットを見逃したくないし、と言ってもたくさん見逃しているだろうが、そうかと思えばしっかりと「現実」が語られ、聴く(読む)のに大変な労力を要する。ほんと、よくこんな書けるな。 1934年(昭和9年)生まれ、著者は老獪にして、読者は…。
0投稿日: 2021.05.16
powered by ブクログ襖を開けたら雪崩を起こす押し入れの如きボキャブラリー倉庫を閉店特価セールの構えでPC炎上どこ吹く風と大放出する御大得意の言語スラプスティック。あわあわと巻き込まれ滑落に身を任せながら戯れに周囲の言葉たちを手にとれば韜晦の一皮裏に忍ばせきれぬ悲哀憤り諦観郷愁何やかんやでべっかんこ。
0投稿日: 2021.05.16
powered by ブクログひさびさの筒井康隆 (えっ 何??? わからん)あふれ出る様々な事象を 韻を踏みながら 連なっていくことばたち・・・ 筒井康隆のイメージは昔読んだ「時をかける少女」のような あちこち異次元をさまよいながらもその世界に引き込まれていく感じだったのだけれど。 86歳の作家の頭の中は こんなにも言葉があふれ、それぞれの時代にいろんな想いがあり、生と死に向き合っているのだとわかる。 まだまだ 私の人生修行が足りなくて、理解する以前にこの文章の上を滑ってコケてしまった。 最後にある 51歳で亡くなったご子息の話「川のほとり」だけは つらく優しく 淡々と迫ってきた。
1投稿日: 2021.03.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後の章、「川のほとり」がせつなく哀しい。 51歳で一人息子(画家の筒井伸輔氏)を食道がんで亡くした心情を夢に出てきて川のほとりに立つ息子と会話する康隆氏。
1投稿日: 2021.03.28
powered by ブクログなんといっても51歳になる一人息子の死と再開を描いた「川のほとり」がしみじみとして良い。86歳の筒井康隆の一人息子で画家として筒井作品の装丁などでも知られる筒井伸輔の死。86歳という年齢にして子供を喪うということがどういうことなのか、想像するのは非常に難しい。しかし、本書を読んで感じたのは、自身の年齢が幾つであろうとも、子供を喪うということの悲しみは変わらないという普遍的な感覚であった。 掌編「川のほとり」は良いとして、一方で他の短編作品に関しては、作品としてのクオリティの部分では不満が残る。ひたすら言葉遊びが続き、内容としては小説の丁をなしておらず、筒井康隆によるこれは日本語ラップである、とでも解釈すれば多少は面白いくらいか。
4投稿日: 2021.03.14
