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再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
朝宮運河、綾辻行人、鈴木光司、井上雅彦、福澤徹三、今邑彩、岩井志麻子、小池真理子、澤村伊智/KADOKAWA
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総合評価

23件)
3.9
4
11
7
0
0
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    綾辻行人の「再生」が読みたくて購入。もちろん面白くて(すごく怖い!)他の作品もどれも読み応えありました。ホラーは初心者ですが、だんだん好きになってきました。

    25
    投稿日: 2025.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    8篇のホラーアンソロジー。 どの作品もすんなりとその世界に連れて行ってくれてとても楽しめた。 「よけいなものが」(井上雅彦)では、短い会話文の中に違和感をするっと埋め込んできていて凄かった。気づいたときには役割がひとつズレて堂々巡り。抜け出せるきっかけが見つからない。 「依って件の如し」(岩井志麻子)はバラバラに思えた話がひとつに繋がってゾッとさせられ、読後に余韻を残す話だった。 「ゾフィーの手袋」(小池真理子)は主人公が何ひとつ悪くないのでひたすら気の毒だったのだが、あっさりした文章が好みだった。

    0
    投稿日: 2025.05.16
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    角川ホラー文庫が1993年創刊されて その30年の遺産とのこと 90年代から現在までの最強セレクション短編8編 選ばれたただけあって半分は既読作品でした 「再生」 綾辻行人 1993年 さすが綾辻さん、女性も魅惑的に書かれます 再生するのはそっちね 「夢の島クルーズ」 鈴木光司 1994年 リングの一連読ませていただきました この作品も映画化されているらしい はっきりと出てこないけど そんなことありそうな生々しさ 仄暗い水の底からの一編 「よけいなものが」 井上雅彦 1983年 ショートショート 私なら老化かもしれない 「五月の陥穽」 福澤徹三 これは既読でしたが 現実の事故でビルの隙間から白骨が発見された事がありますから ホラーではない怖さですね ビルとビルの隙間は均一ではありません 落ちてはいけません 「鳥の巣」 今邑彩 1994年 多少オチはわかるけれど じっくりそこまで持っていく文章の力 「よって件のごとし」 岩井志麻子 1999年 “ぼっけえ”で読みましたね これはよござんす 怖いし恐いし悲しいし 「ゾフィーの手袋」 小池真理子 2017年 “異形のものたち”で読みました 森鷗外“舞姫”を美化した感じで 舞姫の怨念 「学校は死の匂い」 澤村伊智 2018年 第72回日本推理作家協会賞短編部門受賞 “などらぎ”に収録 これはホラーだけどきちんと推理小説になっています 解説は 朝宮運河さんでした 私は岩井さんと小池さんの2作品がやっぱり好きなんですねー

    80
    投稿日: 2025.02.02
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    ベストと謳ってるので、一定水準はクリアしてる読み応えのある作品が多いけど、その分既読も多かったり。特に綾辻行人、澤村伊智の両作品が印象深かったかな。

    1
    投稿日: 2024.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホラーも、文章なら耐えられるようになった気がします。面白かった。 ショートショートの広場で初読だったらしくて読みたかった「よけいなものが」を再び読めて嬉しいです。 「依って件のごとし」が哀しくてよかった。さすが志麻子…「再生」は弱い富◯か…好き。 澤村伊智さんのお話も初読だったので、この姉妹は比嘉姉妹だったのだと他のレビューを読んで知りました。

    1
    投稿日: 2024.08.11
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    どの話も怖かったです。 綾辻行人さんの話は別で読んでましたが、再読しても怖かった。澤村伊智さんの話はあのシリーズですね。面白かったです。

    1
    投稿日: 2024.07.15
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    角川ホラー文庫ベストセレクションのアンソロジー。第二弾の「恐怖」の方を先に読んでたけどこれが第一弾。 綾辻行人「再生」鈴木光司「夢の島クルーズ」は既読でした。「再生」すごく久々に読んだけどやっぱり最高だな…。初読のなかでお気に入りは今邑彩「鳥の巣」山荘で出会った女性と主人公の会話が進むほどに不穏さが増していき、じわじわとした恐怖に締め付けられた。岩井志麻子「依って件の如し」は陰湿な村社会の厭な話という感じでラストのおぞましさたるや…きょうてぇきょうてぇ。

    4
    投稿日: 2024.01.20
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    '23年11月22日、読了。Kindle unlimitedで。 ホラーのアンソロジーで、気軽に読めて、楽しみました。どれも、面白かったです。 全8編中、2作品は以前に読んでいましたが…完全に忘れてました。 綾辻さん、小池さん、澤村さんの三作品が、特に好きです! 中でも、最後に収録の澤村さんの「学校は死の匂い」が…以前に体験済みでしたが、やはり一番好き! 小池さんのも、良かった…ちゃんと一冊、読んでみようかな…。

    11
    投稿日: 2023.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カバーイラストは濱口真央。 ■綾辻行人 「再生」 (『亀裂』、『眼球綺譚』) 中高生の頃に既読。再読。 思った以上に・・・・の「・・」で笑ってしまった。 ■鈴木光司 「夢の島クルーズ」 (『仄暗い水の底から』) 中高生の頃に既読。再読。 当時はすごい大人の話だと思っていたが、マルチ勧誘というしょぼさとヨットという対比が、実に大人っぽい。 またヨット好きの作者らしい描写(専門用語)もきりっとしている。 ■井上雅彦 「よけいなものが」 (『怪奇幻想短編集 異形博覧会』)★ 面白いアイデア。 よく会話文が連続するときに陥りがちな混乱を逆手にとって。巧み。 ■福澤徹三 「五月の陥穽」 (『怪談歳時記 12か月の悪夢』)★ こ……、これは実に嫌な小説! というのも子供の頃、こういう夢をよく見た。 天井裏の筒状の通路に入ったはいいがつっかえてしまうとか。 あるいは今も時々見ているかもしれない。 いやないやな描写だ。 純・物理的ホラー描写に、笑うしかない。 とってつけたような怨みも笑ってしまった。 ■今邑彩 「鳥の巣」 (『惨劇で祝う五つの記念日 かなわぬ想い』) 正統なホラーで、巧い。 映画「・・・・・・・・」あたりを思い出すが、その公開より早い。 ■岩井志麻子 「依って件の如し」 (『ぼっけえ、きょうてえ』) 最近既読。 ■小池真理子 「ゾフィーの手袋」 (『異形のものたち』) 解説に森鷗外「舞姫」を彷彿とさせるとあり、なるほど。 単著としては「恋」を読んだのみで、あとは「アイロンのある風景 日本文学100年の名作」「平成怪奇小説傑作集1」や「家が呼ぶー物件ホラー傑作選」で知るだけの作家だが、かなり怪奇小説を手掛けているな。 皆川博子の推薦もあるし、この作家には手を伸ばしてみたいかも。 ■澤村伊智  「学校は死の匂い」 (『などらきの首』) 最近既読。 ◇解説 朝宮運河

    6
    投稿日: 2023.10.24
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    名作の寄せ集めなのでもちろん良い ただ半分は読んだことある作品だった 読んだことなくて面白かった作品が収録されてる短編集を買うことにした

    0
    投稿日: 2023.09.03
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    読んだことのある話が最初2話続いたので 同じ本を買ったかと焦った。 オーストリア人の幽霊にイラつく。

    0
    投稿日: 2023.07.30
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    岩井志麻子と澤村伊智がよかった。 岩井志麻子先生、バラエティ出てきた時文章との差にぶっ飛んだもんな。今回も硬くて陰鬱な空気感。読み慣れるまでちょっとかかる。 学校は死の匂い。うん。好意、真っ直ぐ返ってきてほしいよね。古市くんがいい人格付与されてるなぁ。

    0
    投稿日: 2023.05.19
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    どれも面白かった。 著書に『リング』がある鈴木光司の作品にはリアルな生々しさがあった。 特に好きだったのがビルとビルの隙間に落ちる『五月の陥穽』。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 角川ホラー文庫約30年の遺産!90年代から現在までの最恐セレクション。 1993年4月の創刊以来、わが国のホラー・エンターテインメントとともに歩んできた無二の文庫レーベル、角川ホラー文庫。その膨大な遺産の中から、時代を超えて読み継がれる名作を厳選収録したベストセレクションが登場。大学助教授の〈私〉が病院で知り合った美しい女性、由尹。ミステリアスな雰囲気をたたえた彼女は、自分の体は呪われていると告げる。ともに暮らし始めた二人だが、やがて悲劇的な事件に見舞われて……。ミステリとホラーの巨匠・綾辻行人90年代初頭に執筆した傑作「再生」をはじめ、『リング』の鈴木光司が東京湾のクルーズ船を舞台に戦慄の一夜を描いた「夢の島クルーズ」、故・今邑彩が角川ホラー文庫のために書き下ろした不穏な物件ホラー「鳥の巣」、の第72回日本推理作家協会賞に輝いた澤村伊智の学園ホラー「学校は死の匂い」など、バラエティ豊かに、ホラージャンルの面白さと可能性を示す全8編。最高にして最恐、これが日本のホラー小説だ。ホラー評論家・ライターの朝宮運河セレクション。 収録作は以下の通り。 綾辻行人 「再生」(『亀裂』、『眼球綺譚』) 鈴木光司 「夢の島クルーズ」(『仄暗い水の底から』) 井上雅彦 「よけいなものが」(『怪奇幻想短編集 異形博覧会』) 福澤徹三 「五月の陥穽」(『怪談歳時記 12か月の悪夢』) 今邑彩 「鳥の巣」(『惨劇で祝う五つの記念日 かなわぬ想い』) 岩井志麻子「依って件の如し」(『ぼっけえ、きょうてえ』) 小池真理子 「ゾフィーの手袋」(『異形のものたち』) 澤村伊智 「学校は死の匂い」(『などらきの首』)

    0
    投稿日: 2023.05.04
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    表題作の『再生』、過去に読んだことある作品だけどやっぱり何度読んでも大好き。 最愛の妻の首なし死体と共に暮らすって構図が恐ろしくてグロテスクだけど美しすぎるよね……好き…… 結末の救われなさもほんとすき…… 他の作品もどれも面白くてハズレなし。流石!って感じでした。 井上雅彦の『よけいなものが』と福澤徹三の『五月の陥穽』が特に好きかな。

    4
    投稿日: 2023.03.20
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    いやあ……怖かった。 ずーっとゾワゾワ落ち着かない話に、オチで心臓が凍りそうになった話も。さすがベストセレクション。

    2
    投稿日: 2022.11.09
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    綾辻先生以外のお話は読んだことがなかったので、どっぷりと楽しめました。今邑彩さんと小池真理子さんのお話はどっぷりホラー。福澤さんのはラストが不気味。何より初岩井志麻子さん。いや、こんな硬派で素敵な文章を書かれる方だと思わなかったのでわびっくり。他の本も読んでみたくなりました。こうした編者がテーマに沿って選んだものが一冊になってると、読んだことがない作家さんとの意外な出会いがあっていいよね。全体通して楽しめました!

    2
    投稿日: 2022.09.03
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    色々な作家さんの作品が読めるホラーアンソロジー。 怖かった…! 特に今邑彩さんの「鳥の巣」、小池真理子さんの「ゾフィーの手袋」は、後半にかけて恐怖がヒタヒタと迫り来てゾッとした。 岩井志麻子さんの「依って件の如し」は、怖さよりも文章のリズム感と情景描写が美しすぎて感動させられた。 もっとこの人の作品を読みたいと思った。 もちろん田舎の陰鬱とした雰囲気漂うホラー要素もあるのでしっかり楽しませてくれた作品だ。

    3
    投稿日: 2022.07.14
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    色々なテイストのホラーを楽しめる1冊。 何話かは読んだことがあったけれど 再読も良き。 井上雅彦 「よけいなものが」 短い話だけれど、私的にはゾワゾワ度高し。 福澤徹三 「五月の陥穽」 これは生理的な恐怖。 思わず叫び出したくなる。

    1
    投稿日: 2022.07.09
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    依って件の如し、良かったなぁ。 読んでいるだけで灰色の空とじっとりとした空気を感じられる作品でした。

    0
    投稿日: 2022.06.30
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    澤村伊智、岩井志麻子、鈴木光司さんの作品は既読だったので、それ以外の作品を。こういう感じの怖さか、という作品が多かったけど、中では鳥の話が面白かったです。短編は手っ取り早く面白くていい。

    0
    投稿日: 2022.05.01
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    種々様々な8作品。短編なので脳内でするりと映像化されてしまうため、読書の手が止まることがしばしば……。 「ゾフィーの手袋」と「学校は死の匂い」が個人的に、怖ぁ…作品でした。 特に、「学校は〜」の序盤は読んでいる時に変な寒気があって、読み進めちゃいけないんじゃ……と本を閉じることが何度か。ぞわぞわと、酷く落ち着かなかった。

    0
    投稿日: 2022.01.25
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    表題「再生」は伊藤潤二の「富江」のような不気味さがあり、 それを受け入れてしまう語り手もまた気持ち悪すぎる。 「鳥の巣」の結末にもひんやりとさせられた。 「依って件の如し」 「ぼっけぇきょうてぇ」でも読んだけど 今読み返しても岩井志麻子の作品はこの作品集のなかでも圧倒的だと思う。 明治時代(?)の陰鬱で貧しい小さな村で交わされる会話や 情景描写は読んでいて息が詰まりそうになる。 結末まで一気に読んでしまえるほど引き込まれた。

    0
    投稿日: 2022.01.23
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    角川ホラー文庫ベストセレクション。というだけのことがあって、本当にもうどれをとっても大傑作のホラーアンソロジーです。お気に入りがどれかだなんて選べません。もう全部大好きすぎる作品でした。 ほぼ既読だったので、雰囲気に浸りながらじっくりと再読。福澤徹三「五月の陥穽」だけ未読だったかな。これ、凄まじく怖かったです。リアルな恐ろしさというのでは一番だったかも。こんな状況には追い込まれたくないものです。

    1
    投稿日: 2021.04.15