
総合評価
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powered by ブクログ【悪の反対は、善ではない。】 人の死を簡単には扱ってはならない。 生殺与奪の法律は吉か凶か、それとも…… 読み終わったあとに、本書がお笑い芸人 「インパルス」の板倉さんの著書であることを 知って衝撃を受けた。 板倉さんはめちゃくちゃ器用で センスもキレキレで面白い。 さらにこんな淡々とした グラデーションダークな物語もかけるのかと。 後半からはとくに考えさせられる 短編のオンパレード。 トリガーという名前の通り こころを撃ち抜かれます。 もし将来、この法律が日本にもできたら…… いやできてしまったら…… 思考がすすむ本。めちゃオススメです。
0投稿日: 2025.05.22
powered by ブクログ設定が面白く、章ごとにオムニバスっぽくなってるけどちゃんと最後に繋がるところが良かった。ただ、ちょっと厨二感が拭いきれない部分もあり。
0投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
トリガー 国家認定殺人者 板倉俊之 ∞----------------------∞ お笑い好きの姪が貸してくれた小説。 各都道府県に1人ずつ選ばれるトリガーと呼ばれる人物。悪と判断した人物を射殺しても良いとされる。試験では脳波を調べられ、国王自らが選ぶ。 射殺許可が個人の判断でかなり簡単なので、人によってはかなり恨みも買う。トリガーじゃなくなったら(期限1年)襲われるとか、この世界ではあるあるなんだろうな。後の保証もちょっと必要な気はするよね。護衛をつけるとか。 その判断も悩みに悩んでだったり、人は殺さないと決めてたりする人もいるので、どの都道府県で過ごしてるかで感覚は全然違いそう。 整形してトリガーの振りをする事件は酷かった。サラッと良い話もあればこういう気持ち悪い話もあって、想像力豊かだなと。 実はお笑いの方のネタの記憶が無いんだけど... 国王が殺された時に拍手を送った人々は、その後も居心地は悪いんだろうな。そして元トリガー三上もどうしてるだろうか。 2023/10/19 読了
2投稿日: 2023.10.19
powered by ブクログインパルス板倉氏の闇部分が出た感じで道徳的にツッコミどころはあるけど、エンタメとしては十分。加瀬と大内の話がわりと好み。
0投稿日: 2023.01.18
powered by ブクログデスノートの時も思ったけど、思い通りに人の生死を操れる力をとても羨ましく思う。それだけ殺意を感じるストレスフルな現実を生きているということだけれど。しかし実際にこういう力を得た者は必ずしもうまくいかなくなる。そこにドラマが生まれるのが面白い。板倉氏は銃の知識も豊富。見事なストーリーテラーだと思う。いろんなトリガーを描けるのがすごいと思った。
0投稿日: 2022.02.17
powered by ブクログ国王制となった日本において、犯罪件数を減らすために創設されたトリガー制度。トリガーに認定された者は「悪」と判断した人間を射殺してもよい法律が制定されたというサスペンス。 短編集なのだが、連作となっており前に登場したトリガーの名前があがったりするのは好みの構成だ。しかも最初はトリガーが悪を撃つという内容だったのが、制度を悪用したり逆に殺してはいけないという態度のトリガーが出てきたりと徐々にバラエティに富んでいくのも面白い。 連作短編集らしく最後は総まとめっぽく終わっていくのもなかなか憎い演出だった。バイオレンスがありつつ、ヒューマンな温かみにも溢れていて、さらに現代社会を風刺する表現もあったりして。特別な映像とかはほとんどいらない内容だから、映画にしても面白い。
1投稿日: 2021.02.01
