
総合評価
(22件)| 0 | ||
| 3 | ||
| 11 | ||
| 5 | ||
| 0 |
powered by ブクログ歴史上の人物が実は男だった。 そんな設定の漫画やゲームも数多くある。 この物語も、荒唐無稽な発想から作られている。 信長はそれまでの手法に捉われず、戦法も経済政策も雇用形態も変えてしまった人物である。 その基盤を「女」であることに求めていることが新しいと言えば新しいのでしょう。 細かな部分では矛盾するような場面もあり「あれ?」と首を傾げたくなるようなところもあるけれど、物語だと割り切れば面白い。 これだから女ってやつは厄介だ・・・とため息をつく場面もあり。 女には確かにこんな一面があるよな・・・と納得する場面もあり。 これだから男って面倒臭いと嫌になりながら、それもまた男の一面でもあると思う場面もあり。 語り部の視点によって歴史上の人物像はいろいろな姿を見せるものだ。 こんな見方もあったのか!これは面白い! そんなふうに思えれば楽しめる物語だ。
0投稿日: 2017.04.07
powered by ブクログドラマがとてもよかったので原作を読みたいと何年も思っていてやっと読めた作品。期待が大きすぎたのかドラマが良かったからか、ちょっとがっかり。最初は面白かったし女であるという設定もよかったが、中だるみがあったのと性描写が多すぎなのには閉口した。もう途中で読むのをやめようかとも思ったが、最後がまた面白くて完読できた。
0投稿日: 2017.01.27
powered by ブクログドラマは観ることができなかったのですが,気になっていたので読んでみました。 うーん。 確かに信長の宣教師による描写として『甲高い声』ってのがあるし,俗説にあるようですけど。 『女だからこそ考え付いた』みたいなのが具体的に見えてこないし,やたらと女だから男だからという割にはその時々で特質が変わっていていまいちわかりにくい。 年号もぽんぽん飛んでよくわからない。 面白くないわけではないので読みましたが,消化不良感がのこりました。
0投稿日: 2015.08.10
powered by ブクログまあ、正直 ちょっと(悪い意味で)身の毛がよだつ内容だったけど、着眼点は確かにユニークかつ面白い こういう本があるというのも、やっぱり光秀の造反が尤もらしい諸説はあるものの、本当のところ何故なのか我々後世の人間には結局「よう分からん」ところからきてるんじゃないだろうか。 いずれにせよ、ちょっと倒錯的逸品?
0投稿日: 2014.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初のほうはちょっと露骨な性描写に軽く嫌悪感を感じていたものの、後半にいくに従い、物語の持つ面白さにひきこまれていった。 信長のヒステリー気質を女性特有のものとして整理してゆくあたりが興味深かった。荒唐無稽といってしまえばそこまでだが、説明が付いてしまうようにおもえるあたりは、著者の力量を表わすものだと思う。 東西の別はあるにせよ、根底に流れているものは同じで、解説にもあるとおり、傭兵ピエールを彷彿とさせるものがあった。
0投稿日: 2013.12.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
期待して読み始めましたが、段々ゲンナリ…。他のレビューにもある通り、男だからこうなのだ、女だからこうなのだと随分ステレオタイプを押し出した書き方で、序盤から早くもテンション低下。しかし中盤から試しにラノベフィルタをかけて読んでみたらちょっと楽しくなりました。そう思えばお濃とお長のやりとりも可愛い。いっそアニメ化して萌声の声優さんを使えばヒステリックな場面も有りかと(笑)。冗談はさておき、本能寺前後とその後のくだりには心を打たれましたので星3つといたします。
0投稿日: 2013.11.20
powered by ブクログ最初…本当に最初は面白かった。 しかし、くどいほどに女だから、男だからと性別の事を持ち出してきます。 女が男と偽る故にしかたがないのか…って思ってましたが…そうと言ってもしつこすぎます。 信長の策略も女だから思いつくのだ…っという感じで、光秀や秀吉などのほうが優秀に見えてしまいます。 合戦でやっと面白く…っと思ったらまた、男が女が…。 最後、終わりいいかと思ったら、また…。 とりあえず、作者は信長と女性が嫌いなのでしょうか? これから読む人は、「女ってやつは…」「女はこれだから…」とか思うような方でないとつらいように思えます。 文章はまぁまぁだったので★2です。 内容は本当に…何を楽しみに…もしくは何を目的に読めばいいのか途中からわからなくなりました。 これほど本能寺が待ち遠しい信長は初めてでした。
0投稿日: 2013.07.14
powered by ブクログ最近ずっと書いていなかったので12冊まとめ書き。 2時間ドラマが面白かったので原作も読んだ。 女だけれど織田家の嫡男として育てられたお長。 女であることと、信長として生きていくこととの間の苦悩。 明智光秀との関係がとても好きです。 本能寺へ続く理由としても納得できる。 読後の後味が良い本でした。
0投稿日: 2013.06.29
powered by ブクログフジテレビでドラマやってたなぁ、評判よくなかったらしいけど、面白そうな設定だなぁと思って読んでみました。 他の方のレビューにもいくつかありましたが、「男だから、なんちゃらかんちゃら」「女だから、うんぬんかんぬん」というのが、うるさい。 信長が実は女だったら?というテーマなのだから、男性、女性というのが大きいのはわかる。が、あまりにそこに執着しすぎていて、登場人物たちが全員小物に見えてしまう。まあ、実際に小物だったかどうかなんてのはわかりませんが。 むしろ、男も女もない、性を超えた生き方、考え方という切り口のほうが、個人的には好きだったかなぁと感じました。
0投稿日: 2013.05.17
powered by ブクログなんだろう。信長が女だという設定も面白いし、特に本能寺の変に至った下りや天海和上についてはどの史実よりストンと腹落ちもしたのに、どうも好きになれない一冊。 官能シーンの多さ・しつこさにもちょっと辟易感で、男性が描くとこうしないと売れないと思っちゃうの?と思ったり。 信長を主人公とした割に、信長のキャラ設定に魅力がないんだよね… 女っぽさを出そうとし過ぎてむしろヒステリーキャラというかわがままキャラというか。ある意味時代ものに託けて、作家自身の男尊女卑っぷりが出ちゃってる感じ。女性に偏見ありますか?的な。
1投稿日: 2013.03.31
powered by ブクログその設定でいきますかー!って感じ。 話はまずまず面白いけど、全編に漂う結局女にはムリでしょ~な空気はいかがなものでしょうか。まあ逆に、彼女をなんでもできるカリスマスーパーウーマンにしてないとこが、リアルと言えばリアルなのかな。 結末の、本能寺黒幕は個人的には面白い。
1投稿日: 2013.03.22
powered by ブクログ伝奇の仕掛けの信長物語。 信長という史実を材料にしつつも、佐藤が描きたいのは歴史の真理や原理ではない。男と女の「生」についての考え方、感じ方の違い、すれ違い、噛み合いと齟齬、離合の形を描いている。こういう作風はSFとも似ているのだが、佐藤のポジションは一種独特なもので、類型で同じように力量のある作家は知らない。
0投稿日: 2013.03.20
powered by ブクログ群雄を次々と打ち破り、覇王となった織田信長。だが“彼”には大いなる秘密があった。女に生まれるも、父にその才を見込まれ、嫡男として育てられたのだ。知るのは近親と臣下のごく一部のみ。大胆な人材登用、新たな戦法の採用、楽市楽座、それらは全て女ならではの発想によるものだった。猛将・知将との隠された恋、そして本能寺の真相。驚天動地ーー新たな戦国絵巻が紐解かれる。
0投稿日: 2013.02.24
powered by ブクログはぁ~、こういう解釈もあるのね。 てか明智光秀を格好良く描き過ぎでしょ! 読み飛ばしちゃった部分もあるけど、総合的にはおもしろかった。
0投稿日: 2013.02.04
powered by ブクログうむむむ。 面白いっちゃ面白いんだけど 誰ひとりとして 共感できる人物がいなかったよ。 キャラ読み派にはキツい1冊かも。
0投稿日: 2013.01.29
powered by ブクログ”織田信長は実は女だった!”という設定は面白い。 信長による様々な奇策・革新的な発想は慣習に縛られた男ではなかったからだ、というのは判りやすいかも。 ただ全編を通して”男は~だ””女は~だ”で全てを断じられるのは納得できない。 あまりにも信長がヒステリックで魅力が感じられないのも残念。 こういう人物にあれだけの家臣が付き従い、あれだけの実績が上げられたとは思えないのだけど。
1投稿日: 2013.01.24
powered by ブクログタイトル通りの設定は面白いと思うし、読んでる間は楽しめた。のだが、読み終わってみると作品としての完成度は今一つかと思う。心理的な描写にページを割くのはともかくとしても、物語展開のテンポは今一つ。男女の行動原理、持ち上げる人と落とす人の描き分けは一面的に思える。前半のテンションは良かったのだけど、後半、クライマックスの「本能寺の変」への持って行き方に不自然さを感じる。エピローグももう一つ腑に落ちない。面白い物語にはなっているのだが。
0投稿日: 2013.01.06
powered by ブクログ女性蔑視のキリスト教がはびこる中世ヨーロッパではなく、日本の戦国時代が舞台、更に女性が主人公ならこれまでとは違うものが読めるかと思ったけど、相変わらずの佐藤賢一。 女は堪え性がないだの男は面子にこだわるだの、何でもかんでも性別論にもってくの、もうやめて欲しい。読んでてうんざりする。本当に嫌。今回も結局女は馬鹿だ、みたいなラストだし…。 もう本当にうんざりなのに、面白くないかと言えば、そんなことはないからタチが悪い…。光秀は格好いいし。秀吉や濃もいいキャラだし。腹はたつけど、そこそこ面白いんだよコンチクショー!
0投稿日: 2012.12.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
西洋史の大家が日本史に挑んだ大作。歴史上はありえないことだが、なかなか説得力があり、面白く読んだ。ちょっとエッチなところも出てくる。脇役である光秀、秀吉の描かれ方も、今までと違っていて、楽しい。
0投稿日: 2012.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初から信長が女というのを打ち出していたので、あの戦法や政策は女ならでは、という解釈で楽しめるかと思ったが、始終ヒステリックなだけでまったく彼女の魅力もパワーも感じられず、残念に終わる。特に浅井長政以降。こんな女が信長なら、そもそも成り上がることに成功してないだろと思ってしまう。
0投稿日: 2012.11.13
powered by ブクログ織田信長は女だった。 最初から女であることを武器に、斉藤道三を籠絡する。 その後も「女だからできた」「女だから発想が違う」「女だから・・・」の連発。 着想は面白いし、分かる部分もあるが、かなりくどい。 絵解き的な側面が強く、もう少し物語的なところも欲しかった。 <時代> 16世紀後半 <場所> 日本 尾張、安土、京都 <主な登場人物> 斉藤道三、帰蝶、柴田勝家、浅井長政、明智光秀、羽柴秀吉 <歴史上のイベント・キーワード> 正徳寺の斉藤道三、織田信長の会見 桶狭間の戦い 天下布武 姉川の戦い 比叡山焼き討ち 安土城築城 織田方面軍 京都御馬揃え 本能寺の変
1投稿日: 2012.10.27
powered by ブクログ信長のうつけとも呼ばれた前例もない蛮行は、信長が女だった故、男には考え付かない着想を持ち得たからである。織田信長が、女であったという前提から、信長の天下取りを描いたSF歴史物。 着想は面白いし、斬新な解釈で説得力がなかったわけでもないけど、筆者の男女感に、胸くそ悪いとこがあったな。あと、途中から男だから、女だからってところがくどくなりすぎて鼻につく。面白くなかったわけじゃないけど、気持ちよく読めるものではなかったな。特に後半いかにも男が書いた女ってカンジで、途中までおもしろかったので、ちょっと残念。
1投稿日: 2012.10.26
