
総合評価
(1248件)| 201 | ||
| 487 | ||
| 382 | ||
| 63 | ||
| 15 |
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
救いようのない悲劇。誰も悪くないと思う。教訓とか、ここから何を学ぶか、とかではなくただ悲しい出来事がありました、おしまい、という読み方で合っていた。 一歩、一歩どころでなく少し間違えると自分にも当てはまりそうなリアルさで、読んでいて怖くなった。
0投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今「母娘問題」を考えようと、信田さよ子氏の本をたくさん読み進めている中で、ふと手に取った1冊。 この本の「母」が、信田先生が描く「重たい母」像に当てはまる一方で、「母」になりきれずに「娘」のままでいてしまう姿は、なかなかない角度の人物描写だと思ってすごく面白い/また自分や周りの女性を見ながら、あぁそんな部分あるよなと、よくぞここに注目して書いて下さったと思ったり。 祖母/義母から続く、世代間のトラウマの連鎖?が、今の私にはすごく響いた。 聖人君主のように自分の中で奉ってる私の祖母も、1人の女性で「母」になろうとしてきた女性なんだよなぁと、本編とは少し関係ないかもしれないが思ったり。
2投稿日: 2025.06.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
母と娘で話がこんなにも食い違うのかと面白かった。また、私は娘が正当だと思っていたが解説では両方とも極端な意見ということが言われており、そのように捉えることも出来るなと考えた。人間嫌な面だけが目につき、それを反面教師として昇華する人もいるが、与えられた喜びにも目を向け、それを当たり前と思わずに次の誰かに与えていくことも重要だなと思った。
1投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ難しいですね、母性とは。 母から子へ 子から娘へ 時代、環境、立場 愛を能うとは言えども 自分は自分だし、家族といえども他人だし。 後半はゾクゾクしながらどんどんページを捲っていたし、読了後はズッシリと身体が重い。 著者の覚悟を感じとりました。
0投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ読み終えてなんか心が纏まらない。 解説を読んでなんとなくわかった感じ。 母と子の想いのすれ違い。 この名前が後半で判明するが、、??
4投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
きっかけを含めて、母親が田所と結婚しているようなものじゃないかと笑ってしまった。言われるがままにそれも悪くないかなと事が進んでいく様はほぼ自我がなく、母親への異常な依存が分かる。 母性というとひと昔前までは母から子への無償の愛で包まれる暖かいイメージであったが、昨今は子供だけでなく夫からも母性を求められる(自分の母親がしてくれていたことを当たり前に妻に求める。それは自分(夫)に対してもそうだし、互いの間にできた子に対しても母親としての自覚を持って(1人の女であるという意識は捨てて)世話を焼いてやるべきである)という話を多く耳にするため、ろくでもないものという印象がつきつつある言葉だ。 義母が単純に嫌な人間すぎて笑った。 自殺にしても、舌を噛むとは相当である。 みんな母親に愛されたい、娘を愛したいと苦悩しているが、人間、そんな思い通りには行かない。
21投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ今更ながらに「母性」。割と最近の話題作をスルーしている自覚はあったけれど、読まず嫌いも大人気ないなと思ってはみたものの。ちょっとよくわからなかった。いわゆる嫌ミスなのかな。母、娘、第三者。母は母になりきれず。娘の心のまま母になる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘」とは言うが、側から見たら娘をアクセサリのように扱っているように見える。愛情のかけ方、抱き方に正解はないがどうなんだろうな。悪意はないけれど、見せ方が悪質だった。
0投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログ母性とは何か 親という存在はなにか 愛とは何か深く考えさせられる本だった。 読後感が湊かなえ先生らしく スッキリしないけどなんとも言えない感情になった
2投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログ再読。 内容が非現実なのに、登場人物はまるでリアルなのが湊かなえさんらしい。 母の手記は少し都合よく書かれてるのが人間らしいけど、辛い人生を送っているからこそ非難しきれないのがもどかしい。
2投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログ母とは、 母親である自分、母親を思う自分、母にも母親がいて、それについて、考える。 思いを伝え合わず、こじれていく。 湊かなえ作品として、希望ある終わりで、ちょっと拍子抜けしたところも。 リルケの詩集は、よくわからないままよみとばしたところもあるので、もう一度読み直してみたいし、映画もみてみたい。
2投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誰にでも生まれるあたり母がいることは事実なのでほとんどの人が読みやすいテーマかと思います。 母から褒められたい、認められたいなんて思っていたのか、確かにそうだったと懐かしい思いに耽ると同時に私は確かに愛されていたと実感しました。 世の中には愛を感じられない、受けられない人が沢山いることは知っていましたが作品の中のシチュエーションや感情がリアルで描かれていて、その場面ごとで考えると愛に飢えている人は想像よりも存在するのではないかと思いました。 私の子供は頂戴と私が手を差し伸ばすとボールのおもちゃを渡します。それを良い子だと褒めると凄く笑います。これを私が無反応、当たり前だというような対応の場合、恐らく愛が欠落してしまうのだと。 これから子供を育てる方は、自分の過去と照らし合わせながら今後の子育てについて考えさせらると思います
1投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ2回目の読了。一生暗い(ToT)母親とは、母性とは?難しいけど、子どもを思い通りにしたいと考えるような母親にはなりたくないなと思う。母と子である前に1人の人間だということ、人間である以上違いは必ずあるということを自分が母親になる時は心に留めておきたい。「こういう人になって欲しい」と願うこと自体は悪くない気がするけど、それを察してもらおうとせずに言葉で伝え合うことが大切だと思った。
1投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ戸田恵梨香と永野芽郁ダブル主演の映画を観る前に原作を読んで(聴いて)おこうと思って、Audible聴了。 湊かなえ独自の描写は相変わらず冗長に感じる。 「母性」がテーマだが、母娘共に母親に好かれたい感が強過ぎて、逆に母の娘への母性が弱い。おばあちゃんが孫を助けるためのに舌を噛み切って自害するのは母性か? それでは映画を観てみるか!
0投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログいやーな雰囲気がずっと流れる作品でした。 母性を持たない、母親に依存する、当たり前だと思っていた環境が欠落している事にゾッとしました。 責任の擦り付け合い、詐欺、流産と、嫌な要素がぎゅっと詰まってて、読むのがしんどかった。 ラストは輪廻だなあと。
6投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「〜自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。」という最後の一文をずっと考える。 誰かに愛されることも、誰かを愛することも、難しいという一言では片付けられないくらい、人間にとって罪なことなのかもしれない。 改めてもう一度じっくり読み直したいと思う。
0投稿日: 2025.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
母と娘の関係をお互いの語りと回想とで進めていく本作は、私の知っている湊かなえさんの小説とは少し違っている。 「イヤミスの女王」。 湊さんの小説「リバース」を読んだ時に彼女がそう呼ばれていることを知った。 そういうことかとすべてが繋がった時、一瞬にして血の気がスッと引いていくような感覚が、この「母性」にはなかった。 度々登場する「美しい家」という単語。 絵に描いたような幸せを語りながら進むストーリーは、不協和音のように頭の中に響く。 美しすぎるがゆえの不穏さがこびりついたように不気味だった。 小学校低学年までの子どもが作文で書くもののような、一見薄汚れていない純粋さを、大人がもつとこうなるのかと感じたりもした。 それでも読んでいくのはしんどくはなかった。むしろのめり込むように一気に読み終えたのだが、終盤母が娘の名前を叫んだ時、私は娘の名前がここにきて初めて示されたことに衝撃を受けた。気づかなかったのだ。数学のテストで、簡単な足し算を間違ったことに気付かないまま解き進めていったような感覚だった。終盤で娘の名前が母の口から初めて出たことによって、母と娘の心の距離を見た気もした。 愛を求めるとはどういうことなのか。 母と娘、欠けていたり歪んでいたり間違えたりしているように見えるけれど、愛を求めることは悪ではない。二人とも欲して欲して、世界で唯一欲しいと願うものが母親からの愛なのだ。 私は最近、昔は読まなかった「あとがき」まで読むようになった。 その中で最後にもう一つ驚いたこと。 この作品のあとがきは「信頼できない語り手」について書かれている。 なるほどなるほどと納得しながら読み進め、最後の一文を読み終えた時、湊かなえさんというイヤミスの女王とも呼ばれる大作家さんのあとがきを書いたのが、某書店の一書店員さんだったと気付いた。 この一冊はやはり衝撃を与える一冊であることに間違いないようだ。
4投稿日: 2025.04.01
powered by ブクログ母性とは?無償の愛?母と子供の関係性に苦しみ、すれ違う親子の葛藤物語。読み進めるのが苦しくなる場面も…。言葉にしないとこんなにも伝わらないものかと、できるだけ言葉にしていこうと心に刻む。母は無償の愛を注ぐものとは私も思わない。母にも余裕がないと子供を愛せない。自分も母がしてくれたよーに子供を愛せないことに苦しむ母の姿に心痛む。考えさせられた1冊でした。
8投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログひとつの出来事から、一家の、特に母と娘の心のすれ違いが2人の視点から描かれる。 読んでいてもやもやするが、先が気になるから読みたくなる、という感じ。 男性と女性では、琴線に触れるところや、読後感は違うのではないだろうか。
0投稿日: 2025.03.28
powered by ブクログ途中から一気に読めた。どんよりとした空気感の内容で自分は自分でしかないと感じそれ以外でも以下でもないと実感した。
0投稿日: 2025.03.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後に親切にも母性とは何かを書いてくれてある。 『愛を求めようとするのが娘であり、自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。』 娘は母の手にとてつもなく執着しているように感じた。手芸品や手入れの行き届いた庭、父と母と岡の家まで手を繋いで歩いた記憶。それは娘にとっての幸福であり母からの愛を感じる瞬間だったのだろう。 母は言葉に執着しており祖母からの言葉によって、幸せを感じていたのだと思う。 娘が求めるもの。母が捧げたいもの。どちらもそれは愛なのだろうと理解はできるが、それをズレなく受け渡す難しさを感じた。
3投稿日: 2025.03.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湊かなえさんの作品を読むのは本作が初。 胸が苦しくなる描写があるが引き込まれる。これがイヤミスか。 本作では、その人の生き方や性格の違いで、受け取り方がこうも違ってしまうことに胸が痛かった。 "私"はお母さんから母性を享受しようとした結果、娘(わたし)を苦しませてしまう。ただ、"私"に母性がなかったかと言うと、娘(わたし)の横たわる姿に名前を呼びかける描写を見るに、母性とは母親に備わってるいるものなのではないだろうか。 加えて本作を通して思ったのは、人の不安は伝播する。家であまり表情のない田所にも、"私"や娘(わたし)の不安や葛藤は伝わり、田所は逃げてしまったのだ。言葉を選ばずに言うと、仁美が田所の思いを代弁するそのシーンは本当に胸糞悪かった。 さて、最終章は現実なのか、それとも娘の漆黒の闇の中での幻想なのか読み手の考え方次第である…。
3投稿日: 2025.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お母さんが1番大事で、お母さんを喜ばせたいという気持ちの母、に少なからず共感するところがあった。私にはまだ子供がいないけど、今のところ友達よりも家族が大切で、将来結婚した相手や自分が産んだ子供がそれよりも大切になりうるのか?というところは不安に思う。 中盤までその胸中の描かれ方がとても良かったからワクワクしたけど、最後急展開とそれでいいの?という結末になったから、自分としては少し残念だった。
3投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
怖っ。 こんな母親いたら怖い。 母に甘えたくなったらこの本を再読しようと思う。 自分(母親)から見えるこどもの行動や心理は、こどもが意図しているものと違うかもしれない。この点を覚えておこうと思った。 義母よ…息子を庇っていたのにどうしてそうなった!!!?小説だもんな…。うーーーん。 最後の文が好き! 「時は流れる。流れるからこそ、母への思いも変化する。それでも愛を求めようとするのが娘であり、自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。」 じぶん、ちゃんと母性があるわ。
4投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログすべて読み終わったあと、最初のページを読み直してやっとスッキリした。同じ出来事を語ってるはずなのに受け取り方が違うだけで、まったく違う物語のようだった。それなのに食い違っててもひとつの物語が紡ぎ出されているのがすごかった……
2投稿日: 2025.02.26
powered by ブクログ映画化された作品。 映画も話題になっていた印象で、図書館で見かけたので読んでみた。 読みやすくて、休憩も挟まずに読み切ることができた。 主な主人公を母とすると 母と祖母、母と娘の主に2つの、全く異なる母性が描かれている。 人間は自分の都合のいいように、物事を記憶する傾向にあると考えさせられる作品
1投稿日: 2025.02.26
powered by ブクログ子どもが生まれたら母性が勝手に生まれるわけではない、自分は母親ではなく子どもであり続けたいといった内容は少しは共感できるような。。 自分の子どもには親のことを喜ばすことだけを考えるのではなく天真爛漫に好きに生きてほしいなと思っているが、自分に余裕がなくなってしまったときは教訓としてまた本書を読もうと思う。
7投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「時は流れる。流れるからこそ、母への思いも変化する。それでも愛を求めようとするのが娘であり、自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。」
0投稿日: 2025.02.22
powered by ブクログ女性同士の連帯のことをシスターフッドと呼ぶけれど、そこに母と娘も入るらしいということを最近知った。確かに、男性優位の社会(家庭)では、女性の家族は連帯せざるを得ないと思う。でも、健全な連帯(?)にはお互いの自立、自律が欠かせない気もする。そういう意味では、母と娘は家庭という狭い社会の中だと連帯ではなく依存に陥りやすいのかもしれないな、と感じた。 すごく雑に感想をひとことで言うと、みんなお母さん好きすぎるだろ、に尽きる。もはや人間扱いされてない。それゆえに人としての人権もない。 最終章がハッピーエンドに思えるけど、ほんとうにそう思っていいのか?と思わされるほど途中はなかなか複雑怪奇な心理劇であり、雑にまとめることもできる、味わい深いストーリーだった。 どこかで読んだ(忘れてしまった)事実はひとつだけど真実はその人の数だけある、を体現させてくれた気がする。
2投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログ子の母への思いと母の子への思い。つのりすぎてしんどくなってしまいどうにもならない親子関係。こんなこともあるのかもしれないなあと思いました。
0投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自身が母になり、娘を持ち、読んでみたかった作品。 母に愛されたいが故に裏返しの態度を取ってしまう娘。娘を愛しているつもりなだけの母。2人を繋ぎ止めていたおばあちゃんと桜が相次いでいなくなり、いっそう溝は深まる。 2人の記述に相違点があったり、母にとって都合の悪いこと(娘に手を上げたこと)が省かれていたりと、なかなかリアルだった。 私は娘のことを心から愛せているのか?娘は私からの愛に満足できているのか?過去のしがらみに囚われていないか?考えさせられました。
2投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログ相変わらずのドロドロとした感じで読んでいて辛くなるし、こうもイライラする人物を登場させるの流石だなと。序盤の飛び降り自殺に関わる話だと思っていたが、途中からこれは違う話?となった時、トリックに引っ掛かった気持ちになった。しかしながら終わり方は好印象で、最後にしこりが残る感じはしなかった。
1投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ本の最初に書かれてある女子高生が自宅から転落死した事件と、主人公が自殺未遂に終わった事件は別物だっていうことは読んでるうちに分からなくて、知恵袋読んでわかった!(奥が深い) 読み終わった後モヤモヤする感覚はありつつ、面白かったと思える作品だった!!
3投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ母目線と子供目線の違い。そこに父親や姑、小姑が登場し、それぞれの視点が、優しく絡み合うことがない。愛があるようで、全員が自己中心的。そして全員が傷ついている。心理を突いてて怖かった。
0投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログ信用できない語り手ではあるんだけど、母娘双方とも寄り添ってくれる人が少なくて、 母性以外の愛情を受け取ることができていればどうなったかなあとか、 家庭以外にも居場所があれば、どうなっていたかなあとか、色々考えてしまう。 途中の昼ドラ的展開がかなりしんどかった。
1投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログ人間の本能とエゴの境界線が著しく交わる作品。生物である以上、『母性』が生まれることは必然であるが、『母性』とは何かを突きつけられる作品。悪意はどこにも存在しない。
1投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ妊娠を機に読んだ本その壱!ですが、こわかった………当たり前だけどどのお母さんも誰かの娘なんだよなあと。。。どこかで娘だし、母。母性はみんなが持ってるわけじゃない。母になる身だけど、ちゃんと母性があるか心配になってしまった……でも心理描写が最高にリアルでした。おもしろかった………!!
0投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログいろんな愛の形 それでも親を愛し続ける、だってそういうものだから わからないでもない、 遺伝子やら、刷り込みやら、文化やら、 確かにそこにある不思議な力を感じる。 どこまでも期待をしてしまうものでしょう
0投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
好きなゼミの先輩におすすめされて、「次会う時までに読みきる」という約束のもと、読み始めた。湊かなえファンの皆さん、浅はかな理由ですみません。 しかしながら、読み始めたら(良い意味で)キリが悪く気づいたら読みきっていた。読み始めて6時間ほどで初・湊かなえを完走してしまった。それほどに世界観に引き込まれる作品だった。初・湊かなえ、想像していたよりも読みやすかったです。 元々、ハコヅメの2人が実写化を担うとなって気にはなっていたものの物語の内容把握まではしていなかったので登場人物の整理が難しかった。(母と娘がそれぞれ戸田恵梨香さんと永野芽郁さんというイメージのみが私の頭に定着していた)したがって、付箋を貼りながら読み進めることにした。自分がどう思ったか、物語の今後の展開推測、登場人物の心境など逐一付箋に記して貼りながら読み進めた。 付箋を見返すと、案外予測通りのことが多い印象を受けた。これはつまりベタ…ということ?(下に続く) ー以下、物語の感想 この場合ベタが悪いこととは思わない。登場人物の感情は案外見えないようで見えるものだと感じた、ということだと思う。母(私)は自身の経験からしか物事を捉えられないため、察する力はあろうともその先の理解・判断の選択肢は極端に狭い。行動力はある。対して娘(わたし)は察する力は母に劣らず、察する力が強い。さらに、選択肢も狭くは無い。だからこそ、母の理解の境地にない選択肢を行動に移すことが母娘のズレを大きくしたと感じる。これは、おそらく読者と黙りを決め込んでいた父(田所)にしかわからない。俯瞰した視点であるからこそ見えるものだと考える。タイトルにある通り、母性。登場人物の誰も明るい希望がなく、目に光の入っていないような印象を抱いた。母性という世界に縛られた2人(母娘)の重くそれでいて儚く美しい純愛物語だと私は感じた。 (追記) これはなんとなくだが、この話は花からの色の摂取がいいバランスを取っていたんじゃないかと思う。それは油絵にしても実物の花にしても。物語が淡々と進む中で、やはり白黒にしか見えない思い世界観。桜やコスモス、紫陽花は読むものに色彩を与える。息を吸う暇のような役割を担っているのかなとも感じた。 ー以下、メモ書き 紫陽花 「浮気」「移り気」「無常」 →毒を持つ花の印象 枝垂れ桜 「優美」「円熟した美人」「淡泊」「ごまかし」 →腰が曲がった、(包み込むというより)抱え込む感じある コスモス 「乙女の真心」「調和」「謙虚」 →結局、母(私)は母性を持つ"母"にはなれず、純粋な少女(乙女)だった、ということ?
0投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログいい意味で気持ち悪く、読後ももやもやが残って考えさせられた。どんでん返しがあるかと思ったけど、ずっと2人が微妙に食い違ってるって感じ。最後は割と爽やかに終わったのも驚いた。この言葉にできない感覚を描ける湊かなえさんすごいなぁ。
5投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ湊かなえワールド! 小説ならではのよさがあると思った。 後書きにもあったけど信用できない2人の語り手の話が、読めば読むほど食い違って読んだ後しばらく考えて面白かった この登場人物は極端だけどもやぱ人にはこーゆーのがあって、私はどっち側でお母さんはどっち側だなとか、子どもできたら私はどっちなんだろうとか考える!
1投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログ何も知らず映画化されていたものだったから、もっと大衆向けな内容だと思っていたが、あまりにも湊かなえの描く世界観だった。 環境は違うけれど、自分が貰ってきた母性を改めて思い出した。母から貰った愛情伝えてもらった温かさ優しさを忘れない為には、自分がそれを受けとって後に残していくしかないと思った。 でも、親は子を選べないし、子は親を選べない。母も父も子も同じ人生の1部を共有するけどみんな違う人生を生きている。だから自分と同じことを考えている期待は出来ないから相手を理解し続けようとすることが愛なのかなと思った。 親子のそれぞれの愛が表面上微かに摩擦して伝わって行き違うそんな気持ちのやり取りがリアルでその痛辛さを表現するのが上手いと思った。 愛されるための献身的な姿勢が本当に幸せなのか。 人目を気にして愛されるために相手がして欲しいことを先回りして考えることが褒められる。そこにだけ存在意義を持ってしまう。そんな状況に共感をもった。悪いことでは無いが、純粋な子供心や感受性の豊かな人だからこそそんなものに依存してしまうのだと思う。 だが、外から見たら便利な存在で踊らされてるだけなのではないか。他人ではなく自分の幸せを見つけることでやっと愛を伝えられる人になっていくのではないか。 親の思い出話から聞く、昔ながらの封建的な家の仕組みを思い出すとでも苦しい。体罰も、家業分担もあの時の傷は今でも残っていると思う。だが、次の世代にそれを強要せず愛だけを残してくれている世の中で、親で良かった。
0投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログ湊かなえ氏が描く母と娘の物語。「愛能う限り」。愛とは何か、母性とは何かを問う。 愛は高き所から低き所へ自然と流れるものと考えがちであるが、元の場所へ注ぎ帰そうとすると自らと継ぐ者を焼き払う劫火と成りうる。負の連鎖は止まるのであろうか?おそらく否であろう。 リルケ詩集を作中に挟みながら、終盤で「清佳」の名前を挙げる。「無条件の絶対的愛」に疑義を持ち、焦点をあてて物語にして浮き彫りする、湊かなえ氏の絶妙な感性が素晴らしい。
1投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログこれは元気なときに読まないとダメージでかいな。私とわたしがお互い食い違ってる。違う違う違うって思うんだけど、母娘でも、母娘だから?面と向かって素直に言えないのかなぁ。共感できるようなできないような。 私はすごく重たい気分になったけど、解説を読んでどちらも信用できない語り手って解釈したところに救われたかな。どっちが正しいとか正しくないとかそういうのは置いといて、信用できないことを語ってるからこそつっこみどころ満載というか、全部夢なんじゃないかって、極端だけどそういう考え方もある。
7投稿日: 2025.01.23
powered by ブクログ自殺未遂らしきものをしてしまった娘と、彼女を大切に育ててきたはずの母親の物語。 母性とは、母親とは、愛情とは、母娘との複雑な関係を絶妙に表現してる作品。 湊さんらしさ全開で、全体的に暗めでミステリアスに物語が描かれてる。 めちゃくちゃ面白かったけど、学びというか新たな発見はあんま見いだされへんかった。 個人的、"母"の人間性が子育てに全く向いてないと思ってしまった。
5投稿日: 2025.01.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと苦しかった。 湊かなえっぽい文章。 母性ってなんだろうって考えさせられた。 依存している母を見る娘。 その娘も母に依存しているのではないかと思った。 貧困は連鎖するというけれど、愛の形も連鎖するのかもしれないと思った。
1投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログ最初から最後まで重苦しかった。同じ出来事なのに母の視点と娘の視点でこんなに噛み合わない様子を読んで滑稽だと思う自分と共感できる部分もあると感じた自分がいた。親子の愛は先天的にある程度備わっているのか?どのように愛すればいいのか?と考えさせられました。
6投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログぶつかり合えずに平行線を辿る愛がもどかしかった。 自分ならどうするか。 自分ならもっとこうできるのに!って思うのは、実際に経験していないからというだけなのかも。
2投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初から最後まで人間の重たいところを書いてる一冊。 初めて湊かなえさんの小説をよんだ。 重たい話で有名だけどその通りだなと思った。 でも不思議とページは進むし、話の内容はするする入ってくる。そういう意味ではかなり高評価。 一方、話の終わりがあまりすっきりしないように感じる。まとまってはいるが、個人的に復讐なり改心なりあるのかと思っていたがそうではなかった。始まりから終わりまでずっと暗い感じがしたのはこのためでもあるだろう。 湊さんの作品自体そういう特徴があるのかと思う。また別の作品を読みたいとも思えた。 登場人物に対しては娘の母、(私)の考え方には賛同できない。母に依存しすぎて何かも母軸になっているのが気持ち悪い。 だが、それは読んだ自分自身がまだ娘の経験しかしていないからなのかなとも思う。 また読み返した時考え方が変わるかもしれない。
2投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ここに出てくる3人のいや、4人か?の母親。 ①清佳の母 端的に言えば親離れできなかった娘。 側からみたらきっと微笑ましい親子なのだろうけれど内面みたら自分で自分のことを決められない、親がいいと言うことがいいと思い込んでいる。 いわゆる大人こども?? 娘でなくいつまでも自分が褒められたい・認められたい・振り向いて欲しいといったところかな。 だからこそ、母親になりきれない。 ②清佳のおばあちゃん 理想的な母親。 私もそう思って読んでたが、知らず知らずのうちに娘を子どものまま大人にしてしまった。 どこかそれに気がついていたからの最期なのか…? でも、誰しもが理想像としてる母なのではないかと思うのでそこが考えされるし、怖いなと思う。 ③嫁ぎ先の義母 まあー、典型的な嫌な姑。 こういう親にしてこういう娘ありの娘たちにそういう環境であることを諦めてる旦那。 実の子ども達は可愛がっていたのだろうけど、あの口うるさい感じは結果仇になるので面倒くさがって誰も面倒はみてくれないのざあまあみろ展開。 でも、愛情はもっているのでいいように利用されがちなんだよなあ。こういう人。 ④清佳 これから母親になる母親。 不安はあるだろうし、なんかあんたの母ちゃんそっちに愛情かけたりせんかな?大丈夫??とか、不安なこともありますが、↑3人の母親や自身の体験踏まえて幸せになってねと思った。亨くん旦那なら大丈夫な気もしている笑。 みんな、歪んでるんじゃない。 それぞれの母親の形であるのに間違いじゃない。 親子ですら、こんなに捉え方が違うのだから人ってコミュニケーションって本当大事だと思う。
8投稿日: 2025.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんとなくずっと話が重かった。 家族の全員が考えを言葉にしなかったことがここまで大事になってしまうんだなぁ。 ハッピーエンドではあるんだろうけど、モヤモヤが心に残ったまま話が終わった。
1投稿日: 2025.01.06
powered by ブクログオーディブル。独特な雰囲気のある作風だから読んでて、あれっとなり、学生の時に読んだことがあることに途中で気付く。でも、サスペンスとしてのオチがよく分からなかった。終始暗い雰囲気で進んでいく物語です。
4投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログ私はときどき、自分が子供を産み母になった瞬間に今の自分と母の関係がお母さんとおばあちゃんの関係に変わってしまうことを考え不思議な気持ちになる。 もちろん子供は優先されるべき存在で母は子供を育てる責任があることは理解しているが、SNSなどを見ていると母になると今までの自分がなくなってしまうのではないかと思ってしまうときがある。 そのため恥ずかしながらまだまだ自分がお母さんの子供という感覚がある私はこの作中に出てくる主人公の母の姿が少し歪んでいて、愛情も子供に直接ではなく自分の母というフィルターを通したものという部分がおかしいとは思いつつも少し共感ができた。 自分が子供ができたり、一人暮らしをしたタイミングでもう一度読みたい作品。
1投稿日: 2024.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「娘の回想」を読んで、とにかく娘が健気だった。 娘は、亡くなったおばあちゃんが自分に「無償の愛」を与えてくれた人と回想していたけれど、娘こそが母に「無償の愛」を与えていると思った。
9投稿日: 2024.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画化を受けて読了。 すごく期待してしまって、でも私の母も大概やばかったので少し物足りなくなってしまった。
0投稿日: 2024.12.24
powered by ブクログ何かで映画の広告を見て、興味を持った作品。 湊さんの作品は代表作である告白を読んで、その独特の女性の語り口、思い込みの激しい信頼できない語り手要素等がなかなか面白いなと思い、2作品目を読みました。告白の方が個人的には好きですが、今作も語り手の思考がどこか気色悪くて面白かったです。
0投稿日: 2024.12.23
powered by ブクログ母に愛される為に…母が喜んでくれるのが嬉しくて…母の愛を受ける喜びの為に娘は生きている。それが全て。その娘も母になり、自分が受けた愛を娘にも。しかしそこには…。 読み始めは、なんだか気分が悪くなり精神的にもイライラしながら読みすすめた。そしてこの中に自分を見つけたような気がした。私も娘であり母であるので気持ちはわかるし、きっと同じような事を知らず知らずしているのかもしれないと思うと少し怖くなる。 母も私も娘も別の人間であり、同じ感情を持つわけではないという事に気がつかないのがこのストーリーの悲しいところなのだと思った。それぞれの愛のかたちがあることに気がついていれば、また変わったのかもしれない。 どのレビューをみても「後味が悪い」「誰が救われたのか」と嫌悪感ばかりの感想が多いが、このミステリーではそれが成功なのではないかと思う。それだけ母性や家族というのは、ある意味厄介なのだと思う。
0投稿日: 2024.12.18
powered by ブクログ愛能う限り愛した母とその娘。2人の事柄に対する受け取り方はどちらも正しいと思いました。自分がどれだけ思っていても相手には全てそのまま伝わる事のない「人間らしさ」が良かったです。
1投稿日: 2024.12.04
powered by ブクログ星4.5 おばあちゃんが舌を切って死ぬシーンが衝撃的で1番印象に残ってる、すれ違う親子の心情が多く、話し合って!!と言いたくなった笑 湊かなえすごい。。
0投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
終わり方が。。うーん 毒親に対して、成長と共に許せるかというと、まじでそれはない。何かきっかけがあったのかもしれんけど、それも描かれず終わっていたので、なんかもやる。 正直、告白の方がおもろかった。
0投稿日: 2024.11.27
powered by ブクログ起こった事実が語る人の視点によって全く違った見え方をする、湊かなえさんあるある(?)読みながら何度もゾワっと鳥肌がたった。私も娘がいる身だが全く理解できない感覚。だけど実際にこういう親子っているのかもしれないという恐ろしさ。最後どうなるのか気になりすぎて一気に読んでしまった。語り手の顔が見えないからこそ面白いように感じたけど、実写化はどうだったのだろう… 映画化にあたり湊かなえさんが寄せたコメントに「毒親でもなく、虐待でもなく、だけど大切なものが欠けた関係を、自分が母親と娘の両方の気持ちを持っている間に書きたかった。ちなみに今はもうどちらの気持ちも持っていません」とあったのが地味に1番怖かった。
0投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログ読みやすい。 いわゆる「親ガチャ失敗、毒親育ちの娘」の話。 母親視点と娘視点、2つで進んでいくが、両者の対比が面白かった。
0投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログ母というものは、子供がいるかどうかで決まるのではなく、母を母たらしめるのは母性である。 自分にもほんの少し被る悩みがあったのでとても考えさせられたが、きっと問題のない家庭なんてなくて、辛さを抱えている人は多いではないかと思わされた。 それにしても、ミステリーかと思いきやミステリーではないような、解決したようなしていないような、最後の最後までヌルッとしていて気持ち悪い(良い意味で)。
2投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ親と子で互いに見え方が違うし、自分が相手に対して抱いている感情や、見ていることから感じることは半分正しいし、半分は空想だと思う。 特に、思春期の子供と親の関係について、この本から得られるものは沢山あると思う。 泣くのを子供が我慢してる顔が、親には表情のない怒った顔に見えたり、母親を守るために他の親族に子供が反論してるのを見て、親は「こんな子に育てた覚えはない」と悲しさを感じる。 寄り添ってあげるのも親だが、良い距離感を持って接することも必要だと思ったし、実際子供を育ててみないとわからないことだと感じた。 ただ、とても良い学びになった。
2投稿日: 2024.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。 母と娘の話だが、この『母の手記』の語り手は「母親」でありながら『娘でいたい』と完全に振り切っている。読めば読むほど違和感が増し、狂気を感じる。さすが湊かなえ作品。 娘を助けたのは母が望んだから仕方なく。 夫と結婚したのは母が気に入っていて喜んでくれたから。 「自分」と「母」が同じ考えでなければならないという固定概念の塊。 それだけでも相当なのに、ここに語り手の都合のいいことしか描かないトラップがあるものだから、湊かなえ特有の気持ち悪さが増す。 以前読んだ後、仁美さんはもともと哲史と付き合っていたけれどあの実家には嫁ぎたくなくて、不都合な立場は嫁に押し付けて裏でコソコソ不倫してた...となぜか記憶していた。久しぶりに読んでみてちょっとニュアンスが違くて驚いた。再読して気が付けてよかった。
1投稿日: 2024.11.03
powered by ブクログ10.31 湊かなえ『母性』 読了 同じ出来事でも母、娘の視点によっては考え方感じ方が異なること。母の親へのもはや愛と表していいのかすら分からない執着心や依存心。そんなお母さんにただ愛されたいと願った娘。一言に「愛」と言っても様々な形があり、受け取ることが苦痛な愛があることもあると改めて考えさせられる物語でした。 結末なのですが、個人的にはそれでよかったの? と思ってしまいましたが本人たちがそう望んだのならいいとも思う。
0投稿日: 2024.10.31
powered by ブクログ女子高生が自宅の庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が入り混じり、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語。 ------------------------ 母性とは何か・・・考えさせられてちょっと疲れる作品。
20投稿日: 2024.10.31
powered by ブクログ湊かなえさん5作目。 始まりは女子高校生の転落事故のニュース。事故か自殺か…女子高生の母親のコメント「愛能う限り、大事に育ててきた娘がこんなことになるなんて信じられません」 「愛能う(あたう)限り」…できる限りの愛を注ぐ… 本を読んでいると知らない言葉が出てくるから、その度に調べてノートに書いてるんだけど、愛能う限り…なんて言うのかこんなにも重々しい言葉ははじめてかも… 話は、このニュースを見た?読んだ?教師の現在進行形の語りと、母親が神父さまに書く手紙「手記」と、娘の回想のローテーションで語られていく。 母の愛を最大限に受けて育ち狂気のマザコンとなった「母親」。自分の娘にも母から与えられたように最大限の愛を注ごうと努力をするが、娘は自分のように育ってくれない… そして最愛の母の死………義父母妹との地獄のような同居… 自分の母親は自分より、おばあちゃんを愛していることを理解している娘…でもそのおばあちゃんはもういない…母親に愛してほしくてがんばる娘… 同じ出来事なのに、母親と娘では所々話が食い違う…どちらが本当のことを言っているのか… そして娘の転落事故とも証言が異なる… 何が本当なのか……… 家族でも親子でも気持ちってここまで伝わらないんだなぁ… なんだもーーーーーーーなんでこんなにも気持ちが水平線で交わらないのか…読んでて辛くなる…さすが湊かなえ!! 誰か忘れたけど「子どもは自分の分身ではない」って言われたことがあるんだけど、本当にそうなんだよね…自分の子どものころを思い出すと、ちゃんとした意思があったもん。なのに、自分の子どもには勝手に「わかってくれてる」って思っちゃうことあるんだよね…取り返しがつかなくなる前に気を付けないと˚‧º·(´ฅωฅ`)‧º·˚
7投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログトランスジェンダーが認知されるようになり、身近にいる人でもいない人でもそれなりに理解があるように思える。 ただ「母性」はいまだ母親なら誰でも持っていると思われている。子供が欲しくて産んだ人も、そうでない人も…。 今作は母親から見て望まない子供ではなかったが、子供よりも大事な存在がいたというところがネックになっている。 娘が大人になり、親とのいい距離感が出てきたのは本当に良かった。
5投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
書庫らでん 小説技法の妙技 一人称って その人が思ったこと その人の視点で進んでいく その人が何を思っているのかはよく伝わるのだけど その人以外が何を思ったのかはわからなくなっていく それだけで進めば その世界だけに 安心して浸っていられるのに 視点が切り替わった瞬間 さっき語られていたことが 全く別のものとして見えてきて 今読んでいる世界が とても不安で不安定になってくる 事実は何なのか 実際に何があったのか そもそも、ここに書かれていることはあったことなのか でも考えてみれば リアルの世界も同じなのかもしれない 自分の視点を通じて世界を見て 相手の視点は想像することしかできない その想像が どんなふうにつながっているのか 視点がたくさんあることで 客観が生まれるのだけど この小説の世界には客観が感じられないから 今読んだことすら恐ろしくなる 名前の持つ力を信じたくなる
0投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログ母性とは、良かれと思って…というエゴだったり、「子どものため」が「自分のため」だったりと 利己が介入してしまうというメッセージ性がとても伝わった。 自分が10代の時は、そうした親のエゴの鬱屈があって自分のことを俯瞰的に捉えられなかったけど、読みながら娘を自分にも重ね合わせて俯瞰的に捉えてたなぁ。 この母も、「子どものため」の背後に必ず「自分の母のため」というエゴを感じられる。 親としてどう娘と向き合いたいのか、娘は何を望んでいるのか、と考えられてないから娘と乖離してしまうのだなぁと思うな。
0投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
母の見ている景色と娘の見ている景色が違うんだろうな、景色というか理想像含め心で見ているものが違う。 読み始めは、なんだ?娘が母親に依存か?と母ととばあちゃん、母と娘 それぞれに思い始めて読んでいき 母親が娘に求めるもの。まあ確かにこうしてほしいって願望はどの母親にもあって、なんでやらないんだろうかな〜ってのもあるんだろうなぁ 娘が母親に求めるもの。無性の愛。母親からはたくさん求められ娘は一つしか求めてない。 読んでいく中では、母親ちょっとやばいな。娘の回想が真実なんだろうな〜って思ってたんだけど 読み終えて、うわーすごいなこれ。読み切った〜ってなるの久しぶりだわって本の余韻に少し浸ってる時に思った。 あれ。これ、娘の回想が真実って思ってるけど 娘が見ている母親と母親が見てる娘 どっちが真実なんだろうって思った。 自分の母親と昔の話をする時、楽しそうにしてた時の話を持ちかけると、実はやりたくなかった、楽しくなかったと今更言われる時と同じような感覚?? 私が見て感じている母親と母親が感じてることは全く違ったりするそんなことを気付かされる本な気がした 文がまとまらないけど、やっぱり湊かなえ作品は読み進めたくなるほど面白い
0投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログすごく読みたかったのに、なんだかがっかり。 最近、読書がつまらない。 ワクワクする本に当たらない。 p61 愛という言葉を使いたがるのは、愛されていない証拠だ。愛していない証拠でもあるのだろうか。
0投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログ家族間での愛情のすれ違いについて、考えさせられました。1番愛してくれていた人にはもう会えないもどかしさ、目の前の人に愛されたいのに、目を向けてもらえないもどかしさ。
3投稿日: 2024.10.16
powered by ブクログ一気に読めた! 湊かなえやっぱり面白いなと改めて。 母と娘の視点で書かれているので各々が思ってたことが紐解かれる感じがおもしろい。 母だからといって娘を愛してるわけではないんだとハッとさせられた。 この作品を見て、私の母はどう思って私を育ててたのだろう、私はまだ子供いないがどういう気持ちで育てるのだろう、とふと考えた。
1投稿日: 2024.10.11
powered by ブクログこれが書けたら、作家を辞めてもいい。 その思いを込めて書き上げました_ 湊かなえさんの渾身の作品に 圧倒されました!! 遡ること11年前の台風の日… 彼女たちを包んでいた幸福が 突如奪いさられる 母親から愛されたくて… 娘を愛しているからこそ厳しく… 本当に母から愛されているのだろうか… 娘をこんなにも愛しているのに どうして分かってくれないの… 母親と娘の想いが交互に語られることで 浮かび上がる真相_ 事実が徐々に明らかになっていく 繊細な伏線と回収 各章ごとに ゾゾゾ…とさせる超絶技巧に加え… 少ない登場人物が織りなすダークな 空気感を纏ったまま じわじわと右肩上がりで盛り上がりを 魅せる衝撃的なラスト!! 無性に湊かなえさんの作品が読むたくて あらすじ読まずに読んでみたけど この作品にして良かったです!! 感情をぐわんぐわんとかき混ぜられた読書で 私はとっても楽しめました!!
1投稿日: 2024.10.10
powered by ブクログ考えさせられるテーマだった。 視点がこまめに切り替わり、いろんな角度から一つの出来事を見ることで真実が明らかになっていくような感じ。 じわじわと鳥肌がたつような展開に、夢中になって読み進めた。
0投稿日: 2024.10.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女子高生が自宅で倒れている。事故か、自殺か。母の手記、娘の回想から真相が明らかになる。 ミステリー要素を含んで「母性」「愛」について描かれた内容だったが、読んでいて気持ちの良い物語ではなかった。 この母ほどではないが、自分がしてあげたことに対して、自分の思った反応をされないと、嫌な母のような人は世の中にはいるんだろうけど、可哀想。 人は自分と同じじゃないし考え方も違う。反応も違う。そんな人との関わりって大変だろうなと考えさせられた。
1投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み続けるのが苦しくて、途中で途切れ途切れになりながら3度目でようやく最後まで。 何が苦しいって、母が「これが愛だ」と信じている独りよがりで悪意のない思考を受け止めきれないから。 そして、登場人物全員に共通して、自分が欲しいものが自分が想像していた形とは違う形で与えられたとき、「欲しいものは全く与えられていない」と捉えて生きている姿が辛かった。 最たるものは、家族の幸せの象徴だった「高台の家」での生活、そしてその思い出。家族全員がそれぞれの陽炎を追い求めてるみたいで気味が悪すぎた。 めでたしめでたしで終わらない湊さんの作品の中でもかなりヘビーで、私のメンタルに良くないです。読み返すことはないと思います。それだけ読み応えがあるということなのかもしれません。
0投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログ母性。全ての母親にあるわけではない。 愛を与えられる人、愛を与えてもらう人、大きく2つに分かれるのだろうか。 愛を与えられる人とそうでない人の違いは何か。 物分かりよく良い子に、も行き過ぎると恐ろしいと思った。娘はそれが身についてしまうと、期待される役割を演じる。親から褒められるから嬉しい。その役割の自分を演じ切る。 他者から見える自分を意識して生きるから、それを全うできない人間を理解できない。 虐げられることは大した苦でなく、自分の中の信念(期待される役割を全うする)に従って進むことができていれば満足になってしまう。 これが主人公である娘の母。 難しい作品だった。 母は母になりきれず、娘は母に愛して欲しくて力を尽くすが全て裏目に出る。 子供は親を、親は子供を選べない。どこかで割り切りも大切。
0投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログ夜の12時半頃に読み始め、2時半まで一気読みしてしまいました。この話を読むのは2回目でしたが、忘れているところも多く、衝撃を受けました。 母と娘という関係について考えさせられる作品でした。母の視点からの文章と娘の視点からの文章、どちらが正しいのか分からないところも良かったです。娘の母の期待に応えようとする気持ちが逆に母を苦しめてしまうことになって、心が痛い場面が多かったです。 誰かに愛されていたいという気持ちは誰の心にもあることなんだなと感じました。 終わり方もよかったです。
0投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『告白』が湊かなえの代表作であれば、この本は"金戸美苗の1番の代表作"とも言えるのではないかと思った。著者自身が母親であり、自伝的な側面もあるのではないかと思った。言葉の在り方についても思考を巡らせる一幕があり、語を操る小説家としての思いも込められているようだった。母と娘の感情の機微、すれ違いを描く上手さは流石。親子関係だけでなく、姉妹関係に対する見方の違いも深みをもたらしてくれている。 (清佳はルミ子を守ろうとするように"母性"を顕現させている人物であり、また春奈との交流から"姉"となることへの憧れも芽生えていた。 一方のルミ子はいつまでも母に執着する"子"であり、敏子との交流から"妹"でありたい気持ちもあったのではないかと感じさせられる。) どんでん返しの衝撃も効いている。まんまと勘違いしていた。冒頭で述べられているのは清佳の自殺未遂ではなく全くの別事件であり(清佳が過ごした田所家は一軒家であり2階建て。4階は存在しない。)、その新聞記事を追っている教員こそ、夢(?)を叶えた清佳その人…(ということで合っているはず)だということに合点がいった時は巧みな筆運びに拍手を送らずにいられないと感動した。 また、独特の"イヤ味"もあった。今作はミステリー感が強くないとは思うが、登場人物(主に清佳とルミ子)の感情や考えが時系列を追って濃密に描かれており、ダイレクトに思いが伝わりやすかった。結局、子を産んだだけでは"母"になりきれなかったルミ子が大好きな母を自殺させる結果となってしまったこと(実際母が死亡することで母性は顕現したと思う。だから桜には"母"としての慈愛があったはず)や、それでも結局最後には孫の誕生に際し、自分ではなく母の意見を代弁するかのようなことしか言えなかった残念さは「人って簡単に変われないな。」とも思い、呆れると同時に悔しさ・後味の悪さもあった。 ……が、他作品と比べてもスッキリした終わりだとは思う。何よりこの作品においては"被害者"とも言える清佳が生存しており、家庭を築き次のステップに進められるような締め方だったため希望は見出せた。 以上が星4評価について述べたところだが、この作品を評価する上ではやはり、展開やトリックに嵌ってしまいそうな構造について書きたかったためネタバレは避けられなかった。 展開に関して言えば、私はスピリチュアルなネタが好きなので、中峰さんの件は個人的に読んでいて楽しかった。"オルグ"とか実際に言っている団体もありそうで凄い。 以下は、この小説から考えさせられたことや得た学び・登場人物についての雑感↓ ・"母性"が持つ責任について 家庭においては母親の力が父親よりも大きい方が上手くいくのは本当なのかもしれないと思った。それは"母性"には家庭をコントロールする程の力があり、母親にはそれを行使する権利と責任があるのではないかと感じたからだ。 こんな書き方をすると、私の嫌いな性別による役割分担を支持しているようにも見えて嫌だが、どうしても子供にとって母親の存在はあまりに大きく、母親からの愛情が子供を如何様にも変容させてしまいかねないことは否定できないだろう。それには父親も影響を受けるのではないだろうか。実際、ルミ子の半端な"母性"によって娘が苦しんでいた側面があったからこそ田所は逃げ場を求めた訳だし、田所家に関しても母親より父親が強かったせいで破綻していた面もあったと思う。"母性"は言葉から連想できるような偉大な加護にもなるし、イメージとは裏腹に凶悪な魔の手にもなり得るのだと感じさせられた。 ・親子関係と本能について 今作では"異なる"視点を担っていた清佳とルミ子だが、根っこの部分では普遍性のある本能のようなもので繋がっており、共通している部分も大きいと思った。 私が本能のようだと思ったのは「母親に愛されたい。」という欲求である。2人に限った話ではなく、今作に登場する人物は皆、少なからず誰かしらの愛情を求めていたように見える。ただ、清佳とルミ子の場合は「母からの愛」を求めている点で共通しており、そのアプローチも「母に理解してもらう→母と同一となる」ようなもので似通っている気がした。ルミ子の殆どが彼女の母親を通して行われるように、清佳の殆ども彼女の母親であるルミ子を通して行われるよう期待されていた。しかし実際そうはいかず、そのすれ違いが悲惨な結果をもたらしてしまったのだろう。 すれ違いに関して言えば、"お嬢様"と呼ばれながらもよくできた人間に見えるルミ子。彼女の恐ろしさについて記しておきたい。私はこの人物が怖い。湊かなえ作品には(私の感覚で)おかしな母親が複数登場するが、ルミ子は中でもトップクラスの恐ろしさを持っていると思う。出産前の娘に対する憎悪(に似た感情)から、(究極の状態だったとは言え)「子どもはまた産めばいい」などと本人を前に言えてしまうところなど、随所に"母親になってはいけない"と思える要素を窺わせていた。いつか暴発するのではないかという底知れなさで、ドキドキしながらページをめくっていた。 このキャラクターはとことん自分勝手なのだと思う。他者の気持ちを察し、相手が望む通りに動けるのは素晴らしいが、それも母の教えによるもので、「母に褒められたい」という子としての自分の気持ちを1番に考えているからなのではないだろうか。周囲に気を配っているようには見えるが、実のところ彼女の矢印は本当は自分1人にしか向いていなくて、「素敵な母の子として褒められる自分」「立派な娘の母として評価される自分」自分 自分……ではないだろうか。 ルミ子と清佳は一人っ子同士という点でも共通しているのだが、ルミ子は大切に育てられた結果、自我意識が肥大化した甘えん坊となったのではないだろうか。その甘えの対象は両親(特に母)であり、2人が他界してからは心の支えを失うようでありながらも懸命に頑張っていた。ところがこれは「母に見られている。」というある種の呪縛がそうさせているのであって、やはり「母に褒められたい。甘えたい。」という意識が常にあったのだろう。この人物の恐ろしさはここにもあって、とことん自分勝手なだけなら私も人のことは言えないのだが、呪縛を呪縛とも思わない/思えないほどの幸せを手にしてしまっているところがあると思う。母と一体となり、「母の子」であることに何よりの悦楽を見出しているルミ子であるため、自分が自分のルールで縛られていることにも気付かない。これについては、母親の愛情がルミ子を壊してしまったのだとも思う。とにかく、縛られていることに幸福を感じているルミ子はそれを悪いことだと思うはずがない。むしろ良いことだと信じて疑わず、結局はそれを娘にも求めてしまっている。ここが問題なのだ。親子と言えど異なる人間なのだから、考え方や感覚は違っていて当然だろうに、ルミ子にとっては母と娘が同じことが幸せであるから矯正しようとしたのだろう。"娘の為を思って"。エゴによる強要である。 一方の清佳は、田所家の人間に振り回されて疲弊し自分のことを見る余裕もない母親、頼りなく思える父親の中で育った結果、自立心の芽生えが早く"しっかりした"子になったと思う。兄弟がいれば依存して助け合うようなことも1人でこなせるような子に育ったが、母親からの愛情に飢えているため奥底では幼稚なのだろう。母親以外の人物に対する行動は稚拙な面も目立つ。 この作品において被害者と言えば清佳であり、先述した通りルミ子(加害者とも言える)に対して恐怖を感じていれば清佳を擁護したい面が多い。……が、清佳を被害者たらしめ、またルミ子を加害者たらしめている最大の要因は清佳にあるのではないかとも感じる。彼女は"親思いのしっかりした子"に成長したあまり感情を隠すようになって、愛される子としての性質を喪失してしまったように見える。本人はそれも母のためを思っており、最終的に褒められるためのことだったのかもしれないが、ルミ子はそれを陰気で気味の悪いもののように受け取ってしまい、悲しいボタンの掛け違えが起きていた。 親子と言えど異なる人間である。だからこそ対話はきちんとするべきで、思考もひた隠しにするべきものではないと思う。「受け入れてもらえるか」という猜疑心を少しでも捨てて感情を発露していれば、ルミ子が清佳に歩み寄る余地もあったのではないだろうか。そう思わずにはいられない。
0投稿日: 2024.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湊かなえだからなのか、映画を見たあとだったからなのか、とても読みやすく感じた!映画より本のほうがより母と娘のすれ違う心の動きがわかっておもしろかったな。とにかくずっと女の話。母、おばあちゃん、娘、娘、娘、友人の女、出てくる人たちみんな女ばっかり。男が出てこないというわけではない。恋人だったり父親だったり、男の存在はある。でもずっと女目線の話。いろんな母親、いろんな娘、いろんな家族が出てくる。無償の愛とか母性とか、これです!ってすっきり出せるものでもない。母親のずっと娘でいたい気持ちとか、わからないでもない。あの歪になってしまった家族の中に、まったく愛がないわけではない。読んでてずっと思うのはもっと会話しろってことだな。一緒に暮らしているのに実際にあるのかわからないものを信じて、目の前に実際にいる人と話をせず自分の中で完結して勝手に答えを出してしまう。でもそういうことあるよね、わかる。あとがきもおもしろかったな。
0投稿日: 2024.09.30
powered by ブクログ湊さんの2012年作品。イヤミス度大の頃かな。母と娘のすれ違いとうか、祖母と夫と含め、狂乱の家族を題材にするミステリーだけど、言葉で伝え合う、というコミュニケーションの大切さは、勉強になった。
13投稿日: 2024.09.27
powered by ブクログ同じ世界を生きているようで捉え方は全く違う、一人一人が別の世界を生きている。故に行き違いや解釈の違いから誤解や憎しみが生まれる。 親と子も交われない場合があるのかもしれない。
0投稿日: 2024.09.27
powered by ブクログキャラクター自体に共感は全くできないのに、確かな文章力で感情移入してしまった いい意味で嫌な展開が続いていたから、最後あっけなく終わって驚いた 「なぜ」には2種類あるという発見が面白かった 湊かなえさんって、あんまりメイクに興味ない方なのかな?『CMでやっている、最新のピンクベージュの口紅〜』のくだりで、色だけでどこのブランドの口紅かわかるもんかね、と思った
0投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログ読後感の悪さはすごい。 親に嫌われたくないし好きなのは、わからなくはないけど、だいぶ極端で、でその一方であり得そうで。タイトルそのものということか。 読んでいて辛い感じはあるけれど、引き込まれている自分もいた。
3投稿日: 2024.09.24
powered by ブクログ母と娘のそれぞれ歪んだ愛。 母は娘でいたかったんだろうな、でもその気持ちはわかるなと思いつつ読み進めた。 自分もいつか母となる日が来るのだろうか…。 家族の1番の味方でいるべきなのにそれぞれ憎み合ったりはよくないね。
0投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ母と娘の関係難しい 同性だし 娘は相手が傷つくかどうかとか理解してないし空気は全く読めていないけど、最悪な家族の中物言いがハッキリしてる人が1人でもいると少しスッキリする 自分の理想が強すぎてその人自身を見ようとしなくてお互い期待して傷ついての連続 母と娘のすれ違いがしんどい そんでもって母にこれだけ実家のこと押し付けて見たくないものから目を逸らし続けてきた父が不貞行為をした時は読んでて震えた。夫として父親として妻や娘も守れず、1人の男としての誠実さも無い田所の存在意義って何。仁美さんもほんとに嫌 表立ってきた男たちが力を振るってきた長い社会が、「母」に期待し、甘え、後始末を押し付けてきたものは、とてつもなく大きいのだ 解説で更に考えさせられた
5投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログ母性とは何なのか、親と子の関係は何なのかを考えさせてくれる。話さなくてもわかること、話さないと分からないことが、この世の中多すぎる! 正直辛い描写があり、胸がもやもやする。そのくらいリアルな描写と、のめり込めるとも評価できる。 個人的にとても好き。
2投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
母性。私には娘がいて、みんな大人になり独立している。この本を読んで、あー育児をやり直したいと思った。親ももちろん娘が大切だけど、親が想像する以上に娘も母親が大切で、お互いが想い合っているのにお互いの気持ちを勘違いしてしまうすれ違い。 娘の気持ち、辛かったな。 また色んな親子が登場してきたが、第三者として見てると滑稽だったりした。自分も人のことは言えないのかもしれないけど。 そんな中、仁美は唯一許せない登場人物。 最後、混乱した。え?結婚してる?飛び降りたのは誰? 先生同士の会話も最初は男性同士かと思っていたが、あれ?女性?と思う場面もあった。 ここで、皆さんのコメント見て答え合わせ。えー、そうだったんだ!湊 かなえさんスゴい!と思った。 家族みんなで幸せになってほしい。 また、少し時間あけて再読したいと思う。
4投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ母性というタイトルの通り、母親が思う娘への思いと娘が思う母への想いが描かれる。この本には主に母親と娘の2人の視点で物語が進む。その描写方法だからこそ2人の人間がそれぞれ感じ合うことは全く違っているし、親子のすれ違いがはっきりとわかるような物語になっている。 世の中の女の人には娘か、母かの2種類の女の人しかいないという言葉がでてくるが、そのまんまの意味というわけではなく、側から見たら親子でも母親は誰かの娘であるということである。母親になっても娘な女の人もいる。その典型的な例がこの本に出てくる母である。 母は思い通り育ってくれない娘に対して負の感情を募らせているが、私は共感できなかった。 母は娘に自分が娘だったら母親に対してもっと違う行動するのにという思いを抱くのだが、その2人は全く違う人間であるし、そもそも育てている親はあなたではないか?と問いかけたくなってしまった。 親と子は似るとは限らないと思う。外見などの遺伝はもちろん信じているが、内面は親との触れ合いにより構築されるものではないのだろうか。これはたまたまかもしれないけれど、仲のいい親子ほど似ているような気がする。 「愛能う限り育てていました」というセリフ。 本当にその通り育てていたらそんなセリフは出てこないんじゃないかというシーンには、共感した。 私は恋人に置き換えて考えたのだが、ほんとうに愛している人に愛してるということを伝える時に、取り繕ったセリフは言わないだろうなと考えたからである。 ただ、愛能う限りというワードはかなり好きで気に入った。
0投稿日: 2024.09.14
powered by ブクログこれは、正直読んでてしんどかった。 自分に娘が居る分、本当にしんどかった。 二度と読み返さないだろう。ただ、驚かされる部分がいくつかあり、繋がりが存在する部分もあり星を1つ付け足した。その点はやはり湊さんは凄いなと思った。
0投稿日: 2024.09.14
powered by ブクログ◆きっかけ ミキちゃんが貸してくれて ◆評価 読み込める人や、どんより大丈夫な人は ★★★★以上にするのかな ◆どんな気分になったか う〜む さすが 湊かなえさん ずっしり たとえば 自分が母であり娘であることが イヤになるし作中の男という男はそれ以下に見えたりしてしんどい なんとかなんないのこのどんよりは はぁ さてなんでイヤになるのって考えてみようとすると秒で否、考えたくないでしょ、知らん、知らんってなってしまう うんざり 消化不良 すげー また しばらくは いいや 湊さんは すごいんだけど いいや すごい 自分には、仕事と生活の隙間にいつも並走しながら流れる物語の後味が、どんよりずっしりでは苦しいって だけ ◆間室さん・・・ の解説で よく わかった気になれた 「信用できない語り手」 母「私」と 娘「わたし」と 「母性について」の幕間的な会話 と 解説ですっきりできて 救われた 代官山 蔦屋書店 文学担当 だって カッコイイな
10投稿日: 2024.09.12
powered by ブクログ題名の通り、「母性」について考えさせられる話。「母親」は小さいころから母にこれ以上ないほどの愛情で育てられてきた。そして自分が結婚し娘ができても母の愛から抜け出せなくなっていた。そんな母が亡くなり、自分も母と同じように愛情をこめて育てていたが…。「母親」に愛されるよう努力する娘。しかし、「母親」は母の娘でいたい。娘を愛せない「母親」と「母親」からの愛情がほしい娘。この2人の心情がそれぞれの視点で描かれています。最後まで飽きることなく読むことができました。最後に娘の名前が「母親」から呼ばれてよかったなと思いました。
0投稿日: 2024.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ルミ子の判断基準、行動基準はすべて母。母の喜びが己の喜びで、母が褒めてくれる行いこそが正しい。人間誰しも子どもの頃はそんな時期があるのではないか。ただ、ルミ子は大人になり結婚相手を選ぶ時も、子を産み育てていても、ずっとそうなので、それがいきすぎているように感じる。 清佳はルミ子に愛されていないと感じているが、ルミ子は『愛能う限り、娘を大切に育ててきました』と言う。ルミ子の手記を読むかぎり、それもまた真実なのだとわかる。ルミ子は自分が母親と同じように考え、同じように感じなければいけないと思っているため、娘もまた自分と同じでないといけないと、無意識に思っている。しかし健全に育った清佳はルミ子と同じであろうとしない。それがルミ子は受け入れられない。 清佳がルミ子の愛を得ようと苦しみ行動する描写は胸が痛む。ルミ子を愛し、守ろうとする姿は健気だ。その思いがひとつもルミ子に伝わっていないのがまた辛い。 台風の夜の火災、ルミ子の母がルミ子の目の前で自殺してまで清佳を救えと言った、その出来事が一家の大きな転機だったのは間違いないが、そのことでルミ子が清佳を恨んでいるかといえば、そう単純なことではないと思う。 母親が娘を愛せと言ったから、良き母になれと言ったから、だから娘を愛す、良い母親になる、そういう動機だったかもしれないが、ルミ子はたしかに本心から清佳を愛していたのではないかと私は思った。 しかし、自分と同じように考えない、行動しない清佳のことを、自分の愛を受け入れない娘というふうに感じてしまうルミ子。 寝ている時に無意識にルミ子の手を払ってしまったことで、清佳はルミ子から触れられる機会を失ってしまう。ルミ子に優しく触れられたいと強く願っているのに、それが得られないのは自分が無意識にしてしまったことのせいだとは知らない。後に恋人の亨の手も同じように払ってしまうので、ルミ子を特別嫌ってそうしたわけではなく、寝ている時の無意識の癖のようなものだとわかる。ルミ子も清佳もそれを知らないのが悲しい。 国語教師と話している妊娠中の教師が清佳であることは、他の人の感想を読むまで気づかなかった。冒頭のニュースの母娘が清佳とは別の事件で、清佳は自分と似た境遇かもしれない母娘のことを気にしていたのか。りっちゃんとヒデが律子と英紀なのは気づいたが、そこまでは気づかなかった。 大人になった清佳がルミ子のことをだいぶ理解しているようで、そこまでにルミ子といろいろ話をしたのか、一人で悟ったのか、どっちだろう。前者であってほしいが。 最後の最後でさらりと明かされる、台風の火災の時、哲史が何よりも先に自分の絵を運び出していたこと、そうしていなければ祖母も清佳も二人とも助かっていたかもしれないことを知った時は、さすが湊かなえ!と思った。 哲史は実母が妻にきつく当たっていても助けないし、妻と娘がすれ違っていることに気づいていても何もしない(まあこれは難しいと思うが)、挙げ句不倫して娘にバレて蒸発。一番の戦犯では? 私も子を亡くした経験があるので、ルミ子が桜を流産するところでは涙が出た。 そして今、私にも生まれたばかりの娘がいる。何よりも娘を愛さなくてはと思うのに、まだまだ自分が一番可愛いのでは、と思い悩むことがある。私の母はそんな私をまだ甘やかしてくれる。母には母性があるのだろう。私にも母性はあるのか。いずれにせよ、娘には愛されている実感をもって育ってほしい。
1投稿日: 2024.09.05
powered by ブクログよくある母性の強さや尊さをテーマにした作品かと思いきや、全く逆の話でとても新鮮だった。 自分と異なる価値観に触れることができ、母性や愛について改めて考えることができて良かった。
1投稿日: 2024.09.02
powered by ブクログ母がしてくれたように娘を愛したいと思う母と、母から愛されたいと願う娘。 お互い向き合っているように見えるのに、すれ違う母と娘の二人心。つらい…。 母の手記、娘の手記でそれぞれが驚愕。同じ場面なのに何故こうも違うのか。思い込みで、自分の行動の記憶までも変えてしまうのだろうか。 女には2種類ある、母と娘、母性を持っているか、いないか。女性=母性の持ち主ではない人もいるということだ。確かにニュースに耳を傾けると、ネグレクトだったり、子供より新しい彼を大切にした結果、幼い命が失われるという悲しい事件もある。 母性がないということは、自分が愛するより、愛されることを重視するということなのだろうか。 母性について、考えさせられた衝撃的な作品でした。
7投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログ映画を先に見てしまった上での感想 見てなかったらもう少し【信用できない語り手】技法を用いたミステリとして楽しめたのかもしれない。映画よりも母が受けた仕打ちがひどすぎて腹立たしい。先に本を読んだほうがよい。 女には「母と娘」の二種類あるというのは、面白い。子どもを産んでも母性が芽生えない母親がいるというのは分かる。子どもを置いて、男のところへいってしまう、母というより「女性」である人はいると思うから。ただ、出産しても母性が芽生えず「いつまでもわたしが娘でいたい」と思う女性はいるのだろうか。娘と自分の母親が仲良くしていて嫉妬する(娘に)女性っていないでしょぉ〜って思う反面、そういう女性がいても面白いなと思った。
6投稿日: 2024.08.30
powered by ブクログ母を愛を求める娘の思いは同じでもそれぞれ1人の人間であって愛の求め方は違う。母は自分の母親の娘であり続けたいばかりに私なら母親の前でこうしたのにと思うが娘は母親に愛を求めていても母親の思う通りにならない。母の視点と娘の視点とでおりなすストーリーとなっていて、台風の悲劇の場面は結果をわかっていながら読み続けるのは胸が痛くなった。終盤、母は娘を抱きしめようとした、娘は首に手をかけられたと2人の言い分が食い違い、謎が残っている。再読して確認したい。
0投稿日: 2024.08.28
powered by ブクログ結末にモヤモヤ。 あとがきで、そんな解釈があるのか!と目から鱗。 あとがき著者の湊かなえさん愛がすごい。
0投稿日: 2024.08.28
