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母性(新潮文庫)
母性(新潮文庫)
湊かなえ/新潮社
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総合評価

1244件)
3.7
200
488
378
63
15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物の8割に苛立ちを覚えた。 あまりにも歪んだマザコンの「母」、 これまた「母」に愛されたいマザコンの「娘」、 「母」をこれでもかとこき使う田所家の人たち、 それに対してなーんにもしない「母」の旦那。 それぞれの登場人物を見てみると、男は自分が1番で、女は誰かに依存している。それが母性にも繋がる女の特性なのだと思った。 同じ場面を2つの視点からみる小説は初めてだったが、面白かった。受け取る側の精神状態によって、有る事無い事、記憶を盛ったりして。また忘れた頃に読もうと思う。

    0
    投稿日: 2026.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母親になれる人間となれない人間がいる。 母との関係にヒントを得たくて読んだ本。三宅香帆の本に紹介されていたのだったか。 自身が素敵な母に施されてきた子育てを娘にも同様に施そうとする「母」。人はある程度自分がされてきたようにしか子育てできないという言説があるが、これはその極地だろう。ただ、自分と子供は別人だという観点がそこには必須であることを忘れてはならない。 ラストの展開について、やや急展開で呆気なかった節があるので、解説の文章が腑に落ちた。 しかし読んで数ヶ月経った今これを書いているが、すぐ明瞭に思い出せるかというと怪しい。頑張って記憶を手繰り寄せながら書いている。似たような印象の本を近い時期に読んだから混ざっているというのもあるだろうが、小説としてはその程度のインパクトだったとも捉えられるだろう。

    0
    投稿日: 2026.02.04
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    「私」と「わたし」 母と娘、両方から気持ちがつづられている。すれ違ってるのが切ない。 あと義母とその親族が、へどが出そうなくらい酷い人間だった。最後は少し救われたけれども、、、 嫌な気持ちになるミステリーなんだけど、ページが進むおもしろいミステリーでもあった。さすがだな!

    0
    投稿日: 2026.02.03
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     『母性』というタイトルにもある通り、母とその娘を語り手とした一家族の物語です。  読み進めるのがつらい作品でした。物語中盤から終盤にかけて、母と娘の間で「愛する愛されない」のすれ違いが起こるからです。母は愛を与えてきたというけれど、娘はその逆と捉えている。語り手が二人いるからこそ発生するすれ違いです。  湊かなえさんらしく(?)、ハッピーエンドで終わるわけでない少しモヤモヤが残るようなエンディングでしたが、読み終わった後も二人の関係を考えられる余韻が残りました。

    0
    投稿日: 2026.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自殺か事故か分からなかった事件の真実が、母の手記と娘の回想により明らかにされていく物語。 母親になれなかった母親と、母親からの愛を望む娘の、全く噛み合わない感情が読んでいて本当に切なかった。 子どもを産んだ女が全員母親になれるわけではなく、母性なんて備わってなくても子供は産めるんだ、というような台詞は、まさにこの母親のことを指していると思った。 母親自身、自分の母親が大好きで、母親によくしてもらっていたからこそ、その現実をいつまでも引きずってしまうのは分かるけれど、母親によくして貰ったから同じように娘を大事にしようと思うのではなく、娘をきちんと育てたら母親に喜んで貰えるという思考に走ったり、自分は母親を常に喜ばせることを意識して振る舞っていたから娘も同じように自分に対して振る舞うべきだと考えたりと、いつまでも母性が芽生えず娘視点のまま子供を育てているところが怖かった。それでいて、娘のことを全力で愛していると自負しているのも怖かった。 でも、実際こういう人いるんだろうな。 確かに母性ってどのタイミングで生まれるものなんだろう…。 母視点では娘は悪役としてうつり、感情も良く掴めない子供として描かれていたけど、娘視点では、母親に愛されたいのに愛して貰えない辛さがありながらも、母親の事を一番に思って行動している描写が多くあって、あなたの娘は、あなたが望んでいるように母親のことを一番に考えて行動してますよ、と教えてあげたくなった。 この母親が娘を愛せなかった理由は、母性が備わっていないまま母親になったのもあるけど、最愛の母が自分ではなく孫を選んで自殺をした憎しみと嫉妬もあるのかな、とか思ったり。 ただ舌を噛みちぎる自殺要素は必要だったのかはよく分からない。てか噛みちぎる自殺ってなに…。 あと最後にしれっと全てを許されて?いたけど、姑にいじめられてる嫁を見てみぬフリをしつづけた挙げ句、不倫もしてた田所と、よってたかって子供の嫁(母)をいじめる姑と、いいようにこきつかう田所一族が全員キモすぎて無理だった。 でも、母親がそんな状態だからこそ、娘が自殺を図ったのは母親だけのせいとは思えなくなるし、田所も田所で幼少期に暴力を受けていた劣悪な家庭環境を考えると、責めきれない部分もあったりして。(キモいのには変わりはないけど)   人間にはそれぞれの立場にそれぞれの正義があるんだと考えさせられる一冊だった。 母性父性の芽生えに明確なラインって存在しないから、大人になるって難しいんだな… 個人的に最後の方の、「時は流れる。流れるからこそ、母への思いも変化する。それでも愛を求めようとするのが娘であり、自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。」という、母性とは何かに対する答えが小説内で提示されていたのがよかった。 あと、母が最後の最後で娘の名前を呼ぶシーンもよかった。ようやくここで娘にとっての母親になった気がして。 時間が経ったらまた読みたい。

    1
    投稿日: 2026.02.02
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    三度目の読了。解説まで含めて楽しんで読めた。母の手記の〝私〟も、娘の回想の〝わたし〟にも共感しながら読めた。どちらかと言えば〝わたし〟に共感することが多かった。母娘のすれ違いの心理描写がすごかった。同じ出来事が書かれているのに主観が違うと全く違う出来事と捉えられるから不思議。涙を我慢している姿は仏頂面に見られることもある、娘を抱きしめようとした母の手を娘は、首を絞められたように感じたり。 母に愛されたい気持ち、自分にはもう愛をくれる母はいないのに、母のいる娘を羨む気持ちにもまた共感できました。

    8
    投稿日: 2026.02.02
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    「愛能う限り…」がキーワードのこの作品、娘から見る母、母から見る娘の視点の歪みが描かれており、こんな家庭もあるよなとリアルに想像できてしまう。母はずっと「母」にはならずあくまでも「娘」の立場を享受したいという感情が文章から滲み出ており、不気味である。子育てはきっとすれ違いの連続で誰1人同じ「母性」を持っていないからこそ引き起こす親子関係があるよなあと改めて感じさせられた作品。

    0
    投稿日: 2026.02.01
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    「湊かなえ」が「母性」という題名で小説を書いたのであれば、これはまた一筋縄ではいかない話なのだろうと思い、表紙を開く。転落した女子高生の新聞記事から始まる物語。「母」と「娘」が交互に独白していく。双方の視点の違い。「愛能う限り・・」とはどのように受け止めていけばいいのか。母となった娘という二重の意味は、なかなか興味深かった。

    1
    投稿日: 2026.01.30
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    最後の母性とは、の文のところでめちゃくちゃ感動した。 私のお母さんがまさに私たち娘にしていてくれた愛情をそのまま言葉にされていて、突然涙腺がゆるんだ。 その最後の2行くらいで感情が揺さぶられた。 娘の回想のところで、母に好かれたいと思い行動するところとか共感できるところも多かった。 私の母は親からの愛情を幼少期に受けられなかった、 だけど自分が産んだ子どもにはそんな寂しい思いは絶対にさせたくないという強い思いをもって産み育ててくれて、 本当にその言葉通り、お母さんが自分が子ども時代にしてほしかったであろうことを当たり前のように私たちにたくさんしてくれたことを思い出して、 母からの強い愛情をこの本を読んだことによって改めて感じることができて、すごく感動した。 たくさんの愛を与えてくれてお母さんありがとう、、って強く思った。 話としても面白いし、自分が恵まれた環境で育ったことを再認識させられる、自分の過去を振り返り親に感謝の気持ちを伝えたくなる本だと思った。 母性の意味についてしみじみと考えた、母からの愛情を深く感じるきっかけになり、とても感動した。   ストーリーとしては感動の話なのかどうなのかわからないけど、私にはとても共感できるところがあったり、 この複雑で細やかな感情をこんなに本人のように物語として書いている湊かなえさんってやばいなと思った。表現力がすごい、、

    3
    投稿日: 2026.01.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    湊かなえさんの作品を読むのは7個目。 事件が気がかりな教員と、母、娘が語り手となっている。最初はいい人そうな母親だが、読んでいくうちに不信感を覚え、不気味な印象を受ける。正直、私はこの母親のことを生理的に無理と感じてしまい、そんな母親を思う娘の壮絶な語りを読むのもきついと感じたため、途中で読むのをやめようとしたレベル。湊さんの作品の中で1番合わないかもと途中で思ってしまった。 でも、最後まで読んでよかった。 湊さんが創り出す語り手はなぜこんなにもすごいのだろう。こうだろう、と解釈していた読みが、まさかミスリードだったなんて!やられたと思ったと同時に、やっぱり湊さんの書く文章が好きだなぁと思うことができました。解説の考察が興味深かった。

    0
    投稿日: 2026.01.24
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    母親の手記はなんだかとても奇妙なものを聞いている気分だった。祖母の娘にかけてきた言葉も呪いだと思う。「他人が望んでいることを考えるのよ」そもそも他人が考えることが分かるはずがない。自分が望んだ反応を返すことが正解?傲慢すぎる。娘を1人の人間として思えていない。 結局娘は母親に認めてもらうことを諦めて、やっと解放されたのだと思う。人が思い通りに動くことはない。

    1
    投稿日: 2026.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    子供はいつも母親の愛情を求めるものだけれども、子供を産んだ女が全員母親になれるわけではない。 これに限る。私も母親大好きっ子なので、この娘のように大人にはなれない気がするなー。あと個人的に娘の言葉遣いが好きだ。 湊かなえさんの作品をいくつか読んだが、珍しくちょっと不穏なハッピーエンドかな? 解説の通り、精神が不安定な人とそこに他者目線が入るものは予想を裏切られるため油断できないなー、、ここにいい人、苦しんでいる子供が入るのは過去にそこを突かれたことがあるので納得。

    0
    投稿日: 2026.01.21
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    映画を先に視聴していたが、本も読む機会ができたため読了。 痛々しくもすれ違う、愛を求める二人の女性が気の毒であるとともに愛おしかった。 映画の方はあたかも娘の視点が真実のような語り口で進行していたが、原作は少々印象が違った。 どちらも主観的な語り口であり、きっと愛と自己弁明により歪められたものであると感じ、芥川龍之介の「藪の中」を思わせた。

    2
    投稿日: 2026.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    湊かなえさんの本は一時期ハマってたくさん読んだが、久々に読み同作者の中で結構好き。 どちらも「お母さんに愛されたい」という気持ちのすれ違いだと感じた。 ハッピーエンドなんだ〜、娘は彼氏と長く続いて幸せになれたのね!お母さんも許すのね、優しい…!と思ったら最後の解説を読み、恐ろしくなった…確かにこんなに上手く行く訳はないかとも考えられる。 子供欲しいと思っていたけど、自分に母性がきちんと芽生える(それともそもそも備わっている)のか不安になった…私もお母さんには一生愛されていたい… もし自分が母親になったら、「無償の愛を自分なりに注げているのか」を振り返る機会としてもう一度読み直したい。その無償の愛も押し付けになっているのではないかという答えのない不安もあるけども…

    2
    投稿日: 2026.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

     無償の愛を与えられた女と、無償の愛を求め続けた娘。二者による語りが描く現実の差異や、周囲の人間の惨さ、最後まで二人の名が明かされないことに不気味さを覚えた。しかし、宗教にたよったとしても、一度は夫が二人の元から逃げたとしても、最後は家族が集まり、娘が自らの望む母性により新しい家庭を築こうとする姿に感動した。

    2
    投稿日: 2026.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気に読み終えた。 湊かなえ作品の中でかなり好き。 私に生まれつき母性が備わっていなかったらどうしよう。子どもに「無償の愛」を溢れるように浴びせたいと思うことで、かえってそれで無償の愛じゃなくなってしまうんじゃないかと、足元から崩される不安を感じた。 母も娘もどちらも「母に愛されたい」、そのせいで歪んでいるけど同じ方向に歪んでいるからこそ、すれ違ってしまうんだなと思った。 湊かなえ作品はラストの収束がシュルシュルっと早くて、異様なハッピーエンドに感じることがある。以前はそれを、尻切れトンボのように感じていたけど、あとがきを読んで、確かにこれが全部死にゆく娘の幻想だったらと思うとゾッとした。 読み手を裏切る展開が多い分、勘ぐりすぎないように、素直に騙されるつもりで読むと面白い。 個人的にはりっちゃんが水晶玉とか漢方薬を売りつける詐欺の親玉「先生」なのかなと思ったけど(見かけによらず利口、みたいな描写もあったし)、違うかな、うん。 そういえば人間、舌を噛んでも死ねないようにできていると救急隊か何かの漫画で読んだような…(そこはさして重要じゃないか。「お母さんが自殺した!」と思わせられたらいいわけなので。)

    0
    投稿日: 2026.01.08
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    2025年ラスト読書。 湊さんの作品読んだ後の感想あるある、「気持ち悪い物語すぎる〜」状態だった(褒め言葉でもあり湊さんへのリスペクトからきています) 贖罪を読んだときも同じ感想になったのをよく覚えている。 こんなこと現実世界であるわけない、絶対にあってほしくない…と猛烈に考えてしまう。 ⚫︎母親の狂気、そんな母親に対してどこまでも愛情を求め続ける娘。 やっぱりそれは人間としての本能なのだろうと思った。 ⚫︎愛能う限り〜が文中でも書かれていたように大袈裟なセリフに聞こえて静かな狂気を感じる。

    0
    投稿日: 2026.01.04
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    やっと読みました、母性。 やっぱり湊かなえさん、じわじわと効いてきますね。 母の手記 自分のからだの中に生き物が存在する。その生き物はこれから、私の血や肉を奪いながら成長していく。そして、私のからだをつきやぶり、この世に出てくるのだ。そのとき、私は生きているのだろうか。新しい生き物にすべてを奪われ、私という人間の抜け殻だけが残るのではないだろうか。 確かに母親の胎内で細胞分裂が起こり、胎児は母親の分身のようにこの世に産まれてくる。生命の不思議ですね。 多分、おなかに初めて子供を宿した女性は彼女のような考えは持たないと思う。まだ全然母性が生まれていない。でも彼女は愛する母に諭され、こう思うようになる。 愛情を込めて、上質な作品を生み出す。母に喜んでもらうために。 彼女にとって、娘は作品だったのだろうか。読み進めるうちにずっとすれ違っていく母と娘が悲しい。お互い口に出せば少しは変わったかもしれないのに、そう出来なかった二人の積み重ねが辛いです。 終章で娘が今度は母になり、こう考える。 時は流れる。流れるからこそ、母への思いも変化する。それでも愛を求めようとするのが娘であり、自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。 これから変化した新しい母娘の関係が始まるのかなと、期待してしまいます。 国語教師のセリフに、 「おまえのいう母と娘とは、母性を持つ女と持たない女、ってことなんだな。それで、母親が微妙なコメントをしている自殺未遂娘に、万が一、運悪く母性を持たない女の娘として生まれてきたとしても、悲観せずにがんばれ、とでも言ってやりたいのか?」 というのが有りました。私も言ってあげたいです。母性を持たない女の娘として生まれてきた娘は、母性を持つ女として、これから生きていくのかもしれない。読み終えてそう感じました。

    10
    投稿日: 2026.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    愛能う限りというほとんど使わない言い回しにより、マンションから落ちた女子高生を「母の手記」「娘の回想」に紐付けるような叙述トリックは流石だなと思いました。 ただそこを除いては、あまり大きな展開などもなく、母と娘の確執についても、あそこまで深く語られていたのに、最後は自殺未遂を経て解放されたとだけ簡潔に表現されていました。 もちろんトリックに対しての潔さはあるのですが、それにしてはトリックへの驚きも薄く、母娘の物語としても中途半端になってしまったので、少し残念に感じました。

    0
    投稿日: 2026.01.03
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    母親は子供にとっては唯一の存在で、好かれようと努力して100%受け入れられるものかと思うけど、どこかで歯車が狂ってしまうのかもしれない。 自分は母のようになれるのかわからないけど、時を重ねて母親になれればいいなと思う。

    2
    投稿日: 2025.12.25
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    母親の手記と娘の回想で物語が進行する。 母親は自分の母から授かったような愛情を注ぐのだが、娘にはそれが充分に伝わっていないと感じ、絶望感に陥る。 娘は母親から愛されていないと感じ、自分に愛情を向けてもらうように努力する。 しかし、お互い不器用で真逆な受け取り方をしてしまい、溝は深まっていく。 「母性」とは何かと考えたとき、言葉の定義はわかるものの、男には説明し得ない概念だと感じた。 子育てをしているお母さんと思春期の娘さんが読むとより共感できるのではないだろうか。 悪者として書かれていた義母視点があっても良かったと思う。 義母の実の娘達への甘さもまた母性だからだ。

    2
    投稿日: 2025.12.24
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    母と娘、両者の愛情に対する認識のすれ違いが残酷。「母性」とは必ずしも生まれながらに備わっている本能などではなく、むしろ後天的に紡がれていく脆い幻想に過ぎないのかもしれないなと感じた。どの要素をどう味わうべき作品なのかはよく分からず。

    2
    投稿日: 2025.12.23
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    母性とは、「女性が、自分の生んだ子を守り育てようとする、母親としての本能的性質」 母娘の母親「私」、母娘の娘「わたし」、高校の教員の3人が語り手 「私」は自分の母親に褒められるように「わたし」を操作する 最初の1ページが罠だった

    1
    投稿日: 2025.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母とその母の関係性に狂気を感じました。 子供が出来たからといって自動的に「母」になるのではなく、あくまでも母は母の「娘」でしかなかったのだと思います。そんな母にとっての娘は母に褒めてもらうための道具のようなものであり、娘が求めている心からの愛情、「母」としての愛情は無かったのだろうと思います。娘と引き換えに母を喪ってからは特に…。 この物語中に娘の名前は全然出て来ませんが、首を吊った娘に触れ初めて娘の名前を呼ぶ場面こそが、母が母の「娘」ではなく、娘の「母」になった瞬間なのだと思いました。

    2
    投稿日: 2025.12.21
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    相も変わらず、文章がぞくぞくしてすぐに読むことができた。 物語としては、フィクションと言うよりも日本のどこかに現実としてありそうな気味の悪い事例を見ているようでした。

    2
    投稿日: 2025.12.14
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    読むのしんどくて2週間ぐらいかかって読了 女は娘と母の2種類が存在する、っていうのにすごく納得した 前の職場で不倫やら後輩・新人いじめをするモンスターパート(40代独身女性)の人がいて、その人に対して還暦間近のパートさんが「あの人はまだ娘の気分やねんな」って言ってて。 当時はその意味がよく分からなかったけど、この本を読んでしっくりきた 私は完全に娘だなあ 子供いないしそもそも未婚だから母じゃないし、当然っちゃ当然だとは思う でも、人にしてあげたいことよりしてほしいことばっかりだし、見返りや損しないかとかめっちゃ考えてしまう(それはただ利己的なだけ?) 解説で「教訓を得る本じゃない、これは悲劇なのだ」と書いてあったけど、このままの在り方でいるとこんな自分中心で独りよがりな人間になるって反面教師に思わざるを得ない

    12
    投稿日: 2025.12.13
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    湊かなえ氏の作品の中でかなり好きな方。それぞれの視点で描いていくのがいつも特徴的だが、個人的にこの作品はよりそれを楽しめた。

    0
    投稿日: 2025.12.05
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    著者の作品を読むのはこれで六回目となるのだが、この方はどうも人間の厭な部分とか歪んだ部分を少しだけ引き伸ばして滅茶苦茶気持ち悪く描写するのが特に上手い。今作は中でもマタニティ・母子愛を題材に採ることで、その能力が遺憾無く発揮されていると見え、狂った母性と狂った承認欲求によって織り成される地獄の家庭環境を見事に描いている。折しも最近大学の兼ね合いで少年法・少年犯罪について考える機会が多く、より感心を持って臨めた側面がある。非行少年の過半が小児期逆境経験を経ている事実を認識しながら、一方で(普通に)恵まれた家庭で生まれ育った自分には余り実感として理解し切れない部分があったが、なるほどこうして、家庭という閉鎖的かつ絶対的な生育環境の中で、自分は歪んでいるとも知らず歪んでいき、最悪の方向へ進んでいって仕舞うのかと、創作ながらその一端を覗くことが出来たような気がする。子育てというのはその正解が何処にもない、極めて難しく極めて多忙な仕事であるのに、何の資格も必要ない、誰でも成ることが出来る、その上その真正性は夫々の持ち合わせる母性だとか愛だとか漠然とした感情的ななにかに委ねられているという時点で、半ば破綻しているのかもしれない。

    8
    投稿日: 2025.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    飛び飛びで読んでしまって、叙述トリックがいまいち入ってこなかった、悔しい…。 解説読んでそういうことか!!てなった、自分でちゃんと気付けたらもっと面白かったなぁ。 りっちゃんは絶対律子だけども自分のいとこが飛び降り自殺した話聞きながらよくたこ焼き焼けるな…?て思っちゃったよ…。 母と娘の手記のすれ違うところがあって面白かったな。母の手記を読みながら「娘の手記ではどうえがかれるんだろう、、」てワクワク(ワクワクするような話ではないが)しながら読めた。 田所実家がまじで地獄すぎて、九州のいけんとこ詰め込んだみたいなとこやった。 娘(清佳)の気持ちになると苦しいなぁ、享と幸せになってくれよな。 あと仁美さんほんまにきもい、ワインボトルで死んどけやて思ったな。

    0
    投稿日: 2025.11.28
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    2025.9読了 母性がテーマで認知の歪みによるすれ違いを描いている作品。 母と娘の場面が切り替わりながら話が進んでいく。 この作品は登場人物のほとんど全員が歪んでおり、母と娘は物の見事に全てがズレまくりで、それ故の苦悩が読み手にはひしひしと伝わってくる。 劣悪な家庭環境のリアリティが高すぎて読んでいて結構キツイ...! 自分は女性ではないし親離れが出来ない人が娘を産んだらどうなるのかの想像力は乏しいし共感できる点は無かったものの、それでも「いや...間違いすぎだよな...」となれたので湊かなえさんの文章力には感嘆するばかり...

    1
    投稿日: 2025.11.27
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    歪な母娘の関係性。母性とは何かを考えさせられた。 心の中がドロドロとした嫌な気持ちでいっぱいになった。

    0
    投稿日: 2025.11.22
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    祖母が亡くなって以降の母が不幸すぎるあまりに、祖母の愛情を一身に受けて大切に育てられた母の姿が儚く感じられた 母と娘それぞれのバイアスがかかった目線で書かれているから勘違いが起きやすい 作者はそれすらも教訓として伝えたかったことなのだろうなと思った 終わり方が少し雑

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分が妊娠してるってわかったとき、1番に読まなきゃって思った本でした なんでそう思ったのかはわからないけど、、 母と娘の記述の矛盾や伏線になっているのがおもしろく、どこに向かうのかわからないワクワクですぐ読めちゃいました 自分が本当の意味での母親になれるのかは自信ないなあ

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    愛とか母性とか結局何のためにあるのかと考えさせられる作品。 娘は祖母が亡くなってから「無償の愛」を与えてくれる人を探し、母の目に留まるように必死に努力していたのに、それがすべて裏目に出て、余計に恨まれる結果になるのは読んでいて辛かった。

    0
    投稿日: 2025.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【歪む母子間愛を見守ることしかできない本】 母親にしか愛されていないと思っている女性の独白から始まる。神父に向かって綴る今までの行いとその想い。自殺か事故か原因不明で意識不明の自分の娘に対しての懺悔と、自分の行いが正しかったか、ひとつひとつ確認していく。 物語は母親と娘の群像劇で進んでいく。 母親はひとり親の母に愛されて育った。その母は台風の土砂災害が原因で、自己犠牲の精神で孫を助ける。世界に一人だけの味方を失った母親は、義母の家で散々な仕打ちを受け、自分の夫にも、娘にも味方されないと感じ続ける。 一方、娘は台風で祖母を失った後、義祖母にいびられる母親を守らなければと気丈に振る舞い、成長するに伴って義祖母に楯突くことも増えていく。 屋敷と言われた家で起こる事件の中で、母親と娘のすれ違いが生まれ、家族の中で大きな溝となっていく。 火事の中で亡くなったと思われていた祖母が、自分の娘(孫)を守らせるために、舌を噛み切って自殺した事実を知った孫は、赦してと一筆書いて、桜の木で自害しようとする。意識が混濁する中で呼ばれた清佳という自分の名前を、久し振りに聞いた。 エピローグでは10年経った今、過去を振り返って冷静に俯瞰する孫、清佳。母への思いは幼少期、壮年期、現在と移ろいでゆき、烈火の感情は生まれなくなった。 母性とは、自分が娘として求めようとした愛を、我が子に捧げたいという想いなのではないだろうか。 ------ Nのために、告白、以来、湊かなえ作品に触れたのは三度目。 母親と娘の独白による文章の美しさ、その独白の偏りが群像劇でよく表されていた。独白者を信じているからこそのミスリードを面白く感じた。 特に、母親(ルミ子)と娘(清佳)の気持ちのすれ違いが痛ましい。 お互いが大切に思っているからこそ、胸の中に秘めた思いを伝えられずにいる。夫婦間も同じことが言えるだろう。その感謝や謝罪のひと言があるだけで、状況は変わっていく一方で、余計な一言がなければこうも悪展開にならないのに、という気持ちもある。 人間関係のもどかしくも、難しい模様に、生々しさを感じた。 母を守るために気丈に、時として反抗していく娘には特に感情移入した。 逆に母親には苛立ちを隠せない場面も多かった。過保護にされた生い立ち、娘への愛の注ぎ方、周囲への歪んだ見地、自分が我慢して消化しようとする根暗な性根。様々な軋轢を自分の中で抱え込んでしまう人には、共感する部分が大きいのかもしれないと思う。 途中で語られるりっちゃん食堂での第三者目線の会話において、語り手がまさか女性で清佳だとは思わず、ミスリードさせられた。 思春期から大人になるにつれて、母への見方が変わっていく。良い意味でも悪い意味も許容と諦めが生まれる。 作品の最後に括られた、母性は母親から自分が注がれた愛を娘に注ぐもの、という言葉には意図的な歪みを感じる。自分の中では腑に落ちるものではなかった。 逆に、母性を持った人間と、そうでない人間に分かれる、という言葉は胸に刻まれた。これから母親になる清佳は一体どの道を進むのだろうか。

    1
    投稿日: 2025.11.08
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    映画を見てから文庫版を読んだ。 映画版では視点の入れ替わりが激しくて結局誰が真なのか分からなかったけど、文庫版は比較的視点の入れ替わりが分かりやすかった。あと文庫版の方が怖さが増してて良かった。

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    多分何度も読んだはず、でも今の自分にフィットしすぎて辛くなった。【私】【母】【娘】三世代の話で、自分自身が【私】の立場とおなじでカウンセラーに通っていたときのことを思い出した。同じ事実も視点を変えれば違う話になる、まさにこれ。母に必要な子だと思われたくて褒められたくて頑張る、頑張れば愛してもらえる。なのに母からそう思われない。みんな一方通行の愛というより欲望。途中で【私】は【娘】が母からの愛を求める気持ちに気づき、相互通行になれたらよかったね…と思うが読んでる時期や立場により感じ方は異なるだろうな。永遠に解決しない母娘、近すぎても遠すぎてもうまくいかないし、私自身は娘を愛する気持ちに理由は無い。愛というか唯一無二の存在なので助けるのは娘以外にいない。でも、もしこの気持ちが自分自身が年老いたとき、娘に対して無くなったらどうしよう、と思った。本当に考えるほど難しく他の方の感想を読み、言語化うまいなあ…と。もちろん湊かなえが一番上手いのは言うまでもない。 ミステリーかどうかはわからないけど素晴らしい作品。また読みたい、その時の自分の感情が楽しみ。

    2
    投稿日: 2025.11.01
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    相手を思うからこその、すれ違い。 言えばいいというものではないけれど、言葉に出さなければ伝わらない事もある。 私も母と側から見れば仲良し親子だが、人には言えない思いがたくさんある。 色々考えさせられた作品。

    10
    投稿日: 2025.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    視点が変わることで答え合わせのような感覚で読める。 「さぞかし愛されて育ったんだな」「円満な家庭で育ったんだな」「可愛がられて育ったんだな」 他人に対してそういった印象を抱くことがある。決まって性格は真っ直ぐで素直。そこにいるだけで幸せを振り撒くような存在。 愛情いっぱいに育てることがそのような子を生み、理想的な育児だと考えていたが、そうではないことを知った。 母親が、母親をいつまでも崇拝していることが心苦しかった。なにがあっても世界の中心は「母と私」なのだと。娘の愛情がずっと空回りしているだけなのもつらい。報われてほしい、救ってあげたい…ただただその繰り返しで読んでた。 母性を持つことが母親として当然なのか、それとも義務なのか、読む前よりも重い言葉に想える。

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いつもの、母と娘で話がずれている。 母の、娘の感情を分かってあげない、愛されたがり、母だけが大事、親になるべき人間ではない(手記には書いてないけど娘を殴ってる!触れられたいと言いつつ自分で避けてる!)は予想通りだけど、田所、義父母、姉妹もクソ。流産の話はむなくそ… 可哀想な子を大事にすれば母に好かれる、が娘に受け継がれてるのが嫌。母方の祖母はいい人だったのだろうけど、何でも褒めすぎは良くないのかな。 祖母が死んだ火事で祖母が自殺して、娘を助けたのは駆けつけた父だった、がオチ。

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「時は流れる。流れるからこそ、母への思いも変化する。それでも愛を求めようとするのが娘であり、自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。」 ずっと読んでみたいなと思っていた作品だったので、今回図書館から借りてすぐに読み始めた。 最初から惹きつけられる文章でスラスラと読めてしまった。湊かなえさんの作品は、登場人物の心情描写がとても細かにされていて、自然に内容が頭の中に入ってくる。 全体として、よくこんな話を思いつくなー、というのが感想。非日常に思えるような作品も、実際現実世界で私が目を向けていないだけで起こっているのではないかと感じさせられる内容だった。 湊かなえさんが作品を通して伝えたいテーマであり、湊かなえさんがよく題材にされている「母性」を扱った本作品は、人間というものをとても上手に描いていると思う。 母からの愛情を求め続ける、という執着にある意味あきらめをつけて、ラストで自分が得られなかった分の愛情を子供に注ごうとしている娘の姿が印象的だった。Kinki Kidsの曲で『愛されるよりも、愛したい』という曲があるが、まさにその通りだと思う。愛されるよりも愛することの方が幸せなのではないかと思う。見返りを求めず愛を与えることができたら、どんなに良いだろうか。娘が自分の母を反面教師として、自分の子供を大切に育てていければいいなと思った。(旦那さんが、いい塩梅で生きる方法や愛情についてよくわかっていそうなので大丈夫かな、と思う) 私は自分の家庭は仲のいい家族だと思っているので、このような世界線とは何か程遠いような気がしてしまうが、いわゆる〈毒親〉みたいな話は自分の友達からもよく聞くし、自分の母も少し複雑な家庭環境で育ったので、自分にも起こりうることかもしれないなーと改めて気づかされた。人をきちんと愛せる人でありたい。 最近〈毒親〉が登場する作品が多く描かれているが、その中でも、湊かなえさんが描く母性というものはとても現実味があって、恐ろしいなと感じる。読んだ後は、なにかすごいものを読んでしまったなー、と放心してしまった。

    9
    投稿日: 2025.10.19
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    先が気になりすいすい読めました!母と娘の視点が重なりあうことはなく、あまりにひどいと思わせることもあり。でも一番の悪は私は母の夫であり娘の父でもあるこの男だと思います。母の母(娘にとっては祖母)の視点も覗き見たいかも。でもラストは肩透かしでした。それでもこの作品は面白糸思います!

    0
    投稿日: 2025.10.16
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    大好きな湊かなえの作品。 大好きってなんか言い方難しいけど、 中身の母親は理解できない。 原作も映画も触れたけど、 映画もおすすめです。

    9
    投稿日: 2025.10.12
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    母と娘、両方の気持ちがわかるけど、この母と娘の気持ちはすごすぎて自分には寄り添えないところも多かった。 でもこんな母娘けっこういるなと思った。

    1
    投稿日: 2025.10.10
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    なんかすごいもの読んだ。 「母性」のタイトルが示すように、母と娘の関係性を通して親子愛を描いたもの。 かと思いきや、そこは湊かなえ作品。そうは簡単に行かない。 親離れできない娘が母となった時に果たしてどうなるのか。 なんて単純な話でもなかった。 読み始めてからなんか不穏なものが常につきまとっていて、背中がゾワゾワムズムズしながら不安と友達になって読み進めた。 母目線のパートと娘目線のパートがあるが、母目線のパートで示されたものを娘目線パートで答え合わせをする感じ。 ではあるのだが、はたしてそれは真実なのか。そんな事も読みながら感じてしまい、やっぱり背中がムズムズする。書き方上手いよなぁ。先が気になって仕方ない。 娘パートには、 (からだはまったく動かない。多分、わたしのからだはとても冷たくなっているはずだ。) なんて書かれていて、おいおいどんな状況で回想しているのよなんてドキドキもさせられる。 そしてラストでは上手くピースがハマっていって、ほほうとなる。 いや〜面白かった。 なんだろう、上手く結末を迎えたデビッド・リンチという感じだろうか。 氏の作品はもっとわけ分からないし、ラストもよく分からないが、途中で受け続ける感じはよく似ていると思った。 とまれ、この作品は読んで損なし。 ゾクゾクしたい人はぜひ。

    6
    投稿日: 2025.10.08
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    同じ出来事を話しているはずなのに、母と娘の視点は全然ちがくて衝撃だった。 母性とはなにか、自分が母親になったらどうなるのか、考えさせられる1冊だった。 母親になる時が来たらこの本を思い出して再読するべきだと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    売れてる作家の文って読みやすいなーっておもった。 読み終わるまでずっとおかしいのは母の方で手記の内容も間違っていると思っていたが、娘の方もおかしいため、何が本当にあった出来事なのか分からなくなった。 瀬尾まいこさんの「そしてバトンは渡された」の後に読んだので家族の光と闇を一気に受け取った感じになった...

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと母親から愛され続けていたいと思い続けてる女が子供を産むと、こうもグロテスクな人生を歩むのかとゾッとさせられるストーリーでした。 火事の時に孫を助けろと言う母親に対して「子供なんてまた産めば良いじゃない!」と言い返してるところに絶句。 母親主観の時と娘主観の時のエピソードの違いにも心を潰されるような感じがする。 全部私が被害者だって感じの書き方が本当に気持ち悪くて、湊先生らしさが溢れ出てて引き込まれました。 1番許せないのが父親なんだけど、不倫相手と駆け落ちしたくせにひょっこり帰ってきてるの本当に気持ち悪い。 娘から、親に暴力を振るわれた鬱屈を外にしか発散できなかった卑怯者、と罵られててザマァミロ! 湊先生作品で1番好きかもしれないです。 マルクスの資本論は読まない方が良い?

    8
    投稿日: 2025.10.01
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    母親と娘が同じ場面を語ってもその背景や事実すらも認識にズレが生じており、人の間の誤解や齟齬はこうやって起きるのかと感じるところが多かった。とても惹かれる話で一気に読める面白い本だった。

    5
    投稿日: 2025.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冒頭に出てくる「女子高生の記事の真相は?」という点以外は、これはミステリーなのか?というのが正直な感想。母目線と娘目線で描かれているが、途中の日常がどちらにとっても苦痛な日々で、読んでいてしんどかった。最終的には気になっていたことは全て解き明かされるが、スッキリはしない。

    1
    投稿日: 2025.09.22
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    2025年GW、白浜でのバイト期間中に読了。 読後、感想を漁っていた時「面白くないのに、展開に惹きつけられる」という評価をしている人がいて、かなり納得した。 登場人物の誰にも共感できない。人ってこんなに嫌っていいんだ。

    1
    投稿日: 2025.09.19
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    湊かなえ作品、何作目かになると、それなりの気構えで読みました。最後に読む、解説の内容が、好きでした。 自分の好みとの兼ね合いが複雑で、評価の星の数がつけづらいけど、とても読みごたえある、おすすめ作品だと思います。

    7
    投稿日: 2025.09.16
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    この本にはいろんな親がでてくる。自分の両親がいかにまともだったのかを感じたし、自分もそういうまともな親になりたいと思った。でもそのまともという価値観も、幼少期に植え付けられた洗脳のようなものなのかもとも思った。

    1
    投稿日: 2025.09.12
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    2017/7/12 湊かなえの「母性」読み終わった。いやぁ、キツイ…。この主人公には全く共感出来ないし、出てくる主要キャラ全員にイライラする!笑 しかしどこかしら理解出来る部分もあって作りが上手いなぁと。そして薄々感じてたが、湊かなえは家族関係のイヤ〜な部分を描かせたらピカイチではと思わせるね。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    最近読書にハマったため、湊かなえさんの作品はお初にお目にかかりました。 視点によりストーリーに齟齬が見られるのがとても面白かったです。ただ終始ストレスを抱えながら読んでいました。親は親である前に誰かの子である。親を愛するということに何も間違いはないが、「私」はなにを間違えてしまったのでしょうか。 母性とは何か、『愛能う限り、大切に育ててきた』そう思っているのは母だけではないのか。 食い違うストーリーのおかげで色々な視点から考えることができました。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    娘も母も女だ。 解説の母と父の辞典の引用や、単語で用いる漢字について、なるほど、などと思うくらい、母について、女について、愛について身近に感じた。

    0
    投稿日: 2025.09.09
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    続きが気になって割と早く読み終えた 娘はいつまでも母からの愛情を求めるものだなぁ 個人的に享がすきでした あと、たこ焼き屋のりっちゃんは律子さんな気がする 初めての湊かなえさんでした

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    多分何度読んでも娘は何も悪くないという感想を抱くと思う 親に、母に愛されたい不器用で思春期の子供であると では、いつから子供は大人になるのだろう 母が実母に愛されたいのは気持ちとしては同じであろう 最近自分の成長が分からない、高校生の時から進歩してないような気がする、むしろ退化したように思える そんな自分に大人とは、親とはなにか考えさせる作品だった 受けたぶんの愛を子に注いでやろうなどと思わないように、滲み出るものが愛であるように

    0
    投稿日: 2025.09.04
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    タイトルに惹かれて、手に取りました。 はじめて小説というものを読みましたが、ボリュームとしては非常に読みやすかったと思います。以前、『母という呪縛 娘という牢獄』を読んでから、''あるべき母の姿とは''という問いが頭の中を駆け巡っていました。 そのような思いから読み始めたため、最初は娘が自殺未遂したという事実にただ感情移入していました。 しかし、中盤になると私自身の幼少期と清佳が重なり、当時の母の傷みが綿密に描かれているようで読み進めるだけで、張り裂けそうな気持ちになりました。 母も1人の人間であるということ、家を去ってから気づくものです。その点、清佳は聡明な子であると思いました。 ''あるべき母の姿''は母になると育て上げるまで抱え続ける問いなんだと思います。きっとアンサーは、無償の愛を感じさせられるいつでも受け止めてくれる存在。でも、全員がそんな母親になれるわけではない。難しい。。きっと母親になってから読んだらまた景色が変わってみえるんだろうな。

    3
    投稿日: 2025.08.29
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    「母性」なんて一部の人間にとって都合のいいもの、皆に備わってるわけがないな 澤村伊智さん「ぼぎわんが、来る」や、リドリー・スコットの映画「最後の決闘裁判」のように語り手によって見えている世界が違っていて、 都合の悪いところを隠しているのか、それとも本人は本当にそうやって認識しているのか、、 前者の方がまだ救いがある

    1
    投稿日: 2025.08.25
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    作品紹介・あらすじ 女子高生が自宅の庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が入り混じり、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語。

    0
    投稿日: 2025.08.17
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    実写の映画を先に見ていたので、内容が頭に入ってきやすかった。 女性は二種類。母になる人間と、娘になる人間。 自分が生きるために祖母は死んでしまったという事実を突きつけられると、自分としての存在意義がわからなくなる。 それゆえに選んでしまった自死、場所。 母親に認められたい気持ちって難しいなあ。

    2
    投稿日: 2025.08.17
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    先に映画を観ていたので戸田恵梨香と永野芽郁でずっと再生された 実年齢差11歳の二人を親子役にしたのちょっと無理があったなぁ 祖母2人は映画のイメージがぴったり原作とも一致 話としてはラストが弱い気がした

    0
    投稿日: 2025.08.15
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    著者、湊かなえさん(1973~)の作品、ブクログ登録は10冊目になります。 で、本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。…遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それともー。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語。 ---引用終了

    82
    投稿日: 2025.08.09
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    この娘がどんな母になっていくのかが気になった。 愛されなかった人が愛することは可能なのだろうか。愛され続けた母が娘に愛を与えられなかったのだから、逆に愛されなかった母だからこそ与えられるのだろうか。 愛は結局エゴとエゴのぶつかり合い。それを受容して感謝して返せなければ崩壊につながる。

    1
    投稿日: 2025.08.06
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    冒頭 17歳の女子高生の自殺か事故かわからない転落事件記事から始まる。 しかし本編の登場人物と直接関わりがあるわけではない。ただその母親が言った『愛能う限り』が一つのキーワードになる。 本書は各章ごとに「母性について」「母の手記」「娘の回想」 この三つで構成されている。 「母の手記」には自分の母親がどんなに素晴らしいか そして自分がどれだけ愛情をもって育てられたか そして娘が生まれてからは誰からも愛されるように 母が自分にしてくれたように能う限りの愛情を注いで育ててきたとしきりに書かれていた。 そして「娘の回想」には〝愛されるためには正しいことを、喜ばれることをしなければならない〟〝母から注がれていたのは無償の愛ではない〟〝わたしは誰からも愛されない〟〝母に嫌われる自分が嫌いだった〟〝拳を繰り返し振り下ろされる〟などという言葉が書かれていた。 各章で度々見受けられるこの双方の受け止め方の違いはいったい何なのか? 読みながら 母親になれない母親だなぁと思っていた。 娘が求めていたのは飾り立てた美しい言葉などではなくもっと簡単なものだったのだと思う。 第六章で成長した娘が職場の先輩相手に「…………女には二種類あることを伝えたい………母と娘です」 「子どもを産んだ女が全員、母親になれるわけではありません。母性なんて、女なら誰にでも備わっているものじゃないし、備わってなくても、子どもは産めるんです。……」と語っている場面がある。娘にこんなことを言わせてしまう母親は残酷だと思うがこれは真理だ。 この作品は意図的にだと思うが母と娘の名前がほとんど出てこないのが印象的だった。終盤まで読んで 思ったのは誰かに名前を呼ばれるということはその人に自分の役割でなく存在を認めてもらえたということになるのだろうか… 。ということだった。 終章はそれまでのことを思うと随分アッサリしているように感じた。個人的には本当にこれでいいの?と思わないでもなかったが母娘の関係というのはこんな感じで収まるのが理想的と言えば理想的なのかもしれない。 でも物足りないと言えば物足りない。

    21
    投稿日: 2025.08.05
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    自分は愛しているつもりが、認めて欲しいだけの愛し方だったり、愛されてないと感じていたり、愛するって難しい。 目に見える虐待ではないけれど、愛の方向が違うとこんなにも人を苦しめるなんて。 怖いぐらいに行動も思考も理解できない母親だけど、本人はそれが正しい、良いこと、と思っているのが読んでいるだけでも苦しかった。 親子関係の難しさをひしひしと感じました。 私は正しいと思って、親の愛情と思っていることも、息子たちはきっとそうは思ってないこともあると思う。

    10
    投稿日: 2025.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母の歪んだ愛?誤解した愛?そもそもこれは愛? 愛というものについて、一度踏みとどまって考えてみようと思わせられる作品。この家庭が目立って異質なわけではなく、世の中にありふれていそうな家族だが、物語として読むと、それが歪んだ愛、愛を誤解して娘に与えているといったことを気付かされる、というかそうなっている可能性があると思わされる。これを読むと、さて、自分の家族はどうか、周りはどう育ってきたのかについて考えさせられる。 急激な展開というよりは、「愛」というものについてじわじわと考えさせられる作品という印象。人は与える側と与えられる側で同じもの(ここでは愛)を扱っていてもそれぞれの見方によって違う解釈になるかもしれないことを学ばせていただいた。

    2
    投稿日: 2025.07.29
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    湊かなえは人間関係の複雑さや嫌な部分の描写が上手で、読んでいて不快に感じるキャラクターやシーンも多いが、それほど読者がストーリーにのめり込めるのはやはり才能だと思う。 自身の評価が他人から見ると全く別のものであったり、自分自身が他人の人間性を勝手に決めつけていることは誰にでもよくある事だと思う。 それは家族でも同様で、そんな行き違いを上手く表現している物語だと思う。

    1
    投稿日: 2025.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以下、備忘録 母のことばかりを思う母と、母のことばかりを思う娘のミステリー。女性とは母親とは偉大なものだなと思った。親が褒めれば、道標ができてしまう。良くも悪くも。親が飲めれば、それだけで子供にとっては正解なのだ。本書はそんな認められたい親子の話だった。母親は母親に認められて、優しくされて育ってきた。だから、娘がそんなふうに育たないことを嫌がる。娘はこうしろと言われるように生きてみるが。台風の日の悲劇のせいで何をやっていても認められない。だから最終的に自殺に追い込まれる。どこか悲劇的ではなく、どこか他人のような視点で、自殺については書かれていた。そして幕間。母と娘のそれからが描かれる。 幕間だけは読み応えがあった。 途中は正直引き込まれなかった。母性とはなんだろうか。親とは。明らかに母と父は違うものだ。ということは解説をみると納得出来た。ミステリーとしては、あいまいな線引きのまま進んでいる部分が多く、正直いただけない作品だった。

    1
    投稿日: 2025.07.21
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    母と娘のすれ違い。 ここまで、主観と主観のズレが大きいとは。 母も娘も、お母さん(おばあちゃん)のことは素晴らしい人だったと回想するけれど、ふたりの主観に疑問符がついた今、それもどこまで信じて良いやらわからない。 ラストで娘は、「わたしは子どもに、わたしが母に望んでいたことをしてやりたい。愛して、愛して、愛して、わたしのすべてを捧げるつもりだ。」と言っているが、この「正しい」決意にすら、不穏なものを感じてしまう。 タイトルは母性。 母性を備えていたのは、誰だったのだろう。

    9
    投稿日: 2025.07.18
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    ミステリーに慣れていない私でも読みやすかった。ただ、登場人物の感性に共感できない部分が多くエネルギーが必要。 読みやすいのに心はざわつく、不思議な感覚だった。

    0
    投稿日: 2025.07.17
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    「誰かに愛されたい。【好き】ではなく【愛してる】がほしい。」 そんな娘の気持ちがまるで目の前にいるかのように感じました。生きていく中でそんな気持ちを私も育んでいけたらと思います。みなさんにもこれから先の長い人生に進展があると信じています。

    8
    投稿日: 2025.07.15
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    母親との関係に悩んでおり読み始めた。 子供が生まれてもなおずっと娘であり続けたい母親、娘が母親のために考えて行動しても空回りしてしまう所が辛かった

    0
    投稿日: 2025.07.14
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    苦痛だった。チクチクと神経を刺す痛みとギーギーと耳に突き刺さる不協和音。夜に日記を書くものではないという教訓が頭をよぎる。男性が直視できない現実なのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.07.11
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    祖母、母、娘と姑の話だと言えるくらい男性達の存在感は薄い。 祖母と娘は理解しやすい人物、姑も意地悪だが分かりやすい。 ややこしいなと思うのは母に該当する人物で、彼女は母になっても延々と良き娘であり続ける。その様子が不気味に思える。

    0
    投稿日: 2025.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母と娘の共通点「私を見て、愛してほしい」 どちらも言っていることがちぐはぐで、嘘なのか、都合の悪い部分は記憶から抹消していいものしか見ようとしていないのか、よく分からずに物語が進んでいく。この物語の登場人物、女性の方が強い。 遠回りではあったけど、美しい家は築けたのだろうか。ハッピーエンドだったのか?ただ色々な事実は消えない。抱えながら家族で支え合うことができたのなら。娘もまた子どもが産まれ、自分が母にして欲しかったことを与えたいと書かれていたけどもそう簡単にできるものなのかな。相当の精神力を要するはず。その後どうなるんだろうか。

    1
    投稿日: 2025.07.07
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    母と娘のそれぞれの視点から、手記や回想として物語が進んでいく。2人の感じていることがあまりにも噛み合わなくて???となりながら読み続けていた。 結局2人は幸せになれたのか。

    1
    投稿日: 2025.07.05
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    私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました。 なぜ、褒めてくれるの? なぜ、花をくれるの? なぜ、私が死んだら悲しいの? わからないから訊いているのではない、 答えを知っていてなお、 相手の口から直接聞き、 確認したいために、 わざと訊いているのです。 あなたが、がんばったからよ。 あなたが、好きだからよ。 あなたを、愛しているからよ。 耳に心地よい、心の中の温かいもので満たしてくれる 言葉を聞きたくて、幼い頃から私は母に何度も 「 なぜ 」 を繰り返ししてきました。 母の愛情を、私がこの世の誰よりも 愛されていることを、確認するように、 母の答えはいつも、私が予測していたものか、 それ以上のもので、決して私を裏切ることは ありませんでした。 決してーーーー。 私は女性ではないので、母性 というこの物語を どう感じる事ができるのだろうか? 少し不安な気持ちで本を開きました。 愛能う限り・・・・ この言葉 この一文だけで何処か違う場所に 落ちてしまったように深く 物語の世界観に入りました。 物語の中で 私の想いの告白の色彩・・・・・ わたしの想いの色彩の回想・・・・ 言葉の一つ一つを大切に感じなから読み進めると 私の中の胸の奥深くに閉じ込めていた想いを 溶かしながらの時間でした。 愛して愛されて 愛に満たされる証の一つ一つを感じて。 時は流れる。 流れるからこそ、母への思いも変化する。 それでも愛を求めようとするのが娘であり、 自分を求めたものを我が子に 捧げたいと思う気持ちが 母性なのではないだろうか。 湊かなえさんの物語は何時も 読んでいなかったらあまり 表面には出さないはずの気持ちを 強い力で引き出すような、穏やかな文章の中だから こその、激しい色彩の世界観を感じます。 私は 母にも 娘にも なれませんが 大切なものはあります。 私なりに 母性 を感じながら この物語を読むことができた事に 出会いに感謝します。

    511
    投稿日: 2025.07.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母と娘。お互いを想っているものの上手く歯車が噛み合わず、だんだん距離ができゆく。ただ、できた距離の分だけ相手を想う気持ちはさらに強くなっていき…、でもその想いの強さがまた相手との距離を生むことになり…、という、もどかしさが読んでいてすごかった。最後はハッピーエンドだと自分は捉えれたから一安心。 でもやっぱり、著者の紡ぐストーリーは重ためだなぁと再認識した本になりました笑

    1
    投稿日: 2025.07.04
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    こんなにも不運というのか、人に恵まれない人生ってあるのか?不幸の作り話もここまで盛ると盛り過ぎと不快になるレベルの展開でした。 そんなデタラメな不幸、不運な境遇でも最後は何となくハッピーエンドで終わってるのも、意味不明な展開です、期待してたんだけど久しぶりの残念本でしたー

    7
    投稿日: 2025.07.02
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    母性は女性なら誰でも備わっているものではないことに気付かされた。この本で世間の幻想に苦しむ女性が救われるのかもしれない。母性は万能でもないのだとも思った。

    1
    投稿日: 2025.07.01
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    読みやすかった。 普段ミステリーを読むので、本作でもどうしてもどんでん返しを期待してしまったが、読みやすい叙述トリックとしては十分面白かった。

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    投稿日: 2025.07.01
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    母と娘、それぞれの視点で全く異なる内容で、最後の方はどちらが事実を話しているのかわからなくなった。ずっと何を言っているのかわからない状態

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    投稿日: 2025.06.28
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    母と娘の愛情の捉え方、表現の仕方、全てがちぐはぐで、形容しがたい気味の悪さがあった。母も娘も「母に愛されたい」という願望が強く、愛されるために「他者にとって都合のいい、他者が望む人間」であろうとする。愛とはどういうものなのか、簡単に説明できることではないけれど、「他者に望まれる人間」であることで受けられる評価は愛ではなく、他者にとっての利便性、利用価値にすぎない。「無償の愛」という言葉が存在するように、母や娘の欲した愛は、損得という概念が無意味であるような、母親から娘への「母性」の具現化としての「愛」なのではなかったか。 母、ないし「私」は、自分が母から愛されることを欲するあまりに、娘を愛するという本能的な彼女の中にある「母性」すらも母からの愛を得るための手段とした。だからこそ彼女の母性は「無償の愛」という形では娘に伝わらず、恣意的であったがゆえに娘とのすれ違いを生むことになったのだろう。

    0
    投稿日: 2025.06.26
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    湊かなえさんの作品久々に読んだ!今思えば母娘の関係がキーになる話多い。 母性って何だろう。父性ってなんだろうって考えさせられた。母と娘の見えてる世界も違いすぎるし。みんななんでこんなに母親に無償の愛を捧げるんだろうね。母は子どもに対して愛を捧ぐこともできない人もいるけど、母に愛がない子どもって皆無だよね。父の存在もなんなんだろう。終章が本当なのか、娘の幻想なのか、わからないけど、あのまま物語が終わってたら報われなさすぎるのでよかった。幸せなのかはさておくけど

    0
    投稿日: 2025.06.23
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    人生何周したらこの本を書けるの? 実親との確執を思い出して、読んでる最中に何度も中断したくらい濃密な作品でした。

    4
    投稿日: 2025.06.22
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    立ち位置で見える世界が変わる恐ろしさを書いたお話。娘の悲しさと母の未熟ゆえのやるせなさ。底で思い合ってても意味がない辛さ。とりあえずおとんお前はだめや。

    1
    投稿日: 2025.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    複雑な気持ちを言語化するのがうますぎる。 すれちがい続ける母と娘を見ているのはとても辛かったけど、最後はお互いにそこそこ幸せそうな?日常を送れるようになっていたみたいでよかったです。 無口で感情が分からない父や義母の本当の気持ちを知ると見方が変わってくるかもしれない

    0
    投稿日: 2025.06.21
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    おすすめポイント ・母親が毒な人 ・狂った人間関係に興味がある人 残念ポイント ・エンタメ性が高すぎる

    2
    投稿日: 2025.06.21
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    実際問題、こんなイタい人がいるのだろうか? そんな疑問が湧くという時点で一つの決めつけに染まっている。 だが、こんな現実離れした設定と関係を、 見事なミスリードでボカしている。 そう、叙述トリックの最たるものだと気づいた時には時既に遅し。 もう話の根幹にどっぷりと浸かり、そのどんでん返しに唖然としている。 見事な作品であった。

    0
    投稿日: 2025.06.20
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    母に深い愛情を注がれ母を誰よりも愛してきた娘が、子を産んだ場合その子を愛する事が出来るのか。 ある夜起こった悲劇以来、母娘のあり方に苦悩する娘と、かつて娘だった母。 母娘ですれ違う描写や、散りばめられた伏線は見事。母性とは何だろうと考えさせられる作品。

    1
    投稿日: 2025.06.18
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    事実(客観的に確認可能)は一つだけれども、事実(主観的な考え、感じ方)は当事者の数だけ存在するんだなぁと思いました。

    18
    投稿日: 2025.06.17
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    映画は観た。本を後から。 映画も良かったけど、本はもっと良かった‥。胸が苦しかった。愛するということ。母性とは。 湊かなえの作品の中で、1番好きかもしれない。みんなに読んでほしい。

    0
    投稿日: 2025.06.14
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    読み始めからすでに違和感…。 どういう展開が待っているのか気になりすぎて、どんどん読んでしまいました。 おもしろかったです!

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    投稿日: 2025.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    救いようのない悲劇。誰も悪くないと思う。教訓とか、ここから何を学ぶか、とかではなくただ悲しい出来事がありました、おしまい、という読み方で合っていた。 一歩、一歩どころでなく少し間違えると自分にも当てはまりそうなリアルさで、読んでいて怖くなった。

    0
    投稿日: 2025.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今「母娘問題」を考えようと、信田さよ子氏の本をたくさん読み進めている中で、ふと手に取った1冊。 この本の「母」が、信田先生が描く「重たい母」像に当てはまる一方で、「母」になりきれずに「娘」のままでいてしまう姿は、なかなかない角度の人物描写だと思ってすごく面白い/また自分や周りの女性を見ながら、あぁそんな部分あるよなと、よくぞここに注目して書いて下さったと思ったり。 祖母/義母から続く、世代間のトラウマの連鎖?が、今の私にはすごく響いた。 聖人君主のように自分の中で奉ってる私の祖母も、1人の女性で「母」になろうとしてきた女性なんだよなぁと、本編とは少し関係ないかもしれないが思ったり。

    2
    投稿日: 2025.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母と娘で話がこんなにも食い違うのかと面白かった。また、私は娘が正当だと思っていたが解説では両方とも極端な意見ということが言われており、そのように捉えることも出来るなと考えた。人間嫌な面だけが目につき、それを反面教師として昇華する人もいるが、与えられた喜びにも目を向け、それを当たり前と思わずに次の誰かに与えていくことも重要だなと思った。

    1
    投稿日: 2025.05.27
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    難しいですね、母性とは。 母から子へ 子から娘へ 時代、環境、立場 愛を能うとは言えども 自分は自分だし、家族といえども他人だし。 後半はゾクゾクしながらどんどんページを捲っていたし、読了後はズッシリと身体が重い。 著者の覚悟を感じとりました。

    0
    投稿日: 2025.05.21
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    読み終えてなんか心が纏まらない。 解説を読んでなんとなくわかった感じ。 母と子の想いのすれ違い。 この名前が後半で判明するが、、??

    4
    投稿日: 2025.05.17