
総合評価
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powered by ブクログ父親の爵位返上により使用人となった元子爵令嬢の千鶴。残酷な仕打ちを受けながらも華族の矜持を忘れずにいた千鶴だが、街で流行病が猛威を振るい、死神への生贄の花嫁に選ばれてしまう。覚悟を決めた千鶴は死神・八雲の元へ行き、色々ありつつも穏やかな時間を過ごしていく。 八雲がいい人(?)で、一緒に暮らす面々も温かくて、千鶴が報われてよかったなと思う。その中で八雲の頑なな心もほぐれてよかった。読んでて、自分も優しくありたいなと思えた。
0投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ朝比奈希夜(著) 『死神の初恋 犠牲の花嫁は愛を招く』 シリーズ1作目 ライトノベル・和風恋愛ファンタジー小説 Audible +図書館にて ――――――――――――― 物語は、没落華族の娘・正岡千鶴(まさおかちづる)が中心となる。 千鶴は家族も家も失い、孤独な立場に置かれ、今は三条家の使用人として働いている。 そんな彼女が、街の流行病の影響で、死神の生贄の花嫁として選ばれるという運命を背負う。 しかし、そこに待ち受けているのは愛を知らない死神・八雲(やくも)だ。 千鶴のまっすぐで高潔な性格と八雲の意外性が交差する展開が、この作品の大きな魅力となっている。 ――――――――――――― 千鶴は、自らの命を犠牲にしてでも困っている人々を助けようとする。 その姿勢は、読者に深い感動を与えるだろう。 彼女が周囲から虐げられながらも、元華族としての矜持を忘れずに生きる様子は、逆境に立ち向かう勇気を象徴していた。 千鶴の真っ直ぐな心は、かつての特権階級の娘であったことを超えて、読者の共感を呼ぶだろう。 そして、八雲(死神)の持つ深い背景が描かれていた。 八雲には特別な役割があり、それが八雲の存在に大きな影響を与えている。 千鶴と八雲(死神)の関係は、物語全体を通じて特別な意味を持ち、印象的なものとなっている。 そして、物語が「死」という非常に重いテーマを扱っていた。 しかし、そのテーマの中には希望や愛情といったポジティブな要素が存在し、それが物語に明るい面をもたらしていたため、読者はその中に希望を見出すことができるだろう。 物語の中で、千鶴が生け贄になることで街の流行病が収束する可能性があることが示唆されているが、その結果はどうなるのか? 千鶴と八雲の関係がどのように変化していくのか? 物語の展開が非常に気になり、今後のストーリーに対する期待感が高まった。 読者は、その行く先を見守らざるを得ない状況になるはず。 また、千鶴が他のキャラクターとどのように関わっているのかが細かく描写されていた。 その結果、彼らがどのように成長し、絆を深めるのかがより具体的に、そしてリアルに感じられその関係性に共感した。 読後は、感情的な余韻が残り心が温かくなった。 作品を通じて得られた清々しい感情や前向きな思考は、日常の小さな出来事や瞬間を大事にすることの大切さを伝えていると感じた。 ――――――――――――― 三条家のひさへ死神が放った一言に、思わず驚き、すっきり爽快な気持ちになりました。 続きがあるので、これからも楽しみたいと思います。
24投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログ強くて優しい主人公ものは、ついつい手に取ってしまいます。まだ明かされていない事もあるし、続編購入しないと…笑
2投稿日: 2024.08.23
powered by ブクログ没落家族で、使用人として虐げられていた千鶴が、世を鎮めるための生贄として死神のもとに嫁ぎ、そこで溺愛されるという王道ストーリー。 さらさら読めたが、全体的に起伏がない印象。死神にはまもなく死を迎える人間のもとに赴くという仕事があるから外に出るが、千鶴は基本的に家の中にいるからか。 あと、人間が信じられず愛を知らないという死神が、なぜこんなにもすんなりと千鶴のことを愛するようになったのかも謎。全体的に駆け足感があった。 カバー絵、とても素敵。榊空也さん。
0投稿日: 2023.12.21
powered by ブクログ没落した華族令嬢が奉孝先で虐げられてもめげずに頑張っていたのに、死神への人身御供に差し出されたけど、当の死神様に愛されてハッピーエンド。って感じの王道展開。けれど、まさか最後に結ばれてしまうとは思わなかった。 死神が主人公を好きになった経緯がわからないこと、話の展開がご都合主義的なこと、登場人物が現代人の常識や感覚に近いことなどが違和感として積み上がっていまいち入り込めない。ご都合主義は大いに結構なんだけど、それを感じさせない説得力が足りないと上滑りしてしまう。あとなんだか主人公の言動が鼻につく。 結末が、二人は恋愛感情を持ち始めました。くらいならまだ納得できたかも。
0投稿日: 2023.11.03
powered by ブクログ小石川での疫病の流行をおさめる目的で死神に嫁いだ千鶴。死神は悪の存在でなく、役目を守っていただけで、千鶴は役に立ちたいと動き始めた。 いじらしい千鶴を応援したくなりました。
0投稿日: 2023.01.09
powered by ブクログ旧華族としての誇りが凄い 今時そんな誇れる思いがある人なんてなかなかいないよ なじられても人の為、弟の為自分を犠牲にするなんて でも心優しい人死神様と朝彦、一之助と幸せに過ごしてほしいなぁ〜
1投稿日: 2022.12.03
powered by ブクログunlimited。優しい死神とのシンデレラストーリー。さらりと読めてよかった。 よかったんだけれど、母への誹りはやりすぎじゃないか?って気持ちを拭えない…。母が息子にしたことは許されることではないのは確かだけれど、しかしその母がしたことももとを辿れば父が原因で、この父よりも母のほうが罪は重いような描きかた納得がいかなかった。それを踏まえて思い返すとところどころ説教くさいというか、いいことを言おうとしてる感じが個人的に鼻についたかな。 しかしヒロインがいままで自分を虐げてきた子にきっぱりと意見を言うところや、死神の優しいところが好き。
0投稿日: 2022.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
くっつくまでにもっとかかると思っていたので、あっという間にくっついてちょっとびっくりした。いや、それはそれでいいんだけど。もだもだするなら、くっつきそうでくっつかない時の方が読んでいて楽しいので、続きが出るならそういう終わり方の方がよかったなーというだけの話。
0投稿日: 2021.09.25
powered by ブクログ表紙キレイだなぁ。表紙の善し悪しで中身が変わるわけではないけど、やっぱり手に取ってみるかどうかは変わっちゃう。でも、朝比奈さんのお話の中でも、中身も特に好きだったかな。千鶴が誇り高くて優しくて素敵な女性。
0投稿日: 2021.05.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死神の設定が独特で、一般的に想像される(この世界の人たちも同じ感覚のようだが)死をもたらす不吉な存在ではなく、お役所の人間みたいな印象を受けた。 自死しようが事故死しようが寿命は予め決められていて、寿命尽きる人の前に現れて役目を果たすのが死神。 ただ彼らの仕事を人間たちは真に理解していないため、心無い言葉を浴びせられることもあり、死神の彼の心は凍っていた。 そんなところに、彼のことを理解しようとする女性が現れたら、それは恋にも落ちようと言うもの。 自覚は遅かったが。 死神見習いに親から虐待を受けていた子供、そして死神のところへ生贄として差し出された花嫁。 死神の家族はなかなかに複雑なことになっている。 癒し担当でもあった子供の彼に関しては、作中にエピソードがあったので、色々掘り下げられていたが、死神見習いの彼の掘り下げエピソードがなかったのが少し残念。 何となくにおわす程度で終わった気がする。 気になったのは、花嫁である主人公の性格が些か聖人君主すぎないか?というのと(聖母様かなという勢い)彼女に丸め込まれる展開ばかりだった点。 彼女の一言が鶴の一声な感じで、とんとん拍子に話が進むのが若干気になった。 彼女を虐めてきた人が、彼女のビンタ一発で人格矯正されたこととか特に…… そんなに世の中上手くいかないだろうという状態が、彼女にかかれば上手くいってしまう不思議。 寿命と言う逃れられない運命への理不尽さとの対比で彼女の周りは甘くしているのかもしれないが、死と言うシビアな世界を描くのならば、ご都合主義的展開は避けていた方がよかった気がする。 彼女の発言が綺麗ごとで説教しているように聞こえてしまって、勿体なかったなと。 あくまで個人的な感覚ですが、どうにも気になったので。
0投稿日: 2021.01.09
