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半分世界
半分世界
石川宗生/東京創元社
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総合評価

10件)
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    斬新。すごく突飛だけど、「面白い」と「面白いのか?」の間をうろうろしてる感じ。 『半分世界』今のSNS社会のことを言ってるの?と思うけど、サヤカちゃんに対しての描写がやたらキモすぎる…。

    0
    投稿日: 2025.05.23
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    4編のSF短編集です ローファンタジー系で、もし現実にSFなイベントが発生したらというテーマを、どんどんエスカレートさせていきます キノの旅の短いエピソードを、これでもかと緻密に詰めていったようなシナリオでした 例えば、同姓同名の人間が大量発生したら、というアイデアを膨らませていくのですが、かなり緻密に設定を組み立てていきます 読みながら、作者の頭の中がオーバーヒートしていっているんじゃないかと思うくらいSFなイベントが進んでいきます どの短編もSF設定が現実的なディティールを保ちつつエスカレートしていき、一発屋のようなネタの広げ方ではなく、はち切れそうなほど設定が組まれていきます どの話もそうですが、短編にしては長かったです 読み終えたあとはボリュームのある変な話を完読した、妙な達成感がありました 巻末の解説も、頷きなから読んでいました どの短編も物語性を仕込まれた絵画を覗かせられているような読み心地でした ラテンとか、田舎のアメリカ文学の薫陶があるそうです ここまで完成度の高い変な話は、SF界隈でもなかなか珍しいそうです

    1
    投稿日: 2024.10.13
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    初宗生。短編集。まず「吉田同名」から、発想的には他にもありそうな印象を受けた。ただ吉田大輔自身が多趣味な人間だったので、困惑同調そして同化、していく過程が面白可笑しく表現されてて良かった。次に表題作。そんな家を見つけたらそりゃあ観察しますわ!笑 妙齢な女性がいるなら尚更。最終的に彼ら(ことフジワラー)は感化されて、自分の家まで半分にしてします…藤原一家恐るべし。 他ニ篇は好みではなかったため割愛。

    4
    投稿日: 2024.05.09
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    めちゃくちゃ面白かった。飛浩隆さんの解説をそうだよなと頷きながら読んだ。奇想(19329人に増殖した吉田さんとか)から始まって、そこから始まるものが、緻密に大胆にバカみたいに語りながら、社会や人間に踏み込んでいく。僕らの好きなSF。スゴイぜ‥。

    0
    投稿日: 2024.03.03
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    いやぁ、面白かったー! どの短編も発想力がすごいし、結末なんかもよく考えてある! SFなのかもしれないけど、人間の本質をついてるのがすごい。 「半分世界」なんて、最後、すごすぎてゾッとしました! ケンスケ、すごい!

    1
    投稿日: 2022.02.21
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    ■吉田同名 突如1人の人間が19239人に増殖した世界の話。 これ、めちゃくちゃ面白かったです… 1人の人間の人生が崩壊して沈静して 団結して1国(みたいなその人だけの社会)が出来て 忘れ去られていく、、、 ある作品の●ッドマンズパレードを思い出した苦しくなったな ■半分世界 表題作。 このあらすじを読んで読みたくなった。 これは本当奇怪な設定だけど 半分の家になった家族ではなく、 フジワラー(半分の家になった家族を傍観する藤原家ファン)の生態に着目されてるのがめちゃくちゃ面白い。 ■白黒ダービー小史 これは他のに比べるとサラッと読みました。 ロミジュリ………?いや、国?宗教?思想? 現実世界のような、、、や、でも白黒つけるがための ボール蹴りに縛られた世界の話。 終わり方が潔く、かっこよく、よかったかな。 ■バス停夜想曲、あるいはロッタリー999 なんだこの話は!!!!!はい、脱帽。 バスが来ない、いつ来るかも誰もわからない バス停のお話。 もうどこに迷い込んだんだという狂った世界観。 最高ですわ、、、「バス停ポリフォニア」が 出始めたあたりからもうこれはヤバいが確立された。

    1
    投稿日: 2021.12.14
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    「バス停夜想曲、あるいはロッタリー999」の 何日も目的のバスが来ないバス停の栄枯盛衰は 火の鳥を全編読んだ後のような気持ち SFってなんなんだ???

    1
    投稿日: 2021.09.22
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    記録文体でまるで本当に起こっていたかのように記述するという手法はSFでは珍しくないが、それにしてもその記録対象が発想としてぶっ飛んでいる。逆に物語としては起伏に欠けるところもある。読む人を選びそうだが、まあたいがいのSF者はこういうの大好きかな(笑)。

    1
    投稿日: 2021.09.12
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    石川宗生『半分世界』読了。 同一人物が突如として2万人近くに増殖したり(「吉田同名 」)、家が半分だけになったり(「半分世界」)という突拍子もない不条理と徹底して詳細に造り込まれたその行く末に引き込まれる。 個人的には町全体をフィールドにした住民を2分にして三百年続くサッカー的ダービーで対立する2陣営のロミオとジュリエット的な男女の物語に、その三百年の歴史に人文系バカ話を絡めた「白黒ダービー小史」が予想だにしない心地よい読後感がとても印象的。 いっしょくたにするのもあれだけど、宮内悠介みたいな放浪感もありつつ、小川哲的な人文知文脈も詰まっていてすごく刺さる

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    投稿日: 2021.02.11
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    表題作を含む全四篇の作品集。不条理でぶっ飛んだ事象を発端とするが、その後の発展をさもありなんと思わせるディテールの積み上げと理路整然とした流暢な語り口調による(良い意味での)胡散臭さが独特の味わいを醸し出す。こねくり回した挙句、哲学的な着地点に収束するのも面白いが、全力でふざけ倒す類の作品にしては晦渋な言い回しが多く、ディテールを積み過ぎて間延びしているので、途中でダレる。渾身の作であろう「バス停夜想曲、あるいはロッタリー999」の後半は文字を追うので精一杯だった。私は「白黒ダービー小史」が一番好きかな。

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    投稿日: 2021.02.02