
総合評価
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powered by ブクログオグリのメンタルがどん底に落ち込んだ前巻ラストからどう話を続けるかと思いきや、いきなりジャパンカップの敗北からですか…。なんて容赦ない…… 容赦の無さで言えば状況だけでなく世間の評価も宜しく無いね…。あれ、表面上は心配しているし、心から案じている者もいるかも知れないけれど、元々は誰かの為に走っていたわけでもないオグリに大きすぎる期待を寄せて潰れそうになったら「もう辞めた方が良い」なんてあまりに都合が良すぎるもの そして最も宜しくない点はオグリがそういった世評に知らずして振り回されている事だね オグリの不調が単純にメンタルの問題なら彼女を元気づける一発があればそれで良かった。けれど、以前六平が彼女のピークを気に掛けたように、スポーツ心臓が既に役目を為していないように。これらの事実は既にオグリは以前の輝きどころかレースを走る事すら難しいと示唆するもの そうして抱かされた”終わり”を告げる役目を六平が敢えて担うのか……。まあ、これは嫌われ役を勝って出たというより不肖の甥が言い出さないから本当の限界に至る前に止めた形なんだろうけど… そういった背景は判るんだけど、それでもあのオグリの表情はキツすぎたなぁ…… ここ最近は本当にメンタルが絶不調で、なのに彼女は皆の期待やライバルから託されたレースを支えにしてしまっていた。それが引退とも成ればオグリは走る理由どころか此処に居る理由すら失ってしまう。いわばアイデンティティの喪失 そんな状況で最初にオグリに「走る理由」を与えた北原がシンデレラにガラスの靴を差し出すように、原初の理由へと回帰させるのは良かったなぁ…… ただ、北原が回想したようにそもそも北原自身がオグリの「走る理由」を歪め始めてしまった張本人では在る。だから軽い言葉では栄誉を掴み過ぎてしまった今のオグリには届かない 北原が問うたのは誰かの為でも栄誉の為でもなく、ごく単純にオグリの意向。そしてその問いには「オグリのトレーナー」としての絶対の覚悟が籠められている 00:01という1日が終わりを告げ再び1日が始まる時間、それはオグリキャップという存在を原点へと引き戻しリスタートさせる遣り取りに思えましたよ…… でも、北原の問いもオグリの意向も結局は希望論に過ぎないんだよね。オグリがどうしたいかは重要だけど、そもそもオグリの身体は全力のレースなど不可能に近い状態。有馬に出ても余計に酷い醜態と成り彼女を追い詰めるだけ。六平の考えに間違いはない だからオグリの願いを叶える為の堅実な技術が必要となる。そこで最初期からオグリの走りを技術面で支えてきたベルノが名乗りを上げるなんてなぁ… 北原が若干希望論的な立場でオグリを引き上げたのに対し、ベルノが技術屋としての在り方によりオグリを支えると宣言するシーンは本当に良かったよ やはりオグリキャップという存在は北原とベルノが寄り添った事で始まったのだと改めて感じられたね オグリは原点へと立ち返り少しだけメンタルは復調したし、オグリを支える者達の方針も一致した。そうして始まるのは一種の形成逆転劇か イナリとクリークはオグリに託して去ってしまった事への悔いを感じ始めるし、どうやら”彼女”が来訪したようだし、メディア側に居た藤井も何かを始めるよう。更には秋川やよいの帰還によってトレセンの平和も取り戻せそうだ だからこそ、残るは北原やベルノの宣言通り、オグリが今出来る最高の状態で有馬を迎えられるようにする事 だとすれば、有馬で強敵と成りそうなメジロライアンの出現はオグリが最高の引退をする為に乗り越えなければならない壁の象徴的存在に思えるね 長かったようなあっとう間に駆け抜けたような 様々な熱を与えてくれた本作も次巻で完結。オグリキャップの伝説をしかと目撃したいものですよ
0投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログシンデレラグレイ篇(最終章): https://note.com/turedurethink/n/nf3eaeba0cd66 第23巻:3月予定?(最終巻)
0投稿日: 2025.10.25
