
総合評価
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powered by ブクログ作品の舞台であるパリの描写が素敵!カフェでコーヒーを飲んで出勤するなんて優雅だな〜 なんか登場人物の端々が絶妙にキモいな…と思ったけどこれはフランスと日本の違いなのか、作者とわたしの違いなのか。
1投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ミッテランの帽子」がとても良かったので,同じ著者による本書も試してみた. ある朝に女性用のバッグを偶然拾った中年の書店主が主人公.いけないと分かりつつ,バッグの中身を見てしまう.持ち主に俄然興味が湧き,第三者の勘違いのせいもあり,謎の持ち主にニアミス....という大人のラブストーリーです.
1投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長くなるばかりの読みたい本リストに前々から鎮座していた本書を、思い立って図書館で借りてみました。いつどこで本書を知って、どういう思いで読みたい本リストに追加したのか、記憶はもうありませんが、リストから消さずに読んで良かったと思いました。 面白かったです。 いや、まずタイトルがオシャレじゃないですか。使用予定もないのに、赤いモレスキンを買いたくなるってもんですよ。そして装丁もオシャレ。しかも、舞台はパリ。海外本は苦手で、読み始めは、フランス語のカタカナに怖気づいて(主人公の書店名、ル・カイエ・ルージュさえなかなか読めない覚えられない始末)、読み終えられるか不安になりましたが、そんな心配は無用とばかりに、物語の展開が気になって仕方がない読書タイムとなりました。苦手な海外本を予想外に楽しめたので、評価は少ーし甘めの☆5です(笑) 強盗にハンドバッグを奪われたロールがなぜすぐに警察に行かなかったかとか、野暮なことを言ってはいけません。このロールの行動がなかったら、ロマンチックな大人のおとぎ話はなかったわけですから。 ロールのハンドバッグに収められていたものたちがまたオシャレ。主人公ローランが見ず知らずのロールに惹かれる一因となったモディアノのサイン本はさることながら、家族の思い出の写真を持ち歩いていたり、さらには貝殻やサイコロまで。私は香水さえ持ち歩いていないので、色々想像力が働く小物ばかりで、物語があって良いな~と思いました。 ローランの書店で行ったサイン会のシーンで、その作家の記述がいやに長いな、ここいらないな、なんて作者からすれば余計なことを思いながら読んでいたところ、この章の最後で、思わぬ形でロールの苗字が判明することになって、余計なこと思ってごめんね、と思ったものです。 同じようなことを、モディアノの記述でも思ったのですが、訳者のあとがきを読んで、モディアノがこの物語において、すごく重要な人物であることが、よくわかりました。無知って残念・・・。アントニオ・タブッキの名が出てきて、須賀敦子さんの本の中に出てきた作家だな、くらいしか思い出さなかったのですが、「タブッキにとってのペソアは、ローランにとってのモディアノである」という解説がわかりやすく、モディアノについての描写が全く無駄でもなんでもないことをやっと、読了後理解したというわけです。あまりにも色々なことを知らなくで恥ずかしい(タブッキもペソアも名前しか知らない)。 さて、本筋に戻ると、またまたオシャレポイントが!ロールの職業と部屋です。職業はなんと金箔職人ですって。さすがは、芸術の都パリ。思わぬ形で、ロールの部屋に招き入れられたローランによると、ロールの部屋はやっぱりオシャレそう(想像力が乏しくオシャレと断定できないのが悲しい)。だいたい、私はジャックダニエルを常備したりしていません。 余談ですが、偏見に満ち溢れた私の観点から「フランスっぽい!」と思った点を2つ。 ひとつめ、ローランは離婚歴ありで、娘とたまに会っていて、さらにはその娘が父親の今の彼女について知っているということ。ふたつめは、ローランが彼女と別れることになる飲み会(?)が二人きりではなく、複数のカップルや友人、そしてローランが知らない人もいるということ。(これって、私にとってはあまり普通ではないのですが、どうなんでしょう。) さて、オシャレでロマンチックな大人の物語は終わり方もスマートでした。 映画になったら(もうなってたりします・・・?)、画からしてオシャレでかなりウケそうだなと思いましたが、やはり本で読めてよかった。 面白かったです!
46投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ素敵なお話でした。 ただ、知らない男性に自分の部屋に入られていたと知ったら、ちょっと不気味というか怖いですが。 最後に書店長に女性が言った言葉がなかなか面白いなーと思いました。
12投稿日: 2025.11.05
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盗まれたハンドバッグを偶然拾ったローランが持ち主を探し出すものの、持ち主のロールはバッグを盗まれた時の怪我で昏睡状態。意識が戻ったロールには名乗り出ずにハンドバッグを返して去っていくが、今度はロールがローランを探し出し結ばれるストーリー。 ストーリーだけ見るとロマンチックで魅力的に思えるけれど、ハンドバッグを警察に届けにいったのに待ち時間が長いからと結局届けずに中身を勝手に見たり、ロールの友人に恋人と嘘をついて部屋に上がって色々見たり、常にロールのことを妄想していたり、正直ストーカーのようで気持ち悪いと思ってしまった。 そんな男に好意を持つロールも、ローランを探し出してすぐに寝てしまうのも理解できなくて、全く共感できなかった。
1投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログTwitterでたまたまタイトルを見かけておもしろそうと思って読んでみた 落としたバッグの中身だけを見て恋に落ちるという展開は、率直なところちょっと気持ち悪いと思った。でも、この突拍子のなさが逆に物語全体の魅力を引き立てていて、現実ではあり得ないからこそ心が惹かれる。舞台はパリ、街の情景や人々の息づかいが軽やかな文章で描かれていて、それだけで日常から少し遠い世界へ連れ出してくれる。文章のひとつひとつが洗練されていて、おしゃれな雰囲気が漂い、読みながらワインの香りがふわっと広がるような感覚さえする。大人のためのおとぎ話のように甘く、時に切なく進んでいく展開に夢中になり、気づけば最後まで一気読み。読み終えたあと、赤いモレスキンを探しに街を歩きたくなるような、不思議な余韻の残る一冊だった。
1投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログ素直に好き。『ミッテランの帽子』に引き続き、お気に入り登録確定。人生の楽しさ、読書の楽しさのダブルテイストで、ずっと味わい続けたい読書。作品そのものが読書や本へのオマージュとなっているのが素敵だ。 いやいやでも、登場人物のキャラが違えば、かなり危ないストーリーだぞ。
9投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログこの本を知ったのは、いつだったか、東京は丸ノ内の丸善のなかをブラブラしていたときのこと。当店売れ筋トップ10みたいな棚があり、この本が1位だった。知らない本だった。ほかの書店じゃそんなランキングじゃない気がして、丸ノ内のソフィスティケートな人々に人気の本ってどんなだろう…って気になっていた。赤いモレスキンの女…タイトルも装丁もステキ… まるでフランス映画を見ているような作品。おしゃれ…!いやこれはきっといつか映像化するに違いない。観たい。そして私もパリの街なかでこんな出会いをしたい…(?) 物語はこんな感じ: アラフォーの絵画修復師の女(夫と死別)は、夜中のパリの街なかでひったくりに遭い病院に運ばれ意識不明。 翌朝、脱サラして本屋を営む中年の男(子持ち離婚済)がパリの街なかで道端に転がるハンドバッグを拾う。 男はハンドバッグの中身を頼りに持ち主を探そうとする。ハンドバッグには赤いモレスキンの手帳。持ち主の好きなこと嫌いなこと怖いことについての散文が書きこまれている。だんだん持ち主のことが気になる男。 男は高校生の娘の力も借りながら、少しずつ持ち主の女を推理し、やがて本人を探し当てるが… 女は目を覚まして自宅に戻り、ハンドバッグを届けてくれた本屋の男について同僚から話を聞き… … 話の展開としては想像の範囲内なのだが、いかんせん、すべての設定とイベントがおしゃれすぎて。す、すてき〜〜、うっとり、となりながら読んだ。満足の読後感。ヨーロッパ旅行をした気分。
16投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ引き際か。 正直何してるんだこの人はと思った。 やりすぎだろうと。 彼自身それをわかってた。 だから退いた。 その退き方がとても良かったのかもしれない。 そして…国民性? いや、それはわからないな。 2人の感性がとても近かったのは確かだろう。 読書家同士だしね。
0投稿日: 2025.06.14
powered by ブクログ久々に読んだミステリではない海外文学。映画のような展開で、お洒落で憂いのあるフランス文学っぽいなぁという物語。地の文も会話文も同じ並びで書かれているので慣れるまで時間がかかった。日常の話として幻覚剤についての記述がある辺りがフランス味があるなと。書店主のローランも金箔職人のロールも本を愛する人たちだという所の描き方がとても良かった。読書や本が日常にある生活は素敵。
1投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
パリの書店主が拾ったハンドバックには彼女の断片が綴られた赤いモレスキンの手帳が入っていて…だなんて!ロマンチックが散りばめられた、まさに大人のためのおとぎ話。 パリの書店、金箔職人のアトリエ、真鍮の手鏡、名前入りのペンダント…ときめきや憧れがぎゅっと詰まった1冊だった。
1投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ文学的でロマンチック、こんな本が読みたかったと思いながら一気に読んだ。このまま何も無かったらどうしようと思ったけど綺麗なハッピーエンド。おしゃれで素敵な一冊だった。この作家さんの本は他にも読みたいな
1投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログ大人のおとぎ話という言葉が本当にぴったりの読後感でした。 パリを舞台に大人の男女が本当に奇妙なきっかけで導き合われていくストーリーの中に、 2人が本好きである事や書店についての細かい記載が多分に含まれていて、本好きとしてはそういう部分でも楽しかった。 パリの大通りのカフェのテラス席でエスプレッソを飲みながら本を読む描写なんて、サラッと書いてあるけどめちゃくちゃかっこいい。 キーアイテムとなるモレスキンの赤い手帳ひとつとってもすごくお洒落に思える。 地名やフランスの著名な作家に対する部分などはわたしの知識不足もあってすっと頭に入って来ない感じがしたけれど、物語の大筋としては読みやすくて楽しめました。 前半と後半で立場が逆転するのもいい。 ただ、途中までひとり置き去りにされている猫の安否が気になりすぎて気が気じゃなかった 笑 主要人物2人の名前がローランとロールで、たまに読み間違えて頭が混乱することかあったのですが、 フランス語だとスペルや発音の関係でそんなに近い名前って感じじゃないのかなあ。
7投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ強盗に遭った女性。彼女が奪われたバッグを見つけた書店主・ローランが持ち主を探すという物語。 著者の作品は『ミッテランの帽子』が有名だそうですが私は本作が初めてでした。 大人のおとぎ話という触れ込み通り、「こうだったらいいのに」が展開され、ハッピーエンドになるくだりは心温まり、読後感もとても良かった作品です。 反面、おとぎ話と言われるのは「現実はこうはならないよな」という部分から来るものなんでしょう。 たとえば 持ち主不明のハンドバッグを書店主が偶然見つけること、 その広い主が善良な人間であること、 バッグの持ち主に辿りつくこと、 それぞれが現代社会においては「奇跡的」とも言えるもので、だからこそ「おとぎ話」なのでしょう。 とはいえ、出来過ぎた話だと批判したい訳ではなく、現実もこうであったらいいのに……とため息をついた私。 そして本書の内容から派生して、 一時期流行した「バッグの中身紹介動画」から財布を抜き取ったら、果たして持主に辿りつくだろうか? と考えたりしました。 きっと不可能に近いですよね……。
0投稿日: 2025.01.11
powered by ブクログパケ(ジャケ)買い、というのがある。 本とかCDとか、なんならお菓子とかでも。 よさげ、と感じる魅力あるものとたまたま出会い、それが思わぬ感動をもたらしてくれたりするとたいへん豊かな気持ちになれるのだ。 そういった出会いが、たまにある。 ****** 一人の女性がひったくり被害に遭って大怪我を負うところから物語ははじまり、えええこのおしゃれな装丁にタイトルでいきなり犯罪…ッ!? 衝撃的なシーン。 彼女は自分の全てが入れられているバッグを失っただけでなく、一歩間違えれば命が危ない、ところまで行ってしまうのだ。ヒロインがいきなり意識不明。不穏なスタート。 一転して場面はイベント準備で賑わう書店へ。 脱サラでこの書店を開き、成功している店主。 彼が偶然、ゴミ箱の上に放置されていた女性もののハンドバッグを見つけたのがすべてのはじまりになる。あと少しの時間が経てば収集車に持っていかれてしまう、そんなタイミング。 彼は葛藤しながらもバッグを開く。驚くほどたくさんのものが入っているバッグの中身のうち、一冊の本と一冊の手帳が彼の目を引く。 サイン会など決してすることのない作家の手によるサイン本。 そして、持ち主自身の独白が綴られている赤いモレスキン。 ファーストネームしかわからない彼女の影を求めて、彼は娘(元妻と暮らしている)の知恵を借りながら、さながら探偵のように持ち主探しをはじめるのだ。 驚くような偶然と、驚くような(彼の人生にはそれまでなかったような)実行力で、ついに彼女の住まいを見つけた時、バッグの持ち主はまだ病院のベッドで昏睡状態だった…のだが。 まだまだ美しい偶然は続くのだ。 「大人のおとぎ話」と裏表紙に書かれているように。 自分のバッグを見つけて届けてくれた、正体のわからない(ファーストネームしかわからない)書店主を、今度は彼女のほうが探しはじめる。 二人が初めて出会うシーン(かなり後ろのほう)が、また美しい。 怒涛の感動!ではなく、しみじみと美しい気持ちにさせてくれる、そんな喜びのシーンだ。 ハッピーエンドはやはりいい。 そんなふうに思わせてくれる一冊だった。 ****** 私は恋愛ものに一切の興味がない。 本も、マンガも、ドラマも映画も、恋愛がテーマのものには基本的にまるで食指が動かない。 そんな私がこの本を手に取ったのは、とりもなおさずタイトル、である。 「赤いモレスキンの女」 モレスキン。 文具手帳好きが見たら100%手に取ってしまうであろうタイトル。 原題は「赤いノート(手帳)の女」で、もしそのタイトルだったら絶対触れる気が起きなかっただろう。 タイトルは重要なのだ。 パケ買い、ジャケ買いするためには、本の場合間違いなくそれはタイトル。装丁よりもタイトル。 今日も思わぬ出会いを求めて書店へ。図書館へ。
2投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
強盗に襲われた女性のバッグを拾い、なかなか警察に届けないローラン。あとから犯人扱いされるのかと思ったけど、会ったことのない赤いモレスキンの女に恋をするという驚きの展開。ローランがバッグの持ち主がどんな女性なのか想像したり、持ち主の名前や住所などを調べていく過程が面白い。どういう展開になるかワクワクしながら読んだ。特に良かったのは後半のロールがローランを探すところ。簡単に出会って終わりじゃないので最後まで楽しく読めた。
2投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログ立川のジュンク堂のクレストブックスの棚に、新作の本としてディスプレイされていたのを見て購入した! 初めはタイトルの『赤いモレスキンの女』の"女"であるロールと、彼女の鞄を拾ったローランがあるきっかけで関わりを持ち、会話をし、紆余曲折があって親しくなる、そう言った王道のラブストーリーを想像していた。 でも実際に読み終えて気がついたけど、彼らが実際に会話を交わしたのは本当に終盤のほうだけ。 2人が実際に出会うまでがメインのストーリー。 本来人と出会い人生の中で関わっていく時は、顔を合わせたりお互いに同じ場所に居合わせたり、同じコミュニティや、ツールを用いて出会う。任意で出会うことがほとんどであるけど、彼らの場合は一つのハンドバッグで彼女のことを知り、彼女不在の部屋へ行き彼女の身の回りのものや、愛猫、本棚の本からどんな人物かを推察していく。そして彼女は部屋に唯一残された残された手紙や、友人からの男の特徴、彼の娘の来訪によって彼に近づいていく。とても遠回りをしながらではあるけど、運命という名の元においてはかなり直線的に繋がっているようにも感じられた。 私はこの小説の終わり方がすごく好き♡
3投稿日: 2024.07.12
powered by ブクログ【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC04764275
0投稿日: 2024.07.01
powered by ブクログあま~い大人のラブストーリー、「ミッテランの帽子」を書いたアントワーヌ・ローランの「赤いモレスキンの女」。内容はというと、自宅の前で強盗にハンドバッグを取られ、やむなく泊まったホテルで暴漢に襲われ意識不明で救急搬送されたロール。そのバッグをゴミ箱で拾った書店主のローランは持ち主を捜そうと、バッグに入っていた赤い手帳、そしてサイン入りのモディアノの本…。それらを見るうちにローランは見知らぬ持ち主に恋をする。 モレスキンといえばフランスのメジャーな手帳ブランドですが、原題はLa femme au carnet rouge。赤い手帳の女。ここにブランド名を入れるのはお洒落っぽさを出したかったのか。松本清張の「黒革の手帖」の続編のようなタイトルは避けたかったのか。 そしてサイン入りの本はパトリック・モディアノの「夜半の事故」(Accident nocturne )だ。話中に本人も出てくる。モディアノはフランスのノーベル賞作家で、失われた過去の追憶や自分探しをテーマにした話を書く。そして「夜半の事故」は、交通事故にあった主人公が病院のベッドで子供の頃の記憶と重ねて自分を轢いた美女に思いを馳せ、退院後彼女を探し始める、という話だ。 この話が赤いモレスキンの持ち主ロールとオーバーラップしていく。 ローランはようやくロールを見つけ出す。でも意識を回復したロールは…。前半はバッグの持ち主を探すミステリのような展開、そして後半はラブストーリー。 偶然に偶然が重なって二人が結ばれていくラブストーリーである。昭和の名作恋愛映画「突然嵐のように」の郷ひろみと秋吉久美子のように偶然が逆に二人をすれ違わせていくストレスMAXの気の狂いそうなラブストーリーではない。二人が出会えるように偶然が前向きに動き出す。ローランの娘クロエも良い役回りを演じる。そして何より気になる人を搜したい、相手に気持ちを伝えたいと積極的に動くことが、恋愛を成就させる。若い恋もいいけれどカッコつけたり恥ずかしがったり独り相撲を取ったり、自分が身を引いたほうが相手のためになるのではないかとかくだらぬことを考えたりせずに、まずは自分本位にまっすぐ気持ちを伝えようと攻める。40歳を過ぎた2人だからこそのラブストーリーなのでしょうねえ。
0投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログフランスらしい爽やかで素敵なロマンスストーリー。パリの書店主ローランと赤いモレスキンの手帳を持ったローラ、彼らを繋いだパトリックモディアノの本、、、設定がとてもお洒落だった。クロエも可愛くて賢くて好き。訳者解説まで読むと更に面白い。
0投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログ2024年 5さつめ すごく良いし夢ある。 が、 ようやくお互いを知ったばかりの日?すぐ?にもう寝てしまうのか。 有り得んけどまあおとぎ話なのでいいか。
0投稿日: 2024.04.28
powered by ブクログ裏表紙に書いている「大人のためのおとぎ話」というフレーズがぴったりな作品。 深夜の帰宅途中に、一人の女性がハンドバックを盗まれるところから物語は始まります。 後日、偶然にもその盗まれたハンドバックを拾った書店主の男性が、バックの中身のわずかな情報の中から持ち主を探し出し、次第に不思議な恋に落ちていく。 ざっくり紹介するとこんな感じです。 読んでる途中で、ん?この男性ちょっと怖くないか?と思うところもあったんですけど、最後まで読むとその違和感もなくなって綺麗におさまりました。 英国王室カミラ夫人がコロナ禍で 「大切な人から隔離されたとき、人は読書に癒やしを求める」 という言葉を添えて 「正真正銘の本好きが選んだ一風変わったブックリスト」の九冊を選び、その中の一冊が本書のようです。 アントワーヌ・ローランの次の作品が楽しみです。
13投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログパリのおしゃれな街並みの中で繰り広げられるロマンチックな物語。 実際にあったら…なんて野暮なことは考えず 「大人のおとぎ話」として楽しみたい1冊でした。
0投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
パリの書店主ローランは、ごみ箱の上に置かれていた女物のハンドバッグを拾う。中身はパトリック・モディアノのサイン本と香水瓶、クリーニング屋の伝票と、そして文章が綴られた赤いモレスキンの手帳――そのわずかな手がかりを頼りに落とし主を探し始めるが…。 とてもロマンチックな話でした! ハンドバッグを強盗された女性は意識不明、それを知らないローランは拾ったバッグの中身のわずかな手がかりを元に、顔も名前も知らない持ち主を探し始める…という話。そして同時に会ってもいない持ち主の女性にどんどん惹かれていくという(笑) わずかな手がかりからちょっとずつ持ち主に近づいていって、ついにおうちまで行ったときにはドキドキして先を読む手を止められませんでした。 しかも、もうすぐ会えるかも!? というところで、ローランが去ってしまうすれ違いっぷりがもう…! 持ち主のロールが目覚めてからは、今度はバッグを届けてくれた人(ローラン)を探すターン。くるっと立場が逆転してしまうのが面白いです。しかもローランはあんまり手がかりを残してくれてないし(笑) 何とかローランが勤めている書店を見つけ出して、声を掛けたときのやり取りが最高にロマンチックで好きです。書店ならではの出会いですね(笑) しかも顔を合わせるのは初めてなのに、すでにお互いのことは知っているという…これを運命と言わずして何というか…! 拾ったバッグを届ける話なのに、持ち主を探すところはミステリー、出会うところはラブロマンス、と1冊で2度おいしい物語でした。 表紙も素敵なので、ぜひ部屋に飾っておきたい本ですね。
0投稿日: 2023.09.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
フランス、パリ。行ったことのない国なのにも関わらず、すごくフランスっぽいなあと感じてしまった。とにかくロマンチック。 現実でこんなことが起きたら、自分であれば恐怖でしかないし、他人に自分を覗かれる、部屋だけでなく思考までとなるといよいよ気持ち悪くないのかと考えてしまうな。 でもこれは小説だから。フィクションだからと分かっていれば何も問題はない。恋愛ドラマを観てこんなことが起こるわけがないし、こんなふうには考えないというのと一緒だ。
0投稿日: 2023.07.26
powered by ブクログある朝、ハンドバッグを拾った書店主。鞄の中には持ち主の心情がつづられた赤いモレスキン、モディアノのサイン本のほか細々としたものが入っていた。最初警察に届けを出そうとした書店主だったが、自分で持ち主に返したいという気持ちになり…。 実写映画に向いてそうな恋愛小説。文章がきれいで好き。出てくるアイテムもおしゃれ。本好きにとってはときめく描写が結構あるかも。 本の中だからこそ、作中の奇跡がすてきなものに感じられた。
0投稿日: 2023.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
内面から相手を好きになる恋は綺麗で美しく感じる。 「人はどうしたら他人の人生からいとも簡単に姿を消すことができるのだろう。それはたぶん他人の人生に入り込むのと同じくらい簡単なことなのだ。偶然に交わされた言葉、それが関係の始まり。偶然に交わされた言葉、それが関係の終わり。」 ローランとロールが実際に出会わず悲恋に終わる結末を無意識に望んでしまった。全てがお洒落だし、ハッピーエンドだし、少し捻くれ者私には物足りなかったのかも…笑 ロールの箇条書きの手帳、愛おしく感じたし、新しいノートを取り出して日記を書きたくなった 面白かったので他の作品も読んでみたい
0投稿日: 2023.04.28
powered by ブクログ一見読み出す前は、読みずらいのかと思っていたが、非常に読みやすく面白かった。 ローラン視点の場面、ロールの場面、ウィリアムの場面など、コロコロと変わっていく場面展開。 最初はどっちがどっちだ?とも思ったが、読み進めて行くとリズム良く飽きづらく良かった。 フランスの部屋や街並みを想像できる表現と2人の繊細な心の惹きが上手く表現されていたと思う。 今フランスで読めて読み終えてより、楽しめた。
0投稿日: 2023.03.25
powered by ブクログモレスキンとモンブランのボールペンが欲しくなる なにげない日常も描写がおしゃれであっという間に読了 「恋する惑星」にも少し通じる部分があって好きだなー
0投稿日: 2023.03.23
powered by ブクログインスタやYouTubeをフォローしているkatie.simplechicさんが紹介していた本。 パリの書店主が落ちていたハンドバッグを拾い、持ち主を探し出すというストーリーに最初はちょっと気持ち悪いと思いつつ読んでいた。もし自分だったらさっさと警察に届けて欲しい!クリーニング店からワンピースを引き取った場面などはゾッとした。知らない男性が自分の服(クリーニングに出すくらいだからお気に入りに違いない)を触っているなんて…。 でも、ハンドバッグの中身だけで恋に落ちさせるなんて魅力的な女性なんだろうとも思った。手帳に書き留めた言葉、香水、サイン入りの本。(私が手帳に書き留めているのは毎日の出費記録、やることリスト、買うものリスト) 女性が男性を探し出す箇所になってから一気に読み進めた。あ、同じ感性なのね。よかったよかった。私みたいに気持ち悪いと感じなくて本当に良かったね。ついに出会う瞬間はドラマチックで素敵な描写。 アメリみたいな現実的ではなさそうな恋のお話。パリはそんなお話ばかりなの?エミリーインパリはやっぱりアメリカ人が作ったお話なんだな。
1投稿日: 2023.02.10
powered by ブクログ書籍の電子化が進み、出会いはネットで、なんてことも珍しくなくなった現代のパリ。そこに敢えて、ハンドバッグを拾うという偶然から始まるストーリーは、なんとなく古き良きアナログ時代のロマンスを感じさせる。書店主と、「サイン入りのモディアノの文庫本」や「赤いモレスキンの手帳」を持ち歩く女性っていう組み合わせもいい。 ただ、会話文に「」がなく、文がだらだらと続くので最初は読みづらいな~と思った。原文がこういう文体なんだろうけど。
1投稿日: 2023.01.13
powered by ブクログパリを舞台にした大人のおとぎ話、という形容がぴったりの物語だった。 ただしリアルに、自分が事故で入院し意識不明となっているときに、自分の素性を探り当て、どこの誰とも分からない見知らぬ男性が家に入り込み、可愛がっている愛猫や家の中を端から端まで観察し、部屋で寛いでいたなんてことが起きたなら、ショックでもうその家に住めないかも知れない。怖過ぎる。 でもまあそこはホラー小説ではないので、離婚し一人娘のいる知的な書店主が拾ったハンドバッグの持ち主を探すうちにいつしか未知の持ち主に心惹かれてしまう、ロマンチックな展開になっていく。 バッグの中はそういえば極めてプライベートな世界だ。子供の頃は母のハンドバッグに興味津々で、よく中身を一つ一つ出してバッグのポケットというポケットも全て探検したっけ。飽きもせず何度も。 物語に出てくる強盗に奪われ置き去られたハンドバッグには、同性のわたしからしてみても興味深いもの、宝ものが納められていた。 主人公と同じく一番惹かれたのは、赤いモレスキンの手帳。 モレスキンではないけれど、わたしもスケジュール帳とは別に手帳を持ち歩き、思いついたこと、感じたことなど書く習慣がある。書くことで頭の中が整理される。『今』の自分を知ることが出来てすっきりする。 が、赤いモレスキンの手帳には詩的とも思えるモノローグが書いてある。素敵だ。わたしも今度、彼女のように手帳に書いてみよう。 主人公の書店主ローランがたどり着いてしまったハンドバッグの持ち主ロールの部屋。彼女の部屋はバッグにも増して魅力的に感じた。コピーや印刷ではない、本物の絵画や額縁、本、暖炉、暖炉にくべる薪。 本棚にはフランスの写真家ソフィ・カルの作品がずらりと並び、見つけるのが難しくたいへんな高値のついている『ヴェネチア組曲』の初版本がある。フランスの作家モディアノはもちろんのこと、イギリス、スウェーデン、アイスランドの推理小説、アメリー・ノートン、スタンダール数冊、ウェルベック2冊、エシュノーズ3冊、シャルドンヌ2冊、シュテファン・ツヴァイク4冊、マルセル・エイメ5冊、アポリネール全集、旧版のプルトン『ナジャ』、文庫本のマキャヴェリ『君主論』、ル・クレジオ数冊、シムノン十数冊、ジャン・コクトー『ポエジー』、トニーノ・ブナキスタ『サガ』、ジャン=フィリップ・トゥーサン『浴室』、さらには村上春樹や谷口ジローの漫画数冊も蔵書の中にある。 本棚には分厚い紙で作られ、小口は金で覆われた1世紀以上前のものと思われる写真アルバムもある。厳選されたと思われる家族の写真。 ローランがロールの部屋を観察していく場面は、この物語の中でもっとも好きな場面だ。ロールの内面世界の豊かさに触れ、自分まで満ち足りていくようだ。リアルに考えると恐ろしいし気持ち悪いんだけど。 会ったこともないこの女性に惹かれていくローランの気持ちがよくわかる。けど、自分が作り上げた幻想に恋しちゃっている部分もあるだろう。実際に会って交際が始まったら幻滅するか、ますます惹かれていくかのどちらだろう。 物語は意外な方向に進み、最後はハッピーエンドとなる。 こういうお話はやっぱり幸せな結末が相応しい。読後は爽やか、読んで良かった、この本と出会えて良かったと思えた。 ロールは仕事も、そして暮らしも大事に生きている魅力的な女性だと感じた。 彼女に感化されて、本棚や持ち物を整理し厳選しようと思った。本当に好きなもの、大事なものに囲まれ、大切に手入れしながら暮らす。 当たり前の暮らしが今のわたしには出来ていなかったと感じた。反省。 写真も、今はデジタルで保管するのが当たり前だし便利だが、本当に好きな写真を写真アルバムに貼って手元に置いておくのも良い。家族があって、今の私があるということを思い出させてくれそうだ。 そしてパリという街に興味が湧いてきた。 歩いていける場所にいくつも書店が存在するパリ。 我が街には書店といったら歩いていける場所には2つだけ。うち一つはTSUTAYA。大型書店やAmazonに押されて、街の味わいある書店は軒並み閉店していった。その原因の一旦は買い手であるわたしにもあるのだけど、書店主の味がそれぞれ滲み出ている個人の書店はとても好きだった。 パリには露天で本を売る小さな屋台?が立ち並ぶ通りもあるそうだ。 去年の夏には『セーヌ川の書店主』というセーヌ川に浮かぶ船で書店を営む男性を主人公にした、これまたロマンチックな小説を読んで、パリ、そしてフランスの暮らしの豊かな部分を感じた。 『赤いモレスキンの女』の作者アントワーヌ・ローランは『ミッテランの帽子』に続く2作目を読んだが、お気に入りの作者になった。
1投稿日: 2023.01.03
powered by ブクログフランスっぽい〜!という物語の進み方。優美でありながら、じれったいけれども納得できる熟成した大人のもつ葛藤が描かれていて、大人のおとぎ話納得!という話。 ページ数もそんなに多くないのであっさり読めるけれど、ゆっくり丁寧に読みたい本だった。
0投稿日: 2022.11.21
powered by ブクログバッグの落とし主に恋をした書店主。手がかりは赤い手帳とモディアノのサイン本。その女性が書き綴った世界に魅せられてわずかな手がかりを頼りに持ち主を探し始める。大人の恋愛。感性に魅せられてビビッときたらきっとハズレることは少ないんじゃないかな。大人だし。ロマンティック。おとぎ話だけどちゃんとリアル。
0投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大人の恋愛小説と書いてあったけど確かにこれは大人な恋愛小説。 ハンドバッグをひったくられその時抵抗して出来た怪我からしばらく意識不明になってしまった女性と、 そのハンドバッグをたまたま拾い、酔った勢いで中身を見てしまった事からその女性の事が気になりすぎて探しあててしまうという男性の物語。 しかもお互い女性は未亡人、男性はバツイチ子持ちと言う所がいい。 さらに言えばその子供がとても達観していて最高のキューピット役になるのもまたなんか良い。 ハンドバッグの持ち主の女性を探し当てるあたりはこれちょっとストーカーじゃない?? とか思ったけど、女性サイドに話が移り変わるとなんだかそういう感じも不思議となくなり、 こう言う恋愛があっても良いのでは? と思えて来るのがなんとも不思議。 あと単純にパリめっちゃ本屋あるなと思った。
1投稿日: 2022.11.08
powered by ブクログ著者の作品は「ミッテランの帽子」に続いて2作目。 最初はバッグを拾ったローランという男性の行動にちょっと抵抗があり、戸惑いながら読み進めていました。 赤いモレスキンに綴られている内容からどんな持ち主なのかを想像してみる。わずかな手掛かりから持ち主を突き止めてしまうなんて…。 少しずつ読んでたせいか中盤まではなかなかストーリーに入り込めずにいましたが、そこからの展開は一気読み。 こちら、本で読むより映像で見た方がより世界に浸れる気がする。 作中の“赤いモレスキン”の存在感がすごい。 前作は帽子が幸運をもたらす物語。 本作は赤いモレスキンから始まる大人の恋物語。 個人的には「ミッテランの帽子」の方が好みでした。
3投稿日: 2022.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
強盗にあった女性、捨てられたハンドバッグを拾った書店主の男が結ばれるお話。 主人公のローランがストーカー紛いの行為に走るところはハラハラさせられた。結果はちょっとファンタジーっぽいと思ったけど、読後感はスッキリしてて良かった。 あと、フランス語の人名は男女が分かりにくかった。
1投稿日: 2022.10.27
powered by ブクログどうしてもっと早く読まなかったのか、自分を責めました。なんて魅力的な設定。モレスキンはこれまで黒だと思ってきたけれど、赤のモレスキンが猛烈に欲しくなりました。私は何を書きつけようか。なんとも素敵な物語でした。
1投稿日: 2022.10.17
powered by ブクログ凄く凄く好きだった ローランが感じた束の間のささやかな幸せを私も一緒に感じられた 原文の表現の美しさもさることながら、訳者による日本語への翻訳も素敵だった お気に入りの言葉がたくさん
0投稿日: 2022.10.08
powered by ブクログクレスト・ブックスはいい。 本好き 元銀行員の書店主 金箔職人 パリ 猫 素敵なものばかり あとがきでフランスの配給会社が映像化権利獲得って書いてあったけど、映画化かな。。。
0投稿日: 2022.09.22
powered by ブクログパリ好き、本好き、本屋さん好き、モレスキン好き、アート好き、にはたまらない、こんなことある⁈の連続のロマンティックなお話。 で出しは衝撃的というか、ヒロインは壮絶な目に遭うけれど… 世界のどこかでこんなことが起こっていたらいいな。
1投稿日: 2022.09.15
powered by ブクログ拾ったバックから、持ち主がどんな人か個性が分かるのが面白い 大人の恋愛小説で、甘ったるさがなくてよかった パリらしいおしゃれな雰囲気が漂っている
0投稿日: 2022.08.16
powered by ブクログ抑制の効いた、大人の行動。立ち止まったから、余計に心に響く。ミステリーではないから、娘の行動は笑って許そう。
0投稿日: 2022.08.04
powered by ブクログ赤いモレスキンの女 全体通してパリのおしゃれな空気感がただよっている大人の恋愛をテーマにした小説。とある男性が女性のハンドバッグをひろうところから物語がどんどん進んでいく。現実とは少しかけはなれたお話ではあるが、小さな奇跡が起こりつつ最終的にはいいところに落ち着くので読後感は良い。個人的に好きだったシーンは、娘のクロエがロールにあることを告げるところ。その時の情景が目に浮かぶような描写だった。それ以外のところもふしぶしにシャレっけがきいているのも良いスパイスになっていたように感じる。パリっぽさを感じたい人には読んで損はしない作品かと思う。レペットの白いバレエシューズが欲しくなる!笑
1投稿日: 2022.08.01
powered by ブクログこの小説の原題は『赤い手帳の女』なのですが、『手帳』→『モレスキン』に変化させるだけで、何と洗練されたタイトルになるのでしょう。 タイトルに魅かれてしまった一人です。 この手帳の持ち主はどんな女性なのだろう?タイトルに一気に魅かれて手に取ってしまった一人なのですが、そう思ってこの小説を手にする人は私だけではないはず。 そして、パリで書店を営む離婚歴のあるローランもその一人。 家の近所を歩いていると路上のごみ箱の上に、洒落たハンドバッグを目にします。捨てられたのか、それとも…? 落とし物として警察に届けるのですが、そこで別の場所に持っていくよう指示され…彼は、持ち主のことが気になり、家に持ち帰り、踏み込んではいけないと思いつつも、ハンドバッグを開け、自分も好きな作家の、しかも直筆サイン入りの本も見つけ、どんな女性なのだろうか、と想像します。 直接渡したい、持ち主に直接つながるヒントはないだろうかとバッグの中にあった赤い手帳のページをめくるのです。 ほんの僅かな手がかりを頼りに女性(ロール)を探し始めます。 彼女の同僚の勘違いにより、物語は深みにはまり、物事を複雑にしていく様子が、何ともハラハラさせ危険な香りを感じます。 そう、この物語には、フランスのパリの街や人々の交わりなど随所に香りを感じさせるものがありました。 まるで、本を読んでいるのに映画を観ているようで、最高の読書の時間を持つことができました。 ※ ちなみに、訳者あとがきによると、イギリスのコーンウォール侯爵夫人(英国王室のカミラ夫人)が、コロナ禍で辛い思いをする人たちに向け、読書を通じて国民を励まし、ご自分の推薦図書9冊を紹介した中の1冊なのだそうです。 13ページにわたる訳者あとがきも、この人、ちゃんとわかってる!と感じ、大変良かったです。
0投稿日: 2022.06.16
powered by ブクログ「ミッテランの帽子」に引き続き読了。 前作同様、「大人のおとぎ話」。一見するとストーカー!不法侵入!ってツッコミをいれたくなったけど、これはあくまで「おとぎ話」。 全体的にとても好きな雰囲気だった。いつかまた読みたい。
0投稿日: 2022.06.14
powered by ブクログ古き良き時代の ロマンティックコメディー映画のようなお話でした。 ハンドバッグを拾った中年男性が、 バッグの中身を手掛かりに その持ち主を探し出し、 ついには見知らぬ間柄だった男女が 恋に落ちるという物語です。 ひと昔前ならいざ知らず、 彼のとった行動は犯罪に近しいというより犯罪ですね。 主人公もそのことは意識しています。 なにしろ舞台は2014年、冬のパリなのですから。 本書には実在するノーベル賞受賞作家の パトリック・モディアノが登場します。 彼の自身の小説で繰り返し取り上げられるテーマは、 〝不在〟〝喪失〟だそうです。 そのことを知って読むと、 このお話も深みが増しますね。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
0投稿日: 2022.05.17
powered by ブクログだいすきだなぁ、という本です。 フランスでは、コロナ禍で、Amazonを使わずに書店で買おう、書店を守ろう、という動きが高まり、 インターネット予約→書店受けとり が活発に行われたそうです。 本を読むこと、が、生活の一部となっていて、各々の解釈が尊重されるフランス文化の器の深さを知ることができました。 ラストシーンには、鳥肌がたちました。
0投稿日: 2022.05.10
powered by ブクログオシャレなパリの大人の恋。 視点が切り替わることと、ローラとローランややこしかったりと、最初は読みにくかったが、直ぐに再読してスルスル読めた。 クロエの気が利くナイスな行動と、ローランは実在しない人物だったのではないかと、錯乱するシーンが好き。
0投稿日: 2022.04.29
powered by ブクログしばらく前に書店で平積みされていたのでチェックしていたのだけれど、余りの想定内の話の展開にちょっと閉口する。まあ、最近重い話の本ばかり読んでいたので気分転換には丁度良かったかも知れないけれども。「ノッティングヒルの恋人」とか「プリティ・ウーマン」とか「ユー・ガット・メール」を見ているような感覚でどんどん頁を繰る。流石に、ジュリア・ロバーツやメグ・ライアンの顔を主人公が恋する相手には当て嵌めて想像したりはしないけれど、少し影のある女優の顔を何となく想像する。それはソフィー・マルソー(なんて古いね、まったく)だったか、あるいはオドレイ・トトゥか、間違ってもブリジット・バルドーではないね、などと考えていると、ふとダイアン・キートンの顔を思い浮かべているのだと自覚する。ああ、これはパリ版の「マンハッタン」のようなお話なのかも、と独り勝手に合点する。 そう思ってしまうと、登場人物の構成などもそう考えてみると案外似たところがある。離婚歴のある主人公、元妻はいわゆるバリキャリ。そして年齢差の二人の女性がメインの登場人物であることも(恋する相手は逆だけれど)。主演の男優がウディ・アレンであることは絶対に在り得ないけれど、金箔貼りの女性はダイアン・キートン。高校生の女の子の役はマリエル・ヘミングウェイじゃなくて、「ペーパー・ムーン」のテイタム・オニールか、「アイ・アム・サム」のダコタ・ファニングにやって欲しいなあ、などと妄想する。どこまでいってもハリウッド映画的な脳内活動から離れない。 マンハッタンの恋物語が、ウディ・アレン的な少し鬱屈した物語であるのに対して、パリの恋物語はやっぱりもっとストレート。う~ん、そうなるよね、やっぱり。
2投稿日: 2022.04.20
powered by ブクログ最初は翻訳文体に慣れなかったが、この書き方だからこそ、いろいろな登場人物の視点を見ることができた。ページをめくる手がとまらない作品だった。
0投稿日: 2022.04.06
powered by ブクログ顔も知らない二人の男女が出会うまで。 パリの書店主は拾ったバックを頼りに女性を探し、女性は顔も正体も明かさず姿を消した書店主が気になり探し始める。 出会わずに愛情を深めていく過程が見どころ。
19投稿日: 2022.03.26
powered by ブクログゴミ箱の上に置かれた女性もののハンドバッグを拾った本屋の男が、その持ち主を探すお話。 これをストーカーととるか、ロマンチックととるか。 わたしは最高にロマンチックな物語だと思っている。 ハンドバッグに入っている赤いモレスキンの手帳。 彼女が綴る「好き」と「怖い」のリストは、言葉のチョイスが素敵。もしわたしがこれを拾ったとしても、どんな人なんだろうとちょっと高揚して、会ってみたいと思ってしまう。 フランス語を日本語に訳しているせいか、会話表現にカギカッコがなくて少し読みづらい部分もあったけど、言葉の表現がフランスらしくて、パリ近郊にスリップした気持ちで読むことができた。 わたしも夢がたくさん詰まったハンドバッグを持ち、赤いモレスキンの手帳を忍ばせて、好きなことと嫌いなことのバゲットリストを綴る、そんな女性になりたい。(まずはリュックをバッグに変えることから。)
0投稿日: 2022.03.07
powered by ブクログ赤いモレスキンのノートが入ったハンドバッグを 盗まれたロールと、それを拾ったローランの 恋物語。 フランスの小説で、 すごくおしゃれな美しい物語。 海外の物語なので仕方ないかもしれないが、 会話に『』がないので、 誰の発言か非常に分かりにくかった。笑 ストーリー自体は難しくない。
5投稿日: 2022.02.25
powered by ブクログ男性主人公は脱サラした書店主、女性主人公は後のノーベル賞作家にサインをもらった本を持っている。 彼女の本棚には村上春樹、谷口ジローの本がある。谷口ジローはフランスでとても人気がある。 村上春樹が訳したジョン・グリシャム『グレート・ギャツビーを追え』の主人公も書店主だったので、もう一回あの本読みたいな、と思ったように、本好きな登場人物が出てくる本には惹かれる。 ミステリー的要素があり、細かい伏線と謎解きも張り巡らされ、よく出来た話。とてもおもしろい。 しかし、ちょっとよく出来過ぎというか、ロマンティック過ぎないかなと思ってしまった。 気持ち悪い、で終わらないかな。 でも一歩間違ったら、ということころを踏み外してない感じはする。 (僕ならきっと踏み外すだろう)
1投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログSNSで紹介されてたのを見て。 パリの街中を駆け巡っているかのようなお洒落な物語。 モレスキンを使ったことがあるので余計に惹かれてしまいました。 ハンドバッグや手帳、パリジェンヌらしさが所々に散りばめられている作品でした。 不思議な書かれ方で、セリフは鉤括弧に入ってなかったのですが、それでも頭の中に会話がスッと入ってきて、翻訳された方がとても上手なのか、すごく読みやすかったです。 詳細に姿形が表現されているので、頭の中でどんどん映像が流れて行き、本を読んでるのか、パリの街角でひとつのドラマを眺めているのか、という感じでした。 ロールが書いている、好きなものリスト、好きじゃないもののリスト、も好きだし、ローランの去り方や2人の考え方も好き。 この方の作品を他にも読んでみたくなり、『ミッテランの帽子』も読むことにしました。 翻訳家の方も同じなので期待大です。
0投稿日: 2022.02.11
powered by ブクログ前情報をそんなに知らないまま読んだので 出だし 「え!?」 そんなスタートなのね という驚き 日本の小説とは また全然違うから 入り込むのに少し時間はかかるが でも オシャレでラフ というイメージが強く 映画のような なんと言うか 不思議な感覚になる 休日昼下がりに コーヒー片手に読みたくなる1冊
1投稿日: 2022.01.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
予想できる都合の良い展開と結末だけど文章が美しいし本好きな人は楽しめると思う。パトリック・モディアノを読みたくなった。結果OKとは言え留守電を勝手に消すのはダメでしょ。それを言うならそもそも家に入られるのも嫌だけど。パリが懐かしくなるおしゃれ小説。
1投稿日: 2022.01.27
powered by ブクログ大人のためのおとぎ話 このキャッチフレーズは、まさに言い得て妙だ。 ふらふらと、ブースターショットの後の、うつらうつらする頭で読むのにうってつけの本であった。自分のセレクション眼を誉めたいところ。 フェルマーの最終定理で頭を使いまくった後だったこともあり、なんだかご褒美をもらった気分になった。 強盗に遭うショッキングなシーンから始まり、どうなることやらとヒヤヒヤしたが、冒頭がそうなだけで、あとは穏やかに過ぎていく。 まぁ、カバンを拾ったローランの心は穏やかではなかったわけたけれど。 実際自分がロールの立場だったらどうなのよ、などと、現実に当てはめる無粋はなしで、ただ楽しめばいい。 娘のクロエの活躍が素敵。無敵であるティーンネイジャー。 あったかもしれないことへのノスタルジーは存在するのか。 (原文としては『起こらなかったことについて、ノスタルジーを感じることができるのだろうか?』) 言葉にすると、おや?と違和感があるけれど、ゆっくり考えると、それ、いつも思ってるよね〜ということだったりする。大人になればなるほど、現実を変えにくくなっていればなっているほど、ノスタルジーは色濃くなっていくかもしれない。
0投稿日: 2022.01.21
powered by ブクログひたすらにオシャレな小説でした。 書店主の娘クロエがイカしてました、カッコいい。 逆に「赤いモレスキンの女」であるロールの方は、ニコ的に?でした。 いや、いっぱいいらんもの持ち歩いてんだなぁ~、と。 まぁ、これらのおかげで書店主とつながることができて、モレスキンの手帖もバッグも取り戻すことができたんですけどね。さぞ、重かったんじゃないかしら。 一番気になったのは、モレスキンの手帳ほか、雑多ないろんなモノが詰め込まれて、なお、「美しい」と形容されたバッグですよ。辛辣なクロエからも、「このバッグはともかく」と一応は認められた形のバッグ(香水はくそみそにけなされた)。色は紫でポケットがいっぱい付いていて、収納力スゴそう。クロエのセリフの中に、ブランド名らしきものがあったのですが、失念しちゃいました。そのとき、そのブランド名と思しきものを検索したけど、何もヒットせず。 気になる。 あ、小説もオススメです。
0投稿日: 2022.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミッテランの帽子より静かに粛々と物語が進んでいく感じが読みやすかった。 最後、本屋さんでロールがローランに、探している本の描写をするシーン良かったなー。 こんな出会いがある確率ってある?!と思いながらも、そんなことは関係ないくらいに胸が躍り、温かい気持ちになった。
2投稿日: 2022.01.10
powered by ブクログブクログでレビューをよく見かけて気になっていた。英国王室のカミラ夫人のおすすめ本の中の唯一のフランス小説ということでも特に注目を集めた本らしい。表紙は可愛い。 本屋で実物を見てみたくて場所を尋ねたらなかなか見つからず店員さんふたり動員しての捜索となり、こちらですと現物を渡されたら、絶対買うと決めていたわけでもなかったのに、流れで買ってしまった。 本、文具、ファッションなどの小道具を使った演出がわかりやすく洒落ていて(かくいう私も「モレスキン」というキーワードにひかれた)、いかにも映画っぽい恋愛小説。『アメリ』や『冷静と情熱のあいだ』を思い出した。主人公であるパリの書店主の男性役に、いかに自分好みのイケオジを脳内キャスティングできるかがこの本を楽しめるかどうかのポイントか。
2投稿日: 2022.01.01
powered by ブクログまるで映画を観てるみたいに情景が浮かぶ。 おしゃれな大人のラブストーリー。 服装とかも細かく書かれてあって、ああローランはモカシンが似合う大人の男性だよな〜デートしたいな〜なんて思った。
0投稿日: 2021.12.21
powered by ブクログ素敵な大人のラブストーリー。私だってローランに惚れてまうわ。なんかもう色々お洒落で腹立つ笑 お洒落女性誌の紹介。図書館にて予約、数ヶ月待つ。
0投稿日: 2021.12.08
powered by ブクログ211125*読了 どうしてこうもパリという街はラブストーリーが似合うのだろう。 道端に置き捨てられたバッグを、バツイチの書店主ローランが拾ったことから、この恋愛は始まります。 バッグに入っていた赤いモレスキンと、自分も好きな作家のサイン本。 持ち物から立ち上る人となり。 その落とし主を見つけるために奔走するローラン。 徐々に二人の距離が物理的に近づいていく様子にドキドキしました。 舞台が日本だったら、大阪だったら、こんなにロマンチックにはいかないだろうな(笑) パリだからこそ生まれる恋愛なのです。 赤いモレスキンに書かれていた「私は〇〇が好き。」「私は〇〇が怖い。」のリスト。 わたしが書くとまるで美しくない気がする(笑) それでも誰かが読んで恋に落ちてくれるかな?(笑)
0投稿日: 2021.11.25
powered by ブクログ落とし物のバッグを拾った男性が、持ち主の女性を探し出し… と、一歩間違えればサイコなストーカーの話しになりそうだけど、一線を越えずお互いに静かに惹かれ合い、周りも否定せず背中を押してくれてるところが良かった。 でも結局は、お互い見た目も魅力的な男女だから?
0投稿日: 2021.11.23
powered by ブクログタイトルからposhな世界のミステリーだと思って手が伸びなかった。他の方の感想を読んでそうでなさそうだとわかり手に取った。とても静かな大人の男女の御伽噺のような恋物語。ホッとするとても優しい物語だった。ローランとロールが静かな感じなので娘のクロエのエッジの効いた言動が効果的。国や年代を無視してメグ・ライアンとヒュー・グラントかトム・ハンクスのイメージで読んでいたけど、メグ・ライアンはちょっと違うかも。日本に翻案するならローランは堺雅人か西島秀俊とロールは菅野美穂か中谷美紀でお願いしたい。それにしても猫の名前がプーチンとベルフェゴールって。
1投稿日: 2021.11.19
powered by ブクログ誰かのバッグの中身を見せるのが流行っているのかそういった特集をよく見かけるけど、今回のはそれらとは毛色が違ったスリルがあった。 中の小物から女の秘密に近づいていくところまで何もかもが魅惑的。舞台のパリどころかフランスにすら行ったことがないけど、映画に見るような憧れが沢山散りばめられていた。 そもそも書店長が主人公って時点で個人的にはポイントが高い笑 現地では閉店した本屋も多いと小耳に挟んでいたけど、まだまだ文学や本屋が重要視されている土地なんだと羨ましかった。 フランスらしいって言うのかな。 作中登場する物の香りがどれも豊かで、今でもしっかりと記憶に染み込んでいる。雨に香水、ロールの部屋、そしてポトフ。 恋愛小説は確かに夢心地になるけれど、自分なんかは突然アウェーになりやすくてたちまち引き離されてしまいがち。 今回は、少なくともアウェーにはなっていないはず。まだ見ぬ相手に想像をめぐらすパターンだからか、かろうじて「憧れ」の範囲内にとどまれた気がする笑 終始脳内で優雅に映像化されていた。おまけに香りもついてくる4Dと来たもんだから、思いがけない贅沢をした気分。
21投稿日: 2021.10.21
powered by ブクログおもしろかった。 どんどん引き込まれていって、赤ちゃんを抱っこしながらも読んでいた。 お洒落な大人の恋愛。 〈人は大事な何かの側を通り過ぎてしまう。もう一つの違う人生。その側を通り過ぎるとき、そうでありえたかもしれない世界の断片をつかむことができるのだ。 現実には起こらなかった人生のサウンドトラックの断片を聞き取ることができるのだ。〉
3投稿日: 2021.10.01
powered by ブクログ現代のパリ。 パリの書店主が拾ったバックに赤いモレスキンの手帳が入っていて… まだ見ぬ持ち主に心を動かされて物語は始まる。 書店を通じて街の人々が交流し、繋がっていく様子が印象的。 書店主ならでは…の「本ほど信頼できる友はいない」というヘミングウェイの言葉の引用。 大切な人から隔離された時、人は読書に癒しを求める。このフレーズがお気に入り。 まさしく運命的な出会いを感じた大人のためのおとぎ話。
8投稿日: 2021.09.29
powered by ブクログ引ったくり強盗が捨て置いたハンドバッグを拾った書店主のローラン。鞄に入っていた物や赤い手帳に書かれた手記を見ているうちに、顔も知らない彼女に惹かれていってしまう。鞄の中身を手掛かりに、ローランは持ち主を探し始める。 現代のおとぎばなし、フランスらしいロマンス小説。静かにたんたんと進む文章が人生を重ねた2人の心の動きとマッチし深みを増します。初恋とは違うゆったりとした胸の踊らせ方。『モダンラブ』のひとつのエピソードの様なおはなしでした。 ただ中盤までミステリ的に読み進めてしまい恐ろしかった。
1投稿日: 2021.09.16
powered by ブクログ久々のフランス文学。 A→B→Cとものごとが起こったときに、 A→C だけを書いてBが起こったことを想像させる書き方がとてもおしゃれで私は好きだった。 前半と後半で目線が変わって、ローランとローレル、 どちらの視線からも味わえるのが素敵。 他の作品もぜひ読みたいです
2投稿日: 2021.08.24
powered by ブクログ「人は大事な何かの側を通り過ぎてしまう」 バッグを強奪され昏睡状態になった被害者ロールと、拾得者ローランの偶然の交錯に始まるラブストーリー
2投稿日: 2021.08.20
powered by ブクログ“正直、私には私みたいな友だちが必要だ。自分が自分の一番の友だちになれるというのは間違いない。”(p.26) “ところが、ある日を境にもう必要なくなったのだろう。日記は終わっていた。私は自分の人生について語るのを止めていた。私はただ人生を生きようとしていた。毎日、身の回りに起きたことを再び書いておこうとは思っていない。”(p.163)
1投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログこの偶然の重なり合いは 素敵すぎると同時に その行動は ちょっと怖いなって、わたしは思う。 物も仕草も表現もひとつひとつが素敵で 面白くて、たのしくてあっという間に 読んでしまった。 あと、登場人物がみんな個性的。 ペットの猫でさえも。 あと、結末の文章の書き方、大好き。
1投稿日: 2021.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
確かに現実的な目で見れば、ちょっと怖いかなって思うところもあるけど、何かお洒落でロマンティックに感じてしまう。フィクションとして読めば、とても素敵だと思う。 読みやすくて雰囲気もあるし、ちょっと恋愛ものを読みたいという時に良いかも
2投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログ途中まで期待しすぎたかな、と思っていたけど中盤から日本と小説とは違う文体にも慣れ、話もころころと展開していきあっという間に読んだ。こんな偶然が人の数だけあったらどれだけ素敵だろう。
1投稿日: 2021.06.20
powered by ブクログ冷静になって考えれば、落とし物をした女性を探し続ける男性が、恋人を振ってまでその女性にのめり込み、家にまで上がって最終的には恋人になるという恐ろしい話なのだが、それを運命の巡り合わせに感じさせる作者の筆致力と作品が醸し出すお洒落な世界観にただただ魅了され続け、何度も読み返したくなる。こんな出会いも素敵だなと、少し現実離れしたい時にお勧めしたい作品。
1投稿日: 2021.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
パリの情景がありありと映し出され、この世界にもっと浸っていたかった、、、、 けど、なぜホテルはロールの状況を知っていたのに部屋を貸したのだろう?日本だったらまず警察と救急車呼ぶと思うなあ。ラフランスではまた事情が違うのだろうか。
1投稿日: 2021.05.28
powered by ブクログパリという街がこの物語を際立たせる。設定が日本ではこういう出来事は成立しないのだろうなぁ…こんな風に、大人になっても堂々と誰かを愛することをためらわずに生きていけるのは素敵。次はこの本に登場したパトリック・モディアノの本を読もうと思う。
2投稿日: 2021.05.14
powered by ブクログ読売新聞の書評欄で女優の南沢奈央が「極上の大人の恋物語」と書いていた本です。子供の頃から気になる女の人が読んでいる本は気になって気になってしょうがない性向なので普段だったら手に取らないこの本もつい。(こう、書いていて山口百恵が無人島に一冊持っていく本は?というインタビューに「夏服を着た女たち」を語っていて、それが自分の初アーウィン・ショーだったとこと思い出しました…)アントワーヌ・ローランという著者も初めてです。最後のページに掲げられてた著者近影は本書の登場人物のような知的な優男。同名の「質量保存の法則」のアントワーヌ・ローラン・ラヴォアジエは化学の時間にお世話になりましたが、全く違うタイプ…?ワインの極上がわからないのと同じように、この物語が極上かどうかわかりませんが、装丁、紙の質感、文章の区切れ、そして物語そのものに魅了されました。ゴクゴク一気読み。恋、とは人にするもの、なのでしょうが、その人の持つモノから始まる恋、という設定もコロナで買物が電子画面の上にしかないこの状況下で、この物語が自分に沁み入る理由かもせれません。サッシャ・ギトリの言葉として引用される「誰かの寝姿を見ることは、自分宛てではない手紙を読むのと同じ」という悪趣味ぎりぎりを意識的に攻めているのも濃厚な味わいの要素ですかね。タブッキ、モディアノ、ソフィ・カル…この物語で出会った芸術家の作品も、いつかどこかで。
1投稿日: 2021.05.12
powered by ブクログ紫色のハンドバッグを拾ったことからその持ち主を想像する、つまりは探すローランの物語。謎解きのような推理、印象的な会話、あったかもしれない未来の喪失を哀しむ態度など、洗練された物語を堪能した。
1投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログ素敵な世界観で最後まで楽しく読めた。 パリの情景が浮かんでくるような、この街ならではの物語。登場人物も愛らしい。 実在する作家・本もたくさん出てくるので、そちらも読んでみたいと思った。 また、翻訳にしては癖がなく、注釈も少なめで読みやすい。新潮クレスト・ブックスは装丁も美しく魅力的で手に取りたい本がたくさんあって悩ましい…
6投稿日: 2021.04.13
powered by ブクログひょんな事から入手したバッグの中の赤いモレスキン。持ち主を限定される物は一切ない中、書店主は想像力を駆使して彼女を見つける。ネタバレになるので後は省略するが、赤いノート、黒猫、パリのカフェなどモノクロの街に色を重ねて行く様な読後感に久々にしっとりとした気持ちになった。冒頭のシーンは恐怖を覚えるが繰り返して読みたい一冊。
4投稿日: 2021.03.22
powered by ブクログ大人のおとぎばなし、という表現に惹かれて読んだ。 おとぎばなしというとファンタジー?と思っていたけど、そんなイメージでは全然なかったかな、物騒な話も出てくるし。ただそんなパリの街で落とし物の中身に恋をして追いかけるなんて、普通に怪しい人扱いされ嫌われるのでは、、とひやひやしたけど、ローランのちょっと入り込みすぎたなと反省して身を引く距離感とか、猫や娘の存在も手伝って、最後はほっこりできたお話。登場人物がみんな素敵。まあ私はカバンや手帳を見られるのは絶対嫌だけど、人に見られても素敵というのはさすがパリのマドモワゼル! 仕事でたまに会うフランス人の4〜50代の女性がいるんだけど、いつも少女みたいに可愛らしくてお洒落なのを思い出した。ブラウスに、膝下の黒いフレアスカート、白いレペット履いて、スカーフ巻いてるんです。
1投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルや表紙に惹かれて読んだ。 本や、ノートがすきなわたし。 海外文学は、名前が覚えられなくて苦手で あまり手にとらないが、裏表紙の皆さんの感想や 大人のためのおとぎ話 というワードが素敵。 あったことも、話したこともない人に こんなにも惹かれるものなのかと夢中になった。 ロールのカバンの中身や赤いモレスキンのノートには 彼女の隠すことのないありのままが書かれていた。 秘密を覗き込むようなドキドキ感。 自分の中で形作られていく人物像。 本が好きなローランだからこその想像力も楽しめた。 だんだん現実のロールに近づいていくにつれて、 ローランのしていることに対し、アブナイと思ったが、 引き際が絶妙であり、だからこそ許されたのかなと思った。 ロマンチックであり、非現実的であり、 大人のおとぎ話にぴったりのお話であった。 所々海外文学を引用し物語を深めているようだったが わたしは海外文学に造詣が浅く、理解できずに残念。 忌避せずに、これからは海外文学を手に取りたい。 最後に、訳者の吉田洋之さんのあとがきは とても深みがあり、それだけで物語になるのではないか、と思うくらいで、とても素晴らしかった。 憧れの地フランスの1つのロマンスに乾杯!
2投稿日: 2021.03.06
powered by ブクログまるで映画のような素敵な小説だった。 そして苦手な海外小説が、なぜかスラスラ読めた。 (何が苦手って、登場人物の名前が覚えられなくて、男性か女性かもわからなくなっちゃうから、話が理解出来なくて挫折する) アメリに似てるな、と思った。 パリは3回行ったので、街の情景が浮かんで、まるで自分もそこにいるかのように感じた。 いつか4回目のパリに行く✈️
2投稿日: 2021.03.06
powered by ブクログ素敵な話なのだろうけど、これはフランスだから許される事なの? 落ちていたカバンを警察に届けず(一度は届けたけど)中身を見る。しかも家の中まで侵入(彼女の友達に入れてもらったのだけど…)。ちょっとストーカーっぽいよな。 それでも女性は怖がる事もなく、カバンの中から自分を探し出してくれた事を、少しロマンティックに感じている。フランスだから? でもやっぱり私が心惹かれるのは、紫色のハンドバッグから赤いモレスキンの手帳、作家のサイン入りの愛読書、ヒエログリフのキーホルダーなどが出てくる。持っているモノから想像する女性は、やはり素敵なのだ。 日本では完全にアウトかもしれないが、フランスというお国柄か素敵にさせてしまうのかもしれない。
1投稿日: 2021.02.28
powered by ブクログすごく面白かった。そして素敵な物語。パリの街並みを背景にした映像が目に浮かぶようだ。 強盗に奪われ、捨てられていたロールのハンドバックを、ローランが拾うところから物語は始まる。 自力で持ち主を探して返すことを試みるローランが、あわや暴走してしまうようで、読みながら少しひいてしまって、「あれ?これってミステリーだっけ?」と思わず錯覚してしまうほど背筋がゾッとした一瞬もあった。 それでも、読みながら、ローランと一緒にちゃんと夢中になれる。 これほど常識的ではない行動をとっているのにもかかわらず、まともな人間として描かれているのがすごく気に入っている。時折叫び出したりすることもないし、汚い言葉で罵ることもない。気味の悪いこともしない。きちんと「ジェントルマン」である。読んでいるうちにパリが大好きになるようなそんな作品だった。 これを読む前に「ミッテランの帽子」を読んだのだけれど、この「赤いモレスキン女」を読んで、さらに作者のアントワーヌローランが好きになった。 さり気ない洒落がところかしこに散りばめられていて、(当然私は解説を読んでからでないと気が付けないのだけれど)とても素晴らしい。フランスは文学に関してもレベルの高い国なのだなぁと感心してしまった。 吉田洋之さんの訳とあとがきも良かった。
2投稿日: 2021.02.20
powered by ブクログ表紙がオシャレで手に取りました。独特な言い回しで読み進めるのが少々大変でしたが、ひとつひとつの細かい情景や仕草が至るところで想像できました。
1投稿日: 2021.02.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おしゃれ、おしゃれ、おしゃれ!私も赤いモレスキンの手帳を買って、モディアノの本を持ち歩いて、猫を飼う!もちろん、ひとり暮らしで。パリで。手に職をもって。強盗にあうのも、昏睡状態になるのも怖いけど、不器用とか遠回りとか、大人の、とかいう形容詞が似合う、素敵な言葉を紡ぐ書店主との出会いがあるのならいいじゃないの!…って思っちゃう。は〜・・小説って楽しい。読書人生において、何冊かに一冊は、心地よくさせてくれるこんな小説に出会いたいもんだ。やっぱり小説が好きだ。 読書が生活に染みわたっているー 訳者あとがきもとても良かった。これぞ信頼のつながりだ。
1投稿日: 2021.02.09
powered by ブクログ本年度ベスト級の作品・翻訳本編。お気に入りのハンドバッグを引ったくりされた女性と、捨てられていたそのバッグを拾い警察に届けに行く書店主。パリの街を舞台に、なんの関係もない2人の運命が交錯していく。彼のあまりにも大胆な行動に思わず「おい!」と声を出してしまったのは、日本人的な感性のなせる業か。フランス人はこんなこと気にしないのか(いや、するだろ?)。まあ、リアルではないとしても、心情的には許せてしまう。大人向けだがちょっと甘めなラブストーリーだった。
3投稿日: 2021.02.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
翻訳モノは独特の言い回しが苦手で、今まであまり手に取らなかったのですが、この本は新刊コーナーでなぜか表紙の装幀に目がとまりました。 読了してみて… とても読了感が良かったです。 奇想天外な事は何も起こりませんが、どうやって二人が繋がっていくのか先が気になってどんどん読めちゃいます。「パリを舞台にした洒脱な大人のおとぎ話」とありますが、まさにそれです。 ローランの書店、行ってみたいな~。 それと、クロエ、よくやった!
1投稿日: 2021.02.04
powered by ブクログパリの書店主であるローランは、高校生の娘がいるがバツイチ。娘は母親とその新しいパートナーと暮らしている。ある朝、道端で紫のハンドバッグを見つける。持ち主の手がかりはないかと中を探ると、赤いモレスキンの手帳とパトリック・モディアノのサイン本などが入っていたが、財布や名前がわかるものはなかった。手帳に書き留められた言葉、モディアノの読者であることなどにシンパシーを感じ、持ち主探しを始める。 わずかな手がかりからパリ中を探し回り、付き合っていた女性からは新しい彼女ができたと思われて別れる。唯一、共感し背中を押してくれたのは娘だった。 バックを強盗に盗まれたとき意識を失い病院に運ばれていた持ち主の女性と、ローランの両側から描く。あまり大きく扱われていないようではあるが、高校生の娘の存在が良かった。「ミッテランの帽子」に続いて、フランスらしいステキなストーリー。映画化の話もあるとか、小粋なフランス映画になりそう。
3投稿日: 2021.01.17
