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半グレ―反社会勢力の実像―(新潮新書)
半グレ―反社会勢力の実像―(新潮新書)
NHKスペシャル取材班/新潮社
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総合評価

15件)
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    なるべく関わりたく無い対象なのでこの本を手にしたけど、半グレと言っても定義が難しい事が改めて分かった。 半グレの中には闇で稼いだ資金を元に表の実業家としても成功している者も居ると知って驚き。 日本は比較的安全な国だと思ってたけど意外と闇が深い。

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    投稿日: 2024.09.02
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    財力も知力も腕力も、法治国家の決め事の中で、再分配される。 社会に自浄作用や再分配機能が働かなければ、原始的な状態で腕力や知力により、弱者が食い物にされる。そのために統治機構や警察機能があるはずだ。日本社会が果たせているかは別として、その機能を無視して力を行使する存在がある。 そうした力学の構造は知っておいた方が良い。 京都の祇園、会員制バーSpiral。男子大学生らが262人の女性たちを誘い込み高額なお酒を注文させ、借金を負わせ、その返済のために風俗店に斡旋していたという事件。2018年の事だ。学生の罪悪感も薄いが、女性たちも浅薄な印象があった。しかし、これは陥れであり、洗脳である。 ストックスピールというコールドリーディングのような技術。「過去にひどい裏切り方をされたことがあって臆病になってるんじゃないかな」「あなたはしっかりしてるから、周りだけじゃなくて自分に対しても厳しいところがあるよね」など、誰にでも心当たりあるようなことをさも言い当てているかのように投げかける手法。こうした手口がマニュアル化されていた。 本著は上記の事件から、怒羅権ほか半グレ集団の取材を通した、半グレ側の論理を明らかにする。しかし、ここでメディアに発せられた「言葉」は意味を成さないだろう。本来は言葉が論理を構成し、事物を結びつけ関係を築くが、論理を上回る力学つまり腕力が上位手段となる事が常套化している場合、「言葉」は二の次なのだ。口より先に手が出る人の言葉は、信じてはならない。言葉で解決も調整もしようとしていないのだから。

    13
    投稿日: 2023.08.28
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    あまりに女性に対し酷い行為を働いた人間が、罰を受けることもなく生きている事実に強い怒りを覚える。お金が稼げれば何でもいいといった価値観、モラルの崩壊、暗雲たる気分になった。

    0
    投稿日: 2023.05.02
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    悪いことってスリルもあるし金も稼げて楽しいんだろうな。 そして詐欺や暴力をちらつかせた違法行為はこれからも無くならないんだろうな。ああ、怖い。 第1章に出てくる罪悪感が薄くイケメンで高学歴で要領のいい加害者(達)は実刑を免れた者も多いだけ、腹が立った。他の大学生と違う経験をしたいなら刑務所に行けと思った。 小賢しい。むかつく。 手段はともかく金銭面で成功してると思しき人物のエピソードを読みながら、詐欺師は皆自分は上手いことやってまっせ、儲かってまっせとアピールするという話を思い出した。 日頃お金が降ってこないかなぁと妄想しながら生きてる自分には巻末の【半グレという存在がなぜ生まれたのかを取材で追いかけてきた。そこからみえてきたのは、実は、社会の側に広がる「稼いだ者勝ち」「自分さえよければいい」「捕まらなければセーフ」といった価値観であったように思えてならない。】という言葉はグサリと刺さりました。 楽して金は欲しいが人になるべく迷惑かけずに生きてえなぁ。

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    投稿日: 2023.01.28
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    2019年7月に放送された番組を書籍化。NHKスペシャルの本は今までも何冊か読んできたがどれも読み応えがあり、本書もそうだった。6つの「半グレ」事例を加害者、被害者、警察など当事者達への取材で丹念に追っている。暴力団との「グレーゾーン」にいる者達への取材の様子に緊迫感がある。 「犯罪者と一般人の境界線」が曖昧になってきていることに不気味さを覚える、という記述が度々登場する。本作のテーマとするところだ。事件のリーダー格の者に集まる人たちの背景には貧困や差別があり、またこうした反社会的に生きる者にカリスマ性や「格好良さ」を感じてしまうなど、オウム真理教にも見られた図式がある。 それにしても、NHKという組織でこのような身の危険も伴う取材が行われることに感心してしまう。公共放送であり、公務員ではない存在の彼らが、よくこのような番組中作りをできるものだと。

    1
    投稿日: 2021.10.02
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    中身がおもしろいものすごくおもしろいとか、特異なエピソードがあるわけではないのだが、暴力団と半グレの違いはよくわかる。また、暴力団が肩身の狭い思いをしていることもよく理解できた。

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    投稿日: 2021.09.26
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    このような世界で「出世」する人間は、表社会でも行ける様子。逆に言えば、そういう事件を起こした者が表で偉そうにする可能性があるということ。怖いことだ。

    1
    投稿日: 2021.08.02
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    夜の世界長いと、イニシャルでも誰のことなのかだいたいわかっちゃうよね 某海外マフィア系の本の巻末に、普通に彼らの名前は載っている

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    投稿日: 2021.06.18
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    おわりに書かれた「日本の古き良き価値観が急速に失われている」という言葉にこの取材の限界をみる。この社会が半グレを生み出す背景に迫ってほしいもの。

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    投稿日: 2021.04.11
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    NHKスペシャル取材班による取材記録の書籍化。テレビ番組も見たことがある。テレビでは放映されていない取材内容が書かれており、テレビより内容は充実している。ただ、臆面も無く(違法なことは何もやっていないとうそぶいて)、顔出しで取材を受けていた「半グレ」のふてぶてしさなどは、テレビでないと伝わらない。中国残留孤児2世によって結成された「怒羅権」の最初のメンバーへのインタビューは圧巻。

    1
    投稿日: 2021.04.10
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    暴力団は法律で厳しく取り締まることができる。その影響もあり、暴力団が弱体化した。そこで出現しはじめたたのが、“半グレ”集団だった。 関東で有名な半グレ集団、『怒羅権』の創設メンバーは「犯罪は居心地がいい。金は苦労せずに入るし、何かあっても全て暴力で跳ね返せる。昔はああやってないと生きられなかったし、あの頃を否定する気もない。でも、今はカネがなくても、生活の居心地はいいですよ。充実感がある。たぶん、結婚して、失いたくないものができたからかな」(p83) いかにも今まで犯してきた犯罪を正当化するような発言には驚いた。 ただ、本書に詳しく書かれているが、『怒羅権』が結成された過程には、日本人の在日外国人に対する偏見などによる日本社会への対抗心が要因になったことは間違いがなく、これからそういった偏見は無くしていくことが必要であると感じた。 “半グレ”に対して、かつて大阪で警察署長を務めていた人の指摘で「需要があるところに供給がある。違法な風俗のサービスを求めたり、トラブルの解決に半グレの暴力を頼ったりする人がいなくならない限り、半グレもまたなくならない」(p131) その違法なサービスを提供しているのを取り締まるのが警察の役割でしょ と思ってしまった。 あとがきにあるように、“半グレ”集団に属していた人のインタビューの発言を読む限りでは、「捕まらなければ何やってもいい」「詐欺をすることは、タンス預金の再分配しているだけだから、社会貢献だ」のように、自己保身の正当化の文句を並べているようであった。 今後、半グレ集団が生まれないような刑事政策が必要であると感じた。

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    投稿日: 2021.03.26
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    NHKスペシャル「半グレ 反社会勢力の実像」(2019年放送)を見ていたこともあり読んでみた。 放送できなかった部分も含めその後なども本書には描かれていてとても興味深かった。 私が興味を持ったきっかけは… 京都の大学生がナンパした女子大生を風俗に堕とすシステムを確立して大金を得ていたというニュースから。 マニュアル本通りにすればほぼほぼ女子大生は堕ちるという。ターゲットは「恋をしたことのないような田舎から出てきたばかりの女の子」だそう。 自分たちの経営するバーでの口説き文句&洗脳は「俺を支えて欲しい」「俺の夢を応援して欲しい」みたいなことを言うらしいけど…それって「俺の夢なんか知らんがな!自分の夢ぐらい自分でなんとかしろ!」と言いたい。 (いや~でも、大学生の時の私ならイチコロでひっかかってかもしれん…。) 番組を見ていた時からムカムカしていたのだけど この本を読んでさらにムカムカが止まらん。 というのも、この大学生たちに全く罪悪感がなく、「いや~いいお金の勉強を先にできてよかった」「大した罪じゃないよね~」(職業安定法でしか裁けなかった)みたいなことを言ってるのよね。 いやいや…君たち… その女の子の身体から搾取したお金だよ&その子の人生をめちゃくちゃにしておいてその言葉はないでしょ~よ。自分の娘がそんな感じに騙されたらどう思うのよ? でもって、この事件に関わった男子大学生たちは有名企業に就職してるんだよね。 もうね、ホントにね、この事件に関わった男子大学生は絶対にいい人生を送れないでくれ~と思う。 あとはミナミのカリスマ的人気の半グレTとKの話や 中国人チームの「怒羅権」、歌舞伎役者との乱闘で有名になった「関東連合」の話、犯罪に手を染める沖縄の若者の話、さらに半グレがいかに誕生して、一大勢力になってきたかの話など… 今の時代だからこそ生まれてきたという「半グレ」。 恐ろしいのは、誰でも足を踏み入れやすいという境界線のないあいまいさ。 いやはや… NHKさんの取材力のすごさをあらためて感じた一冊。 他の局ではできなかっただろうな…。

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    投稿日: 2021.03.24
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    フセイン政権打倒後のISの台頭のような。 番組を観ていたらまた違ったんだろうな。 今一歩踏み込めない現場の緊張感も感じつつ、ルポとしての中途半端な印象も持ちつつ。 半グレというネーミングセンスの圧倒的なダサさは、半グレを看板にしにくくしていて、それがいいのか悪いのかまだわかりません。

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    投稿日: 2021.03.12
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    NHKスペシャル取材班の本はどれも面白く読んでいる。この本は表だったものを少し書いてある印象。組織の起こりだったり、「枝」がどう言うものなのかもう少し知りたかったかな。そ

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    投稿日: 2021.01.11
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    半グレというと、まさにこの本でも触れられている「六本木クラブ襲撃事件」や「市川海老蔵暴行事件」のような暴力的な面の印象が強かったが、ヤクザと同様インテリ化が進んでいるのが興味深い。 優秀なリーダーによる配下の人たちを洗脳する手法は、一時期問題になったブラック企業とも非常に似ており、稼げさえすれば良い、騙される方も悪いという反社会性パーソナリティ障害の人たちがのし上がる構図が見て取れる。 また、ちょっとしたバイト感覚で他人を転落させながら逃げ切った配下の彼らも、優秀な営業マンになっていくんだろう。

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    投稿日: 2020.12.27