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エーミールと探偵たち
エーミールと探偵たち
エーリヒ・ケストナー、池田香代子/岩波書店
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総合評価

91件)
4.2
35
32
9
2
1
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    ちょいちょい挟まれる笑えるシーン、粋な表現、しんみりする会話など、どこをとっても素敵。ケストナーが子ども心分かりすぎてた。 あと挿絵が良い。いちばん好きなのは列車を牽引する馬の大群のイラスト。グッズ欲しい

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    友達の妹(友達本人も妹もめちゃくちゃ面白い子)のおすすめで図書館から借りてきた! ケストナーの作品は飛ぶ教室以来読むのは2作品目だけどこりゃまた面白い!! 児童文学なのもありスラスラ読めるし、途中で驚きの出来事が起きて面白く、終わり方もよかった!と思わせてくれる終わりですごく良い! 100人の子供たちが泥棒を追い詰める様は挿絵にもあるけど想像するだけでワクワクするね! ケストナー最高だ、楽しい気持ちになりたいときに残りの作品も読みたいと思う!!

    0
    投稿日: 2025.08.27
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    ケストナーの作品は、決して夢見る甘い出来事ばかりが起こる物語ではない。そこにリアリティがあるが、ちゃんと希望を持てる話しであるところが好き。 登場する子どもは、真っ直ぐで、目の前の出来事に夢中で一生懸命で、それ故に無謀さもあるけれど、とっても勇敢だ。 読んでいてスカッと、そして胸が震えるのは、主軸のストーリーに加えて、物語の主役としては地味でも本質的に素晴らしいことをした登場人物にも万遍なくスポットライトをあてる大人が登場すること。 そして、胸がキュンとするほどいじらしく、勇敢な子ども達とその周りの大人とのやりとりに心底気持ちがあたたまる。

    0
    投稿日: 2025.04.23
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    名前だけは知っていて、幼なじみが好んで読んでいた。 自分が、小学生の時に読んでいたら、暴れん坊な男の子たちの物語にはあまり共感しなかっただろうな。 でも、今やエーミールとこどもたちが可愛い! お母さん、おばあさん、警察官、記者さんたちがみんな優しくてあたたかい!! ケストナーの小説はあたたかさがとてもやさしい、読んでいてホカホカする

    0
    投稿日: 2025.04.18
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    ケストナー作品では『飛ぶ教室』『二人のロッテ』『点子ちゃんとアントン』をこれまでに読んでいて、どの作品でも子どもの健気さや、親子の関係性にぐっと来ていたけれど『エーミールと探偵たち』でもエーミールとお母さんの関係性に憧れてしまう。エーミールと教授くん、2人が親について話し合う場面、かなり好きなんだよなあ。 登場する子どもたちは《こんな子いたな》《いそうだな》と思わせられるリアリティがあるのに、絶妙なバランスで《こんな子(友達)いたら良いなあ!》が混じる。現実的で理想的って、そりゃあ夢中になれる物語じゃないか。 探偵たち全員、エーミールを助けたいって動機はたぶんあるのだけれど、それより何より、最高に楽しい遊びが始まったぜ!なマインドなのが実に良い。 エーミールを応援しながら、それよりちゃっかり自分が楽しもうとしてしまう。でも目的達成のためにはガマンも必要で、ってこういうところ、子ども時代に読んでたら教科書にしたのにな笑 深緑野分さんの『ベルリンは晴れているか』を読んでこの本も読んだけれど、、、 この本が戦中戦後の荒廃すさまじいドイツの子どもたちの心を明るくしたり、英語版で読んだ他国の子どもたちがドイツの子どもも素敵なんだなって思ったりした歴史があるのだと思うと、感慨深い。本にしか照らせないものがある。

    3
    投稿日: 2025.02.04
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    少年たちが悪者を捕まえるという「夢」と、エーミールが母親や周りの人間を大切にする「理想の少年像」が、この作品が名作として読み継がれる理由かな。

    0
    投稿日: 2024.08.21
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    高橋健二訳のハードカバーで読了。文体のせいか読みにくく、所々飛ばしそうになって後戻りした。話は親孝行少年の冒険譚で破綻ないが、予想通りのラストで、『飛ぶ教室』のほうが面白かった。 当時の大統領ヒンデンベルクが出てきたり、街には鉄道馬車、新聞社にはタイプライター、エーミールの「ほしいもの」としてフットボール(サッカー?)とカメラが出てくるなど、1920年代のドイツの世俗が垣間見られるのは面白い。 読むきっかけは、先日の「グレーテルのかまど」がこの本に出てくるさくらんぼケーキの回だったから。しかし文中には「あわたてクリームのついたサクランボのショートケーキを食べ」とあるだけで、実際一冊を通して読むとエーミールの従姉妹、ポニーが差し入れる「コーヒーとバタパン」の方がずっと美味しそうだった。

    6
    投稿日: 2024.07.29
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    まさか海外の児童文学で「てやんでい」がたくさん出てくるとは思わなかった。ドイツ語ではなんて言うのか気になる。

    1
    投稿日: 2024.07.24
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    池田香代子訳で、読書会のための再読。以前読んだ高橋健二訳はケストナーの個性を感じるような、一筋縄ではいかない文章で面白かったが、池田香代子訳は柔らかく、子どもの心を上手に表現しているように感じた。読みやすさで言えば池田香代子訳だろうか。再読して改めて、この物語の温かさと、ケストナーの子どもへの想いを感じ、良い読書体験だった。挿絵も印象的で良い。こういう物語を読める子どもが減っているのは非常に残念。

    1
    投稿日: 2024.06.25
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    懐かしい、小学生の時読んだ!もう大学生だけど結構内容も覚えてたし、なにより読んでる時のワクワク感は今でも思い出せるのが嬉しい!児童書だけど再読してみようかな〜

    4
    投稿日: 2024.05.09
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    本屋Titleの辻山良雄さんが、イラストレーター大桃洋祐さんにお勧めして、大桃さんが一気読みしたとXに呟かれていた本。Titleも辻山さんも大桃さんも大好きなわたしは即図書館予約、そして一気読みしました今。めちゃくちゃ面白かった!! 最後のシーンは思いがけず泣いた(ティッシュ5枚分、なかなかの号泣) 。健気でうぶで、心強くて優しい気持ちで溢れてる。わたしはユーモアたっぷりで笑えるのに温かくてたまらない文章に弱い。 訳者あとがきからは、著者ケストナーさんのお人柄が想像できて、更に泣けた。池田さんは物語の舞台である第二次世界大戦前のベルリンを「新しいものがまだ新しかった時代」と表現されていて、ケストナーさんのこの本からは、その新しいものたちが、読むわたしにも新しい新鮮さを持って飛び込んできた。わたしからしたら古いもののはずなのに。ケストナーさんって、訳者の池田さんって、すごいんだなあ、、!と、わたしが特に感激したのはこの部分だった。 わたし、外国文学あまり読まんのやけど、もし読書を始めた小3-4頃にこの本を読んでいたらもっと外国文学の扉が開いてたかも。こういうのを名作と呼ぶんやろうな。読めて良かった!

    7
    投稿日: 2024.04.12
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     前回読んだ、「点子ちゃんとアントン」の3年前に書かれた本書(1928年)は、まだ世界恐慌前の、新しいものに囲まれ目覚ましい発展を遂げたベルリンを舞台に、主人公の男の子「エーミール」を初めとした、子どもたちの活き活きとした個性が、爽やかな余韻を残してくれる、子どもに語りかけるような、ケストナーの文体を見事に日本語で表した、池田香代子さんの訳も楽しい作品となっております。  そうした個性は、『女なんてあわれなもんよ』と、如何にもな知ったかぶりを得意気に言う姿に、却って、可愛らしさや明るさがある「ポニー」や、『てやんでい』が口癖の「グスタフ」、皆のまとめ役の「教授」、素直な寝言に微笑ましさがある、ちびの「ディーンスターク」等々、様々でありながら、その中でも考え方の違いから浮いてしまう子達も、当たり前のように同等の視線で描いているところが、如何にもケストナーらしいなと感じつつも、そんな平等性の素晴らしさは元より、ただ優しいだけではない点に、更なる彼の素晴らしさがあることを、ここでは、より強調しておきたい。  というのも、今の世の中で感じられる、ひとつの閉塞感として、その人らしさとして認めてあげながらも、時にはそれは違うと判断が出来、尚且つ、その人を傷つけずに理解へと促せるような、的確な線引きを行える人が少ないような気がしており、ここでは、それをケストナー自身の人生と重ね合わせることで、より説得力を増しながらも、明確なのは、子どもだけでなく、大人にも平等性を唱えていることである。  例えば、お父さんの人間性を表した教授の言葉に、『父さんがいっしょにいても、おんなじことをするかなって、いつも考えろって。きょうも、そうするだけだよ』があるが、この言葉は、お父さん自身がそうした人格者で無ければ、まるで説得力の無いものとなってしまう事に加え、彼と教授とが、父と息子でありながら、対等な関係性を位置付けていることも良く分かる台詞である点に、家族のひとつの素晴らしさが垣間見え、そうした教えを受けているからか、教授自身の大人顔負けの台詞として、『道徳的には、おまえが正しいよ。だけど、裁判所はおまえを有罪にする。ここんとこ、おとなだって、わかってないやつはいっぱいいる。だけど、そういうことなんだよ』が挙げられ、これには、思わずハッとさせられるものがあった。  また、そうした親子の対等性は、エーミールとお母さんも同様であり、父を幼い頃に亡くした彼は、それ以来、自分が周りの子どもたちからも見劣りしないように、お母さんがどれだけ身を粉にして働いているのかを、よく理解しており、そんなお母さんに応えてあげたいと行動で示す彼の思いは、まさに二人だけだからこそ、上下関係ではない共に生きていく対等で大切な存在であることを裏付けた、読んでいて、とても心が温かくなる関係性だと感じつつ、それぞれの自由を認めながら言いたいことも言い合える、懐の深い素敵な関係性でもあり、それは、彼の思いに寄り添ったケストナーの言葉からも感じられた、生きていく上でとても大切な、相手の気持ちに寄り添い、それを思うことなのです。 『エーミールはお金を思って泣いたのだ。母さんを思って泣いたのだ。これがわからないような人は、どんなにごりっぱな人でも、たいしたことはない』  私も同感です。

    59
    投稿日: 2024.03.02
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    小学生の頃、何度も読み返した本。本当に面白くて、ワクワクしながら読んだ。50年以上経っても、今だに数々の場面が浮かんでくる。小学生の時にこんな素晴らしい本を読めたのは幸せだったなあと思います。

    1
    投稿日: 2024.01.22
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    飛ぶ教室を読んだあとの感動のまま、すぐに読み始めた。こちらは冒険活劇というべきだろうか、とにかく展開は分かりやすく、それでいて登場人物が生き生きとしていて、素晴らしかった!

    1
    投稿日: 2023.09.10
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    おもしろいけれど、子どもたちにどうなんだろうかと思う。この時代が想像できる子、わからないところは読み飛ばせる子は楽しく読めると思うけれど、そう言う部分に引っかかってしまう子には難しいと思う。

    1
    投稿日: 2023.09.06
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    ケストナーさんの本はユーモアと優しさに溢れていて大好き。エーミールの正直でお母さん想いな所が素敵。教授やグスタフたちもそれぞれが個性たっぷりで、かつ素直で優しくて魅力的。 等身大の子供たちっていう感じがしてほっこりした気持ちになる一刷。

    1
    投稿日: 2023.06.16
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    なん十年ぶりかで、エーミールと再会しました。ハラハラドキドキの犯人追跡! 以前読んだ頃は、ドイツそしてベルリンが東西に分かれていました。感慨深いものがありますね。

    1
    投稿日: 2023.05.28
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    面白かった!文章に多少クセがあるけど、この後どうなるのだろうと気になって最後まで読みました。「どうぶつ会議」の作者の方だったのですね。

    1
    投稿日: 2023.02.25
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    普段から疑問に思わないようなことをエーミールが疑問に思っているところが面白かった。クジラの足が何本かとか。 230ページあってちょっと長かった。

    1
    投稿日: 2023.02.05
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    こんなにも純粋なチビッ子どもが昔はいたんやなぁ、、というのはおそらく幻想だろうけど、多分、著者の願望が色濃く反映されているんだろうけど、にしてもなかなかである。 ベルリンに着いていきなり構築されるチビッ子どもの輪。これがもう怒涛のように広がっていって、あれだレミングスとかピクミンみたいなイメージ。このチビッ子どもが最後にワルモノを捕まえるシーンとか、もうわちゃわちゃとしてるのよ。何これ楽しそう。 そして最後のおばあちゃんの演説もちょっと異色というか、なんでこんなこと言わせにゃいかんのか。検閲なのか。 と、色々と時代がかっていて楽しげで好きなのだった。

    3
    投稿日: 2022.11.15
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    冒険探偵小説ですね。 子供の頃、エミールの冒険小説はシリーズになっていて「探偵」という言葉に引かれて手にとって読んだのが最初でした。 作家のケストナーはドイツの人で物語は第二次世界対戦の少し前です。ケストナーは後にナチスに迫害されますが、負けずに創作活動を続けた英雄でも有ります。 エミールシリーズの最初の物語で、田舎からおばあちゃんの住むベルリンに旅立ちます。旅の途中で荷物を奪われ事件に捲き込まれ、エミールはベルリンに着いて、仲間たちと事件の解決に奮闘する物語です。 ユーモアに溢れ、新しいものが好きなケストナーが街のいたるところで思い描いた興味溢れる物語です。 エミールの冒険小説が図書館で今もなお読まれていてとても嬉しく感じました。「飛ぶ教室」もケストナーの作品ですから愛される作家さんですね。

    37
    投稿日: 2022.09.24
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    エーミールは、ヨーロッパ系の男性名だったんだな…知らんかった…。 こうして読むと、男の子たちが主人公だからか「飛ぶ教室」のエッセンスが随所に感じられるな…。 しかし子どものお金をネコババするのはあまりにもゲスだな…。

    0
    投稿日: 2022.09.20
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     深緑野分さんの「ベルリンは晴れているか」という小説で、主人公の女の子が小さな頃から肌身離さず大切にしていた本がこれ。  ドイツのある小さな町に住む母子家庭の男の子“エミール”が、ベルリンに住む叔母さんとお婆さんの家に遊びに行くことになる。エミールはお母さんから交通費と“お婆さんにあげるお金”を渡され、「絶対になくしちゃだめよ」と言われて、一人電車に乗る。  ところが、電車で眠ってしまったうちに、そのお金が盗まれてしまい、エミールは“犯人はあいつだ”と目星をつけた、山高帽を被った男の跡を付けて、叔母さんの家の最寄り駅ではない所で降りる。  お婆さんと従兄妹が予定の駅に約束の時間(18時頃)に待っていたのに、ほったらかしで、犯人を追いかけ、そこで出会った男の子たちが“探偵団”を結成し、犯人探しを手伝ってくれた。エミールは正直、「お金が盗まれて良かった」と思ったくらいワクワクする冒険をした。  話の展開が面白いかどうかより、「子供たち一体何時まで遊んでるの?」(遊びじゃないけど)というほうが気になった。だって、お婆さんたちと駅で会うはずだった時間が18時で、それよりもあとから始まった探偵ごっこでしょ。で、調べてみるとドイツの夏は日が沈むのが22時半くらいで20時、21時頃まで子供たちが外で遊び回っているらしい。ふーん、そんな時間にリアルどろ警?リアル逃走中(のハンター側)?確かにワクワクするかもしれない。 どんでん返しなどは無くて、子供たちが追いかけていた男が本当に犯人で、捕まえた子供たちは警察に褒められて、賞金までもらうという、“子供は善良”という人生観にたったハッピーエンドで、今の大人の私には物足りなかった。けれど、1928年に書かれたこの児童書をナチスの時代にも肌身離さず大切にしてきた「ベルリンは晴れているか」の主人公のことを思うと感動する。

    64
    投稿日: 2022.05.09
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    エーミールとベルリンの男の子達が、エーミールのお金を盗んだと思しき犯人を追うお話。エーミール達はてきぱきと作戦をたて役割分担し、勇ましく頼もしい。 (エーミールが自分の悪戯に罪悪感をもつところとかもリアル。) 登場する大人達も含め、世の中こうあって欲しい、という祈りや願いがこめられた物語のような気もする。

    3
    投稿日: 2021.09.09
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    おばあさんの家に行く途中、電車の中でお金を盗まれてしまったエーミール。泥棒のあとをつけて取り返そうとするエーミールはベルリンで知り合った子どもたちと一緒に作戦を練って実行。みんなで泥棒をうまいこと捕まえてしまう。なんて賢い子どもたち。子どもの力を舐めたらダメだね。痛快で優しい物語。しかも読みやすい。自分を女手ひとつで一生懸命育ててくれているお母さんを想うエーミールの気持ちに溢れている。優しさにほろりとさせられた。ケストナーの物語は愛とユーモアが溢れている。

    0
    投稿日: 2021.08.12
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    小学生のときに読んだなぁ、と懐かしくなってまた読んでみた。当時の記憶はほとんどなく新鮮に読めた。 登場人物がみんな素直で可愛らしくて、特に、エーミールのお母さんはエーミールのことをとても大切に思っていて、エーミールもお母さんをとても愛しているんだなぁということが伝わってくる。 最後の方のシーンで、エーミールのおばあちゃんが、ずっと電話番をしていたディーンスタークを褒めていて、とても良いなと思った。エーミール、教授、グスタフが目立ちがちだけど、100人の子どもたちがみんな自分たちの役割を担ったからこその成功だったんだなということがよく分かる。 全体を通じて感じるのは、作者のケストナーが子どものことがとっても好きで、自身も子どもの頃母親に愛されて来たんだろうなぁということ(訳者後書きをみるとたしかにそうだったらしい)。 登場人物や作者自身の、色んな愛を感じられる作品でした。

    2
    投稿日: 2021.05.03
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    ああ~、これは本当に傑作だった。 ケストナーだから当たり前、なのかもしれないけど、本当に。 子ども向けの類書をいろいろ読んでいると、派手にするためにありえない設定をしたり、スリルを増すためにわざと愚かな手を打って自分から危険な目にあったりするものがほんとうに多いんだけど、これはとても自然に物語が始まる。エーミールは貧しい家の子だから、お金を大切にしなくちゃと思うあまりに、ふところの封筒を何度も服の上からたしかめてしまって、それがかえって泥棒の目をひいてしまうわけで……。 でも、盗まれたとわかったあとのエーミールの判断力と行動力ときたら。コミュ力もすごいよね。昨今の児童書だと、「こんなこと人にはいえない」とひとりでかかえこんで、秘密にするあまりどんどん事態を悪化させるというのがよくあるけど、バスで出会ったおじさんにもちゃんとお金がないことを話して助けてもらうし、初対面の少年たちも仲間にしちゃうし、果断にして聡明なリーダーぶりにほれるわ~。 心配しているおばあさんにもちゃんと伝言するしね。 りっぱ。「少年たち」が、ホームズのベイカーストリート少年団みたいなストリートチルドレンなのかと思ったら、そうではなく、みんな普通の家の子で、ちゃんと夜は家に帰るし、親を心配させないように話をするし、そこらへんもよい。そうやって大人を味方につけてうまく利用する事は大切ですわ。 それにしてもケストナーさん、いいとこ取りで最後めちゃ笑いました。

    7
    投稿日: 2021.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ものすごく面白かった…! 大事なお金を盗まれたエーミールが、 それを取り返すために少年たちと戦う。 見ず知らずの少年たちと協力しあうところも面白いし、 裕福ではないなりに育ててくれた母親を大事に思うエーミールがとっても勇敢で愛おしい。 少年たちがじわじわと犯人を追い詰めていく過程なんてワクワクが止まらなかったし、見事犯人からお金を取り返したところは拍手喝采。 犯人を捕まえるために大人から借りたお金を律儀に返そうとしたり、協力してくれた友人たちへの感謝も忘れない。 ところどころ挟まれる、皮肉がたっぷりな会話も見どころのひとつ。 「けんかはだめ、なぐり合いもだめ、そんなことするんなら、いっそ目ん玉のえぐり合いでもしなさい」 これを言うのはなんとエーミールのおばあさん。 うまくオススメしたら人気の本になりそう。

    5
    投稿日: 2021.02.27
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    主人公エーミールが、お母さんから預かったお金を泥棒に盗まれてしまい、それを仲間たちの手を借りて取り返そうとする活躍劇。多種多様な読み物を知っている今読んだらすごくシンプルに感じるかもしれない。でもストーリーは面白いし、雑味のないストレートな”The児童文学”という感じがすごく好きです。

    11
    投稿日: 2020.08.16
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    ケストナー1928年の作品。児童文学としては最初の作品だそうですが、これがめちゃくちゃおもしろい!  田舎町から大都会ベルリンに遊びにきた少年エーミールの大冒険。こんな素敵な冒険、男の子だったら誰でも(もちろん女の子も大人も)してみたいはず。  登場する男の子たちがみんな元気で楽しい。その中を男の子顔負けで通り抜けていくポニー・ヒュートヒェンのかっこよさ。  「いい子」であろうとして「いい子」なエーミールとお母さんとの関係や、ベルリンで突如めばえた友情、話がうまくいきすぎるとは思いますが、児童文学なんだからそれでいいのだ。 (『飛ぶ教室』のときも思ったけど、ケストナーはちょっと先生っぽい。子供たちにこうあってほしいという願いを描く。それでもあまり説教くさくならないところがいい。)  「合言葉エーミール!」  以下、引用。  「だったら、いいことをおしえましょう。いちばんいいのはね、あなたが知っていることを書くんです。つまり、地下鉄とかホテルとか、そういうことをね。毎日、あなたのすぐ目の前を走りまわっている子供たちについてなんか、いいですな。わたしたちも、昔はあんなだったんですからな」  なんだかテストみたいなことになってきたぞ。 やれやれ! でも、だれも点なんかつけない。 よかった、よかった!  この町はとてつもなく大きいのだ。そして、エーミールはちっぽけな男の子だ。なぜエーミールがお金をもっていないかなんて、なぜ自分がどこでおりればいいかわからないかなんて、だれも興味がない。  「ベルリンはすごいところだね。映画を見てるみたいだ。でも、ずっと住みたいかどうかは、わかんない。ノイシュタットは、市のたつ広場がふたつと駅前広場。それから、川っぷちとつぐみ公園にグランドがある。それでぜんぶだ。でも教授、それだけあれば、ぼくはたくさんだと思うな。年じゅう、カーニバルのお祭りさわぎみたいで、道だとか広場だとかかぞえきれないほどあるっていうのは、どうなんだろうなあ? ずうっと迷い子になっているような気がするんじゃないかな。」  「いっしょにいることしか、ぼくたちにはできないんだよ。だからって、ぼくは母さんっ子じゃないよ。信じないやつは、壁に投げつけてやる。そんなの、あったりまえじゃないか」 

    0
    投稿日: 2020.03.18
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    ナチスの迫害を受けながら毅然として祖国ドイツに留まり、文筆家としての使命を果敢に貫いた【エ-リッヒ・ケストナ-】1929年の名作です。ベルリン国立オペラ座広場での ”焚書”を免れた本書は、深緑野分の『ベルリンは晴れているか』でヒロインの大切な愛読書となって登場してきます。ファシズムに支配される前の華やかなベルリンの街並みを舞台に、屈託のない正義感にあふれた児童文学の傑作です。ケストナー生涯の友人【ヴァルタ-・トリア-】の挿絵を見ていると、ほのかな郷愁とともに、この時代の空気に包み込まれていきます。

    0
    投稿日: 2020.01.23
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    エーミールが列車の中で見た夢、、、。奇妙だけど、ああいう夢って見ることがある。現実とつながっているようで、おかしなことがいっぱい。その時に持っている不安とはつながっているのは分かるので、何ともいえない混乱が生じる。。。 ストーリーは本の世界ならでは。大人でも楽しい気分に、得した気分に。

    6
    投稿日: 2020.01.06
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    子供向けの本とはいえ、サスペンス要素と解決の方法を楽しみにしながら最後まで楽しめました。 母子の愛情や友達との友情、団結しての問題解決と、小学生に刺さる要素で大人も楽しめる。 ハッピーエンドは約束されているとはいえ素敵な終わり方に満足です。

    0
    投稿日: 2019.10.31
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    子どもの、悪ガキたちの活躍っぷりがいい。すっと胸をすく思い。昔はいいな~なんて。まあ物語なんやけど。悪ガキたちの試みに、しょうもないこと言わんと黙って見守ったり、手を貸したりする大人もいて。マザコンもとい母親思いのエーミールもかわいい。

    0
    投稿日: 2019.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    児童文学ってやっぱり良い!『飛ぶ教室』が大好きで、この本も読んでみた。やっぱり愉快で仕方なかった。冒頭の「話はまだぜんぜんはじまらない」が大好き。 『飛ぶ教室』と同じで、貧乏の切なさ、それを受け止める子どもが出てくる。とても素敵。 印象に残っているのは「昔の方が良かったと言う人はどうしても満足しようとしない人だ」という文。 最後にケストナーが出てきたときは「これこれ!」ってなった

    0
    投稿日: 2019.08.24
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    "ことごとに、ああ、昔は何もかもよかったという人のいるのを、エーミールはずっとまえから知っていました。(中略)そういう人は、どうしても満足しようとしない種類の人間だったからです。"

    0
    投稿日: 2019.07.19
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    2008/9/13 読みました。 シンプルで、気持ちのいいお話。 ヴァルター・トリアーのさし絵も すてき! なかなか、話がはじまらないところで つい作者に気持ちが近寄っていく・・・。 ところが、始まってみれば もうおもしろい!  特別な場所・特別な人がでてくるわけではないのに、 一本筋の通った少年 エーミールに仲間ができ、困難を乗り越え おまけに ラッキーポイントまで! 世知辛い世の中で オススメの本です。 エーミールと探偵たち  エーリヒ・ケストナー著 池田 香代子訳 岩波少年文庫 (018) 内容 おばあちゃんをたずねる列車の中で、大切なお金を盗られてしまったエーミール。 ベルリンの街を舞台に、少年たちが知恵をしぼって協力し、犯人をつかまえる大騒動がくりひろげられる。 著者:エーリヒ・ケストナー 1899〜1974年。ドレースデン生まれ。 ドイツの詩人・作家。ナチス時代に焚書の対象になった。 児童文学をはじめ詩や小説など作品多数。 作品に「飛ぶ教室」など。

    0
    投稿日: 2019.01.12
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    超有名な本でありながら、一度も読んだことがなかった本。なおかつ「エミール」と読み間違ってもいた。 取っ掛かりが悪いが、話が流れるとドンドンと引きこまれてゆく。どんでん返しは特になくてそのまま楽しめる。 同じ著者の「飛ぶ教室」と比べると、深く考えさせられるというよりも、勧善懲悪的な楽しい読み物。

    0
    投稿日: 2015.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学生くらいが読めるもので、わたしでも面白く読めるのないかなと思って探してた時に、見つけた本です。 まさか、こんなごちゃごちゃっとした上の大騒動になるとは思ってなかったので、面白かったです。探偵ものにありそうな物騒なこともないのもいい。エーミールの母親思いのところも好きです。 でも、言い回しになじみがないので、読んでて引っ掛かりを感じました。違和感があってスムーズに読めない。わたしにはどうも、外国作品は宝の持ち腐れのようです。面白いところも、その背景がわからないので、楽しめないのが残念。 これを読んで、他作品にも興味をもちましたが、今のわたしが読んでも、ちょっともったいないなーとも思いました。

    0
    投稿日: 2015.10.11
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    仕事や役割には派手なのもあれば、地味なのもあって、危険なのもあれば、退屈なのもある。 でもそのすべてが大事なのですよ。 でもやっぱり、派手で楽しいのがみんな好きなんですね。 電話番、本当にお疲れ様でした。

    1
    投稿日: 2015.09.22
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    機転の利く子ども! グスタフは憎めない子でかわいらしいと思った。 てやんでい!にあたるドイツ語はなんだろうと興味がわいた。

    0
    投稿日: 2015.03.23
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    素晴らしい! 傑作です! 映画の予告編にするなら…こんな感じ… 少年はひとり旅に出た… 『エーミールと探偵たち』 エーミールの母 「この子ももうこんなに大きくなったんだし、  ちゃんと行けるでしょう」 エーミール 「よそいきなんて、だれが発明したの?」 エーミールの母 「おぎょうぎよくするのよ、いたずらっ子ちゃん」 汽車内(山高帽の男)… 「ほう、きみはベルリンに行くんですか?」 (エーミール) ポケットがからっぽだ! お金がない! いとこポニー 「汽車はとっくに着いたってよ」 おばあさん 「困ったよったら、困ったよ」 グスタフ(ベルリンの少年) 「てやんでい」「おれ手伝ってやるよ!」 グスタフと少年たち… 「行動開始だ!」 ボーイ長 「これ、ほんとの話」 巡査長 「いまに白黒つくことだ」 巡査のあとに100人の少年の列! おばあさん 「この子はとんでもないよったら、とんでもないよ!」 ちびの少年 「まともなやつなら、することはするさ」 いとこポニー 「エーミールのために乾杯よ!」 乞うご期待!

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    投稿日: 2014.05.24
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    これも小学校高学年くらいがちょうどいいかも。でも大人が読んでも楽しめる。 どうしてだろう?  謎解きではなくて、主人公のエーミールを応援したくなるからかもしれない。あと、エーミールやその仲間からみる大人の世界にはっとしたり、そうだなと共感したりできるからかもしれない。 おもしろくて、心もあたたかくなる本。名作として売れ続けているのがわかる。

    1
    投稿日: 2014.05.08
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    ベルリンの少年探偵たちに万歳! エーミール、グスタフ、教授といった個性豊かで魅力的な少年たちが活躍する。冒頭も面白い。お話の世界(エーミールの世界)が現実(作者のいる世界)と繋がる瞬間が面白い。

    3
    投稿日: 2014.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんて素敵な即席の探偵団! こういう行動力や結束力はこの年頃の男の子ならではという感じがして、少し憧れる。 最後、おばあさんがディーンスタークの働きをしっかり分かっていて、称えているところが良い。 どんなに地味な仕事であろうと、誰かが見ていてくれる、分かってくれている、と信じたい。 新しくできたばかりの友人にも、何の衒いもなく母親への思いを素直に話せるエーミールはとても格好良い男の子だ。 四の五の言わずにエーミールに協力するグスタフももちろん。 この作品に描かれている子ども達はみんな、私が子どもの頃には残念ながら持ち得なかったような、 格好良くて素敵な面を持った子ども達だ。 子どもの頃に戻ることはできないが、ディーンスタークの地味な働きをちゃんと見ていたおばあさんのような大人になることはできるかもしれない。 そう思えば、子どもの頃にこの作品と出会えなかったのは残念だが、今ようやく出会えたことにもきっとなにか意味がある。 「合言葉エーミール!」が頭から離れない。 この言葉を思い出すたびにわくわくする気持ちが胸の中に浮かび上がってきそうだ。

    2
    投稿日: 2014.02.06
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    なかなか面白かった。 聞いてはいたけど、冒頭は森見登美彦氏の『聖なる怠け者の冒険』にも似ている。 というか、森見氏の方が本作品をリスペクトしているのかな。 『夜は短し歩けよ乙女』にも本作品が出てきているし。 さて、内容の方はというと、素朴で純朴でとても心温まる話だった。 少年たちの気持ち、なんかすごくよく分かるな。 ちょっと背伸びしたい気持ち、みんなの力を合わせる連帯感やドキドキ感。 またどこかで非日常的な出来事を待ち望むような気持ち・・・。 ボクも昔(多分中学生時代)、なにか事件が起きないかなって、 みんなで話してた時期があったな(中二病じゃなくて)。 本作品では実際にそれが起きているわけだけど、 事件が起きる前の少年たちの心の中は多分、先のような気持ちだったと思う。 というか、そうだったらちょっとうれしいな。 そしてエーミールのお母さんを思う気持ちも非常によく分かる。 お金が無くなったことが悲しいんじゃなく、お母さんの気持ちを 無駄にしてしまったことに悲しみを感じる気持ち。読んでて胸が苦しかった。 今の子達も同じように感じるんだろうか。 または感じる土壌をボクたちが育めているんだろうか。 ちょっと考えてしまった。 ストーリーは王道を行き、意外な展開や伏線もほとんど無く安心して読める。 主人公エーミールをはじめ、少年たちすべてが生き生きとしていて読んでると なんだか元気が出るし、それだけじゃなく、登場する大人たち(悪い人除く)も とても素敵。こんなノリの大人になりたい。そう思う。 それはそうと書きかけの小説、ちょっと先が気になるな(笑)。

    0
    投稿日: 2013.10.04
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    かのブルーハーツの曲に「ロクデナシ」という1曲がありますが、私はこの曲がどうにも好きになれないのです。 「劣等生で十分」と思いながら生きるのって、全然良くないと思うんだがなぁ…。 (はみ出し者は別に良いけどね)。 というわけで(どういうわけ!)そんな私はエーミールみたいな考え方の主人公がちゃんと描かれている話って良いなと思う。 おまけに地味な仕事をした仲間が称賛されたりもして、なんだか地に足が着いている。 一方で探偵行動自体は奇抜でやんちゃだし、探偵たちの中にはガキ大将タイプの子もいる。でもそれぞれがそれぞれなりの考え方を持っていて、正しくやんちゃである少年たちが、何とも良い感じ。 (悔しいけど、ここに少女はなかなか入れない 笑) 100年近くも前に書かれたごく若い読者に向けた話だけど、どんな世代にも、今の時代にも、通じるものがたくさんある気がした。 なんて 色々言ってこねくり回さなくても、素直にわくわく出来て、想像すると笑っちゃうような痛快で楽しい物語でした。

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    投稿日: 2013.09.06
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    ケストナーが最初に書いた子どもの本は、貧しい子どもから金を盗んだどろぼうを100人の仲間がとっちめるという、正しく痛快なお話。子ども同士の会話が「~してくれたまえ」みたいな口調だったり、主人公がいい子すぎたり、従妹の少女がただの脇役だったり、ケストナーの後の作品にくらべると、真っ当すぎてちょっとつまんない。でも最初の「10枚の絵で紹介する」はいいなあ。

    0
    投稿日: 2013.06.30
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    若き詩人であったケストナーが、子供たちのために書いたお話。おばあちゃんをたずねる途中の列車で、大切なお金を盗られてしまったエーミール。ベルリンの街を舞台に、少年たちが知恵をあわせて犯人をつかまえる大騒動がくりひろげられる。都会への旅がたちまち冒険険に変わるスリル、。子供たちの友情と活躍を書いた児童文学の傑作です。(推薦文:IMA)

    0
    投稿日: 2013.06.26
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    児童文学はいくつになっても、子どものころのような気持ちで笑ったり驚いたり、夢中になって読めるところが好き。ハッピーエンドがあることへの安心感からなのか。でもそんなのは関係無しに、キャラクターとストーリーを楽しめた1冊。

    0
    投稿日: 2013.03.06
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    これ小学生のときから好きだったなあ。全集は実家に送り込んでしまったので少年文庫で。訳者が違うんだよね。でもどっちも子どもたちがかわいいよ。絵もかわいい。物語に合ってるよね。大好き。そいえば私の名前はこの子からとったのだった。思い出した。

    0
    投稿日: 2013.02.15
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    こういうお話大好きなんです‼‼ 探偵たちとエーミールの行動を ワクワクしながら読ませていただきましたドキドキ((o(‾◡◝*)(* ◜◡‾)o))ワクワク

    1
    投稿日: 2013.02.05
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    エーミールと子供たちの行動がすごく自分もやってみたくなるようなドキドキワクワクだった!!!犯人を捕まえる直前のホテルの所が一番おもしろかった。

    0
    投稿日: 2013.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

     エーミールからお金を盗んだ謎の男を、エーミールと少年たちがベルリンの街中で追い詰めていく冒険談です。エーミールたちの活躍も颯爽としていたし、文体にもお洒落なレトリックが効いていて、我が家の子供たち(小3・小1)にとっては新鮮な印象だったのではないかと思います。現実的な犯罪の話は子供むけのお話に意外に少ないと僕は思うんです。少ないこと自体いいとも悪いとも思いませんが、それで、エーミール少年がその窃盗にあったところはうちの子供たちには驚きであり、どうなってしまうのかとても心配そうにしていました。それが中盤以降の展開でエーミールに運がむいてくるとその心配も解消され、痛快で、大変楽しんでいました。「てやんでい」が口癖のグスタフや、「いやだよったらいやだよ」が口癖のおばあさん、自転車に乗った元気な女の子ポニーなどキャラがたっていて、物語がいきいきとしています。ただし序盤の、物語が始まるまでの前置きや途方もない夢見の話は子供にとってはぴんとこなかったようで、反応が悪かったです。エーミールが礼儀、義理、親への思いやりを大事にするとっても「いい子」であることは読みきかせしていて正直言って親として気持ちが良かったですね。

    0
    投稿日: 2012.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドイツ(第二次世界大戦よりも前)が舞台。お父さんは死んでしまい、お母さんと二人暮らしのエーミール・ティッシュバイン。美容院の仕事をしながら、愛情いっぱいにエーミールを育ててくれているお母さん。そんなお母さんが大好きなエーミール。 お母さんが苦労してためたお金をもって、おばあさんの所へむかう途中、ベルリン行きの鉄道列車でその大金をすられてしまった。犯人は山高帽のグルントアイスを名のる男だと目星をつけた。 エーミールは山高帽の男を追って電車を降りる。通りすがりに、その様子を見ていたグスタフ少年は、エーミールの話しを聞き、ベルリンの少年たちを招集した。悪い奴とこらしめて、エーミールを助けるんだ!集まってきた少年たちの中に、頭がきれて、みんなに教授と呼ばれている子がいた。少年たちは、持っているお金をあつめ、電話連絡係を決め(もちろん携帯なんてない時代。一家に一台の電話もない時代!)、食料を調達し、作戦をたてた。 エーミールを助けるために集まった少年グループの行動力!勧善懲悪で、読み終わってすっきり!時代は古いが、今も面白い。

    1
    投稿日: 2012.09.01
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    ドキドキして楽しくて幸せな気分になれる本。ケストナーの描く、お母さん想いの優しくて勇気のある少年が大好き! エミールのお金を盗まれたことを警察に言えない理由に、子供ってこうなんだよね〜って共感できた。

    1
    投稿日: 2012.05.15
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    お母さんからお金を預かり、おばあさんの元へ向かう電車の中でエーミールはお金をぬすまれてしまいます。エーミールの紳士ぶりに思わず微笑んでしまう。子どもたちが泥棒を捕まえようと団結するのですが、子どもの頃のワクワクした気持ちが甦りました。とにかく納得させてくれるエンディング。ケストナーの配慮に満足して本を閉じる事が出来る。良い本だなぁ。

    0
    投稿日: 2012.02.15
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    名前は知ってて、長年ずっとどういう話なんだろうと想像してた。長年過ぎて、想像のほうが面白くなってしまっていた。

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    投稿日: 2012.01.09
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    はじまりの部分から、すごくわくわくした。 きっと、ケストナー自身が、このお話を書くことが楽しくてしょうがなかったのでしょう。作者自身が新聞記者の役で登場するのですから。 第二次世界大戦よりも前、もちろん携帯電話なんてもってない時代に、子供たちが協力してどろぼうを捕まえる、実にいいお話です。

    5
    投稿日: 2011.09.04
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    いまさらの初読ですが面白かったです。 子供の頃に読んでおきたかったとつくづく思います。 ケストナーの描く母子関係がとても好きです。 ベルリンは私には思い出深い町でもあり、ジンときました。

    0
    投稿日: 2011.08.23
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     ドイツ語の授業で原文を三分の一ほど読んだので、ちゃんとした日本語訳が気になって購入。自分には思いつくのが到底不可能な言い回しが数多く出てきて、翻訳者ってすごいなぁと感心した。この訳者のように流暢に訳せるようになりたい。  内容は、大切なお金を盗まれた少年エーミールが、ベルリンの子供たちと一緒に泥棒を捕まえる話。子供たちのチームプレーにちょっと感動した。知らない大都会の真ん中でどうすればいいかわからなくなったエーミールはさぞかし不安だっただろう。自分だったら永遠に泣いてるなと思いながら読んでいた。  ところで、まったくもって僕自身の問題なのだが、最近人が協力したり、親切にしてもらう話を読んだり聞いたりするとやたらと涙腺が刺激されてしまう。そして、親切にされる話を読むといつも思うのが、「なぜ人はみんなで協力し合ったり一致団結して何かをしているところに感動するのだろう」 「感動するポイントが決まっているのはなぜ」 ということだ。このことが昔から気になっていてしょうがない。  さて、内容についてもう少し言うと、ケストナー自身が作中に出てきてちょっと笑ったが、個人的にこういうのはやめてほしいと思う。でしゃばり以外の何物でもない気がするのだけど。また、最後に脇役のディーンスタークを褒めるのはいいと思うが、他のスタンバイしていた子供たちも褒めてやれよ、と思った。持ち場を離れずしっかり待ってた子供だっていただろうに。モブキャラ過ぎておばあちゃんの耳にまでその貢献が届かなかったのだろうか。悲しい。  

    0
    投稿日: 2011.08.15
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    子供に読ませる名目で、自分も読みたくて購入。頭が切れて度胸のある少年たちと、ユーモアがあり温かい大人たち、そしてワクワクさせる描写の大都会・ベルリンに、魅了されました。ラストのおばあさんの演説がすてき!エーミールのお話は初めて読みましたが、子供の頃に読んだ、「ふたりのロッテ」「点子ちゃんとアントン」なども再読したくなりました。

    0
    投稿日: 2011.08.03
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    楽しかった! 私も子どもの頃、こんな探偵団を持つのに憧れてたなぁ………。 前書きも凄く好きです! 作者のケストナーといえば、「飛ぶ教室」も有名でしたね。 この作品も是非読んでみたい!

    0
    投稿日: 2011.06.19
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    第一章に入るまえ『お話は、まだぜんぜん、はじまらない』の文章がすごくいい。そこから物語に入ってゆくわけだが、物語の内容だけでいうと、いまとなっては目新しさのない少年探偵団の話としてそれほど関心がもてるほどでもなかったが、第十一章で教授くんとエミールが語らう夜の場面は、彼らに流れている時間のなかに自分もいるかのようで心地よかった。第一章から第四章、第八章から第十一章がよい。そして最終章の『なにか教訓になることは?』で、教訓を読み取るように仕向けているが、作者は児童書に教訓がいるのかどうかということを言っているのだと思う。

    0
    投稿日: 2011.04.21
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    この本は、「えほん」ではありません。読む年齢対象は中学生・高校生・ 小学5年生から楽しめる本です。「児童書」です。また、分厚い本を読んだことのないお友達には無理でしょう。ですからお家の人に読んでもらってください。エ-リヒ・ケストナ-の世界が好きになりますよ。

    0
    投稿日: 2010.12.27
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    ケストナーの作品に出てくるこどもたちは常に賢く、勇ましく、ひたむきだ。 わくわくして微笑ましくて。 わたしもそんな彼らの仲間に入りたくなってしまう。

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    投稿日: 2010.12.11
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    ふたりのロッテをかかれた作者の本ですね。 子供のころに読んだ記憶が無かったのでこの年になって読んでみました。面白かったです。 それにしてもエミールは良い子だなあ…。

    0
    投稿日: 2010.11.16
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    「この本読んだ?おぼえてる? 」「この本読んだ?おぼえてる?〈2〉—教科書で習ったお話編」より http://www.amazon.co.jp/dp/4894321505/ http://www.amazon.co.jp/dp/4894322552/

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    投稿日: 2010.10.30
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    小学生のころから気になっていた本です。やっと読めました。わくわくしながら読めましたが、やっぱり子どものころに読みたかったかもなぁ。

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    投稿日: 2010.10.14
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    お下がりでもらった本だった。 古めかしいなぁと思いながらもあっという間に夢中になって、小学生の頃に何度も何度も読んだ大切な本。 ハム入りのマカロニ、ソーセージパンにバタパン、泡立てクリームの乗ったサクランボのショートケーキにりんごのケーキ…登場する食べ物がどれも魅力的。想像力をかきたてられてよだれがでること間違いなし。 なにより、出会って間もない少年たちの厚い友情が懐かしくてたまらない。 こんな少年時代、過ごしてみたいです。

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    投稿日: 2010.09.08
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    池上さんがテレビで紹介していたのを相方が購入したので、ついでに読ませてもらいました。エーミール良い子!子ども達が生き生きと活躍する物語はやっぱり楽しいです。あと最初の作者言い訳みたいなのにニヤリとさせられる。

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    投稿日: 2010.09.01
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    小学校の頃から大好きな本。 ちなみに、当時の岩波少年文庫はほぼ読破しています。 なんだか食べ物がおいしそうに感じたものです。 いとこのポニー・ヒュートヘン(名前覚えてた!)は ちょっと苦手でした。 イラストもかわいかった。 これをきっかけにケストナーの本を何冊か読みましたが、 どの本でも、正義感と好奇心と友情を持った子供たちが活躍していて、あったかい気持ちにさせてくれます。

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    投稿日: 2010.07.31
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    ドイツいくぞーという気分になって、ベルリン案内の本を読んだ時、この本が紹介されてたので。今でも、エーミールたちの通った通りの道をいけるというではないか!と。 お話もすなおに楽しい。みんなが行きたい現場に出て行かず、電話番をした少年を褒める作者に、古き良き児童文学の伝統を見た。 グーグルマップ片手に、話を追う。確かに、その名前の通りがあったよ。

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    投稿日: 2010.05.19
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    あらすじ おばあちゃんをたずねる列車の中で、大切なお金を盗られてしまったエーミール。ベルリンの街を舞台に、少年たちが知恵をしぼって協力し、犯人をつかまえる大騒動がくりひろげられます。 p84「母さんを思って泣いたのだ」 ところどころに母親を思う記述があることが、ケストナー作品の魅力の一つ。

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    投稿日: 2010.03.16
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    冒頭からユニークです。 著者のケストナーが、この作品を思いつくに到った説明と これからお話に出てくるキャラクターの挿絵が入っています。 ストーリーは母子家庭に育ったエーミールの友情と冒険の物語。 主人公はベルリンに行く途中、汽車の中でお金をすられてしまいます。 犯人を尾行するも一人ではどうすることもできない。 そんなエーミールに、協力してくれる仲間が徐々に増えていき やがてはベルリン中を巻き込んで騒ぎになるお話です。 つい子ども達に感情移入してしまって、頑張れと応援してしまいます。 読後には「合言葉エーミール!」を一度は言ってみたくなるでしょう。

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    投稿日: 2010.01.18
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    不思議な世界だなあ。これに今の感情が同調していくには時間がかかるかもしれない。時間はたっぷりある。また,島根大図書館の書庫に入って借りてこようぞなもし。 エーミールと探偵たち / エーリヒ・ケストナー作 ; 高橋健二訳 東京 : 岩波書店, 1962.7 212p ; 21cm. -- (ケストナー少年文学全集 ; 1) ISBN: 4001150514 島根大図 943.7:Ka-78 2009.12.21

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    投稿日: 2009.12.21
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     よそゆきの紺の服をきた男の子エミールは、陽気で働き者の美容師のお母さんと二人暮し。どうしてエミールはよそ行きの紺の服を着ているかって?・・・それは、これからエミールはベルリン行きの列車ひとり旅をするからです。またこのお話の最後まで、エミールの服装はこのままだからです。 列車の中で、お母さんから預かった大切なお金を眠らずに守っていたエミールでしたが、ついうとうと眠ったしまったすきに盗まれてしまうという失態をおこしてしまったのですが、何とか犯人を見つけることができました。それから、犯人追跡途中でできた仲間の探偵たちと一緒に逮捕へと追い込むことができるのでしょうか?

    0
    投稿日: 2009.11.22
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    はじめに重要な登場人物を挿絵つきで示すという形式が興味深かった。これがあると、実際に登場したときに、注意して読める。 事件に入ってからはテンポがよく、エーミールとベルリンで出会った少年たちの行動力とチームワークがすごいく、読んでいてドキドキする。 言い逃れようとした犯人に、エーミールが証拠を突きつけたシーンは爽快だった。 作者がケストナーさんとして登場しているのも、遊び心があって面白いところだと思う。 <小学校中級から上級むき> *** リストにのってたのは、池田香代子さんではなく高橋健二訳の方だったのですが気付いたのが読み終わった後なので……もう知らない。 池田さん訳は気になると言えば「てやんでい」が気になって仕方なかったのですが、きっと翻訳の際に一番近い日本語がこれだったのだろうなーと。元のドイツ語ではどういうニュアンスなんだろうなー、とそっちの意味でも気になりました。 エーミールとお母さんの関わりがすごく素敵な作品。エーミールが持つお母さんに対する考えがとても温かいです。

    0
    投稿日: 2009.07.24
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    本当はケストナー少年文庫の方を読みました …ていうか、途中で断念。 必要があれば読むんだろうけど、 あまり興味をそそられませんでした。 レビューとか見ていたら、いいところが始まる前に 断念したらしい(笑) おもしろかった!っていう 記録も必要だけど、この時はだめだったっていう記録も必要な気する。 後から読んでみたらおもしろいじゃん!っていう再会も あるだろうし♪♪

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    投稿日: 2009.07.20
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    母さんは僕に友達と夜9時まで遊んで来ていいよって言うけど、僕は7時には帰る。僕にはせめて母さんといっしょにいることしかしてあげられない。お金の話を家でしないのはきみんちにはお金があるってことだよ。僕は母さんとしょっちゅうお金の話ばっかりしてる。 なのに、田舎町からベルリンに住むおばあさん家に向かう列車の中、ほんとにちょっとした不注意でお金を盗まれた!エーミールとその仲間たちは、そいつをつかまえるべくベルリンの町をかけめぐる。 新聞記者だったケストナーが小説を書かないかと持ちかけられて、自宅の床でごろごろ転がって何を書こうか考えていた。ほんとは南洋小説を書こうと思ってた。でも知人は「南の国にいったことがあるのかい?」という。だったらここの、ドイツのベルリンでのお話を書こうじゃないかと、ティッシュバイン(テーブルの脚)を見つめて思いついた。 ここの大人たちは理解があって愛がある。何が本当のことかを、きちんと少年たちに考えさせる。

    0
    投稿日: 2009.01.18
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    新しく訳された方の「エーミールと探偵たち」です。 この本も楽しく、わくわくしどうしでした。 続編もあります^^

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    投稿日: 2008.11.20
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    胸がわくわくするような冒険物語は、何も魔法使いの世界だったり箪笥の向こうの世界じゃなくても良いのです。というのが(恐らく)作者の意図するところ…この物語が書かれた頃は、ナルニアもハリー・ポッターもまだ世の中になかったけれども(笑)。けれど、エーミールから100年経った日本では、ガキ大将がクラクションを鳴らして街中を一巡りするだけで、たちどころに20人もの少年が、翌日には100人もの少年が集まって、ひとつの目的の為に団結して行動する…なんて筋立ては、それだけでファンタジー。たった今知り合ったばかりの、田舎の子の為に、お金や食べ物を出し合ったり、リーダーの指示通り電話に貼り付いたり連絡係りを務めたりするなんて、イマドキありえないもの。でも、子どもからお金を巻き上げる大人は、今でもいそうだ(笑)。子どもたちが小学生くらいになったとき、薦めてあげたい本を、図書館で借りては読んでいるんだけれど、実は自分が子どもの頃に夢中になった物語を読み返したいだけ。こんなふうに、無性に若い頃を懐かしむのは、中年の証拠かなあ。(2008-10-11L)

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    投稿日: 2008.10.18
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    これぞ少年の青春。 女手ひとつで育ててくれた母親に 心配をかけないように優等生で頑張る男の子が、 祖母宅に行く途中スリに合い、お金を取り返すために 知らない土地の男の子たちの協力をうけて みんなで奮闘するお話。 愉快痛快テンポ良くて楽しい。

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    投稿日: 2008.05.29
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    エーミールが、汽車の中で居眠りしちゃって夢を見る場面があるんです。 それがなぜか、とってもこわかった。 だから、電車の中で居眠りしないようにします。

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    投稿日: 2008.03.05
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    エミール可愛い!! 模範生すぎる子供だけど、子供にとってはこうあるべきと言うお手本だし、大人にとっても子供に対してこういう風に接するべきというのを、示していると思う。 物語や事件自体はありがちだし、それぞれの特長持った子供がそれぞれの長所を生かして活躍するという群像劇で、とんとん拍子で解決しすぎと言うもの。 ですが、電話番に徹した(地味だけど重要な役目を忠実に果たした)火曜日くんへの賞賛を忘れないところが、単純な児童書に留まってないなと思う。 そして、ケストナー自身が物語の中に登場してみたり、この事件の教訓をジョークにしてみたりするところもユーモラスでお洒落(?)

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    投稿日: 2007.08.22
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    ケストナーの作品はまさに子供が読むべきだし、大人になってからも読むべきだと思う。子供の気持ちも大人の事情もしっかりはっきり書いてあって著者からの意見なんてものまでおまけでついてる。だからといっていかにも教訓くさいものかと言われればそれを全部無視して物語だけみてもめちゃくちゃに面白い。男の子の友情ていうこの空気は素敵だ。でも女の子の混じり方がもう少し違っても良いのにななんて男の友情に混じりたい女は思うわけなんだが(笑)正直に言うと主人公よりグスタフが好き。子供の遠慮は健気で悲しいからね。

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    投稿日: 2007.04.22
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    2/24 映画が面白かったので借りてみました。岩波少年文庫なつかしいなあ…。映画とはまた違って面白かったです。グスタフの口調いい!

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    投稿日: 2007.02.28
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    小2の時、母親にある日買い渡されて何となく読んだ。 多分私がドイツ贔屓な理由はこの本に出会ったから☆

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    投稿日: 2006.04.28
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    列車でうたたねをしたがために、お母さんが苦労して貯めたお金を盗まれてしまった!あいつだ!あの山高帽を被ったあいつに盗られたんだ!エーミールは男を追って知らない街、ベルリンを奔走! が、あらすじでした。 一ヶ月前ぐらいにインフォをしていたときに唐突にプチメが来て、その人が教えてくれた作家さんの作品です。 これ、面白いです。子供たちの連携プレイにぞくっとします。 エーリヒ・ケストナーという作家なんですが、なかなかオチャメな人で、作者自身が物語りに出てきたりしてほほえましいです。 以前読んだことがあるかも…と思っていましたが、全然ありませんでした。どうも同じエーミールという少年が出てくる話と勘違いしていたようです。それは蝶の翅を毟り取る話だったような気がしますが。

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    投稿日: 2005.12.18
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    最初の小説論がたまらない。小説を書きたい人、書いている人なら読むべき。この視点を持ちたい。挿絵もすばらしい児童文学の傑作。

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    投稿日: 2005.10.24
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    淡々と物語が進むので、味気なさはあるがテンポが良くて読みやすい。エーミールたちの子供らのやりとりが面白い。彼らにとって日常のすべてが冒険で、珍しいことがあるなら参加せずにはいられない。子供だって一致団結したら、すごいんだぞっと感心するが、それとは逆に最近の子らにもこんな団結力があったらさぞ愉快だろうな、と。

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    投稿日: 2005.02.04