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長い長いお医者さんの話
長い長いお医者さんの話
カレル・チャペック、中野好夫/岩波書店
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総合評価

26件)
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8
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    ほとんど全部お医者さんがしゃべっていたので魔法使いがかわいそうだと思いました。あと、お医者さんが色々なことを知っていてびっくりしました。

    0
    投稿日: 2025.09.01
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    猫丸さんの助言に従い、図書館で借りた本書について、以前、私が感想を書いた、1952年版の少年文庫には収録されなかった、「山賊の話」と、「王女さまと小ネコの話」のみの感想になります(猫丸さん、ありがとうございます^_^)。 なりますが・・「王女さまと小ネコの話」! 何故、これを1952年版に収録しなかったのかと、疑問に感じてしまう程の(1940年の「チャペック童話集 王女様と小猫の話」には収録されてるそうなのに)、とんでもない名作だと思いまして。 私の文章で、どれだけ、それを伝えられるか分かりませんが、やるだけやってみましょう。 まず、「山賊の話」ですが、人生、一寸先は闇なんて言葉が思い浮かぶような、ちょっと辛口な哀愁劇ですが、中野好夫さんの独特なセンスの訳に救われたり(アッパッパーのチーパッパとか)、ロトゥランドの人の良さを知った上での結末に、感慨深さの増す読後感でした。 そして、「王女さまと小ネコの話」ですが、小ネコとタイトルにあるように、まず猫を愛する方には、きっと心に残るものがあるお話で、泣いている王女さまに、ある面白い“けだもの”を差し上げますと提案する、老婆の独特な表現が、なぞなぞのようで面白く、それを簡潔に書くと・・ 『エメラルドのような目をしていて、そのくせ誰も盗ってゆきはせず、長いひげがあって、毛皮からは火花が出るが火傷はせず、絹の足指をしているが擦り切れはせず、かくしには十六本の小刀を持っているが、もちろん肉を切るのではない』 もちろん、答えは“猫”です。 そして、王女さまは、その老婆が連れて来た黒猫の「ユーラ」を飼うことになるのですが、ここで猫の良さを引き出すために、犬の「ブフィノ」と個性を比較させる表現法が見事に思い、そこから実感できることは、『犬は犬、猫はあくまで猫なのであり、それと友達になることとは、全く別の問題である』ということで、こうした考え方に子供たちは、中々至らないのではと感じ、まさに少年文庫に適した内容だと思いました。 その後、王女さまの好奇心から、ユーラが何者かにさらわれてしまい(!?)、ここからは、チャペックの本書ではお馴染みの、話が一気に違う方向に飛んで行く展開になりますが、このお話に関しては、最後の最後にちゃんと繫がる、ストーリーテリングの妙と面白さを存分に堪能できて、そこが、このお話の凄いところなのです。 それからは、猫を取り戻すために探偵を7人も雇ったり、それが駄目だと分かると、アメリカの名探偵、「シドニー・ホール」が自ら志願して挑戦するのだが、これが何故か、世界一周旅行になるという・・なんでと、思わず苦笑してしまいそうだが、これはこれで面白くて、しかも意味があった。 ところで、世界一周旅行において、長崎を訪れた時の、その賛美の表現が、チャペックの日本へのイメージを思わせるようで印象的でした。 『そしてぼくの頭の上には、お日さまのかわりに大きなキクの花が一つさいている。なんとあたりの木立は、みんな美しいウルシぬりだ。岸辺の砂は一粒一粒洗い立てたように美しい。なにもかも清浄そのものだ。そこでぼくは、ははあ、これは日本だなと思った』 さて、シドニー・ホールの世界一周旅行です。 これには、誘拐犯を捕らえるための『逆転の発想』があったのですが、実は、更に逆転する意外な真相が明かされることになり、こうなると、もう物語がどう収束するのか、全く読めない。いったいどこに着地するんだといった感じです。 最初は、単に、王女さまと黒猫ユーラの、ほんわかしたお話かと思っていたが、ユーラが誘拐された後の怒濤の展開、そして、更に物語はまだまだ終わらず、いきなり話が飛びますが(ネタばれを避けるため)、牢屋での一幕が今度は涙を誘う展開に。 盗人がユリの花を一本欲しいと言う。 文章は理解できるが、違う意味では理解できなかった、私自身を恥じる。 美しい物を見る、人の心は、罪を犯した人でも変わらないし、牢屋で過ごす日々と幻想的な出来事によって、贖罪の意識を痛感していく囚人達を見ていると、こういう事も現実に起こるのかもと思わせる、そこには、チャペックの善悪の固定観念の枠を超えた、まるで彼自身に神のような慈悲深さを感じられるようで、そのどこまでも深いような優しさは、誘拐犯だと思い込んでいた、私の固定観念も変えてくれた。 そもそも、あの行動は、ユーラを助けたかったことから始まっていたのではないか? そして、その後の、シドニー・ホールへの温情と、囚人達への優しさ、全てが、最初から彼の中では計算されていた、想定内の行動だったのではないのか? それから思い出すのは、太后さまの見た夢の内容と言葉。 『どんなことがおこるか わかるもんですか』 そして、その後は、またまた温度差のある、ちょっと微笑ましくも甘い展開になり(しかも、猫の習性を見事に活用した粋な計らいが)、その夢のような場面は、今の歳で読んでも、とても素敵に思える。 しかし、エンディングにその甘さは引き摺らず、そこにあったのは、公平さであり、見るべき所はちゃんと見るよといった、チャペックのメッセージを感じさせられたと共に、単純な夢物語の幸せでは無い、子供たちの未来における姿を真剣に考えているからこそ、その終わり方は、児童書のそれとして、とても相応しいのだと感じられました。

    39
    投稿日: 2023.01.09
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    私事。 小学5年生の春、ケガで入院した。ベッドから動けなかった私は、直前に読んだ「長い長いお医者さんの話」を、付き添いしていた母に語ってきかせた。 小学5年生でもあらすじが覚えられるような特徴あるストーリー展開。今読んでも、いつまでも、心が温かくなります。

    12
    投稿日: 2022.05.25
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    チャペックの有名な児童文学を、数ヶ月かけてのんびり読んだ。 チャペック兄のゆるいイラストも、とても良かった。 郵便やさんの話、幻想的な犬のダンスをみた犬の話、正直者のルンペンがかばんを見守り、一年間拘留された話が印象的だった。

    3
    投稿日: 2022.04.24
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    チェコの作家、カレルチャペック氏の中編小説集。 カレルチャペックは装丁が可愛くて、大学生の頃気に入っていてちょこっと読んでいました。 こちらも装丁が可愛くて、手に取ってみることに。 装丁デザインは和田誠さん。さすがですね。 挿絵を手がけたのは兄のヨゼフチャペック氏。 古さを感じさせないとってもお洒落なイラスト。才能のある兄弟ですね。 (ちなみにこのカレルチャペック氏、「ロボット」ということばを作った人らしいです) タイトルの「長い長い郵便屋さんのお話」を含む、9つの物語。 大体は自由奔放でハチャメチャ。といった雰囲気。 郵便局やカレル広場の小人の話、お巡りさんが竜を退治する話、チェコの川に住むカッパの話、山に住む魔法使いと医者の話、森や野原にいる妖精たちの話… など、ファンタジー要素もあるんだけど、キラキラした雰囲気ではなく、ユーモアと皮肉、イタズラ心が効いた物語ばかり。 少し理屈っぽさもあり、子供が読んだらちょっと小難しいかな。 「長い長い郵便屋さんのお話」が好きかな。お手紙を触ったその温度で、送った人の感情やそのお手紙の大切さがわかるという小人が愛らしい。 たまに海外小説もまた読んでいこうと思います♬

    2
    投稿日: 2022.03.29
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    1つ1つのお話がとても長く感じるのが不思議。タイトルからどんな話なのか想像し、読み始める。最初は想像からかけ離れてはいない。なのにいつの間にやら「これ何の話だったっけ」というくらい遠くへ連れて行かれる。途中で新たな人物が突然出てきたり、「あなた主人公だった?」という人が長々語り出したり。でも最後はちゃんと面白い結末が待っています。親子で気に入ったのは「宿なしルンペンくんの話」。ルンペンくんの「待つ」タイミングが可笑しい。チャペックの実兄が描く挿絵がとてもユーモラス。

    2
    投稿日: 2015.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本はね、子供時代に学校の図書館で何度も借り出したお気に入りの童話集だったんですよ。  でもその後、この物語のことはすっかり忘れてしまって、さらに言えば子供時代には作者が誰かな~んていうことはあんまり気にしていなかったので誰の作品なのか知らないまま KiKi は大人になっちゃったんです。  で、大人になったら同じチャペックの「園芸家12ヵ月」に出会ってクスクス笑いをさせてもらって、ふと気が付けば「この2つ、同じ作家の作品じゃあ~りませんか!」となってそれからますます愛着がわくようになったという物語集です。 この「園芸家12ヵ月」の現在市販されている文庫本の表紙は KiKi が持っているものとは別(Amazonの方が新しい)なんだけど、KiKi が持っている古い文庫本の絵は本日読了した「長い長いお医者さんの話」でも挿絵を担当しているお兄さんの絵で、実にほのぼのとした味わいのある絵なんですよね~、これが。  お話もどこかとぼけたところのある語り口(それはどちらの本にも共通している)なだけに、この挿絵との相乗効果には絶大なものがあると信じて疑わない KiKi です。 さて、我が家には実はこの「長い長いお医者さんの話」は2冊あったりします。  1冊は冒頭でご紹介した現在も販売されているこのヴァージョン。  そしてもう1冊は「岩波少年文庫 愛蔵版 全30巻」の中の1巻でこちらは装丁が実に美しいんですよ。  しかもハードカバー。  実はこれ、KiKi の宝物です。 こういう装丁の本、KiKi の子供時代には多かったんですよね~。  日本の製本技術は優れているから現在のソフトカバー本であっても、アメリカなんかのペーパーバックと比較すればはるかにしっかりできていて、その割にはお値段も安くて文句のつけようもないとは日々感じていることだけど、それでもこういう厚紙仕様で風格のある本っていうのは本を読む前の心構えみたいなものを読む側に要求する独特のオーラを放っています。  で、せっかくだから今回はこちらの愛蔵版で・・・・と最初は思ったんですよ。  でも結局読了したのは冒頭でご紹介した現在市販されているソフトカバー本の方にしました。  その理由はね、実は現在市販されているソフトカバー本の方が収録作品数が多かったんです。 長い長いお医者さんの話 郵便屋さんの話 カッパの話 小鳥と天使のたまごの話 長い長いおまわりさんの話 犬と妖精の話 宿なしルンペンくんの話 山賊の話 王女さまと小ネコの話 これ(↑)が現在市販されているこの本の収録作品一覧なんだけど、な、な、なんと愛蔵版の方には最後の2つのお話が収録されていません。  せっかくの「全冊読破企画」で読み落としがあるようじゃ勿体ない・・・・ということで、結果的にソフトカバー本を手に取るに至ったのでした。 とまあここまで本の内容以外のことでずいぶん字数を使ってしまいました。  この本の中の物語の感想についてお話しなくちゃね♪  これらのお話はどれもこれもおとぎ話風のホンワカムードのお話ばかり(これには挿絵の影響もかなりあります)なんだけど、話の進め方に至っては結構奔放であっちへ飛んだりこっちへ飛んだりするんですよね~。  でもそれが不思議と不快じゃなくて何だかチャペックモードに乗せられているうちにスイスイと読み進めちゃうんですよ。 で、もともと語られたお話に忘れた頃に戻ってきたりもして、挙句そこでちょっと意表をつかれるようなこともあって、どこか人を食っていると言うか手玉にとって遊んでいるというかそんなところもある物語集だと感じます。  でも、読んでいる間不思議と幸せな気分に浸っていられるのですから、やっぱりこれは天才の手による作品なんだろうなぁ・・・・・。 どのお話も結構 KiKi 好みだったんだけど、今回の読書で一際 KiKi の興味を引いたのは第3作「カッパの話」です。  カッパって、これは KiKi の思い込みだけなのかもしれないけれど日本固有の妖怪かと思っていたら、Far East の島国日本から遠く離れたチェコにもいたんだ!とかなりビックリ!!!  しかもその挿絵を見るとこれがまさに私たち日本人にお馴染みのカッパそっくり。  でも、この挿絵は間違いなくK.チャペックのお兄さんヨゼフ・チャペックが描いたものなわけだからやっぱりチェコにもカッパはいた(と信じられていた)と思うしかありません。 しかもお国は違えどもやっぱりカッパは水と縁が深い生き物だったようで、この物語の中でもチェコの川にお住まいなんだそうな・・・・・。  しかも本文の中ではっきりこう性格づけられています。 カッパというものは、なにか水に縁のある仕事でないとやれないのです。 どうです??  これじゃまったく日本の河童と一緒でしょ?  う~ん、これはカッパについてもう一度学び直してみる必要があるかもしれません。  少なくともこの「カッパの話」を読む限りでは、チェコのカッパがキュウリ好きなのかどうかまではよくわからなかったんですけどね。  これは岩手県は遠野市に出かけて行って「カッパおじさん」のご意見を聞いてみる必要があるかもしれません ^^;  そして可能であればチェコまで出かけて行って彼の地に伝わるカッパ伝承を調べてみる必要も・・・・・。  ま、そんな妄想までフツフツと湧き出してくる楽しい読書だったのです。 因みに、例の宮崎駿さんの豆本での推薦文は以下の通りです。 この本を書いた人は、「ロボット」という言葉を発明した人です。  とはいっても、この本はロボットの話ではありませんが・・・・・。  この人は、精神のかがやきのようなものを持っていると感じます。  とても善良で、かしこくて、硬くてキラキラしていて、あたたかいのです。  こういう人がパイプをくわえて、窓辺でジッと考えにふけっている姿を想像して、なんだかなつかしいかんじがします。  ずっと昔、自分もそういうものを持っていたような気がしたりするのですが、ただの錯覚なのでしょう。 う~ん、カッパ問題のヒントになりそうなことは何一つ書かれていませんねぇ・・・・・(苦笑)

    2
    投稿日: 2013.09.13
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    ホラ噺系の落語のようにどんどこ話が転がっていく。ほかでは味わえない物語の快感。 中野好夫氏の名訳だが、チェコ語→英語→日本語、いわゆる二重翻訳である。数十年を経て、日本語もやや古びてしまった。 チェコ語から直接訳した新訳を、いつか読めたらいいなと思う。

    2
    投稿日: 2012.09.16
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    この本にも入っている「郵便屋さんの話」は、まえに別の訳本で読んでいた。が、「へのへのもへじ文庫」へ行ったときに、この中野好夫訳の岩波少年文庫をみかけて、『マルコヴァルドさんの四季』と一緒に借りてみた。 表題作の「長い長いお医者さんの話」や「郵便屋さんの話」のほかに、「カッパの話」、「小鳥と天使のたまごの話」、「長い長いおまわりさんの話」、「犬と妖精の話」、「宿なしルンペンくんの話」がおさめられている。さし絵は、兄のヨセフ・チャペック。 訳者違いで読むと、やはり話の印象も変わる。中野好夫は、じつにうまく日本語にのせて訳してるなと思うところがあった。あとがきでは「日本の少年少女読者のために、もとの本でもない、英訳本でもないようにかえたところもあります」と書いてあり、こういう翻訳が、とりわけ物語にはいいなと思った。 たとえば、魔法つかいのマジャーシュさんがウメの種をのみこんだというのを診断する3人の医者。 「どう見てもこれは急性ウメタネ炎でしょうな。」「わたしも、ウメマク炎とにらみましたよ。」「わたしの見るところでは、気管支のタネ性カタルの症状だと思いますがねえ。」  この一同診察の結果、マジャーシュさんの病気は「急性ウメタネマク気管支カタル」と決定するのだ。おかしすぎる。 あるいは、ルンペンくんの話に出てくる、ものいう白いカラス。 ▼「…黒いカラスはね、ただ、なくだけだけど、あたしたち白いカラスはみんなお話できるの。どんなことだっていえるのよ。」  「そいじゃ、これを一口でいってみな、ナガモチノウエニナマゴメナナツブ。」  「ナガモチノウエニナマゴメナナツブ。」  「よし、こんどは、タケヤノヘイニタケタテカケタ。」  「タケヤノヘイニタケタテカケタ。」と、その白いカラスはすらすらといってみせました。(p.254) 表題作のお医者さんの話を読んでいると、こないだ読んだ『治療という幻想』で、石川憲彦さんが書いていたことが、なんだかよみがえってくるのだった。医者は、何をしてこようとしたのかと。 「長い長いお医者さんの話」は、私が前に読んだ本以外にも別バージョンがあるらしい。それもちょっと読んでみたい。 (7/4了)

    1
    投稿日: 2012.07.13
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    夜空の彗星はしっぽをふって空中かけまわる犬のお星さま!なんて素敵なんだ。とくに素敵だなと思ったのは、あて名のない愛の手紙を送り主に届けるために国中探しまわるゆうびんやさんのお話。

    1
    投稿日: 2011.06.28
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    たぶん再読だと思う。 読んでるうちに、カレル・チャペックの世界に はまりますね。 盗賊のはなしと郵便配達の話がいいな。

    1
    投稿日: 2011.05.28
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    カレル・チャペックは短編の寓話みたいなものが気に入っていて何回も読みたくなる。訳者さんの優劣ってよく分からないけど、中野さんの訳もとてもいいのかもしれない。

    2
    投稿日: 2011.04.03
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    「ロボット」の語を生み出したと言われるカレル・チャペックのナンセンス短編。筒井康隆や小松左京に親しんでいる現代から見れば、ナンセンスのキレには不満が残るかもしれない。ただ関節を外されるようなストーリー展開は面白い。

    2
    投稿日: 2010.10.11
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    なんとも妙なお話が詰まってました。楽しいホラ話という感じでしょうか。ホラにホラを重ねて、話自体もあっちに行ったりこっちに行ったり、子どもを前にしてお話を考えながら語っているような雰囲気が面白かったです。それでいてちょいと風刺を含ませたりするから、油断出来ませんな。

    2
    投稿日: 2010.08.09
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    あーー面白いわー! タイトルもきいたことなかった岩波少年文庫(知らないのだらけ!) チェコの作家さんの、童話がたくさん入ってます。 お話の中でお話をするお話がたくさん(何これわかりにくい) 宮崎さんおすすめの本です。 「長い長いおまわりさんの話」の挿絵だけ見たことあって びっくりしました。 お話の中で、いろんなひとがお話をしていく形態が多くて、 元は(出だしは)どんな話だったのか読んでるうちに忘れちゃいます。笑 宛名と差出人が不明の手紙を1年かけて届ける「郵便屋さんの話」や 大金の入ったカバンをいきなり預けられて誤解で投獄されて死刑にまでなりそうになる「宿なしルンペンくんの話」や 最後のいちばん長い話「王女さまと小ネコの話」が面白かった というか、「王女さまと小ネコの話」は 脱線だらけというか、ここまで「何の話だっけ?」ってなるお話もめずらしい^^ おもしろかった~!

    2
    投稿日: 2010.08.08
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    表題作ほか7編。郵便屋さんのお話が好きです。王女さまと子ネコの話は長いけど、最初と最後の猫のユーラが自分の家に戻ってヴァシュカを連れてくるところがいいです。

    2
    投稿日: 2010.07.02
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    長きに渡る愛読書。本屋さんで立ち読みしたら、うちの本(←30年以上前の)と固有名詞が違うし収められている話も多いので、びっくりして買ってしまった。私の本にはメアリとかマークとかボブとかが登場するのだ。英語版からの翻訳だったんだろうなあ。子どもたちにはちゃんとチェコ名のものを読ませたい。しかし私はいまさら移行できないよ…。

    2
    投稿日: 2010.06.14
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    子どものころ大好きだった本。 チャペック氏のお話はとってもチャーミングで、いい話なんだけど道徳くさくなく、悪いことをする人もいいことをする人も出てくるけど単純な善悪二元論ではなく、軽やかでセンスのいい話が並んでいます。今読んでもおもしろく、納得がいく。

    2
    投稿日: 2010.01.30
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    表題作と郵便屋さんのお話は有名。 そしてどちらもものすごく楽しい。 えほんで読んでも楽しいけど、短編集なのでまだ長い物語の読めない子にもおすすめできる。

    4
    投稿日: 2010.01.24
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    郵便局に住む妖精たちが手紙に込められた気持ちの重さでトランプする、という話が好きだった。手元にあるのはハードカバーの岩波愛蔵版。

    2
    投稿日: 2009.10.04
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    カレルチャペックは犬モノと園芸モノしか読んだことがありませんでした。実は「ロボット」という単語の生みの親であり、SF小説の開拓者だったってことすら、後で知りました。 ある日たまたま行った鎌倉の美術館で、彼の作品と挿絵の展示会がありまして、そこでこの本のような童話も手がけていることを知りまして。帰宅後早速さがし求めたわけです。 表題作は、弟子を怒鳴る最中にウメの実が喉につまり、呼吸困難に陥った魔法使いと、その治療に駆けつけるお医者さんたちの物語。治療に長い時間がかかっているわけではなく、医者の応援を次々に呼んでいる間、手持ち無沙汰になったお医者さんたちが順々に語りだす世間話が「長い長い」のです。魔法使い受難。 作者のお兄さんが描く、挿絵もふんだんに掲載されています。この絵は大好き。味があります。 表題作以外にも何篇か収録されているのですが、その中に出てくる、成り行きでヒドラを飼うことになった動物虐待協会事務員の話が、可愛らしくて一番好き。挿絵もこれまた良いんですよ。協会員もヒドラの絵も、憎めないというか、とぼけたカンジで。

    1
    投稿日: 2009.05.16
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    【11/8】近図。季節の本(=しごと)展示。中学年〜。ことばの遣われ方に時代を感じるけど、手紙の等級や、犬の王国のくだりは新鮮だった。アレンジを加えれば、お気に入りの部類に入るかも。

    1
    投稿日: 2008.11.09
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    不思議な感じ。遠い世界なのにそこにいれる。眠い時に読んだりする。 ぼやーっとしてるとそのへんにこびととかあらわれそう。

    2
    投稿日: 2007.08.29
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    小学生のころの愛読書。今回検索して初めてカレル・チャッペックの作品だったことを知りました。感激!それはそうと題名どおりお医者様のお話はしつこいほど長いけど、みんな楽しいです。木こりのおじさんの昼食、チーズをはさんだパンのサンドウィッチが、子供心に、すごくおいしそうに見えました。

    2
    投稿日: 2007.07.05
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    郵便屋さんのお話がとーっても素敵でした* 対象年齢は小3・4などと書いてありますが、おとなになっても十分楽しめる作品だと思います。冗談交じりなところもお気に入り。

    1
    投稿日: 2005.02.14
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    童話の短編集で、そのなかの『郵便屋さんの話』が私のお気に入り。郵便局なんていう至って日常の空間に、妖精がいてしかも手紙でトランプをしているなんて素敵です。話の展開もハッピーエンドで心温まります。

    1
    投稿日: 2004.11.04