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東京奇譚集(新潮文庫)
東京奇譚集(新潮文庫)
村上春樹/新潮社
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総合評価

500件)
3.8
75
210
150
15
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前口上で著者自身が出てくるなんて初、だな。すべて実話らしい…ホントかな。エッセイを読んでいる限りだとちょっと信じられないな。笑。 では一篇ずつ感想的なものを…。 ①「偶然の旅人」…話の内容は関係なくて、語り口がその著者を表しているんだ。文体ってやつだね、これが。とても村上春樹らしい作品に仕上がってた。 ②「ハナレイ・ベイ」…主人公は鮫に片足を喰いちぎられ溺死してしまった息子の母親だ。その喪失感を拭うため(?)、彼の命日前後に亡くなった土地に赴き——。ある人物たちに出会うことにより、少しでも心穏やかに過ごせるようになったのかなぁ…。 ③「どこであれ〜」…マンション内から忽然と姿を消した夫を探してほしいと依頼に来た女性。それを無料で探す男(主人公)。これも摩訶不思議な話だった。消えた夫は階段の踊り場にあった鏡を通して「仙台」に行ったんだろうねきっと。ソファーに座り、階段を上ってくる住人をただ眺める。どこか文学的な感じがした。 ④「日々移動する〜」…元証券アナリストの女性と、彼女に恋をする小説家の話。これは割とわかりやすいかな。その女性は墜ちて亡くなってしまったんだと思う。だから淳平(小説家)の元へ来ないのだ。 ⑤「品川猿」…これも不思議な話だ。どっかの短編集で似たものを読んだ気がする…。見た目は「猿」だけど言葉を話せるから、もうヒトよね。笑。村上作品にはこういう変わったキャラクターが多く存在する。 で、本当に実話なのこれ?笑 俄には信じ難いんだが……。笑。

    3
    投稿日: 2026.01.04
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    ハナレイ・ベイ 静かで綺麗な小説。死は常に清らかで静か、「清」であり「静」である。コントラストとして描かれる、騒々しい不躾な、でもなぜか憎めない、無邪気な汚らしく埃っぽい若者2人(静かで清らかな死と意図的に対比させている、生を体現するキャラクターだ)。そんな2人に対しての主人公の視線もどこかやさしく温かい。 それを一つの世界観にまで昇華させるのは村上春樹の小説家としての技術の一つの真骨頂なんだな。 骨の髄まで、美しい小説。

    1
    投稿日: 2025.11.13
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    村上春樹が続いています。短編集は2冊目。奇譚集なので不思議なお話がたくさん。 最後の品川猿は、あんまり村上春樹らしくなかったかな。村上春樹の小説にカウンセラーが出てくると違和感。人間の中にある言葉にできない心の動きを追うのが好きなのに、カウンセラーが出てくると言語化されちゃう感じがするからかな。 村上春樹の小説は「引き受ける」という言葉がたくさん出てくる(気がする)。私はこの言葉が好きだ。主体性のある感じがするし、責任を伴う感じも良い。村上春樹の小説の中では、自分自身の人生の課題を引き受けるとか、パートナーの人生そのものを引き受けるとか、そんな感じでこの言葉が使われる。主人公たちのそんな生き方が魅力的。これが私の村上春樹に惹かれる理由なのかも。

    19
    投稿日: 2025.11.08
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    どれもよかったのだが、特に日々移動する腎臓のかたちをした石がよかったように思う。 キリエさんの像が他の村上作品の誰かに似ているようで似ていないようで。 ここまで魅力的に描かれている女性は他に居たかね? 全体を通じていいことを言うしいい示唆が出る作品だったと思う。

    0
    投稿日: 2025.10.30
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    読んだことあるようなないような話だった。フィクション感満載の話ばかりだった。特に最後の猿の話はなかなか面白かったが、現実に起こったとは信じ難い。

    1
    投稿日: 2025.10.28
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    村上春樹の短編集を初めて読んだ。すごく不思議な感覚に包まれながらも大切なことを学べる思い出せる本だと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村上春樹さんの作品は、難しそうなイメージがあったけれど、短編集なこともあってか読みやすかった。 表現がとても知的で、堂々な印象を受けた。 「偶然の旅人」が中でも好みだった。 不可思議な話の中でも、こういう巡り合わせはあると、思っている。よく聞く言葉ではあるけど、縁ある人とは、離れてもまた繋がるのだと思う。 そして、「品川猿」に出てきた嫉妬に関する話は共感した。どれだけ客観的に見て恵まれていたとしても、周りを羨むばかりの人もいる。その一方で、周りから見て羨まれることは少なくても、十分に満たされている人もいる。隣の芝生は青いと思うばかりではなく、自分と向き合える人でありたいと感じる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「十年ぶりに再会して、姉と弟はそれぞれに、相手が十年ぶんの年齢を身につけていることを認めないわけにはいかなかった。年月はその取り分をきちんととっていくのだ。そして相手の姿は、自分自身の変化を映し出す鏡でもあった。」 「僕の中でどうしても納得のいかなかったいくつかの疑問が、それですっと腑に落ちた。なるほどそういうわけだったのかってね。それでずいぶんらくになれた。曇っていた眺めが、一瞬のうちに開けたみたいに。ピアニストになるのをあきらめて、ゲイであることのをカミングアウトしたことで、まわりの人は失望したかもしれない。でもわかってほしいんだけど、そうすることで僕はやっと本来の自分に戻ることができたんだ。自然なかたちの自分自身に」 「嫉妬の気持ちというのは、現実的な、客観的な条件みたいなものとはあまり関係ないんじゃないかという気がするんです。つまり恵まれているから誰かに嫉妬しないとか、恵まれていないから嫉妬するとか、そういうことでもないんです。それは肉体におけるし腫瘍みたいに、私たちの知らないところで勝手に生まれて、理屈なんかは抜きで、おかまいなくどんどん広がっていきます。わかっていても押し止めようがないんです。幸福な人に腫瘍が生まれないとか、不幸な人には腫瘍が生まれやすいとか、そういうととってありませんよね。それと同じです」

    0
    投稿日: 2025.10.05
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    母が読んでいて気になって読んでみた本。 この本を読んだのが始まりでここから読書することが習慣になった。 この本がめちゃくちゃ面白かったから、という理由ではないんだけれど読みやすかったしもっと他の本にも挑戦したいと思ったから私にとって思い出の本。 品川猿が不思議だけどおもしろかったな〜 短編集なのと場面が想像しやすかったのがよかった。

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    日常にありそうな、ちょっと不思議な物語を書いた短編集です。 村上春樹の作品は、表現がとても知的で、格好よく、心地よいリズムで物語が進むので、すっかりハマってしまいます❗️ この作品もめちゃめちゃ良かったです

    16
    投稿日: 2025.09.20
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    5つの短編どれも楽しめた。特に『ハナレイ・ベイ』が良かった。話としては普通だし他の4つの短編に比べると不可思議さは少なめかもしれない。それでも何故か『ハナレイ・ベイ』に惹きつけられる自分がいました。最後の終わりかたも良くて文章のリズムとおだやかに流れるような情景とハナレイ・ベイという文字で締めくくる感じがすごくグッと来た。

    20
    投稿日: 2025.07.19
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    心の深層に触れる、静謐で奇妙な全5編。喪失と繋がりが幻想的に交錯する作品集。最新短編集『一人称単数』に登場する品川猿の前日譚も必読です。

    10
    投稿日: 2025.07.12
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    流れるような文章で引き込まれた。 ハルキストじゃないけど、何故か読みたくなる。 長編だとクドい時もあるけど、短編だとさらさらっと読める。 どの人も魅力的だった。 リーマンショック前の本だけどメリルリンチとか証券アナリストっていう職業が出てきて、村上さんはその頃から外資証券会社って胡散臭いってわかっていたのか。 品川猿が少し不思議だけど、平和で面白かった。品川区役所、私も北品川に住んでいた時、仕事を辞めて国民健康保険になったらどうなるかよく聞きにいったけど、親切だったな。懐かしい。

    0
    投稿日: 2025.06.23
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    ファンタジー、村上ワールドの短編集、改めてそもそもすべての村上春樹の小説は奇譚だしファンタジーであったことに気づく。

    1
    投稿日: 2025.06.02
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    「日々移動する腎臓のかたちをした石」と「偶然の旅人」が特によかった。キリエの職業に関しては自分の予想からは大きく外したけど、それはそれでいいなあと合点がいくものだった。Charles Dickensの荒涼館は読んでみようと思う。

    0
    投稿日: 2025.05.30
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    ・ピアノの調律師の話 偶然が自分の思考とピントが合ったときに、起きる出来事について面白い切り口で語ってくれた。 読みながら、私自身が実体験として起こってる出来事が偶然とは思えないことが重なることを経験しており、スーッと入ってきた。読んでいて心のどこかが明るくなる感覚があり、思考は現実化することもたしかにと思った。

    0
    投稿日: 2025.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村上春樹の東京奇譚集を読んだ。 読む前のイメージとしては、奇妙な話が読めるのかなと思っていた。 実際に読んでみると、奇妙な話というよりは、運命の不思議さについて語る話かと思ったが、最後の話は奇譚らしかった。 短い分量ながら、心にささるような話が多かったのは流石だと思った。 全体の評価としては、軽く読める割に、心を動かすコスパの良い本だと思う。

    0
    投稿日: 2025.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    筆者の周りで起きた『世にも奇妙な物語』をまとめた5編からなる短編集 それぞれのエピソードの主人公に対して奇妙な出来事が(偶然)起こり、人生が動き出す、という話。 全体を通して「ありのままの自分を受け入れる」重要性を説いている話だと感じた。 (以下ネタバレを含む) 最も印象的だったのは最後の短編「品川猿」(タイトルだけで面白い)のラストシーン。 自分の人生に対してどこか一歩引いた目で冷めた感じで俯瞰しているような主人公なのだが、最後にはこれまでの人生を全て受け入れる事を決意し新たな人生を歩み始める。 自分のコンプレックスや辛い過去と向き合うことで人生が必ずしも好転するとは限らない。それでも自分の人生を生き抜こうとすることは単純な損得勘定を超えた高尚な感情だと思った。 本書は「奇譚物語」としているが、実はこれらの物語は各エピソードの主人公が自分という存在を受け入れた(もしくは受け入れなかった)から起こった必然性を帯びた物語なんじゃないか。 ここまでいろんな事を書いてきたけど、正直2周読んでも何を言おうとしているのかわからない部分が多い難しい小説だった。

    0
    投稿日: 2025.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村上春樹さんの短編集。 不思議で奇妙な、ありそうにない5つの物語。 現実味ない内容なのにしっかり感情移入できた。 個人的には『偶然の旅人』と『品川猿』が特に好き。 『偶然の旅人』 – 偶然の一致というのは、ひょっとして実はとてもありふれた現象なんじゃないだろうかって – 日常にある些細なきっかけで自分の価値観が覆されることがあるように、小さな偶然や出会いが人の心や関係性を変化させるきっかけにもなりうる。 印象に残ったフレーズを自分なりに要約すると「日々の中で偶然の一致はありふれているけれど、意識しなければ気付くことさえできない。自分が強く求める気持ちがあれば、後に一つのメッセージとして浮かび上がってくるのではないだろうか」と解釈した。確かに、普段の生活では仕事など目先のことに追われてばかりで点と点が結びつくような出来事があっても気付いていないだけかもしれない。いま日常の中に見落としている“偶然”があるのかもしれないと、少し周りに目を向けたくなった。 『品川猿』 誰かから名前を尋ねられたとき、時々自分の名前が思い出せなくなる安藤(旧姓:大沢)みずきと品川区役所の「心の悩み相談室」のカウンセラーとして勤める坂木哲子がみずきの症状の原因を解明する物語。 自分が直面している悩み、身体の症状を夫に伝えられないのはとても苦しいのではないだろうか。夫にも理屈っぽい部分がある一方で、結婚生活に不満や違和感を抱いているわけではないことに安心した。 終盤の " 名前が思い出せなくなる原因 " に辿り着いた瞬間タイトルの伏線回収され腑に落ちた。言葉が話せる猿、出逢ってみたいなあ。 名前を盗むのと同時にネガティブな要素も汲み取れるという猿から、母と姉が自分のことを愛していないと告げられていたのは胸が痛くなった。私も離れて暮らしている家族にそう思われているのではないかと急に不安な気持ちになった。 私にも目を背けていたい、心の奥底に閉まっているものがあるからこそ「認めたくない事実に目を逸らし、辛いこと、嫌なことを見ないように生きてもいつかはその事実と正面から向き合わなくてはならない」という言葉にハッとさせられ、しばらく考え込んでしまった。 頭ではわかっているけれど、なるべく「いま」に集中し前向きに生きるためには必要な策略でもあるからその日が訪れるまで逃げ続けてもいいんじゃないだろうかとも思う。 全ての物語50〜70ページ程度で分量は少ないけれど、どれも読み応えがあって良かった。

    0
    投稿日: 2025.05.05
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    初めての村上春樹。あっと驚くような特別な設定ではないものの、隣で実はさ〜と話始めるかのような温度感。の割には飽きずに読めて面白い。

    0
    投稿日: 2025.05.01
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    ハルキング、恐るに足らず。(ポケモンみたいにゆーな!) 苦手意識のあった世界のムラカミ。 二十年ぶりくらいに読んでみたら、普通に面白く、ホッとした。 はじめての出会いは高校生の時、ひとつ年上の女の子の文通相手が『ノルウェイの森』をおすすめしてくれて読んだ。エロかった。 刺激の強いシーンのおかげで、エロかった、しか記憶にない。 二番目の出会いは『ねじまき鳥クロニクル』。 妻がいなくなった、くらいしか覚えてないが夢中で読んだ。 その『ねじまき鳥クロニクル』が、Eテレの100分de名著で特集されていたので、いっちょ村上春樹でも読んでみるか、と、今回、積読の本作を紐解いた。 ちなみに新潮文庫の夏のプレミアムカバー、鮮やかなレッド。 とても翻訳の上手な海外小説みたいな読み心地。 謎と不思議の多い展開と相まって次へ次へと先が気になり読みすすめた。 比喩も素晴らしく、変な引っ掛かりもないのに印象に残る。 言わんとしていることは、わたしにははっきりとは分からない。 でも、言語化できない、さみしさのようなもの、を感じる。 ハマっている方が世界中にたくさんいるのも分かる、と思った。

    40
    投稿日: 2025.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    知人からもらい受けて読了。 ザ・村上春樹である。村上春樹らしい奇譚の短編集。 この世のものではないもの、この世ではないどこか、この世ではありえないこと、そんな不思議なお話たち。 久しぶりの村上春樹だった。面白いかと言われると、なんとも言えない一冊だったなという印象。不思議な読後感である。

    0
    投稿日: 2025.04.22
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    藤子・F・不二雄風の SF(少し不思議)に分類される様な ストーリーが集まった短編集。 若干のホラー要素と 不条理さが 物語全体を侘しい雰囲気で包んでいる。 とても読みやすく 性的描写も少ないので、 村上春樹入門として オススメしたい。 個人的には 『偶然の旅人』 『ハナレイ・ベイ』が好み。

    0
    投稿日: 2025.04.14
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    村上春樹さんの中では、読みやすい分類かもしれないです。 わたし的に、腎臓のお話が好きでした。 何事にも理由があるって、ほんとに分かりやすく、忘れやすい気がします。

    0
    投稿日: 2025.04.14
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    《目次》 「偶然の旅人」 「ハナレイ・ベイ」 「どこであれそれが見つかりそうな場所で」 「日々移動する腎臓のかたちをした石」 「品川猿」

    0
    投稿日: 2025.03.31
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    掛け値なしにおもしろかったです。 短編なのですらっと読めるのにその代わりなにか心になにか思わせるメッセージ性というようなものもあり、読後感が良いです。 伏線の回収や明快なテーマ性を求めている人にとってはよくわからないものですが わからないものはわからないままに、という余韻を楽しみたい方にとっては読むごとに楽しめるのではないかと思います。 とくに、品川猿、はとても好きです。 名前をテーマにした作品でした。 羊をめぐる冒険にも通ずる所在、責任、承認について考えました。

    0
    投稿日: 2025.03.30
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    『一人称単数』を読む前にまずこれを読まなくちゃと思って手に取ったけれど、とてもわかりやすく、共感を呼び、スゥッと入って来た。村上氏にしては珍しいタイプかも? なんというか、旅先に持っていって、ふと空いた時間にページを開けるようなポケットブック。 こんな類の本が欲しかったから、なんか得した気分。

    0
    投稿日: 2025.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村上春樹氏2005年の作品。5篇からなる短篇集。 シュールで微熱的な、得も言われぬ魅力のある作品集だと思います。 ・・・ 一番のお気に入りはやはり、巻頭を飾る「偶然の旅人」。 ゲイの調律師が、オフの日に郊外のショッピングモールにある喫茶店で読書をしていて、とある主婦と出逢い、すんでのところで一線を越えそうに。勢いを殺すべく、その時点でゲイをカミングアウト。そこでより一層深く互いのことを話し、その女性にも不安や悩みがあることを知る。それをきっかけに、ふと、かつて仲がよかった姉を思い出す。 20歳そこそこでゲイのカミングアウトを切っ掛けに、結婚直前であった姉とは疎遠になってしまった。その虫の知らせのような思い付きから彼は十数年ぶりに姉に電話をかけ、その日に会うことに。 かつて語りきれなかったわだかまりや想い、すれ違いや若気の至りを吐き出し、再び関係性を築く姉弟。姉の夫や彼らの子どもたちとも仲良くできるようになった、という話。 ・・・ 私がいいなあと思ったのは、あたかもこれが「日常の奇蹟」みたいに見えたから。 単なる偶然かもしれない、たまにあることかもしれない、でもやっぱりなかなかあることではない素敵な偶然。そういうのが奇麗に、そして淡く描かれている点が良かったと思います。 それ以外の短篇は以下の通り。 「ハナレイ・ベイ」 「どこであれそれが見つかりそうな場所で」 「日々移動する腎臓のかたちをした石」 「品川猿」 私がこれまで読んだ村上作品(長編)よりも、タッチも分量もライトで読みやすいかと思います。 ・・・ ということで村上氏の短篇でした。 「だから何?」「どういう意味があるの?」と問い詰めると楽しめません。 そういう世界、そういう瞬間があったら面白いね、と、あるそうでない話・信じられないけどあるかもしれない話を楽しんでいただければと思います。 ポール・オースターの『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』が好みの方は楽しんでいただけるかもしれません。テイストがちょっと似ていると感じました。

    0
    投稿日: 2025.01.21
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    久々の村上作品。短編なので、頭が疲れている時でもスルスル入ってくる。これを機に村上作品にまたハマりそう。と思わせてくれる一冊だった。

    0
    投稿日: 2024.10.06
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    読みやすかった。どの短編も不思議ながら小気味よく終わる。品川猿が好き。また読み返せば、違う感情も生まれてくるだろう。半日も掛からず読み終えた。おもしろい。

    0
    投稿日: 2024.10.06
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    久しぶりに読みたくなり手に取る。ちょっと不思議な話が語られる短編集。私が経験したちょっと不思議な話とはなんだろうと考えてみる。 ・御巣鷹山飛行機事故が起きた日の話 ・海に沈む自分を見送る夢を見た話 どちらも物語にはならないな。 短編集の中に出てきた「本当に意味をもつ女は三人しかいない」は忘れていたが、学生の頃読んだ後結構引きずったな、「私の意味をもつ女性は誰か?」と。 やはり、そういう意味では、春樹氏に感化されて青春時代を送ったし、言葉に不思議な力を乗せる能力がある作家だと思う。

    0
    投稿日: 2024.09.27
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    どこかがほんの少し奇妙な物語。 主人公たちは皆、自分を外から見ることができるような感じ。でも、なんでも知っている、理解しているわけじゃなくて、わからないことをわかっている。 静かに強く、少しずつ進んでいる。そんなお話。

    0
    投稿日: 2024.08.14
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    村上ワールドが炸裂した短編も収録された本作。個人的には『偶然の旅人』と『品川猿』が特に面白いと感じた。タイトルにもある通り奇譚な物語が集められた短篇集。不思議なさストーリーばかりだが、どこか現実味もある作品で、5篇とも自分好みな作品。自分の身近にもこんな話がありそうだなと思わされる。 村上作品にはよくある明確な答えの提示されていない作品も多く、あくまで書き手は中立を保っているところに好感が持てる。どれも丁度良い長さの作品で、読みやすくよい読書時間だったと思わされた。

    19
    投稿日: 2024.07.29
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    村上春樹の作品が好みでない人に是非読んでほしい一冊 作家としての村上春樹ではなく、人間としての村上春樹が垣間見える瞬間が多く、これまで勝手にレッテルを貼っていた村上春樹という人間の像が塗り替えられるような一冊となった 無論、「これぞ村上春樹」という作品も収録されているので、万人に読んでもらいたい一冊

    0
    投稿日: 2024.07.15
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    「品川猿」は春樹ワールド。掛け値なしに面白い。非現実的な設定でありながら、最後はこんな猿がいてほしいと思えてくる。私も持ち去ってほしいものがある。 「偶然の旅人」のような偶然はいくつも体験した。虫の知らせのようでもあり、必然でもあるような気もする。強い思いが偶然を引き寄せる。 我々は日常的に起こる偶然の一致を見逃しているだけという発想にびっくりした。本当にそうかもしれない。 「ハナレイ・ベイ」 アメリカンエクスプレスのカードでサメに襲われた息子の火葬費用を払う。起こった事実を受け止める間もなく、心を現実が追い越し、置き去りにしていく。 なぜなのか片脚のサーファーは母には見えない。それでも見ようとする母は強靭なメンタルと愛を持っている。 「どこであるらそれが見つかりそうな場所で」 突然の喪失ショックで、中間世界を彷徨ってしまったのか。呼ばれたけれど戻ってきたのか。 そう言えば、母が亡くなる前に、夢の中で死んだじいさんに手を引っ張られたと話していた。 「日々移動する腎臓のかたちをした石」 「ねえ、淳平くん、あらゆるものは意思を持っているのよ。」風にも、石にも。きっと小説の中の石も。 学生時代、哲学の授業で「出会いの哲学」を学んだ。それにも少し通じる。しかし、村上春樹さんは不思議なストーリーでずんずん読ませ、その中に箴言や哲学を落とし込む。やれやれ、まいった。

    64
    投稿日: 2024.07.05
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    村上春樹の長編は途中で脱落してしまうことも多いですが、一話一話が短いので脱落せずに楽しんで読み終えられました。

    1
    投稿日: 2024.06.18
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    久しぶりに読む村上春樹作品でしたが、やっぱり良かったです。そこまで印象に残らないものもありましたが、どれも読みやすいしわかりやすい。品川猿が一番意外性と愛嬌のある面白さで良かったです。

    9
    投稿日: 2024.06.11
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    5つの話が収録されているが、“どこであれそれが見つかりそうな場所で“と、“品川猿“が特に面白かった。前者は推理もののようでありながらファンタジーで、後者は何より猿が面白くて笑ってしまった。よくこんな猿というキャラクターを思いつくものだと思った。 「猿の分際でとんでもないことを言うやつだ。」p241

    21
    投稿日: 2024.05.20
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    作者の短編集読み漏らし③ 個人的にぐうの音も出ない傑作だった。 全ての作品が、設定や描写とは違う部分で勝負している。 日常に異界の雫を一滴落とした様なバランス感に、池澤夏樹の作品世界に通ずるものを感じた。とにかく読みやすい筆力に、“洗練”という単語が浮かぶ。 読み終えた後、自分若しくは誰かをどこか肯定したくなる様な、作者の押し付けがましくない物事に対する考え方の提示がある。 5篇どれも甲乙付け難いが、『ハナレイ・ベイ』は特に琴線に触れる良さだった。

    12
    投稿日: 2024.04.24
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    特に『偶然の旅人』と『ハナレイ・ベイ』が好きだった。 サチみたいな女性に憧れる。 品川猿が目的で読んだ本だったけれど、読めて良かった。 『品川猿』もそこで出てくるんだ、と。 今度はもう一度、一人称単数の品川猿を読み返してみたい。

    1
    投稿日: 2024.04.16
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    村上春樹3冊目だったけど1番分かりやすく、読みやすかった。 どの話も何がどうなるのか予想がつかず、思わぬ着地をするものばかりで楽しい読書だった。

    1
    投稿日: 2024.03.27
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    人生で初めて、村上春樹の本を読み終えた。(たぶん) すごい人なのは知っているけれど、文章の感覚が合わなかったらどうしよう、と食わず嫌いで避けて通ってきた。文章の感覚は気にならなかった。これから読んでいけそう。

    1
    投稿日: 2024.02.18
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    これはトミー・フラナガンとアルバム、J.J.ジョンソン「ダイアル j.j.5」が好きになる小説である。最初の3ページから登場。 僕個人的には逆で、そのアルバムを中学生の頃に買って、全ての曲の主要メロディーを口ずさんでいた。そのアルバムの2番目の曲の素晴らしさを並べる村上春樹に参ってしまった。 つまりアルバムやプレーヤーが好きなだったので、作家を好きになってしまったのであります。

    1
    投稿日: 2024.02.01
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    村上春樹の短編を初読み。 んなアホな!とツッコミたくなる話ばかりだけれどなぜか憎めないし、心のどこかでこの話が本当だったら素敵やなと思っている自分がいて。 おそらくどの物語も完全にフィクションなんだろうけど(作者本人による前書きはとりあえず置いといて笑)、そこはやはり村上春樹でオシャレなファンタジーという印象。 そして、本当に文章が上手い。上手すぎる故にスルスルと読めてしまうから、読む側にとっては瞬時に意味をとらえることができるからどうしても物語そのものが読む側にとって軽い印象になってしまう。 この軽い感じが、私の村上春樹の苦手な所だったけれど、今回短編を始めて読んでみて完全に頭が切り替わった。上手いんやこの人!超絶上手いんや。 そして軽い印象が残る理由もうひとつ分かった。 結末がなぜか明るいんや!それも太陽のような明るさ。 どんなに途中が暗くて理解し辛くても、最後はカラッと抜けている。 最後の猿の話がめちゃくちゃ良かった!動物への愛も感じられて。 短編でもやっぱり村上春樹作品の苦手な所見つけてしまう自分だけれど、ようやく好きな所もいっぱい見つけることができて、これからそれも踏まえて作品を楽しめると思うとワクワクしかない^_^

    1
    投稿日: 2024.02.01
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    Audibleで読了。 摩訶不思議な話の短編集。さっぱりとしていて明瞭で面白くて、読み易かった。 イッセー尾形の朗読のクセが強くて、たまに「違う!この人はそんな話し方じゃないはず!」って言いたくなったが、内容は良かった。

    1
    投稿日: 2024.01.29
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    短編集は手軽に読めるし、長編小説より必ずしも内容が薄いというわけでもなく、しっかりとストーリーとして成立しているので良い。サクサク読めて読書に対するモチベーションが上がるという点は長編小説よりも優れていると思う。

    0
    投稿日: 2024.01.27
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    ノルウェイの森のあとに読んだからかクセが強くなくて、感情移入するところもあり、でも不思議な世界観もあり、すごく読みやすかった。

    3
    投稿日: 2023.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名前を取る猿の話が印象的だった。前に読んだ「一人称単数」で出てきた猿だろうなと思ったからかもしれない。 日々移動する腎臓の形をした石は、その短編自体が短編に登場する主人公が書いた作品なのか?と、境目がわからなくなった。もう2,3回くらい読みたい。 私は、不思議な出来事に遭遇したことがないけど(覚えてないだけ、気づいてないだけかもしれないが)、そんな不思議なことが本当にあってもいいよなと思う。そしてできればハッピーな形で自分のもとに舞い込んでほしい。

    2
    投稿日: 2023.11.10
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    長編ほどのクドさがなくとても読みやすい。一方で、どの短編をとっても、主人公はどこか欠けていて(人間的に何かしら欠落している部分がある、もしくは喪失の渦中にいる)、そういうところがとても村上春樹の作品らしいと感じた。 『品川猿』は、インフルエンザの時に見る夢を文章に書き起こしたみたいな作品で、特にお気に入り。ギリギリ理解できるが意味不明な展開でプロットが淡々と進んでいく感覚が、心地よい滑稽味と多少の不安感をもたらした。 摩訶不思議だけどミステリーではなくリアリティーがあり、「もしかしたらこの世界のどこかで本当にこういうことが起こっているのかもしれない」という錯覚を起こさせるようなリアルさがそこにある短編集。我々にとって、喪失のリスクは日常に転がっているものなのだ。

    10
    投稿日: 2023.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5つの短編集。5つの中だったら「日々移動する腎臓のかたちをした石」が1番面白かった。 以下ネタバレあらすじ  昔、主人公が父親から言われた一つのこと「男が一生に出会う中で、本当の意味を持つ女は3人しかいない。」  時を重ね小説家となった主人公は女性と出会うたびに、その言葉を自分自身に問いかける。そんな父の呪縛にとらわれた日々を過ごしていく中で、主人公は聡明で謎につつまれた女性と出会う。主人公は彼女との会話を通して徐々に心惹かれていき、大切な存在であることを実感する。 出会いと並行して小説を執筆し、完成させ、彼女に報告しようとした。しかし突如として彼女は姿をくらます。そのとき主人公は心を欠落を感じ、喪失感を抱えながら過ごす。そして彼女が「本当に意味を持つ女性の一人」だったことを知り、喪失感を抱えたまま人生を生きることとなった。  主人公が執筆した小説「日々移動する腎臓のかたちをした石」の結末と彼女との結末が同じで、現実が小説に影響し、皮肉にも小説が切ない現実を暗示しているようで面白かった。 下の感想で「医師を揺さぶる石の意思」という文中に出てくるダジャレから作られたショートショートなのではないかという考察が好き。村上春樹はユーモラスな人だから現実味がある。

    3
    投稿日: 2023.10.16
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    車中の共に選んで~すべて、既読3回目 だが何度読んでも底が深く、新たな視点や見える深奥の景色が異なっていく。 5編の短編作品が掲載・・私的には色、匂い、温度感が共通しているように思えた。 東京、現実味のある風景~ハルキ氏の自叙伝的要素も感じられたのもあって、混迷の中での読書ではなく、サクッと読めた。 今回は「ハナレイ・ベイ」が最も視覚的に立ち上がってきた想い。 前回読んだ時、これが映画化されたのは知らなかった。 今回読むと、まさに視覚化にそぐう。 【イワクニから機関の米国人とサチとの対峙・・その場面を思い浮かべると・・・・米国人の言い分が当時のアメリカの最大公約的に感じられたし、若者2人の感触は当時の日本人の最大公約的に感じ取れた。 「どこであれ・・・」の作品の淡白さが逆に、何とも軽快なリズムで脳に響き、楽しかった~ようこそ、三角形の世界へ戻ってきてくれてという語り、不安神経症の母親とアイスピックのようなヒールを履いた妻。なんということのない表現に煌めきを覚える。 「日々移動する・・」の作品・・哲学的というか腎臓石が眼前で見えるような感覚を覚えさせる。謎めいて、訳が分からない展開。綱渡りの女性と相まっての効果が半端ない。 「品川猿」これは不条理の極めつけ・・ありえない設定の基に存する役所課長。カウンセラーがその妻って・・もっともらしく語りをする猿・・アハっていう読後。 東京に片隅を切り取るシーンがくっきり映像を結ぶ

    1
    投稿日: 2023.10.06
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    短編集だけど、良い読後感でした。村上作品にしては説明書きがあって分かりやすいなぁと感じた。 5つどれも面白いけど、日々移動する腎臓のかたちをした石が個人的には1番気に入ったかな。失って初めて気づくんだよね。最初から意味があるかどうかではなくて、それは後で勝手に決めればいい。一つ一つを大切にしてその時にできる精一杯をやる。そうして良い経験を重ねたいと思った。

    2
    投稿日: 2023.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「偶然の旅人」★★★ 「ハナレイ・ベイ」★★★ 「どこであれそれが見つかりそうな場所で」★★ 「日々移動する腎臓のかたちをした石」★★★ 「品川猿」★★★

    2
    投稿日: 2023.07.20
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    新作『街とその不確かな壁』を読んだことで春樹熱が高まって手にとった。  幻想的で日常と非日常の境があいまい、といういつもの村上春樹作品とは雰囲気を異にする。「日常のすぐ隣にある不思議」といった感触の話たちはいわば、村上春樹のショートショート。 かなり読みやすくて村上春樹ビギナーに勧めるとしたら本作だ。★5  なかでも印象的だったのは、水難事故で亡くした息子に対する心の整理のために事故現場のハワイに毎年通い続ける母親の話、「ハナレイ・ベイ」。映画化もされているようだ。文中にとても印象的な言葉があったので備忘録として以下に残しておく。 --------------- 正直なことを言えば、サチは自分の息子を、人間としてはあまり好きになれなかった。もちろん愛してはいた。世の中のほかの誰よりも大事に思ってはいた。 しかし人間的にはーそれを自分で認めるまでにはずいぶん時間がかかったのだがーどうしても好意が持てなかった。 --------------- 愛していたし大事に思ってはいたが、好きになれなかった。この感覚がとてもよく分かる。というよりも、最近抱えている人間関係の悩みは「まさにこんな気持ち!!」と膝を打ったほど。  最後に、別エピソードについて自分の妄想を述べて終えることにする。 短編「日々移動する腎臓のかたちをした石」は、村上春樹が"医師を揺さぶる石の意思"というダジャレから想起•発展させたショートショートではないか、と勝手に想像してニヤニヤしている。

    3
    投稿日: 2023.07.02
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    エッセイから短編まで、村上さんの色々なテイストの作品を少しずつ味見できる素敵な短編集! 個人的には『ハナレイ・ベイ』『品川猿』が好みでした。

    4
    投稿日: 2023.07.01
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    村上春樹の作品は自分的には、そんなに合ってない部分もありますが、短篇の面白さが、十分出ている。 「ハナレイベイ」は映画も観ましたが、小説の方が良かった。

    8
    投稿日: 2023.06.29
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    普通にそれなりに楽しめる。短編ながらもしっかりと村上春樹らしさがあり、好きな人は面白いはず。初めての人はこんなもんなのかと思うかもしれないが、、、

    2
    投稿日: 2023.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昔読んだ作品。 この本は、5つの話が収録されているのですが、1つあたり、50ページで読める作品なので、手軽に読めて良かったです。 特に私が印象に残った話は、5つ目のお話の、「品川猿」というお話です。 この話は、1年ほど前から、自分の名前だけが思い出せなくなる、という症状を持った1人の女性が、区役所が運営しているカウンセリングに参加し、そこのカウンセラーさんが、なんで自分の名前だけを思い出せなくなるのかを探ってくれます。 実はその原因は、主人公の女性の学生時代の時に関係することでした。 主人公の女性は学生時代に、1つ下の後輩に、「私の名札を預かってほしい」と言われ、受け取るが、その数日後、後輩は自殺で死んでしまう。 名札をどうするか困った主人公は、誰にも打ち明けず大人になる。 そんなある日、主人公が持っていた後輩の名札と自分の名札が盗まれてしまう。 そしてその盗んだ犯人は猿でした。 その猿は、素敵だと感じた名前を、その人から盗んでしまう、という病気の持ち主でした。 主人公は、猿に名札を盗まれたことによって、自分の名前を思い出せなくなっていました。

    2
    投稿日: 2023.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    階段のお話は、読者に実際に徒労を体感させるというお話であったように感じます。 最後まで読んでみたけど結局どゆこと?…謎のまま。この「徒労体験」を予感させる要素が、作中の"矛盾するものごと"(でしたっけ?)として散りばめられていたのではないのでしょうか。

    2
    投稿日: 2023.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中性的なゲイのピアノ調律師が主人公の『偶然の旅人』、息子がハワイでサーフィンをしていたらサメに足を食いちぎられ死んでしまった母親サチの奇妙な物語『ハナレイ・ベイ』、自分の名前を忘れてしまう女性みずきが自分と向き合う『品川猿』等の短編小説5作品。 個人的なお気に入りはジャズあり、喫茶店の描写あり、女性との出会いありでハルキ節全開な『偶然の旅人』で、この作品の本質はLGBTQではなくユングの集合的無意識と超常的なシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)だ。 そんな私も、つい最近ユング心理学の本を読んだばかりなのだが、その後偶然にも村上春樹の数ある作品の中からこの作品に辿り着いたのかと考えるとちょっと鳥肌が立つのである。これもシンクロニシティか。

    3
    投稿日: 2023.06.02
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    偶然の旅人 ハナレイ・ベイ どこであれそれが見つかりそうな場所で 日々移動する肝臓のかたちをした石 品川猿 品川猿、またいた。 あって話をしたい。

    1
    投稿日: 2023.04.29
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    旅行のお供に持って行く本にはいつも悩む。もし外しても替えがきかないので。 小難しいのは頭に入らないし、かと言って面白すぎてストーリーをどんどん追いかけたくなるのも向いていない。 その点ではこの本は正解だった、と稚内行きの飛行機の中で最初の短編を読み終えて安堵した。 後日、この本を読み返した時には、空色と白い雲のツートンになった窓の外の景色と機内サービスの珈琲の味を思い出すだろう。

    2
    投稿日: 2023.03.03
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    村上春樹の小説は、ごく普通の生活をしているように見えて、その内側に確かな絶望や哀しみを抱える人を描いているように思う。その感じが好きだ。 ハナレイ・ベイは小林聡美で映像化してそうーと思ったら、吉田羊で映画化されてた。そっちかーと思った。

    2
    投稿日: 2023.02.16
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    知人がこの本が好きということで読んだ。 「偶然の旅人」という話がとても印象に残った。なんというか、色々凝縮されている感じであるが、頭の中ではすんなり映像化された。次の「ハナレイ・ベイ」も。 気になったフレーズ 「かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ。それが僕のルールです。」 「階段は何よりも大事だというのが夫の考え方でした。」 「観察して、観察して、更に観察して、判断をできるだけあとまわしにするのが、正しい小説家のあり方なんだ」

    2
    投稿日: 2023.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バイト終わり、電車まで時間があったので本屋さんに寄ったらたまたま見かけたこの本。裏表紙のサーファーという文字に惹かれて購入。駅の待合席に座り、バイトの差し入れでもらったチュッパチャプスを舐めながら読んだ今年初めての小説。 ハナレイ・ベイ 鮫に襲われて片足を失い亡くなってしまった息子の命日に毎年3週間ハナレイの町に訪れるサチ。 そこでの日本人サーファーとの出会い。 若い彼らを息子と重ねて、きっと波乗りに明け暮れているのだろうと。 母も昔ピアノに没頭し、息子が高校をほとんどドロップアウトしてサーフィンに明け暮れていた時も仕方あるまいと思った。 しかし、自分の息子を人間としてはあまり好きになれなかった。 わがままで、集中力がなく、やりかけたことを成し遂げることができないと。 サチはレストランでピアノを弾いている時にプロなんだと言われて「遊びよ」と答えた。 若いサーファーたちをろくでもないと言ったり、 息子を目にすることができないのは自分が現実を受け入れようとしてないから。 サチは結婚も続かないしピアノも中途半端。 アメリカン・エキスプレスで息子の火葬の料金を支払っていることを非現実的と思っていた。 ↓ 鮫は本当に出ると話した。 日本へ帰省後、ずんぐりにしたアドバイスは現実的。 ピアノを弾く間他のことは何も考えないし、弾かない時はハナレイのことを考える。 サチは、息子の死を通して現実に向き合い自分の生活に没頭すること、人を心から愛することができるようになったのかな。 品川猿 人の言葉を話し、人の名前を盗む人間みたいなサイズ感の猿なんて絶対に現実ではあり得ない話。 だからこそ面白おかしくて奇妙で。 そしてちょっとゾワっとさせる感じ。 すごく引き込まれた。 現実にはあり得ない話ばかりなのだけれど、どこかで本当にこんなことが起こっているんじゃないかと錯覚してしまう。不思議な短編集。現実逃避ができて楽しい。

    0
    投稿日: 2023.01.18
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    日常に存在するけれど盲点になって見逃しているであろう、不思議レベルが大から小まで幅広いお話たち。 どのお話もおもしろくて、自分の身にも奇譚みたいなことが起こってたりしてと考え、楽しくなるのです。

    16
    投稿日: 2023.01.12
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    ファンタジーよりも僅かに現実寄りの「偶然の一致」。 特に『日々移動する腎臓のかたちをした石』が秀逸。 他も珠玉級。

    0
    投稿日: 2023.01.03
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    きっかけは この短編集の中の「ハナレイ・ベイ」が映画の原作だったから 附箋 ・ピアニストトミー・フラナガン『バルバドス』『スター・クロスト・ラヴァーズ』 ・ペパー・アダムズ『10 to 4 at the 5 Spot』 ・プーランク『フランス組曲』『パストラル』 ・チャールズ・ディッケンズ『荒涼館』 ・かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃあならないとしたら、かたちのないものを選べ。 ・アルトゥール・ルービンシュタインの演奏するショパンのバラード ・ダッジ・ネオン クライスラー ・その場の雰囲気や、客層や、リクエストにあわせて、どんなスタイルででも演奏することができた。まさに「音楽的カメレオン」 ・ボビー・ダーリン「ビヨンド・ザ・シー」 ・忘れっぽいことは問題じゃない。忘れることが問題

    0
    投稿日: 2022.12.29
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    最近、村上春樹の短編がしっくりくる。 何故だろう、歳をとったから? 久しぶり長編で未読作品にチャレンジしてみよう

    0
    投稿日: 2022.12.19
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    ほんとにキザな男だな。 村上春樹が嫌いという人がいるのもわかる。僕は好きだけど。昭和っぽい少し軟派な人間はだいたいこの人みたいな考え方をして、この生き方に憧れてる。 奇譚というが、フィクションの範囲で、最初のお話のおかげでなんとなく受け入れられる。猿が喋っているのに。 ゲイの友人のお話が一番好きだ

    0
    投稿日: 2022.11.23
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    ドライブマイカーで初めて村上春樹を読んだ。ふと銀座のTSUTAYAでこれを見かけた。購入してから2日で読了。一種のカタルシスを感じた。

    2
    投稿日: 2022.11.20
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    「語らぬ者は、何を語るのか」 初めての村上春樹さんの作品でした。洋書を翻訳したような雰囲気と、詩や絵画を楽しむような作風でした。 淡々と進むのですが、これは一体何の比喩だろうかと考える作品が多かったです。多分、正解が無いのが正解なのかしら、と思いました。

    0
    投稿日: 2022.10.17
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    再読 短編でも春樹はしっかり春樹でした。 「ハナレイ・ベイ」がいちばん好きかな。 感傷と爽やかさが同居する、おもわずにやりとさせられる読後感は唯一無二でしょう。

    1
    投稿日: 2022.09.20
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    中々不思議な話が多かった。 「偶然の旅人」「ハナレイ・ペイ」「日々移動する腎臓のかたちをした石」が良かった。

    0
    投稿日: 2022.09.09
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    偶然の旅人、ハナレイ・ベイは何となくわかった。他の話しは頭の後ろに何か引っかかっているけれど、それが何かわからない感じだ。

    0
    投稿日: 2022.09.03
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    ■ Before(本の選定理由) 村上春樹の、新しい(他の作品に比べたら、ということだけど)短編集。 ■ 気づき 15年前、大学の頃に村上春樹の本を読んでいた際は、物語の舞台は見知らぬ土地だった。いまは自分も東京で生活し、地名も、それが示すニュアンスも距離感も分かるようになった。なんだか急に、物語を身近に感じた。 ■ Todo 多かれ少なかれ、こういう運命めいた感覚を得るときはあると思う。でもまったく憶えていない。すぐに手放してしまわないように、大切に箱に容れておかないとな、と反省。

    2
    投稿日: 2022.08.31
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    めちゃめちゃ好きというわけではないが面白かった。現実から空想へグラデーションしていくような短篇集の並びが魅力的だと思う

    0
    投稿日: 2022.08.08
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    お母さんのおすすめ。 村上春樹っていつどんな時に読んでも村上春樹で感動する。こんな会話してみたいわいつか。 東京(ハワイもあったけど)で起こるちょっと不思議なお話たち。おもしろかった。 偶然の旅人、ハナレイ・ベイ、日々移動する腎臓のかたちをした石、がお気に入り。いや5作品どれも好きだったかも。 わたしもバーとかパーティで知り合った男性に職業当ててもらって、はずれてたら「ノー」って言いたい、かっこよすぎる。短編集でも奇譚集でもしっかり村上春樹で最高でした。

    0
    投稿日: 2022.07.24
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    申し訳ないが、私にはまだ早すぎたようだ。 睡眠導入剤になったが、それはそれで良かった。 ちなみにハナレイベイが1番良かったなぁ。 あと、日々移動する腎臓みたいな石の話。あれは途中まで彼女の職業が医師だと思ってましたが、最後まで読むと良い意味で期待を裏切られましたね。面白い。

    2
    投稿日: 2022.07.08
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    面白かった。この短編集を読んで、少し短編に対する考え方が変わった。あることについて、断面を開いて見るような、核心がシステムとして機能している、あまり回りくどいことがないことが短編としての特徴、否、自分が好きな短編の構造なのかもしれない。ただ物語を受容することが楽しい。例えエンタメ的なことが無くても、主人公を一人の人間として作品に入りこむことが楽しい。『ハナレイ・ベイ』、『品川猿』が特に印象に残った。

    0
    投稿日: 2022.06.02
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    村上春樹氏の身近に起きたらしい都会の綺譚5編。 「偶然の旅人」 見知らぬ女性との偶然の出会いから、絶っていた家族との交流を果たしたピアノ調律師。 「ハナレイ・ペイ」 サーファーの息子を海で突然失った母親。彼を見つめるその後の人生。 「どこであれそれが見つかりそうな場所で」 都心のマンションの階段から突然失踪した男性を捜索する男。 「日々移動する腎臓のかたちをした石」 運命に関わる女性は3人と教えられた男。その二人目の女性との出会いと別れ。 「品川猿」 名前を忘れてしまう女性の本当の心の闇。 省略しすぎたかしら、読んでも思い出せないかも。 東京が舞台というところが魅力的。 短編とはいえ、村上春樹氏っぽい文章の流れと折々の会話。ですから、綺譚なのですが、あらそんなこともありそうですねと受け入れてしまう。 「どこであれ〜」が、日々東京の何処かでこんな事が起きていそうで好きですね。「品川猿」は、綺譚というより、通常の村上春樹という感じでした。

    30
    投稿日: 2022.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。あんまり理解できなかった。 一作目は、村上春樹がジャズバーで、この2曲を弾いてくれたらなぁと思ってたら引いてくれた話と、マイナーな小説をよんでいたら喫茶店の隣の人もよんでいたというはなし。 二作目は、サーフィンする息子をサメに食われて亡くした母親が、毎年亡くしたハワイに行ってると、息子の幽霊を見たという人と出会う話。女の子と上手くやる方法は三つしかない、相手の話を黙って聞く、着ている服装を褒める、できるだけ美味しいものを食べさせる。が印象的。 三作目は、マンションで二階下の義母の家から戻る途中で行方不明になった夫を探す妻の話。夫は仙台駅で見つかったが何をしてここまできたのか覚えてない。 四作目は、小説を書く男の話。父から言われた「男が一生のうちで出会う女で、意味を持つものは三人しかいない」という言葉に囚われている。 一人の女を好きになるが、ある日突然消える。恋愛を通じて彼女の職業を当てようとするがわからず、結局ラジオインタビューから、ビルとビルの間に張った綱を渡る人だと判明する。 五作目は、自分の名前が急に思い出せなくなることが多い女の話。カウンセラーに聞いていると、名札を盗んだ猿にあい、名札を返してもらうと症状が治まった。

    0
    投稿日: 2022.05.04
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    作者の作品だとすぐわかる安定した筆調がお気に入りです。 日常に微妙なバランスで非日常的要素を足して興味をそそられる物語に仕立ててくれて上手いな、と思う。 1番印象に残ったのは個人的な思いも混じるが、「偶然の旅人」です。作者がトミー・フラナガンのライブでお気に入りの2曲を続けて演奏してくれた興奮がとてもつたわった。 自分自身もかなりスケールは小さいが、同様の体験をした。飲食店でリンダルイスの20年以上前のアルバムを聴きながら心地よく過ごしていたが、お会計に進むときにイヤホンを耳から外したはずなのに同じ音楽が聞こえている。耳を疑ったが、やはり店内のBGMが同じ曲を流してくれていたわけです。これには相当驚いた。20年前のリンダルイスで、"This time I'l be sweeter"。すぐさま友人にこのエピソードを話すも、盛り上がらない。そこのところも「偶然の旅人」と同じ。 作者は音楽、特にジャズに関する造詣が深く、物語にもよく挿入してくるがそれも嬉しい。

    2
    投稿日: 2022.04.29
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    『日々移動する腎臓のかたちをした石』が一番好きだったが、全体的に同じくらい好きだった。爆発的な面白さはなかったが、他の春樹短編集と同じような感じで、のっぺりとした良さだった。

    0
    投稿日: 2022.02.21
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    年末に帰省した実家の本棚で見つけて手に取った。読み始めて、読んだことがあることに気がついた。会社員になり、妻になり、母になった私にとって10年前?よりおもしろく読めた。不思議な出来事が日常に現れては消える、5話の短編。読後は心に少し余白ができて、忙しい中でも家族との関わり、身近な出来事を大切にしたいと感じた。

    2
    投稿日: 2022.01.11
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    村上春樹の小説は短編の方が面白いのかもしれない。ぎゅっと濃縮されている。私が長編が苦手なだけかもしれないけど。

    1
    投稿日: 2021.12.28
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    偶然の旅人とハナレイ•ベイを読む。 偶然の旅人は、 ゲイのピアノ調律師が人妻との出会いをきっかけに、 10年ぶりに疎遠になったいた姉と連絡を取ってみる話。 ハナレイ•ベイは、 ハワイでサメに殺された息子に会いにハワイに行き、 息子を追う母親の話。 どちらも、 出会いや別れから、 普通だけど普通じゃない 特別だけど特別じゃない さまざまな人生について語っている。 比較的分かりやすく楽しめた、

    1
    投稿日: 2021.12.09
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    10年以上前に初めて村上春樹読むなら読みやすよと、友達に勧められた一冊。久しぶりに再読です。 私にとって初村上作品でした。 魂が救われるというか、再生というか…

    1
    投稿日: 2021.11.07
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    村上春樹氏の文章のリズム、久しぶりに堪能。 長期に渡り積読してた本書は、5話短篇集。 どれも腑に落ちない、釈然としない感の不可思議な物語。まさに【奇譚集】 何かを失い、そこから導かれるように前に向かって歩き出す。読了感は良し。 「偶然の旅人」は春樹氏自身が冒頭で登場し、実話を元にしてると念を押しているところが楽しい(^^)

    15
    投稿日: 2021.10.30
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    「品川猿」が好き 自分を愛する、受け入れること 親や他人に愛されること 人を羨ましく思うこと について考えさせられた 『ーそれは肉体における腫瘍みたいに、私たちの知らないところで勝手に生まれて、理屈なんかは抜きで、おかまいなくどんどん広がっていきます。』

    10
    投稿日: 2021.10.16
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    初めて村上春樹の作品を読了。短編集だったのでTHE村上春樹ではないのかもしれないが,よかった。読みやすかった。怪奇譚だけあってよくわからない不思議な話が多い。おすすめは品川猿。

    2
    投稿日: 2021.10.12
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    村上春樹の短編集の中ではかなり好きかも。一貫して不思議な雰囲気はまといつつ、村上小説にありがちな皮肉な描写が少ない。さっぱりとした読後感に好感が持てる。

    1
    投稿日: 2021.08.23
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    偶然の旅人 ハナレイ・ベイ どこであれそれが見つかりそうな場所で 日々移動する腎臓のかたちをした石 品川猿 「かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ」 「男が一生に出会う中で、本当に意味を持つ女は3人しかいない。それよりも多くもないし、少なくもない」

    1
    投稿日: 2021.08.09
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    なんだろう、日常なのに一つ要素を変えるだけで 一気に非日常に持っていく… 短編だけど春樹節炸裂してたな。 ピアノの調律師、品川猿がよかった。 浮遊感のある読後。

    3
    投稿日: 2021.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    起こりそうで起こらない、謎が解けそうで解けない感じがすごく好き。 人がどうしても見たくない、認めたくない感情が、無意識のうちに不思議な出来事を引き起こしているのではないかと思った。 品川猿が好きだった。猿喋るんかい。

    2
    投稿日: 2021.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて読む村上春樹。面白くて奥深い物語。 淡々な筆致でちょっと現実離れた不思議なストーリーが流れてくる。 読み始めるとすぐその世界に吸い込まれてしまう。心を引く言葉も所々ある。 一体なんの話だろう、何を言いたいのがはっきり分からないが、大丈夫な気がする。 心の奥に納めて、これからの人生でいつか思い当たることに出会える、多分、とそう感じている。 ーーー ところで松中優子が品川猿の存在を知っていたのでしょうか ? もし知らなければ、あの時みずきに「猿に盗まれないように」みたいなことを言わなかったでしょう… それに松中優子っていう人は一体どんな意味を持っているでしょう 彼女が持っている深い闇、それが普通への嫉妬なのか(こう解釈するのはちょっとつまらないが)。彼女は誰に何を嫉妬していたのか。みずきのような無色透明な人間なのか。周りから注意を向かれることなく自由に生きていくことの出来る人に嫉妬していたのでしょうか。

    2
    投稿日: 2021.05.05
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    猿が名前を奪ってしまうという話は、どこかで聞いた気がする!と思って読み進めたが、全く思い出せない、 でも絶対どこかで見たり聞いたり読んだりしたことがあるって感覚。デジャブか??

    1
    投稿日: 2021.05.03
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    短篇集です。『神の子どもたちはみな踊る』よりこっちの方が好みです。まあ、とにかく村上さんらしい作品集です。 村上さんはファンが多いと思いますが私はいつも理解できた気がしないです、小説が終わっても放置され取り残されたような気分になる。だからと言って好みじゃないということもないのでこれからも読んでいくでしょう。 『品川猿』はけっこうお気に入りで、『一人称単数』の中の『品川猿の告白』はぜひとも読もうと思っています。

    17
    投稿日: 2021.04.23
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    面白いけど…意表を突く…まったく。 「腎臓のような石?(当然腎結石では無い)」「パンケーキ?階段の踊り場?姿見?オールドファッション?」「品川に猿?(しかも敬語だし)」「カメにつられたサメ?(ダジャレ?)」「綱渡り???」…もう意味不明〜。 理屈じゃいけない…ミステリ小説じゃない…SFでもないしホラーでは絶対にない… 昔から、オオサンショウウオや「吾輩猫」もいることだし… 村上春樹は翻訳物がいいと思ってたけど、短編もいいですね〜。って、だんだんハルキストに引き寄せられてる……ウッウッ。 『ハナレイ・ベイ』だけは吉田羊(映画)のインパクト強すぎて、どんな文章も吉田羊になる。ある意味、村上春樹を超える、偉大な役者ですね〜。

    3
    投稿日: 2021.04.14
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    こんなこともあるもんなんだなぁと思う偶然の出来事は日々の中にたくさんあってそれは自然なこと。 ちょっとしたきっかけでそれに気付いたり気付かなかったりするだけのこと。

    1
    投稿日: 2021.04.07
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    現代ファンタジーともいえる短編集。 論理的なものでは解決できない、スピリチュアルなものだったり、勘だったり。 そういった感覚的な物を主題にした話だった。 短編集というのは個人的に苦手なのだが、すらすらと読み進めることが出来たのは流石ということなのだろうか。 こういう感じもアリなんだなあと、勉強にもなった。 すっきりしたりしなかったり。 そんなことは関係ないのだな。それが純文学だと感じた。

    1
    投稿日: 2021.04.06