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ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)
ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)
村上春樹/新潮社
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総合評価

357件)
3.8
72
137
107
14
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【2026年8冊目】 妻が家を出ていったらしい。なんの心当たりもない僕は途方に暮れ、結果として井戸の底に座り込んだ。頭上に見える半月、見えなくなってからの真の闇。妻はどうして出ていってしまったのか、小さなショルダーバッグとクリーニング店から回収した衣服だけを持って。「僕の周りには女性が多すぎる」――ねじまき鳥クロニクル第二部。  シンプルに可哀想って思いましたが、だからといって、「ちょっと考えごとしたいから井戸の底に下りるか」とはならないし、危機感がなさすぎる。なんで間宮中尉の話聞いた後にそんな決断できるんだ。 主人公から欠落しているものが、もともとだったのか、それとも加納姉妹の出現によって加速しているのか、誰にもわかりませんが、第二部の最後らへんに近づくにつれ、「もうここで終わってもいい気がするのに、第三部あるの?(ここからどうなるっての?)」という思いを抱くことになりました。 最後の最後で天啓!って感じで、「あ、確かに続くのね」とは思いましたが、どうなるんでしょう。奥さん帰ってくるのかなぁ、めちゃくちゃ帰ってこなさそう。 あと、やっぱり物語のほぼ冒頭からパスタ茹でてて「ま、また茹でとる!」ってなりました。あと、水質検査の結果、どうなりました? 初読:2012年11月12日以前

    2
    投稿日: 2026.01.13
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    第1部の中盤で描かれていた加納クレタの過去。 娼婦として生きていた過去を吐露する場面だったが、第2部ではより深く彼女の心理描写に迫っていた。  非現実と現実が絡み合った世界で話は進んでいく。 突然いなくなった妻のクミコ、政界に進出するクミコの兄綿谷昇、クレタ島に行く加納クレタ、そして、水の涸れた井戸の中に3日間入っていたトオル。 物語はどこに向かうのか、どういう結末なのか、3部に続きます。

    39
    投稿日: 2025.12.24
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    村上春樹さんの作品は、現実と非現実、意識と無意識の空間を描くものが多いように感じました。 哲学的で、難解で、でもとても引き込まれる作品でしたー❗️

    12
    投稿日: 2025.12.20
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    もう一度読む必要がある。 概念的な話だと思う。同時に、人生において 重要なことを多く語っていたと思う。 この世界では耳をじっと済ませる必要がある事(良いニュースは小さい音だから)や、他にもいくつかあった。クミコともう一度出会って欲しい。出会わないシナリオあるんかな?意識の表層で出会って終わりかな

    0
    投稿日: 2025.12.14
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    複雑に絡み合ってる謎を主人公がどう解決していくのか、自分の目で見ることができるのか次回3部の展開が楽しみです。

    28
    投稿日: 2025.12.03
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    基本抽象世界でものを伝えてこようとするから意味を汲み取りきれないことが多いんだけど、「クミコが堕胎手術を受けたとき、本当に大事なことは堕胎ではなく妊娠に関係したことだった」というのは比較的現実問題に目を向けていて村上作品にしては新鮮だった

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    「僕はふとしたことで家出をしたまま二度と家に戻れなくなってしまった。家に戻るための道を忘れてしまったのだ。僕は何度もそういう夢を見たことがあった。それは少年時代の僕の悪夢だった。行き惑うこと、戻る道を失うこと、もう長い間、そんな夢のことを忘れてしまっていた」 この文章を読み、ここだけは、わたしも主人公と同じだと思いました。ただ、わたしの場合は、子どもの頃ではなく、大人になってから、行き惑い、戻る道を失う夢を見るようになりました。目が覚めて「夢でよかった」とホッとして、夢のディテールはすぐ忘れます。現実に戻ると、迷いや不安はとりあえず脇に置き、日々、すべきことに追われ、病気や怪我を負えば、痛みとの戦いです。 第1部「泥棒かささぎ編」で、登場人物の一人、加納クレタは言いました。 「私の言う痛みとは純粋に肉体的な痛みのことです。具体的に申し上げれば、頭痛、歯痛、生理痛、腰痛、肩凝り、発熱、筋肉痛、火傷、凍傷、捻挫、骨折、打撲…そういった類いの痛みのことです。私は他人より遥かに頻繁に、そしてずっと強くそのような痛みを体験しつづけて参りました」 加納クレタほどではないにしても、痛みの苦しさはわかります。痛みとの戦いが生きることの証のようにも思えます。そして、また夜になれば、眠りの中で無意識の夢の世界に潜り、目覚めれば夢のディテールは忘れて現実を生きる…その繰り返しです。 主人公の岡田は、仕事を辞め、今は、現実社会から距離を置いた状態です。そして、自分の心の奥深くと向き合うことを選んでいきます。地上から隔絶された枯れ井戸の底に降りていく場面が印象的でした。 井戸の底で、目を開けていても自分の手のひらすら見えない暗闇の中で、肉体の存在は不確かなものとなり、のどの渇きや、空腹、息苦しさといった感覚だけが残ります。記憶・意識・感情・感覚がさまよう闇の世界は、自己と向き合うのにふさわしい世界だと思いました。 実際に、自分が井戸の底に行って、生死の境をさまようことはできないし、したいとも思いません。でも、読書する中で現実を離れ、意識の奥に潜り込んでいくような体験は貴重で、ある種の癒しにもなると感じました。

    16
    投稿日: 2025.11.15
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    思い出してきた。完全にここまで読んだ、というところに辿り着き、そこからは初めて読んでる感覚がしっかりあった。クレタ島いかんのかい!って思って20歳ぐらいの時に読むの辞めたんだった。

    2
    投稿日: 2025.09.29
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    ますます謎が深まるばかり。 これが村上春樹ワールドだなとしか思えない。 色々解決してすっきりするのだろうか。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    主人公の妻の失踪を主軸に物語世界が閉じた空間に入り込み,段々とその空間が狭まっていく感覚を読み進めながら感じる.妻の失踪という日常の延長線上の出来事が,第二次世界大戦という非日常の物語に取って代わられることで,本作品のいわんとする先がようやく仄見えてくる.

    0
    投稿日: 2025.08.30
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    あくまでここまで読んだ自分なりの解釈です。 この物語は、"僕(=トオル)が恩寵の光を得るための修行記録"の物語なのでは無いか。 つまりは、間宮中尉がノモンハンの井戸で獲得出来なかったものの総称としての恩寵です。 僕らは力を手にすると途端に居丈高になったり強権的になったりしてしまう。ではそうならない方法は何か?それはつまり"やれやれ"でやり過ごす事だ。卵の側に立つ事だ。でも、敢えてデタッチメントからコミットメント(バットを持って戦う)に向かわなければいけない時があるのだ。 その時に我々に恩寵の光が差し出されるのだ。 加納クレタをシャーマンのように扱うくだりも、綿谷昇が絡んで来る時の新しい村上春樹の地平も良いと思います。

    2
    投稿日: 2025.08.14
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    8.9/10 次第にあちらの世界へと呑まれてゆく。第3部では、猫もクミコもノボルも加納姉妹も、謎が尽きない。ラストの18章はあまりに美しく、まるでデヴィッド・リンチの世界を彷彿とさせた。「かまわない」と岡田が発した瞬間、思わず鳥肌が立った。 やってやれ。何かを、それを、暗闇の中であろうと、井戸の底であろうと、夢の中であろうと、抱きしめてやれ。 僕の最も好きなシーンは、カルタが暴力的に犯されたシーン。あれはやばい

    0
    投稿日: 2025.08.13
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    第一部の馬の話が印象に残ってて、本作の重要な場面で再登場したのが良かった。無意識中に、記憶に残るような書き方がなされているのだと思った

    0
    投稿日: 2025.08.04
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    第二部になってようやくこの物語の大筋、トオルのすべきこと(?)がわかって来た。居なくなったクミコを“連れ戻すこと”。待ってても絶対帰ってこないし、クミコの手紙は事情を説明してるようで核心は隠している。  物語がどんどん進んで来たぞーと思ったら、新しい人物•新しい要素•新しい謎がどんどん追加されて、もうこの物語がどこにどう着地するのか全く検討がつかないよ!!  間宮中尉からの手紙、ノモンハンでの出来事は違う作品を読んでるのかってくらいその時代その場所に引き込まれた。急に戦争の話??!と思ったけど、まあこれも後々関係があるんだろうなあ。と思ってたら井戸!!  何!どういうこと!全くわからない、けど面白い。

    7
    投稿日: 2025.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    突然現れる井戸、耳を澄ませる、ホテル、夢精、スポイルされた少女、空洞。メタファー。村上春樹の長編によく出てくるメタファーを1個ずつ重ねているだけように読んでいた。終盤〜は羊三部作でもこんな風になっていたと思う。(待っている→探しに行くべきだと気がつく。私の記憶違いかもしれない。)世界観が濃くて正直わからないことが多い。ずうっと既視感みたいな感覚に襲われるのは意図的な書き方?好感が持てたのはメイの「待っているなと思ったらそれをずっと待たせて見ていたくなるような意地悪をしたくなるときがある」みたいな言葉。2部は緊張感がない。1部のほうがあったかも。

    0
    投稿日: 2025.06.19
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    「今はまちがった時間です。あなたは今ここにいてはいけないのです」しかし綿谷ノボルによってもたらされた深い切り傷のような痛みが僕を追いたてた。僕は手をのばして彼を押し退けた。「あなたのためです」と顔のない男は僕の背後から言った。「そこから先に進むと、もうあとに戻ることはできません。それでもいいのですか?」

    9
    投稿日: 2025.06.14
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    何度か読み返している本書を数年ぶりに再読した。 今回は前回よりも深く物語を理解できたような気がする。 クミコからの長い手紙に彼女の真摯さのようなものを感じ、 笠原メイからは、現実から違う世界に行こうとする岡田亨をなんとか引き留めようとするいじらしさのようなものを感じ、 カティサーク飲みたいなぁと感じた。 また、数年置いて読みたいなと。

    0
    投稿日: 2025.06.06
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    予言がヒントをくれる 同姓同名の別人(ネコ)妻の服を着たほかの女 幻想の中で「今はまちがった時間です。あなたは今ここにいてはいけないのです」と言われる 幻想では、色々な部屋の入り口がある廊下をうろちょろした。そこにはトレーを持ったボーイがいる 鏡を見ると違うもの(アザ)が映っていた 前の住民その前の住民 クミコとクレタのドッペルゲンガー 憑き物がつきそれが剥がれる コーヒーとドーナツ 強烈な暴力を奮う 「ぼくはここで何をしているんだ? この女は誰なんだ?」馬が象徴するもの クミコは居なくなった。また不思議な夢を見る。メイとビールを飲む。マルタから電話でマルタとノボルと三人で会うことを言われる。 三人で会いノボルはクミコに男が出来たから離婚しろと言った。 家には間宮から手紙が来ていた。手紙には、外モンゴルの井戸の光の体験で恩寵を感じたが受けられなかったこと。その後脱け殻の時間を過ごしていることが書かれていた。部屋にクレタが来た。夢の中の交わりを説明されて驚いた。 メイから朝電話。その後空き家の井戸に行き縄ばしごで底まで降りた。 井戸の中でクミコとの馴れ初めを回想する。そして結婚、堕胎のこと。堕胎の時岡田は北海道出張中だった。そこで堕胎を電話で聞き、酒を飲みに行った。バーで歌手の男が歌っていた。歌い終わるとサービスとして別のことを始めた。店を暗くして蝋燭を点けそこにしばらく手をかざした。「痛みの共有」をやった。 そして井戸の底で幻想に行き謎の女に出会った。 目が覚めると縄ばしごが消えていた。その後それを引き上げたのはメイだと判る。メイは上から話しかけた後、井戸の蓋をした。 何日かして夜にクレタが蓋を開けてはしごを下ろしてくれた。が射なくなった。井戸を出て家に帰り食事をして、郵便受けに手紙を発見。クミコからだった。 手紙には、仕事相手と浮気したこと、性の喜びを感じたこと、今はもうその相手といないこと、そして岡田と別れる旨が書かれていた。そこにマルタから電話がかかってきた。 マルタは「悪いことがあなたに起こっている、体に変化がおきてる」と言った。そしてクレタが行方不明だと。しかし岡田はクレタのことは言わなかった。そしてはしごをかけたままなとこに気付き、外しに行くと井戸の底にクレタがいた。クレタはもう少し考え事がしたいと言ったのでそのまま岡田は家に帰った。翌朝井戸に行くとクレタはいなかった。その後この家の持ち主の叔父に電話した。この家に不思議はないか聞いたが、ないとのこと。駅前の不動産屋が家や空き家を知ってるとも聞けた。髭を剃ると頬にアザが出来ていた。そして寝ると夜中に起きた。となりにはクレタが寝ていた。 クレタはクミコの服を着て朝食を作った。それはクミコに似ていた。そしてノボルに犯された話の続きを話した。ノボルに体を触られ絶頂の快感と痛みを感じて自分が生まれ変わったと感じた。 夜、現実として岡田はクレタと交わった。そして彼女と自分のためにクレタ島に行くという誘いを受けた。 翌日メイに会う。交通事故で彼氏は死んだ(殺した)、自分の中のぐしゃぐしゃを潰したいのだと。クレタ島に行ったら手紙を書くと約束。 叔父が訪ねてきた。人生のコツを語る。それはじっくりと時間をかけて人を観察する単純なこと、「洗練された復讐」だと。 翌日叔父のアドバイスを試してみるため新宿で観察をして。コーヒーとダンキンドーナツを手に。11日それをやっているとギターケースを背負った男を見た。それは北海道の歌手だった。男をつけ古いアパートを見つけた。しばらく見張った後アパートに入ると男にバットで襲われた。反撃して蹴り、殴ったら男がニヤニヤした。現実に戻され殴るのを止めた。男のギターケースを開けるとそこには何も入っていなかった。怖くなりアパートを飛び出てバスに乗った。客は怪訝そうに岡田を見ていた。服は返り血で、手にはバットを持っていた。家につきバットをしまった。 家に帰って酒を飲んだ。その後寝ると悪夢を見た。歌手の男を追ってアパートに入り殴った。男は笑いながらナイフを取り出し自らの皮をむいていった。むき終わると皮が迫ってきて岡田の全身を覆い張り付いた。目が覚めて「逃げられないし、逃げるべきではない」と悟った。結局クレタ島に行かないことに決め、クレタに別れを言った。 クレタからクレタ島からなにも書いていない手紙が届く。クリーニング屋から連絡があり、行くとクレタにあげたクミコの服だった。支払いはマルタの模様。 間宮中尉に手紙を書くと、返事が来た。私も「井戸に何かある」と今でも希望のようなものを持っていると。 メイは学校に行くことになった。そして空き家は壊され、井戸も埋められた。 プールで泳いでいると幻影を見る。そこで確信したのは「あの電話の謎の女はクミコだ」ということ。「私の名前をあなたは知っている」と闇の中から訴えながら助けを求めていたのだと。

    0
    投稿日: 2025.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第1部に続けて読了。第2部は何といっても井戸のシーンが印象に残る。井戸に入ろうなんてことは考えもしたことがないが、主人公は淡々を準備を進め、井戸に入る。この経験を通じて主人公が得た/失ったものが何かは知る由もないが、井戸の底から見上げた夜空がノモンハンと繋がっていたことは、示唆的に感じた。夫婦が描かれていることもあり、どこかこの物語は「陸続き/地続き」がテーマのようにも感じる。ノモンハンと今の自分たちの生活は繋がっているし、妻が家を出たことも何か特別なきっかけがあったわけではなく、それまでの出来事との地続きに起きた事象である。以下に記載した登場人物の発言にもそう思わせられる要素が含まれている。 特に印象に残った箇所は以下 ・私は思うんだけれど、自分はいつかは死んでしまうんだとわかっているからこそ、人は自分がここにこうして生きていることの意味について真剣に考えないわけにはいかないんじゃないのかな(p.192) ・自分ではうまくやれた、別の自分になれたと思っていても、そのうわべの下にはもとのあなたがちゃんといるし、何かあればそれが『こんにちは』って顔を出すのよ。あなたにはそれがわかっていないんじゃない。あなたはよそで作られたものなのよ。そして自分を作り替えようとするあなたのつもりだって、それもやはりどこかよそで作られたものなの(p.200) ・「たしかに岡田様のまわりではこの何ヶ月かのあいだにいろんなことが起こりました。それについては私たちにも幾分かの責任があるかもしれません。でもそれは遅かれ早かれいつかは起こらなくてはならないことだったのではないかと私は思うのです。そしていつか起こらなくてはならないことであったのなら、それは早く起こった方がかえってよかったのではないでしょうか?私は本当にそんな風に感じているのですよ。いいですか、岡田様、もっとひどいことにだってなったのです」(p.300) ・理屈や能書きや計算は、あるいは何とか主義やなんとか理論なんてものは、だいたいにおいて自分の目でものを見ることができない人間のためのものだよ(p.373)

    0
    投稿日: 2025.05.10
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    笠原メイちゃんが可愛い 物語自体は村上春樹的な、シュルレアリスムな感じ 比喩表現が相変わらず抜群に上手くて面白い 終盤、主人公が核心に踏み込んでいくにつれて、メラメラ(?)としてきて第三編が楽しみ。

    0
    投稿日: 2025.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    妻クミコの失踪、義兄綿谷ノボルの選挙出馬、また主人公岡田亨の自宅付近の井戸での不思議な体験など、これまでの日常生活が徐々に一変している。井戸の水は相変わらず涸れているが、彼は井戸の中に入り、しばらくの間そこで過ごした。そんな中、岡田は夢と現実の境目が曖昧な時空間に佇む。その後も彼は不思議な出来事に遭遇し、ギリシャへの旅を誘われたが、彼は結局、自宅に留まり、妻の行方を追うという、これまでの村上春樹作品とは少し異なる展開を迎える。

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    第1部から謎だった電話や夢に出てきた女の正体がわかって物語が一歩大きく進んだ気がした。 村上春樹は映像的文章?の表現力(表現が合っているかわからないけど、)が本当に上手だと読んでて感じた。 夢と現実の区別が曖昧になる場面でも文章を読みながらそれらの場面をありありと連想させることができるのは流石だなぁ、、とこれまでの作品を読んできて改めて思った。 右頬に突如現れたアザ、色々な登場人物の回想や路地裏の庭にあった井戸。 様々なキーワードやメタファーが出てきて、まだまだ謎が多い。 駆け足で第3部まで完読しようと思う。

    1
    投稿日: 2025.04.14
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    第一部の感想として、主人公が「自分の好むと好まざるとに関わらず何かに巻き込まれようとしている」と書いたが、この第二部で、主人公は笠原メイから「あなたがひどい目に遭うのはあなた自身に問題があって、それが引き寄せている」と言われてしまっている。 う〜ん、16歳のスルドすぎる指摘。 そして、妻の兄である綿谷ノボルからも、「結婚して6年、君はなにをしたか?なにもしなかった。クミコの人生を余計に面倒なものにしただけ」などと言われてしまう。 そうかもしれないけれど・・・亨のように流されながら人生を送っている人は大勢いる。二人ともズブズブ遠慮なく刺しすぎだ。 ここから出ましょうと手を差し伸べてくれるのは加納クレタだったが・・・ 第一部から第二部で、いったんオチがついたような形だと思う。 亨の気持ちというか、方向性が決まったという点で。 亨の井戸は水で満たされたようだし、良いニュースだなと(私が)思えることもあった。 だが岡田亨の戦いはまだ始まったばかりだ、みたいなことなのだろう。もちろん第三部に続く。 亨の叔父さんがとても素敵な人。 そして、亨の悪夢がこわ過ぎる。なんでこんなこと思いつくんだ、同じ夢を見たらどうしよう・・・

    5
    投稿日: 2025.04.12
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    え、むず クラゲok 後半の方でマルタの妹への言葉、『お前』多用してるからなのか、あの空気感が嫌だったのか、はたまた私が生理で不調だったからか、もしくは電車酔いしたからか、読んでて吐きそうになった 後メイは思考回路が意味不明 正味最後の章はバチバチに置いてかれた、なぜそうなる…? おじさん好き 三部も読む

    0
    投稿日: 2025.04.09
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    いかようにも読めるストーリーだと思うが(悪く言えばそれだけ「思わせぶり」だとも言えるだろうし、よく言えばそれだけ「陰影に富んでいる」のだとも言える)、こんかい読んでみてもっぱら女性たちに翻弄されっぱなしの展開が目を引く。そこから見えるのは『ノルウェイの森』などでも全面に押し出されていた「セックスと死」という主題系がここにきてその掘り下げ・描写において並ならぬ強度を誇ったところに達したという事実である。むろん、それは見過ごせない・見過ごしてはならない問題も多分に含む(春樹のこうした「マチズモ」に注意したい)

    0
    投稿日: 2025.03.25
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    小学生のとき山のキャンプで見た満天の星空に感動して、作文にかこうとしたけど、ぜんぜんじょうずに描写できなかったことを思い出した。 すごいなあ空が割れて落ちてくるくらい、とか、不安になる、とかいえるの クラゲを侮辱するなって言ってんのすき

    8
    投稿日: 2025.03.13
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    2部に入って話がどんどん展開し、どんどん引き込まれてる。 直前に読んだTVピープルの短編に加納クレタが出てきてて、その短編はよく分からなくて不快だったんだけど、ねじまき鳥に出てくる加納クレタはとても魅力的だと思う。先入観ありで読み始めてしまったので、TVピープルの前にこっち読めば良かったと思った笑

    1
    投稿日: 2025.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作品だと叔父さんがそれにあたるかなと思うけど、自分でものを考えて主人公と接点を持つキャラクターの言葉がすごく刺さる。 家出されたり、閉じ込められたり、突き飛ばされたり、殴られたり、澱んだ展開がきつかったけど、最後あたりで少し救われた。必要とされていたんだと思うと勇気出るよね。よかった。

    0
    投稿日: 2025.02.09
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    技術はある  通俗性を帯びた技術はあり、読ませる。さきも気になる。ただ、相変らず、主人公の僕が妻に執着する筋や、変な女子高生のキャラクターに共感はない。  手を焼くミュージシャンのエピソードが強烈で、あれはいいシーンだ。最後の真実も幾分ハッとなった。  しかし、井戸にもぐるシーンは長い。綿谷ノボルと加納クレタの関係も、つかみどころがない。

    0
    投稿日: 2025.01.21
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    話はフィクションですが、思考の混沌とした感じがとてもリアルだと思いました。 問いへの破壊と再構築。 夢と現実の行き来。 誰しもが、何度か経験したことのある深い時間ではないかなと。

    9
    投稿日: 2025.01.09
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    第一部では謎が深まる展開でしたが、第二部ではさらにその謎が深まっていきました。全体をまだ読み切っていないので、何とも一言では表現しがたいのですが、さまざまなメタファーが散りばめられていて、どこから整理すればよいのか迷ってしまいます。それでも読むのを止められず、非常に面白く読み進めることができました。 次回が最終巻となるので、それを楽しみにしながら読み進めていこうと思います。さまざまなエピソードが入り組んでおり、この物語がどのように展開していくのか、予測がまったくつかない状況です。 この世界観に没入している時間は最高です。

    1
    投稿日: 2025.01.03
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    飽きはないけど、緊張感もなくて少しだけ私には物足りない。 いくつもの小さな物語がクミコと僕に関連して紡がれていくが、どの結末もいまいち腑に落ちない。 ノモンハンの井戸の話が1番好きかも。

    0
    投稿日: 2025.01.03
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    創刊当時はこの二部が「最終巻」だと思ってたので、何?こんな中途半端な終わり方?と敵意すら浮かびました。 私の貴重な時間を返せと。でも一年後くらいに三部が発刊されて……そういうことか……と納得。 でも二部で裏切られた気持ちが強く、第三部は読まずじまい。そして私の村上離れが始まったのです。 ほぼ30年ぶりに一部、二部と読んで、このまま三部に突入します。果たしてどうなるのか?

    9
    投稿日: 2024.12.24
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    第1部から20日後に読了 笠原メイが岡田トオルを空井戸の底に閉じ込めたまま三日間放置する強烈なツンデレぶりに愕然としたが、引越し前に笠原メイが語る岡田トオル評はとても新鮮だった。 ばたばたとみっともなく何かを相手にトックミあっているのよね。(中略)ねじまき鳥さんはたぶんクミコさんのために闘いながら、それと同時に、結果的に他のいろんな人のためにも闘っているんじゃないかってね。だからこそあなたは、ときどきほとんどバカみたいに見えるんじゃないかしら。(中略)だってあなたにはぜんぜん勝ち目がなさそうに見えるんだもの。

    30
    投稿日: 2024.12.06
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    一部 泥棒かささぎ編がテンポ良く読めたのでこちらにもその勢いで突入。やっぱり面白い。 村上春樹はエンジンかかると早い早い。 一部の後半、けっこうグロテスクなシーンがあったので心して読んだけれど、こちらはわりと人と人とのあたたかい手紙での交流がメインて感じで気楽でした。 でも読む側がハッとする記述が多々あった。 これは今後の人生のために覚えとこ、うわーこれ今の私にグサっとくるわ、て思わず付箋して書き留めた箇所がけっこうあって。 村上春樹の作品の、私が楽しみにしてるところはそこなんです。それに気づいてからはもう読まずにはいられなくなって。しかもそんな箇所を見つけられるのは、私が知ってる限りだと村上春樹作品の中でも、長編のみなんです。 その箇所について、同じように心の琴線に触れた方と話したい!!

    0
    投稿日: 2024.06.19
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    私にはハルキストになる素質がないのか、斜め読みで読んでいます。それでも話の流れは分かるので、長ったらしいだけで話の作り方は分かりやすいのかもしれません。

    0
    投稿日: 2024.06.12
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    なぜ妻がいつも離れていくのか?なぜ10代の少女と自分探しするのか?パターン化している。 文章は好きなのに残念。

    0
    投稿日: 2024.06.01
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    62冊目『ねじまき鳥クロニクル 第2部 予言する鳥編』(村上春樹 著、1997年10月 初版、2010年4月 改版、新潮社) 90年代の村上の代表作『ねじまき鳥』3部作の第2部。どれだけ主人公を移動させないで物語を進行出来るのか、その実験のような展開が続く。 物語全体にダウナーな雰囲気が漂っているが、これは執筆当時の著者の心理を鏡映しているのだろう。メディアや世間に対して相当に疲弊していたことが伝わってくる。これはほとんど私小説なのでは? 〈少なくとも僕には待つべきものがあり、探し求めるべきものがある〉

    8
    投稿日: 2024.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人あてのミステリー小説ってわけでもないから書いちゃうけど、電話の主が奥さんのクミコだったのと、クミコが主人公のもとを去った理由が不特定多数の男と寝ていた(その衝動が抑えられなかった)からというのは、なんとなーく想像がついていた(^^ゞ それは、第一部にある、クミコの“あなたは疲れていても誰にもあたらないでしょう。あたっているのは私ばかりみたいな気がするんだけど、それはどうして?”のセリフからだ。 「第一部:泥棒かささぎ編」の感想でも書いたけど、主人公の岡田亨と奥さんのクミコっていうのは似たもの同士すぎるのだ。 お互いの出たところと引っ込んだところがうまく噛み合わない、つまり、岡田亨が出ているところはクミコも出ていて、岡田亨が引っ込んでいるところはクミコも引っ込んでいる、そういう者同士なわけだ。 お互いに惹かれ合って、付き合いだすわけだけど、その相手の惹かれた部分っていうのは、その部分が自分とそっくり同じだったからこそ、惹かれたんだと思う。 相手に自分を見出して、それに惹かれるというのは中二病的ナルシシズムでしかない。 そんな男女の関係が続くわけないし、ナルシシズムだからこそ、自分が嫌な自分の部分が相手にも同じようにあることに気づくはずだ。 つまり、二人がそのよい関係を続けたいのなら、変わるしかない。 でも、人というのはそれに気づけない。 なにより、人は変われない。 でも、変わらなければそれは続かない。 続かないことを無理に続けようとすれば、人はいつか壊れてしまう。 奥さんのクミコが疲れやストレスから徐々に壊れていく中、ふと他の男と寝てしまったことがきっかけとなって、不特定多数の男の体を求めるようになっていったのは、人として必然なんだろう。 クミコがそういう風になっていったその気持ちや衝動をイメージできない人は多いと思う。 でも、どんな人の中にもそういう気持ちや衝動はあって、何かのきっかけでそれが暴走しだすということは誰にも普通に起こりうることなんだよ。 クミコの気持ちや衝動が理解できないという人は、幸いなことに、その何かのきっかけがないから気づかないだけだ。 それは、第一部でクミコが岡田亨に言った、“あなたは疲れていても誰にもあたらないでしょう。あたっているのは私ばかりみたいな気がするんだけど、それはどうして?”というう言葉からみても明らかだ。 それを言ったクミコのように、仕事の疲れやその他ストレスで、自分が一番信頼して安心できる相手に身勝手にあたり散らすことは誰にでもあるはずだ。 でも、普通はあたり散らした人もあたり散らされた人も、それとは関係のない何か楽しいことでそれを忘れることが出来る。 でも、クミコはそれを忘れることが出来なかった。 だから、クミコはひょんなことから他の男と寝たことをきっかけに、不特定多数の男の体を求めるようになっていったんだし。 そんな風におかしくなった自分をなんとか止めてほしくて、自分を罰して欲しくて。 だからこそ、一番信頼していて安心できる旦那の岡田亨に淫らな電話をかけたのだ。 ただ、これは小説であって、現実の男と女ではないから。 そこには、クミコの兄である綿谷ノボルから受けた精神的暴力(?)が大きな原因となっていて。 その原因を取り除けば、クミコはまともなクミコに戻って、岡田亨とハッピーエンドというフィクションを描けるんだろうけどね(^^ゞ (実際、第三部はそれに近い展開になる) 自分は、この『ねじまき鳥クロニクル』を読んでいた時、頭の中で、ビートルズのAcross the Universeと、ドン・ヘンリーのThe End of the Innocenceが繰り返し流れていた。 それこそ、第二部の途中からは、主人公の岡田亨が何か言うたんび、♪Nothing’s gonna change my world〜って歌っていたくらいだ(爆) 著者がこの小説に、個人に降りかかる理不尽な組織的な暴力みたいなことをテーマとして込めたらしいことは、なんとなーくわかる。 でも、自分としては、そんなことはどーでもよくって。 ていうか、岡田亨とクミコのこの話になんでその要素が入っているのだろう?と全然わからなかったんだけどw、とはいえ、そこは村上春樹。 たぶん、その要素を入れることで、村上春樹が心がけているという、読者が“平易で親しみやすい”ようにしているってことなのかな?、とも思った。 ただ、ウィキペディアに書いてあるのは、“平易で親しみやすい文章”だからなぁー。 ま、その暴力の話には戦争の話もからんでいるわけで、全然親しみやすくないじゃん!って話ではあるのだが(^^ゞ ただ、著者としては、もろに男女の関係の、あるいは夫婦の危機の話としてしまって、ドロドロとした昔の文学になってしまうよりは、そっちの方がいいと考えたっていうのはあるんじゃない? だって、『風の歌を聴け』や『1973年のピンボール』のあの文章を書いた人だよ。 子供心にも暗鬱だった70年代が終わろうとしているあの頃に当たり前だった、辛気臭くて大げさに深刻ぶった文学ばかりの中、ああいう小説を書くような人が、わざわざ60年代の文学や昔の昼のメロドラマの定番みたいなことをテーマにして書こうとは考えないと思うけどなぁー。 そういう意味で、この第二部のなんとも生温くやりきれない結末はすごく納得出来たし。 なによりよかったと思う。 だって、結局、岡田亨は最後まで、♪Nothing’s gonna change my world〜と叫ぶだけで、自分が変わらなければクミコは戻りたくても戻れないってことがわからなかったんだもん。 というか、岡田亨とクミコは別れた方が、お互い楽に生きることが出来ると思うのだ。 人というのは理想よりも、肩肘張らないで生きていく中で手に入れられる、言わば等身大の幸せを手に入れるためにいろいろ頑張ることの方が大事なんじゃないかな? 実は、この『ねじまき鳥クロニクル』の後、『1Q84』を読んでいるんだけど、それを読んでいても、つくづく思うのは、村上春樹の小説に出てくる主人公って、なんで必ず自分の近くにいる(いてくれる)自分と釣り合った相性のいい相手を振り切って、お互い不幸になるだけの相手を追うのだろう?ということだ。 いや。もちろん、この『ねじまき鳥クロニクル』の岡田亨が加納クレタとクレタ島に行って結ばれ、『1Q84』の天吾が千倉で安達クミと暮らすことになっちゃったら、小説として面白くもなんともないわけだけどさ(爆)

    7
    投稿日: 2024.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現実との狭間のあやふやな世界が延々と続いた。 何か致命的な死角があるのは読んでいる自分ではないかと、あるいはそうかもしれない。 フラフラと行ったり来たりしながらも よくある一般的な感覚を捉える描写が流石で、ストーリーはどうでもよくなる、、、

    2
    投稿日: 2024.03.24
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    よいニュースは小さな声で語られる 難解ゆえにこの先に謎の答えが転がっているんじゃないかと読み進める。春樹リズムにのってずんずんと。 笠原メイの言葉に、加納クレタの言葉にヒントがたくさん隠されているはずなのに、私も気づかない。 最後になってやっと電話の女性のことがわかる。 騎士団長でも出てくる穴、ここでは井戸がこの話でも大きな意味をもつ。 自分だけが気づかない真実がある。 でもそれを探し探し求めて 目を凝らせばそれが見えるかもしれない。 内面の井戸を深く深く掘り下げれば。

    41
    投稿日: 2024.03.13
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    「訪れたもの、去ったもの」 あの子は行ったっきり帰ってこなかった。 どこか悲しいけれど、誰しもがある経験。 ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉の本作。 第1部に続いて奇妙な出来事が次々に起こり、岡田享の人生の歯車が狂っていく。 勝手に周りの様子がおかしくなってくように一見するけど、結果的に彼自身が引き起こしたところが怖いなぁ。 彼からは目に見えて分かる事と、彼自身が信じている事しか見えていない印象を受ける。 それはきっと社会の側が彼にそうなるよう仕向けたのかもしれないけれど、でもそれに彼は気づかないし、気付けない。 そして第2部での彼の葛藤は、私たちが生きるこの閉塞的な社会への意識的な対決や決別にも見て取れる。 〈第3部〉では新しい旅が始まるとのこと。 ただ、善意が負ける理由はないと思って読みたいな。  余談だけど、読んでいて少し中弛みした印象なので星4

    9
    投稿日: 2024.02.05
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    いろんな不思議なキャラクターが登場するのが面白い。 リンクが張り巡らされている。 中には、ちょっと都合がよすぎる、という展開もある。 ちょっと雑だな、と感じた部分もある。 ひとつひとつの部分が、からみあって意味を作り出している。 それを感じて読んでいくのが楽しい、と思った。

    3
    投稿日: 2024.01.25
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    やっぱり好きです。 よく分からないけど、好き、でいいんでしょうね村上春樹さんの作品は(笑) 本当は舞台を見に行く前に読み終わりたかったのだけど、間に合わず。 やっと2部を読み終わりました。 村上さんの作品には井戸がよく出てくるけど、井戸の中、っていう設定がこの作品はいいです。 私も入ってみたくなる。 最後の、謎の男を追いかけるあたりからの色彩鮮やかな追い込み、一気に読んでました。 舞台で見たシーン、セリフがオーバーラップしながら、どんどん楽しみになってます。 にしても、2部と3部の間で1年か…当時はここで終わったのか。随分待つことになったんだなぁ。 まだ3部を購入出来てないので、早く手に入れようと思います。

    3
    投稿日: 2023.11.30
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    なんでかわからないけど、自分も井戸に入って思考にふけりたくなった。 あっちの世界へ行くことはできなくても、何にも邪魔されず自分自身の思考を深めたり、空想にふける機会がほしいなぁなんて。

    3
    投稿日: 2023.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語が面白くなって来たところ。 前半はようやく空き地の井戸の中へ…第一部の後半で語られた戦争中の井戸とどんな関わりがあるのか、第三部が楽しみ。 後半の最後では、謎の電話の女がクミコだと明かされて驚いた。クレタだと思っていた…最後にプールで意識を失っている時に水がある井戸の中で聞いた馬の声は、戦時中の中国の井戸とつながっているのかな… 月の話が出てくるところとか、意識で交わるとか、通過するものの話とか、1Q84でも似たような話があったなあ

    3
    投稿日: 2023.10.21
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    登場人物の行動に必然性を感じない。なぜ主人公は井戸に入ったのか、なぜ加納クレタは主人公と寝たのか、クレタ島に行こうと誘ったのか。しかしそれでもこの物語は村上春樹にしか書けない、凡庸の対極の世界観に満ちている。

    4
    投稿日: 2023.09.07
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    独特の世界観に引きずり込まれる。 もうこの作品イコール井戸というイメージが固まってしまった(笑)。 ここまで自分という人間の意識、感覚をむき出しにされ、自分自身を解体していくような表現、文体は生々しくて芸術的で、それこそがこの作品の魅力の1つだと感じた。 恥ずかしながら、初めての村上作品だったが、これから他の作品にもハマる予感しかない。

    10
    投稿日: 2023.09.05
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    読む本は100年経ても変わるはずないのだから、こうも受け止める感覚が異なるのは自分が変容を、しかも激しくしたからだろうと、ある意味不可解な衝撃。 以前の記憶(理解できない、とりとめのない場面が連続して、奇妙としか・・何と性的場面が多い?男性好みだろうな・・とか)を読んだスコープとはまるで異なり、面白く、ワクワクしてたまらない第2部も。 全て僕・・オカダを基軸に据えた時間世界が回っていく。 このオカダ・・ねじまき鳥さん、言い換えればWi-Fiの繋がっていないハイスペックなスマホみたい。 想いが強く、幾度か別世界にワープしていく。 関わる人々もそこらにいる人とは毛色が違う~妻クミコ、メイ、加納姉妹、綿谷ノボル・・時々読んでいてこの人らの呼称が片仮名っていうところにも読み手の意識をくすぐる仕掛けあるのかなって思う。 叔父、間宮の場面になると普通の空気が流れだす・・漢字表記だしね。 井戸の底へワープし、3日間絶食、わずかな水だけ・・アニメじゃあるまいし、はしごを外したメイってともすれば犯罪レベルでしょう。 その出来事がスタンプされたかのごとくに右頬の痣を後に引きずっていく。 2巻でも4割くらい比喩の満漢全席! 「オズの魔法使い」に出てくるブリキ人間の表情を思い浮かべ 笑える。 性的場面でオカダを感じられず去ったクミコ、ぐしゃぐしゃなものに近づきたかったメイ、何度も繰り返される「さようならねじまき鳥さん」がこだまする。 僕には何か致命的な死角があるとつぶやくラスト。マルタが言った(良いニュースは小さな声で語られるものです」の言葉、そしてまたプールからワープした時間・・・時間軸がぶるぶる震えた時 誰かがだれかを求めている微かな声に読者が耳を澄ます。 どっさり詰め込まれた妄想の世界は語りがリズミカルなので、トントン読み進められるのが、やっぱり不可思議ハルキ世界。

    3
    投稿日: 2023.08.06
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    あっちとこっち。村上作品でよく出てくる構図。 最後になって謎が少しずつ明かされていく。第3部がどうなるか全く想像もつかない。楽しみです。それにしても岡田トオルは人んちに不法侵入しておきながら相手をボコボコにするところとかちょっとサイコパスだよ。

    10
    投稿日: 2023.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっぱり村上春樹はすごい、図書館から新しい本を借りて来たのに、もう読むことをやめられない、物語は大きく展開し不穏な空気が漂って来ている、一体この物語の着地点はどうなるのだろう、とてもハッピーエンドで終わるとは思えない、その想像力には驚かざるを得ない。この間宮崎駿の下らない映画を見せられて来て怒りさえ感じていたのだが、日本には村上春樹がいるのだと慰められる気がした。

    3
    投稿日: 2023.07.16
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    長い。 すごい遠回りした気分。 すごい遠回りしたけど無駄なことは一つもなくて、全て必要だったって感じがする。 何かを見つけるとはたぶんこういうことなんだろうなと思った。

    1
    投稿日: 2023.07.13
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    なんだかよくわからないけど面白い。読み終えて考察サイトで確認すると更に楽しめる。ネタバレしないように考察サイトで確認しながら読んでいる。そのうち自分で考察できるようになるかな。

    3
    投稿日: 2023.06.13
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    村上春樹さんのねじまき鳥クロニクル3部作を読者初心者が駆け足で読破。短編集から気になり図書館で予約。あの短い先が気になる話が3部作をゆとり世代×シングルマザー が身を削り(4時起き)夢中に読めた。作品が発表された年に生まれたんだよなあ

    6
    投稿日: 2023.06.10
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    「損なわれてしまう」って表現が素敵ですね。ねじまき鳥が世界のネジを回しているってのも素敵。 普段、物事を表面的に捉えてさっさと片付けてしまいがちだけど、よくよく時間をかけて考える。考えても分からなければ待つ。簡単なところからじっくりと観察する。そうすることで物事の核心に迫ることができるってこと。たぶんその時が来たらふと気づくんですよね。 勉強になった。次も楽しみ。

    3
    投稿日: 2023.06.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ギターの男大丈夫? 猫戻ってきたから無双 電話の女の正体分かる 叔父さんの出店場所決める時ひたすら通行人眺める話ガイアの夜明けとかに出てきそう。 もうすぐシナモン出てくる。

    2
    投稿日: 2023.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    だんだん面白くなってきた。 これを読んでから寝ると、本当にそのまま夢に現れる。 電話の女の真相はそこまで驚かなかった。

    2
    投稿日: 2023.04.02
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    少しずつ物語が進んでいく。第一部は退屈な部分もあったが、第二部からだんだん面白くなってきた。話が抽象的なところがあり、わかるようでよくわからない。繰り返し読んだら変わるのかな?

    1
    投稿日: 2022.12.27
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    1部に続き2部も一気に読んだ 没入すると、現実とそうでない世界のどこにいるのか現在地を見失った感覚に誘われる 分かりやすい形のある現象ではなく、もやもやとした、とりとめもない変化や辺りの空気感が、作中の登場人物だけでなく読書までも引き込んでいくような… ストーリーを軸に、活字がまるで感覚に訴えるように響いてきます

    2
    投稿日: 2022.10.19
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    ラストで光が少し見えて来るのが堪らなかった。 これからどう結末するのだろうか。 ついに第3巻へ。鳥刺し男編ときくだけでちょっとゾクっとくる。

    2
    投稿日: 2022.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    電話の女性が誰だったのか?が最後にわかったのがすっきりした。 村上春樹さんの話は何かが明確になることが少ないのでその部分に意外性を感じた。

    0
    投稿日: 2022.06.19
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    村上春樹は感情ではなく気分の作家だと思う。感情という私の人生を主体的に決定する、少なくともそう思われている内発性ではなく、環境を取り込んだ気分を文章化する。異化効果を存分に活用して。そしてそういう雰囲気と気分が、実は人生の中で決定的な方向性を作っていて、そういう雰囲気とか気分の中で私たちは決定的に救われている、ということを言っている気がする。

    1
    投稿日: 2022.06.10
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    面白かった。井戸についての描写は僕の頭にあまりにも鮮明に写った。その感覚質が伝わってくるかのようだった。ゆっくりとではあるが、物語が進んでいく。この先はどうなるんだろう? という物語において重要な要素(僕にはそう思える)が絶えることない。それは不思議で魅力的な主人公の周りの女性がいるからこそ、というか、それがあるから多少物語として遠回りをしたとしてもそれほど退屈せずに読めるのではないかなと思った。

    0
    投稿日: 2022.06.02
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     村上春樹にはまっていた大学生の頃にむさぼるように読んだ作品のひとつ。世界のネジをねじまき鳥がぐるぐると巻いているというような発想はおしゃれで、さすが村上さんと思わせられました。また、オシャレで軽妙でそれでいてユーモラスな雰囲気の中に、バイオレンスな描写などが加わり、エグみや深みのある作品なんだろうなと思います。ただ、『海辺のカフカ』なんかにも同じような印象を受けてしまうのですが、そのエグみや深みが物語の難解さと合間っていたり、期待していた作品の雰囲気と違いによって、個人的には村上春樹さんの作品の中ではそれほど好きな作品ではありませんでした。  ここら辺は感性によって評価が別れるのかなと思いますが、私は初期の村上春樹さんの作品の方が好みだったり。でも、タイトルのくだりはバカおしゃれですよね。はい。

    0
    投稿日: 2022.05.13
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    「暗くて、冷たくて、狭い場所」 自分にとってもそんな場所が、小さい頃にはあったなあと、よくそんな感情をここで思い出させてくれたなと思った。近所の公園のグラウンドのベンチとか。 物語全体には乗れてない。再読したら変わるかな。

    0
    投稿日: 2022.02.16
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    第一部は間宮中尉の衝撃的な話で幕を閉じる。 第二部では間宮中尉の話から井戸の中でただ居るという行動をとる。 そこでの情景描写が美しく、井戸の中に自分がいるかのような気持ちになる。特に井戸の蓋を利用した月の満ち欠けが儚さを感じさせた。

    0
    投稿日: 2021.11.15
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    1巻よりはグロテスクな表現も多くなく、独特な性体験も少なく、物語や登場人物の感情や表現力により意識を向けながらすいすいと読み進めることができた!

    0
    投稿日: 2021.11.06
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    イタ電の女、暗い部屋、クミコとの関係はなんとなく私の予想に近い気がする。そこにある「何か温かく美しく貴重なもの」は何なのか? 笠原メイは物語の中での役割を終えたのか? 加納クレタは新しい名前ないまま進むのか?岡田トオルに言った「残っていると危険」の危険はどんなことなのか?もう出てこないのか?マルタが服をクリーニングに出したのは何かの前触れか? ギターを持った男の意味は?彼がかつてやった奇術の意味は? 本田さんの「水には気をつけた方がいい」の意味はまだよくわかっていない。間宮中尉と岡田トオルをあわせようとした本当の意味もわかっていない。間宮中尉は怪我をしているようだがもう一度トオルと会うのか? 宮脇さんの家が解体され井戸も埋められた。誰が買ったのか?戦争中住んでいた、戦犯の軍人というのは誰なのか? トオルのアザと日蝕との関係は? 綿谷ノボルがどう絡んでくるのか?クミコの意識の暗い部屋(死角)との関係は? 猫のワタヤノボルはもうどうでもいいのか? 井戸の底でだんだん気が変になっていく描写がリアルでヤバい。作者自身が井戸の底で数日過ごしてみたのか?

    0
    投稿日: 2021.11.04
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    3巻本の第二部。失い、途方に暮れた主人公が、その解決のために四苦八苦し、また差し伸べられた手について考え、考え直しという、解を探し求める回になっています。困ったときに、人はどうするのか、どうしたら良いのか、その基幹的な部分について模索する今回。考えること、動くこと、人と話すこと、解決方法はいくつもあれど、それらを試した挙句、主人公はそこから出てくる解を選ばないという選択をします。そしてそれにより、突然全てが啓示的に、明示的に見えるという、今巻のラストが訪れます。ここからどうなるのかというよりも、どうするのか。やることは分かっている、その方法もある程度明瞭で、それゆえに小説の面白さが冷めてしまうのではないか。そこがどうなっていくのか、この著者でなければできない物語りを期待しながら、次巻に進みたいと思います。

    0
    投稿日: 2021.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「明日になって何が起こるかは、誰にもわからないのだ。明後日のことなんて、もっとわからない。いや、そんなことを言いだせば今日の午後に何が起こるかだって見当もつかないのだ。」 「コツというのはね、まずあまり重要じゃないところから片づけていくことなんだよ。つまりAからZまで順番をつけようと思ったら、Aから始めるんじゃなくて、XYZのあたりから始めていくんだよ。」 「何か大事なことを決めようと思ったときはね、まず最初はどうでもいいようなところから始めた方がいい。誰が見てもわかる、誰が考えてもわかる本当に馬鹿みたいなところから始めるんだ。そしてその馬鹿みたいなところにたっぷりと時間をかけるんだ」 「時間をかけることを恐れてはいけないよ。たっぷりと何かに時間をかけることは、ある意味ではいちばん洗練されたかたちでの復讐なんだ」

    0
    投稿日: 2021.10.04
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    先の読めない展開、不思議な展開に翻弄されています。 この先の展開も、全く想像できません。 この話の終着点がどこになるのか...とても気になります。

    0
    投稿日: 2021.09.16
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    僕は暗くて狭いところが好きだけれど、岡田のように水の涸れた井戸の底に何日も飲まず食わずで過ごすことはできない。 たとえどんな精神状態にあっても。 3部に向けて徐々に動きが見られてきた、どうなるんだろうか。

    0
    投稿日: 2021.07.03
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    1を読み終わってから8年後にやっとこの2を読みたくなった。1では残酷描写にアレルギー反応を起こしてしまったため、もう2と3は読まないと決めていたのだが、ほとぼりが覚めたというか、やはりミステリーな物語はどうしても結末が知りたくなってしまったのである。ただ、この2も1ほどではないにしても残酷描写はあり、さらに性描写が過激になってきて、今回はそちらのほうにアレルギー反応を起こしてしまった。ただ、新たな登場人物や、相変わらずのミステリータッチで2〜3日で一気に読み終えてしまった。

    0
    投稿日: 2021.06.22
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    『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』のようなファンタジーめな作品だと勝手に想像していて、手を出してなかったけど、そういう話でもなかった(いつも通り、マジックリアリズム感はあるけど)。 間宮中尉の「長い話」はなかなかインパクトが強かったのと、岡田が井戸に降りるところはなかなかスリリング。が、全般的に物語の展開が少ない。

    0
    投稿日: 2021.04.24
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    僕が井戸の中に入り、少女のイタズラにハラハラする。 奇妙で不可解な場所から、全てを捨てて遠い世界へ行ってしまえたらどんなにパラダイスか… 人は自分にとって幸せ、楽だと思う方向とは逆の選択をしてしまうのはなぜだろう。 そして謎の女の正体が判明する。 妻の兄との戦いはどうなるのだろう…

    1
    投稿日: 2021.03.24
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    ドストエフスキーとかを読んだ後だと文体との馴染みというかこんなにスラスラ読めていいの?と不安になるくらい、読ませる。 村上春樹の長編にありがちな構成だが前半と比べるとキャラ設定も馴染んできた中盤にこそイデア界というかメタフォリカルな現象が頻発する。だからこそ解釈が非常に難しい。難しいのに描写があまりにもリアルでメタファーの意味とかそういうことの前に情景がすうっと、ぬるっと入ってくる。 井戸から見上げる空や星、光の描写は何度読み返しても圧倒される。メタファーの意味とか考えずに大雑把に読み進めつつ、完結へ。 それにしても第一部から感じていたことだけれど主人公とクミコの夫婦関係について、村上春樹自身はどう考えているか気になる。やっぱりどんだけ長い間同じ屋根の下で暮らそうとも絶対に分かり合えない部分があると村上春樹自身も考えているのだろうか、、、?夫婦とか家族はある種、幻想で暫定的なイメージを交換し合うだけという部分もあると考えているのだろうか、、。だいたい奥さんに逃げられるよなあ主人公。

    3
    投稿日: 2021.03.04
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    クミコ の長い手紙が印象的な第2部 第1部に出てきた謎の答えが 少しずつ垣間見えてくるけれど そのおかげで余計に深まる謎の数々 どこにどう辿り着くのか第3部に期待

    0
    投稿日: 2021.03.02
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    村上春樹らしい意味不明なお話の2部作目。 第2部なのに、ストーリーが進んでいるんだかどうなんだか、一切わからない。でも読んでしまいます。

    0
    投稿日: 2021.02.21
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    加納クレタが加納クレタであることをやめてしまった。 一緒にクレタ島に行けば少しは救われたのかもしれないのに…、と思う反面、やはりトオルくんもここで持ち場を離れるような人間ではないよなと再確認。 宮脇さんの家は取り壊され、クミコは去り、笠原メイも引っ越していく。また「喪失」の繰り返し(悲しみや失望の濃度は薄まっていくようだけど)。色々風変わりな人が現れ、彼らに何らかの好意にも似た感情を抱かれ、あれこれ助言ならざる助言をされているのに、最後には結局一人で戦わなきゃいけないのか。「悪」と(綿谷ノボルは今や完全に「悪」だ!) 歌手の存在がよく分からない。 潜在的な破壊衝動の解放?でもその夜のグロい悪夢は? 「痛み」を共有できたから笑っているのかな、でも分かったのはこの世界が血生臭く暴力的だというだけ(加納クレタが言ったように)。 あんな酷い体験をしたのに間宮中尉が今でも井戸に惹かれてしまう、という言葉が刺さる。彼の話を聞いてから3日間井戸に入ったトオルは何を思ったのだろう?何が変わったのだろう?加納クレタと違って明らかに「別の人間」になったとも思えない。結局は何も捨てていないわけであるし。ただ櫛の歯が欠けるように少しずつ周りの人が去ってゆく。後には縺れた世界の糸の端を持って途方にくれた主人公と、「血生臭く暴力的な」要素、彼が一人で立ち向かうべき障壁だけが残る。『1q84』や『海辺のカフカ』と違い、逃げる選択肢はいくらでもあったのに(しかも最後の最後まで明確に示されていたのに、直前まで行ったのに)やはり逃げなかった。その結果、暴力をもろに受け、また一部では夢の中でまでその担い手と化した。 最後にはっと出した結論、「謎の女」の名前…本当に? 猫は?

    0
    投稿日: 2021.02.18
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    井戸の中で過ごすこと 堕胎を選ぶこと 女性を失うこと 結構途切れ途切れで読んでいたので最後のオチっぽいところのダイナミクスが掴み切れなかったけど、いろいろな短編やエッセイで散見された村上春樹的なモチーフが詰まった物語だと思った 斬新で痛烈なものが物語が進むにつれて増えていく感じが印象的だった 短編集がミニアルバム・EPなら長編はフルアルバム的な そういう体系的に読めてる小説家が村上春樹しかいないなー

    0
    投稿日: 2021.02.11
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    猫が消えたことは、始まりに過ぎなかった。謎の女はその奇妙な暗い部屋から、僕に向かって電話をかけつづける。「私の名前を見つけてちょうだい」。加納クレタは耐えがたい痛みに満ちた人生から、無痛の薄明をくぐり抜け、新しい名前を持った自己へと向かう。名前、名前、名前。名づけられようのないものが名前を求め、名前のあるものが空白の中にこぼれ落ちていく。そして僕が不思議な井戸の底で見いだしたものは…。

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    投稿日: 2021.01.28
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    クミコの突然の裏切りにより孤独と絶望に陥った主人公が自己を保つために行った行動に共感出来た。井戸の中で過ごす事によって生死の狭間を経験した主人公は自己の使命に気付けたのかもしれない。加納クレタとの束の間の共同生活が物語に面白みを与えてくれた。最終章はどんな展開になるのか楽しみである。

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    投稿日: 2020.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    クミコの失踪から絶望、そして小さな声という、そのきっかけの存在に気づくまで。 続きが読みたい。感想はまたこんど。

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    投稿日: 2020.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『もし人間というのが永遠に死なない存在だとしたら・・人間はそれでもやはり、私たちが今こうやっているみたいに、一生懸命あれこれものを考えたりするのかしら?・・・自分がいつかは死んでしまうんだと分かっているからこそ、人は自分がここにこうして生きていることの意味について真剣に考えないわけにはいかないんじゃないかな・・・私たちが進化するためには、死というものがどうしても必要なのよ。死というものの存在が鮮やかで巨大であればあるほど、私たちは死にもの狂いで物を考えるわけ』 突然こういう哲学的な投げかけがあるからたまらない。死にたくない、という人間の根源的な欲望と、それだからこその人類の発展という相矛盾した結果。うまく表現できないが、実態のある話からだんだんと観念的な方向に進んでいる。

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    投稿日: 2020.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生きる、ってそんな単純なことではないかもしれない。 ”ねじまき鳥” って、もっとかわいいものを想像して読み始めたのだけれど、結構怖い。人の深層心理にまで踏み込んできているのかも。起きているときと、寝ているときの違いがなくなってきて、何が真実なのかわからなくなってくる。実世界も、本当はそうなのかもしれない。 ねじまき鳥は世界中どこかで少しづつねじを巻いて世界を動かしている。 ひともそう。どんな小さな虫だって世界を少しづつ回している。 影響の大きい生き物、人もいるけれど、そうではなくてどんな生き物であっても多かれ少なかれ世界に影響しつつ、されつつ世界を創っている。 2巻の最後の結論、予想外でした。 ねじまき鳥さんはわかった(=悟った)というようなことを言っているけれど、本当だろうか。予想外の展開のまま、3巻へ。

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    投稿日: 2020.10.05
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    クミコが出て行った理由も浮気した理由も全く理解出来ないしそれを許せるっていうかそれでもクミコを待とうと言う気持ちが全く理解出来ない。 自分が心の狭い人間なのかそれとも三部では納得出来る答えが出てくるのか? ただ一日中通行人の顔を見てたら確かにそのうちに何かわかってくるものがあるんじゃないかなぁってのは同感出来た。

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    投稿日: 2020.09.27
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    綿谷ノボル、クミコ、加納マルタ・クレタ姉妹、笠原メイ、間宮中尉、本田さん、牛河… 個性的な人物たちと僕のつながり、一つ一つのつながりが知らぬところでまたつながっていて… ふりまわされているうちにずぶずぶとハマっている

    2
    投稿日: 2020.09.05
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    良くも悪くも春樹調です。主人公は周りで起こる出来事をほぼ受け入れ、流されていくパターンから脱する兆しがあります。サブタイトルの予言する鳥はたまたま流れてくるクラシックのタイトルで物語の筋には関わりなさげ。 作者の嫌いなところは時折出てくる夢を克明にしかも主観的に描くところ。所詮夢なので物語にはせいぜい暗示レベルの関わりしかなく、自分の考える夢は客観的なので主観的なのは嘘くさいと感じる。客観的な夢も登場するのですが明確に書き分けているのか自分には分かりませんが読み飛ばしたい衝動に駆られます。 キャラクターをしっかり作り込んでいるので作者も行く末を決めずに勝手に行動させている印象。 奇をてらうエピソードも多いがどうでもよさそうな類もあり。例えばギター男が殴りかかってくる下りとか。 後、主人公も言っいるが無駄に関わってくる女性多し。一種の願望かな? 読んているときはそれなりに面白い。読み手のコンディションに評価が加味されやすそう。

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    投稿日: 2020.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第一部で最期まで読みきれないかも…物語の特異性についていけない…と思ったんだけど、間宮中尉の話あたりから引き込まれて、2巻はあっという間に読んでしまった。井戸の底で、真の暗闇の中でしか見つけられない思考がある。それは記憶の中にあるものなのか…主人公がどうしても手に入れたい井戸と、クミコの真の記憶とは。。 綿谷ノボル、加納マルタ、クレタ姉妹、笠原メイ、牛河…強烈な個性に囲まれながら、主人公は自分を見失うことがない。そこに一番強く惹かれたのかもしれない。 -------------以下、引用------------- 結果がどうあれ、誰かを全面的に信じることができるというのは人間の素晴らしい資質のひとつです。 その気になれば僕はそれを暴くことができる。白日の元に晒すこともできます。そうするには時間はかかるかもしれないけれど、僕にはそれができる。僕はつまらない人間かもしれないが、少なくともサンドバッグじゃない。生きた人間です。叩かれれば叩き返します。そのことはちゃんと覚えていた方がいいですよ。 人生というものは、その渦中にある人々が、考えているよりはずっと限定されたものなのです。人生という行為の中に光が射し込んでくるのは、限られたほんの短い期間のことなのです。あるいはそれは十数秒のことかもしれません。それが過ぎ去ってしまえば、そしてもしそこに示された啓示を掴み取ることに失敗してしまったなら、そこには二度目の機会というのは存在しないのです。 それでも僕とクミコは少しずつ、自分の体や心を、我々の家庭という、新しい単位のために同化させていった。二人で一緒にものをかんがえ、ものを感じる訓練をかさねた。 僕はその完璧な暗黒の底にしゃがみこんでいた。目にすることのできるのは無だけだった。僕はその無の一部になっていた。 ねじまき鳥がもし本当にいなくなってしまったのだとしたら、誰かがねじまき鳥の役目を引き受けなくてはならないはずだ。誰かが代わりに世界のネジを巻かなくてはならない。 私は孤独ではありましたが、不幸ではありませんでした。私は自分自身にしっかりとしがみついていることができました。少なくとも今では自分自身というしがみつくべきものがあったのです。 ねじまき鳥はその辺の木に止まってちょっとずつ世界のねじを巻くんだ。ギリギリという音を立ててねじを巻くんだよ。ねじまき鳥がねじを巻かないと、世界が動かないんだ。でも誰もそんなことは知らない。世の中の人々はみんなもっと立派で複雑で巨大な装置がしっかりと世界を動かしていると思っている。 世の中には分からない方がいいこともあるのです、と間宮中尉は言った。 他のみんなは誰がみてもわかるような馬鹿みたいなところは簡単に素っ飛ばして、少しでも早く先に行こうとする。でも俺はそうじゃない。馬鹿みたいなところにいちばん長く時間をかける。そういうところに長く時間をかければかけるほど、あとがうまくいくことがわかってるからさ。 世の中の大抵の人間は自分の目で見ることができない。/なにかがはっきりと分かるまで、自分の目でものを、見る訓練をした方がいいと思う。時間をかけることを恐れてはいけないよ。たっぷりと何かに時間をかけることはある意味ではいちばん洗練されたかたちでの復讐なんだ。

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    投稿日: 2020.06.25
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    クミコとの馴れ初めの話はそれまでの雰囲気に比べて和んだ。 新宿でのギターケースを持った男をつけてく話、本当の話?主人公が幻想でも見てたんじゃないかなと思ってたけど、最後まで読んで本当に体験した事かもなと思った。 最後のプールでの話、幻想的な終わりと思った。

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    投稿日: 2020.05.30
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    第1部と第2部によく出てきた主人公の拍子抜けするような、こちらがほっとするような、「やれやれ」という口癖がなんか良かったです。ピンポイントですみません。

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    投稿日: 2020.05.29
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    第一部が不穏さを帯びた黄昏の雰囲気に対して、第二部は周りが見えず、手探り状態の深夜の雰囲気でした 最後に夜明けをほのめかして終了 次巻が楽しみです いやー、しかし、この本の登場人物みんな頭おかしいわ

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    投稿日: 2020.05.24
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    村上春樹ワールド。不思議な世界観に包まれている。クミコが抱えていた闇とは何なのか。 それにしても「あるいは」の使い方が独特。

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    投稿日: 2020.05.06
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    コロナ騒動の直前に、舞台版「ねじまき鳥クロニクル」を鑑賞。その衝撃冷めやらぬ中、何度目かわからない再読。 以下、実況風ひと口メモです。 「ねじまき鳥クロニクル」再読、その2 第二部より。 「・・・最初に君に会ったときから、私は君という人間に対して何の希望も持ってはいなかった。君という人間の中には、何かをきちんと成し遂げたり、あるいは君自身をまともな人間に育てあげるような前向きな要素というものがまるで見当たらなかった。・・・君のやることは何から何まで多分中途半端に終わるだろう、何ひとつ達成できないだろうと思った。そして事実そのとおりになった」(ワタヤノボル) 「ある種の下品さは、ある種の淀みは、ある種の暗部は、それ自体の力で、それ自体のサイクルでどんどん増殖していく。そしてあるポイントを過ぎると、それを止めることは誰にもできなくなってしまう。たとえ当事者が止めたいと思ってもです」(オカダトオル) この二人の最終対決は第三部に持ち越される。 読者はよく知っているとおり、オカダトオルの手にする武器は「野球のバット」なわけだけど、舞台では、それを「本田伍長からの遺品」として預かる設定になっているのが痺れた。 もちろん、原作では本田伍長から受け取るのは「ただの空き箱」。 舞台では、「無意識の世界」でバットを受け取り、「現実の世界」ではバットを持ち去られたあとの空き箱が残される、という解釈がおそろしく滑らかな身体操作で表現されていた。あれは原作の熱心な読者のみが味わえる感動であった、とひとりで納得(笑)。

    6
    投稿日: 2020.04.08
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    本当に長い物語で主人公やその周りの人物の過去や背景にあるものごとが詳細に語られていく。 加納クレタであった女とクレタ島に主人公がついていったらどんな風に物語が展開するんだろうと期待する気持ちがあったが、実際には主人公はクレタ島には行かないことになり個人的には少し残念だなと思った。 ここまで読んで、本当にお腹一杯という感じだけれど、第3部でどのように物語が展開するのか楽しみです。 笠原メイは良い子で学校に戻ることに決めたのは、この本の中では一番良いニュースかなと思う。学校に戻るから主人公とは暫く会えなくなるかもしれないとあったが、個人的には第3部でも笠原メイの話を読んでみたいです。

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    投稿日: 2020.03.28
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    なんなのだろう。 まだ全然、話がどこに向かうのか、この話は一体なんなのか。全く理解できてはいないのだけど、感触だけはなんとなく感じ取れる。 いしいしんじ『みずうみ』を読んだとき以来の読書体験。

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    投稿日: 2020.01.11
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    2019再読。記録から10年ぶりの再読と気づく。読みづらいから、なかなか再読できない本。 この作品あたりから変わっていくのは、「死者からのメッセージ」→「いなくなった人からのメッセージ」へ。両者に違いはあるのか。気にかかるのは、死者よりもいなくなった人のほうが、理解できない。 また格言が増える今作。 ・注意深く耳をすませる ・時期がくるまで待つ ・人の顔を眺め続ける 何を当たり前の、という感じだが、現代社会の向かう先と逆にある。アジアの賢人の教えそのものだ。すべてにおいて、受け身な考え方である。それは欧米的なものとは違う。ただ、この作品は抽象的な格言ばかりで疲れる。大事なことを言っているのにね。

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    投稿日: 2019.06.02
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    ノモンハン事件のこと。戦争のこと。いろんなことが交錯して物語は進んでいきます。 ぎーってねじまきどりのおとを聴きながら。

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    投稿日: 2019.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    早く第三巻を読もう。 読み始めると読んでいる感覚がなくなる。 この調子で言ったら3巻目で終結するとは思えないぐらいにいつまでも続きそうな勢い、流れ、なんなんだろう。

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    投稿日: 2019.05.13
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    平成30年12月 続きを読む。 いろんなことが起こる。 妻の浮気発覚から家出、クレタ島へ、井戸の底へ、、、 そして、電話の声が、妻だとは。。。。 下巻に向かって、物語が、盛り上がっていく。。。 なんか、妻とその兄が何かあるな~~。

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    投稿日: 2019.01.04