
総合評価
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powered by ブクログウィスキーというのは最初はじっと眺めるべきものなのだ。そして眺めるのに飽きたら飲むのだ。綺麗な女の子と同じだ。 いい木こりと言うのは体にひとつだけ傷を持っているもんさ。それ以上でもそれ以下でもないひとつだけさ。
1投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログ【2025年148冊目】 「計算士」の僕は音について研究する博士からの依頼を受ける。のんびりとした老後を送るため、給料の悪くない「計算士」の仕事を気に入ってた僕だが、博士の依頼を受けてから、大きく人生が変わり始めていく。一方、もう一つの世界では影と分かれた僕が古い夢を読み取る夢読みとしての暮らしを始めていて――二つの世界で繰り広げられる村上春樹ワールド。 多分読むのは3回目です。強烈なキャラは覚えてるものですね、ピンク色の太った女の子とか、大と小の二人組とか。そして3回目なのに、話の結末を覚えていないので、新鮮な気持ちで読んでしまいます笑 村上春樹さんの理屈っぽさといいますか、いい意味で村上春樹さんだ〜という感じの言い回しが多数出てきます。普通の小説家なら、この一文で終わるだろうなというところを繰り返していく感じですね、他の小説家さんの本を読んでから戻ってくると殊更感じます。嫌いではないです。 しんしんと静かに降る雪のような、音の立たない雨降りのような空気感がやはり好きですね。ちょっと冒険感もあって、下巻も楽しみです。
0投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログとても難しかったけど、2つの世界をそれぞれ読み進めていくにつれて、「あれ、繋がってる?」と感じるようになっていくのが面白かったです。下巻を読むのが楽しみです。
1投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『街とその不確かな壁』を読んだので、こちらも読みたくなり再読。 やっぱり私にとってはこの作品が村上春樹の最高傑作である(結構多くの人にとってそうだとも思いますが)。 以下、下巻の感想もまとめて書きます。 上巻の何かが起きるワクワク感は本当にたまらない。 設定も突飛ではあるし、かなり説明少なく読者の想像に任せる部分も多いのだが(やみくろとか)、そういうものとして淡々と進むから逆に違和感なく読めるのが不思議。主人公がいちいちびっくりしないのも受け入れやすさに影響してるのかもしれない。 とにかく話の展開と構成力、こちらの想像をかきたてる描写力にグッと引き込まれてしまう。 下巻はさらに物語に引き込まれ、少しは明らかになることもありながら、それ以上に主人公の心理描写が何より魅力的に感じる。こんな突飛な設定のなかで、こんな壮大な物語の中で、結局村上春樹が1番書きたいことはこのモノローグなんじゃないかと思うような、主人公の世界との向き合い方。全然自分とは違う世界なのに、なぜか共感して心が静かに揺さぶられて、切なくなる。 物語の解釈は色々できるし、それも語ってみたいけど(やみくろとは?とか、2つのパートの対応とか、ラストをどうとらえるかとか)、でもやっぱりこのモノローグを純粋に受け取るだけで十分な気もしてしまうのだ。 あとはピンクのスーツの女の子が好きすぎました。 チャーミングなキャラを作り出すものだなぁ。
0投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログやっぱり村上春樹好きだ!! 几帳面な主人公の描写が好き なんでこんなにいい具合に不気味な架空世界を書けるんだろう 祖父の話し方が藤平先生に似てて好き 考えたってどうしようもないことは全部スルーする主人公の便宜的な考え方が好き
0投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ80年代に書かれた当作は「羊をめぐる冒険」と同様ファンタジー要素が極めて強い。しかし全く荒唐無稽と感じないのはストーリーはあくまでリアリティを中心に構成されているからだと思われる。主人公の行動や考え方にはなんら普遍性を超越する要素はなく、だからこそ共感と興味を覚え易い。「四谷の雙葉」や「都立志村高校」など実名の固有名詞がためらいなく使われていることも作品の信頼性を高め、上下巻の長いストーリーだが良質の緊張感を持って飽きなく読み進められる。
0投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ村上春樹さんの超名作。これまでも繰り返し何度も読んできましたが、Audible でも聴いてみました。読むのとはまた違う没入感があっていいですね。ランニングのお供にすると、続きが聴きたくて毎日でも走りたくなります!
0投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログイシグロオサムのような未来世紀ブラジルのような。未来的でディストピア的なSFの世界と、内省的な意識の世界が独特の世界観をつくりだしている。これはこれまでの三部作とは全く異なる小説である。それでもやっぱり一人の男が何かを探しながら、自分の価値観を確認しつつ、トラブルに巻き込まれながら前にすすむという意味ではハードボイルドである。
0投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ今のところ何ひとつ理解できていないけれど、それでもページを捲る手が止められない理不尽さが新鮮だった。 下巻を読んだら私は何を知ることになるのか。楽しみ。
0投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログ『要するに彼女と寝ることになるかもしれないということだ。(p25)』 唐突すぎて、なるかーいと突っ込みかけたけど、村上春樹ワールドか…と納得
0投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2つの世界がどう交わっていくのかが楽しみ。 村上春樹作品の中でも、壁に囲まれた世界や図書館が好き。 作品間で共通の場所が出てくるのが読んでいてワクワクしますね。
0投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログずっとわけのわからない世界と会話が続く。 魅力のない登場人物とやたらと長い風景描写。 退屈で読むのが面倒になった。 我慢して6章まで読んだところで挫折した。 この作家の文章は私には合わない。
0投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ2つのパラレルな話の同時並行が面白い。所々交わりを感じさせる描写があり、その度に反応してしまう。下巻も買って、物語の行く末を見たいと思う。
6投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログハードボイルド・ワンダーランドの章と世界の終りの章が交互に展開される,特に交わることはなく,時間も空間も共有しているか判らない2つの世界が提示されることで,片や破壊を,片や創造を,物語に通底させることで,読者に暗黙のテーマを提示する.
0投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログよく意味はわからないんだけど、それでも面白くて心地よくて読み進むてしまう。この作家さんの作品はそんなんばっかで、嫌いじゃないのです。
1投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログ村上春樹の作品の中でも最高傑作と名高いだけあって、現実世界のハードボイルドワンダーランドと深層世界である世界の終りというパラレルワールドで展開される世界観がとにかく秀逸でした。 現実世界では苦や悲しみもありながらも感情が伴う世界で、深層世界ではそういった苦しみや争いなどがなく平穏で安定している代わりに心が喪失している世界を表しています。 ラストシーンも含めて読み手に解釈の余地を与えているので、人によって感じ方は大きく変わりそうです。そういった点も本作の魅力の一つだと思います。 ストーリー自体は難解ではあるものの村上春樹の作品の中では比較的読みやすい部類に入ると思います。自分の人生哲学を踏まえて塾考しながら読んでみるのも、たまには良いのではないでしょうか? 読み返すたびに新たな発見がありそうです。村上春樹の作品で何を読もうか迷っている人にもぜひオススメしたい作品です。
18投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログ冒頭から惹きつけられる。 ハードボイルドワンダーランドと世界の終りが交互に綴られていく展開にグイグイ引っ張られて。 おそらく現代(ハードボイルドワンダーランド)の硬く無機質な世界観と、世界の終りの牧歌的で美しい風景。 2つの世界の僕と私の2人にとても好感が持てる。 主人公以外の登場人物全て、わりと良い人。 下巻がとても楽しみになる。 村上春樹の最初の長編なんですね。やっぱりすごいな!
0投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ『街とその不確かな壁』を読む前に読んでおこうと思って手に取りました。まだ二つの世界の接点が少ない(頭骨と、司書ぐらい?)ので下巻でどう繋がっていくか楽しみ。
1投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログ「街とその不思議な壁」が文庫になった。それを読む前に再読しておこうと思った。さてさて、本書を初めて読んだとき、僕はどうしてもその世界に入って行くことができなかった。それで、途中であきらめて放り出してしまった。そんなことは珍しいのだけれど。何年かして、読者の声を集めたものを読んでいたとき、「世界の終わり・・・」が一番好きだという人が意外と多かった。それで、読み直してみた。そのときはすっと入り込むことができた。いろいろなものに読み慣れていったのかもしれない。そのときの僕自身の精神状態が影響していたのかもしれない。今回は「ねじまき鳥クロニクル」を再読して、すぐそのあとに読んだ。正直言うと「ねじまき鳥・・・」の方が僕の好みではあったと思う。途中読みながら寝てしまうことが何度かあった。これもまた、体調にもよるのかもしれないが。ワンダーランドの主人公に自分を投影することができなかったというのが正しいかも知れない。岡田トオルにはすっと入り込めたのだ。いずれの主人公も妻を失っているという点では似通っているのだが、トオルが連れ戻そうとする姿勢に共感できたのかもしれない。世界の終りの最後で、僕はどうして影である俺と一緒に出て行かなかったのか。どうして残ることにしたのか。影と別れるということは、ワンダーランドの私は二度と戻って来られないのだろうか。冷凍にされて、博士が何らかの方法を見つけ出したとしても。図書館の女性は夫を不本意な形で亡くしているにもかかわらず、すっと私と関係をもってしまったのはなぜか。太った少女とは寝なかったのはなぜか。「同じ若くて美しくて太った女でもそれぞれ肉のつき方に差があって、ある種の太り方は私をうまい方向に導く」どんな太り方なのか興味がある。図書館の彼女は最後に心を取り戻し、森の中で私とセックスをすることになるのだろうか。うーん、時間をかけて、一文一文を吟味していきたいところだが、次の本に進むことにしよう。「街・・・」に入る前に少し寄り道をしておこう。読むべき本はかなりたまっている。「カラマーゾフの兄弟」も再読しないといけない。兄弟の名前をすべて諳んじられるくらいには。(デューク・エリントンを聴きながら) そうそう、それと今回読んですごく気になったのが、車を運転して来たのに、平気でビールを飲んでいるということ。時代だなあ。いやあ、当時も違法だったと思うけど。タバコもよく吸うよなあ。
0投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログ特有の理由のわからない世界観と妙な危機感も相まってしかも、章立てが「ハードボイルド」と「世界の終わり」とが交互に展開され思わずグイグイと読み進められる。 下巻へ〜
14投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログハードボイルド・ワンダーランド 私 太った娘 老博士 リファレンス係の女の子 大男 小男…ちび 祖父 「計算士」 「組織(システム)」 「工場(ファクトリー)」 「シャフリング」 「やみくろ」 世界の終わり 僕 影 門番 大佐 図書館の少女 発電所の管理人 獣 鳥 「壁」 「街」 「影」 「夢読み」
0投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログ読み終わるのにすっごく時間かかった、二か月くらい。一気に読めるほどスピード感もないし、先が気になる展開もないから他の本に手出しながらちまちま読んでたけど、序盤は現実離れしすぎた設定について行くのが結構しんどかった。けど視点を変えると今までにない世界観で凄く面白い、登場する人物も個性的すぎて、童話に出てくる心踊るファンタジーではなく、何処か闇のある白黒のファンタジーのようで洒落ている。中盤から後半にかけて段々面白く、興味深くなっていったから下巻も読む。
2投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログハードボイルドとワンダーランドの冒頭で無機質なエレベーターには心がワクワクしましたネ‼️ こういうの大好き‼️ってなった 世界線は想像の膨らむ設定でワクワクさせられたがしかしといった印象
0投稿日: 2025.03.19
powered by ブクログ冒頭からやや現実離れした描写が続いて、一回挫折したやつ。 だけどそこを乗り越えられれば一気にスピード感持って読めてしまった。85年作品なだけあって、描写に使われるものも私からすれば時代感を強く感じるものばかりで、だから読み進めながら頭の中で描く風景も必然的にレトロな感じで、それが心地よい楽しさだった。良い感じの逃避感を味わい続けられたというようなね。 下巻もよむぜ!
0投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログ村上春樹は、すごくおもしろい展開が控えている感を出すのが上手いなと思った 現実世界とファンタジー世界での2つの話が別々で進んでいって、最終的にどう繋がるんだろう?というワクワクはあるのに全体的に盛り上がりに欠けている印象。 考察しながら読むのは楽しいけれど、ぼやっと終わる感じ。それが村上春樹なのかな 街とその不確かな壁と関連してるみたいなのでそっちも読みたい
0投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログねじまき鳥クロニクルより文章の響きを楽しむ時間とストーリーを追う時間のバランスが好き。 ハラハラする時間と間が抜けたようなズレがある時間との緩急が楽しい。 二つの全く違う道筋の話が一角獣の頭骨、古い夢、壁があること、世界の終わりなどのフレーズで繋がっていくことにハッとさせられる。 心地のいいフレーズや世界観に入り混み過ぎてしまって、二つの話がどうリンクしていくのかなんて忘れて読み続ける。
1投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かった 二軸で進んでいく物語の真実が、下巻で老博士によってか明かされていくのがめちゃくちゃ興奮したし鮮やかさに感動した!最高すぎた… これ大好き
0投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログ本作品の感想になってない。失礼。 ここ1年の間、村上春樹を集中的に読んでいる。 昔から雰囲気がすきだったのだけれど、何がどのように面白いのか言葉にできなかった。作品の解釈についても同じ。 ある程度の作品数を読了して行き着いた結論。 「物語り」の持つ力。これがキーワードかな。 太古の昔から語る(≒騙る)ことに魅了されてきた人類はこれからも物語りをやめないだろう。 そんなことかしらね。
0投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ恐らく昨年「街とその不確かな壁」を読んで以来の村上春樹先生。評価も非常に高い本作をやっと読み始めました。ん?夢読み?影?壁?「街とその不確かな壁」??なるほど! いずれにしましても上巻読了!癖になるこの世界観、久々に堪能。全ては謎に包まれたまま、いざ下巻へ!わくわく!
35投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログ2作品目の村上春樹。今回も前回の「海辺のカフカ」と同様2つの話がどんどん近づいていく感じが面白い。これからどうなってくのかが楽しみです
1投稿日: 2024.11.22
powered by ブクログ1Q84を読んだ後にこの作品を読み始めている。 1Q84の世界観になんとなく似ている部分や、1Q84に出てきたモチーフがこちらでも出てきて嬉しい。
0投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログ村上春樹氏の作品は初めて読んだのだが、淡々としていつつもどこかリズミカルで、独特な比喩に酔いしれることができた。 ファンが多いことにも納得。読んでいてクセになってくる文体だ。本の内容もさることながら、読んでいるだけで心地よい。 上下巻構成のため、上巻のレビューにはあらすじや設定などを、下巻のレビューには全編通しての感想を書こうと思う。 本作は二つの物語によって構成される小説だ。 『世界の終り』はファンタジー作品、『ハードボイルド・ワンダーランド』はSF作品を彷彿とさせる世界観。この物語たちが章を跨ぐたび交互に展開されていく、一風変わった小説となっている。 『世界の終り』は壁に囲まれた小さな街に移住してきた男性・「僕」の物語。 黄金の一角獣が街中を闊歩し、自身の影が切り離されるといった摩訶不思議な体験をしながらも、「僕」は徐々に街の生活に馴染んでいく。やがて彼に与えられた役割は「夢読み」と呼ばれる、獣の頭蓋から記憶を読み取る仕事だった。 「僕」は一体誰なのか。この街は一体なんなのか。読者も彼の視点で謎を追っていくことになる。 どうだろう。いかにも胸躍る設定ではないだろうか。 ファンタジー風の世界観ながらも派手さはなく、文章に漂う雰囲気はどこか静謐で神秘的。終盤に差し掛かる辺りで街には冬が訪れるのだが、美しくも残酷な季節の描写には感嘆のため息が出てしまう。 一方、『ハードボイルド・ワンダーランド』では計算士という職業に就く男性・「私」の目線で進む。こちらは『世界の終り』とは打って変わって、現代人としての営みや組織間の抗争などが描かれる。 特殊な訓練を積んだ人間である計算士は、脳内で数値を別の数値に変換することが可能で、研究データなどを秘匿するのに重宝される存在だ。現代で言うところの「暗号化」を行う仕事といって差し支えないだろう。 「私」は計算士を派遣する組織に所属している壮年の男性。達観しておりドライな性格なのだが、掴めないユーモアさやどことなく天然気質な部分がとても魅力的。彼がピンチになるたびにクスッと笑ってしまったのは私だけではないだろう。 二つの世界は一見交わることがないように思えるのだが、中盤に差し掛かる辺りでとある共通点が見え始め、上巻終盤では物語は思わぬ方向へ。下巻へ続くラストでは、ここで終わるの!? と思わず声を上げてしまった。時間を置かずに下巻も読み始めたい。
23投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
僕がいる「世界の終わり」と私がいる「ハードボイルド・ワンダーランド」。この2人の主人公を軸に物語は進んでいく。世界の終わりとは、街が壁で囲まれて、壁の外に出ることができない閉鎖的な場所で、ファンタジーな世界観である。一方でハードボイルド・ワンダーランドとは、現実の世界であるが、ある人物との出会いによって、主人公である私の運命どころかこの世界の命運を左右してしまうほどの、重大な事件に巻き込まれてしまう。
0投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログザ村上春樹ワールド。 今まで村上春樹さんの作品は何作か読んできたけれど、"?"と思うものもあって、この作品はどうかなーと思って読み進めたら、予想以上に面白かったです。 いいところで終わって、これは下巻を読むしかない!と思わせてくれます。 「ハードボイルド」と「世界の終わり」が繋がっているのか、いないのか、繋がっているならどう繋がっているのか、続きがとても気になります。
0投稿日: 2024.09.30
powered by ブクログ著者の新作を読むにあたって、本書との関連があるとのことだったので読み返してみる。 昔その独特の言葉遣いが苦手だった作者の作品だけに、全く記憶に残っていないから新鮮。ファンタジー世界っぽい現実の世界と完全な虚構世界が交互に描かれてバラード+ディック的な印象。認識から意識、心の関係を題材にした作品で全身ピンクの太った美人など何かを象徴しているようないないような印象的な素材が緻密に書き込まれていてシュール・リアリズムの絵画のよう。こういうの好き(いまさら?!)
21投稿日: 2024.09.20
powered by ブクログ読んでみるとあっという間だった。今回の話は話の構造はうまく理解しながら追っていけたと思う。登場人物の関係図や二つの世界がどう関係しているのかなどを考えながら読み進めるのは面白かった。相変わらずクスッと笑える比喩表現は良い ラストは意外ではあったが、後々思い返してみるとなるべくしてなった結果だと思う
0投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログファンタジックな世界観になかなか入り込めなくて前半は四苦八苦したけれど、世界観に慣れると面白い作品でした。 二つの世界の話が交互に語られていて、後半はテンポよくストーリーが進むので、曖昧で分かりづらい設定のわりに引き込まれた感じはあった。 下巻の展開に期待。
0投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログファンタジーだけれど静寂感が漂っている不思議な物語。比較的現代に近いと思われる世界“ハードボイルドワンダーランド”と、空想なのか現実なのか見分けがつかないもう一つの世界“世界の終り”の間を行き来する形で展開される。予想できないストーリーの中で徐々に交わる二つの世界の行方がとても気になる。
0投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログ久々に読み返した。 私が村上ワールドの沼に足を踏み入れる きっかけとなった本。 高校生の頃読んだ「色彩を持たない〜」が 私にとっての初村上春樹作品だったのですが、 当時は刺さらずというか内容が大人すぎて ハマらなかったので苦手意識を持っていました。 引っ越しする前に先輩から 「現実逃避したくなったら読んで」 と上下巻を頂いて読んだのが2年前。 社会人になり数年経ってあの頃よりは 人生経験を積んだからなのか、 ハマった。すごく面白い。 なんていうか、 村上ワールドは現実世界と異世界の境界線 みたいなところに位置していると思っていて、 先輩の言う通り現実逃避にちょうど良い。 部屋がめちゃくちゃに荒らされた上に 身に危険が迫っていても、 ウィスキー片手に本が読めるくらい 冷静に物事を判断する主人公が好きです。笑 今回は部屋を荒らしに来たちびに対しての いじりに笑ってしまった。
2投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログ「街とその~」を読み終えてからのこちら。世界観はそのままですが、壁も街も全く同じではないのかもしれない。地下や暗闇はこちらも不安になる程の描写でした。
0投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログそういえば読んだことなかった。ハードボイルドワンダーランドのパートと世界の終りパート、一角獣や心や脳や図書館など別々の世界のようで微妙に交わっていて、続きが気になる。 最近はもはや村上春樹のテンプレと揶揄されてるような女の子と酒と音楽がしょっぱなから出てきて期待を裏切らなち(失礼) 個人的な感想なんだけど、帝王切開をした身としてはお腹を切った直後にあれだけ走ったり動いたりしてて読んでてお腹が痛くなる…
0投稿日: 2024.06.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
12年?13年?くらい前に友達から勧められて買った文庫をようやく上巻読み切った。その間に何回か引越ししたりしたから、本を無くしたと思ってもう1冊買っている。でも、ずっとエレベーターのくだりから読み進められず、何回もエレベーターのページを読んだ。 世界の終りパートまで行き着いても、2つの話が何の関係があるかわからずにいて、今回ようやく200ページ以上読んで繋がりがあることがわかった。推察しながら読み進めたいけど、そこまで深く考えられないのでとりあえず読むしかない。 世界の終りの僕の夢読みのように、文字を追っているけど内容が全然頭に入ってこないところが多くて、文字を目で追ってる内に寝ることがしばしば。最後の方は音読しながら無理やり読み切ったんだけど、私に村上春樹は向いていないのでは?っていう気持ちが出てきている… それでも下巻は買ったのでこれから頑張って挫けずに読み切りたい。
0投稿日: 2024.06.02
powered by ブクログ世界の終りとハードボイルドワンダーランド2つの話が交互に構成されており少しずつ重なっていくような感じがとてもワクワクした。 世界の終りでは夢読みの意味や影の考えていること主人公のこころが今後どうなっていくのだろうかと気になった。心はただそこにあるものなんだと図書館の彼女に教えていたことが印象的。 ハードボイルドワンダーランドでは長いエレベーターからこの先どんな世界に行くのだろうという始まりから登場人物が増え壮大な物語になっていた。記号士や計算士やらが出てきてよくわからないと思ったがそうゆうものがあると深く考えず読むことにした。 下巻はこれから。
0投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログ2つの物語を同時に並行させていく村上春樹の長編でよく見る流れ 小さな専門的部分をものすごく壮大にして世界の終わりに発展させていくというよくもまあ思いつくなあと言った感想‥‥と言いたいのですが途中で読むのを中断してしまいあまり内容が入って来なかった 機会があれば再読しようかと思います。
1投稿日: 2024.05.08
powered by ブクログ何もわからないまま読み進めるうちに、別に何もわからなくていいのだと思えた。主人公は私とは全く違う人なのに、何故かこの人は私なんだと思った。自分の弱さと人生の理不尽さ、人間の性質について考えた。難しいような、でもわかりやすくて心地いいような作品。時間をかけてじっくり読み進めたい。 4/14/24読了
0投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログ#読了 #村上春樹 2023年発行「街とその不確かな壁」のベース作品で1980年代に発表された村上春樹さんが若い頃に書かれて小説。世界観に入り込むのに上巻半分くらい読み進める必要がありましたが、印象的なストーリーで下巻は興味深く読み進みました。「街とその不確かな壁」を先に読んでしまったので、ネタバレがありました。読む順番を間違えた感じはしました。
2投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログ同期が卒論をこれで書いた。ふたつの物語が交互に進んでゆく、一風変わった感じの小説だった。「ハードボイルド・ワンダーランド」に登場する、リファレンス係の女の子に関する文章で、「世の中には服を脱ぐのが魅力的な女の子はたくさんいるけど、服を着るのが魅力的な女の子はあまりいない」というようなところがあり、私はそこが非常に好きだった。最初の数章分を集中して読み、慣れてさえしまえば、あとはすらすら読める。
0投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログ《目次 上》 1 ハードボイルド・ワンダーランド(エレベーター、無音、肥満) 2 世界の終り(金色の獣) 3 ハードボイルド・ワンダーランド(雨合羽、やみくろ、洗いだし) 4 世界の終り(図書館) 5 ハードボイルド・ワンダーランド(計算、進化、性欲) 6 世界の終り(影) 7 ハードボイルド・ワンダーランド(頭骨、ローレン・バコール、図書館) 8 世界の終り(大佐) 9 ハードボイルド・ワンダーランド(食欲、失意、レニングラード) 10 世界の終り(壁) 11 ハードボイルド・ワンダーランド(着衣、西瓜、混沌) 12 世界の終り(世界の終りの地図) 13 ハードボイルド・ワンダーランド(フランクフルト、ドア、独立組織) 14 世界の終り(森) 15 ハードボイルド・ワンダーランド(ウィスキー、拷問、ツルゲーネフ) 16 世界の終り(冬の到来) 17 ハードボイルド・ワンダーランド(世界の終り、チャーリー・パーカー、時限爆弾) 18 世界の終り(夢読み) 19 ハードボイルド・ワンダーランド(ハンバーガー、スカイライン、デッドライン) 20 世界の終り(獣たちの死) 21 ハードボイルド・ワンダーランド(ブレスレット、ベン・ジョンソン、悪魔) 《目次 下》 22 世界の終り(灰色の煙) 23 ハードボイルド・ワンダーランド(穴、蛭、塔) 24 世界の終り(影の広場) 25 ハードボイルド・ワンダーランド(食事、象工場、罠) 26 世界の終り(発電所) 27 ハードボイルド・ワンダーランド(百科事典棒、不死、ペーパークリップ) 28 世界の終り(楽器) 29 ハードボイルド・ワンダーランド(湖水、近藤正臣、パンティー・ストッキン) 30 世界の終り(穴) 31 ハードボイルド・ワンダーランド(改札、ポリス、合成洗剤) 32 世界の終り(死にゆく影) 33 ハードボイルド・ワンダーランド(雨の日の洗濯、レンタ・カー、ボブ・ディラン) 34 世界の終り(頭骨) 35 ハードボイルド・ワンダーランド(爪切り、バター・ソース、鉄の花瓶) 36 世界の終り(手風琴) 37 ハードボイルド・ワンダーランド(光、内省、清潔) 38 世界の終り(脱出) 39 ハードボイルド・ワンダーランド(ポップコーン、ロード・ジム、消滅) 40 世界の終り(鳥)
0投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
異なる二つの世界を舞台に、交互に全く関係なく順番に物語が進んでいく。この形式は初めて出会った。かなり意欲的な作品だと感じる。ハードボイルドワンダーランドがメイン、主流で、世界の終わりは傍流、副次的な物語ではないかと思う。これどころリンクしているような気がするが、確かな証拠はない。その絶妙な2つのストーリーの関係性が素晴らしい。
1投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログ綺麗な文体で描かれており、日常に思えるような情景も春樹らしい言い回しで詳細に表現されている。 個人的には難易度が高くあまり理解ができなかった。物語は2つの世界を行き来する構成であった。もう少し成長してから出直したい。
1投稿日: 2024.01.18
powered by ブクログ「街とその不確かな壁」を読んでから、村上春樹さんがさらに好きになった。 初めは文体、比喩の面白さにひかれた。でも、長編でも最後までミステリアスだ。 この本も、最新作に似ている。私の場合、読む順番が逆なのだろう。 二つの異なる世界がどうクロスしていくのか。 展開がダイナミックなハードボイルドよりも、世界の終りの方が、胸の奥に届く。 いずれにせよ情景描写が村上春樹だ。 モーツァルトのピアノ協奏曲もツルゲーネフもドストエフスキーが散りばめられ、わくわくする。
39投稿日: 2024.01.15
powered by ブクログ新刊を読んですぐに借りる。 すぐにのめり込んだ。 世界の終わりの生活に憧れるが、ハードボイルドワンダーランドの方が読んでいて面白い。 「間違えようのない簡潔な事実というのはこの世で最も好ましいことのひとつだ」 とかいちいち文章がおしゃれ。 ピンクのスーツの太った女の子も魅力的。
2投稿日: 2023.12.01
powered by ブクログ●素晴らしいの一言 ●何故、このような物語が書けるのか気になる。想像しようにも、とっかかりがない。 ●今までの古今東西の話を下敷きにしているのか…とにかくインプットの量が凄そう ●オカルトな話になるが、何かが降臨しているのか…未知なる世界から電波やら波動やらでも受信しているのかと思いたくなるな笑、それぐらい、普通の感性だと書けない。いや、書いたとしても奇天烈なシロモノに… ●でも、なんだか自分でも書いてみたいな、そんな気になりましたね
2投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログ創作世界と現実世界の交錯か 『ノルウェイの森』を以前、彼の長編作として初めて読了した。 それとはジャンルも世界観も打って変わった本作。 当方彼の短編や初期の作品を好むので、読み始める前、 本作には正直期待していなかった。 ゆえに去年の今頃、読み、挫折。 メタファーやモチーフが難解だったためだろう。 が、一年かけ彼の短編に目を通し、また一から読み始めてようやく本日、読み上げることができた。 というのも話が逸れるが、 先月私はスタジオジブリ作『君たちはどう生きるか』を鑑賞した。鑑賞後、ふと私の中に本著の内容がじわじわと蘇ってきた。 私はそこで、映画のネタバレに配慮しつつ述べると、ファンタジーとリアルの交錯を感じとったのだと思う。 そこからは早かった。 まだ上巻で本著の評価を下すのは早い。 下巻を明日にでも買いにいって、早急に判断を下したい。 その程度には興味深い作品なので星四。
2投稿日: 2023.08.31
powered by ブクログ海辺のカフカは、「味がしつこすぎて」読んでいてしんどさがあり、村上氏の作品を毛嫌いしていたが、これは面白い。異世界2つで繰り広げられる物語がどのような展開、結末をむかえるのか、わくわくしながら読める。村上氏の文章表現も面白い。
3投稿日: 2023.08.29
powered by ブクログ京極堂の「狂骨の夢」で頭蓋骨を読了したというのに、再びの頭蓋骨。 “世界の終わり” そこは高い壁に囲まれた街。壁の外側はどこまでも続く森。春のある日街にやって来た男は、自分の影と引き剥がされて、一角獣の頭蓋骨から夢を読む仕事に就く。 “ハードボイルド・ワンダーランド“ 老科学者の研究対象として脳内に思考回路を組み込まれた男。その研究を狙う組織からのワンダーランド的逃避。 二つの動と静の世界が一話ごと進行していく。 この二つの世界がどう接点を持っていくかを考えるのかな? やれやれ、下巻へ。
58投稿日: 2023.08.23
powered by ブクログ村上春樹さんの本はこれまでちゃんと読んでこなかったけど、これはなぜかとても自分の心に刺さる内容だった。 内容は「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」の交互に繰り返しながら、後半につれて一気に世界が加速していく。 独特な言い回しや、主人公のキャラクター、どれも魅力的で面白かったです
3投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。下巻まで読了。 最新作『街とその不確かな壁』が、本作と繋がっているとのことなので、そちらを読む前に久しぶりの読み直し。 なにものかが「損なわれていく」現実世界と、それを回復することができる心象世界、という繰り返し春樹が書いてきたメタファーが、本作ではシンプルかつコンパクトに描かれていて面白い。 ただ、これだけ完成された世界に、続編や姉妹編は蛇足になりはしないかと少し不安も感じる。 私事ながら、初めて読んだときは「ピンクのスーツを着た太った娘」と同じ年頃だったのに、今や主人公よりも年かさになったことに驚く。しかし、そのおかげか、「世界の終り」パートの前半や、「ハードボイルド・ワンダーランド」パートの終盤など、割に落ち着いた場面を初読時よりも楽しめるようになった気がする。 そういえば「計算士」と「記号士」という職業の設定が当時も大好きで、それを活かした暗号バトルのような展開を期待したけれど、肩透かしをくらったことを覚えている。今読んでも、その描写の少なさはちょっと残念。
4投稿日: 2023.06.15
powered by ブクログ街とその不確かな壁を読んでから、読んだ。 ここまで面白いなんて…ひとまず下巻を読んでからだけど、確実に近未来SFと心理を掛け合わせた傑作だ。
2投稿日: 2023.06.09
powered by ブクログクリストファー・ノーラン監督の"インセプション"みたいな"意識の多層構造"を扱ったサイバーパンクテイストの作品なのかな、と。 村上春樹の初期作品はけっこう読んだのですが、最近はあんまり読んでいません。ちょっと読み進めるのに要らない気もする情景描写が多い印象。それと、登場人物達のナルシスティックな感じは相変わらずですね。 僕が小説を推理小説的に読むからかもしれません。 後半の展開に期待。
3投稿日: 2023.05.31
powered by ブクログ後半を楽しみに、前半読み終わりました。 二つの世界がどう展開しているのか、とっても気になるところで終わりワクワクしております。
3投稿日: 2023.05.24
powered by ブクログ村上春樹3作目 ちょっと海辺のカフカの影のない地下を思い出した、なんか繋がってるのかな? 文章が相変わらず語呂が良くて、読んでて気持ちいい 後現実?側の主人公の性格がすごく好き まだなんもわかってねーから、下巻で紐解いていこうと思いますよ
3投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログピンボールと新作を読んでハマった者です。 村上春樹は3作目。新作を読み終わったことをSNSで報告したら後輩から本作を紹介され読みました。 なるほどこれを薦められた理由が分かるような、という感じで、上巻は終わり。下巻が楽しみ。
2投稿日: 2023.05.17
powered by ブクログ上下巻ともに読了 村上春樹の小説はあまり読んでないけど、情景描写が懇切丁寧なのね、、と改めて実感。 だからこそ、ファンタジーな世界観でも、どっぷりイメージに浸ることができるのかなあ。 とんとんとんっと話が進む小説に慣れてると、少々長くも感じるが、よい体験でした。
3投稿日: 2023.05.08
powered by ブクログ※作品の感想は下巻にまとめて書きます。 【読もうと思った理由】 20年ほど前に村上氏の「ねじまき鳥クロニクル」を読了し、何が面白いのかさっぱり理解できず、その後著者の作品に苦手意識を持ってしまい、著者の長編小説を読んでいなかった。 ※その後読むに至る経緯は、「村上さんのところ」に書いているので、ご興味ある方はご覧くださいませ。 【あらすじ】 高い塀に囲まれ、下界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たち頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終わり〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉がその回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。 【今更ながら村上春樹氏ってどんな人?】 1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』(世界幻想文学大賞、ニューヨーク・タイムズThe 10 Best Books of 2005)、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『騎士団長殺し』(第1部 顕れるイデア編、第2部 遷ろうメタファー編)がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、『村上春樹 雑文集』『ポートレイト・イン・ジャズ』等のエッセイ集、『辺境・近境』等の紀行文、カーヴァー、サリンジャー、カポーティ、フィッツジェラルド、マッカラーズの翻訳作品など著書・訳書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、スペイン芸術文学勲章、2011年カタルーニャ国際賞、2014年ヴェルト文学賞、2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞、2022年チノ・デルドゥカ世界賞(フランス)を受賞。 【村上氏が自身で書いた小説に対する考え方】 ※「村上さんのところ」から一部抜粋。 僕が「これは純文学だ」と意識して小説を書いているかというと、特にそんなことはありません。でも心の底で「これは娯楽小説ではない」という意識はいくらかあります。娯楽小説ではないというのは、言い換えれば、作者が読者に対してある種の、ある程度の努力を要求することだろうと僕は考えています。言うなれば咀嚼力を要求するということです。「ここから先は自分の歯で噛んでくださいね」ということです。ときどきそのことで怒ったり、不満を寄せられたりする読者がいます。僕はそういうとき「申し訳ありませんが、こういうものなので」と言うしかありません。逆に「もっとしっかり噛ませろ」と文句を言う読者もいます。そういうときにも僕は「申し訳ありませんが、こういうものなので」と言うしかありません。 上記内容を読んで、すごく納得した! 村上氏の作品は、確か「ねじまき鳥クロニクル」もそうだったと思うが、短編小説「納屋を焼く」も、最後の物語の結末が丁寧な解答を書いてくれてはいなかったはず。そう、ある程度は自分で解答(この先の結末)を考えてね、というスタンスなのだ。これは村上氏の作品は全般に言えることらしく、他の作品の皆さんのレビューを見ていても、読了後「最後めっちゃスッキリ爽やかで、前向きになれる!」みたいなレビューは少ない。 多分20年前の若かりし僕も、その答え(結末)を自分で考えてねスタイルが、受け入れられなかったんだろうなぁと思う。だが時は経ち20年も人生経験を積むと、人生そんなに分かりやすく、自分の思う通りにトントン拍子に物事が進むことなど、ほぼ無いことを経験している。なので日々の生活でも、結末は他人任せではなく自分で積極的に行動し、自分の望む方向に変えていく。あるいは普通ネガティブにしか捉えられない結末も、ポジティブな解釈に変換するスキルを身につける。 上記の人生経験及びスキルを身につけた今なら、どんなエンディングでも受け入れられる度量を身につけれたので、今回村上氏の作品を読もうと思ったんだ。 上記に書いた、ネガティブな事象をポジティブな解釈に変換するスキルが、たまに他の作品の感想欄に僕が書いている「パラダイムシフト」という考え方(スキル)だ。ベースの考え方(スキル)は、スティーブン•R•コーヴィー氏の「7つの習慣」だが、そこにヴィクトール•E•フランクルの「夜と霧」の思想と、秋満吉彦氏の「行き先はいつも名著が教えてくれる」の考え方の合わせ技だ。上記3冊は、僕の読書体験の中でも、その後の人生観が変わる程の影響を受けた本なので、もしご興味ある方は、ご一読されることをオススメさせて頂きます。 ※今回「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」は、ブグログでフォローさせて頂いている、りまのさんよりオススメ頂きました。りまのさんご紹介頂き、ありがとうございます!
117投稿日: 2023.05.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
二つの世界が下巻でどう収束するのか楽しみ。 暗闇で気づいてたら眠ってたシーン、怖かった。 物語はあと半分だが、読み終わるのが勿体無い。 そう思わせてくれる独特の雰囲気がある。 ところどころに、なるほどな〜という表現があって、めもしたくなる。 記号士とか計算士とか、暗号化技術をめぐる戦いだったり、当時なんでこんなのかけるんだ?という印象を受ける。
3投稿日: 2023.04.20
powered by ブクログ色褪せない オーディブルにて 18年前に読んで以来の2度目 一切合切内容を忘れていたので、普通に楽しめた 次から次へ話が展開していくので飽きない 2つの物語が並行して進んでいくのは絶妙
0投稿日: 2023.04.17
powered by ブクログ題名に引かれて友人から借りた。 上巻なのでまだ終わってないので、感想は下巻で。 ただ、登場人物に一切名前がついていないのに、誰が誰だが分からなくなったりしないで読めたので、凄いなって思った。
2投稿日: 2023.04.12
powered by ブクログ「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」(上)村上春樹 . . 2023年4月13日村上春樹6年ぶりの新作発売に向けて、文藝界掲載の「街と、その不確かな壁」を読み終わり、続いて世界の終わりと完全な壁について書かれた長編「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」に着手 . 読んだの3、4回目だけどこんなに面白かったっけ... 35歳の主人公が仕方なく世界の終わりを食い止めるんだけど、慎ましい2LDKの部屋をスプラッタされたりお腹を7針分裂かれたり、眠いのに太った女の子に起こされたりもう散々で可哀想。 ただお金を貯めてギリシャ語かラテン語を勉強しながらチェロでも弾いてのんびり湖の近くで過ごす老後が欲しいだけなのに。 でも髪の長い胃拡張の図書館の女の子と寝たり、メロンの匂いがする太ったピンクのスーツの娘に暗闇でキスされたりするのはめっちゃ素敵じゃんって思う。 .
3投稿日: 2023.04.05
powered by ブクログ村上春樹の新作「街とその不確かな壁」の予習のために読んだ。長編は本作とイチキューハチヨン以外は読了していたが、ここにきてまた素晴らしい作品に出会えた。 これまで読んだ長編に比べて読みやすく、リズムが心地よい。2つの世界が同時進行していく物語だが、交互に入れ替わる世界に読者として容易に入り込むことができる。
1投稿日: 2023.04.03
powered by ブクログ2023年4月13日(木)発売の村上春樹さん新刊『街とその不確かな壁』の予習として、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読了しました。 少しだけ情報を整理すると1980年に『街と、その不確かな壁』という中編が書かれていてその作品は単行本化されませんでしたが、『街と、その不確かな壁』を基にして1985年に書かれた長編が『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』です。 そして、2023年に出る新刊のタイトルが『街とその不確かな壁』ということで、世界の終り〜と関係性があるのではないかと推測されています。 1985年の作品をあらためて今読んでみると「街」は自分の無意識の世界のメタファーだし「壁」はその無意識の世界に閉じ込める抑制力のメタファーであるということがよく分かります。個人的には意識と無意識を行ったり来たりする中で変化していく感覚が普段の生活の中で今はすごくありますが、その感じを1985年の時点で文章で書き分けて表現されていたというのはすごいなと改めて思いました。 ただ結末がなるほどという感じがして(未読の方のネタバレ防止のためこの感想)、1985年の空気感の結末なのかなという気がします。その後に、90年代00年代と長編を発表されていて結末のニュアンスはどんどん更新されていきましたが、2023年の新作において80年のタイトルを持ってくるのはかなり興味深いです。しかも、全く新しい話らしいということなので余計気になります。 前作の長編『騎士団長殺し』が2017年で6年前ですが、この6年でまず年号が変わったし、SNSとかがあり得ないくらい普及しましたし、AIも今すごいですし、コロナでのステイホームがあったり、戦争が起きたりして相当に世の中や個人の在り方・感じ方が変化したし、変化し続けている最中ですが、そんな中でどんな物語が生まれてくるのか全く未知数ですけれどたのしみです。 やっぱり「街=無意識の世界」と「壁=無意識を閉じ込める抑制力」の物語なんだろうなと推測しますが、無意識の世界って今どうなっているんだっけ?とかSNS出てきて無意識を抑制する壁って既に不確かで、その後の世界を生きていく手がかりってなんなんだっけ?とかタイトルだけで色々と想像してしまいます。 とにかくもう予習は済ませたので、あとはぼんやりと世界や自分自身を眺めつつ発売日を待つのみです。読みはじめてからの自分はきっと色々と変化していくと思いますので、その変化に備えてプレーンな気持ちを整えていきたいなと思っている次第です。 今まで村上春樹さんの作品を読んだことがない人も『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読んでおけば、リアルタイムで新作を楽しめるかもしれないので興味持たれた方にはおすすめです。発売までまだ時間ありますので、ぜひぜひ読んでみて欲しいです。
1投稿日: 2023.03.28
powered by ブクログ10年ぶり4回目の再読らしい。持っているのは新装版ではないが、便宜上こちらで登録。4月の新刊に向けての復習。
4投稿日: 2023.03.13
powered by ブクログはじめて読んだときには、『ハードボイルドワンダーランド』にひかれた。『世界の終り』は退屈とさえ思った。何度かの再読で、ふたつの世界は表裏一体となり(はじめからそうだったのだろう)、不条理にも危険な局面にある計算士の男も、理由がわからずに影を失くした男も、背おうものと失いつつあるものが重なり合う。はらはらするハードボイルドの世界も、静謐な世界の終りの世界も、村上春樹の世界観で、両方とも好きに変わった。
1投稿日: 2023.03.04
powered by ブクログエレベーターからはじまる物語。とてもワクワクした。設定がもう面白いし、現実的なんだか非現実的なんだか分からない文章が最高だった!村上春樹さん文章は美しいし、分かりやすいし、博識だし大好きだ。あと、たまに出てくる例えが面白くてユーモアたっぷりだったのも最高だった。 まだまだ謎が残されているかこれからどうなるのか楽しみ!!
0投稿日: 2023.03.04
powered by ブクログ交互に二つの世界を行き来してるのがおもしろい。 ハードボイルドワンダーランドの方が動きがあって楽しいけど下巻はどうなんだろう。
0投稿日: 2023.03.01
powered by ブクログ『夏の朝のメロン畑に立っているような匂いだった』 最高の表現じゃない? あと、無性にサンドイッチが食べたくなった。
0投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログ■ Before(本の選定理由) 15年前?くらいに読んだが中身もろくに覚えていない。ピンク色のスーツの太った娘が出てきた、、ような。 ■ 気づき メタファーだらけだけど、ニヒルな台詞回しが軽快で長さを感じない。以前何かのインタビューで著者が語っていたが、この本では「僕」の一人称だけで物語を展開することに限界を感じ、「僕:世界の終わり」「私:ハードボイルドワンダーランド」という構成を取っている。 ■ Todo 下巻も早く読みたい。楽しみ。 しかしまぁ中身はさっぱり覚えていない。
6投稿日: 2023.02.04
powered by ブクログ心について深く考えるお話だと思う。 自意識と体、心、記憶… 世界の終わりとは 村上春樹の小説は、いつもノートに書き留めながら読み進めた方が、きっと得られることも多いんだろうなと思いつつ、文章の心地よさを味わうだけで精一杯になってしまう。また読み返す
0投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログ初めての村上春樹の作品でした。 2つの世界が読み進めていく中で少しずつ交わりが見えてくる、スピード感が面白くて手を止めるのが難しかったです。 村上春樹の作品を沢山読んだわけではないですが、彼の世界観はとても好きです。読書という行為に意味を持たせるのでなくて、ただ本を読む、文字を読むというより感じるという行為が心地良いです。 音楽を聴いて、Tripするよう。彼の文字を読んでTripしています。 だから、彼の作品を魅力的に感じ娯楽と思うのでしょう。 こんな感覚は私だけでしょうか?
0投稿日: 2023.01.27
powered by ブクログ村上春樹の初期の傑作を遂に手に取ってみた。 世界の終り編とハードボイルド・ワンダーランド編が 交互に織りなす物語。 最初は訳がちんぷんかんぷんなとこがあるが、 段々と点が線になっていったところで上巻は終わった。 後半、どんな展開を見せるのか楽しみである。
0投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログ緩やかに時間が流れていく世界の終わりと様々なトラブルに巻き込まれるハードボイルドワンダーランド。 二つの世界の繋がりはよく分からなかったけど、とても面白かったです。
0投稿日: 2023.01.07
powered by ブクログ世界の終わりとハードボイルドワンダーランド、このふたつのストーリーにどのような繋がりがあるのかを考えながら読むだけで楽しかった
0投稿日: 2022.12.26
powered by ブクログ2025.04.05 2回目読了。 2人組の男たちが家を訪問したシーンが一番好き。 現実と空想(深層世界)を交互していくうちにだんだん溶け合っていく、とても不思議な話。 キャラクターみんな好き。 2人組の男ももちろんだし、博士なんてジブリとかに出てきそうな好々爺みたいだし。 思想、宗教がテーマとして扱われることが多い村上作品ですが、この本のような閉じられた世界の私という、世界観がとてもおもしろくて大好きですね。 1回目 -それはなんだかトルコ語のように響いたが、問題は私がトルコ語を一度も耳にしたことがないという点にあった。 春樹ワールド、全開。 メタファーのオンパレードでなにを伝えたいかが一ミリもわからないのにそれが心地よい。 なにが当たり前かもわからない荒唐無稽な小説。 全く共通点のない2つの世界が読むことで次第に近づいていくおもしろさ。 世界の終わりは、ある意味では楽園なのではないだろうか。 読後の余韻をもう一度味わうためにまた再読をするだろう。
0投稿日: 2022.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
先日から本著者を立て続けに読み進めている。「風の歌を聴け」「色彩をもたない多崎つくると、巡礼の年」「一人称単数」「騎士団長殺し」と読み進めてきた。突然のメルヘン、ファンタジーの世界に入り、はじめ脳は困惑気味。。。そのうち昭和の事物が登場して脳にすっーと入るのはいいが、一体ここはどこの世界なのか!?やはり脳の困惑は続くも、これはメルヘン、ファンタジーだ。 さてさて下巻に行くとするか。
0投稿日: 2022.12.16
powered by ブクログ高校生の時に買った本。当時は難しく感じて挫折して読破できなかったので再挑戦。初めての村上春樹。 [世界の終わり]と[ハードボイルド•ワンダーランド]。二つの世界が少しずつ繋がって来ているように感じるのだけれど、まだ全体像は把握できない。私の勘が悪いだけかな? 下巻も楽しみ。
0投稿日: 2022.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
むずい、ノルウェイの森のようなものを期待していたからテイストは幾許か違う。 ファンタジー小説にそれほどの抵抗はなかったはずだが、今の自分の気分ではないようだ 獣とか夢読みとかの話をされるとん〜と興味が全く唆られない。どうしたものか。 こういう時もう読むのを辞めてしまうという選択肢もあるが、まぁもしかしたら凄いことが起こるかもと思ってしまうから下巻もしっかり読む。 内容としてはまぁ、どう結びつくんだろうね、ってことくらいかしら。 まぁ気長に読みますわ。
0投稿日: 2022.10.13
powered by ブクログ読み終えて、何か宇宙にぽーんと放り出されたような余韻があったことを覚えています。 いろいろな解釈ができそうですが、たまには ただひたすらその余韻に浸るのも悪くないかもしれません。
4投稿日: 2022.10.08
powered by ブクログ世界の終わり と ハードボイルド•ワンダーランド ストーリーになんの関係があるかもわからない俳優の話や、ソファへのこだわり、サンドイッチとナイフの話。図書館の女の子、壁、一角獣、ペーパークリップ。この人以外が同じ材料使って書いたら駄文になりそうな要素たちが巧みな比喩や言葉遣いでちょっとシニカルに、それでいて魅力的な文章で書かれている。 なにが起きてるかもわからず、やみくろや記号士や大佐やシャフリングやら非現実の要素を現実世界に織り交ぜて進めていく。次第に二つの世界の共通項があらわになり、世界に没入しながら気づけば物語は先に進み、めくるページを尽きている。 2世界構成で長いのにテンポ良く進むのがすごく心地いい。村上春樹の作品の中では一番好み。 2周目でも全然楽しい。
0投稿日: 2022.06.27
powered by ブクログ二つの話で構成されている物語。 僕の世界、周りをぐるっと高い壁で囲まれた、不思議で綺麗で歪で完璧な世界である、世界の終わり。 私の世界、計算士と言われる仕事につく私。現実世界だけれども、地下にいるヤミクロや謎の組織のいるハードボイルドワンダーランド。 その2つの世界の関係が明らかになっていく、幻想的な村上春樹作品。私はこれが村上春樹で最も好きです。
0投稿日: 2022.06.18
powered by ブクログ面白かった。最初の方はストーリーがあまり進まず、二つの世界を同時に進行させていくため退屈なところもあったが、村上春樹の文章を読んでいくうちにせの世界観にのめり込むようにして没入していった。比喩表現の多様さに驚く。どうして、これだけの的確で誰にでも想像ができるような比喩がポンポン出てくるのかが分からない。すごい。
0投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログ1985年初版。著者の作品は、そんなにたくさん読んだわけではありません。ネットで評価が高いという理由で、何の先入観も持たないで読み始めました。2つの物語が交互に綴られていきます。40年近く前の作品とは思えない。不思議な世界観にハマります。当然、2つの物語が交わってゆくのかと思うのですが下巻で、どのような展開を見せてくれるのか楽しみです。
13投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログ村上春樹の長編小説を初期のものから改めて順番に読んでみようということで。 この小説は初めて読んだが、なかなかの傑作と思う。 2つの物語が交互に進行していく。いずれも現実感のない始まり方をするが、『世界の終り』がファンタジー世界のテイストで一貫する一方、『ハードボイルド・ワンダーランド』は固有名詞もたくさん出てきて現実世界を舞台にしたSFっぽい世界観であることがわかってくる。 そして幾つかの鍵となる事物を介して、2つの物語の関係性が次第に明らかになっていく。その過程の見せ方の巧さには唸らされる。 『ハードボイルド・ワンダーランド』では、計算士と記号士の設定など、1985年に書かれた小説とはとても思えないほどITをベースにした物語世界が展開され、地下世界からの脱出シークエンスの緊迫感はハードボイルドの名に相応しい(暗闇を泳ぎながらあんな長ったらしい会話はできないだろ、とは思ったが)。一方『世界の終り』では、まるでロールプレイングゲームの中にいるように完成された世界が構築されている。この辺の先見性と多彩さには素直に感心するし、村上春樹ってやっぱり頭がいいんだなあ、と。 主題はやや青臭い。「心」を持ってしまった人間という生き物の悲喜がわりとストレートに立ち現れてくる。シンプルであるが故に感動的だ。 それにしてもセックス関連の描写が中学生の妄想レベルなのは、やっぱり気になるなぁ。
3投稿日: 2022.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルがめちゃかっこいい!(厨二心) ファンタジーな話 どうなるかは下巻を読んでから どちらの世界の主人公も割と好きかもしれない 完全な暗闇での冒険って、どんなもんなんだろう… この本を読んで、夜の街を歩いてみたけど、とても明るかった 完全な暗闇を人生で体験することってあんまりないような あとやはりアクションシーンを活字で読んで想像する力がわたしには欠落している気がする
3投稿日: 2022.04.30
powered by ブクログ別の長編に比べ、冒頭のSF感に驚かされた。SFとロールプレイングゲームのようなファンタジーの行き来は、私が描いていた春樹らしさとは異なる。ので最初読み進めるのに手間がかかったが、面白かった。 「私は気の短い人間を相手にすると、その気の短さを少しずつ試してみたくなるのだ。」春樹の性格を端的に表す一文だと思う。私も同じことをよく考える。
3投稿日: 2022.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
〜裏表紙より〜 高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。 老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。 静寂な幻想世界と波瀾万丈な冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。 〔世界の終り〕は、高い壁に囲まれているため進撃の巨人のパラディ島をイメージしたが、壁の外はリンゴ林や山や平地に囲まれているらしい。その中に来た余所者の〈僕〉は、自身の影を引き剥がされ(壁の中に入ったらそうする必要があるらしい)、徐々に心を失っていくらしい。門番や大佐ら先住民から情報を集め、図書館でとある女に手伝って貰いながら自分の役目である夢読みを始める。夢読みは、頭骨を見つめていると謎のイメージが少し見える程度で、本人もまだ意味を理解出来ていない。 自分から切り離された影は意志を持っており、このままだと消滅してしまうが影にも何か考えがあるらしく、〈僕〉に対して壁の中の地形等を調べて欲しいと依頼する。そして〈僕〉は地図を作成し、影のもとに届くように画策する。 〔ハードボイルド・ワンダーランド〕の舞台は東京。〈僕〉は組織(システム)から与えられた仕事をこなす計算士で、計算士とは重要なデータを暗号化したりして悪者に盗まれないように守る仕事である。そして逆にデータを分析して盗むデータ・マフィアは記号士と呼ばれている。 そして〈僕〉は、ある天才老科学者(研究成果として既に音や声を消すことに成功している)から仕事を依頼されるが、そのデータを狙う記号士たちに一度捕まり、部屋を滅茶苦茶に荒らされてしまう。データは守ったが、身の危険が迫る老科学者と合流するために、そのぽっちゃり美人孫娘と共に地下の安全地帯を目指し、暗闇の中を歩き続ける。 あまりに独特な世界観のため、自分の中でどう評価すれば良いのかまだ分からないが、個性的な比喩表現には感性を刺激されたし、ユニークな台詞が面白く感じる場面もあった。 あとは、上でモヤモヤしている謎が、期待はしていないが少しは納得のできる答えに行き着いてくれるかどうか…下に期待したい。
4投稿日: 2022.03.17
powered by ブクログ約2ヶ月掛けて読破。100%理解することは不可能な作品だった。仕事で飛行機に乗って札幌に行った時、上空から見た雪景色が"世界の終わり"を彷彿とさせた。 こうやってふと作品の中の景色を現実世界にリンクさせられるのは村上春樹の力なのか…
0投稿日: 2022.01.24
powered by ブクログ「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という2つの世界のストーリーが同時並行的に進んでいく。 圧倒的な世界観とウィットに富んだ表現に惹き込まれて一気に読了した。 村上春樹の作品は殆ど読んだことなくて、食わず嫌い的に避けていたが、非常に良い読書体験だった。他の作品も読んでみたいと思わされた。 この作品の一連のテーマは「心」と「完全性」にあるかと感じた。心が介在するものには完全性はあり得ないが、完全性があっても心がなければそこに意味はない。つまり「何でもあるように見えて何もない」。 一貫したメッセージを持ちながら、ストーリーとしても面白い。読めば何かを与えてくれる作品。
0投稿日: 2022.01.22
powered by ブクログハルキおもしれーじゃねぇか!! 個性的で魅力的登場人物達。 小洒落た会話。 主人公の家に男2人組が押し掛けて来る所は声出して笑った。
0投稿日: 2022.01.15
powered by ブクログあらすじ 「ハードボイルド・ワンダーランド」の章は、暗号を取り扱う「計算士」として活躍する私が、自らに仕掛けられた「装置」の謎を捜し求める物語である。半官半民の「計算士」の組織「組織(システム)」と、それに敵対する「記号士」の組織「工場(ファクトリー)」は、暗号の作成と解読の技術を交互に争っている。「計算士」である私は、暗号処理の中でも最高度の「シャフリング」(人間の潜在意識を利用した数値変換術)を使いこなせる存在である。ある日、私は老博士の秘密の研究所に呼び出される。太った娘(博士の孫娘)の案内で「やみくろ」のいる地下を抜けて研究所に着き、博士から「シャフリング」システムを用いた仕事の依頼を受けた。アパートに戻り、帰り際に渡された贈り物を開けると、一角獣の頭骨が入っていた。私は頭骨のことを調べに行った図書館で、リファレンス係の女の子と出会う。翌朝、太った娘から電話があり、博士が「やみくろ」に襲われたらしいと聞く。私は謎の二人組に襲われて傷を負い、部屋を徹底的に破壊される。その後、太った娘が部屋に現れ、私に「世界が終る」ことを告げる。 感想 春樹さんらしい小説だったな。
2投稿日: 2022.01.14
powered by ブクログ2022.01.02 読了 小説を読んでもよくわからない。 曖昧な理解でも感じることができればいい。 解釈は人それぞれ。 難しいけど面白い。
2投稿日: 2022.01.06
