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イミダス 現代の視点2021
イミダス 現代の視点2021
明石順平、雨宮処凛、荒井裕樹、伊藤圭一、指宿昭一、印鑰智哉、大内裕和、岡田充、香山リカ、笹山尚人、佐藤文隆、想田和弘、田野大輔、鳥畑与一、成田龍一、饒村曜、橋本淳司、布施祐仁、三木義一、満田夏花、安田浩一、安田峰俊、山本潤、渡辺由佳里、イミダス編集部/集英社
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総合評価

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    当時意識することのなかった問題や、時期を経て現在どう表面化しているかという議題について改めて触れるにはちょうどいい媒体。

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    投稿日: 2023.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世の中のことにとても疎いので読んでよかった。 印象に残ったワード「全体主義」「差別」「ファシズム」「水道法改正」「種苗法改定」「カジノ」「歴史修正主義」 コロナ禍だからこそ伝えたい「自由」と「権利」と「多様性」 p19「自由や多様性を守る」ということは、(コロナ禍で)マスクをしない人も、バーベキューをする人も、同じ社会で暮らす仲間として尊重するということ…せめて糾弾したり排除したりしないということ…自分たちの安全のためにどうしても行動を変えてもらう必要があるならば、その人の人権や生活が損なわれないよう、民主的な手続きを守りながら、理性的にお願いするということ p17〜18 社会を民主的に保ちたいのであれば、…個人の自由や権利に制約を課すことには、極めて抑制的でなければならない。同時に、私たちは制約を課したり課されたりすることに、常に抵抗感と違和感を保たなければならないのであって、絶対に慣れてしまってはいけない。…多くの権利者にとって、市民の人権を容易に制限できる状況は、とても都合がよいものだから p21 民主社会の強みの一つは、多様な背景を持つ多様な人々が存在するがゆえに、大きな社会問題が生じた際にも多方面から無数の解決法が自由に試みられることにある。そうした解決法には、優れたものも、ダメなものもあるだろうが、ダメなものは次第に淘汰され、優れたものが採用されていく。それがイノベーションの基本的な力学だ。 映画作家 想田和弘 集団行動が生み出す独特の高揚感は、集団を統率する権威と結びついたとき、ファシズムへと変貌する p267 権威に従属することによって人は行動に伴う責任から解放され、社会的な制約から「自由」に行動できるようになる…こうした治外法権的な状況がいったん成立すると、これを維持・強化しようとする動きが服従者の側から自発的に出てくる。それは人びとが自分の行動の責任を指導者にゆだね、その命令を遂行することにのみ責任を感じはじめるという、状況的義務への拘束が生じるためである。 甲南大学教授 田野大輔

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    投稿日: 2021.03.06