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雨降る森の犬
雨降る森の犬
馳星周/集英社
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総合評価

65件)
4.3
29
22
11
0
0
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    寄り添うものとしてそこにいるペットではなく、意志を持ち家族でもある犬のワルテルなしでは成り立たない物語だった。後半一気に物語が展開していく中で、正樹と雨音の成長に安堵しつつ、やはり涙した。

    0
    投稿日: 2025.12.11
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    心優しいワルテルに読者までもが救われるような気持ちになる。ワルテルの描写、自然や食事の描写などが秀逸で鮮やかに脳裏に浮かび上がる。

    1
    投稿日: 2025.10.16
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    馳星周は、犬と馬を書かせたら最強に面白い。 主役犬は、バーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテル(牡)。 この犬が、めっちゃ可愛い! 主人公の女子中学生・雨音を従えて歩く姿とか、想像できてしまう。 やはり馳星周は描写が抜群に上手い。 山頂から眺める雄大な景色や、雨の落ちる様子、森の匂い、犬の目に浮かぶ感情も、ちゃんと読者に伝えてくれる。 そして今作は何よりも、道夫の料理がどれも美味そうなのだ。ソーセージとキノコのニンニクパスタも、ハムカツチーズカレーも、コーヒーもワインも、いちいち美味そう! そう、これは「山岳グルメ犬小説」なのだ。 そりゃあワルテルだって、よだれダラダラだろうさ。 実際に馳が飼っていた犬と、姪っ子の関係を下敷きにしたとインタビューで語っていたけれど、最後の場面は涙なしで読めなかった。 犬を飼うことの責任と苦痛を誤魔化さずに描いていて、でもそれ以上に喜びがあるのだと、物語を通して教わりました。

    16
    投稿日: 2025.09.28
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    犬は今を生きている。その通りだと思う。人間みたいに損得を考えたり、自分を装ったりしない。だからこそ一緒にいると心が安らぐし、人も成長できるのかもしれないと思った。

    9
    投稿日: 2025.08.26
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    良い話でした。最後泣けます。人間は先のことや他人の目を気にしながら生きてるんたけど、動物は今一番良いと思うやり方で生きている。たから真っ直ぐでブレない。納得しました。

    1
    投稿日: 2025.08.23
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    自分より遅く生まれてきて家族になり、やがて自分より先に逝く。教えてくれることが多く、逝ってしまった後の後悔も計り知れない。そんな経験があるが故に、最終の数ページでは感情を抑えることが出来なかった、、

    1
    投稿日: 2025.07.09
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    悩みを抱えた人間が犬と触れ合うことによって生き方が変わったり大切なものを見つけいく様がとても心を打たれてました。人間が再生されていくのは、動物の存在だったり家族の絆だったり大自然だったり、外部だけれど身近な存在なのだとこの小説を読んで考えさせられました。山に対する尊敬や犬に対する愛情をたくさん感じられた作品でした。

    3
    投稿日: 2025.05.25
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    あー、泣いた。 今、泣いた後にこれを書いている。 とにかく最終章が泣けるのだ。 実は今朝の通勤電車の中で、会社に着くまでには読み終えられるな、と思っていたのだが、最終章が始まった段階で「いかん、これは落ち着いて読むべき。そして、多分俺は泣く」 と思い、帰りの電車の中も、夕飯を食べる最中も我慢して、子供や嫁さんが寝た後で最終章に取り掛かった。 案の定、泣いたw 解説の池上冬樹さん曰く、本書「雨降る森の犬」は「少年と犬」の助走だという。 ならば、そちらも読まねばならない、あっ、そういえば映画がそろそろ上映が終わるのでは、と気づき、検索してみたら、終わってた。。。 仕方ない。映画はU-NEXTに出てくるのを待つとして、まずは今週末に「少年と犬」の本を手に入れて、また泣こうと思うw あ、一応書いておくと、泣かせっぱなしの物語では無いですよ。最終章以外は泣かせる訳ではないが、読み応え充分の本作ですv

    24
    投稿日: 2025.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感動で涙が止まらなかった。 自然の描写も美しいし、とにかくご飯が美味しそうすぎる。自分も山に登ってみたくなった。 ワルテルとの別れのシーンでは祖父とのお別れを思い出して心が締め付けられた。 人も、犬も、生物はいつか死ぬけれど、だからこそ一日一日を大切にしたい。犬のようにありのままで、愛を持った人になりたいし、今を生きていきたい。

    0
    投稿日: 2025.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少年と犬を読んでラストが切なかったので、この本は、犬との穏やかな日々を過ごす物語なのだろうと勝手に想像して読むことにしました。しかし、ラストでワルテルが弱って亡くなってしまいまた、号泣でした。私も犬を飼っているので後悔しないように犬をかわいがろうと思いました。 山の描写が多くて、山に登りたくなりました。若い頃八ヶ岳には、行った事がありますが、またどこか山に登ろうと思いました。信州の素敵な自然の描写に心癒されました。

    6
    投稿日: 2025.02.02
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    この人の作品を読むのは、少年と犬に続いて2冊目。 少し、長くてくどい所もあったけど、主人公の女子中学生と母親、男子高校生、おじさんとの関係がありきたりな展開にならなかったのがすごく良かった。

    20
    投稿日: 2024.10.04
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    「馳さんの、山が良いんだよな~」と痛感した作品、②犬系×③山系。主人公の少女と、バーニーズ・マウンテンドッグの、交流と成長の物語。良いです。泣けます。

    5
    投稿日: 2024.08.30
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    久しぶりに馳さんの犬をモチーフとした作品を読んだ。改めて作者の犬に対する愛情を感じ感動した。 「ずっと一緒にいなければ、犬から教わることができない。  見返りなど求めずに家族を愛し、気持ちを汲み、辛い時や悲しい時には余計な言葉は口にせずにただ寄り添ってくれる。」 作品中の文章だが本当にそうだなぁと一人腑に落ちた。 親子関係に問題を抱えた少女が山の中に犬と暮らす伯父のもとに身を寄せることとなり、隣の別荘に住む少年と出会う。少年もまた、家族との間に葛藤を抱えている。その彼女、彼が山に癒され、犬に癒されて、成長していく姿に胸を熱くした。 最後の愛犬との別れの部分が切なくて、目頭が熱くなった。 登場人物達だけでなく読者も癒される作品だった。

    29
    投稿日: 2024.08.20
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    初めての馳星周さんの本でした。 主人公が中学生の女の子で本当に大人が楽しめる物語なのか、と疑いながら読み始めましたが、成長と家族の物語で夢中になって読みました。 犬や山、自然が好きな人にオススメです。 私は長野にドライブに行くのが好きで蓼科高原も女神湖も長門牧場も何度も行った事があるので、昔を思い出しながら楽しめました。

    1
    投稿日: 2024.05.24
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     直木賞受賞作「少年と犬」を読んだあとソウルメイト、ソウルメイト2とこの本を購入して「雨降る森の犬」だけ読まずに本棚に眠っていた。「少年と犬」で犬本に夢中になって立て続けに読んだがこの本は五百頁あまりあり、ちょっと躊躇してたが一週間もかからず読み終わった。馳星周という作家はノワール小説で世に出たがその対局のような犬本で読者を幅広くつかんだ作家だ。読者の泣かせどころをこころえていて素晴らしいストーリーテラーです。  犬は未来も過去もなく現在を一生懸命に生きている。犬を愛らしく描いているのはあたりまえだけど、犬を育てると同時に、人は犬から育てられると書いてます。  登山のこと、料理のことなど馳星周はかなりよく極めてこの小説のなかに散らばめてかいてます。心暖まるいい本でした。

    2
    投稿日: 2024.05.23
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    中学生という思春期真っ只中の雨音の成長と犬の関わり、そこに兄のような存在となる正樹、伯父の道夫との日々の物語。父親が亡くなり母親との関係に行き詰まり、東京から長野に住む処を変えて彼女の暮らしは変わるけれど性に合っていたのかすぐにn馴染み、すくすくと成長しいく。何気ない日常や食事も美味しそうな香りが想像できる。バーニーズマウンテンドッグ、大型犬で世話は大変そうだけれど家族のような存在が羨ましい。著者の犬の物語は他にもあるようなので読みたくなった。

    1
    投稿日: 2024.04.10
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    2024.03.10〜03.14 自然豊かな信州で、自分を見つけるお話。 私も、犬を飼いたいと思った。1日1日を一生懸命に生きる。目の前のことをおいかける。そんな姿を見ながら、暮らす。大変なことも楽しいこともひっくるめて、人生の色が濃くなる気がする。

    2
    投稿日: 2024.03.10
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    犬と共に生活をしている自分からすると、こういった話にはとことん弱い!笑 「人間は過去と未来に囚われて生きていて、犬は今、その瞬間を生きている。」 「見返りなど求めず、家族を愛し、辛い時や苦しい時は余計な言葉をかけず、ただそばにいる。」 「人が動物と暮らすのは別れの悲しみよりも一緒に暮らした幸せの方が大きいから。」 心に刺さるメッセージばかりだった。 山や自然の描写も素晴らしく、将来的にこんな暮らしをしてみたいなぁ、登山してみようかなぁ、と思わせる内容だった。 面白かった、⭐️5つ。犬大好きだなぁ。

    8
    投稿日: 2024.02.23
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    こんなに本で泣いたのは南極物語以来のような気がする。ワルテルが雨音を妙子から守るところ、そしてワルテルが逝ってしまうところ。涙がとめどなく溢れて、視界がぼやけて鼻が詰まってもう苦しかった。 雨音は絵を描くこと、道夫と正樹は写真を撮ること、それぞれの目で見た景色をカタチは違うけどモノとして残すことにやっぱり魅力を感じる。 素敵な景色をカタチあるものとして残したい気持ちもあるけど、それよりも息することさえ忘れたこの空間に私も存在していたという証を残したい。 そんな素敵な記憶をたとえ忘れっぽい気質でも忘れたくない。

    8
    投稿日: 2024.02.22
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    いわゆる普通の家族と比べると、それぞれ何かが足りなかったり、問題を抱えているものの、山・森・空気・雨など自然に囲まれた立科で生活をするうちにお互い支え合っていることに気付き、成長していく。そしてそれを繋ぐハブとなる存在が、バーニーズマウンテンドッグのワルテルだ。 人間達の状況や気持ちを機敏に感じ取り、いつも寄り添ってくれる優しい犬。 登場人物はそれほど多くないのに、徐々に気持ちを開いていく雨音、正樹の様子がとても微笑ましい。 血が繋がっていることや一緒に暮らしていることだけが家族じゃない、とあらためて考えさせられる。お互いを気にかけて、大切に想っているかが大事。 自然の描写や、個人的には料理の描写(鹿肉カレーたべてみたい!)が素晴らしく、場面場面を想像しながら、登山もいいなあと感じた。 作者のワルテルに対する愛情も伝わってきて、ラストは潤んでしまった。問題を抱えていても、悲しいことがあってもそこから学び、前に進む勇気をもらえる、心温まる小説。今をしっかり生きよう。

    1
    投稿日: 2024.02.16
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    とても丁寧な小説でした。綺麗な森の空気に、犬。私も飼ってるので気持ちが入りました。ゆっくりとした話も良いですね。

    33
    投稿日: 2023.12.03
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    確か、初めて読んだ馳作品。 ばっかみたいに泣いたのを覚えている。 『不夜城』を書いた人と同一人物とはとても信じられない。暖かくってもう。優しく生きようと思える。

    1
    投稿日: 2023.11.22
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    人間は面倒くさい。 そう思っていた主人公が ―全部間違っていた。 と気づく物語。 * うちは猫を飼っていますが、本書を読むと犬を飼いたくなります。自分は犬派なんだと思います。← でも、あんなに大きな存在が恐らく自分より先に亡くなることを考えると、とても飼う勇気が出ません…。 「犬ってそういう存在なんだよ。死ぬとか生きるとか関係なくさ、ただ愛してくれるんだ」(本書より) 『少年と犬』でもそうでしたが馳先生はラストで泣かせにきます。注意が必要です。

    11
    投稿日: 2023.10.28
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    少年と犬が最初の出会いだった。同じ位いやそれ以上に入り込める物語 雨音のお母さんがどれだけヘンかと予想してたら正樹と同じ意見で自分の言動のおかしさに気づかないで、娘も彼氏も両方愛してると断言する 正樹の親父は酷かったが描き方も外野からで上手だね、家を出て現在ではアメリカにいてワルテルとお別れ出来ないが 道夫に正樹に家族になれたあの瞬間が響いた。山家になるとは、道夫とたくさんの山に登る素敵だな、パスタもカレーも伝わったしお題の雨降る森が 2人がワルテルを弔って行く場所 問題提起して逃げずに解決するって事

    17
    投稿日: 2023.10.18
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    ほんと、イヌ好きにはたまらない。 あと、山好きにも……。 雨のあとの北八ヶ岳の森の香りには、生命の息吹きが漂う。 新芽を伸ばすコメツガやシラビソ。 木漏れ日と水滴をたっぷりと蓄え、いっそう青さを増す苔たち。 いく筋も、普段は枯れている沢からも流れ集り、森を潤す雪解け水。 森の中で、その重量感のある空気を胸に取り込みながら歩くと、不思議な一体感が生まれてくる。 そんな気分が、本を読んで見事に蘇るとは……まさかのことでした。 御泉水からの蓼科山頂上までの道のりはその通りで、「蓼科山荘」もよく雰囲気が出ている。 ずいぶん行ってないなあ〜。 「イヌは今を生きているんだ」 ヒトも同じ事……。 さぁ、もう少し今を楽しみますか。

    3
    投稿日: 2023.08.23
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    少年と犬で号泣し、ブクログでこちら作品も同じ作家さんで評価高いと知ったので読んでみました。 やっぱり、犬いいな。馳さんもほんとに犬好きなんだろうな。犬への愛をひしひしと感じました。 ちょっと正樹の東京での出来事にびっくり過ぎて4にしてしまいましたけど、犬好きの方はぜひ。

    24
    投稿日: 2023.07.07
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    読み終わったあと、少し心に引っかかった部分があったので星3つ。あとは馳さんの素敵な犬のお話。体力があったら色んな山に登ってみたかった。

    1
    投稿日: 2023.05.22
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    家族とのわだかまりを抱えた中学生の雨音は都会を離れ、蓼科に住む伯父のもとに身を寄せる。そこには、ワルテルという犬がいて…。犬が導く喪失と再生の物語。

    0
    投稿日: 2023.04.20
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    とても温かくて、優しくて、最後は涙を流してしまいました。 舞台は、信州、立科。 中学生の雨音。 雨音の伯父、山岳写真家の道夫。 道夫の家の、隣の別荘に出入りする高校生の正樹。 そして、愛犬ワルテル。 ワルテルが可愛いくて、意地らしくて、愛らしい。そして、とっても温かくて賢い。 そんな三人と一匹の家族の物語でした。 ずっと積読状態だったのですが、もっと早く手に取れば良かったと思ったほど、心あたたまる素敵な作品でした。

    18
    投稿日: 2023.04.16
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    よくあるパターンの内容とも思いましたが、終盤の展開にはグッと来るものがありました。 地方で犬を飼う生活が羨ましくなりました。

    0
    投稿日: 2023.02.20
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    なんかこの話ズルいわ~(・ε・` )「感じ悪いなぁ(-"-;)」と思っていたワンコとどんどん仲良くなって、最後にあんなんなったら絶対泣いちゃうじゃん(T0T)

    0
    投稿日: 2023.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    雨音、ワルテル、おじさん、正樹 この四者のお互いの関係性が時に繊細で危うく、時に強固であたたかい。 雨音とワルテルをおじさんと正樹が写真におさめるシーンは、私の頭の中の想像ですら、なんて美しいのだろう、と感じました。 そして、命あるものの生と死があります。 見送ることができるのは幸せなことですが、覚悟は必要です。 ただ、覚悟をしていても悲しい。 でもそれでいいんだ、とおじさんでさえ悲しむ姿を見て私は救われました。

    1
    投稿日: 2023.01.01
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    めっちゃ読みやすくて スイスイ読んだ 構成もよかったと思う 蓼科の生活に憧れてしまった。 別荘でも買うか

    0
    投稿日: 2022.11.17
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    事情があって、立科で伯父、道夫さんと暮らすことになった雨音ちゃん。道夫さんの所にはバーニーズマウンテンドッグのワルテルがいた。ワルテルは男尊女卑なオス犬。ハンサムな顔をしているのに感じ悪い。雨音ちゃんがワルテルと段々分かち合える様が書かれている。興味深い。犬は人の心を読む。恐れを抱けば悟られ、見下される。雨音ちゃんは頑張る、ワルテルとよりいい関係が築けるように。犬のことだけでなく、山に登る、登山の素晴らしい所も書かれていて、盛だくさんな本。

    0
    投稿日: 2022.10.01
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    じんわりと染みる作品。想像してたよりもずっと良かった。 森林の静寂、雨の匂い、雨の音、季節の移ろい、ワルテルの息づかいを感じました。 489頁となかなかの厚み。特別大きな事件があるわけでもないのに読ませる力がある。 母親と確執のある中学生の雨音。父親と確執のある高校生の正樹。家が隣り合う二人は、雨音が暮らす叔父さんの犬・ワルテルを通して親しくなり、いつの間にか兄妹のような絆で結ばれていく。 そして孤独で頑なだった心に変化をもたらす。 親との関係、二人が選んだ将来はーー。 犬とともにある人の成長。犬と人間がお互いに寄せる愛情や信頼をとても感じた。 悲しくも温かいストーリーが胸をうつ。 思わぬ良作との出会いでした。

    6
    投稿日: 2022.09.23
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    前半はあまり面白いと思わなかったけど、後半は話が進むにつれ面白くなっていった。雨と森の匂いを感じた。

    0
    投稿日: 2022.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    20年前なら多分星5個つけてたと思う。 なんていうか、伯父道夫やその愛犬ワルテルの周りのことはしっくりくるけど、女子中学生である雨音や男子高校生である正樹の描写はかなり違和感がある。 一昔前の中高生像、というか。 著者の年齢考えると、仕方ないのかも。 犬が死ぬから泣いちゃったけど、感銘度はそう高くなくて、うーん、って感じ。 山の描写や犬の行動はすごくいい。 道夫のことは、この年代の理想として描いてるのかも。 ただ、正樹と義母にあたる女性との間違いは気持ち悪いとしか言いようがない。 後味悪いし、最後ワルテルの最期を描くためだけの駆け足もあんまりよくなかったな。

    1
    投稿日: 2022.07.22
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    惜しみない愛情を与えてくれる犬の姿に感動。 母親嫌いの中学生雨音は、蓼科高原で暮らす山岳写真家の伯父の元で暮らし始める。そこには大型犬(バーニーズ)ワルテルがいた。 霧煙る森の中を悠然と歩くワルテルが幻想的。

    18
    投稿日: 2022.07.19
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     自然豊かな信州立科で、まるで森林浴をしているような、そして犬との関わりの温かさ・素晴らしさを感じさせてくれる感動的な小説でした。  主人公は女子中学生:雨音ですが、東京の母の元を離れ、立科で犬・伯父・隣人の男子高校生らと交流を深めることで成長し、真の父・兄を得たような感覚・幸福感をもつに至ります。  しかし、主人公や男子高校生はもちろん、読み手もワルテルという犬の存在から多くを学び、主人公の成長物語と共に相乗効果で物語に濃密さをもたらしてくれている気がします。  犬が「見返りも求めず、ただ寄り添ってくれる」「過去に捉われず、未来の損得・打算も関係なく、今この瞬間を純粋に生きる」ものであることを知り、改めて人間は欲に縛られ、迷い、惑う生き物なのだと教えられているようです。  著者の作品は『少年と犬』以来二作目でしたが、個人的には本作の方がインパクトが強かったです。胸を打つラストを含め、人と犬の関係性の豊かさを、これだけ高らかに謳いあげている作品もなかなかないのでは、と思います。  思いっきりおすすめです!

    22
    投稿日: 2022.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    わんこのかわいいところだけじゃなくて、 人間と同じようにひとりひとり性格が違って個性のあるところやその性格の特性上持ち合わせるある種の厳しさみたいなものをしっかりと描写していて、単に犬と暮らす生活をインタビューしただけでは描けない、犬と家族な人のリアルさがあった。 リアルすぎて、読了後に ああ、ワルテル死んじゃったんんだよね… はっ!本の世界だった!! って何度か繰り返した。 梅雨時の読書用に買ったんだけど梅雨明け早すぎておい! て思っていたら台風の影響で雨がふり、臨んていた環境で読めました。 あとでwikiってみるとやはり軽井沢の別荘地でバーニーズちゃんと暮らしていたのね。カッコいい。

    0
    投稿日: 2022.07.06
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    父親を亡くし、母親は新しい恋人と暮らし。ひとりになった中学生・雨音。彼女は、大人のエゴ、都会の喧騒から離れ、蓼科高原の伯父の元で暮らし始める。伯父と共に雨音を迎えたのは、“ワルテル”というバーニーズマウンテンドッグ。 隣の別荘の持ち主の息子は、厳格で自己中心的な父親と若い義母との間で葛藤と反抗の高校生。 二人は、自然と登山とワルテルに癒されて、自身の進む道を捜し出していく。 装丁の絵は、彼らとワルテルが一番好きな場所ですね。高い針葉樹に囲まれた森の中の空間。作中何度か登場しますが、森の匂いと湿度が漂います。 メインのストーリーは、ジュブナイル感コバルト感を感じてしまいます。ですが、犬への信頼、彼らからの無償の愛情、そして、誠実に犬を飼うということ、それでも別れがある事、というような、犬と家族であることへの賛美が溢れています。

    39
    投稿日: 2022.06.25
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    雨の降る森の犬(集英社文庫) 著作者:馳星周 発行者:集英社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 そんな二人のそばにいつも心を癒やす自然や愛犬・ワルテルの姿があった。

    1
    投稿日: 2022.06.18
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    両親との確執に悩む中学生の雨音と父親とぶつかる高校生の正樹。二人は長野県立科町に住む雨音の叔父の道夫のもとに身を寄せる。自分の生き方を模索する二人は道夫により登山の楽しみに目覚め進む道を見いだす。そして道夫の愛犬のワルテルが二人に心を許していく過程に頼もしく思った。道夫は二人に「動物が幸せなのは今を生きているからだ」「今を一生懸命生きればいい」と。ワルテルに教えられることが多かった二人だが、ラストの30ページのワルテルとの別れは涙無くしては読めなかったなぁ。ずっと二人を見守ってやってとワルテルに託した。

    0
    投稿日: 2022.06.15
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     この作者が主役として描く犬は、凛凛しくてキャラが立っている。凛々しい犬を読みたいときは、馳星周と思う。森での犬との生活も、活き活きと描かれていて魅力的。シーンとしては、鹿の角をおやつに食べるシーンが好き。

    0
    投稿日: 2022.05.22
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    雨の匂いや犬の匂いを思い出す。 そして目の中には、山の中の緑、バーニーズ(犬)の茶色と白。 中学生の頃の頭の中。 五感の一部が思い起こされる。

    2
    投稿日: 2022.02.21
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    あらすじ 父親を病でうしない、母親との確執を抱えた女子中学生の雨音(あまね)は不登校になり、山岳写真家の伯父・道夫のもとに身を寄せた。道夫はバーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテルとともに自前のログハウスに住んでいた。ログハウスの近くには大きな別荘があり、雨音はそこの持ち主の長男で高校生の正樹と知り合う。 感想 ノワール作家がこんな小説が書けるんだ。 最高、私の大好きな上高地最高でした。

    0
    投稿日: 2022.01.14
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    『少年と犬』を読んだ流れでこちらも読んでみました。犬への愛がたっぷり感じられました。 ワルテルという雄のバーニーズと自然の山々が、飼い主の中学生の姪、隣に住む高校生の心のかさかさした部分に温かさを注ぎ、確執のある親と逃げずに向き合い、前を向いて生きる力をくれます。 ※「(犬は)見返りを求めず、愛し、見守り、寄り添う。犬の愛に触れるたび、自分も誰かにとってのそういう存在でありたいと思う。」 私自身も、深い愛を知ったのは猫のトトに出会ったからで、人との間に、動物との間に感じる程の深い愛は感じたことがありません。今は17歳過ぎの柴犬まめの介護をしています。この本のラストを読むときも、認知症なので吠えまくっていました。正直、かなりうるさいのですが、この本を読んでいると、いつもよりうるさく感じませんでした。最期の時を想像して、今まで以上に近い将来くるであろう、まめの不在が怖くなり、同時に愛しさもさらに増しました。この本を読んでいる数日間、いつもよりまめを抱きしめたり、もう自分では動けなくなっている背中に顔を埋めたりする回数が増えました。 今このタイミングでこの本に出会えて良かったと心から思います。犬や猫って本当に素晴らしいです

    7
    投稿日: 2021.12.26
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    父を亡くし、母は恋人とアメリカに行ってしまい、不登校になっていた中学生の雨音は、立科に住む山の写真家の伯父道夫の家で同居することになる。 最初は馴染まなかった彼の犬バーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテルとも心を通わすようになり、さらに隣に住む高校生の正樹とも仲が深まる。 雨音にとっては、道夫が父で、正樹が兄、ワルテルが生意気な弟という疑似家族になる。 「動物が幸せなのは、今を生きているからだ。不幸な人間が多いのは、過去と未来に囚われて生きているからだ。俺はこいつらみたいに生きたい」と語る道夫と、「見返りなど求めずに家族を愛し、気持ちを汲み、辛い時や哀しい時には余計な言葉は口にせずただ寄り添ってくれる」わるてるとの交流が織りなす心温まる物語。 犬好きには見逃せない一冊だろう。

    8
    投稿日: 2021.12.24
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    馳星周さんの作品は初めて。 物語の冒頭、舞台は三月下旬の蓼科高原。 数ページ読んだだけで、体がふわっと気温マイナス5度の信州の山に空間移動した感覚を覚えた。 主人公は中学三年の女の子、雨音。 母親との関係に問題を抱え、伯父で山岳写真家の道夫の暮らす立科へやって来た。 そこで道夫と暮らす犬のワルテル、隣の別荘の高校三年の正樹と出会う。 正樹もまた家族との関係に問題を抱えている。 壊れそうな程もがき苦しむ思春期の二人を、大きな愛情で温かく見守るワルテルと道夫。 感情が揺さぶられ、涙が溢れてくる場面が多すぎる。 ワルテルの、見返りを求めない愛情にチカラをもらいながら、二人は強く成長していく。 「動物は今を生きている。 瞬間瞬間をただ、精一杯生きている。 過去に囚われることも、未来を恐れることもない」 こんな言葉が心に刺さった。 号泣必至の作品。

    29
    投稿日: 2021.12.04
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    * 馳星周さん 初めての本です。 母と離れて叔父が暮らす蓼科の山荘にやってきた、 中学生の雨音は敬語でしか話せない子供だった。 叔父の道夫、バーニーズマウンテンドックの ワルテルと山小屋で暮らし始め、少しずつ 雨音の心に変化が生まれる。 母との関係に向き合い、変わっていく雨音に ワルテルはただずっと寄り添ってくれていた。 生みの親(母)だけが家族ではない。 雨音を愛し、迎えてくれた優しい人たちと ワルテルが雨音にとっての家族。 ワルテルと共に過ごした特別な時間の物語。 切ない。 ラストまで読み終えて、ただただ切ない。 本を濡らさないよう、必死で堪えました。 〜本文より〜 動物が幸せなのは、今を生きているから。 不幸な人間が多いのは、過去と未来に囚われて 生きているから。 動物は今を生きてる、瞬間瞬間を ただ、精一杯生きてる。

    8
    投稿日: 2021.11.19
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    最初からずっと不幸な何かが起きるムード満載の筆致で、不安になりながら読み進んだ。雨音もしくは正樹、道夫に不幸な出来事が生ずるとばかり思っていたが、こう来るとは全く想定してなかったな。まあ題名から想像すればわかるんだけれどね。

    0
    投稿日: 2021.10.10
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    犬好きでない人でも犬が好きになれる本。 雨音が犬のワルテルで育つ物語。 山が好きな人もいいんじゃないでしょうか。 わたしも自然の中で暮らしたくなりました。

    12
    投稿日: 2021.09.10
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    読みはじめてから再読に気づきました。一緒に生活している動物(軽々しくペットと呼びたくない)が居なくなることの激しい悲しみに、自分に降るいずれ来る別れを感じさせられて号泣。初読の時にはしていなかった登山という共通項も加わり、同じ作品でも読む時期で味わいがまた違うものになるのかと。

    1
    投稿日: 2021.08.25
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    図書館から借りた本 この前に読んだ本同様、ブクログで評価が高かったので借りたんだったかな 馳星周さんは初めましてでした ・ 父を亡くし、若い恋人に熱をあげる母は恋人を追いかけ渡米してしまい、一人残された女子中学生雨音は蓼科に住む叔父の元で暮らすことに 叔父の家にはバーニーズという犬種の大型犬ワルテルがいた 自然に囲まれ、意思を尊重してくれる叔父とちょっとひねくれてるけど心優しいワルテル、隣りの別荘の兄のような存在の正樹に支えられ、成長していく雨音の姿がみずみずしく描かれていて最後まで釘付けでした ラストは涙なしには読めない ・ この前に読んだ本もだったけど、テーマは「今を大切に生きる」ということ 人間は過去を悔やみ、未来を心配する生き物 犬は今この一瞬を懸命に生きている そんなふうに今この一瞬一瞬を生きられたらいいな、とは思いつつ、具体的にはどうしたらいいのかはよく分からない ・ いつか行ってみたいと思っている上高地も描かれていてますます気持ちが高まりました

    1
    投稿日: 2021.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    随所に出てくる信州名産を使った料理が美味しそう。 犬は英語で躾けるとカッコよくみえる。 雨音がおじさんの理想とする清廉な少女像を投影しているようで気持ち悪い。 絵ってモデルも無しに頭の中に描いたものを投影できるものなの?と思った。

    0
    投稿日: 2021.08.10
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    全てを受け止めてくれる他者がいる尊さ。分かり合うために必要なことと必ずしも分かり合えないこともある現実。大切なことを犬から教わった。ありのままの自分を大切に。そんな強さがあれば。

    83
    投稿日: 2021.08.08
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    馳星周といえば不夜城のイメージしかなかったわけで、うっかりすっかり泣かされたし、バーニーズマウンテンドッグのワルテルがハンサムだ。雨音という少女の成長物語で、正樹の自立の物語で、家族の物語で、わんこの物語。要素盛りだくさんなのに、引き込まれるように一気読みした。親と折り合いの悪い子どもは山ほどいるかもしれない。逃げまわっていても何も解決しない。立ち向かう勇気だけあってもダメで、絶対的な味方と中立かつ信頼できる大人の存在が大切なんだなとも思った。命には限りがあるし、だから美しいし、愛おしい。とも思った。

    0
    投稿日: 2021.08.01
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    道夫の言葉「動物が幸せなのは、今を生きているからだ。不幸な人間が多いのは、過去と未来に囚われて生きているからだ。おれは、こいつらみたいに生きたい」というセリフが印象的だった。 ワルテルみたいに今を、一瞬一瞬を、一生懸命生きられたら素敵だなと思う。

    1
    投稿日: 2021.07.01
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    良い本でした。 涙もありましたが、私の好きな山があり犬が居て、主人公の成長を見れ、素敵な雰囲気の中に浸る事ができました。 良かったです。

    2
    投稿日: 2021.03.24
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    久しぶりに、本を読んで泣いた。うちにもワルテルと同じバーニーズがいるから。性格は違うけど、私達家族も、犬からたくさんの幸せをもらって暮らしてるんだなと改めて思った。

    1
    投稿日: 2021.01.16
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    道夫さんが本当に素敵な大人だなと思う。こんな大人になりたいけれど、道のりは険しい…。 山を歩くことが好きという理由だけで、手にしたこの本。私は動物と暮らしたことがないし、これからもないけれど、あまりにも愛らしくて(?)、動物と生活することをやめられない人たちの気持ちが少しわかった気になった。 雨音という名前の意味。分かり合えない家族と、どうしようもない自分の気持ち。 そう、分かり合えるなんて幻想。だから、言葉を尽くすしかないのだ、ということをしみじみ考えさせられた1冊だった。言葉を尽くしても分かり合えないこともあると思うけど。 あ~、今年は北アルプスを堂々と歩けるようになるといいなと思った1年のはじまりでした。

    2
    投稿日: 2021.01.01
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    家族とのわだかまりを抱えた中学生の雨音は都会を離れ、愛犬と共に山麓に暮らす伯父のもとへ。犬が与えてくれた生きるヒント。(e-honより)

    1
    投稿日: 2020.12.14
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    イヌと暮らした事のある人間にとっては身につまされるラスト。 物言わぬもう一人の家族。 イヌと暮らす家庭では子供達の成長を見届けて逝ってしまうもう一人の家族に教えて貰う事も沢山ある。 山と森と犬を舞台にしたとても美しい物語でした。

    4
    投稿日: 2020.11.14
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    馳星周『雨降る森の犬』集英社文庫。 信州の自然を舞台に心に傷を持つ女子中学生の成長と自立とそれを見守る犬を描いた、暖かい長編小説。 大人のエゴでいつも傷付くのは子供。それでも子供は自らの意思で道を切り開き、新しい世界に向かい、自分の足で歩き始める。主人公の雨音が初めの頃の弱々しい壊れそうな少女から、終盤で大きく成長したのには驚いたが…… 9歳で父親を亡くし、東京で母親と二人暮らしをしていた中学三年生の広末雨音は、新たに恋人と共に渡米した母親を嫌い、信州に暮らす叔父の元に身を寄せる。バーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテルと暮らす山岳カメラマンの叔父・乾道夫は付かず離れずの暖かい眼差しで雨音に接する。 やがて、雨音は隣の別荘の高校三年生の正樹と知り合い、少しずつ山の魅力を知り始める。そんな二人の傍らに寄り添うワルテルの姿…… 本体価格900円 ★★★★★

    32
    投稿日: 2020.10.08
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    ワルテルが可愛くて賢くて人っぽい昔飼ってた犬みたいで、最期に号泣。雨音たちがワルテルを思い出して号泣。道夫さんとワルテルに育ててもらった兄弟のような正樹と雨音の関係もよい。会話や心の声が多くテンポよく読み進められるのでページ数の割にさくさく読める。

    2
    投稿日: 2020.09.29