
総合評価
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powered by ブクログ帯に「知られざる戦慄の未来」とあるように、地球温暖化にともなって起こると考えられているショッキングな事象を紹介した本です。 地球温暖化によって気温が上がるのはもちろん、氷河や南極の氷が融け、海面が上昇し、低地に住んでいる人は移住を余儀なくされます。 氷の融解については、飲料用水の減少をも意味し、水の奪い合いが激化します。 また、気温上昇により、植物や動物の生息域が変化、人間の食料(つまりは農業)にも影響が出ます。 さらには、気温が上昇することで、暑い地域にしか生息できなかった、病気を媒介する虫たちの生息域が広がり、病気にかかる範囲が拡大します。 上記は本書の内容の一例であり、地球温暖化によって起こると考えられているマイナスの事象が、次々と紹介されているので、読むのがなかなか辛い本でした。 また、どの事象も、科学的な裏付けをとって記述しているようなので、その点が辛さを増しています。 地球温暖化を発端とする環境問題については、もはや「Think globally, act locally.」のような姿勢では改善が難しいかもしれず、「Act globally.」が必須な気がします。 そのための前進には政治がカギとなるのですが、肝心の政治の、環境問題に対する感度や姿勢は、必要とされるレベルに達していないように見えます。 となると、「Think locally, act globally.」が可能で有効な施策に、市民レベルから取り組んでいくしかないのかもしれません。
0投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ2025/1/21 アメリカでトランプ氏が第47代大統領に就任した。それと同時にパリ協定からの再離脱を発表。地球の未来はどうなってしまうのだろうか。そのような危機感を当書籍は伝えたいのだろう。
0投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログ未来の脅威だと思っていた気候変動が今まさに起きていることだと思わずにはいられない今夏。平均気温が◯度上がるとどうなるのか?をシュミレーションした本。日本のドキュメンタリーでは日本が中心だけど、本作はアメリカおよびヨーロッパ、そしてアフリカが中心。一人一人でできることはあまり無さそうにも思えるけれど、社会全体で実感を伴っていることで、本気で変わるチャンスかも。というか、そうしないとやばいと思う。
0投稿日: 2022.10.23
powered by ブクログ地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実。デイビッド・ウォレス・ウェルズ先生の著書。地球規模の食料危機が毎年発生したり、気象災害が同時発生したり、紛争や戦争が頻繁に発生したり、気候崩壊は人類の恐怖の未来をもたらす。人類が地球に住めなくなる日が来てしまったら人類はどこに住めばいいの。住むところなんてどこにもない。デイビッド・ウォレス・ウェルズ先生が教えてくれる 「気候崩壊」の避けられない真実から目を背けてはいけない。
0投稿日: 2022.06.27
powered by ブクログレポート書くために読んだ。 普通に勉強になった。 わかりやすいけど、 その根拠はどこから?って言うのが多かった。 気象庁とか他の論文も合わせて読んでると、この本は全体的にオーバーに書いてる気がした。 ただ、日本人は世界と比べて、環境問題とかsdgsへの意識が低いから、こういう危機感を持っていることはすごく大事だと思う。
0投稿日: 2022.01.21
powered by ブクログ気候変動についてわかりやすく書かれていた。今、自分たちが生きている地球に何が起きているのか、過去には何があったのか、これこらはどうしていかないといけないのか、考えさせられた。 とても恐怖と不安を覚えた。
0投稿日: 2021.12.15
powered by ブクログ気温が1℃や2℃上がったくらいで何が変わるのか、と普通は思うでしょう。しかしこれを読むとその恐ろしさを痛感します。 グレタ・トゥーンベリさんが飛行機に乗らないからと言って地球温暖化が止まるのか、と言った人達にこそこれを読んでほしい。意識を持つことが大事とわかります。 レジ袋有料化にもう文句を言うのはやめます。
0投稿日: 2021.10.19
powered by ブクログあとがきにしか日本のことが出てこない。アメリカの本だから、アメリカの地名ばかりで現実味があまりなかった。これから私達はどうしたらいいのか、書かれてなく、たぶん筆者もわかっていないのかな。ただ、地球温暖化が進めはこうなるよ。とアメリカのことが書かれています。
1投稿日: 2021.05.23
powered by ブクログ結構時間かかった。途中、読み進めるのが怖くなるくらい。 これまで断片的に情報として受け取っていた気候変動。 2年前の本とはいえ、世界で起きていること、起こりそうなことがこれでもかと。 実感としても、自分が子どもだった頃は言うに及ばず、学生のときと比べても、気候変化の激しさを痛感。 そして、ビットコインはもうやめようよ(ほかの仮想通貨も同じくマイニングなのかしら)。電力消費の大きさが半端ない。 10年後には、夏場はスポーツできない環境になるのかと思うと、他人事ではない。
1投稿日: 2021.05.04
powered by ブクログ観測データからCO2濃度と気温上昇の因果関係認められない。 僅か4%が人類由来となる地球全体のCO2放出量。南極の氷床コアからのCO2計測は不正確。 前提のエビデンスを変えれば何でもあり。あとはあらゆることを加えて行ける。 結論ありきで組織編成と研究費分配を行った結果、現在の温暖化危機説。 クライメートゲートはもちろんマスコミも加担して。 トランプ大統領は冷静に対応し民主党と極左の企みを整理するだろう。 日本の2兆円ともいわれる排出権購入、利権屋には美味しい提灯本でした、NHK出版だから仕方なし。 温暖化論者のフェイクぶりを知るには☆5か
0投稿日: 2020.11.16
powered by ブクログ〇〇という事象が地球温暖化によって発生しているため、〇〇という被害が発生しています。という感じでニュースを届けられているような感じになるのは、著者がジャーナリストならではといったところです。
0投稿日: 2020.11.09
powered by ブクログ(三木敦朗先生(森林・環境共生学)おすすめ図書) ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB29909665 ★三木先生による紹介記事はこちら★ https://astatel.net/book/b019.html
0投稿日: 2020.10.26
powered by ブクログネガティブに考えると、今、国民を無理して増やすことは得策なのか? ポジティブに考えると、今こそ知恵を出し合うとき。争ってないで、本気で科学者の言うことに耳を傾けなくちゃ! …今朝のニュースで、コロナ禍で都心のビルに空きが出ているが、結局は地方の衰退に拍車をかけるとの、不動産業界の試算が報道されました。逆説的な言い方でしたが、そうなんだろうなと。ちなみにそうやってまた人が集まってしまう都市…東京、大阪は確実に水没するのです。 産業革命以来、じわじわたまっていた二酸化炭素は、二十世紀に入って驚異的に上空にたまり続け、今の私たちが削減を努力しても、その脅威から逃れることはできません。だからといって、幼い子たちを熱波や飢餓で失うわけにはいかない…この警告を無視する大人になってしまっていいわけがない。
1投稿日: 2020.10.22
powered by ブクログ日本のメディアではまず報道されない事実だらけで驚きと絶望感と恐怖感がとても増した。 ここ数年間の自然災害が全て環境悪化による影響というのは何となく予想はついてたが、今後下手したら近い将来で2度気温が上昇する事実や、自殺も温暖化の影響もあること、マイクロプラスチックの影響の深刻さや、想像以上に世界の環境問題への取り組みの遅さや、感染症も温暖化から起因するものだったという事実なんかは特に驚いた。想像を遥かに超えて、地球が個人レベルではもうどうにもできないところまで来てることには絶望を感じるが、解説にもあったように、単に行動を変えるだけでなく、そこから世の中や政治に向けて環境問題へのメッセージを発するという意識を持ってできることから変えていく。 最近、芸能人やファッションでもサスティナブルをトレンドにしたり、あまり深刻に捉えてなかったグレタさんの行動もものすごく意味があることなんだと改めて感じた。 温暖化については、この本は諸説あるが参考文献の多さからも信憑性が高いものだと感じるし、変に説教じみたりせず、事実だけを述べている感じが逆に真実味を増して感じられる。わたしには専門的すぎて分かりにくい章もあったが、知識を深めていきたいと思った。 この本もそもそもローラのインスタグラムがきっかけで知ったもので、ローラ自身も世の中にメッセージを発したものがこうして私のような見ず知らずの人間に影響を与えていると思うと、とても考えさせられる。
0投稿日: 2020.09.27
powered by ブクログ気候変動は、我々が思っている以上に深刻であり、今何が起きているのか、気候変動により生活はどう変わるのか?について詳細に説明されている
0投稿日: 2020.09.21
powered by ブクログ現実になりつつある気候崩壊の人間社会への影響。 不確実性を考慮しても排除しきれない気候崩壊の予測がどのようなものか、理解することができる。 その上で、この問題解決に取り組むことがなぜ難しいか、積極的な肯定派・懐疑派ではない、素朴な疑問として掘り下げる考察が興味深い。 避けがたい気候崩壊、この進展につれて起こりうる社会の変容、運動の様相は説得力があり、虚脱感を感じるが、巻末の解説にあるレバレッジを効かせた取組が今必要と痛感する。
0投稿日: 2020.09.05
powered by ブクログ温暖化の影響を、遠い未来に起こる話ではなく、今まさに起きている話として、定量的にも定性的にも豊富なデータをもって、紹介している。 読後は、気候崩壊うつに陥る。 明確な解決策は本書には書いていない。 政治の力が大事なことは分かるが、その政治をどちらに持っていったらよいのか。 悩ましい。
0投稿日: 2020.08.28
powered by ブクログ大袈裟に思えるタイトルさえ、この本を読み終える頃には現実的に感じてしまいます。気候崩壊が及ぼすありとあらゆる影響が書かれた1冊です。中学生の頃、社会の先生が「人間は地球にとってのガン細胞」と言っていた事を思い出しました。未来のために今すぐ行動すべきだと思います。
0投稿日: 2020.08.06
powered by ブクログ地球温暖化について科学的なデータを用いて、多角的に未来はこうなるかもよって淡々と論じていきます。 この本を通して、環境活動家のグレタさんが世界の人たちに何を伝えたいか少しわかった気がします。 多くの日本人に読んで欲しい一冊です。 石油販売に携わるものとして複雑な気持ちになりました。
1投稿日: 2020.07.28
powered by ブクログIPCCは議論の余地がない大人しめの研究結果のみを採用しているという考え方の著者による、温暖化の恐怖を煽る本。 不安を煽りまくっているが、根拠がわからない部分が多い。とりあえず参考文献をいくつか見てみたいと思う。 例えば1600年前は、平均気温が5〜8度高く、海面水位は40m高かった、ということは初めて聞いた 熱波で死ぬとあるが、今まで寒冷地だったところが暖かくなる側面もあるはず。
1投稿日: 2020.07.23
powered by ブクログこの本が出版されたのが今年の三月。 その一月前から日本ではコロナが深刻化してきていました。今のこの状況を踏まえつつ読むとまた一段と震撼します。 毎年のように世界では大規模山火事がおき、日本でも既に今年も起きてしまいましたが「50年に一度」といわれる規模の大雨とそれに伴って河川の氾濫や大規模土砂崩れが毎年のようにおきるようになりました。 これだけ治水技術や防災意識が高まってもあれほどの災害が頻発するのは、予見が足りなかったとか、誰かの何等かの人為的責任ということでは諮れないのではないかとこのところ思っていましたが、本書を読むとやはりこれは異常気象のなせることなんではと自分には思えてなりません。 あきらかに気象状況がおかしいと思います。 ここ数年スーパーに並ぶ魚で10年前にはこの辺りで獲れるとは考えられなかったものが、この辺りで獲れた「天然物」としてよく並ぶようになったのを見て「海流が相当変わってる。温かい海水域が北上している」と感じています。 その魚が好きなので、頻繁に食べられるようになって喜んでましたが(苦笑)喜んでるバヤイではなかったんだと反省。 自分もそうですが、まだまだ気候崩壊に対する危機感が世の中に浸透してないと感じます。
4投稿日: 2020.07.22
powered by ブクログ現状の二酸化炭素の排出ペースが続けば、今世紀末までに平均気温が4℃上昇するという予測もある、現在のグローバルな問題である「地球温暖化」について語られた一冊。気温上昇による気候変動が地球にもたらすさまざまな脅威・影響(気温が上昇することでサンゴ礁が消滅し海洋生物が少なくなったり、気候変動により人間の体内の常在菌が病原体に変身する可能性もある等)が分析されているが、そのどれもが地球や人類に致命的なダメージを与えることになるようだ。今一度二酸化炭素排出問題について考えさせられる作品だった。
0投稿日: 2020.07.02
powered by ブクログhttps://www.silkroadin.com/2020/06/blog-post_26.html わたしたちが暮らす地球という惑星はひとつしかありません。 取り換えが効かないこの星に住めなくなる日がやってきます。 その一方で、地球に住めなくなったら宇宙船で暮らせばいい、「テクノロジーがすべてを解決してくれる」と言う主張もあるようです。 わたしたちは本当にそれで良いのでしょうか。 いつの日分からない遠い未来ではなく、あと数十年の間に多くの場所で多くの人が死に、住める場所は限られ、人類は絶滅すると言います。 この事態を防ぐことが出来るのもわたしたち自身であると本書を通じて改めて実感します。 淡々と語られる気候変動についての現状と未来。 熱波、飢餓、都市の水没、山火事、水不足、大気汚染など、いまの地球が抱える多くの問題。 わたしたちにも出来る取り組みの一つとして以下を引用します。 たとえば、コンビニでレジ袋を断ることができます。これはレジ袋1枚分のCO2を削減したいからだとすればとても効率が悪いことです。しかし、これを「私はプラスチックを大量消費する社会システムが好きではありません」と伝えるメッセージのひとつだと思うと、そのような人が多くなればコンビニ側に意識や取り組みが変わるかもしれません。(引用、地球に住めなくなる日 気候崩壊の避けられない真実/デイビット・ウォレス・ウェルズー解説/国立環境研究所地球環境研究センター副センター長/江守 正多) このような小さな行動も意思表明となり、大きな結果を動かすことに繋がっているのだと言います。 わたしたちにも出来ることがある。 わたしたちが暮らす地球に関心を持つことは良い始まりです。 地球に住めなくなる日 気候崩壊の避けられない真実/デイヴィット・ウォレス・ウェルズ 是非ご覧下さい。
0投稿日: 2020.06.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私たちにとって自然は、自らを投影し、観察する鏡だった。では倫理面はどうなのか。地球温暖化からは何も学べない。なぜなら教訓を考察する時間も距離もないからだ。私たちは温暖化を話として語るだけでなく、そのまっただなかを生きている。あえて言うなら、それは途方もない脅威だということ。どれぐらい途方もないか。2018年、ドリュー・シンデルらが専門系ネイチャー・クライメート・チェンジに発表した研究は、温暖化が1.5℃か2℃かで、被害がどう変わるか計算している。それによると、わずか0.5℃のちがいで、大気汚染による死者が1億5000万人以上増えるという。同じ年、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が発表した試算では、その数は数億人に増えた。 数が大きすぎてピンとこないが、1億5000万人というとホロコースト25回に相当する。毛沢東が推進した大躍進政策は戦争以外で最大の死者を出したが、その数のさらに3倍以上だ。歴史上最も多くの犠牲者を生んだ第二次世界大戦と比較しても、2倍以上である。(pp.39-40) 食糧生産に関しては、暑さより旱魃のほうが重大かもしれない。世界の耕作可能地帯で、いま急速に砂漠化が進んでいる。気温が2℃上昇すると、地中海地域とインドの大半は窮地に陥る。世界のトウモロコシ栽培が打撃を受け、食糧供給が逼迫する。2.5℃だと世界的な食糧不足が起きて、必要なカロリーをまかなえなくなる。3℃になると中央アメリカ、パキスタン、アメリカ西部、オーストラリアにまで旱魃が広がる。そして5℃ともなると、環境保護活動家マーク・ライナスの言葉を借りれば「2本の旱魃ベルト地帯が地球をぐるりと一周する」のだ。(p.71) 発展途上国の98パーセントは、WHOが定めた大気の安全基準を下回っている。都市部を離れても状況は変わらない。世界の人口の95パーセントは、危険なレベルにまで汚染された空気の中で毎日呼吸しているのだ。2013年以降、中国は大気浄化作戦に本格的に乗りだしているが、2015年時点ではやはり大気汚染で毎年100万人以上の死者が出ている。世界全体では、死者6人のうちひとりは大気汚染が原因で死亡している計算になる。(p.124) 近代以前は人の移動がほとんどなく、それが病気の大流行を防いでいた。ひとつの町や国、最悪の場合はひとつの大陸全体を荒らしまわったとしても、それより先には広がらない。14世紀の黒死病の大流行はヨーロッパの人口の6割を死亡させたが、もしこれが現代に起きていたらと思うとぞっとする。 いまの世界はグローバル化が進み、人間の移動や接触が広範囲になったとはいえ、生態系はおおむね安定しており、それがもうひとつの防護壁になっている。新しい環境に伝播しても、そこでは生きられない病原菌もいるのだ。だから未開の自然を訪ねるツアーではm道の病原菌との接触に備えてワクチン接種や予防注射を山ほど受けさせられる。ニューヨークからロンドンに行くだけなら、その必要はない。 だが地球温暖化で生態系がひっかきまわされると、病原菌は防護壁をやすやすと乗りこえる。蚊が媒介する感染症は、いまはまだ熱帯地域に限定されている。しかし温暖化のせいで、熱帯域は10年に50キロメートル弱の勢いで拡大している。(pp.131-132) 気候変動によって景気が急降下し、経済力が半減しても、なすすべはない。ニューディールもマーシャル・プランも用意されていないのだ。永遠に続く低空飛行が当たり前の状態になり、たまに小数点いくつかの程度で成長すれば、繁栄を喜ぶことになる。経済の歴史を振りかえれば、逸脱や後退はかならずあったものの、そのあとかならず景気は回復してきた。大恐慌しかり、グレート・リセッションしかり。だが気候変動が要因の場合、もう立ちなおりは期待できない。経済はゆっくりと死に向かっていく。(p.142) 2018年、IPCCは強い警告をこめた報告書を発表した。気温上昇が1.5℃ではなく2℃だった場合、死の熱波にさらされ、水不足や洪水に苦しむ人の数が数千万単位で増えるという内容だ。報告の下敷きになった研究は新しいものではないし、気温上昇が2℃を越えた場合の予測も入っていない。恐ろしい未来図は描いていないにもかかわらず、この報告は世界の研究者に対して、「よし、もう遠慮なく騒いでいいぞ」と許可を与える役割を果たした。(p.182) 再生可能エネルギーのコストは25年前より劇的に下がっており、もはや同じ物差しで比較するのも難しい(たとえば太陽エネルギーのコストは、2009年とくらべても80パーセント以上減少している)。それなのに再生可能エネルギーが全体の使用量に占める割合は、1ミリも増えていない。太陽は化石燃料を侵食するどころか、陰ながら後押ししているのだ。市場はそれを成長と呼ぶのかもしれないが、人類にとっては自殺行為にふさわしい。石炭の消費量は、2000年以降80パーセントも増えている。(p.205) きれいに円を描いて出発点に戻る近代以前の循環史観は、すべてが混沌とする気候変動の時代にはもう当てはまらないだろう。目的論はすべてを統一する上位理論の地位から陥落し、檻から出された獣がいっせいに逃げ出すように、矛盾する物語が飛びかいはじめる。平均気温が4~5℃上昇しようなら、難民が大量発生し、戦乱と旱魃と飢饉が頻発し、せかいの大部分で経済成長が止まる。その状態はまぎれもない逆行であり、進歩の過程でもなければ、循環の一段階でもないだろう。(p.232) 2019年には台風15号と19号が千葉県内に大規模停電をはじめとする損害をあたえ、19号は東日本各地に浸水をもたらして大きな被害がありました。15号と19号のあいだにグレタさんの気候行動サミットが報道され、さらに就任著効後の小泉環境大臣の発言が注目を浴びたこともあり、19号に関する報道では気候変動についての言及が増えました。その結果、パリ協定や、日本の石炭火力への批判などが、防災の文脈を超えて、日本の異常気象による災害と関連して理解されるようになってきたのが大きな変化だったと思います。(p.280)
0投稿日: 2020.06.25
powered by ブクログ地球温暖化による変化について多方面から述べている。 2100年に上海は海の中。 平均気温は13度が最適。 2040年には1.5度上昇。 レジ袋を断るのはプラスチックを利用しないという行動ではなく、プラスチックを使うことを拒否するという思想の表現。
0投稿日: 2020.05.16
powered by ブクログ多くの研究データや論文などを引用して、気候変動によるさまざまな影響についてこれでもかと述べられている。かなり説得力があり、これを読んでもなお危機感を感じない人はいるのだろうか。 とにかくこれからの10年(2020年→2030年)で、温暖化が急激に進むか、緩やかに進み1.5℃以下の気温上昇に抑えられるかで、その後の行く末が大きく変わることは間違いないと感じた。 新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動や日常生活が縮小した結果、世界的にCO2排出が抑えられているのは、人類にとっては脅威となる今回の事態も、地球にとっては良かったと思うことにしようか…。
0投稿日: 2020.05.14
powered by ブクログ気候変動の影響を多岐にわたってデータを駆使して教えてくれる。SDGsウォッシュに気をつけているが、まさかマイクロプラスティックも目眩しに使われるなどと!
0投稿日: 2020.04.27
powered by ブクログ期待して読んだが総花的に多くの情報が雑多に紹介され問題点がフォーカスされていない。欧米人独特の修辞的表現が多く読みづらい。二千円もしたので我慢して最後まで流し読みしたが得るものなし。
0投稿日: 2020.04.21
powered by ブクログbukurogの作品紹介 知られざる「最悪の未来」を明らかに。話題騒然の警告の書。 気候の変化は認識されているよりずっと速く進み、ずっと長く続きます。二酸化炭素の排出を続ければ、今世紀末までに気温は4℃以上あがると予測されており、そうなると下記のことが起こります。 ・地球規模の食料危機が毎年発生する。 ・酷暑関連の死者が全体の9パーセント以上を占める。 ・複数の気象災害が1か所で同時発生することが増え、損害は世界全体で600兆ドルに達する。 ・紛争や戦争が倍増する。 温暖化がもたらすものは海水面の上昇だけではありません。殺人熱波、飢餓、洪水、山火事、水不足、大気汚染、パンデミック、経済破綻、気候戦争などさまざまな脅威が複雑に絡みあい、壊滅的な状況へと進んでいくのです。 本書で描かれるのは、温暖化が進む世界がどうなっていくかの未来図です。人々の生活や、社会、政治、経済の変化がリアルにあぶり出され、「最悪の未来」が訪れたらどうなるのか実感できるでしょう。 戦慄の未来を回避するために残された時間はわずかです。著者は警鐘を鳴らすとともに、エネルギーおよび輸送システム、農業・工業などの面から、大転換を遂げるために何をすべきかを提言、より良い未来へと希望をつなげます。 ◆各氏絶賛! 福岡伸一氏「洪水、山火事、猛暑、海面上昇……すべては連鎖している。今、手を打たなければ最悪の未来を迎える。全世界必読の書」 坂本龍一氏「これは未来の話ではない、今、ここにある危機だ。人類はこれを乗り越えることができるのか。終末を迎えるのか。どこに希望はあるのか」 中川翔子氏「わたしたちが当たり前に過ごしてきた日々は、奇跡であり、尊い。人類滅亡の可能性から生き延びるための生存戦略がここにある」 水野和夫氏「現在の資本主義をとるべきか、未来に向けて気候変動の回避をとるべきか、それが21世紀の問題だ」 荻上チキ氏「「地球温暖化」ではなく「気候危機」の時代。グレタ・トゥンベリは「私ではなく科学者の話を聞け」と叫んだ。今何が起きているのか。豊富なデータを通じて、サイエンスの声を届ける力作」
0投稿日: 2020.03.16
