
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
18の短篇集。 他人との距離感の取り方がさまざまな形で描かれていて、人付き合いのパターンは人の数だけあるんだなと思った。客観的に見た感想では、人生を楽しんでいる登場人物が多い。でも本人たちはそう思っていないかもしれない。 別に型にはまる必要はないのだから、私もみんなもこの本の登場人物たちのようにのびのびとやれたらいいのに、と憧れに近い気持ちを抱いた。 自由に話が飛び回って、次々とふわふわ振り回されているうちに少し心が軽くなるような不思議な本だった。
0投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログいろんな、好き、についての物語。 好き、って何だったっけ。 恋愛だけでなくて、友達とか、腐れ縁とか、離れがたいもの、執着してしまうもの、気が付いたらそばにあるもの。 好き、にはたくさんの形があって、それを標本のように集めてみたら、少しは、好き、が分かるだろうか。 でも、たくさんの好きを抱えていたら、そのうち抱えきれなくなってしまいそうだから、本当に捨てられない、最後に残ったものだけを、好き、と呼んでみようと思う。
0投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ短編小説を好きになったのは川上弘美のおかげ これより短いと素通りしてしまうし、これ以上長いと取り込まれてしまう、そういう絶妙な距離感にある異世界(それも、日常と限りなく地続きな)の数々を、今作でも沢山味わえた
0投稿日: 2025.03.19
powered by ブクログ初読み作家さん。 短編集。不思議なお話が多かったけど、置いてけぼりにされる事もなく、年末の忙殺を癒してくれる作品でした。特にクリスマスコンサートが好きでした。
32投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ今月の頭に内定式のために行った東京で、生まれてはじめて神保町を訪れた。古本屋でついつい名前を探してしまう著者はそんなに多くないが、川上弘美は私にとってそのうちの一人である。短編集だというのも相まって、すぐに150円と引き換えにこの本を手に入れて、帰りの新幹線でのんびり読んだ。今日になってやっと最後まで読み終わったので感想記録。 一番好きなのは、うーん、決められない。「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」の連作は良かった。金色の道、も素敵。川上弘美の書く年の差恋愛は大好物だから。朝顔のピアス、捨てがたい。「猫を拾いに」はそこまで刺さらなかったけど、自分にしてはこれは珍しい。表題作ってやっぱり一番出来がいいなあといつも思っているから。解説の壇蜜も、とても身近で共感できる文章だった。
1投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ少し常識と比べたら変わった境遇だったり、体験だったり、なんとなく謎な人とか宇宙人とか小さい人とか幽霊だったりが出てくるちょっと不思議なテイストの21編の短編集。みんなもやっとしたものを抱えながらも、「まあいいか」とそれでも前を向いていくような、寂しさや悲しみに寄り添う温かさを感じました。特に『信長、よーじや、阿闍梨餅』がいちばん面白かった。 1話1話が短いので思い出した時に少しずつ読み返したくなりそう。
6投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ「こないだ本よんでたらさあ。圭司はそこでぱさりとあおむけになった。こんなことが書いてあった。地球上の生活には金がかかるかもしれないけど、太陽のまわりを年に一周する旅が無料でついてくるって」
8投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログめちゃおもろ。 日常の何てことないようなお話にちょっとした不思議や全然「ちょっと」じゃない不思議が出てきたり、出てこなかったり。21話も短編が収録されています。なんかすごくお得感がありました。一話一話が短いので、サクサク読んでしまいますが、気に入ったものを読んだ後は「ぐふふ」と思います。 私が好きだったのは、「誕生日の夜」「新年のお客」「クリスマス・コンサート」「九月の精霊」「信長、よーじや、阿闍梨餅」です。 特に、「新年のお客」は「これは、私好きっぽいぞぉ」、と思いながら読み進めたら、その前に「はい、これ、好きー」って思った「誕生日の夜」の坂巻君が出てきて、「いや、やられたわ。完敗。」となりました。あぁ、うまく表現できない。こんな風に書くとめっちゃアホっぽい・・でも、本当にこんな勢いで読んで、楽しみました。 全体を通して、多くに共通していたのは「恋愛」でした。もうこんな歳だし、「恋愛モノ」はもういい、と思いがちな私ですが、なんかサラッとした感じの「恋愛モノ」ばかりで、読んでいて嫌じゃなかったです。 こういう短編集って、他の人はどの短編が好きだったのか、レビューで知るのが楽しいですよね。「同じー!」と思ったり、「そうきたか!」と思ったり、一人でニヤニヤしてしまいます。 そして、こういう短編集は後々、ふとした瞬間に思い出したりするんです。ひとつひとつのストーリーをずっと覚えてるわけではないんですよ。というかむしろほとんど忘れてる。なんなら読んだすぐ後にはもう忘れてる。なのに、後になって急に思い出すんです、ストーリーのいち場面を。本当にふ、と。で、それがどの短編集の中のひとつのお話のいち場面かが、なかなか思い出せない。作者さえわからないこともある。で、しばらく悶々として結局思い出せずに、また忘れる。そもそも、そのいち場面も本当に正しいかわからない。自分の脳内で書き換えてるかもしれない。そんなあやふやないち場面のために悶々とする。悶々とする時間は短いながら、こう、なんとも歯がゆいんですよ。何が言いたいかというと、本書もそうなりそうってこと。それだけです。 あぁ、面白かった!読了後は、「ちょっと不思議な世界へ行って、帰ってきました、無事生還!!」、という感じ。読書って本当に最高の娯楽だな~と思いました。私は好きなタイプの本でした。あ、そういえば、川上弘美さんの作品は初読みでした。
55投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログ結局、何度めかの再読の後、購入しました。 ↓過去の感想 何度目かの再読。 買うほどではないと思いつつ、忘れられない短編があり また図書館で借りて読んでしまう。 叶わなかった恋のようです。
0投稿日: 2024.03.12
powered by ブクログ試験前で読書を控えていた先月、ちまちま家にある"センセイの鞄"を読み、川上弘美欲が高まってしまった。 21の短編から成るこちらの作品は、どれも川上さん節が強く、みょうちくりんで魅力的な小説ばかりで心が満たされた…! このくらいなら書けそうだと思わせてくる。だけど、絶対に書けないユニークな表現や世界観たち。高等テクや…! お気に入りは"誕生日の夜"。 いつも通りナナの部屋で、のぞみとナナにお祝いされる誕生日。にぎやかな誕生日にするため、知り合いや、知りあいの知りあいもどんどん招待した結果、昌子たちや、のぞみの恋人の国枝くんとその友達、見知らぬおばあさんとおじいさん、タヌキのつがいと鶴にプレーリードッグ、そして地球外生命体のゆむ°て、どんどん参加者が増えていくカオスなのに穏やかで楽しそうな誕生日会。 出来すぎている息子の、性的嗜好だけが母である"私"を悩ませる"はにわ"も素敵。 交通調査で使うカウンター機で感情が揺さぶられた数を数える同級生に出会う"真面目な二人"。 女の阿部さんと男の阿部さんが出てくる"ラッキーカラーは黄"。 どれも最高にふにゃふにゃしていて、優しい夢みたいな物語で大好き。
12投稿日: 2024.03.12
powered by ブクログつかめそうで、つかめない。それが心地良いと思う。 現実と非現実の間を描くのが本当に巧みだと感じる。 どちらかと言えば、今までも、これからも、この短編に出てくるような不思議なことが、私に起きることはないだろうけど、似たようなやりとりはするんだろうなっていう、身近な感じというか、親近感がある。 川上弘美さんの作品は、いつも夢の中みたいで、目が覚めたら夢のことなんか忘れてしまうみたいに、読み終わったら詳細に思い出せない。でも、夢で見た一場面とか、言葉とか、小さな要素は頭の片隅にちゃんと保管されていて、ふとした時に思い出す。これを思い出したときがまた不思議な感覚になって、読んで良かったなあとしみじみ思う。 表題作は、まさかのディストピアで面白かった。こういう世界も書く人だったのか! 私もどこかでカウンター機を見つけたら、物語の2人みたいに持ち歩いてカウントしたいなと思った。 個人的に、解説の壇蜜さんの文章が面白くてとても好みで、壇蜜さんの本も読んでみたいなと思った。解説も読む価値大アリです。
2投稿日: 2024.01.13
powered by ブクログ大好きで何度も読んでる本。どれも本当に短いお話なのに印象的で心に残るし読み返したくなる。特に好きなものは、 「猫を拾いに」 あたしたちは、じきに、ほろびるんだね 空想のようで現実のような少し切ない日常。 「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」 一本の映画を見たような気持ちになる恋の話。 川上さんの書くちょっと距離感のある女性たちと、現実や日常の延長線に成立する少し不思議な世界がとてつもなく好き。
0投稿日: 2024.01.11
powered by ブクログ恋愛の短編集 川上弘美さんの作品はとても好きだ。 個人や人間や生物という、みんなが持って生きている枠というか輪郭がとても曖昧なぼやけている世界を描くのがとても上手い。 それでいって、登場人物はみんな自分の意見をしっかりもってる。まあこの二つは矛盾していくわけではないのだけど この二つのミックス度がとても素敵な本 しかも恋愛について深いことをさらっと言うので心に気づいたら突き刺さってる。
0投稿日: 2023.12.22
powered by ブクログ「地球上の生活には金がかかるかもしれないけど、太陽のまわりを年に一周する旅が無料でついてくる、って」(p.187) 川上ワールドにとっぷり浸かれる21篇。 肉体は太陽のまわりを旅しながら、精神は本のなかへと旅に出る。同時に2つの旅ができるのは、読書家の特権だと思った。 一番好きだったのは、「誕生日の夜」の、のぞみの台詞。「2000年は20世紀だったわけだから、31歳になってはじめて20代の世紀が終わる」という言葉が、ちょうど先日31歳になったばかりの自分にがつんと響いた。悦子に倣って、わたしも何かをひとつ、新しくしてみようかな。
3投稿日: 2023.08.17
powered by ブクログ川上さんの作品は、いつもハッとさせられる。これまで気が付けなかった視点や、言語化できなかった気持ちに出会える。
0投稿日: 2023.06.08
powered by ブクログよかった。 21篇。とくに“はにわ”が好きだった。 壇蜜の解説も面白くて、この人の文章も読んでみたくなった。 ・地球上の生活には金がかかるかもしれないけど、太陽のまわりを年に一周する旅が無料でついてくる
1投稿日: 2023.04.25
powered by ブクログさくさく読めた 全体的にこれと言った盛り上がりもオチもない 当たり前に不思議なことが存在する日常を覗き見ている感じで良かった まあ人生って続くからなって思った。 しょっちゅう会って、打ち明け話とかもして、メールもいつも交わす友だちと、全然会わないのに、何かにつけて思いだす友だちの違い わかる
1投稿日: 2023.04.18
powered by ブクログ掴めそうで掴めない、ほんわか優しい短編集。 小人だったり、お盆からずれて帰ってくる霊だったり、人の色が見えたり、カチカチ感情の数を数えたり。不思議なはずなのに、さも「日常のストーリですけど?」という感じで普通に書かれているストーリーだらけで、現実世界でも、私の知らないところでこんな世界が実は繰り広げられているのではないか、と思えてしまう。 お気に入りは「ぞうげ色で、つめたくて」「クリスマス・コンサート」「9月の精霊」。
2投稿日: 2023.02.10
powered by ブクログ自分の中の星新一はこういうお話を書きそうだなあと勝手に思ってしまうような、ひとつひとつの話が不思議でふわふわしていた。 詩集みたいな、突拍子もないけどそういう世界なんだなと納得してしまう馴染み深い味わいがあった。
2投稿日: 2022.11.28
powered by ブクログ面白い話もあったけれど、めちゃくちゃつまんない話もあった。 読んだのが少し前になるので記憶が曖昧なんですが、 ハイム鯖 誕生日の夜 猫を拾いに が特に面白くって印象に残ってる、が、金色の道がめちゃくちゃつまんなくて読むのをやめようと思った記憶がある。
0投稿日: 2022.04.06
powered by ブクログ川上さんならではの不可思議な世界と、レンアイの話を、一つ一つ丁寧に読むのが楽しかった。 恋人の弟、丹二さんを好きになってしまった衣世の、せつない恋の話 「ぞうげ色で、つめたくて」 地球外生物が出てくる不思議な話 「誕生日の夜」 修三の母の心の内を綴った「はにわ」 気持ちが動くたびに、カウンター機をカチカチと押している女の子の話 「真面目な二人」等々、21篇が収められている。 それぞれ深く考えさせられたり、最後まで飽きることなく楽しめました。 川上さんの掌小説、好きです。
18投稿日: 2020.04.12
powered by ブクログいろんな色の恋がある。小さな人や地球外生物、そして怨霊も現われる。表題作をはじめ、「朝顔のピアス」「ハイム鯖」「ぞうげ色で、つめたくて」など心がふるえる21篇を収めた、短篇小説集。『クウネル』連載を単行本化。
0投稿日: 2020.01.16
powered by ブクログ1作目を読んだ時、ツバキ文具店を読んだ直後だったこともあって、あら、また、代書屋さんのお話か・・・風合いが違ってこれも面白いと思っていたら、独立したお話(1箇所のぞく)の短編集でした。 3作目の「ぞうげ色で、つめたくて」は短編なのに、一組の男女が、恋に落ち、流され、もがき苦しみ、決断しようとした遠い日々と、それが今も二人の背中にのっかっているのが見えるようでした。一瞬の火花のような情熱と、長いときを経た思いが交錯した恋愛小説。川上さんの恋愛小説はいいですね。あのセンセイの鞄を描いた方ですものね。 巻末の解説は壇蜜さん。彼女も「ぞうげ色で、つめたくて」がお気に入りなのでしょうか。なんか、うれしいです。 心のひだを丁寧に写しとるようなお話がたくさん。 色を使った喩えがいくつか、かな。
1投稿日: 2019.06.12
powered by ブクログ恋をすると不幸になる。 それでよいとおもう。 川上弘美のそういうところが好きだ。 どういうところかと言われても、 そういうところ、としか言いようがない。 * どうしても欲しいものは、 いつだって、 僕の手に入らない。 それがでも、 僕は決していやではない。 『トンボ玉』 * 少しずつ、すべてがまんべんなく、 痛かった。
2投稿日: 2019.04.27
powered by ブクログここ最近仕事で活字を追うことが多かったので、自分のための読書は久しぶりだった。リハビリ的にも、川上さんの文章は何の負荷もなく沁み入ってくるので。 わたしたちの世界とは少し違う世界の話、と切り離してしまうのも違うし、夢のような話、というのも違うな。 そういうのもあるのかな、みたいな。 形のないものが、川上さんによって名前や体温や色を与えられてそれぞれの物語になっている。わたしが好きな川上弘美が掌編としてきゅうっと詰まった一冊だった。 九月の精霊、朝顔のピアス、が好き。
1投稿日: 2019.03.15
powered by ブクログ真ん中くらいまでは、結論がなくて何ともないただの描写じゃないのかと思っていましたが。「そういうことは、なんとなく、わかるものなのだ」という、村上春樹みたいな文章あたりから、その結論の無さが好ましくなってきました。 「地球上の生活には金がかかるかもしれないけど、太陽のまわりを年に一周する旅が無料でついてくる」なんていうちょっとくさい文章もなんだか許せてしまいます。 川上さんはあまり読んだことはありませんがちょっと気を付けて読んでみようと思いました。
1投稿日: 2019.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2018.11.01 読了 どのお話も好き。 最初の 《朝顔のピアス》 もとても好き。 ラブレターの依頼。 他の依頼の話ももっと聞きたいし、 「文章業」のこの人のことも知りたいし、 「恵子さん」のことも知りたいし、 私の好きな世界なんだな。 《ハイム鯖》のホットケーキを食べたいけど、ちょっと怖いかも 《ぞうげ色で、つめたくて》 衣世さんのその後と 丹ニさんのその後も知りたい。 あーどれも 続きを知りたくなるような、 その世界にもっといたいような そんなお話ばかりだったんだな。 《誕生日の夜》 こんな風に誕生日を祝える友達がいて羨ましいなあと思った。でも読み進めているうちに、 こんな誕生会に参加したら、 私はどうするのかドキドキしてしまいました。 《はにわ》 息子がゲイだとカミングアウトされた母の話も。 わかるような気がしたけど、 なんであろうと、いい息子だからいいじゃない と思ってしまった。 私の絵文字にもはにわはあるんだろうか。 《新年のお客》 1つの派遣業だな。 「にせ」仕事。 私は演技力皆無なのでできないけど、ちょっとやってみたいよね。 他の仕事ももっと教えて欲しい。 《ドンボ玉》 この男いいと思うけどな。 《ひでちゃんの話》 こんな友達も欲しいね。 21話分書こうと思ったけど、 もうきりがないからやめる。 とにかく、私のちょっと好きな人たちが沢山いるしあわせな小説だった。 川上弘美さんの本も読んでみよう。
0投稿日: 2018.11.02
powered by ブクログとても面白かったです。このテンションが丁度良くて好きです。 小さな短編がいくつも、でもこれまで読んできた川上さんの短編集と地続きの世界が嬉しかったです。修三ちゃんも、多分山口さんと同じ村?のまるいさんも。 お話は表題作が一番好きでした。これから世界はほろびていくのだろう、でもこんなゆるゆるとした諦念なら良いかなと思います。そして、本当にこんな風になるんだろうな、と感じました。 「でも、恋をすると、誰でもちょっぴりずつ不幸になるよ。」これは…!と思いました。 壇蜜さんの解説も嬉しいです。「つっつけ、不幸。つんつん。」
0投稿日: 2018.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
川上弘美の作品の中では、わりとマイルドで読みやすい短編集です。表題作の「猫を拾いに」よりも個人的には「ミンミン」「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」の続けて3作と、「九月の精霊」がなんといってもお気に入り。順番に。「ミンミン」…小人のお話。ああ良いなぁこういう感覚が持てたら幸せだなと、純粋に思ってしまう童話のようなお話。コロポックル的。「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」…登場人物が同じ、視点が違う女性の作品。まず前作を読むと、後作の話がすっと入ってきます。いますよねぇそういう人、でも憎めないし同性としても好きだけれど、でも少し憎らしいっていう感覚は素敵。無意識のうちに人を惹きつける人は、おそらく本来自分では気付いていなくって、だからこそ稀有で美しい存在。「九月の精霊」…今作品集の中で、個人的には一番お気に入りの作品。川上弘美らしい作品で、不思議で、幸せで、奇妙な感じ。先祖や血の繋がりはどうしても切っても切れないし、どうしても過ぎる時に涙が出てくる。成長して、歳をとって、だんだん死が近くなる。それは辛いことのようで本当は幸せなことでもあって、それを作品から感じることで幸福な気持ちが溢れてきました。生きていく、それぞれ女性にとって生き方が違うように、幸福のかたちや幸せを感じることも違うなぁと思わせられる作品集。
0投稿日: 2018.07.26
powered by ブクログやっぱり弘美さんの文章ってイイですねぇ。 ほっこりした安心感があります。 短編集なので、 いろんなタイプのお話を 堪能することができますよッ。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
0投稿日: 2018.07.04
powered by ブクログ川上弘美さんの本は6冊目。 以前、こちらでも書いたことがありますが、「川上弘美の文章は美しい」 どこかでどなたかが書いていたこの一文がずっと頭の片隅に。 実際に読んでみると、川上さんの文章はとても優しく、心地よい。 お気に入りは『これでよろしくて』 この【猫を拾いに】はちょっと不思議な短編集。 時々、あたまのなかに”?????”の嵐が巻き起こる物語もあるけれど (笑)
5投稿日: 2018.06.30
powered by ブクログ著者の作品に通底する日本らしさを日常で体感できなくなっている自身の日々の生活の貧しさが何に由来しているかはわかっている。それを取り戻さなくてはと思わせてくれる素敵な短編の数々でした。
0投稿日: 2018.06.24
