
総合評価
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powered by ブクログ某所読書会課題図書:これまで田中優子の本は「布のちから」「江戸とアバター」の2冊を読んでいた.本書は彼女の感性を石牟礼道子に集中して、新たな展開を見せたものと感じた.p21の道子の世界を表した図は対談の中で田中が感じ取ったものを抽象化したものと捉えたが、道子の心をうまく表現したものと思う.道子が一般的な女性解放運動を避けたことに田中は注目していたが、道子の心意気の核心を捉えたものと推測する.死者と生者を区別しないある意味でおおらかな発想も、道子独特の思考方法だと思う.独特の発想や方言の積極的な採用など、独自性が世界的に受け入れられないためにノーベル文学賞の候補にならなかったことは、反対に素晴らしい特異性を認められたと評価できる.
0投稿日: 2022.07.18
powered by ブクログ石牟礼道子という名前を気にし出したのはいつごろだっただろうか。テレビで見てだったか。100分で名著で「苦界浄土」をやったのだったと思う。いつか読まないとと思っていた。そして、2年前にやっと読むことができた。何よりも水俣のことばが理解できることがうれしかった。そして被害者のやりきれない思いがひしひしと伝わってきた。今回の二人の対談もまた良かった。そして、ダムの話も、西南の役の話も、天草四郎の話も、全部読みたくなった。文庫で探すのだが、なかなか見つけられていない。古本でも良いから買って読もう。私にも道子は古代からやってきた人ではないかと思える。近代以前の世界観をもって語られる言葉の一つ一つが心に響く。ああ、早く読んでみたい。そんな思いにさせていただいた、田中優子先生に感謝したい。そしてまた、田中先生の著書もいくつか読んでみたくなった。ところで最近どうして帯ではなくカバーを二重重ねにするようになったのだろう。一般には目立つのだろうけれど、集英社新書のカラーが出ていないので私には目立たない。
1投稿日: 2020.11.11
