
総合評価
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powered by ブクログ引用が多く華美な文章で読むだけで満腹感を感じる。美しさへの執着や、精神と外見の相関性など現在のルッキズム問題にも通じる部分もあり。貧しさや醜さへの嫌悪と富や美への憧れは誰しも持っているもの。老いる事への恐怖とどう折り合っていけばいいのか。美しさを追い求めたワイルドの葛藤が伺える。
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ読み応え抜群ですぐにオスカーワイルドの世界に引き込まれた。自分の美しさは保たれたまま、肖像画は自分が悪いことをするたびに老いていく。私も老いたくない、ずっと若いままでいたいと思うが、私のしわやシミが私が生きた証になると思うと愛おしく感じることを気づかせてくれた作品だ。
0投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログ大人のための寓話。 完成度が高く、美しくもグロテスクで悲しい。 現代人からすると時代錯誤な描写もあるが、毎日鏡を見ては若く美しく、、、とお化粧している身としては、自分を少し顧みねばという気持ちになった。
0投稿日: 2024.09.11
powered by ブクログワイルドの物語は、コインの表と裏、紙の表と裏、その間にある僅かな厚み…その「奥行き」を表そうとしているように思える。何度でも読み返して伏線を見つけたいと思える作品。
0投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログオチは聞いたことがあるから、なかなかちゃんと読もうという気持ちになれなかった作品。 のめり込めるまでちょっと時間かかったかな。 時代背景の理解も難しいし、いちいちまどろっこしい言い方で表現してるところがしんどいかも。 本当に後半になってからおもしろかったかな。 少し予想外の展開が待っていたのでそれはよきよきでした。 全部で20章あって、中でも11章目は飛ばしました! お話の本題から脱線していたような?? 女性は支配されるのが好きとか、当時の人は思ってたんだって、クズ男なヘンリーが言うことに毎回ドン引きしてました。 モデルのドリアンと画家のバジルはまともな感じ。 ドリアンは推し活してるところは可愛かったな。 小さな劇場でまだ名前も売れていない女の子に恋をして、毎回その子が出る劇を見に行って。 この作品は当時の人たちを騒がせて、著者の作品を「不潔」とか言ったり道徳から逸れた価値観って批判を受けたらしい。
12投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログあまりにも内容が濃過ぎて すぐには咀嚼できない。 読んでいると、色彩や音楽や素材を感じる作品でした。思いの外 骨太…
0投稿日: 2023.02.08
powered by ブクログOscar Wilde(1854-1900) アイルランド出身でダブリンのトリニティカレッジをへてオックスフォード大学に学び、在学中からその才能は大衆から人気を集めた。卒業後はロンドン社交界で唯美派のスターとしてもてはやされた。時代の因襲と社会常識を逆撫でするような生き方を続けた。
0投稿日: 2022.02.22
powered by ブクログ少し残酷、でも芸術的で美しい物語。ワイルドの天才さがわかる物語だと思う。若さと容姿の美しさに囚われている人は、この本を読むことをおすすめする。映画も観たいのだ。
2投稿日: 2020.12.31
powered by ブクログ良い本を読んだ。 変わらない美貌とは裏腹に、醜く老いる肖像画。表面上の永遠の若さと美貌と、魂の変貌を肖像画というモチーフで不気味に生き生きと描写する。 最初がお説教のように古い警句だらけで飽き飽きと読んでいたけど、肖像画が現れてから本から手を離せなかった。秘密を一度隠してしまうと、その罪悪感と猜疑心でますます醜くなる。このままでは必ず報いがある、隠し通せないという恐れと美しさへの魅力の相反する感情に、驚きの幕切れ。 ドリアンも結局は犠牲者だったのかもしれない。
0投稿日: 2020.12.04
powered by ブクログ無益なものを作っても許されるのは作った本人が作品を心から称賛できる場合だけ 芸術とはみな極めて役に立たないものである
0投稿日: 2020.11.20
powered by ブクログ言わずと知れた耽美主義の代表といえる作品。情景描写がとても美しく、古い絵画を見ているかのよう。 主人公の自らの愚かさによってどんどん自分の生きていく居場所をなくしていく、その恐怖感をひしひしと感じた。
0投稿日: 2020.10.19
powered by ブクログドリアン本人は美貌を保つ一方で、肖像画は年をとっていく 死は怖くないけど、死が近づいてくることが怖い 画家のバジル、婚約者、婚約者の弟と周りが無くなっていく 途中11章は飛ばし読みしちゃったけど、他は読み入った
0投稿日: 2020.08.23
powered by ブクログ原書名:THE PICTURE OF DORIAN GRAY 著者:オスカー・ワイルド(Wilde, Oscar, 1854-1900、アイルランド・ダブリン、詩人) 訳者:富士川義之(1938-、岡山市、イギリス文学)
0投稿日: 2019.11.23
powered by ブクログ美青年ドリアンとその堕落の間に生まれる鮮烈なコントラスト。対象化された魂としての肖像と不滅の美貌、すなわち不可視な内的自己と有限な肉体の関係性を描くという点で、同時代の文学者たち、リルケやヴァレリーなどによって追求されていた、あのナルシス類型の可能性であると言える。世紀末における自我のヴァリアシオンのひとつ。
0投稿日: 2019.11.22
