
総合評価
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powered by ブクログ紫陽花の家出は終わりを迎えたが彼女の心の問題は終わっていないと思いながらこの巻を開いただけにいきなり『瀬名紫陽花のお話 第四章』から始まったのは驚き これこそ「思い切る」為に家出をしてれな子から想いを隠した彼女の恋心が一つの形へと集約されるお話となったね 自分にとって苦ではなかった事をしていたら周囲から尊敬されて、いつの間にかそれが自分として塗り固められていた紫陽花という少女にとって、自分と似て非なる真唯は心情的には別世界の人間だった筈。特にれな子への想いを当然の如く口に出来る態度など それだけに彼女を称える人垣を割って真唯へと近づき、当然の言葉のように「私も……れなちゃんが好き」と言えた紫陽花はようやくにして真唯と同列になり、また素直になろうと思い切れたのだと感じられたよ 真唯の態度も素晴らしいものだったね いわば彼女にとって紫陽花は恋のライバル。けれど、彼女が口にするのは紫陽花を気遣う言葉ばかり。その中にはいつも通りの自尊心も見えるけれど、これとて紫陽花も似たように心構えて行動しろという指標と成る姿勢だね だから紫陽花も変に気負わず「勝ち目なんてないのだから」と楽にしてれな子へ告白できたのだろうね それだけにこの流れでれな子が条件反射的に「はい……」って言っちゃうのはもうどういう事なんだと問い詰めたく成るけど(笑) れな子サイドはコメディタッチに紫陽花の想いを受け止めたと思えただけに、ここかられな子のメンタル不調が始まるとは思っていなかったな そういや普段はギャグとして処理しているけど、れな子の本質は陰キャのままで不登校時代から快復している訳でもない だから自身を積極的に肯定する者と対面すると、受け容れられずむしろそのような言葉を否定する為に自身の卑下へと突っ走ってしまうのか 結局、あれだけ真唯や紫陽花を振り回したれな子の中核にあるのは「私は私のことだって好きじゃないのに…」という感情か。それを抱えたままじゃ、誰かの好きに応えるなんて出来やしないもんな 人間関係を拒否して引き籠もった中学時代のように心を閉じ込めたれな子。ここで母親がサボりに理解を示すのは納得の光景だっただけに、妹の遥奈が無理矢理ではなく、普段通りの態度でれな子の扉を強引に開いた上で「自分が損するから」って自分勝手に見える理由でれな子が学校に行けるように補助してくれるのは本当に出来た妹過ぎる…… れな子は紫陽花や真唯とどう向き合うか。彼女だけでは答えが出せない迷宮を彷徨う中で驚きの繋がりが発覚したね! 陽キャグループに居る香穂が昔馴染だったとかどういう偶然だ!?しかも彼女は彼女でオタクっぽい感じからバリ陽キャにモデルチェンジしてるとかちょいれな子っぽい境遇とすら思えてくるという… これまでの言動とあまりに掛け離れたイメージにどう受け止めて良いかマジで悩んでしまったよ…… 香穂の事はもう一人のれな子くらいの受け止め方をすると彼女の言動も色々と見えてくる事も有るような 香穂という人物は元々の根の明るさとかは有るんだろうけど、陰の側から陽の側へと精一杯変化した人物だと判る。「陽キャのコスしてるだけ」って言葉は彼女なりの真実では有るのだろうし だかられな子を指して「ぜんぜん変わってなかったよね」との言葉も彼女の中では真実なのだろうな。後の言い合いに有るようにれな子の陰の部分は感じ取れているだろうけど、昔も今も人気者との認識 それだけにれな子の悩みが「ガチ陽キャ二人から告白されて困ってます」であるのは様々な意味で許せないわけだ でも、れな子は何の疑問もなく己を陰の者と解釈しているから香穂の憤りに気付かないと 昔の関係を思い出せたと思ったら今の関係すらぶち壊しかねないあまりにあまりな大喧嘩。そう簡単には修復できないと思わされただけに香穂が打算的な目論見であっさり仲直りしてきた姿にはビビる… おまけに報酬として提示した金額が学生がぽんと出して良い金額じゃない事にもビビる… 以前の描き下ろしやあのSNS画像の件からして香穂の頼み事はそういう話なんだろうけど、れな子ってコスをするだけなら問題ないだろうけど撮られるとかはかなり無理なんじゃないかな……
0投稿日: 2025.07.19
