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正義を振りかざす「極端な人」の正体
正義を振りかざす「極端な人」の正体
山口真一/光文社
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総合評価

32件)
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    極端な意見を持つ人が主張する傾向にあるというのは納得 また極端な人は自分の意見を信じて疑わないので厄介 極端な人をどうこうするのは無理であると悟った 自分がそちら側に回らないように常にセルフチェックする必要があると考えた

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    投稿日: 2025.10.29
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    コロナ禍以降、より先鋭になっているように感じられる「極端な人」の実態を明らかにし、なぜそうなるのか、そうならない為の注意点を示してくれている。 自身の不安や不満によって他者に攻撃的になったり、容易に事実でない事を強く信じてしまうのでは、というあたりは、『エビデンスを嫌う人たち』に出てくる陰謀論信者にも通じる所がありそう。 ただ、そのほかに新しい切り口や意外な事実はあまりないように思いました。 (わりと多くの人が、少なくとも自分が想像している通りで、真実はいつも奇ではないな、という印象) 分析は定量的に行われているのだと思いますが、そこから導かれる結論や提言については、論拠が薄弱に思われる部分も。 新書とはいえ、もっと研究・解析の内容を深掘って書いて頂きたかったです。 論説というより、エッセイという印象になってしまいました。

    0
    投稿日: 2025.10.03
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    数年前から誹謗中傷に関心がありましたが、それを研究として調査されている方がいらっしゃるというのがとても心強く感じました。また初めて知る事実も多く、改めて誹謗中傷の現実を知ることができたのが収穫だったと思っています。 また「極端な人」に、自分もあてはまっているかもしれないと思いました。正義感が突き動かしているということは、「間違っていない」という自信があるときほど危ないということだと学びました。 ただ一つ、「極端な人」を救う方法がもっと知りたくなりました。彼/彼女の行動を否定したら、それこそ正義感をより一層刺激してしまいそうで怖いですね。

    1
    投稿日: 2025.09.24
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    ネット上の「極端な人」の実像が理解できた。 読む前は、もっと「社会的に疎外された人たち」というイメージを持っていたが、 もっと「普通の人」しかも、会社などで役職につかれている人が多いという実像を知ってイメージが変わった。 「べき思考」(社会人はこうあるべき、常識はどうこう・・)という考え方の癖が強い人ということであった。 人間関係、社会のあり方、政治体制などは、一つの固まった答えがあるわけでなく、多義的であいまいで、揺らぎがある観念なのだと思う。 そういった「揺らぎ」の考え方に馴染めない人が一定数いて、数は少ないが、極端な言動につながる人がいるのだということがこの本で理解できた。

    0
    投稿日: 2025.09.15
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    「極端な人」個人個人の人生が気になる。 「ネットはなぜいつも揉めているのか」の方が読み応えはあったかな?

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    投稿日: 2025.08.24
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    中道的な意見を持つ人は、極端な人からの攻撃とも捉えられる指摘を避けるために、意見の表明を控える。結果的にネットの世界では、中道的な意見を持つ割に表明する人が少ないから、声が小さく見える。考えてみれば至極当然の話で、極端でない人はわざわざ意見を表明をする行為まで至らない。何かを発信するときに一歩立ち止まることや、正義感に酔いすぎない。こういったことを改めて徹底したいと思った。

    0
    投稿日: 2025.08.09
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    ネット上にいる「極端な人」はどんな人たちなのか理解できた。この人たちがどのように形成されたのか(家庭環境など)もっと深掘りして知りたかった。

    5
    投稿日: 2025.04.04
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    007.3ヤマク ネットでの誹謗中傷、極端な意見を言って炎上する問題が取りざたされています。この本では「極端な意見を言ったり・攻撃する人たち」と彼らが抱える問題について論じています。極端な「正義」を振りかざす人たちは何かしら満たされていないといいますが、その上でわたしたちが社会でどう対処したらよいかを考える本です。

    0
    投稿日: 2025.03.13
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    タイトル通りの内容。ネットには極端な意見(批判)が蔓延しがち。ネットは全てを映し出すわけではなく特別な世界だと認識しながら情報を得ることを忘れずにいよう。比較的地位や年収が高い人が正義感や自覚のない社会への不満からやりがちと書いてあったけれど上である認識があればあるほど正しさを教えてやろうという意識になりがちなんだろう。中野さんの本にもあったけど制裁を下すと快楽物質が出ることは常に注意したい。

    0
    投稿日: 2024.12.16
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     ネット上に度が過ぎた誹謗中傷を書き込む人の正体については他でも読んでいたので知っていたが、そんな極端な人はごく少数とわかっていても目をつけられたらと思うと積極的にネットで発信しようと思えない。ネットの匿名性=悪の図式にされがちだが、メディアが炎上を作ったり助長させたりしている事実にびっくり。確かにワイドショー観てても、偏った報道だな、と感じることはあった。#関東脱出の件は驚き呆れる。自由の裏には責任があることを忘れない。法規制ではなく、被害者に寄り添う法律の検討が大事とのこと。極端な人にならないための5箇条は覚えておきたい。

    1
    投稿日: 2024.04.25
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    情報に触れる機会が多い現代社会。意図せずともSNSやメディアによる文字により炎上が起き、心を痛めて命を絶ってしまう人もいる。 これまでの事象を実際のデータにより分析してメカニズムを紐解いた、教養としてすごくいい本だと思った。

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    投稿日: 2024.02.10
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    836 山口真一 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授。1986年生まれ。博士(経済学)。専門は計量経済学。研究分野は、ネットメディア論、情報経済論、プラットフォーム戦略など。組織学会高宮賞、情報通信学会論文賞、電気通信普及財団賞、紀伊國屋じんぶん大賞(2017年23位)を受賞。他に、東京大学客員連携研究員、日本リスクコミュニケーション協会理事、海洋研究開発機構アドバイザーなどを務める なお、排外主義と関わらないためネット右翼ほど話題になることはないが、逆サイドのネット左翼と言われる人々ももちろんいる。このようなネット右翼とネット左翼は普段はそれぞれ隔絶され分離したコミュニティ・繋がりの中でコミュニケーションをしている。  しかし、ひとたび叩ける材料があればこぞって批判とも言えないような差別的な誹謗中傷をすることも珍しくない。当然両者が分かりあうのは困難で、ネットでの自由な議論によって政治的な妥協点を見つけられる可能性は、極めて小さい。 アメリカにおける既存の右翼・保守思想に対する別の選択肢という意味で「オルト(alt)」という言葉が「右(right)」についた言葉。反フェミニズム、反多文化主義(排外主義)、反ポリティカル・コレクトネス、そしてレイシズムやミソジニーが特徴だと、駿河台大学准教授の八田真行氏は指摘する。 例えば、極右の人は政治というテーマについて確固たる考えを持っており、自分の政治信条について強い想いを持っている。往々にして、政治に全然詳しくなくて極端になったというよりは、かなり調べており、そのうえで極端になっていることが多い。これはもちろん、反対の極左にもいえることだ。  一方、中庸な意見を持っている人は、それほど強い想いを持っていない。自分の考えを多くの人に伝えなきゃという使命感にかられるようなことはないし、そもそも当該問題に関心の薄い人も多いだろう。 さて、ここまでは社会もネットも変わらない。しかしここから、ネットのある特徴が、ネットを「極端な人ばかり」にするのである。それは、ネットには「発信したい人しかいない」という特徴である。 しかし、ネット空間ではそういうことはない。ネットはとにかく発信したい人が発信したいことを言う場である。仮に極端な意見や誹謗中傷的な発言をしたところで、それを止めるような司会者もいない。強い想いを持ったら、その強い想いのままに、何の気兼ねもなく次から次へと発信していくことが可能なのである。  そう、とどのつまりは、ネットとは「能動的な発信」だけで構成された、極めて特殊な言論空間なのである。 しかし、SNSの自分のアカウントで好き勝手に極端な意見や誹謗中傷を垂れ流しても、それで嫌な顔をする人はいないし、遮る人もほとんどいない。たまに遮られても、今度はその遮ってきた見ず知らずの他人を攻撃すればいいのだ。ネットニュースやブログへのコメントも同様である。  実は、この「万人による能動的な発信だけで構成された言論空間」がここまで普及したというのは、有史以来初めてのことである。ネットが普及して情報革命が起こり、人類は未だかつてないコミュニケーション環境に晒されたのだ。 能動的な発信だけで構成されている言論空間というのは、「極端な人」にとっては天国のような空間である。誰も自分の歩みを止める者はおらず、ひたすら自分の意見を世界中に、時には嫌な人に直接、書き込み続けられるのだ。 そうすると、社会に大多数いるであろう中庸な人――他人の意見に耳を傾けられる人・ある物事や人について弱く支持している人・ある物事や人について不快に感じたり反対に思ったりしたが直接攻撃しようとまでは思わない人など――は、ネットの言論空間にはほとんどいなくなってしまい、代わって少数であるはずの極端な意見の持ち主が、ネットのマジョリティを占めるようになる。 しかし第三者が自分の評価軸で内容をジャッジし、個人に対して誹謗中傷や批判を浴びせかけ、その人が社会的制裁を受けるまで攻撃し続けるのは、私刑(リンチ)と変わらない。 そう、ほとんどの人は「悪いことしてるなあ」と思っても、わざわざそれをネットで本人に直接書き、さらに人格否定のような誹謗中傷や、個人情報の拡散なんてことはしないのである。そのハードルを越えて過剰に批判をするのは、まさに「極端な人」の所業なのだ。  そして「極端な人」が元気なネットは、過剰性を持つことが知られている。この場合の過剰性とは、制裁の過剰だ。学生がコンビニに迷惑をかけたからといって、退学や罰金などの罰を受けるだけでなく、長期間にわたりまともに社会生活を送るのが困難になるのが、本当に妥当な罰なのだろうか。「極端な人」によって制裁がなされるからこそ、過剰な結果を生み出してしまうのである。 典型例が、「スマイリーキクチ中傷被害事件」だろう。これは、お笑いタレントであるスマイリーキクチさんが、女子高生コンクリート詰め殺人事件(5) の犯人であると誤解した人から、 10 年以上誹謗中傷を受け続けた事例である。 大阪大学准教授の辻大介氏も似たような結果を導いている。辻氏の研究では、ネット右翼的な人は、ネット利用時間が長い(とりわけSNS利用時間が長い)傾向は見られたものの、年齢に特別な傾向は見られず、性別では男性が多かった。また、どちらかといえば年収800万円以上のクラスで比率が高かった。  いずれの事例も、研究結果も、ネット右翼が低学歴のひきこもりであったり、ネットに慣れていて時間もある若い学生であったりというようなイメージと相反するものだ。 政治もそうである。右も左も、当然あるべきだ。そして、それぞれの意見を持つ人たちが、冷静に議論を重ねて合意形成を図っていくことはとても意義のあることだろう。しかし、極端に右になったり左になったりしてしまえば、相手を罵倒したり、人格を否定したりといった行為をして、全否定するようになってしまう。適切な批判と、頭ごなしに否定することは全然違う。ましてや人格否定は明らかに議論の域を超えている。 一番重要なのは、我々自身が「極端な人」にならないことなのだ。そしてそれには、次の5箇条が効果的である。 ① 情報の偏りを知る ② 自分の「正義感」に敏感になる ③ 自分を客観的に見る ④ 情報から一度距離をとってみる ⑤ 他者を尊重する   たった5つ。この5つを守れば、あなたはきっと「極端な人」にはならないだろう。以下、これらを順に見ていく。 もしテレビの前で声を荒らげて批判しているとしたら、「極端な人」予備軍である。「自分はこの人たちと違って正しいんだから批判して当然」と思った時、あなたは正義中毒に侵されているのだ。  そういう時には、一歩立ち止まってみよう。自分はそれを批判できるほど常に立派な人間だろうか。最近批判ばかりしているけれど、自分は社会のために何をしているだろうか。客観的に自分の行動を捉え、我が身を振り返ることが大切だ。 そして批判ばかりするのではなく、感謝することを重視するような生活に変えてみよう。人間、批判したり罵倒したりすると、一時的な快楽は得られる。しかしそれで満たされることは稀である。他人の良いところを見つけ、してもらったことに感謝することに重きを置く。些細なことでも感謝を忘れない。そうすれば、人生はもっと豊かで、楽しく明るくなるはずだ。

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    投稿日: 2024.01.23
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    何か不安や不満を持っている人が、正義感と思い込んで、極端な人となり発信をする。 韓国で匿名性の廃止をしたが、あまり意味はなかった。それどころか色んな領域の発信が減った。違憲として匿名性は元に戻った。 炎上させるのはロングテールな感じで、複数回発信する人はどんどん減るが存在する。 ネットには中庸な意見を発信する人がいないので、両極端にいる少数が言論を作っていくイメージがある。 現実社会だと、極端な意見を言い続けても会話にならないが、ネット空間だと会話にならなくてもいいので、発信し続けることができる。

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    投稿日: 2023.08.21
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    ネットで批判や誹謗中傷を書き込む人は、「ネット上では批判しあっていい」「世の中は根本的に間違っている」「ずるい奴がのさばるのが世の中」などの考えを持っている傾向がある。社会に対して否定的、不寛容、攻撃的で、まさに極端な考え方を持っている人たち。 極端な人たちが数多くの投稿をしており、数百のアカウントを使って、別々の人物を装って誹謗中傷を繰り返している人もいる。 炎上を知る経路として最も多かったのは、テレビのバラエティー番組で59%を占め、ツイッターは23%にとどまる。さらにマスメディアは、炎上したことを取り上げて、より厳しく追及する役割も果たしている。 実社会でもクレーマーは中高年男性に多く、高学歴、高所得で社会階層が高い人が多い。自尊感情が高く、完全主義的な傾向が強く、社会的不満が高い特徴もある。ネットの炎上に参加している人も男性、年収が高い、主任・課長クラス以上といった属性である。 日本に先駆けてネット上の誹謗中傷や炎上が深刻な社会問題になっていた韓国では、インターネット実名制が導入されたが、通常の投稿は大幅に減少した一方で、誹謗中傷的な投稿の割合はほとんど変わらなかった。この制度は表現の自由の保障という観点から 2012年に違憲判決が出されて廃止された。 発信者情報開示請求の手順を簡略化したり、より多くの情報が開示されるように法律を改正する動きによって、誹謗中傷を安易に書き込む動きが鈍化する抑制効果が期待できる。実際に、プロレスラーの木村さんが亡くなった後、攻撃的な投稿の60%ほどが削除された。 Googleブックス Ngram Viewerは、Googleが電子化して保有している1500年以降の500万点以上の書籍(これまでに出版された全書籍の約4%)に出現する約5000億の語句を追跡できる。

    0
    投稿日: 2023.04.05
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    主にSNSについて。意見を書きこむ極端な人はどういう人でどうすればいいのか。データを駆使して説明されているのでわかりやすかった。

    0
    投稿日: 2023.02.13
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    私自身にとっては、新鮮な情報というよりは、手持ちの情報の裏づけとなる情報が掲載されていた。 中高生くらいが読めばちょうどいい感じかも。 大学生の頃、革マルとか中核派とかの残党が学食の入り口でアジやってたけど、あれが徒党を組めなくなって、かつ、俗なネタにも反応するようになったのが「極端な人」のような気がする。だとすると、誰でもそうなる可能性はあると思う。私の友達だって、絶対そうならなさそうな人だったのに、寮に入って感化されてしまった。「寮」という閉鎖空間が、外部との関わりを薄くした結果だったんだな、と今なら思う。まして、スマホはもっと極端な「閉鎖空間」だ。家の中でもスマホをいじっているメンバーは家族から切り離されている。 自分が今、どういうバイアスでものを見て、考えているのか。常にチェックし、相対化することが第一の解毒剤なんだと改めて思った。

    3
    投稿日: 2023.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネットでの誹謗中傷は非匿名にすれば解決するかと思っていたのだが、そういう人達は自分が正しくて相手が間違っていると言う正義感の元にコメントしている事もあり、そもそも自分の発言が誹謗中傷にあたると思っていないので、あまり効果はないらしい。なるほど。 自分は極端な人にならないように一歩引いて物事を見る癖をつけたいと思う。

    0
    投稿日: 2023.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

     バイアスに関する話とSNSでの人のふるまいに興味があったのでキンドルで買って風呂で読了。読み始めてから、数か月とんだが、読み終わった。  クレームを言いやすいのが高学歴の社会的地位を持った定年後の人というのがあり、意外には思ったが腑に落ちた。  また、SNSでは匿名性が批判を助長していると思っていたが、匿名じゃなくても批判、炎上が起きると知り、意外だった。つまり、Facebookでも起こりうると分かった。  SNSは発言の障壁が現実世界より少ないのでぱっと思いついた非難を言えてしまう。だから、SNSで発信するときにAIで非難が否かを検知して「本当に送りますか?」と表示するのは面白いと思った。実際効果が出ていて驚いた。 ※批判は「良いことも悪いことも言う、評価の意味」なので、批判よりも非難があっていると感じいた。

    0
    投稿日: 2022.12.15
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    ネットなどでの炎上をメディアなどで目にした事がある方は多いと思う。 いわゆる、そうした炎上はなぜ起こるのかを解説した本書。 何となくわかっていたつもりの事をこうして解説頂けると更に理解が深まって、読みがいがあった。 炎上とまではいかないけれど、普段会話をしていても、自分の中の正義感の様なものから、批判的な事を思う事はある。 炎上コメントをする様な人達も、正しい事をしている感覚があるからこそ、行う人が絶えない。 そうなる仕組みを、理解するのとしていないのとでは大きな違いがあるから、本書を通じて多くの方に知って頂きたいと感じた。

    1
    投稿日: 2022.11.04
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    なぜそれは儲かるのか?を読んで著者のことを知って読んだ本。 ネットにおける炎上はなぜ起こるのか?またどのような人が炎上を喚起しているのかがのデータに基づく客観的なデータとして考察されており面白かった。

    1
    投稿日: 2022.03.25
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     ここ数年の国内で"増えた?"と感じる人達の分析がされていてとても参考になりました。特にアンケートの手段で結果の出方に傾向が見られるのが、興味深かったです。  日本人は曖昧さを是とする人種だと見られているが、見えない相手と見られない環境下では極端さを露呈できる性質があるかもしれません。その要因が分析できると誹謗中傷の根本的な要素が見えてくるでしょうか。

    2
    投稿日: 2022.01.10
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    正義って言葉は良い言葉だけど、時に人を傷つけることもある。 正義って言葉を使えば何でも赦される訳じゃない。 やっぱり人の話をよく聞くことって大事なんだと改めて思うし、いろんな意見があるってことを知らなきゃならない

    0
    投稿日: 2021.12.22
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    良書だと思う。ネットでは「極端な人」が多く見えますので注意しましょう。また自分も極端な人にならないようにしまほう。

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    投稿日: 2021.08.23
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    ネット規制するべきだみたいな意見がよくきかれるが、安易な規制は将来よくない方向に進みそうなことがよく分かる本。

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    投稿日: 2021.07.13
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    読み進めるほどにその通りという同意感とネットの恐怖感がつのってきます。 人と人とのコミュニケーションにおいて今まで起きなかったようなことがネットの世界では頻繁に起こる。 その理由はネットは人の話を聞く場所ではなく自分の意見を発信する場所になっているから。 つまりリアルな人間関係のコミュニケーションが会話のキャッチボールだとしたらネットの場合はドッチボール。 ただひたすら自分のボールを相手に投げてぶつけているだけ。 しかも有名になればなるほど1対多数のドッチボールになる。 炎上なんかしたらこれはもうサンドバッグと変わらない。 非常にわかりやすくまとめらているので自分は有名じゃないし炎上なんてしないからなんて言わずにネットをやっている人は誰もが読んでおいた方が良い必読書です。 おすすめです。

    2
    投稿日: 2021.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とっても面白かった! ツイッターやSNSで誹謗中傷を書き込む人たちの「正体」が、ちゃと分析して書いてあります。ずいぶん前に「ウェブはバカと暇人のもの」という新書を読んで、これもかなり面白かったけど、本書の分析ではウェブで誹謗中傷を書き込んだりしている人は決して「バカで暇人」ではない。「今時の若者」が暇つぶしでやっているわけでもない。意外にも、社会的地位があり、経済的にも余裕があって、決して暇じゃないはずの管理職のおじさんだったりする。 また、「炎上」とは、個人や企業に対して多くの人から批判が集まって収集がつかなくなる、というイメージがあるが、ちゃんと分析してみると「炎上」のきっかけになる書き込みをしている人たちというのはほんの数名、多くてもせいぜい十数名とかで、その批判をテレビなどのマスメディアが面白おかしく取り上げることによって本当の「炎上」が起こっているのだ。 だから、誹謗中傷が飛び交い、人を傷つける(時には死に追い込む)ことがあるのをネット(ウェブ)のせいにし、ネットの匿名性を嘆いたりする意見をテレビで見るが、実はテレビが一番悪い(ネットに責任転嫁している)、みたいな。 第3章までは、インターネットが普及して誰でも情報を発信できる現代社会で、どうしても「極端な人」が力を持ってしまい、本当はそうではないのにその極端な意見があたかも「みんながそう思ってる」みたいに誤解されてしまうシステムがよく分かる。 第4章では、では「極端な人」に対して社会がどう対処すべきか、具体的かつ建設的に提言してあり希望が持てた。いろいろな具体的な方法があげられており、著者ご自身が「日本リスクコミュニケーション協会理事」というような肩書きをお持ちなので、本書に記された具体策は本当に実践される可能性も高いのではないだろうか。 私自身もメディアリテラシーの教育に携わる立場なので、とても参考になった。 あと、統計分析って面白いなーと思った!

    1
    投稿日: 2021.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ◯新たなマスメディアであるネットやSNSのもつ根源的な特徴を正確に捉え、旧来のマスメディアによって、ネット情報が拡散されることにより、ネットにおける局所的な炎上が社会問題のようになる構造を示している。 ◯ネットという一方向からの議論ができるツールにおいてのみ生じてしまう。双方向でのやりとりの中では、変な人と思われたり、会話が成り立たないため周りからも相手にされない。また、そのような状況だからこそ自分も自重するということである。 ◯極端な人は、己の正義に従って他者に攻撃を加える、不寛容な人であるという。上記のツールによって、その特徴が強まり、さらには拡散されてしまうのだ。 ◯この著者はここで終わらず、さらにそのための方策を二方向から検討している点に好感が持てる。 ◯一つは被害者側に対する対応であり、もう一つは極端な人にならないための方策が示されている。 ◯このような議論の展開は、まさに最新の社会学であり、若い人たちによって開拓される分野であるなとも感じた。

    7
    投稿日: 2021.01.31
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    「極端な人」が増えているような気がするのは、この正体のせいか。昔からいたのだろうが、ネットで下手に発信するから鬱陶しくなってきたような気がする。

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    投稿日: 2021.01.13
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    数字や具体的なエビデンスを用い、説得力のある話です。また「クレーマーは特別な人ではない」という話はわかりやすかった。 ネットを扱う皆さんに読んでもらいたい一冊。

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    投稿日: 2020.12.13
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    「「ネットが普及してまだ数十年しか経っていない」のであり、我々はまだ情報社会の黎明期にいる」、産業革命でも序盤は児童労働など労働環境が酷かったが、だんだん改善された、というのが、本書で私が得たもの。過度な楽観はよくないが、過度な悲観もよくない。インターネットの環境も改善されると期待し、私も少なくとも足を引っ張らないようにしたい。 「「極端な人」というのは、己の中の正義に従って他者に攻撃を加えている、不寛容な人」で、面白いとかストレス発散とかではない。 私自身がそうならないために、とくに気をつけようと思うことは、自分の見える情報には偏りがあることを意識すること、自分の言動において「正義感」を使わないこと、他者を尊重すること。

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    投稿日: 2020.11.21
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    「極端な人」がどのような属性で、彼らはどのような社会の中で生まれてしまったのかを、調査や科学的分析で読み解いていく書。これまで断片的に見聞きしたことのある話もあったが、改めて整理して冷静に読むことができた。(今こそ読みたいタイミングだった) 炎上や過度の誹謗中傷は特定のプラットフォームの問題ではない。ネットという社会は拡張する機能で、本質は、個々人の自尊心や、モノの見方、他人への姿勢の問題。 いままで「正義の反対は正義」という考えかたで見ていたが、もはやそこで思考停止してしまうことも、実は正義を言い訳に不満をぶつけたい人の行動を正当化してしまう可能性もありそうだ。とても難しい。 社会でどう対処するか?の章、"一歩間違えれば権力を持った人による言論統制となりかねない、バランスの難しさ"は、企業の外からはなかなか察することのできない課題だろう。 緩める、厳しくする、どちらか一端の取り組みだけを取り上げて企業側の取り組みを否定したくなる人も多いと思うので、企業側も、ほんとうに健全な言論空間を作りたいと思うならば、取り組みの開示、透明化を勧めていくのがよさそうだ。(ただし詳細に明かすとハックされるのでその開示・非開示も難しい) リテラシー教育は、生涯に渡ってうけられるといい気がするんだけど、そういう機会を提供しているところはなかなか無いし、凝り固まったプライドを持つ人は再教育の場に来ないだろうなと…。 自分自身が極端な人にならないことはできても、どうにか身近な人(親や友人)の「極端化」を防ぐ方法があったら知りたいところ…。

    0
    投稿日: 2020.11.05
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    "炎上"や"クレーム"を起こす人々とそれを増幅させる社会的環境について、学問的考察を加え、その弊害(社会全体の萎縮効果)とそれに対する処方箋を示しているのが本書である。 前半はネット炎上における実相を解き明かす。なかのひと的には「そうなんですよ、実は」という話が多かったが、それを多数の学者がきちんと定量的に分析していて、そのファクトをここで俯瞰で見れるのはとてもよい。 つまりは炎上に参加する人たちはごく少数であり、そのごく少数がとんでもない量の情報を創り出しており、ネットの可視化効果(逆に言うとサイレントマジョリティが可視化されない効果)によってさもそれが世論であるかのような幻想を創り出しているメカニズムを解き明かされている。 中盤は、その炎上がネットや匿名性だけによって作り出されているかというとそうでもない事実を解説している。特にテレビを中心とした"マスメディアとネットの共振関係"については、これもまたなかのひとの感覚からして的を得た指摘である。匿名性については、韓国が実際に行った"ネット掲示板顕名化法律"という壮大な社会実験によって実はその効果が極めて限定的であり、むしろ普通のあるいは良い意見等も委縮させてしまうという言論の自由の構造についての深い洞察がなされている。(ちなみにその法律は違憲判断がでて廃止) 最後は炎上に加担したりクレーマーとなる人の心理構造(ある種の病理?)に迫り、そうならない為の処方箋を解く。つまりは炎上に加担する人たちはそれが自分なりの確固たる正義感に基づいたものであり、が故に匿名だろうが顕名だろうが正義の行使は行われ、その正義の感覚は実は個人的な別の理由(社会的不遇感とか私生活が上手く行っていないとか)に起因する事が多いとのことである(この"別の個人的理由起因説"だけ定量的なデータが示されていないのはちと残念だが) そしてそうならない為の処方箋として「情報の隔たりを知る」、「自分の『正義感』に敏感になる」、「自分を客観的に見る」等の"5箇条"を提示する。 この五箇条は総じていえば""メディアリテラシーの涵養"ということだと思うし、自分なりのこの問題に対する対処策と合致していたのは自信を得たような気がする。無論、この本でも提案されているような国家ないし事業者による対策は不断の努力がなされるべきだと思う(特に全体の閲覧母数に対する極端意見の割合の可視化とかはやるべきだなと本書をみて思った)が、根本的な対処は人々がこういう極端な意見の人の発生のメカニズムをリテラシー教育を通じてよく理解して、気にしないとなることだし、それを起こしてしまう人もまた自己の心理的構造を客観的に理解して上記の五箇条などが心の中のビルドインされて起こさなくなることが、「いつの間にか炎上ってなくなっていたねー」という未来に繋がっていくように思う。 いずれにしても高度情報化社会はまた緒についたばかりであり、サイバーセキュリティと並び最初に訪れたこの社会萎縮の増幅という試練を乗り越えてこそ、より有益なネット社会は訪れるであろうし、乗り越えるためにこのような本質的理解の一助となる読みやすい良書が出回ることは重要であるように思いました。 追伸:本書において画竜点睛を欠いているのは、正義感を振りかざす個人の他に、炎上をビジネスにしてしまっている事業者とその手法の存在とがある点の言及なり考察なりだと思います(若干フェイクニュースの項で触れられてはいるが)。この弊害もかなりあると思うので、ぜひ重版の際には追加の考察をお願いします。

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    投稿日: 2020.09.25