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深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】
深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】
沢木耕太郎/新潮社
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総合評価

221件)
4.1
73
88
40
0
1
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    Audibleで読了!情景が浮かび、主人公と一緒に泊まったり、マカオの船上カジノを楽しんでいる気分に浸ることができた。次の旅行は、どこへ行こうか。

    0
    投稿日: 2023.08.15
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    好きなことを好きなようにして、被る損も得も怖いも楽しいも全部自分のもの。他人がどう感じているかは関係ない。自由ってこういうことなんだろうなあと思いつつも、真似できないなと感じた。こうあれたら素晴らしいとも思うし、こうでなくてよかったとも思う。 ↓以下は本と絡めた自分語りなので注意↓ 香港・台湾・マレーシア出身の友だちがいて、そのメンバーで遊ぶときは基本的に英語だけれど、わたし以外は広東語を理解できる人たちなので、ゲームをしていたり長時間一緒に遊んでいたりするとみんな自然と広東語になっていく。みんなが爆笑していると何を話しているんだろうと気になったりもするけれど、著者のように異国語が音楽のように聴こえてくるときがある。遊びに参加しているのに観覧しているような不思議な心地になるから嫌いじゃない。 英語もそれほど話せるわけではないのに海外にもう8年以上住んでいることもあって、言葉が通じない怖さも焦りもたくさん経験するけれど、言葉が通じない楽しさも確かにあるなと共感した。

    13
    投稿日: 2023.08.02
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    いわゆるバックパッカーの旅行記。 著者の好奇心や度胸はすごいなと思った。 だからこそ、得られるものか大きいんだなと思った。 ただ、中盤以降はわりと賭博の話が多くて、、その部分はあまり興味がわかなかった‥

    1
    投稿日: 2023.07.31
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    今回は2回目の読了。最初にこの本を読んで旅の本が好きになった。言葉にするのは難しいけれど、なんだか自分が言葉の通じない異国の空気を吸っているような気持ちになれる。目的もなく何をして遊んでも自由。ワクワクと同時に若干の困惑も感じてしまう。1巻は香港マカオ編となっているが乱暴に言ってしまえば「博打編」と言えるだろう。当時の香港とマカオの空気感を想像しながら味わうように読むと面白いです。

    1
    投稿日: 2023.07.13
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    私が26歳のときに、このような唐突に旅行それも海外に全財産を持ってなど、考えもしなかったし、根性、勇気がなかった。50過ぎて、冒険的な旅行の疑似体験ができ、実際に香港の町に繰り出している気分にさせてくれる。カジノでの駆け引き、心理を読むシーンは引き込まれたし、勉強になった。読めない漢字とか、意味のわからないところ、行動ルートが?ってなるところがあるが、あまり気にせず読み進めていった。疑似旅を続けていこうと思う。

    6
    投稿日: 2023.06.28
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    地図も持たず、行き当たりばったりの旅。 人の温かさに触れ、カジノでスリリングな一夜を 過ごす。自由を満喫できるなんて羨ましい。 ロンドンまでの道中、何が起きるのか? 6巻まで一気に読んでしまいたい、そんな 衝動に駆られるが、もったいないから のんびり楽しもうと思う。

    3
    投稿日: 2023.06.25
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    沢木耕太郎の香港とマカオに対する愛が伝わってくる。九龍島を目にしたときの感動や売春宿、街歩きなどの興奮がいい

    2
    投稿日: 2023.06.24
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    カジノの描写が秀逸で手に汗握る展開に引き込まれた。ドキュメンタリーなのに感動を覚えこの先どうなるのかと興味深く読み進めた。

    5
    投稿日: 2023.06.21
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    シリーズ物は得意じゃないと思っていたのだけど、どんどん引き込まれていく。本当に学生の時に読みたかった。賭け事の心理描写が秀逸、早く続編が読みたい。

    2
    投稿日: 2023.06.20
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    オモシロッ! 「インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行きたい!」と思った26歳だった沢木耕太郎さんによる、ユーラシア大陸横断の紀行文 大人の豪華な旅だと読んでいる方も虚しくなりますが、著者は日本を飛び出した時に1900ドルしかなかったという怖いもの知らず。。。 お金がないので色々な節約を試む、珍道中の旅♪ 息子の成長を見守る様に応援したくなりました 若い時の沢山の経験は吸収力が違うので、自分の中で何かが変わるだろうし、絶対大きな自信につながると思います 本作品は約30年前に書かれたものなので、スマホもなくナビもなく、公衆電話が出て来たり、地図を片手にと、なんとも懐かしく、あの頃はそれなりに味があって良かったよなあと思いました まずは香港・マカオ編 今も当時もエネルギッシュで、刺激的な香港 マカオでは、カジノで著者が大小というサイコロ博打にハマり、臨場感溢れるシーンに私もついつい引き込まれてしまいました 読んでいると香港とマカオに旅行した時を思い出します 旅行で行く時はここぞとばかりにあちこち行き、お金を使ってしまいますが、この紀行文の様に生活しているかの様に長く滞在していると、地元の人達や観光客との交流があるので面白いエピソードが沢山ありました お次は、マレーシア半島・シンガポール編です

    40
    投稿日: 2023.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    リュック一つで世界に飛び出す度胸がすごい。私は心配性なので真似できないと思った。人との交流で生まれる暖かさを文章から感じた。翻訳機もなく、道も人に聞いたり紙の地図を見たりするしかない状況は、今の時代滅多なことがない限り起こらないだろう。今から半世紀前の旅の記録だが、私にとっては新鮮に感じた。 筆者は白人青年と部屋を割り勘するかしないかで、しない方を選択したが、もし割り勘していたら彼との交流があったはずだ。旅も人生も選択の連続だなぁと思った。 外国は26歳くらいに行くのがちょうどいい、という話には納得した。私は10代で海外留学と旅行をしたが、自分の知識のなさ、あらゆる経験の少なさを痛感した。 また何年か経ったら読み返したい。

    5
    投稿日: 2023.06.14
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    10代後半や20代前半に読んでいたら熱狂していたかもなあ。この歳で読むと淡々と読み進める感じになった。

    0
    投稿日: 2023.06.09
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    前の職場の先輩からこの作品を聞いたことがあり、読むきっかけがあり拝読。 リアリティがあり、とても面白かった。 こんなにスリルがある中で、1人で海外旅行。 でも、1人だから現地の人と交流を取るようになったりするんだなぁと思った。 中国は、今まで行きたいと思ったことはなかったけど、 行ってみたい国になった。 観光客でも、貧富の差がすぐわかるシーンがあったりと、 楽しいだけではなく、そうゆう裏の部分もあることも伝えられていた。 ギャンブルのシーンでは、 わたしも間違いなく沢木さんと同じ感覚だったけど、 どんどん賭けてしまう姿が妙に怖かった。 この本について話す機会があり、 そうなるとやはり、みなさん自らの海外体験の話になった。 わたしは海外旅行をしたことがなく、 社会人になって行ったこともあれば、 大学生のときに行ってる方が多くて、 とっても羨ましく思った。 私はまだまだ人生経験が乏しいことが多いんだなぁと思った。

    3
    投稿日: 2023.06.03
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    1980年代の貧乏旅行記。その場に立ち会ってるような臨場感があり面白い。行き当たりばったりだけど、リアルに生きていてその土地とそこにいる自分を楽しんでいるのを感じる。

    7
    投稿日: 2023.05.30
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    6巻まで読みました。こんな旅ができたらいいなぁ、とは思いつつ、こんな旅はしたくないなぁ、という場面も。概ね楽しく読みました。

    2
    投稿日: 2023.05.21
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    初めて日本以外の海外を意識した瞬間というのは人によって大きく違うだろう。一般論的に言えば、海外を旅する、というのがその瞬間の王道であると思う。しかしながら、直接旅をしなかったとしても間接的に海外、ひいては世界を意識するというのは可能でもある。 私自身にとって海外を意識したのは、大沢たかおが主演する本書のドラマ版であった。というのも、高校1年生のとき、必修の地理の授業で教師が授業時間を使ってこのドラマの映像を流してくれたからである。とはいえ、全体のストーリーなどは忘れてしまっていて、強烈に印象に残っているのは冒頭の香港の猥雑なシーンくらいなのではあるが(ただし、それは大学生になって初めての海外旅行で香港を訪れ、深夜特急にも出てくるチョンキンマンションに滞在した、という影響も大きいかもしれない)。 高校1年生のときから、四半世紀の年齢を重ねた今、ロバートキャパの一連のノンフィクション等で著者の作品を読んではいるものの、その原点たる本書を読んでいなかったということで、5月の連休を利用して一気に読んだ次第。 広い意味では旅行記という括りになるだろうが、実際にユーラシア横断の旅をしてから、かなりの年月を経て本書が執筆されたという経緯もあるのだろうが、単なる事実や時系列の積み重ねには堕しないストーリーテリングの才に満ち溢れている。そして本書を読むことで強い旅情を誘われるのは、やはり本書の持つ高いエネルギーの力に他ならない。

    1
    投稿日: 2023.05.13
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    海外一人旅がしたくなる小説だった 目的地だけ決めて、宿も決めず、地図も持たず、ただ自分が行ってみたい方向へ行き、現地の雰囲気を味わい、人と触れ合い、自分の心に忠実に行動するさまは、羨ましさの塊。 香港の活気あふれるディープな夜の描写や マカオのカジノの緊張感と臨場感、 とてもわくわくしながら読めました。

    3
    投稿日: 2023.05.08
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    何というか、「旅に出たーい」となる本です。 しかも、パッケージじみた海外旅行したようなものではなく、現地に住むように旅をするってもの。 他の皆さんの言われている通り、マカオのカジノ! ここの読みごたえが良いボリュームです。

    2
    投稿日: 2023.05.02
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    沢木耕太郎の凍を読んでとても面白かったので、夫が読んだ事があるという深夜特急も読んでみた。 本書は所謂バックパッカーの旅を綴ったノンフィクションで主人公はインドからロンドンまで乗り合いバスで行くという事のみを決め、最小限の荷物と有り金全てを持って旅を始める…とその前に香港に寄り道するのだがその寄り道で一冊終わるとは… 私はあまり行き当たりばったり旅は好きではない。旅行に行く時は綿密に計画を立てるし、ガイドブックで徹底的に調べる。そういう点で本書の主人公とは絶対分かり合えないだろうが、自分ならそうしないだろう、という世界を読むのは新鮮だった。 例えばマカオでカジノに次々と大金を注ぎ込んでしまう箇所では、主人公はこれで有り金が全てなくなって旅が終わってしまってもそれはそれでいい、と割り切って賭けを続ける。私なら絶対にそんなことはしないが、この主人公はどこまでも自由なのだ。 その自由さ故に先の読めないワクワク感や観光地では知り合いになれないような現地の人々との交流が物語を面白くしている。 また、主人公が香港を旅したのは1970年代、インターネットやスマホがない時代である。現代であればスマホで簡単に手に入る情報が手に入らない。人に聞くしかない、そこでまたストーリーが生まれる。当時の香港の様子や人々の生活が生き生きと描かれている点もノンフィクションとして面白かった。

    1
    投稿日: 2023.05.01
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    TBSラジオでやっている、斎藤工の深夜特急朗読を聴いていたらまた読みたくなってきて再読。 久しぶりに読んだけど、やっぱり面白い!! 沢木耕太郎26歳の時の旅の記録。時代は進み、今ではこの頃には考えられない便利な旅ができるのかもしれないけど、異国の地で博打にはまっていく感じや、デリーで途方もなく沈没してしまう感じなど、きっとまだ今でも共通する旅の醍醐味なのかもしれない。 インドのチャイ。バケツにはった水をくぐらせただけで洗ったコップで出される感じとか思い出してキュンとなった。

    5
    投稿日: 2023.04.22
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    自由な旅って良いなぁと思わされた一冊ですね。 後半のマカオで博打にのめり込んでいくあたりは臨場感があって面白かった。

    2
    投稿日: 2023.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    購読新聞の朝刊に紹介されていたので、興味を持ち読んでみた。もともと旅行記が好きだし、海外ロケのTVも好きなので、かなりの面白く読めた。筆者は1947年生まれとあり、26歳の時に旅をした記録のようだ。 当時は今ほど世界が近かったわけではない中での旅と言うことにも興味をそそられた。 特にマカオのカジノ体験記は臨場感があり、カジノの事を知らない私でもイメージ出来るくらい面白かった。 しかし、余談だが今大阪府がやろうとしている大阪港の大規模なIR計画の中にはカジノも含まれていると認識しているが、どうなることやら。これだけ聡明な著者でも、瞬時にして思考が変化されたようだから、なかなか厄介な依存性が危惧される遊び(?)なのではと心配である。

    0
    投稿日: 2023.04.21
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    ノンフィクションの最高傑作 香港のギャンブルの場面が最高! 何で読み始めたか忘れたけど、一気読み また書い直した唯一の本 旅に出たくなったら読むべし

    2
    投稿日: 2023.04.20
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    旅の始まりは香港の安宿、重慶大厦。しょっぱなから活気に溢れてますね。 マカオで後先考えずとことんやってやろうとカジノにのめり込む姿に、これぞ失うもののない若者の特権であり危うさだなと思う。 この長い旅を象徴するようなエピソードですね。 ちなみに重慶大厦といえば映画『恋する惑星』の舞台でもあります。 今でもあの頃の雑然とした猥雑さは残っているのでしょうかね?

    11
    投稿日: 2023.04.20
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    筆者が旅に出た頃からかなり時間が経っているが、年齢に近いからか読んでいて共感できることが非常に多かった。 特に海外に行くのは26歳程度が良いという考えには共感ができた。 もちろん学生の時だからこそ見える世界もあると思うが、社会を経験したからこそより解像度高く海外を見ることができると思う。 海外を観光するのではなく、現地の人と接点を持ち同じような生活をする筆者の過ごし方は強く賞賛したい。 香港は当時からかなり変わっているのではないかと考える。 英国からの独立はもちろん、香港ドルの価値も上がっている。 街の様子も変わっているのではなかろうか。 一方で、人の賑わいやビクトリアハーバーの活気など変わらないものもあると思う。 そうした変化や変わらないものを楽しめるという点も、2020年代にこの小説を読む醍醐味だと思える。 ベンツの君や張君、馬や麗儀など、香港での旅の出会いには読んでいるこちらもワクワクした。 漢字を書いて意味を推測し合う形で現地の方とコミュニケーションを取る発想がすごいと思った。 現代ではスマートフォンで手軽に翻訳できてしまうので、言語の壁によるコミュニケーションの難しさを工夫して乗り越える経験はできないという点が少し寂しく思えた。 マカオは筆者がカジノにひたすらのめり込んでいき、勝つのか勝たないのかこちらも釘付けになってしまった。 大小を通じてカジノの仕組みを見つけ出し、頭を使って勝っていた点には驚かされた。 また筆者のスペイン語の教師と聖パウロ天守堂跡の話も印象に残った。 ラスベガスでカジノを楽しんだことがあるため、カジノのイメージが強いマカオにはあまり興味がなく行ったことはなかったが、この小説を読んでどのような街なのか興味を持てた。

    2
    投稿日: 2023.04.17
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    学生時代、バックパッカーをしていたが、 この本は読んだことがなかった。 旅先で会う人たちが、口々に深夜特急の話をしていたのを思い出した。 バイブルと言う人もいた。 自身の旅の技術・感覚は、そうして出会った人に教えられた部分が多分にある。 ・計画しない ・流れに身を任せる ・観光地らしい観光地に行かない この本を読んで色々繋がった。 沢木さんの書く技術もあいまり、どんどん読めてしまう。次巻も楽しみ。

    1
    投稿日: 2023.04.01
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    ①2023.02.27読了 旅行記でこれほど引き込まれる文章を綴れる著者に脱帽. 自分が旅をしている気分になるし,旅をしたい気分になる. 後半,カジノしかしてないやん!!!

    1
    投稿日: 2023.03.01
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    先輩が好きな本と聞いてようやく重い腰を上げて読み始めた本。 自分の海外旅行の出来事も思い出されて引き込まれてしまった。海外旅行の楽しさを思い出せてよかった。 香港の章は人との関わり、特に張君との関わりがあたたかくてよかった。マカオではカジノにのめり込んでいくところが少し怖い。これが人間の性質なのだろうな 自分がそこまでのめり込むことは想像し難いけれど、金を失って茫然自失としてる自分を想像すると恐ろしい。筆者はある程度取り返して落ち着くわけだけど。 海外での人との関わりとか出来事って数年経ってもいまだによく覚えてるものだなぁと思う。 ロストバゲージやスリにあう(友が)、スマホ無くすとかって散々なトラブルも旅行のすぐ後はトラウマで、当分行きたくないと思ってたのに今は懐かしい。それ以外の美しかった景色とか助けてくれた人たちも含めて、全ての経験がいい思い出で、ずっと宝物みたいに感じる。 パッケージじゃなく、自分で計画を立てて、予約、段取りして旅行した経験は今でもやってよかったなと思うし、満足感がずっとある。 自分も旅行で経験したことを言葉にして残しておきたいと思った。

    2
    投稿日: 2023.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    某YouTuberの方がおすすめしていた本で、自分からは選ばなかったであろう一冊です。 これを読んで自らもバックパッカーになり旅をした、とのことでしたので、私もそうなったら困るなあと思いつつ若干期待もしていましたが、結論から言うと、一人旅に踏み込むきっかけにはなりませんでした。 やはり性別のこともあり、治安だったり衛生面での危険がどうしても気になりました。 ただ、単なる旅行記で観光地の素晴らしさや美しさを描くと言うよりは、現地の人とふれあいだったり、時には安宿に泊まったり怖い体験やそこに暮らすリアルな人間模様や生活風景などが垣間見られ、単純に読みものとしては楽しめました。 終盤はカジノにハマった描写が永遠と描かれ、それに関しては全く興味が湧かず飛ばしました。 シリーズになっているので、機会があればまた読んでもいいかなーくらいでした。

    1
    投稿日: 2023.02.13
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    昔友だちがハマっていたなあと思いながら、ようやく手に取ってみた。ああ旅がしたいと思う。しかし私には海外一人旅は無理だとも思う。寂しがり屋で1人を楽しむことを何日も続けられない。旅の醍醐味である出会いを楽しむには、旅先でゆっくり過ごす必要があると思うが、観光地を見て歩くだけになりそうだ。とりあえず国内一人旅をしたい。

    6
    投稿日: 2023.01.08
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    観光旅行ではなく、飛び出してどこかに旅に行こうと思わせてくれるよう小説でした。 今と時代は違うから小説と違うところは沢山あるだろうけど、旅したいです、、

    2
    投稿日: 2022.12.26
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    深夜特急!面白い! この香港・マカオ編からしてココロを鷲掴みにされた。沢木耕太郎の珠玉のノンフィクション。 一緒に旅してるような感覚で読んだ。 旅に出たくなる。

    1
    投稿日: 2022.12.26
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    味わった事はないが、あの時代の空気感を強く感じる事ができる。 旅行記ではあるのだが、文章の表現がとても面白い。博打にハマってしまうところなんかは緊張して読みました。 現代ではスマホで世界中繋がっているのでこういう旅をすると言う事はほぼ無いのだろう。 どちらがいいという事は無いが、海外で何かに巻き込まれたりした時の恐怖たるや、今の比では無いのだろうな、 旅に出たくなる1冊。 もっと若い時に出会っていたら少しだけ人生が変わったかもと思わせられました。

    0
    投稿日: 2022.12.13
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    個人的にインドに行くことになったので、旅のモチベーションアップのために手に取ってみた。結果、効果は抜群。筆者のドキドキ感、ワクワク感が文章からひしひしと伝わってくる。世界を一人で自由に旅してみたくなる、まさに旅のバイブルです。

    0
    投稿日: 2022.11.18
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    深夜特急1.沢木耕太郎 デリーからロンドンまで乗り合いバスで行くという筆者の発想に驚嘆。デリーまでの中継地点として香港を選び、ディープな町並に熱狂する姿とマカオにてカジノにのめり込む臨場感が手に汗握る展開である。 旅行記は初めて読んだが、旅行する気分になり非常に面白い。

    1
    投稿日: 2022.11.12
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    電車より乗合バス、 知名度のあるホテルより謎めいた激安ゲストハウス、 あえて困難な方を選んで旅として旅する、男の海外旅行記。現地でたまたま知り合った人と交流したり助けられたり、その場その場の食に舌鼓をうったり、激安の宿の大部屋で連泊してだらだらしたり、女ひとり旅ではできないであろう選択肢もあり、そこは羨ましい。しかし、ベラ・ビスタ・ホテル等の話を聞くと、女ひとり旅の貧乏旅行でもなかなか楽しめそうだと思った。 後半は賭博の話が続くが、光景がありありと浮かび、面白かった。

    4
    投稿日: 2022.11.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    25年振りの再読。 若い時になぜ自分は旅に出なかったのか。 後悔もあるが、現在の自分の生活全般に対し、非常に有意義な刺激となった。

    3
    投稿日: 2022.11.03
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    バーで会った名前も知らない人に、あなたはきっと好きそう、と薦められた本です。 遠い異国の息づかいがすぐそこにあるようで、自分も旅先にいるような気分になれました。 側に置いておきたい本のひとつになりました。

    1
    投稿日: 2022.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大昔読んだけれど、旅行用の小さなバックに入るので、ひさしぶりに読んでみる。やはり沢木さんは良いなあ。香港は、その喧騒も、人々の息遣い、立ち上る湯気、エスニックな混沌としたまとわりつくような匂いも、五感に訴えてくるように伝わり、時々出会う人、見かける人々への優しさがエピソードを通して心に残る。旅は思わぬハプニングもひっくるめて、旅だなあと改めて思う。街歩きの目線が、沢木さんと重なるようで、一緒に旅している気分になる。26歳に旅していたと知って、香港の男女の裏側も、マカオのギャンブルも、経験に上手に加えることができたのだなと思った。 たまたま読み終えた次の日に、365日カレンダーの10月31日が、マカオの聖ポール天主堂跡だったという奇跡! 沢木さんの想いを、写真に映して浸ることができた。

    4
    投稿日: 2022.10.31
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    「深夜特急」を読み返すのは何度目だろうか。最初に読んだのは、単行本の第3便が出てから1年後くらいのことだったと思うので、1993年頃だと思う。それから30年近くが経過する。5回くらいは読み返しているはずだ。 今読んでいるのは文庫版。6冊に分かれている。本の裏表紙にシールが貼ってあり、私がこの本を買った書店名が分かる。記憶になかったのであるが、文庫本の1・2巻は、紀伊国屋書店のシンガポール店で買っている。また、3巻から6巻までの4冊は、紀伊国屋書店のバンコク店で買っている。いずれも、私がバンコクで勤務していた時に、1・2巻は、シンガポールに出張に出かけた時に、3巻以降は、バンコク市内で買い物をした時に求めたものだ。 シールには値段まで書かれている。第1巻の値段は、12.7シンガポールドル。シンガポールドルって円でいくらかを調べてびっくりした。今の為替レートだと、1シンガポールドルは、100円を超えているのだ。12.7シンガポールドルは1,300円くらい。私がバンコクに駐在していたのは、10年以上前の話で、ちょうど円高の頃だったので、1シンガポールドルは60円くらいだったと思う。 ついでに、バンコクで買った第3巻の値段は、232タイバーツ。今のレートは、1バーツが3.87円なので、900円弱。私がいた当時は、3円弱だったので、650円くらいだった計算だ。 それはさておき、第1巻のハイライトは、やはり、主人公の沢木耕太郎がマカオでカジノにはまってしまうところだと思う。お金に余裕のある旅でもないのに、持参したお金の半分以上を、カジノですってしまう。 しかし、その時の気持ちを沢木耕太郎は下記のように書いている。 【引用】 このまま博奕をやっていれば、本当に行くところまで行ってしまうかもしれない。金を失い、これ以上前に進めなくなるかもしれない。ロンドンは無論のこと、デリーにも辿り着けず、いや、東京に帰ることすらできなくなるかもしれない。異国で無一文になり、立往生してしまう。だが、自分がそのような破局に向かってまっしぐらに進んでいるらしいということは、むしろ意外なほどの快感があった。 【引用終わり】 沢木耕太郎は、デリーからロンドンまでを乗り合いバスに乗って旅することを目標に、東京を出発する。デリーまでの航空券がたまたま2回ストップオーバーできるので、ということで選んだ最初の寄港地が香港だったのだ。香港からマカオに遊びに行った際に、カジノにはまってしまったのだ。要するに、目標から考えると、まだ旅は始まっていないのに、既に終わりのピンチを迎えているということだ。 このような無鉄砲さが、そもそも「深夜特急」の旅の魅力の1つなのだろう。

    12
    投稿日: 2022.10.08
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    知らない土地を旅するときの、あのなんとも言えない高揚感と浮遊感が…ふわふわした心地が、とてもリアルに描写されていて、初めて海外旅行へ行ったときのことを思い出しました。一人旅に出る勇気はやはりないけれど、異国での偶然の出会いや縁を羨ましく感じました。異国の刺激を味わいたくて旅に出たくなる一冊です。

    0
    投稿日: 2022.10.05
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    あまりにも有名な「深夜特急」をいまだに読んでいなかったので、ぜひ大好きな香港・マカオの巻でそのワールドに出会ってみようと思って。脳天がクラクラするような、彼の地の熱気と湿気を思い出した。来世、男に生まれたら、ぜひこんなバックパックの旅をたくさんしてみたい。そこだけが女で残念(もちろんできないことはないけれど)。

    0
    投稿日: 2022.10.04
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    ものすごく面白かった。海外旅行のモチベーションを高めるために手に取った一冊。欧米の高級なホテルに泊まって有名な観光地を巡るのが海外旅行のイメージだったが、それとはかけ離れた旅のスタイルがとても新鮮で刺激的だった。筆者が少ない資金で言葉もわからない土地にいきなり行って汚い安宿に泊まりながらその土地の生活を体験していくその行動力に憧れた。特にマカオでの大小というギャンブルに没頭するシーンはカイジのような雰囲気があって面白かった。煌びやかな街並みがそこかしこに影を落としている、香港の熱気がありありと伝わってきた。アバディーンの水上レストランがなくなってしまったのが悔やまれる。刻々と変わっていく世界を見れるうちにこの目に焼き付けたいと思った。

    0
    投稿日: 2022.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなに昔の旅行記を読んでも、各国の時代背景も今とはすっかり異なるし面白いのか?と思っていたが、今読んでもしっかりと面白い作品。 出会った人とのやりとりが、映像を見ていないのに鮮明に思い浮かべられるし、たいていどの人ともモヤモヤから始まるが、そのモヤモヤな感じも自分のことのように感じる。 作品全体を通して、旅行をしながら、アジアの各国での女性に対する扱いが明るみになる。今はそれが変わった国もあれば、そればかりは変化のない国もあるように思う。 男性が書いた旅行記なのでそのようなシーンが多く、学生時代に読んで面白かったと言っていた友達は、ずいぶんと早熟だったのではないかと思う。 性に対する問題も、問題ともせず滔々と書かれている。女性の人権や教育について、過去の記録ではあるが、考えさせられた。

    0
    投稿日: 2022.09.11
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    香港の熱気、におい、生々しさ…文章だけでこんなに伝わってくる。身一つで旅行するのって楽しそう。続きを読みたい。

    1
    投稿日: 2022.08.31
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    夢中で読みました! 本書を前々から気にしていた私。本屋を通るたびに読もうか否かを迷っていました。 国内ですら一人旅をしたことのない私には未知の本。 期待半分で買ってみようと決めて読んでみたら、一気に引き込まれました! 計画するのが苦手で、どこか旅をするのに億劫になっていましたが、この本に出会い目から鱗! どこに行くかだけ大まかに決めて、あとは気持ちの思うままに行けばいいのか、と今更ながらに気付かされました。 休みの取れない職場ではありますが、今度思い切って休みを取って旅に出よう。まずは国内から、と思います!

    1
    投稿日: 2022.08.18
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    インドにも香港にも行ったことがあったので、熱気や匂いを思い出しながら読むことができた。 インドのデリーからスタートするはずの旅が、インドに行く前に立ち寄った香港とマカオだけで、1巻が終わってしまう。 旅ってこういうものだよな〜、こうあるべきだよな〜としみじみしながら、旅の最初の勢いを感じる素晴らしい1巻。 コロナ禍だからこそ、読むだけで旅している気分になれる一冊。

    0
    投稿日: 2022.08.14
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    つい引き込まれるような内容 旅行中の飛行機で読みました。 友達、彼氏彼女とではなく、1人で旅するべきだという筆者の考えは面白いと思った(できれば世間というものを知った26歳以降に)。

    1
    投稿日: 2022.07.28
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    すっと読めて、旅行した気分になれます。気楽に読めて、旅行したくなる本です。 前半は香港編。現地の人との出会い、様々な露店、香港という地域の社会的雰囲気を味わうことができます。 後半はマカオ編。「大小」というギャンブルに取り込まれていく心情が細かく描かれており、ハラハラドキドキできます。

    0
    投稿日: 2022.07.25
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    旅の出発地点にして頂点。香港の夜の熱気が鮮明に伝わってくる。 深夜特急全巻よんだが、やはりこれを読み終わって旅にでない人いないんじゃないかな.. もう後戻りできないんじゃないかな..

    0
    投稿日: 2022.07.04
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    ノンフィクション作家沢木耕太郎さん初読み。デリーからロンドン長距離バスでの横断旅を地図も用意せず感じるまま目指す。大沢たかおさんでドラマ化も 東京デリー格安チケット航路2ヵ所ストップオーバー(途中降機)まず香港に立ち寄り70年代の混沌とした街がリアルに描かれマカオではギャンブルに嵌まるもカッコ良すぎて残念(笑)若者達に絶大な影響を与えたらしいが 約50年たち香港マカオは中国に返還され大きく変わってしまった今読む意味を考えてみたい。

    0
    投稿日: 2022.06.15
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    今の自分では知り得なかった旅を見させてくれる。めっちゃ面白かった。 旅に出たくなる。 この本にはまだまだ発展途上という国がたくさん出てくる。 それに、作者が無理して良いところを絞り出そうとしていない感じがして、なお良かった。

    0
    投稿日: 2022.06.12
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    面白くなかった。海外の生活に対する憧れ、みたいなものは読んでいて僕は感じることが出来た。事実、これを読んで海外に行ってみたいな、とは思った。ただ、文章が良かったかと言われるとそうでもない。乾いた文章で日本ではない海外の空想部分について話そうとしているから僕としてはあまり魅力的に思えない。端的に言ってしまえば感心できるところがなかったんだなと思う。コメディに振り切れている訳でもないし、現実的な描写に徹底している訳でもない。好みの問題かなと思う。でも、良い読書体験にはなった。

    0
    投稿日: 2022.06.02
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    読むだけで、一緒に旅しているような気になる臨場感がすごいです。そして、無性に旅に出たくなる。この本が出てから、バックパッカーがすごく増えたらしいけどそれも納得。

    9
    投稿日: 2022.05.25
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    評判どおりの名作。 著者の観察力はずば抜けている。 じゃなきゃ、こんな生々しく、熱い旅行記は書けない。 マカオのカジノのシーンは印象的。 著者と一緒に自分も賭け事をしている気分になる。 これから先どうなるのかとハラハラせずには、いられない。 積読していたわりに、読み始めたら面白すぎて一気読みだった。全巻制覇したい。

    0
    投稿日: 2022.05.23
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    自分の足で歩いて、その街を知っていく。 時間がかかる分、観光本からは得られない体験がある。自分ではできない旅を、仮体験できる本。

    0
    投稿日: 2022.05.07
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    とてつもなく海外へ行きたくなる。 自分が男だったらこんな旅してたかなぁ。 独身の時にこの本を読んでいたら、お金の使い道が変わっていただろう。

    0
    投稿日: 2022.04.29
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    特にマカオでの博奕の話が全く先が読めなくて面白かった。この前、梅棹忠夫先生の本も読んだので余計海外に行きたくなってしまった。

    0
    投稿日: 2022.04.29
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    まるで自分が旅をしているかのような描写、リアリティ。マカオのカジノ話は面白かった。 全体を通して、まるで空想のような現実世界があるもんだなあと

    2
    投稿日: 2022.04.08
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    この本を読んで衝撃を受けました。ノンフィクションで面白くて止まらなくなる本です。路線バスや高速バス、乗り合いバスだけを利用して一人旅する話です。刊行後は、バックパッカーの間ではバイブル的な存在だそうです。交通事情やホテル事情がわかり、とてもリアルに旅した気になりました。

    2
    投稿日: 2022.03.03
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    大学の教授がもれなくこの本を読んでバックパッカーになったとか、ひとり旅をしたとか言っていたので読んでみた。 私は、この本を読んでもあんまり香港にもマカオにも行こうとは思わなかったけど、香港の宿の汚さに対して、観光地的な香港ではなく、現地の人が実際に味わう香港の人の匂いが染みついたような香港だからこそ良いのだというようなことを言っていた。この考え方はすごく好きで、旅をする理由を「日本で味わえない体験をするため」という素直な気持ちを揺るがせず旅をしている作者に好感を持った。

    2
    投稿日: 2022.02.22
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    純粋に「すごいな」と思えるから、ある種のファンタジーのように読み進めてしまうんだろうな。 なんだか私も旅の雰囲気を味わいたくて、香港の重慶大厦で1人ドキドキしながら両替をしてみた。

    2
    投稿日: 2022.02.14
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    1986年刊行驚きのロングベストセラーなのです。 2年程前に、文字拡大新版を刊行。まだ、読者は増えている。 よく見かけるキャッチコピーは、バックパッカーのバイブル。確かに、インドのデリーからロンドンまで、バス一人旅(この巻では、デリーまでも辿りつけていない。)。ガイドブックには載ってない(載せられない)地域密着型旅行記。 でもね、それだけではなく、いろんな事情で旅に出れなかった人達の憧憬とカタルシスを得る名作なのだと思う。 行動自体も面白いが、文章が生き生きしている。その地域の熱量が伝わってくる。 まあ、私は、温泉でも入り、読ませて頂く。

    21
    投稿日: 2022.02.05
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    18才で初読。大学に入ったら、バックパック担いで海外放浪しようと決心した一冊。お陰で卒業するのに6年もかかった。いま読んでも、すぐに何もかも投げ捨てて、海外放浪したくなる麻薬のような本。

    2
    投稿日: 2022.01.16
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    なんで、そんなことするの!?って思ってしまうような場面であったり、逆に行動力がすごいなぁと感心する場面もあったり... これが旅の醍醐味なのかもしれない、と、コロナで日本から出れていないですが、感じることができました。 少しずつシリーズを読み進めていこうと思います。

    2
    投稿日: 2022.01.08
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    遠い大学の先輩にも当たる沢木耕太郎氏の代表作。 ちょうど私が産まれたくらいの時代に、 猥雑な空気のなかで何かを探すような、それでいて敢えて無為に過ごすような、ひとり旅。 私も何かを始めなくては。 始めても良いのでは無いか、そう思わせてくれる。 年末年始に読むのにピッタリな本。

    3
    投稿日: 2021.12.31
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    面白かった〜 澳門のカジノのシーンは本当に温度感みたいなのが伝わってきました。シリーズ制覇したいなと思います!

    5
    投稿日: 2021.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分が旅に出たような気持ちになった。 旅に憧れを持った、といえば軽く聴こえてしまうかもしれないが、旅行でも留学でもない、先が知れぬ旅は人間のロマンだ。 香港の喧騒からの上海の静けさと思いきやまさかのマカオで博奕に沼ってしまう主人公。だいぶハマっていたけれど、最後には切り上げられてよかった。 香港、行ってみたい。しかし、私は言語を超えたコミュニケーションができる自信がない。きっと、それを毎日繰り返すことで言語が身につき、現地の人との会話も面白いものになっていくのだと思う。それが旅の醍醐味の一つでもあるのだろうけど、、とにかく今は何も考えずに海外へ行きたい

    2
    投稿日: 2021.11.27
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    スマホなき時代の旅は冒険だったんだなぁ、と感じる。 行き当たりばったりすぎて、妙にハラハラしてしまう。 印象に残った記述 そうしているうちに、英語に対して萎縮していた心が伸びやかに広がってくる。 ろくじゅっせんとさえあれば、王侯でも物乞いでも等しくこの豪華な航海を味わうことが出来るのだ(スターフェリーとアイスクリーム)

    1
    投稿日: 2021.11.05
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    「値段にこの不安がプラスされてはじめて釣り合いが取れるのだろう」は旅というものを一番よく表していると思う笑 苦手なシリーズものに初挑戦!笑 (苦手、というのはすぐに息が上がるから) 足に代わって目で大陸横断に挑む。どこまで続けられるか分からんけど、限界が来た時点で自分がどこにいるかを推測するのもまた楽しい。 多くの若者を海外に駆り立てた同シリーズ。鬱屈した世界にいる中でこんな挑戦的な紀行文を読んだら、そりゃ国外逃亡したくなる。 香港編は時代的に返還前であることを失念していた笑(水上生活民の少女のくだりでようやく気づいた) 壮麗な高級ホテルに張君みたいなエリートイングリッシュ・スピーカー、下町に屋台群、筆者が宿泊した「黄金宮殿」に至るまで香港のあらゆる顔が1チャプター分に凝縮されており、逆によくその中に収まったなと笑 マカオのカジノと言い、あまりの満喫具合に「出だしから早速骨抜きにされているのでは?」って心配になる笑(現地には行ったことがないけど香港とは真逆で当時は?「生気がない」というのが意外だった) マカオではカジノ以外何もなかったのかと思ったけど、ホテルの窓から海を眺めて『孤愁』に出てくる駐在時代のモラエスさんの言動を追体験しているのが何だか羨ましく、自分もそんな旅がしたくなった。 次はマレー半島とシンガポールらしい。限られた時間、とことん行けるところまで自分も行ってみよう。

    24
    投稿日: 2021.10.27
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    最後の対談で沢木さんが 外国に行くと、色々な人に会ったりトラブルにみまわれたりする それで自分の背丈を知れる と話していたのが印象的だった 最小限の予算と荷物で 滞在日数も立ち寄る場所も特に決めておくわけでもなく 泊まるところもその時その場で みたいな、そんな旅の仕方をしたことはないけど いつかしてみたいなぁと思っているうちに コロナ禍になってしまって 今考えるとそんな旅ができた時代があったんだなぁとすら思ってしまって… そんな今だからこそ 不思議とぐっと引き込まれる まだ旅は始まったばかり 2巻がちょっとたのしみ

    3
    投稿日: 2021.09.21
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    幼少期に台湾に住んでいた際に中華圏の庶民の暮らしのエネルギーを味わっていたので、この本を読んで懐かしく思った。その後、父が単身香港に赴任していた際遊びに来ないかと誘ってくれたが、当時大学生くらいだった自分はあまり香港に興味がなく結局行かずじまいだった。今、この香港が中国に飲み込まれそうであることを思うと、この時誘いに乗って行ってくればよかったと後悔する気持ちが生まれた。 この本が書かれたのは40年近く過去?っぽいけど、今はどんな風に変化しているだろうか、と思った。

    2
    投稿日: 2021.09.04
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    ノンフィクション紀行小説。ネットで面白いって聞いたので購入。何冊か出てるけどこれはその1巻目、香港とマカオの旅。観光っていうか放浪、それほど綺麗ではない(寧ろ汚い)安宿に泊まって色んな人と交流したり色んな場所に行ったりしている。マカオのギャンブルの大小の話(日本で言う丁半)が面白かった。ディーラーが客を煽ってどんどん大金が積まれて当たりハズレで熱狂するの、想像だけでも熱くなるけど実際の場ってすごいんやろうな。作者が後書きの対談で25,26歳で海外に行くと自分の背丈(経験値的な意味)が怖いぐらい分かる、って話してたしあと2、3年後には海外行けるような状態になっているといいな。

    0
    投稿日: 2021.08.28
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    あらすじ ノンフィクション作家である沢木耕太郎による紀行小説です。 1986年に1便が新潮社から刊行され、新潮文庫からは全6冊の文庫本として出版されています。 感想 時間があればこんな旅が出来るんだなって感じ。

    1
    投稿日: 2021.08.27
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    旅へ出るわくわく感と、倦怠感、カジノの臨場感、するすると伝わってきて、著者の旅はだいぶ前なのに、こんなに分かるものなんだなと。

    0
    投稿日: 2021.08.06
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    沢木幸太郎はジャンルレスノンフィクション、守備範囲は多岐に渡り、中でも「墜落記」を最高傑作と見ているが、最も広く読まれているのがこの深夜特急だと思う。香港からヨーロッパの西の果てまでの陸路ひとり旅という設定に単純に冒険心をくすぐられる。深夜特急全6巻をまずは読み直して、「テロルの決算」と、そして何より「墜落記」をもう一度読みたい。そんな読書計画を思い描くだけで楽しい気持ちになる。

    3
    投稿日: 2021.07.29
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    旅の、全てが目新しく感じる気持ち、高揚感、やることがなくなり、どこか手持ち無沙汰な感情さえもリアルに描かれており、旅をしている気分になれた。パンデミックが終息したら、香港に足を踏み入れてみたいと思った。マカオのカジノのシーンは臨場感があり、こちらまでハラハラした。

    3
    投稿日: 2021.07.27
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    コロナ禍で旅行に行けないので、せめて気分だけでもと購入。数年来気になっていた本を、ついに手に取った。 感想に多く見受けられるように、本巻ではマカオのカジノのシーンがハイライト。自分の数少ないカジノ体験に照らし合わせ、リアルに感じ楽しんだ。 サブのハイライトシーンは、対談での旅に出る年齢についての記載。若すぎても、あれもこれもやりたくなって選別できずにダメ、歳を取りすぎてもダメ、26-27歳あたりがちょうど良い。自分はそれよりやや上でニューヨーク駐在を経験したが、全くもって同感だった。 秀逸な作品で次を早く読みたいという気持ちと、自分も旅行記書いてみようかという気持ちに、同時に急かされている。

    0
    投稿日: 2021.07.23
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    旅行に行けない鬱憤を晴らそうと手に取った。 自分が旅行している時の感覚を思い出して、グイグイ引き込まれる。

    1
    投稿日: 2021.07.07
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    コロナ禍でどこにも出かけられずにいる今、旅行気分を感じられていい気分転換になりました。  この先ロンドンまでたどり着く事を願っています。

    3
    投稿日: 2021.05.31
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    家浦→宇野のフェリーのテラスにて読了。 ちちが「医学部を辞めたくなるから読まない方がいいかも」と勧めてきた。ははに言ったら「ああああ。」と言われた。 読んで理由がわかった。 世界一周ブログみたいなきらきらした本なのかなと思って読み始めたら全然違って、麻薬のようなドラッグのような病み付き加減だった。 じわじわとくる。よい。 自分の旅の仕方にコンプレックスがあったけど、「あ、なんかゆるくていいんだな」って思えたのもよい発見でした。でも、沢木耕太郎にあって私にないものは思い切りと勇気?だと思ったので、もっと熟練していきたい。 冒頭のインドでは、ベルギーにいた自分を思い出した。 香港でちらちら出てくる料理もすっごい美味しそうで楽しそうだったし、マカオでのゆるゆるみなぎる緊張感もくせになる。旅に出るってこういう感じよなぁ。 早くなんでインドで廃人になったのかを読みたい。続きが気になる。 対談もよかった。私あと少しで26歳なんですけども。世界をうだうだ旅に出るなら学校卒業するいいタイミングなんですけども。え、出るしかないのでは。と思ってしまった笑 あとエッセイも好きだった。 つまり、総じて大好きだった。

    0
    投稿日: 2021.05.30
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    それにしても、この時期に紀行文はダメだ。 どうしても海外旅行に行きたい気持ちを駆り立てられる。でも、今は行けないから、昔の旅行に思いを馳せる。 香港は大学生の頃、初めて一人旅をした地。 友人と一緒に北京に行き、その後広州と香港を一人で巡った。だから、作者が語る香港の眩く輝くエネルギーを肌で感じ、懐かしく思う。 ぶつかりそうだと思うくらい近くに建てられ、ひしめき合う高層ビルと露店や人の密度の高さに圧倒され、興奮したことを覚えている。 1994年はスマホも無いから、地図を広げて、道ゆく人に中心地を尋ねる作者のエピソードは新鮮で、ちょっぴり羨ましく思う。そんな旅も今度してみようか。

    0
    投稿日: 2021.05.23
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    ただただ旅に出たくなる。旅先での小さなエピソードのひとつひとつにドラマがあって、そういう体験を瑞々しい文体で表現してるのが素晴らしかった。飄々としてて掴み所のない主人公に、めちゃくちゃ好感が持てた。

    0
    投稿日: 2021.05.19
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    コロナ禍の2度目のGW。どうせ遠出も出来ないんだから、まあ旅行記でも読んで気分だけでも…と手に取った不朽の名作『深夜特急』。 35年以上前です。  古くていいんです。なんせ面白いんですから。 名作だけに何故か意識して読まなかったんです。よく分からん意地ですかねえ、いや中2病?、んー、素直じゃなかったんでしょうねえ、あー、今もですか、そうですか。 しかしこの歳になってか、俄然面白い。マカオのカジノの下りは止まりません。引き込まれますよー。 当時の香港の熱量を悶々と感じる文章。 1日あったら読み切れます。 休みも終わりましたが、私の中では今から深夜特急に乗り込む状態です。続きが楽しみです。

    0
    投稿日: 2021.05.05
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    マカオのギャンブルの下りは本当に自分が賭けているような錯覚になって面白かった!! 香港の話は夜市の熱量は本当に伝わってきてまたいきたくなりました!

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    投稿日: 2021.04.24
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    人生を考え直させる一冊。 一度きりしかない人生。今の生活を続けていていいのかと考えさせられる。 バックパッカーの気分、疑似体験を出来る良書。文体もフランクでとても読みやすい。

    0
    投稿日: 2021.04.21
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    予想以上に面白かった。特に旅が好きな自分にとっては。こんな感じで1人旅行するのはなんとなく憧れだったりもする。

    0
    投稿日: 2021.03.26
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    バックパッカーのバイブル的なシリーズ本。 人のパワーがすごいインドみたいなエネルギーがある香港。 香港ってこんな街だったのか! めちゃくちゃ行ってみたくなった。

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    投稿日: 2021.03.21
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    旅行をした気分になろうと読みましたが、より海外旅行に行きたくなりました。 香港マカオは実際に行ったことがあったため、本を読む中で旅行中の街の風景が脳裏に浮かびました。 香港での街ブラやマカオでのカジノなど、話もリアルであり、何と言っても描写が細かく具体的だったので、香港マカオの街並みがリアルに想像できました。、

    0
    投稿日: 2021.02.28
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    旅で出会ったものごとに対する胸の高鳴り、人々の暮らしと温もり、部外者であることに伴う危険と理不尽。等身大の青年からみた旅の魅力が、余すことなく詰め込まれている。 この本を読んだら、どこかへ旅に出たいと思うはず。

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    投稿日: 2021.02.04
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    薄い本だが、仕事かばんの中に入れっぱなしにしスキマ時間に読んだので結構長い期間かけた。 #沢木耕太郎 さんの若い頃の海外放浪の旅、めっちゃおもしろかった。コロナ禍が終息したとき、自分の心のバネが思い切って反発できるようエナジーがチャージされた。勿論、「2」を仕事かばんの中に入れた。

    0
    投稿日: 2021.01.20
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    「ある朝、眼を覚ました時、これはもうぐずぐずしてはいられない、と思ってしまったのだ」 命は、生の体験を食べて躍動する。 言語の枠の外で、 地球の迫真が見たい。 昂ぶる魂が、男を突き動かす。 デリー→ロンドン 陸路2万kmの旅が始まる。 ///// 師走本② 「本能のままに旅路をひた走る本」 あぁ、こんな時期に読むんじゃなかった…と思う程、旅がしたくなる!! 26歳という「最後の自由」が効く年齢で世界を感じる為の旅に出る「私」。夜の香港で廟街をゆき、マカオでギャンブルの狂熱と深淵に触れる… 人生は一度きり。 あぁ、旅がしたい!!

    0
    投稿日: 2021.01.18
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    友達に勧められ、読んでみた。 自分自身のバックパック経験と重なる部分があり、非常に共感したと共に、また旅に出たくなった。聖なる牛の国インド、広東料理の独特な香辛料の匂いが漂う香港、一夜にして大金を手に入れられる夢があるマカオ… そこには決して日本では感じることのできない非日常の世界が待っているだろう。

    0
    投稿日: 2021.01.18
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    言わずと知れた(笑) この本を読んで、それまで全然興味がなかったアジア(距離的にも文化的にも、ヨーロッパなどに比べると近過ぎて関心がなかった)の、香港に行ったのは私です。

    0
    投稿日: 2021.01.10
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    気を抜くとノンフィクションということを忘れてしまうぐらい面白かった。特にカジノのシーンは自分が体験しているかのような興奮を覚えた。旅にでたい。

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    投稿日: 2021.01.04
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    「ミッドナイト・エクスプレスとは、トルコの刑務所に入れられた外国人受刑者たちの隠語である。脱獄することを、ミッドナイト・エクスプレスに乗る、と言ったのだ。」 1ページ目ではタイトルの由来を書いている。逃避行というよりは解放を意味で用いているのだろう。 沢木の覚悟はあるもののそこまで全てを投げ出すことはできないような、旅への姿勢には親近感が湧く。今まで読んだ紀行の中でも一番自分に近い。 読むと旅をしている気分になるかと言うと、もう50年ほど前の旅なのでそれは難しい。もう無い場所というのはある種のファンタジーだ。しかし、旅に出たくなるというのは間違いない。 好きな文章 ・だが、そのユーラシアを陸路で行こうと決めたのには、僅かながら理由らしきものがないではなかった。日本を離れるにしても、少しずつ、可能なかぎり陸地をつたい、この地球の大きさを知覚するための手がかりのようなものを得たいと思ったのだ。 ・もしかしたら、私は「真剣に酔狂なことをする」という甚だしい矛盾を犯したかったのかもしれない。 ・人が狭い空間に密集し、叫び、笑い、泣き、食べ、飲み、そこで生じた熱が湯気を立てて天空に立ち昇っていくかのような喧噪の中にある香港で、この海上のフェリーにだけは不思議な静謐さがある。それは宗教的にも政治的にも絶対の領域を持たない香港の人々にとって、ほとんど唯一の聖なる場所なのではないかと思えるほどだった。 ・綴りはやはりDICEだった。しかし意外だったのはそれが複数形で、賽の単数はDIEであると記されていたことだった。DIE、つまり死だ。〜中略〜いや、賽を投げるとは、結局死を投ずることだと言われているような気がしてくる。DICEはDIE、賽は死と......。その瞬間、私は得体の知れない荒々しい感情に突き動かされそうになった。私は慌ててベッドから跳び起き、バッグを持って部屋を出た。 ・たとえば一人旅だった『深夜特急』の時は一年余りの旅で三冊分も書くことがあったわけですよね。ところが、友達と一緒だとあまり書くことがなくなってしまう。以前、友人たちと一ヵ月ほどスペインを回ったことがあったんだけど、そのときの経験は、一行だね。「面白かったな」と。ただそれだけ。(巻末対談より) ・同じ顔したひとのいる外国のほうが、文化のちがいがきわだつからいいんです。 (巻末対談より) 特に好きなところはデリーの安宿のフランス人・ピエールの虚ろさを見て、早くここから出て行かなければならないと決意した場面だ。「刺激もないかわりに奇妙な安らぎがあった」デリーにこのままいては、ピエールのように動く意欲すら失って天井を見つめるだけの廃人になってしまう。この焦燥感が、「旅に出る理由」として大きいよなと思った。 あと、ユーラシア大陸を陸路(バス)で横断したい理由には胸が踊った。一昨年、青春18きっぷで9時間かけて東京→大阪に移動した時ですら、日本の大きさに感動したが、ユーラシア大陸ともなると自分の中にあるモノサシがどうなってしまうのか予想ができない。 また、巻末の沢木耕太郎と山口文憲の対談はかなり勇気づけられる。二人とも26歳で旅に出ており、最善のタイミングは26歳だと語っている。20代になったばかりは、10代にやるべきだった事ができずに後悔ばかりしていたが、若ければいいという訳ではないと最近は身に染みて分かる。彼らが旅に出た頃は1度ドロップアウトしたらドロップインはできない環境だったそうだが、今はある程度環境が整っている。ここ5年のうちに長旅に出る決心ができた。

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    投稿日: 2020.12.28
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    多分、この本を読んだ人は沢山いるので、あんまり私がどうこう…というのは、、と恐縮してしまいますが、仕事など現実に行き詰まった時は旅行が吉!しかも、ノープラン、1人!というものは、有りだよ、、と教えてくれた本です。(理由はなんでもOK) 当時まだ高校生で、恐らくドラマになったあたりでしたが、あんな白シャツバックパッカーは正直存在しないとは思うんですが、なんかあんなイメージでちょっと途中下車が長引いてみたり、住んでる人の美しさに目を奪われたり、物思いにふけったり…なんだかナルシストって言われちゃいそうだけど、自分に酔う時間みたいなもの、それはちょっと現実逃避でもありながら、自分の中身を別のものと捉えて、楽しませてやるみたいな感覚かなぁ…とおもいます。 正直、得るものと考えると「センスや海外の知識、」とか実用的なものにはなりそうですが時々やってくるピンチさえも、楽しんでいるのがいいです。旅ってそれも含まれますよね。 今は飛行機で早く、速くがスタンダードだけど、列車の旅とても好きです。寝台に乗って星や朝焼けを眺めたり。早く旅行が再開される時が訪れますように。

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    投稿日: 2020.12.20
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    「旅に出たくなる!」という本とは違う。 旅に出たような気になって、読み終わると「あれ、いつの間にか家に帰ってきていた……」という気分になった。 横光利一の『上海』に通ずるアジアの暗さを描写していると感じた。 ただ、たぶん、この本の著者はかなりのエネルギーに満ちた人と思うので、『上海』と違って推進力にあふれている。 マカオの章のカジノをする描写に特に惹きつけられ、まだあたまがぼうっとしている。「バッカやな、いつまでやんねん。ええ加減やめろやー。」と主人公にツッコミながら……自分はどうするか……多分、自分なら……自分も、ありたけの金と時間で賭けるに違いない。「次こそは出る。」 「外国に行くと自分がアジア人に解体される」というあとがきがあり、海外旅行のときに味わうアノ感覚が言語化されていてグッときた。ひどく懐かしい気持ちになった。

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    投稿日: 2020.12.11
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    旅に出たくなると、評判で読んで見たが、そこまで奮い立たされるものはなかった。 しかし、1点だけ作中で印象深いのは。 主人公がインド?でやることも無くてただ日々を過ごしている時に、ドミトリーの住人であるフランス人の顔が生気がない姿を見て、行動し出す場面では自分も何か行動し続けなければと感じた。 マカオでは主にカジノでの話となるが、 博奕の面白みと深み、それによる人間の欲深さなどが描写されており、のめり込んで読んでしまった。

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    投稿日: 2020.12.05
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    2020/08/17 読み終わった コロナで旅行に行けないので…という訳でもなかったのだけど、心のどこかでそう思っていたのかも。結果的にユーラシア大陸を横断したかのような、雄大な気分が味わえた。 1970年代に、20代の若者が、香港からロンドンまで乗合いバスで行ってみたという話。バックパッカーのバイブルと言われているらしい。波乱万丈というか、いく先々で色んな人に出会い、体験し、それをそのまま綴ったような、生き生きとした文章で、全6巻なのにどんどん読み進められる。6巻の最後では、ここで旅が終わってしまうのかという喪失感すらあった。 1970年代の体験なので、2020年の今はこんなことは無かろうな…という、時代を反映したグッドオールドな体験も面白い。一番興味深かったのは、各都市、特にインド以西に出てくる「バックパッカーが必ず立ち寄る宿」の存在。宿のロビー?に掲示板があって、「一緒に行く人募集」とか「譲ります、買います」系のメッセージが所狭しと貼られていたそうだ。便利なネット社会では味わえない体験だよね。不便が心の躍動を生む。

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    投稿日: 2020.11.17