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凍てつく太陽
凍てつく太陽
葉真中顕/幻冬舎
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総合評価

18件)
4.1
7
6
5
0
0
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    長編だが一気に読めるほど面白い。 解説にあるようにエンターテイメントを詰め込んでいる。 ただ作者の価値観の解説風が出てくるのはちょっと場違いな印象だ。 特高と憲兵の実態が少しわかった。

    0
    投稿日: 2025.11.14
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    昭和20年、終戦間際の室蘭で起きた殺人事件。それを捜査すふ八尋に降りかかる災難。真相を突き止めんとす特高の拷問王 三影。最後までハラハラドキドキで面白かった。

    6
    投稿日: 2025.06.23
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    寝ても覚めても本書に支配された。 ハードボイルド、ミステリ、警察小説、アイヌ民族を含んだエンターテイメント。 舞台は終戦間近の北海道の室蘭。 軍が秘密裏に進めている軍需工場がある。工場関係者の連続殺人が起き…。 特高(特高警察)と憲兵の違いも知らなかった私だが、引き込まれた。特高の日崎八尋の潜入捜査から始まる。 アイヌの血脈の日崎、飯場で懸命に働く朝鮮半島の人々。皆、大日本帝国の皇国臣民とされていたが…。 差別と被差別、支配と被支配の歴史。 自分が正しいと思うことをできる時代になっている。その事をラストは噛み締めた。

    16
    投稿日: 2025.04.06
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    内容の濃さに圧倒された。戦時下の北海道で様々な民族の想いが描かれ、小説としての面白さもあり、最後まで失速することなく読み応えあった。

    0
    投稿日: 2025.03.08
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    いろんな要素が混ぜ合わさった骨太エンタメ小説でした!キャラクターの魅力はもうちょっとあってもいいかなって思いましたが、主題やメッセージ性もしっかりしているので、読み応えも心にグッとくるものも本当全方位でした。再読はしないかも 笑

    11
    投稿日: 2024.12.13
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    戦時下のこと、アイヌのこと、難しい内容のはずがするすると入ってくる。 惹き込まれる作品。 夢中になりすぎて夜中まで読んで、その日の夜は自分が監禁されて脱獄して捕まる夢を見て目が覚め眠れなくなるという…これほど作品に惹きこまれた作品。

    0
    投稿日: 2024.01.22
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    終戦間近の北海道室蘭が舞台。アイヌの人達がこの時代どう生きたのか、ミステリーや脱獄もののエンタテーメントの要素があって読み応えあった。

    2
    投稿日: 2023.07.14
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    『ロストケア』『Blue』に続き、 手に取りました✋ 社会に出ると誰しも多少は感じる違和感を取り上げて、それと葛藤する主人公の姿がありました。 是非、こちらも映画化して欲しいです。八尋は妻夫木聡さん、ヨンチュンは鈴木亮平さん、で。もう年かなぁw

    6
    投稿日: 2023.04.13
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    戦時下、民族差別といったシリアスな設定ながらも、一方でエンタメ要素も十二分に盛りこまれたミステリー。非常に力のこもった力作だということは、読んでいて伝わってきました。 書き出しから濃い場面から始まって引き込まれる。 凍える寒さの北海道室蘭の貯炭場で重労働を課せられる朝鮮人の人夫たち。その過酷な環境下の中で、ある指令のため人夫たちにまじり潜入捜査をする刑事。 ここまでですでに相当カロリーの高い設定だけど、これはあくまで序章に過ぎないのがまたすごい。 そこから軍需工場関係者の連続殺人や、犯人が現場に残した血文字の謎めいたメッセージと興味を惹く展開で、物語を引っ張っていく。 そして主人公を追い込んでいく展開が容赦ない。主人公の刑事がアイヌにルーツを持つ出自であるがゆえ、同僚の刑事にも疑惑の目を向けられ、そこからさらに拷問、収監と徹底的に追い込まれていく。そこもまた引き込まれるゆえんです。 時代背景や展開も重厚だけど、そこから浮かび上がるテーマもかなりシリアス。 国家、戦争、そして民族。個人を捨て国家や天皇に従属することが求められた戦時下の大日本帝国。そこの矛盾や、国や体制に虐げられた個人の叫びが事件を通して浮かび上がっていく。 葉真中さんの作品って社会の闇に飲まれていった個人に焦点を当てた社会派ミステリという印象が強いけど、その持ち味や視点を戦時下という時代の作品でも遺憾なく発揮されています。 軽く読める作品ではないけれど、読み応えのある作品だったと思いました。

    2
    投稿日: 2023.04.12
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    舞台は戦中の北海道。 戦況を一発逆転させる作戦を巡っていろいろな事件が起こる。主人公はアイヌ出身の刑事。差別されたり捜査妨害されたり苦難が続くが、苦労してたどり着いた真相は、正義とは何かを疑うものだった。 登場人物がエグい。当時はこうだったんだろうなと、現在とは違っているのは理屈ではわかるが、とは言え、当時でもエグい。それを乗り越える主人公は大変なものだと思った。

    2
    投稿日: 2023.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アイヌの生活とかよく調べているなと思いながら読み進めてましたが 終盤、えっまさかあの人が...ですよね。 無理がないのかもう一度読み直してみたい気もするけど....

    0
    投稿日: 2022.01.25
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    このミス2019年版9位。終戦間近の室蘭を舞台にした社会派ミステリー。兵器開発をめぐる汚職事件や悲惨な戦地体験による厭世的犯罪、終戦という価値観/正義の大転換のなかで翻弄されていく人達の生き様を描く大作。戦争描写、拷問や脱獄など重苦しい場面が多く、民族、国家、など大きなテーマについても語っており骨太の小説。どんでん返しもあってミステリーとしてもきちんと描かれているが、なかなか読み進めるのに時間がかかった。登場人物がそれぞれ多様性を持って描かれており感情移入も難しい面もあった。ある程度時間をとってしっかりと読む必要がある本。

    0
    投稿日: 2021.09.20
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    2021.04.05.読了 すごくいい作品だった。 分厚い文庫本だが、一気に読んでしまった。 開戦から終戦までに北海道(主に札幌と室蘭が舞台)で起こった様々なことを盛り込んだミステリー仕立てで読み始めから物語に引き込まれた。 アイヌ民族と大和人のハーフの青年(特高警察)が主人公だが、民族問題や警察事情などに留まることなく友情や恋愛、家族、戦争を含む幅広い視野で物語が展開し当時の状況に思いを馳せることができた。 ロシアスパイドゥバーブの言葉がよかった。 アイヌの祭祀イオマンテで生贄になる子熊のシーンはなんとも残酷で悲しかった。 おすすめの作品。是非みなさんに読んでほしい

    0
    投稿日: 2021.04.05
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    特高警察官として、戦時中の不用意な言動を取り締まる主人公は、身に覚えのない罪に問われ投獄される。 他民族としての差別、圧倒的不利な戦況を批判する事も許されず、身の潔白を主張する事も許されない、この物語は理不尽さに溢れている。 後半からのテーマは、主人公が如何に自分の使命を果たすか、でありそれは何の為に生きるか という問いでもあると感じた。 重厚な長編小説であり、途中で読む側が息切れしてしまった感があり、星三つ。

    0
    投稿日: 2020.12.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    終戦直前の日本を舞台としたサスペンス小説。 特高警官が主人公という異色。 朝鮮人、アイヌ、国内の異民族、大東亜共栄圏に内在する問題点など、凄くバランスの取れた視点で書かれていると思った。 物語も面白く「謎」の牽引力はそこそこある。 太陽=あの兵器ってのは、序盤で分かる人には分かるけど、でもって震洋が出てきた時点で?だったけど、なるほど分ってらっしゃったのだなーという感じ。 はっきりいって面白いし、勉強になった。

    1
    投稿日: 2020.09.21
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    メッチャオモロイ。今年読んだ中で1番や。 悲惨な話しの展開だが、人間の温かさが随所に見られホッとする。 エンディングの3人のやり取りが最高でした。思わずニヤリ。

    0
    投稿日: 2020.09.20
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    終戦間際の北海道を舞台に特高警察、民族問題に軍需産業、大脱獄劇にサバイバルなど、様々な要素がテンコ盛りのエンタメ大作。舞台設定のスケールが壮大な上に情報量も膨大なので、大味でリアリティに欠けるプロットではあるが、伏線をきっちり回収し、収まるべき所に収まる作品構成は秀逸で、希望の灯が宿るエピローグも実に感動的。圧倒的不利な戦況下で思考を停止し、国民に対し虚偽の戦況を伝達していた皇国日本を隠蔽体質の現政権に擬え、現代日本に警鐘を鳴らしている様にも感じられた。終戦記念日前、このタイミングでの文庫化に意義がある。

    0
    投稿日: 2020.08.14
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    葉真中顕『凍てつく太陽』幻冬舎文庫。 以前から気になっていて、文庫化されるのを待っていた作品。 アイヌという日本のマイノリティを一つのテーマに、アイヌの血を受け継ぎながら日本人よりも日本人らしく生きようとした主人公・日崎八尋の過酷な運命が描かれる。室蘭市に隠された3つ目の太陽の正体は何か、カンナカムイの秘密を握る陸軍関係者の連続殺人事件の犯人は誰か、といったミステリー要素もあり、非常に読み応えのある長編小説だった。 時代は終戦間際の昭和20年。序章に描かれたエピソードだけでも十分に読み応えがあった。アイヌ人の母親を持つ特高刑事の日崎八尋は室蘭市の飯場に人夫として潜入し、飯場からの脱走事件の真相を突き止めるのだ。 本編に入ると、八尋が潜入した飯場に関係する陸軍少佐の金田と飯場の棒頭の伊藤が何者かに刺殺され、八尋は『拷問王』の異名を持つ先輩刑事の三影らと共に犯人の捜査にあたる。その後、刺殺事件は連続殺人の様相を示すが、八尋は三影と三影を操る陸軍の憲兵らにより嵌められ、事件の犯人に仕立てあげられる…… 網走刑務所に収監された八尋を待ち受けていたのはさらなる過酷な運命だった…… 一連の事件の意外な真相と結末…… 本体価格930円 ★★★★★

    23
    投稿日: 2020.08.09