
総合評価
(63件)| 9 | ||
| 16 | ||
| 24 | ||
| 5 | ||
| 0 |
powered by ブクログ現代最高峰の知性を持つ6人への、世界と日本の行末をインタビュー。 6人共通の意見は、コロナのパンデミックをポジティブな側面で捉えるのなら皆共通の回答。 我々に深く考えるきっかけを与えてくれた、と。 さて、コロナは我々に何をもたらし、何を奪ったのか。 中でも興味深かったのは、MITで理論物理学を研究するマックス・タグマーク教授の章。 AI時代の可能性と未来視。 本当、満員電車っていらなかったよな。 Amazon強いな。
4投稿日: 2024.04.25
powered by ブクログ「コロナ後の世界」というタイトルですが、あとがきによれば、本書はもともと2019年から進められていたインタビュー企画に、今回のコロナ禍を組み合わせて内容を深めたようです。まず中身以前に、この6人をよく選んだなという意味で強いユニークさを感じました。たとえていうなら、服のセレクションショップで、「思いもよらないセレクションで面白いなあ」と感じる感覚でしょうか(これは選んだ服自体が良い/悪い、を超越した感覚です)。「銃・病原菌・鉄」などの著者であるジャレド・ダイヤモンドを先鋒に(なんて贅沢な!)、次鋒は人工知能の研究者で「LIFE3.0」などの著者であるマックス・テグマーク、そして人生100年時代のリンダ・グラットンが続き、「暴力の人類史」「21世紀の啓蒙」の著者であるスティーブン・ピンカー、そしてビジネス界から「GAFA」の著者、スコット・ギャロウェイが続き、最後にノーベル経済学賞受賞者であるポール・クルーグマンとくるわけです。このラインナップはかなりユニークで面白いと感じました。 肝心の中身についてですが、おそらく読者の関心事によってもどのパートが面白いかは違ってくると思います。私はテグマークの「AIで人類はレジリエントになれる」と、スコット・ギャロウェイの「新型コロナで強力になったGAFA」を興味深く読みましたが、ほかのパートはまあこんなものだろうという程度でした。全編にわたってあっという間に読めます。
0投稿日: 2023.05.06
powered by ブクログコロナ後の世界について、様々な海外の有識者が書いた一冊。 オムニバス形式なので内容はバラバラだが、どれも分かりやすく説得力があった。
0投稿日: 2023.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
6人の世界で各分野での著名人による これからの日本 に関するインタビューになるはずだったのが、、、 コロナにより内容が大きく変わってしまった。 2020年7月の出版現在で、6人が皆言っているのが、 この新型コロナウィルスの流行拡大において、あえてポジティブな側面を見出すとしたら何か? に対する答。 私たちに深く考えるきっかけを与えてくえた。 自分の職業キャリアの価値を見直す、生きる意味を再考する、家族と過ごす時間の大切さを考える。 人生をアリとあらゆる面から捉え直す機会になった。 その通りだなと思った。
0投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ田舎書店応援購入本第二弾。コロナが流行った序盤に出た本で予想がかなり古い感がある。スティーブン・ピンカーの話が一番興味が引かれた。自分は柄谷行人の世界の見方は理にかなっていて、大局を捉えていると思うのでそれを元に考えているけれど、世界は着実に良い方に向かっているという見方を切って捨てるほどの確信はない。自分は何の専門家でもなく、何も知らないから。 ただ、このままの体制で環境問題と格差の両方を解決できるのか、戦争を根絶できるのかという疑問がある。自分はぬくぬくと暮らしている側だが、日々安定した暮らしが出来ない人たちがいる中で、なぜ豪奢な生活が許されるのか、なぜそれが許される体制なのか、それは国民国家という障壁、資本主義経済という仕組みに原因があるのではないかと思わざるを得ない。でも、それを急激に変えることはきっと出来ない。 特に根拠はないが、漠然と国家というものを最低でも200〜300年くらいかけて何か別の戦争が起きえない体制に変えることができないか、非力ながら自分にその準備ための行動ができないかと思っているけれども、それだと気候変動の問題には全く間に合わないな。 たぶん自分にできる最も実効的で安全な試みは地道なプラットフォームづくりだと思うので、それを進めていきたい。自分の認識にも行動にもすべて何の確信も持っていないから、どうするのかは知らないけれど。
0投稿日: 2023.01.01
powered by ブクログこの本が出版されたのがコロナ緊急事態宣言が出されていた頃の、2年前(令和2年)の夏頃、読み終えたのが今年(令和4年)GW辺りです。時間が少し経っていますが、コロナがこれから流行し始める時に、もう「コロナ後の世界」を予測できている人たちがいます。この本は最近の部屋の掃除で発掘されたものですが、レビューを書きながら大事なポイントを読み返していきたいと思います。 以下は気になったポイントです。 ・今の日本はさまざまな問題を抱えているが、実際にはそれほど問題でないものもある。それは人口減少である、2050年の予測で9000万人ほどに減るのであれば、それは問題ではなくむしろアドバンテージである。必要な資源が減る、人口が日本より少なくても経済的に成功している国はたくさんある(p27)問題なのは高齢化ではなく、定年退職というシステム(p29)素晴らしい教育システムのおかげで日本人の女性は教育レベルが高い、人口の半分を占めて教育レベルの高くて健康的な女性が働ける環境を作れていないのが日本の問題である(p33) ・日本の目の前にある危機は1854年の開国、1945年の敗戦に比べれば大したことはない、以前やったように時代に合わない価値観を捨て、新たな価値観を取り入れれば良い。21世紀は、北米とオーストラリア、日本の時代になるだろう(p40) ・人工知能が囲碁やチェスの世界王者に勝ったことが驚きではない、画期的だったのはこのAIが、人間の対局データを一切使わず、ゲームのルールを学んだ後は、AI内部で自己対戦を繰り返すだけで学習し、強くなっていったこと。AIは自分たちでより最適なアルゴリズムを次々発明できるようになった(p62)遠くない将来において、AIは何かを学習するのに、大量のデータを必要としなくなる、AIのアルゴリズムが人間のレベルに近づくほど、膨大なデータを持つことのアドバンテージは消える(p65) ・あらゆる職種において「AIで何ができるかを理解し、うまく活用できる人」が生き残り、そうでない人は負ける。重要なのは、どんな職業でも何が最新のAI技術か、常にアンテナを張っておくことである。テクノロジーの進歩の速度は遅く実感しづらいので、最新の技術が自分たちの職業に応用できそうなら、いち早く実践し、取り入れることが生き残るための手段となる(p70) ・有形資産は欠かせないが、長く働くために強みとされるのは3種類の「無形資産」である。1)生産性資産:価値ある高度なスキル、キャリアにプラスとなる人間関係、会社に頼らない自分自身の評判、2)活力資産:肉体的、精神的な健康、ストレスの管理、3)変身資産:様々な変化についていける力を鍛えるために、自分と違う年代、性別、仕事、国籍の人たちと関わっていくこと(p98)さらに必要となる4要素、透明性(現状をどのように把握し、どう対処し、どう結果に結びつけるか)・共同創造・忍耐力・平静さ(p105) ・ロボットやAIより人間が優れている点は、共感力、創造力、理解力、交渉力、高齢者にはそれを発揮するチャンスが多くある(p99) ・良いことは年に2、3%の割合で徐々に進み、10年、20年かけて大きな進歩になりますがその進歩は漸進的なので新聞は報道しない。極度の貧困の人は、この200年間で世界人口の90%から10%にまで減少した、この25年で12億人以上が極度の貧困から脱したという事実には気がつかない(p123) ・アメリカの緊急鵜経済対策は追加分も含めて3兆ドル規模だが、その対策の恩恵に最も与る(あずかる)のは、Amazonとウォルマートである、アメリカ政府は彼らと競合する企業の98%には閉鎖を命じた(p142) 2022年5月9日読了 2022年10月16日作成
0投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログ2020年のインタビュー。 世界の有識者がコロナ後の世界を語る。 日本の問題点もかなり鋭く指摘している。 アメリカの保険制度が実現しなかったのは、終戦当時の人種差別のせいである事を初めて知った。 その後、ウクライナ侵攻も起こっているので、現時点での彼らの見解も読んでみたいものだ。
2投稿日: 2022.09.16
powered by ブクログそれぞれの立場で言っていることがある。ワクチン肯定だったり、AI礼賛だったり。しかし、得てしてヨーロッパの言論はこのコロナを肯定的に捉えようとしているのがわかる。 コロナの感染者数が高めのままだが重症化、死亡するのが高齢者のみに限られることがわかり、経済をとにかく回せとなって解禁してきている2022年7月現在の視点から見ても、劣らない意見を述べている。 独裁国家はパンデミックに対応できない:中国を揶揄 AIでコロナ情報をアップデートする:うまくいっている部分と機能していない部分がある ロックダウン:家族の絆の大切さが確認でき、働き方の見直しが始まる。人生100年時代、息切れしない働き方はなにか? 認知バイアスが感染症対策を遅らせた罪:マスコミに左右されてデータを理解できない社会 コロナでGAFAが一人勝ち:GAFAの次はどこか? 景気回復はスウィッシュ型:ロックダウン意味無し。インフレゴーゴー。
0投稿日: 2022.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
コロナ後の世界ということで、英米6名のインタビュー記事。 COVID-19の話は別としても、2020年代の日本・世界を語るでしょうか。AIやHealthy Agingは、コロナ以降だけではないですね 問題は高齢化ではなく、定年退職システムです、と語る。残念ながら、日本はシステムで切らないと老人が退職しない。会議中に居眠りしている方、EXCELやCMSを使えない方など、”老害”はアメリカにはないのでしょうか?日本は、定年制で新陳代謝です。さもないと、 多くの女性は、子どもの世話か仕事のどちらかを選択せざるを得ません、と語る。介護もそうです。保育システムの不備?移民の不足? 結局、言語の問題でしょうか? 日本で、育児、保育、介護を外国人に依頼できる日が想像できないのは、私だけ? テレワークについて。コロナ終了後、日本はテレワークを続けるか? きっと無理のような気がする。自宅勤務で業績の評価ができる上司がいますか? 子育てしながらテレワークしている同僚を同一賃金で認められますか? 日本の住宅事情で常に1部屋キープできますか? まだ私たちは成長していないのかもしれない 最後に、次の言葉が印象的でした。 歴史上、いいことだけをした独裁者というのは存在しません。
0投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログこの本が出版されてから1年半程度が過ぎていて、今読むとやや古い感じもするが、さすが論客が揃う中、それぞれの考えのエッセンスが出ていて、コロナ禍にどう対応していくのか、という点で示唆を得られる。コロナ、ウクライナ、デジタル。そんな経験をしているここ2年のように思う。
0投稿日: 2022.03.17
powered by ブクログコロナ後というよりも、コロナも含む今、そして未来を見据えジャレドダイアモンドやスティーブンビンカーなどの大御所著名人が語る。コロナを冷静に分析できない認知バイアスの問題、高齢化社会においていかに税収を確保するか、GAFAの存在はどう変わっていくか。 どれも興味深い話題。個々の内容が若干浅いのが物足りないが、十分に知的刺激あり、主流の論調を再確認できた。 しかし、コロナ後とはいつになるのか。感染の波間をそれと捉えるのではなく、我々が完全にコロナを統制した後の事。高齢化やGAFAの話は、コロナに強く関係した要素では無い。ただの来るべき未来の話だ。環境問題や戦争に比べればコロナなど些少だという発言も見られる。つまり、コロナによるインパクトなど、語るに足りぬという事だ。知りたい内容から逸れたが、その理屈は、少しわかるような気もする。
0投稿日: 2021.12.16
powered by ブクログ【琉球大学附属図書館OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB3157596X
0投稿日: 2021.10.15
powered by ブクログ6人が海外からみた日本を分析。コロナになってよかったことは深く知ることができた、ということ。自分がしたい方向を少し見つけられたような気がした。
0投稿日: 2021.09.30
powered by ブクログ世界的なパンデミックとなってしまった現状から今後どうなるのか、様々な観点から知識人の意見がコンパクトにまとめられて良かった。 コロナ以外にも、AIやGAFA、経済動向などの話も織り交ざっており、勉強になった。
0投稿日: 2021.08.16
powered by ブクログ世界の知性がコロナだけでなく日本の状況にも言及している点が興味深い。 コロナについては、災厄ではあるものの、国際協調の重要性や正統で客観的で科学的なメディアの重要性に世界が気付いたという点で良い影響も考えられるという視点と、中国のような独裁国家は局地的にうまく機能することはあっても、政権の誤りがそのまま実現してしまう意味でリスクが大きいため世界の主流とはならないという視点が共通していた。 日本については、高齢者と女性という優れた人的資源を活用できていないため、定年制の見直しや、男性と企業の意識改革が必要とのこと。
0投稿日: 2021.08.16
powered by ブクログ2021.20 ・共産主義のほうが動きが早い ・デジタルスキルの向上 ・生産性資産(人間関係)、活力資産(健康)、変身資産を持つことが必要
0投稿日: 2021.07.31
powered by ブクログこのパンデミックは人類の歴史にどんな影響を及ぼすの これから我々はどんな未来に立ち向かうのか? 世界史的・文明論的な観点から、冷静かつ大胆に2020年代を予測! [主な内容] ジャレド・ダイアモンド「21世紀は中国の時代にはならない」 (著書『銃・病原菌・鉄』) ・マックス・テグマーク「AIで人類はもっとレジリエントになれる」 (著書『LIFE3.0 人工知能時代に人間であるということ』) ・リンダ・グラットン「ロックダウンが日本人の新しい働き方を生んだ」 (『ライフシフト』)
0投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
コロナに対する見方が本書で変わった。過度に恐れる必要はなく、むしろ今後ウィズコロナをどう過ごしていくか考えることが大事なのだと思った。
0投稿日: 2021.06.26
powered by ブクログコロナの情報としては古い(2021年5月現在。2020年7月の新書なのでやむを得ない)けど、それ以外はとても興味深く読めた。 違う見解もありつつ、海外の知識人たちが日本に対してほぼ同じように感じているんだなーと思ったのが、結婚後の女性の負担が多いところと定年退職が不要では?という話。 海外から見ても異様なんだね、日本の結婚後の夫婦間の家事育児分担(笑) たしかに、双方が仕事を持つのになぜ育児も家事も女性がするんだろう。私も思う。 定年退職については詳しくないからわからないんだけど、働きたくても辞めざるを得ないのはたしかにおかしい。気力体力的に辛いならリタイアは全然ありだけど60代はたしかに元気だもんね。私自身はどうなるかわからないけど、自分がやりたいことをできる60代でいたいなぁ、とは思う。 結構政治的なこともガシガシ切り込んでいて、読んでいてスッキリした(笑)
0投稿日: 2021.05.02
powered by ブクログコロナ後の世界についてオムニバス形式で多面的に議論されている。コロナというタイトルだが、正直コロナにあまり関連しない話もある。 印象的な言葉 人類はテクノロジーの発達と共にそれに対する安全策も発達させてきた。 例えば火の発明からの、消火防火テクノロジーまたは規則などの発達。 しかし、最近のテクノロジーは問題が起こってからだと遅い場合も現れている。 例えば核爆弾。間違って投下されて核戦争が起きてからの対処では遅い。AGIも同様の議論。 だから、今の時点でどういう未来を描くか十分に議論する必要がある。
0投稿日: 2021.04.27
powered by ブクログもう1年近く前に出たもの。毎日一番の話題として付き合うのが当たり前になったコロナだけに、さすがに古さが目立つ印象。
0投稿日: 2021.04.05
powered by ブクログ海外のコロナ対策にあまり目を向けれていなかったので、各国の対策について国内の人間はどう感じているのかやモデルとなるような対策など様々なことが知れてよかった。 コロナ後のことにも目を向けるきっかけになり、特に日本の少子高齢化それにともなう労働力の枯渇については多様な意見がありこのような考え方もあるのかと目から鱗だった。
0投稿日: 2021.03.09
powered by ブクログそれぞれの得意分野の視点から現状の分析とこれからが理路整然と分かりやすく述べられる。どの商も興味深い内容ばかり。特に第1章のダイヤモンド氏のパートは感動さえ覚えた。
0投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログ【内容】第1章 独裁国家はパンデミックに強いのか ジャレド・ダイアモンド/第2章 AIで人類はレジリエントになれる マックス・テグマーク/第3章 ロックダウンで生まれた新しい働き方 リンダ・グラットン/第4章 認知バイアスが感染症対策を遅らせた スティーブン・ピンカー/第5章 新型コロナで強力になったGAFA スコット・ギャロウェイ/第6章 景気回復はスウッシュ型になる ポール・クルーグマン
0投稿日: 2021.03.01
powered by ブクログ思ったのとは違って小手先の世界観ではなくもう一個上のレイヤーの話だった。けど面白かった。世界から見て日本がどう見えるか。井の中の蛙をしみじみ感じた本。
0投稿日: 2021.02.23
powered by ブクログジャレド・ダイアモンド ・日本の人口が、2050年の予測で、9000万人ほどに減るのであれば、それはむしろアドバンテージ。 ・人口が減少すれば、それだけ必要とする資源が減る。 ・問題は、高齢化ではなく、定年退職というシステム。 ・人口の半分を占め、教育レベルが高くて、健康な女性が働ける環境を作れていないことが、日本の問題。 ・日本の目の前にある危機は、1854年の開国や1945年の敗戦に比べたら大したことは無い。以前やったように、時代に合わない価値観を捨て、新たな価値観を取り入れればよい。 マックス・テグマーク ・パンデミックと闘うことは、情報戦。 ・今後、AIのアルゴリズムが人間のレベルに近づけば近づくほど、膨大なデータを持つことのアドバンテージは消えていく。 ・あらゆる職種において「AIで何ができるかを理解し、上手く活用できる人」が生き残り、そうでない人は負ける。 ・今の段階で、2060年の労働市場がどうなっているかを考えるのは馬鹿げたこと。それよりも常に何が起きているかを把握し、新しいことを必要に応じて、学習し続けることが重要になる。 リンダ・グラットン ・労働時間や生産性で、他の先進国から遅れをとっていた日本が、パンデミックによって半ば強制的に「働き方改革」を成し遂げる絶好の機会を得た。 ・副業制度はあまり生産的な方法ではない。それよりも、まとまった時間を与えられるほうが、社員はさらに多くの選択肢を持てるようになる。 ・人生を通して、絶え間なく学び続ける姿勢が必要。 スティーブン・ピンカー ・我々の認知能力は、バイアスの影響をすぐに受ける。そうした限界を克服するために、データを理解する必要がある。 ・原発は、皆さんが考えるより安全なエネルギー。原発ができてから約60年で、死者は、1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故での31人だけ。 スコット・ギャロウェイ ・「つながり」を促す一番の要素は「怒り」 ・GAFAの中で最も生き残る可能性が高いのは、アマゾン。 ・アメリカにおける最も裕福な層は、スモールビジネスのオーナーたち。 ・Big winnerとなるのは、時間を節約してくれる企業。 ポール・クルーグマン ・インフレ率が低迷している直接的な原因は、企業が賃金を十分に上げないことと、モノの価格をあげたがらないことにある。 ・歴史的にインフレ率の低迷に悩む国が何をしてきかた、それは戦争。戦争は公共投資、財政支出にあたる。 大野和基 ・新型コロナウィルスは、私たちに「深く考えるきっかけ」を与えてくれた。
0投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログ全体的にはIT社会にどのように対応すべきなのかというのが中心課題で、あとは中国問題。環境問題に触れている人は少なく、バイオ関連には殆ど触れられていない印象。「世界最高峰の知性6人」が何を考えているのかをざっと把握するにはよいとは思うが、各人の興味関心が似通っているのか全体的なバランスはいまひとつ。トランプ再選を懸念している人が数名いたが、その懸念は払拭されたので続編(トランプ後の世界?)に期待。
0投稿日: 2021.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
コロナ禍で「オンラインファースト」が強制的に進められました。 10年は進んだともいわれます。 僕は仮想空間と現実が輻輳する社会にギリギリ親和性のある世代です。 これからは必ずしも人口が経済力にならないと思います。 仮想空間にシフトすることで現実の消費が下がるのは自明です。 ただ人口が基本となるのは否定できないとも思います。 「大阪市の人口増加を考える」 もちろん魅力的な都市にすべきやと思います。 ただそれよりも直接住むことにメリットを感じてもらえないかと考えています 住民票を置いてもらえると税収も上がるし役所にもメリットある話なんですよね 例えばあいりん地域 アドレスホッパーの拠点にできると思います。 ライフハックの中心として発信することもできると思います。 コロナ後は早く現場に戻りたいですね。 おそらくやりたいことがたくさんあると思います。
3投稿日: 2021.01.28
powered by ブクログ<目次> はじめに 第1章独裁国家はパンデミックに強いのか 第2章AIで人類はレジリエントになれる 第3章ロックダウンで生まれた新しい働き方 第4章認知バイアスが感染症対策を遅らせた 第5章新型コロナで強力になったGAFA 第6章景気回はスウオシュ型になる あとがき P147FBとグーグルのアルゴリズムはつながりを検知 する~よい記事と判断~多くの人の目にふれるように ~ランキング上昇 反論の多い記事は上昇する⇒フェイクへ P192ロックダウンを早期にしても経済を止めることに 変わりはないので、失業率は同じ 知の巨人へのインタビュー本
0投稿日: 2021.01.17
powered by ブクログ父親からおすすめされて購入。 未曽有のパンデミックになっているコロナ。そのコロナ終息後の世界のあり方について、世界的な有識者6人へのインタビューをまとめたものになっている。 前提としてこのインタビューは元々これからの世界の展望について、コロナ以前に行われていたものの、途中からコロナが本格的に拡大したため急きょ追加取材を行って、今回のタイトルのような形になっている。 そのため、コロナをテーマにしているものの、実質的内容はそもそも各論者が常々主張しているものを骨格としていることに留意する。 6人の主張に共通しているのは、「コロナが私たちに与えたもの、それは私たち人類に深く考えるきっかけを与えてくれたこと」ということだ(あとがきにも書かれている) 私個人としても、コロナは人類に新たな危機をもたらしたというよりは、もともと各所にくすぶっていた世界的なリスクを顕在化・促進化させた要素が強いと考えている。 逆にとらえると、コロナによってなかなか進まなかった日本の働き方改革が半ば強制的に一部進んだように、コロナによって「技術やハード面ではない、制度や姿勢的な進歩」を後押しした側面もあると考えられる。 それを踏まえて今後大事になってくるのは、コロナが終息した後、国が、企業が、一人ひとりが、コロナから得た教訓をどのように未来へ活かして行動に移していけるかどうかになると思う。 以下、書く論者の印象に残った内容 ■シャレド・ダイヤモンド(生物学者) ・独裁国家はパンデミックに強いのか? ⇒答えはNo.情報を隠蔽するから(中国) 独裁国家でなくても非常事態の下では 一丸となっている国も多い ・日本について 1.コロナ対策は他国よりマシ それは政策より「そもそもの医療インフラが 圧倒的に整っている」ことが大きい 2.人口減と高齢化自体はそれほど問題ではない。 健康な高齢者が多いから。負担も他国よりマシ 3.それより「定年退職制度」「女性の社会進出」 「隣国との関係改善」の方が深刻 ■マックス・デグマーク(AIの人) ・AIによって人類はレジリエントになれるはず パンデミックは情報戦だが、プライバシー保護との 両立が難しいがAIならそれを解決できる ・自動兵器の開発を禁止せよ ■リンダ・グラッドン(働き方の提唱者) ・パンデミックは在宅勤務の普及、ひいては 東京一極集中の解消を実現するチャンス ・日本の問題:長寿化の問題「老後の資金がない」 ⇒●「より長く働く社会」の整備をせよ ●健康寿命を延ばせ ・「Healthy Aging」がキーワード ⇒●長く働くため「高齢で働いても嫌にならない仕事」を選ぶ ●ポートフォリオワーカー ■スティーブン・ピンカー(進化心理学) ・コロナの恩恵… 1.制度や組織の重要性の見直し 2.グローバルな国際協力が評価されている 3.リサーチへの投資が拡大 ・ジャーナリズムは認知バイアスを助長した 1.悪いニュースをセンセーショナルに報道し、 良いニュースは報道しない (ここはギャロウェイも触れている。 怒りの煽りが金になるから) 2.統計リテラシーを学べ 3.フィルターバブル、バイアス バイアス ■スコット。ギャロウェイ(GAFAの著者) ・コロナ禍でもGAFAは加速している ・GAFAの問題は「怒りを煽り、分断を誘うアルゴリズム」 ・GAFAの中で生き残るのは「Amazon」 1.AWSが拡大し世界トップシェア 2.GAFA同士で食い合ってもAmazonが買っている ・コロナは「変化の担い手」というよりは 「促進剤」という方が近い 1.ショッピングモール死ぬ 2.二流ブランドの大学も死ぬ ■ポール・クルーグマン(経済学者、リフレ論者) ・コロナショックとリーマンショックは性質が違う ⇒バズーカを撃てば大丈夫だが、 フォローを適切に行わないと倒産ラッシュで 金融危機に繋がりかねない ・コロナ後の景気回復は「スウィッシュ型」 二歩進んで一歩下がる回復の仕方になるだろう ・なんで日本増税するのか。意味不明 ⇒インフレ率上げろ(いつも言ってる) ・大統領選が一番世界経済のターニングポイント ⇒トランプには反対
0投稿日: 2021.01.17
powered by ブクログコロナによって人々の生活がどう変わっていくか。真剣に時間をかけて考え、実行した人がコロナ後の世界でも何かを達成していくのだろうと思う。 女性の解放、定年延長、格差是正
0投稿日: 2021.01.10
powered by ブクログ「コロナ後」はあまり言及がなく、それぞれの著書の内容を展開している。それほど新しい内容はない印象。とくにジャレド・ダイアモンドとリンダ・グラットンの部分。 新型コロナウイルスの感染拡大に関しては、中国とWHOの責任を問う声がいくつかあった。 第2章のマックス・テグマークは、中国・韓国の新型コロナウイルス対策はビッグデータが役立っていて、AIで感染者の見極めとプライバシーを守ること、両方を実現できるという。どうやって実現するのかよくわからなかった。 「自動兵器の開発は国際的に禁止すべき」との点は、第4章のスティーブン・ピンカーが「自動兵器よりも核兵器を危惧すべき」とあり、「どちらが合っているか」ということよりも「どこに注目しているか(AI、認知バイアス)」に違いが現れていて興味深かった。 ただ、ドローン等の児童兵器は国際的に国レベルで禁止しても、テロ組織には関係ないよなあと思う。iPhone程度の費用で実現できてしまうとの記載があったので、資金力にはあまり左右されない。 ピンカーはコロナのポジティブな側面として「サイエンス、公衆衛生、主要メディアの必要性が強調された」とあるが、日本ではどうだったかと考えて恥ずかしくなった。日本は全然成熟していないと思う。これも私の認知バイアスの結果であればよいが。 第6章のポール・クルーグマンは、唯一コロナの影響と組み合って記述している。過去の歴史からの教訓、財政面でやるべきこと、経済の回復の見込みなど。日本の安倍首相の消費税導入やポイント還元のちぐはぐな対応についての酷評、トランプ大統領の政権運営への相当な危機感の記述は、切れ味鋭い。トランプ大統領の人種差別的な言動により、著者が置かれた状況は恐ろしく、読んでいて辛いものがある。
0投稿日: 2021.01.05
powered by ブクログ各著名人の得意分野からコロナ後の世界を考察している本。 個人的に印象に残っているのは、データが新しい石油だと表現されることが多いですが、現在大量のデータが必要なのは、現在作っているAIのレベルが、まだまだ低いからという箇所。GAFAのように膨大なデータを集められるところが、どんどん権力を持っていっている印象だったので、目からウロコだった。
0投稿日: 2021.01.01
powered by ブクログかなり著名な方々に依頼してお話をまとめています。 個人的には思っていたよりもマクロ的な視点で語られており、そこから分析してコロナ後の世界が推察されているので、結局のところ私たち個人で今できることは?と自問自答せねばいけない内容です。 同時に、世界的に各専門分野で功績を残す知の巨匠たちはここまでの大局で見ているという凄さも味わえます。 この本自体にすごく価値があるとは言い難いですが、各章の初めにある、インタビューされた6人自体が執筆した本はベストセラーも多いので、コロナとは無関係に読んでみたいですね。
0投稿日: 2020.12.30
powered by ブクログ著名な学者に語らせたコロナ後の世界予想。コロナと関係ない時事評も含まれ、最後は退屈。アジア圏での関係緩和を説いたダイアモンドが興味深い。
0投稿日: 2020.12.07
powered by ブクログ「ライフシフト」や「銃・病原菌・鉄」など世界的ベストセラーとなった本の著書たちが、コロナをどう捉えているのかを理解することができた。 コロナはネガティブな要素もあるけれど、必ずしもそれだけではなく、全員が口を揃えていたのが、「深く考えるきっかけになった」と。 たしかに、世の中ずっと安定しているわけがないし、いつ不安定になってもおかしくない変化し続ける社会。とはいえ、人は簡単には変われない生き物だから、こうしたきっかけがなければ、今までの常識や当たり前に思っていたことを見直す機会をなかなか取れないのだろう。 そういう意味でも識者たちの深い思考に触れる良い本だった。
0投稿日: 2020.11.26
powered by ブクログコロナ禍の今、自分にできること、すべきこと。 第一歩は、考えること。ふかく考えること。 この書籍で面白いと思ったところは、世界に名だたる知識人6人の中でも、日本の経済に対する評価やその捉え方に差異があることだ。もちろん、立場もまるっきり違う人達だから、当然といえば当然だけれども、何より大切なのは自分達の知識と経験から答えを出していることだと思う。 誰かの受け売りじゃなく、自身の持てるあらゆるデータを吟味して、私はこう思う、という意見を表明することの大事さ。 スティーブン•ピンカーさんのインタビューが中でも唸らされた。 非常事態の今、強力なリーダーシップを発揮する言葉、現行を破壊せよという言葉、つよい言葉に惹かれて、ついつい頼りにしてしまう。そして流言飛語に踊らされる。Twitterの害はやばいね‥ そうではなくて、最終的な結論は、自分の意思で出していきたい。
0投稿日: 2020.11.23
powered by ブクログタイトル通り今しか価値がない本かも。 世界の有識者がコロナ前後について語る。 ジャレドダイアモンドとリンダグラットンは自書での語りとほぼ同じ。 フィルターバブル/自分のみたい情報しか見えなくなること 健康に過ごすため、自分とは異なる意見も傾聴すべき アメリカは動画ストリーミング戦争中! AmazonとAppleをほぼ経由して儲かるようにできている!
0投稿日: 2020.11.20
powered by ブクログかなり興味深い内容。いつものようにそれぞれの持論を述べていて、コンパクトに一冊の新書にまとまっています
0投稿日: 2020.11.07
powered by ブクログフェイスブックとGoogle、両社とも広告収入を収益源とするビジネスモデル。ですから、彼らは読者がクリックをして、より多くの記事や投稿とつながることを求めます。そのつながりを促す一番の要素は、怒りです。対立と激怒を煽る投稿こそ、多くのクリックをもたらす。少数派の人が書き込むネガティブな内容が、炎上し物議を醸し、流れて行く。
0投稿日: 2020.11.03
powered by ブクログダイアモンド、クルーグマン、ピンカーはおれでも知っている知識人。その他3名も含め、コロナ後の世界について語る。 早い段階のロックダウンが望ましかったというのは多くの人が述べている。他にも日本にとって人口減少はアドバンテージになる、AIがワクチン開発に大きく貢献しうる、働き方の変化、感染症は戦争に直結しない、ますます強くなるGAFA、安倍政権のあべこべな経済政策なと。
0投稿日: 2020.11.01
powered by ブクログ『銃・病原菌・鉄』=西洋が経済的に優位に立ったのは偶然だった。 水疱瘡パーティー=欧米では普通に行われている。 アメリカでは、投票できるアメリカ人は減っている。 フレキシブルな働き方ができるか、は今後の企業のチャレンジ次第。 ロボットやAIより優れているのは共感力、想像力、理解力、交渉力。 終身雇用制度のために女性の再活用がしずらい。ジョブ型雇用なら再就職も可能。 パンデミックは戦争にはならない。船に代わって飛行機がウイルスが運んだ。 インターネットでは見たい情報しか見えなくなりがち=フィルターバブル。 バイアス・バイアスー自分もバイアスに囚われていることを忘れる。 人間は分配方法が公正であれば、結果が均一でなくてもそのほうを好む。しかし万人に公正な分配方法はない可能性がある。ある程度の累進課税は、公正とみなされる。 楽観主義も悲観主義も自己予言的。 GAFAは電気水道などの公共サービスと同じになった。 怒りとつながりを求めるアルコリズムが社会の二極化を進行させる。 GAFAの目的は金儲け=公益のためにセーフガードをつけることは儲けを失うこと。そういうインセンティブはない。 お互いのシェアを食いあい始めている。最後はamazonが生き残る可能性がある。 パンデミックで大学が混乱。講義の半分をオンライン化すると学生を倍にできる。オンライン化で無料化するものもある。 GAFAはパンデミックでも強くなり、弱い企業80%は弱くなる。間引きによってできた隙間はGAFAが埋める。 高収入の人は在宅ワークができてハッピーになるが、低所得者は職を失う。 NEXTGAFAは、中国のバイドゥ、アリババ、テンセント=BAT。それに続く企業はヘルスケアに応用する人。 景気は、U字でもV字でもない。ナイキのマークのような形。回復は緩慢。 米中貿易戦争の勝者はいない。
0投稿日: 2020.10.22
powered by ブクログ日本の問題は高齢化よりも、定年退職というシステム。まだ働くことのできる人間を市場から強制退場させるのは効率的でない。 危機を乗り越えるためにできる最も効果的なことは、まともな政治のために投票に行くこと。 人間は自らの文明を、もっと強靭で柔軟なものにしなければならない。 このまま技術の進歩が続けば、それほど遠くない未来においては、AIは何かを学習するのに大量のデータを必要としなくなる。システムそのものが、自分で学習アルゴリズムを作り出す。 発達したAIは人間の危機になる可能性もある。どうすればいいか?→私たちと同じ価値観を持ち、人間を大事にするAIを安全工学的に作ってしまう。早めに戦略や倫理基準を定め、AIを利用する際に越えてはならない一線を明確にルール化する。 「どの分野のスキルを身につければ、将来役に立つのか?」→何を学ぶかはそれほど重要ではなく、人生を通して絶え間なく学び続ける姿勢が大切。強いて言うならば、「人間らしい力(共感力、想像力、理解力)」が付くもの。 ポスト・コロナの人生百歳時代にあたって、重要になる要素は、「透明性」「共同創造」「忍耐力」「平静さ」 コロナ禍で必要性が強調されたもの「サイエンス、公衆衛生、責任ある主流メディア、専門的な技能と組織、グローバルな国際協力」 人はなぜ理性や科学による進歩を正しく認識できないのか? 1 ジャーナリズム →ジャーナリズムは、どんな日でも、この惑星で起きている最悪のことを選んで報道するから。人は危険が起こる確率を、客観的な統計やデータよりも、身近なイメージに基づいて判断するから。 ジャーナリストの責任は、世界の正確な状況を伝えること。 格差は問題だが、格差よりも「不公正」に目を向けるべき。人間は、国が能力主義社会である限りは経済的不平等を受け入れるが、能力主義社会だと感じられなくなったときには怒りを覚える。 フェイスブックやGoogleのアルゴリズムは中立であるが、「中立であるからこそ」問題が起こっている。それは、記事の内容に関わらず広告収入を収益源とするビジネスモデルなので、記事が見られているか?を基準に優先度をつける。では一番みられやすい記事は何かといえば、対立と激怒を煽る投稿だ。その投稿は多くの分断を生むものの、アルゴリズムからすれば「いい記事」である。 こうした現状に対してフェイスブックは、「我々はメディアではなくプラットフォームだ」という態度を貫くことで、社会的責任を回避している。 GAFAはパンデミックでもパワフルになる一方、全体の70-80%の企業は弱体化し、格差が拡大する。 株価は実体経済を表しているのではなく、富裕層トップ10%の経済的繁栄を反映しているから。その10%の人々が株式の80%を保有しているため。 NEXT GAFAとなる企業は、「時間を節約」してくれる企業になるだろう。 EUも日本に通ずる構造的な問題を数多く抱えている。人口増加率の低さとインフレ率の低さだ。中央銀行の金融政策に効果が見られないときは、政府が行う財政政策が二人三脚になって立ち向かう必要があるが、EUには独自の政府がないため深刻な危機。 これを解決するにはリーダー格のドイツの働きが重要だが、ドイツは財政拡大に取り組もうとする意思がない。 まとめ コロナ後の世界 を読んで コロナは我々の生活様式を変えたものの、社会の在り方を根本的に変化させるには至らないだろう。 ロックダウンや行動自粛で人々の生活様式は大きく変わり、仕事においては在宅勤務、オンライン会議が普及した。働き方にある程度融通が利く会社員の間では地方移住も起こっている。テクノロジーが「物理的距離」を埋めるための主要因となり、それに後押しされる形で、人々の生き方も「距離」を前提にした形にシフトしつつある。 こうした中で、大勢の人々の人生観にも変化が起こった。働き方を見つめ直し、家族と過ごす時間を優先し、いつ仕事を失うか分からぬ世の中に備えてキャリアを見直すことも起こった。 しかし、人々の生活様式を変えるには至ったものの、民主主義国家が社会主義国家に変わり、グローバル化を進める国が他国との繋がりを絶ちナショナリズムに傾倒するといった、国家基盤自体のシフトは起こりえないだろう。 何故ならば、コロナ後の社会においてはなお一層、協力関係を維持しなければならないからだ。 コロナが浮き彫りにしたのは、「社会に住む人々は、危機下では団結よりも分断の道に進むこと」である。 全世界が均等に被害を受けたにも関わらず、国のリーダーによる対応の違いが地域による医療格差を広げた。 また、ロックダウンによる経済停滞は貧困層から職を奪ったが、GAFAに代表されるトップ企業は業績を伸ばし続けており、経済格差の拡大が生じている。 しかし、コロナ後の社会を持続可能なものにしていくためには、異なる立場の人々とより一層協力していかなければならない。 何故なら、われわれは文明を、今よりも強靭で柔軟にしなければならないからだ。 自然災害、気候変動、核戦争など、コロナよりも強力で差し迫った悲劇に世界は直面している。これらはコロナと違って、初動をミスしたら挽回することができない。危機管理の面から言えば、失敗から学ぶことのできないこれらの事象に対しては、受ける被害とその規模を「世界的スケール」で予測し、対策に織り込まなくてはならない。 それは一国でできるものではなく、民主主義、社会主義各国が協調し取り組まなければならない課題であるのだ。
2投稿日: 2020.10.16
powered by ブクログ世界的に著名な社会学者の人達へのインタビューまとめであるが、彼らが必ずしも日本の専門家ではないため、日本社会に対する提言としては薄っぺらい内容。これならデービッド・アトキンソンの本の方が本質をついていて納得できる。
0投稿日: 2020.10.12
powered by ブクログ現代の偉人たちによる冷製で具体的な新型コロナ後の考察集。とてつもなく明るい未来ということはないためか、目からウロコという考え方はなかったが、なるほどなるほどと気がついたらかなりうなづきながら読んでいた。自分のここまでの考え方と大きくは違っていない、という確認ができた感じ。
0投稿日: 2020.10.11
powered by ブクログ日本の人口減少に対する考え方とか、AI技術が今後どう活かされるか、GAFAが強力であることの危険性など、新たな視点を得られた。 マルチステージ的な人生戦略や認知バイアスの話は他で聞いたり読んだりしたことあったけど、好きな話だから面白かった。
0投稿日: 2020.10.10
powered by ブクログ世界の第一線で活躍する各分野の著名人が「コロナ禍の今と今後」について語った一冊で、短時間で各人の示唆に富んだメッセージに触れられる コロナによって、従来の価値観、生活様式が破壊された今、コロナ後の世界がどうなるかを予想することよりも、どうあるべきかを構想することの方が社会には必要なのではと思う ある意味、今はより良い社会に変化するチャンス この本の影響を受けて読んでみたくなった本 ○銃・病原菌・鉄 ○LIFE3.0 ○WORK SHIFT 気になった言葉 人生で大きな役割を果たす3つの無形資産 ○生産性資産 価値あるスキル、自分のキャリアにとってプラスとなる人間関係、会社や組織に頼らない自分の評判 ○活力資産 肉体的・精神的な健康、運動、食生活、家族や友人と過ごす楽しい時間 ○変身資産 時代や環境や年齢の変化についていける力、自分とは違う年代や仕事や国籍の人たちとの関わり
0投稿日: 2020.10.03
powered by ブクログ2020年65冊目。満足度★★★★☆ 著者「あとがき」の言葉が印象に残りました。新型コロナウイルスの流行格大に置いて、あえてポジティブな側面を見出すとしたら? インタビューした6人の識者全てが「私たちに深く考えるきっかけを与えてくれたこと」 ・自分の職業キャリアの価値 ・生きる意味 ・家族と過ごす時間の大切さ
0投稿日: 2020.09.22
powered by ブクログノーベル経済賞受賞者、「銃、病原菌、鉄」 「ライフシフト100年人生の戦略」、「GAFA」 「暴力の人類史」、「LIFE3.0」 などの著者、権威6人にアフターコロナを訊いて みたが、皆さん自分の著書の説明や ご意見だけで全然参考にならず予想できない出来事には 世界の知性を持っても無力なんだなあと 困惑してしまった。
1投稿日: 2020.09.11
powered by ブクログそれぞれの人が得意分野を語っているので大変わかりやすい著書だった 株価が上がっている理由は富裕層トップ10%の経済的繁栄を反映しているかである テック企業の幹部は自分の子供たちにiPadを使わせませんでした AIとAGI AIは必ず制御できる 制御できないのは核兵器
0投稿日: 2020.09.05
powered by ブクログこの本を一言で言えば、 「コロナを考慮した最新の未来予想図」 未来のことなので当然、自論にはなってくるが、これだけの錚々たる面々の各分野における未来に関しての意見を1000円以内で読むことができるというのは素晴らしいと思った。 既知の内容も新しく知ることもあったため刺激的であり、自分の未来観に良い意味で影響を与えた。
0投稿日: 2020.08.26
powered by ブクログこの本に書いてある情報・知識の多くは既知の内容のものばかりであった。 しかし、4章の認知バイアスに関する項と5章のGAFAに関する章はこれらに関する見方を改めるものであった。なぜナショナリズムや軍国主義が台頭しているのかを、認知能力から考察した点はなるほどと思った。 GAFAに関する本や認知能力に関する本を読んだことのある方なら、ほぼ全てが既知の内容なのではないかと思う。この6人の方の本を読んでいない方には、新たな見方を学べると思う。
0投稿日: 2020.08.23
powered by ブクログそれぞれ一家言ある方々の充実のラインナップ。一応コロナ本なんだけど、コロナを真正面から扱うと思うと肩透かしに合う。あくまでも自分の自論が語られた本。特にクルーグマン。
1投稿日: 2020.08.21
powered by ブクログコロナ禍という切り口で、6人の知識人が持論を展開する。 「ライフ・シフト」のリンダ・グラットン 「銃・病原菌・鉄」のジャレド・ダイアモンド 「the four GAFA」のスコット・ギャロウェイ そして経済学者のポール・クルーグマン...など。 なんともすごい面子だ。 内容については、それぞれが得意とする領域について書かれる。これからの世界情勢、AIと人工知能、働き方、GAFAの行く末、経済動向など…。たいへん知的好奇心をくすぐるラインナップ。 すべてのパートは20〜30ページほど。さらっと読めてしまう。しかし確実にエッセンスが詰まっているのは、さすがその道のエキスパートと言ったところ。 もし気になったパートがあれば、彼らの著作を読んで深堀りするのも良いかもしれない。そういう意味では、パンフレット的な1冊でもあった。 無粋な言い方だけど、非常にコスパが良い一冊。幅広い読者におすすめ。 (引用や抜粋は、書評ブログの方に書いてありますので良かったらそちらもどうぞ) https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E7%9F%A5%E6%80%A76%E4%BA%BA%E3%81%8C%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%82%92%E5%8D%A0%E3%81%86_%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E5%BE%8C%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C_%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%AC
16投稿日: 2020.08.15
powered by ブクログポジティブにこれからをとらえている学者もいれば、ポールクルーグマンのように先行き不明と アメリカ社会をとらえている人もいる。クルーグマンは反トランプの姿勢と日本の消費増税を真っ向から批判し安倍政権の姿勢を批判している。
0投稿日: 2020.08.14
powered by ブクログ今、読んでおくべき本。 非常に良くまとまっている。 ただし、日々情報収集している人にとっては聞いたことがある内容が多いかも。
0投稿日: 2020.08.14
powered by ブクログ世界の知性も今回の事態はよくわかっていないということが改めて確認された。クルーグマンがアベノミクスをボロクソに言ってるのが凄かった→ https://twitter.com/lumciningnbdurw/status/1293683731400503296?s=21
6投稿日: 2020.08.13
powered by ブクログ「世界の知性6人に緊急インタビュー」このパンデミックで人類の未来はどう変わるのか? 帯より。 どの章も興味深く読みました。 今本当に歴史の節目を生きているんだなーと考えさせられます。自分の人生をあらゆる側面から捉え直すいい機会が訪れているんですね。 人生の間引き作業です。あれもこれもと、たくさん持ちすぎているんです。 何をとっておいて、何を捨てるか考える時が来てるのかな…と捉えながら、日々過ごしている2020年です。
0投稿日: 2020.08.10
powered by ブクログとても読みやすく示唆に富んだ本。 特に心に残った部分は、スコット・ギャロウェイ氏が新型コロナウイルス感染症の経済への影響について、「変化の担い手」ではなく「促進剤」と述べていたこと。つまり、コロナが経済を変化させたのではなく、コロナがなくても必然的に起きていたであろう変化のスピードを速めただけ、ということである。 変化はゆっくりの方がいい。変化のスピードが速くなるのはやはり怖い。コロナに感じる底知れぬ恐怖の原因は、そういうところにもあるのかな、と思った。
26投稿日: 2020.08.08
powered by ブクログ【新型コロナで人類は新たな歴史を迎えた】ジャレド・ダイアモンド、ポール・クルーグマンら世界を代表する六人の知性が、新型コロナ・パンデミック後の世界を大胆に予測する。
0投稿日: 2020.08.05
powered by ブクログむやみに不安を煽るのではなく、各専門家による、エビデンスに裏付けされたポジティブで有益な予測。海外から日本がどう見られているのかもわかる。大変興味深かった。
0投稿日: 2020.07.26
powered by ブクログタイトルから、コロナによって世界がどう変わるか書いてあるのかと思いましたが、コロナだけでなく、各インタビュアーの専門分野の世界がどうなっていくのか、簡単に要点が述べられていました。 一番心に残ったのはジャレド・ダイアモンド氏が「危機を乗り越えるために最も効果的なことは、まともな政治のために投票に行くことである」と述べられていたことです。 今ほど政治家の手腕の重要性が問われる時代もそう多くないと思います。 以下、要点をまとめました。 第1章 独裁国家はパンデミックに強いのか ジャレド・ダイアモンド(82) 『銃・病原菌・鉄』著者 ●方策の第一は私たちが家にいること。 (集団免疫を獲得するべきだという考え方もある) ●21世紀が中国の世紀になることはない。 ●危機を乗り越えるためにできる最も効果的なことは、まともな政治の投票に行くことである。 第2章 AIで人類はレジエントになれる マックス・テグマーク(53) マサチューセッツ工科大学教授 ●パンデミックと戦うことは情報戦。 AGIは、完成すれば人類の歴史上もっとも影響が強いテクノロジー。 ●AGIの一回のエラーが「人類の終焉」を引き起こすこともあり得るし、AGIを手に入れた独裁者が地球のすべてをコントロールするために使うことも考えられる。 第3章 ロックダウンで生まれた新しい働き方 リンダ・グラットン(65) ロンドンビジネススワーク教授 『ワーク・シフト』『ライフ・シフト』著者 ●「働き方改革」を成し遂げる絶好の機会を得た。 ●「healthy aging」(健康を保ちつつ歳を重ねることの重要性) ●「年寄り」と言っていいのは80歳以上。 ●日本は世界各国と比べて「健康寿命」が非常に長い。 ●テクノロジーが発達した未来では、我々の仕事により、”人間らしい力”が求められている(共感力、創造力、理解力、交渉力、英語力) 第4章 認知バイアスが感染症対策を遅らせた スティーブン・ピンカー(65) ハーバード大学心理学教授・進化心理学 『暴力の人類史』『21世紀の啓蒙』著者 ●原発やAIよりも懸念すべきは核兵器。 我々は格差よりも「アンフェアネス(機会の不公平性)」に重点を置くべき。 第5章 新型コロナで強力になったGAFA スコット・ギャロウェイ(55) ニューヨーク大学スターン経営大学院教授 『the four GAFA』著者 ●GAFAの中で最も生き残る可能性のあるのはアマゾン。 ●今回(コロナ禍での)最大の驚きは二流大学の混乱。 ●GAFAは何十億人もの生活の価値を高めていますが、彼らの目的はがんの撲滅や貧困の根絶ではなくつまるところ金儲け。 第6章 景気回復はスウッシュ型になる ポール・クルーグマン(67) 経済学者 ●これから感染症対策が問題となっていくのは、地方の貧しい地域。経済を回すことを優先させることよりも、まずは感染症対策の最前線にいる医療機関と経済的シャットダウンで打撃を受けている人たちをサポートすべき。 ●日本経済にとって最大の懸念材料だったのは、2019年10月の消費税引き上げ。 ●パンデミックで最も大きなダメージを受けたのはアメリカ。トランプ大統領の再選によりアメリカは格差拡大。民主主義の危惧。
47投稿日: 2020.07.26
powered by ブクログジャレド・ダイアモンドさんの意見には希望が持てる。人口減、少子高齢化などの問題を抱える日本が今後行うべき事を的確にに指摘している。歴史に学ぶ事の重要性は未来をどう生きるかに参考となる事例がたくさんある。 Jared Diamond's opinion is encouraging.
0投稿日: 2020.07.19
