
総合評価
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powered by ブクログ川上弘美さん、文庫版の小説はほぼ読んでしまったので、エッセイに手を出す。もうタイトルからして秀逸。ホントは星5つでも良いくらい、でも小説をもっともっともっと読ませてほしいので星3つ。
22投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ記録によると4回目らしい。次の本がくるまでに1,5日くらいで読みきれる本を探してなんとなくこれ、薄いから。川上さんのエッセイが好きになったきっかけの本。 18年ぶりの再読だったけど同じようにいいなぁと思えて安心した。25年前、インターネットもさほど普及していない時代に本を求めて遠くまで足をのばす著者の姿がほほえましく、簡単に手に入らない時代が懐かしくもある。書評も何篇か含まれているが、ひとが本をどんな風に読んでどんなところが好きだと感じるのかを知るのはとても面白い。
4投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログ表題「ゆっくりさよならをとなえる」が大好き。 思わず朗読してしまった。それから幾度となく朗読するのが気に入っている。 川上弘美氏にはいつも「そのままで良いんだよ」と言ってもらっている。 精神の安定のために川上氏のエッセイは側に置いておく。
1投稿日: 2024.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大学で学んだのが生物で、その後理科の教師をやっていたという経歴に驚いた。知らなかった……。 本の話が非常に多かったのが興味深かった。本を読んでいる日々、こちらもニコニコしてしまう。私も読みたくていくつかメモした。 そしてこのエッセイ自体もまるで小説のようで終始素敵だった。どんな感情を持ったのだろうと想像させてくれる余白があった。特に、どのエッセイも最初の一文が良くて、そこでグッと掴まれる。 淡々と穏やかに綴られた日々をただ読んでいくのは幸せで、だんだん心が落ち着いてくる。サッパリしていてやわらかく、私にとって安心できるエッセイだった。
0投稿日: 2023.10.28
powered by ブクログ感想 着飾らない日常を綴る。簡単なようで確かな観察眼が必要。文章に気取りを持たせても具合が悪い。日々を大切にし何気ないことに心を動かしたい。
0投稿日: 2022.11.01
powered by ブクログこういう飾らず日々のままの本が落ち着く。 世の中SNS映えありきで回ってることに対して違和感を覚えまくる今日この頃だからか、最近こういう飾らず日々のままの本を欲してならない。 私は映えありきで生きるのがどうも疲れそうだからと、SNS発信をしていない(このアプリは例外にさせてほしい)「絶滅危惧種」的人間だけれども、この見え張りとも言える頑固さを、悪くないよね!と思わせてくれる。 マイノリティをしていると同年代と話が合わず生きづらさを感じることもあるけれど、大丈夫。いつも心に川上弘美(様)!
1投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログ一編が文庫3ぺージに収まる長さで、ほっと心が休まるエッセイ集。 あ~そうですそうですと、思い当たるようなちょっとした出来事や、出先で見聞きしたことなどが書いてある。 中でも川上さんが引用されている本は、読みたくなってしまう。 好きな食べ物は飽きるまで食べる、なんかそのこだわりが良く分かる。私も米粉パンを卒業して今は塩バターパンに凝っている。 どこを読んでも、川上さんの人柄がにじみ出ている。拘らない楽そうな生き方や、作家で主婦でお母さんの、ゆったりした毎日が微笑ましい。 身近なものに向ける視線もユーモア含みのほっとする文章が納まっている。 " 織田作之助の「楢雄は心の淋しい時に蝿を獲った」にふれ、そうやって楢雄は自分の不器用な生をめいっぱい喜んでいたんじゃないだろうか、その人の奥底も知らずに、と思う。 少し淋しかったので風呂場に潜んでいた蚊を潰した。” 言葉で書いてある「あやとり」をやってみる。 そして再び小説に、もどる。安らかさとは正反対のところにある営為に。正反対にあるからこそ、いっそのこと安らかなのかもしれない、営為に。 博物館に行ったり、古本屋をめぐったり、昼顔を見たり、漫画の欠けた巻が近所ではどこにもないので、電車に乗って探しにいく。 あてもなくのんびりと電車に乗って隣りの町に行くことを信条としている私の人生が、たった一冊のマンガによってすっかり血走ったものになってしまった。 ”「田紳有楽」という本を借りた。仰天したままその日のうちに本を読み終えた。「すごいね」とマリ子さんに言うと、マリ子さんはエヘへと笑った。以来私は「田紳有楽」という本を愛してやまないのだが、いまだにその全貌をうまく把握することができない。なんだかわからないけれど、小説ってものは、やはり凄いな、と私は思ったのだ。” 数えてみれば全部で59編あった。218ページにそんなに入っているのに、楽しく暖かい。 最後に詩のように日々の生活から切り取った言葉が並んでいる。 ”(略)今まで言ったさよならの中でいちばんしみじみとしたさよならはどのさよならだったかを決める(決まったら心の中でゆっくりさよならをとなえる) 連載エッセイを書いていて、最後の回になると、私はさみしくてたまらなくなってしまいます、表題作も連載最後の回に書いた文章です。”
0投稿日: 2019.12.29
powered by ブクログ川上弘美の本をはじめて読んだ。 ちょっと洒落ていて、 ところどころで、ハッとさせられた。 タイトルがカッコ良すぎる気がして、 (個人的にあまり好きではない類) もぞもぞしながら読みすすめたが、最後の最後で、 このタイトルの一節が出てきて… やられたー!! となりました。 普段は思い出さない昔のことや、思い出などを 振り返させられ、 しみじみ。 読めてよかった?
0投稿日: 2019.05.03
powered by ブクログところどころいかにもエッセイというふうに肩に力が入ったものもなくはないが、基本は本と酒とダラダラするのが好きという、とても共感できるものが通底にあり心地よい。途中まで読んで、ずいぶんと間が空いてしまったので、最初のほうは忘れてしまった。まあそれもよし、またダラダラと読み返す楽しみがあるというものだ。 --- 173ページ 『坊やはこうして作家になる』片岡義男著(水魚書房)。片岡義男の小説が昔から好きで、でも作中人物のあまりのいさぎよさにときどき驚いたものだった。一種の自伝ともいえる本書を読むと、その理由がよくわかるような気がする。幼いころからなんと自由だった人だろう。自由を尊重し、自由でないものを徹底的に非難する。その筋の通し方と、いっぽうにあるやわらかな身のこなしのバランスが、この作者の物語の魅力なのだ。きっと。 ---
0投稿日: 2018.10.15
powered by ブクログとても好きな空気です。 たくさんの本のこと、と、まごまごした感じ、が、心地よいです。平らかな気持ちになりました。 魚喃キリコさんや小川洋子さんの本を読まれていたりするのも嬉しいところです。 居酒屋さんや本屋さんにも行きたくなります。 読みたい本も増えます。良かった。
0投稿日: 2017.12.22
powered by ブクログ2017.4.22市立図書館 川上さんのさまざまな感覚に親しみを感じる。お酒が飲めないので、そこだけは共有できなくて残念だけれど。通勤などのすきま時間に読むのにもちょうどよい短い文章がいっぱいつまっている。本関係のエッセイがやはり興味深く、服も化粧品も買わずに本代(と飲み代)にするのわかるわ〜とか、あのマンガの16巻はけっきょく手に入ったのだろうか、という後日譚も気になる。
0投稿日: 2017.04.22
powered by ブクログ川上さんの文章は、エッセイでも柔らかくやさしいのですね。 ほろ酔いのときや、おふろに入りながらよみたい温度感。 独特な感性に、共感したり唸ったりできます。
1投稿日: 2017.03.31
powered by ブクログ16/06/27 タイトルに惹かれて。 ゆっくり、さよならを、となえる。 『なんとなくな日々』は響かなかったけど、こっちのエッセイは好き。角田光代さんぽいかんじ。
0投稿日: 2016.06.27
powered by ブクログ数ページずつのエッセイ集。 日常の、なんでもないところから話が発展していたりして、う~む。と思ってしまうことが何回か。 この人の書く小説はあんまり好きじゃなかったけど、これは面白かった。
0投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログ昔新品で購入しました。 川上さんのやわらかい文体がとても好きです。 エッセイでより如実に表れます。 ゆっくりとお酒が飲みたくなります(飲めないけど)。
0投稿日: 2015.10.29
powered by ブクログタイトル買い。 もうすぐ仕事を辞めるのもあり、さよならとか終わりとか、そうした言葉に心が動きがち。笑 川上弘美は自分と似てるんだよなぁ。 人がたくさんいる、きちんとしたパーティーなどで、知ってる人がたくさんいるのに話の輪に入れなかったり、適当な会話でつなぐことができなかったり、所在ない感じになる。そして、ひどく凹む。笑 そんなことを川上弘美さんも『パーティー』の中で、書いていた! 私だけではなかったかと、嬉しい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー P196 「カウンターの外側」で、図書館と本屋の違いについての記述。 『図書館に行きたくなるのは、のんびりしているとき。ともだちとの仲がうまく行っているとき。わりと食欲のあるとき。一方本屋さんに行きたくなるのはてきぱきとした気分のとき。甘いものを食べ過ぎたあと。誰に電話してもいなくて、所在なくなってしまったとき。 ・・図書館の本はほとんど自己主張をしない。どちらかといえば、「手に取らないで」と言っているようにさえ見える。そういう隠れた本を見つけたときの嬉しさ。だから図書館は気分のゆるりとしたときにいくのだ。 本屋さんの本はこれと反対にみんな自己主張している。「わたしを買ってよ」と口々に叫んでいる。親鳥を待っている雛みたいな感じだ。ちょっとうるさいけれど元気が出る。てきぱきと有能な気分のときに、本屋さんは手を広げて迎えてくれる。』 よく分かるなぁ。 図書館の本屋の違いを無料で本が手に入る。 本を手に持っておきたいから、図書館は嫌。 といった、即物的にその場の意味を捉えてしまう人がいるんだけど、本がある場所でも、場が表現しているものは違うとおもっている。そこを汲み取っていく感性が素敵。 図書館にはこんなときにいく、本屋さんはこんなときに行く、古本屋さんはこんなときにいく・・と、それぞれの場に違う価値を求めているなら、図書館も本屋も古本屋も利害関係にはならないと思う・・。
0投稿日: 2015.06.14
powered by ブクログ絶妙なひらがな遣い。あたたかい諦め感というか,赦され感というか…タイトルがエッセイ全体の雰囲気にぴったり合っていました。
0投稿日: 2014.11.22
powered by ブクログ決して激しいことも特異なこともない日常、そのちいさな事柄の積み重ねの日常を、すこし甘く、少し辛く味わってみせる力量は矢張り、現代の清少納言。江國香織のナルシシズムも吉本ばななのカマトトとも違う、この著者はそれほど自分を信じてはいない、確固とした自分というような考えを煎餅のようにパリッと割ってしまう歯ごたえが魅力なのだろう。
0投稿日: 2014.11.17
powered by ブクログこの人の感性はとてもしっくりくるので、作品はどれも気持ちよく読める。川上さんの世界では、どんなにぱぁっと晴れた日の風景にも冷たい冬の日の景色にも、薄紙がかかっている。表題のエッセイは、詩のようななんだか泣けてしまう文章だ。私にとっては、宝物を集めた小箱みたいな作品。 「しょうがパン」にはうんうん、とうなずきながら読んだ。私もそうだった!と思い出しながら。今よりずっと、外国の生活なんて遠くにあって、ただただ想像して憧れるだけの日々だった。
0投稿日: 2014.09.17
powered by ブクログ2007/12/04 読んだのはずいぶん前だけど、思い出したのでなんとなく。 エッセイってたまに読むとおもしろい。 日々、人がどんなことを感じながら生きてるのかって気になる。それを垣間見る。 人がこんな風に生きてるって知って、新たな発見があったり。 静かでゆったりとして。うん。ここちよかった。 まだ20年しか生きていない私は、こんなに穏やかに人生を振り返ることはできないのだけど。 でも、いつか、こんな風に年を越すことができるかなぁ。 心の中でゆっくりさよならをとなえる。 何よりもタイトルに惹かれたっ!
0投稿日: 2014.07.21
powered by ブクログ弘美さんから見る日常はどうしてこんなに美しいのだろう。と、うっとりしてしまいます。 物をとても丁寧に、とても優しく扱うからその物一つ一つに沢山の愛情が注がれ、その愛おしさが自然に読み手にまで伝わってきますね。 触れることができるなら柔らかく、温かい。そんな弘美さんの美しい日常をほんの少しでも覗くこができて、幸せでした。
0投稿日: 2014.06.09
powered by ブクログ毎年、年末になると棚から引っ張り出してくる。ぱらぱらめくって、適当に読む。最後の表題作だけは、それこそゆっくり噛み締めながら読む。一年を振り返るのに、これ以上のものはない。
1投稿日: 2014.03.22
powered by ブクログわたしは女性の書いたエッセイを読むのが、好きだ。その中でも、好きなもの、そうでないものと、わたしなりの好みがあるから、あらためて、みずからの嗜好にかなうエッセイとはどんなものか、思い巡らしてみた。 息の長い文章が好きだ、と思う。細かく切れた文章は、なぜか読みの呼吸がうまくあわずに、気持ちよくなれない、心地よいドライブ感がないのだ。おそらくこれは生理的な問題だ、と思う。 わたしは、「である調」で書かれたものが好きだ、と思う。文末が「である」で綴られていると、リズムが生じて、なんだかとても心地いい。「ある」っていう表音のコロリとした語感が、とてもかわいい。 またゆる~い、日常の些細なことに一喜一憂しているエッセイが好きだ、と思う。些細なことを一まとまりの文章にすることは、意外に難しい。その出来事やその際のこころの動きは、なにせ忘れやすいし、日常ではそれほど頻繁に心が動いているわけではないから(大きく動いてないから日常なのである)。できれば、みずからをかるく揶揄するゆる~いユーモアが加われば、わたし好みである、ように思う。 と、いくつか嗜好にかなうエッセイの要素を挙げてみたけど、以上のような考えるきっかけをくれた、川上弘美さんのエッセイに、キリッと頭を垂れる、わけですね。
1投稿日: 2014.03.09
powered by ブクログいったいプロの作家はどれくらい他の作家の作品を読むものなのだろうか。村上春樹はフィッツジェラルドをはじめとしたアメリカの20世紀小説を読み、翻訳も試みている。小川洋子にも未読だが、本に関するエッセイ集があったようだ。さて、本書では川上弘美の読書体験が随所で披露される。総じて言えば、やや軽めの、ただし一風変わった視点のものが多いようだ。そして、それはそのまま川上弘美自身の作品にもあてはまる。エッセイでも飄飄とした味わいは存分に堪能できるし、末尾の詩のような1篇「ゆっくりと」は、しみじみとした味わいを伝える
0投稿日: 2013.09.25
powered by ブクログ川や、町並みや、 友人や酒や、 そして多くの本と言葉からや、 目に留まるあらゆるものへ、 真摯で率直に、思いが広がっていく。 散歩に行きたくなる。 酒が飲みたくなる。 友人に会いたくなる。 読み終わった後で、 飲み屋で待ち合わせをしたあゆちゃんにそのままあげた。
1投稿日: 2013.08.25
powered by ブクログkeroruuさんのレビューを見て読みたくなったが、最近は新刊でないとなかなか見つからない。 やっと探し当て購入。 期待通り、川上弘美の描く、ゆったりとした、何気ない日常のつれづれに、芳醇の時を味わえた。
0投稿日: 2013.07.23
powered by ブクログ短文で人を引きつけるってすごいなあと思った。 実家に、行った。 とか、私は、マンガが好きだ。 とか、ありふれた言葉で始まるのに、おお?と引きつけられる。 そもそもエッセイとか短い文章のコツなんだよそれは、と言われたらそうなんだけど。 それでも、出だしの一文でなんの話をするのか、どの立場から話しているのかきちっと表して、読み手をするっと文章の中に引き込んでいくって、やっぱり簡単なことではないと思う。 川上さんのエッセイにどはまりしてるのは、出だしの一文がきちっとしていて、安心して読み進めていけるからなのかもな、と思った。
0投稿日: 2013.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
極上のエッセイの数々、 川上弘美さんの目線が感覚が心地好い 心が揺れる言葉に、何度も読み返す エッセイの中に出てくる数々の小説や本 美味しそうな食べ物 ずっとこの本の世界にいたかった
1投稿日: 2013.05.07
powered by ブクログ本を読むこと、まごまごと日常を送ること。 そうして過ぎていく時間の中に、在りし日のセイシュンの姿を重ね合わせる。 「こういうよろこびをいったい何というのだろう。「ささやかな幸せ」というやつだろうか。青春と呼ばれる時代にはあんなにささやかな幸せを忌み嫌ってきたのに、人間変わるものだなあと思いを致した夏でもあった。人間変わるものだ、などという感慨も、そういえば昔は忌み嫌っていたっけ」(P.48) 教訓を引き出さず、ただ楽しみのために本を読み、幾つもの場面に、逐一日常の面白さを見出すことができるとしたら、、「生きることは歓びなんだよ」(P.150)という、著者がためらって言えなかった言葉も、いつか言えるようになるのだろうか。
1投稿日: 2013.05.06
powered by ブクログゆるゆると流れる日常を綴ったエッセイ。 川上さんのこのまったりペースにはまると息をすることも大切に感じます。 本にまつわる話もあり、日常の微妙な出来事だったり、バラエティに富んだ内容です。
0投稿日: 2012.12.04
powered by ブクログ久々に読み返した、川上弘美さんのエッセイ集。 本にまつわる文章が多いのが楽しい。 「スパナポ」の話は印象に残る。あと、「見くびる」の話。これは初めて読んだときにはあまり印象に残らなかったんだけど、ほぼ同じことを考えたことがあって、とても共感。
0投稿日: 2012.10.27
powered by ブクログ再読。 ゆるっと掻い摘んで読むつもりがどうにも止められず、 結局最後までガッツリと読み込んでしまう事に。 面白いなぁ、良いなぁ、なんて、いちいち脳内でつぶやきながら。 刺激され、意識が一瞬本から離れ、ふと思い耽ってはまた戻る…なんて事を繰り返しながら。 エッセイを繰り返し読むという事はあまりしないのですけれど、 この本はやっぱり特別でした。
0投稿日: 2012.08.07
powered by ブクログ・ポジティブで美しいエッセイは好き。 ・最後が良い。表題作をめくる前のドキドキ感といったらない。 ・というかまさか、川上弘美が大女とはしらなかった。 ・紹介されてる本とか、何気なく出てくる本に興味が沸いた。読んでみよう。
1投稿日: 2012.07.21
powered by ブクログ今までエッセイをあまり好まなかったのだけど、彼女の紡ぐ日常のひとこまが、彼女の流れるように綺麗な文章で綴られると、一気に引き込まれる。 どの話も好い。 本が読みたくなる。 美味しいものが食べたくなる。
1投稿日: 2012.06.14
powered by ブクログ読み終わったあとは寂しい気分になった。ゆっくりと流れる時間に癒された。川上弘美のエッセイは、日常的なことも美しく書いている。だから、私ももう少し頑張って、日常生活の中に潜むそのような出来事を探してみよう、という気になる。身の回りで色々なことが起きすぎて疲れたときに読むと、まだまだ人生捨てたもんじゃないな、と感じる本。紹介されていた本を読んでみようと思う。
0投稿日: 2012.03.27
powered by ブクログさらりと。 やっぱり食べ物のエッセイには惹かれてしまう。 おくらの話と、みかんの話。 あと共感したのは、図書館に行く気分の時と 本屋に行く気分の時のちがい。 川上さんのおばあちゃんの話もすきだった。 表題作のような書き方もだいすき。
0投稿日: 2012.02.28
powered by ブクログ仕事帰りの電車中で読む。 独特の句読点の使い方に、残業でまだ高ぶった神経が、スローなペースにクールダウン。 心地よい。 本屋好きな話に共感。 なかなかに楽しい。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログこの本は、出版は2001年と随分時間がたっているのですが読む本がないな~と思う時に手にとって繰り返し読んでいます。 川上弘美さんの本は小説もだいたいは読んでいるのですがエッセイのほうが好きですね。小説は終着点がないような感じで私にとってはつかみどころないように思えます。 このエッセイは著者の日々のあれこれがつづってあり、また気に入った本が少し紹介されています。その本の紹介の文章がどれもとても魅力的に書かれています。私はここで紹介されているうちの本で田辺聖子さんの本とドロシー・ギルマンの本を知り、その後に読んでみました。一冊の本を開くことでさらに他の本とつながってくる、何か嬉しいですね。 もちろん著者の生活が垣間見える様子も読んでいて楽しいです。こんな風に過ごしていて、こんなことを思っているのかなど。 小説を読む気分じゃないな~、でも何か読みたいなと思う時にお勧めです。
0投稿日: 2011.12.31
powered by ブクログ「そもそもさみしいから文章を書いているのに、書くことによってますますさみしくなる。難儀です。」 あとがき、より。 昨日今日となんとなく続けて読んでいる川上弘美さんのエッセイ集。ぼやっと生きていてもいいけれど、食べる物はちゃんとしないといけないなぁと思いました。 あと、iii の本の紹介は、全部読みたくなって困る。
0投稿日: 2011.11.20
powered by ブクログとまどったり、途方にくれたり、ただよったりしながらも こんなにも日常は彩りに満ち、喜びはそこにある。 そんなことを意識していないかのように日々をとうとうとすごす川上弘美さんのエッセイは、ふだんみすごしているものにふと目を向けたくなるような気持ちを呼び起こす。 みかんの色のあざやかさとか、本の表紙の手ざわりとか。
0投稿日: 2011.11.19
powered by ブクログ川上弘美ワールドすてき。力がぬけてる感じが、読んでいてリラックスできる。あぁ普通の人でよかったー。ってな感じで。
0投稿日: 2011.08.11
powered by ブクログひょろんとしているなあ、と思って読んだ。実際ひょろんとした人なんだろうなあ。感極まったりも、すぐにするんだろうけれど、それすらもひょろんとしているような、なんかたぶんそんな感じ。力抜いている時の文章が、すごく好き。
0投稿日: 2011.06.28
powered by ブクログタイトルがなんともいえず切なくて素敵。 さよならって、ゆっくり言う勇気がなかなか出ないね。 内容自体は、まぁ普通のエッセイ集でした。 1話が2〜3ページなので、さくさく読めていい。 ただし、タイトルのようなインパクトのあるお話はあまりない。 普通のエッセイでした。
0投稿日: 2011.05.10
powered by ブクログ川上弘美は元理科教師。ウニを捕まえるのが得意。喫茶店のナポリタンが好き。恋愛小説が好き。でも恋愛は不幸だと思っている。 この本は川上弘美の色々な面がわかる。サービス精神が強く、好奇心旺盛で、引きこもり、夢と現実の間は曖昧。 本が好きですぐ本の話ばかりする。 彼女の思考の愉快さは「べたべた」を読んで納得。 好きな句に「人参は赤い大根は白い遠い山」をあげているのがなんだか嬉しい。 あとがきに連載が終了時のあの跳躍の理由に触れている。「淋しくなる」とてもシンプルな理由だった。 扉座、横内謙介の芝居中に本を読み終えるのが惜しくてわざとページをゆっくりめくる。物語と別れがたくわざとページをゆっくりとめくる。というのがある。 物語を愛する故の最後の悪あがきをタイトルの「ゆっくり」にも感じた。
1投稿日: 2011.05.05
powered by ブクログ作家のエッセイで、他の著者の作品が引用されている物が好き。 というわけで、こちらに載ってらっしゃる本、 どんどん探しちゃいます。 読んじゃいます。
0投稿日: 2011.04.27
powered by ブクログ忘れてるんだけどリズムはいっぱいある そのことを思い出して 気持ちが楽になる そんな気持ちで日課をみる、考える 新鮮な今日になる
0投稿日: 2011.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本書は、いくつかの新聞や雑誌に連載した文章を集めたエッセイ集です。 (あとがきより) 久しぶりに川上弘美さんの文章にふれるひとときを味わう。 川上さんのエッセイを1冊の本まるまるで読むのは初めて。 うーん、まるくて、やわらかい心地の文章、やっぱり素敵!と、のんびり読みふけった。 のんびりし過ぎて、けして厚い本ではないけれど、かなり時間をかけて読んだ。 腹を立てたりすることもあるけれど、毎日を楽しく過ごしているんだろうなとひしひし感じる。 第Ⅲ章に出てくる本の数々、気になるなぁ、と目を光らせる。 なになに??“金魚のC子”って??とか。 日々出る新刊を追うことに忙しくて、何年も前に出た名作に出会うチャンスを見失いがち。 面白そうな本って、まだまだたっくさんあるよなぁ、と思わず、溜め息(喜び含む)。 小説にも通じるけれど、お酒を飲みたくなっちゃう。 美味しそう~、こんな風にゆったり楽しく飲みたい! ほろっと酔いたい。
0投稿日: 2010.12.06
powered by ブクログ生活も、読書も、お酒も、なんだかゆったり。 文章の書きっぷりもなんだかゆったり。 「見せる」ことを意識してないわけはないんだけど、 あまり気負いを感じない文章が好感触。 そんなに人に見せることを気にしなくてもいいよなぁと、 何となく肩の力が抜ける。
0投稿日: 2010.10.26
powered by ブクログ『センセイのカバン』がそれほどしっくりこなかったので特に期待せず読んだためビックリ。すごくすいすいと気持ち良く、自分が普段から漠然と思い感じているけどうまく言えないようなことなどを代わりにすっきりと言葉に変換して表現してもらったような不思議な感じ。書かれていることはグダグダだったりだらしがなかったりする状態なのにそれを表す言葉使いが大変まっとうで由緒正しい日本語で、かつ上等で上質でもあるので、とても良い。ズバリ!とは説明できない感覚とか直観とか本能みたいなもの、ドーナツの穴みたいに”そこにあるけど実態は無いからうまく説明できない”みたいなものを、いかにして他人に対してプレゼンしてみせるにはこうすれば良いのか、ほほぅ、みたいな、不思議な感動が小気味よかった。
0投稿日: 2010.10.08
powered by ブクログ川上弘美のエッセイの中でも特に好きな一冊。 一番最後の「ゆっくりさよならをとなえる」が、またいい。 ★友人Gに贈った ★友人ESに贈った
0投稿日: 2010.08.16
powered by ブクログエッセイはあまり得意じゃないからいつも避けて来たのに、どうしてか手に取ってしまった。たぶん、川上さんが読みたい気分だったんだと思う。 このエッセイ集はかなりいい。かなり好き。どういうところが良くてどういうところが好きなのかはうまく言えないが、とにかく今の私にはぴたりと嵌った(たぶん男性には全く分からないと思うが)。 この本は、実家で飼っている猫を名前を呼びながら抱き締める時のような愛おしさを感じる。風があって晴れている気持ちの良い日に洗濯物を干す時のように少しうきうきした気分になる。古本屋街や図書館や河原へ行きたくなる。 こころにじんわりと染み渡るような、ほっこりするような、もうとにかくいい本。 タイトルのエッセイには涙が出た。(その箇所は引用に登録しておく)
0投稿日: 2010.06.10
powered by ブクログ読みやすい。 けど、日本語がむずかしい。 読んでいる間、わからない言葉の出てきたページをドッグイヤーしておいて、読み終わってから辞書を引きました。 読書家の書く本は、知らない言葉がいっぱい出てきて勉強になる。 読書欲をくすぐられる1冊。 あと、食欲も、ちょっと。
0投稿日: 2009.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んだ期間*2009年10月17日~10月23日 “お酒を飲み、日本茶をすすり、部屋でじっと本を読み、少し孤独である。 若いころと、あまり変わっていない。暗い地味な中年時代といえようか。 中年のワタクシは、これはこれで、大いに満足なのである。”
0投稿日: 2009.10.23
powered by ブクログ本の感想が多かったです。 どれも読んでないので共感は出来ないのですが・・・ 食べ物の記述は、やはりいいです。 オクラのおろし合えは絶対試したい。 あとは、二勝三敗と明石ふたたびが好き。
0投稿日: 2009.05.18
powered by ブクログ情報科教員MTのBlog (『ゆっくりさよならをとなえる』を読了!!) https://willpwr.blog.jp/archives/51207600.html
0投稿日: 2009.02.11
powered by ブクログ川上弘美さんの小説は「ニシノユキヒコの恋と冒険」「夜の公園」「風花」「ざらざら」「どこまで行っても遠い町」を読みました。 「大好きな本 川上弘美書評集」を拾い読みしたあと、初めてエッセイを読みました。 マイミクさんのお薦めです。 読みやすく、共感することが多く、付箋だらけになりました。 川上弘美さんと私は年齢がほぼ同じなので、時代的にも共感できます。 200ページほどで60編ですから、3,4ページの短いものが多いです。 書評もあります。 川上弘美さんの小説、エッセイとも更に読みたいと思いました。 「かすかなもの」 川上弘美さんは読書家です。 広範囲の本を読んでおられます。 西郷信綱さんの「古代人と夢」のことがあって、懐かしく思い出しました。 私も30年ほど前に読んだ記憶があります。 古代人にとって夢は人間が神々と交わる回路であるということです。 「はじめての本」 川上弘美さんは子供の頃は本を読まなかったそうです。 無理に読もうとすると辛かったそうです。 本を読みつけていない人間にとって本を読むことは難儀だと言います。 きっかけは、読み聞かせだったそうです。 1学期間、学校を休んでいたとき、おかあさんが読み聞かせをしてくれて、そこで本のおもしろさを知ったのが小三の時だということです。 読書になじめない子どもにどう接するべきか、ヒントになります。 「エレキな春」 川上弘美さんはかつて中学の理科の教師でした。 生徒に「先生はいつも他のことを考えているんでしょう」と言われて、ドキリとしたと言います。 生徒の感受性に驚嘆しています。 これは教師をしている人なら誰でも経験があることだと思います。 「多摩川」 電車で出かけて、多摩川のほとりを散歩します。 岡本太郎の記念碑があり、川上弘美さんはあれこれ考えます。 この場所を訪ねてみたいと思いました。 「生牡蠣とキノコ」 このエッセイ集には、スパゲティナポリタン、おでん、生牡蠣など、食べ物の話がたくさんあります。 私は生牡蠣はそれ程でもありませんが、牡蠣フライ、牡蠣鍋は好きです。 「大阪」 京都に用事があったのに、秋の京都の宿が取れなくて大阪に泊まったそうです。 美術館に行き、「役行者と修験道の世界」展で、お供えの小銭があるのを見て、東京ではあり得ないと感心します。 法善寺横町で飲んだということですが、私も2008年3月に法善寺横町を妻と歩いています。 大阪も奥が深い街のようです。 「猫のゆりかご」 川上弘美さんは、小説を書くときにはなるべく直截な説明をしたくないと言います。 「悲しかったです」と書く代わりに「空がとても青くて、ジェット機も飛んでいて、私はバナナパフェが食べたかった」と書くのが小説だと言います。 これは劇作やエッセイ、スピーチについても当てはまることです。 心がけていますが、なかなか思うようにいきません。 「古本屋街へ」 新刊書店は新刊本を中心に平均的に並べられています。 古本屋はずっと前から少し前までの長い期間の中で出版された本が平均化されずに偶然も必然も混じって並んでいるのが良いといいます。 「今日は出来るだけ本を買わないこと」と決心して出かけても、財布が軽くなろうと、家に本があふれようと、どうでも良くなってくるという心理は共感できます。 「明石」 川上弘美さんは東京住まいですが、兵庫県明石市に住んでいたことがあるそうです。 私は全く知らないところですが、淡路島と明石海峡大橋で結ばれているのですね。 明石は「海に近い土地で、空気が明るく、人も明るくおおらかである」と言います。 よそから来た人でもその土地に住んでいるうちにそこの空気に染まっていくというのは確かだと思います。 川上弘美さんは10年ぶりに明石を訪ねます。 10年経った駅付近を散策して、変わったもの、変わらないものを確かめます。 10年前に一度だけ入ったことのある飲み屋に入ります。 明石に行ってみたくなります。 「春休みの鬱屈」 春休みに、こたつに入ってだらだらする親子が描かれます。 川上弘美さんは夫と子どもがいるのですが、あまりエッセイなどに出てきません。 家事をしながら創作に勤しむ川上弘美さんの様子は伝わってきます。 「カウンターの外側」 図書館に行きたいときと本屋に行きたいときの違いについて触れています。 図書館に行きたくなるのは、のんびりしているとき、友達との仲がうまくいっているとき、食欲のあるときだそうです。 本屋に行きたくなるのは、てきぱきした気分の時、甘いものを食べたあと、所在ないときだそうです。 本屋さんの本は「私を買ってよ」と自己主張しますが、図書館の本は自己主張をしないということです。 年を取るに連れて「図書館という森の中」を散歩するのが好きになったと言います。 「コーヒーのころ」 川上弘美さんは成人するまでは、コーヒーを飲むこととひとりで映画館にはいることを禁止されていたそうです。 酒、麻雀、花札、トランプは許されていたそうです。 反動で、成人するとコーヒーと映画に没頭したそうです。 ジャズの流れる暗い喫茶店に何時間も入り浸り、映画は年に300本見たと言います。 「ゆっくりさよならをとなえる」 この本の最後の章です。 「冬の夜にすること」を1行ずつ50項目ほど羅列しています。 私的な文章です。 散文詩と言っても良いでしょう。 次に書く小説のことを考えているうちにうたたねする。 書いた原稿を読み返していやな気分になる。 人類が滅びたあとにどんな生物が繁栄するか予想してみる。 この3つは特に面白かったです。 次に読みたい本や次の仕事のことを夢想してうたた寝するのは楽しいです。 自分の文章を読み返して、いやな気分になることはしばしばです。 川上弘美さんは4年間とはいえ、理科教師を務めていたのだなあと思います。
0投稿日: 2009.01.24
powered by ブクログレビューはブログにて。 http://tempo.seesaa.net/article/107859422.html
0投稿日: 2008.10.10
powered by ブクログこの人の作品とは合わない気がする。 がっつりお堅いバックボーンを背負ってる雰囲気が うーん・・・。 とてもゆるゆると流れるエッセイ集でした。
0投稿日: 2008.06.12
powered by ブクログ川上ワールドが好きなら是非。 お酒好き、一人飲みが好き、本が好きな人も是非。 一人が好き、でも寂しいのもちょっと切ない、そんな人も是非。 この人、心に心地よさとやわらかさとちょっと切なさを残すような文章がうまいんだよなぁ。 短編集なので、お風呂で読むのにいいですよ。
0投稿日: 2008.01.08
powered by ブクログすごく気持ちいいんだけどせつなくなって、 泣きそうになるんだけどほっこりする。 ずっとずっと触れていたい。 この人の紡ぎだす言葉たちはすっと入ってくるのがほんとにうまい。 オクラのおろし和えを作らなくては。
0投稿日: 2007.07.31
powered by ブクログもしかしたら、人生で一番読み返してる本かもしれない。日常と非日常を縫うような、なんとも心地よいエッセイ集。「オクラの夏」が好き。
0投稿日: 2007.07.23
powered by ブクログまさに本と共に過ごす日常、という感じで、本好きなら間違いなく共感できるエッセイ。特に、本屋と図書館の雰囲気の違いの話については、かなり共感しました。最後に収録されている、表題作にもなっているエッセイ(ゆっくりさよならをとなえる)の美しさも素敵。読書好きな人にオススメしたい一冊です。
0投稿日: 2007.06.14
powered by ブクログ日記形式のエッセイ。 川上さんは飲むのが好きらしい。選ぶつまみも渋いものばかり。小説だけでなく私生活も渋いんだなぁ。。川上さんとお友達になりたいです。
0投稿日: 2007.05.30
powered by ブクログエッセイは苦手なのにすらすらと読めました。ゆるやかな日常をあっさりした文章で描いていてとってもすてき。
0投稿日: 2006.12.29
powered by ブクログこのひとの本の装丁が好きだ。 ページの文字組も、見ていて気持ちいい。 彼女の書く文章の空気感とぴったり合って、ますます魅力的な本になる。 本というぜいたくなたのしみ。 なだらかな手触りのことばに触れて、ぼんやりする瞬間。 いいなあ。
0投稿日: 2006.11.21
powered by ブクログ少し考えさせられて、でもほっとできるエッセイ集。中には感性の違いからか理解できないこともありますが、少し時間が経ってからもう一度その部分を読んでみたくなります。
0投稿日: 2006.09.29
powered by ブクログ川上弘美も初。エッセイから。この人はいいですね。文化系男子の一つの模範解答だな。ひらがなを使って嫌な感じにならないのがすごい。
0投稿日: 2006.07.29
powered by ブクログその人の日々の暮しの中で感じる事が好きだと、小説も好きだったりするので、その逆もまた呵りと『センセイの鞄』が好きだった川上弘美さんを買ってみたら、やっぱり好きだった。 一気に読んだら勿体ないし、通勤の時間にもちょうどいいので、多くても1日3つのペースで読みました。 先日なんて、川上さんが『檀流クッキング』(これも持ってます)を読んで、オクラのおろし和えを作った話が、より美味しそうな表現になっていたものだから、スーパーに一直線でオクラと大根を買いました。
0投稿日: 2006.06.09
powered by ブクログこの淡々とした文体。じっくり体に染みてくる。 川上さんの作品の裏には、こういう日常が潜んでいるのだ、と覗き見してしまったような、少しこそばゆい感じ。
0投稿日: 2006.05.09
powered by ブクログこんな人だったんだ〜という驚き。小説を読んで想像していた感じとちょっと違ってました。本屋さんと図書館の違いとかは、なるほど〜と思った。
0投稿日: 2006.03.19
powered by ブクログ心のどこかが癒されます。タイトルにもなっている最後の文章は、自分でも実行してみたり。ちょっとほんわりした気持ちになれました。
0投稿日: 2006.03.18
powered by ブクログ川上弘美とはどんな人物なのかが垣間見える。へぇ〜、タバコ吸うんだ、とか。化粧直しはしないけど、化粧品は持ち歩くんだ、とか。わたし何だかそういう情報が結構気になってしまう(笑)。それはわたしが川上作品に惚れ込んでいるからでしょう。ええ、そうでしょう。 これはエッセイながら川上作品らしいゆらゆらした感じが心地よかった。
0投稿日: 2006.01.21
powered by ブクログ冬が近づくと必ず、読む。 何回も何回も読んだのにまた読む。 出てくる食べ物がおいしそうで、まねて作ったりもする。 レビュー集のかわりに使ったりもする。便利で楽しい1冊。
0投稿日: 2005.10.12
powered by ブクログ実は私、川上弘美の本はこのエッセイが入り口だった。「あ、クウネルに小説書いてた人だ!」と思って手に取った。手に取って正解。 すごく、私の肌にしっくり来る本だった。小さな古本屋に行きたくなったし、一人でお酒を呑みに行きたくなった。そしてこの不思議な人の、小説を読んでみたくなった。
0投稿日: 2005.09.16
powered by ブクログこれもハードカバーを手に取ってみてほしい。 エッセイ集でふとしたときに読みやすくてついつい読んでしまう本。 ふふとしたり、にやりとしたり、はっとしたり、へぇとしたり…。
0投稿日: 2005.05.26
powered by ブクログわたしにとって川上弘美さんの文章は「自分が、今どれくらい元気なのか」を確かめるバロメータとなっています。どういうことか言いますと、たとえば、彼女のゆったりとした文章に心地よく浸るときがある。それは「やや弱ってますよ」という信号。心が癒しを求めているわけです。こういうときは、元気がない。 一方、川上文体に苛立つ日もある。なぜだか時々、この文体にものすごく苛々してしまうのです。そういうときは怒りっぽくなっている、言い方を変えるなら、元気という証拠。と、まあこういう具合にして、川上文体は私のバロメータとなってくれるのです。 ところが、今日はならなかった。このエッセイ集『ゆっくりさよならをとなえる』を読んだ今、一体どちらなのかよく分からない。文章は実にゆったりとしています。でも、それが気持ちのいいだけではなかった。わたしは、悲しかった。川上さんの日常にあったことを読みながら、なんとなしに、悲しかった。 それで考えたのです。どうしてわたしは時によって、川上文体に苛々してしまうのだろうか、と。思うに、わたしはあの、ゆったりとした文章の「満足感」がいやだったのでしょう。ぐちゃぐちゃとした感情をまるで無かったかのように、あるいは押し潰すかのようにした、あまりに穏やかな文章に苛立ちを覚えたのだと思います。けれどこの『ゆっくりさよなら』はちがう。ゆったりの陰に、隠しきれなかったぐちゃぐちゃが、悲しみが、潜んでいたのです。 すんなりと読める文章の裏に、なにか気になるものがひっそり残った。まとわりつくかすかな不安。わたしはこれを読んで、癒されもしなければ、苛立ちもしない。ただ悲しみながら、じっと読みふける。こういうことがあるから、わたしは川上弘美さんの文章をいつまでも読み続けるのです。(けー)
0投稿日: 2005.04.30
powered by ブクログ川上さん、初めての本。いや〜ん文章いいかんじ。最初にエッセイからいってしまいました。マチダコーさんの本をよんで踊ったのがいい(笑)
0投稿日: 2005.04.16
powered by ブクログ川上弘美先生の小説に流れる独特のゆるゆるとした空気感が個人的には大好きなのですが今回のこの作品はエッセイ集です。エッセイを読んでみるとあの雰囲気は川上先生御本人が持っているものなのだなぁーと感じられて、いつもの小説でのどこか一風変わった文体は本人の中から滲み出てくるものなのでゆるいのに地に足がついた感じがあるのだなーと変に納得出来てしまいました。(笑)
0投稿日: 2005.02.13
powered by ブクログゆっくりなのはさよならをとなえるだけじゃなくて、もう、川上さんをとりまく時間すべてがゆっくり流れてゆくのです。そのゆっくりさに身をまかせるのはとても心地よいことで、私はすっかり川上色に染められてしまった気がします。[2004.12.20]
0投稿日: 2004.12.24
