
総合評価
(47件)| 10 | ||
| 19 | ||
| 13 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログDavid Suchetのドラマ版と異なり,ヘイスティングスが出てこない.そのため,すり替わりという真実にポアロが迫っていく緊張感と,殺人の根底に潜む人間関係とくに男女の愛憎が堪能される.
0投稿日: 2025.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ポアロシリーズの中では好きな部類。 凄惨な事件ながらも、中東の異国情緒あふれる雰囲気が、読んでいる間もなんとなく心を温めてくれた。 犯人とトリックに関しては多少「うーん?」と思うところもなくはないが、それでも最後の犯人の自供のセリフは悲しくて不気味で心に残った。 ミスレザランの目線で進むところもよかった。ヘイスティングスとは違う物言いや目の付け所を書き分けるところ、さすがアガサ・クリスティ。女性ならではのものの見方が繊細に表されていて秀逸。 名作オリエント急行と時系列で繋がっているところも、さすがは殺人事件磁石のポアロさんだなぁと笑ってしまった。 また読み返したい一作。
0投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログミス・マープルものを続けて読んでいたので、久しぶりのポアロもの。舞台はメソポタミア遺跡の発掘現場。ポアロの強さ、鋭さ。旅が舞台だと、ポアロの活躍がより活かされていいですね。これも名作。
0投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログこの犯人は思いもよらなかった! いつもながらミスリードに翻弄され、鮮やかな種明かしに驚かされたものの、みなさん言ってるように、よく考えたらそんなわけあるか!?笑 ただ「ビスミラーヒ・アル・ラーマン・アル・ラヒーム」とアラビア語で始まる推理は非常にかっこいい。
31投稿日: 2025.06.27
powered by ブクログ有名な名探偵ポアロシリーズの一つ。 以前「そして誰もいなくなった」を読んだことがあり、他にもアガサクリスティの小説を読んでみたいと思い、タイトル買いをした一冊。 読み進めていくうちに引き込まれていき、誰が犯人で何の目的のために、という思いが抜けなかった。 最後までとても読みやすく、話の流れもとても理解がしやすかった。 他のシリーズも読んでみたいと思う。
0投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ポアロシリーズをどんどん読んでいて、読んだことがないこれに挑戦。 エジプトや発掘現場の描写から、「クリスティーの旦那さんも考古学者だったからね~」と思う。 クリスティーの小説でしばしばある、登場人物がごっちゃになる問題。ケアリーとライターとライリーとエモットが混ざって、「どの人が医者で、どの人がイケメンなんだっけ」と何度も登場人物紹介を見直した。 「この女性ならうまくやってくれるだろう、とレイドナー博士は思った。」という最初のほうの一文で犯人はこの人だろうなとわかってしまったのがやや残念。この一文がなければ絶対気づかなかった。 ミステリーというより、心理描写のほうが心に残る、これもクリスティーあるある。
0投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ1936年の作品。 エルキュールポアロシリーズ長編12巻。 あらすじ イラクのアッシリアの遺跡調査団を率いるレイドナー博士は、美貌の妻、ルイーズの付き添いとして看護婦のミス・レザランを雇う。ルイーズはとても美しく聡明な女性だったが、亡くなった前夫のフレデリックボスナーから「他の男と結婚したら殺す」と脅迫状が何度も届いたことで常に怯えていた。 果たして、ミスレザランが雇われてまもなくルイーズは何者かに殺されてしまう。たまたまバグダッドに旅行中だったエルキュールポアロはこの事件の捜査を依頼される。犯人と思われるのは、ルイーズの亡くなったはずの夫フレデリックボスナーと、その弟のウィリアム。そのどちらかが調査団に紛れ込んでいると見て捜査を始めるが…。 感想 今から90年前の遺跡調査団の様子が伝わってきて、異国情緒溢れる作品です。 が、、肝心の殺人事件に関しては…自信満々のポアロに思わず「そんなわけあるかーい!」とつっこんでしまった。 クリスティ作品はどれも大好きですが、たまにそんなバナナなオチ?のものもありますね笑。 看護婦さんが語り手となってるのも珍しい。もしやアクロイド殺しパターン?!と思ったら違った。いつも助手をコケにしまくるポアロですが、女性相手だから優しめな感じがします。
4投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
発掘調査中に起きた殺人事件。レイドナー夫人が頭を殴られて殺された所から始まりました。ポアロが屋上に上がった時に殺人のトリックが分かったのは凄いなと思いました。男女のもつれが悲劇を生んだ話でしたが、この後でオリエント急行殺人事件に出会うなんてまるで名探偵コナン並みだなと思いました。
3投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログ久々のクリスティー! 本書はなんといっても、看護婦ミス・レザランの手記で語られるのが特徴。 やはりクリスティー作品に出てくる、職業意識の高いご婦人は頼もしいですね。彼女目線の”ポアロ描写”にもくすっと笑ってしまいました。 『ナイルに死す』と同じく、中東の世界観たっぷりな今作。 生涯の伴侶となったマックス・マローワンと共にこの地を訪れたクリスティーには、どんな風にこの景色が映っていたのか……とレザランの手記を通して想像できます。余談ですが、ポアロさんはこの事件の後にオリエント急行に乗って”あの事件”に遭遇するそう。うーん、コ○ン君(笑)。 登場人物が多いのはいつものことですが、今回は職業も国籍もバラバラということで当初はなかなか苦戦しましたが、物語も半分くらいまで進むとしっかりキャラクターの輪郭が濃くなっていくのがさすがのクリスティー。 そして、妄想としか思えなかった犯人も、シンプルながらしっくりくる謎解きに十分納得でした。 こちらはまだドラマ版が未鑑賞なので、「松明を持って湿地から姿を現わし、男を惑わす妖精」と評されるルイーズがどんなふうに描かれているのか、観るのが楽しみです。
18投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログポアロシリーズ12作目。1936年の作品。 テル・ヤリミア遺跡調査団宿舎の間取り図が出てきたところで、前に読んだことがあると気がつきました。そのあとで犯人も思い出しだので伏線とミスリードを確認しながら読んだのですが、これがなかなか楽しかった。 アガサ・クリスティーはやっぱり犯人がわかっててもおもしろいなあ。 遺跡発掘現場が舞台で、考古学者と再婚した美しきミセス・レイドナーが調査団たちに巻き起こす不協和音が事件の発端となるというのが、設定からして皮肉めいています。 アガサ・クリスティーが考古学者と再婚したのが1930年。とうぜん、彼の発掘調査に同行したこともあるでしょうし、その時に現場で敬われると同時に邪魔者扱いされたこともあったのかもしれません。 発掘現場である中東を美化していないところもいいです。 (15ページ) でも、バグダッドの不潔さと混乱ぶりは信じられないくらい。『千夜一夜物語』から想像されるようなロマンチックなものなんてどこにもない。 (76ページ) 本当にがっかりだった。発掘現場は土と泥の山で、大理石もなければ、黄金もない。美しいといえるようなものは何もない。これなら、クリックルウッドにある叔母の家のほうが、まだ見栄えのする遺跡になるはず。 90年近く前の作品で、イギリスの上流階級の人々を中心とした登場人物といった違いはあるものの、ミセス・レイドナーをめぐる女性たちの嫉妬と羨望の視線は現代にもあるあるな感じで、こういうところがアガサ・クリスティーの普遍性だなと思います。 性格の悪さを隠そうとしないシーラが特に好き。 (221ページ) 「死んだひとの悪口を言っちゃいけないというけれど、それはちがうとわたしは思うの。事実はあくまで事実よ。言っちゃいけないのは、むしろ生きてるひとの悪口じゃないかしら。生きてるひとは傷つく。死んだひとは傷つかない。でも、死者がなした悪は死後も生きつづける。とかなんとか、シェークスピアも言ってるでしょ。」 クリスティーはいろんな出版社からいろんな訳が出てますが、どの訳でもいいなら、ハヤカワの旧装丁旧訳で満足なので、あえて新訳で読むというルールを自分に課していて、今回は2020年出版の新訳版を選んでいます。 旧訳と比較はできませんが、固有名詞が解説もなく結構でてきます。 「P・G・ウッドハウスの小説」とは美智子皇后が言及したことで日本でもちょっとブームになった『ジーヴス』シリーズあたりですね。 「セイリー・ギャンプ」はディケンズの『マーティン・チャズルウィット』に出てくる看護婦。wikiの訳ではセアラ・ギャンプ。 「イアーゴー」は有名だけどシェークスピアの『オセロ』の登場人物。 ミセス・レイドナーの本棚のタイトルも調べてみました。 『相対性理論序説』はベルグマン著。 『ヘスター・スタノップの生涯』 日本語訳だと法政大学出版の『オリエント漂泊 ヘスター・スタノップの生涯』が見つかりました。 『思想の達しえるかぎり』はバーナード・ショーの作品。 『リンダ・コンドン』も実在の小説のようです。 『クリュー列車』は日本語訳が見つからず。 どれもなかなか難しそうな本ですが、すらすらと説明しているポアロは読んだのか。 ミスター・エモットとの会話で『雪の女王』が出てきますが、カイ少年のことはおぼえていてもゲルダを忘れてるのが驚き。ゲルダ、主人公なんですけど! (こういう視点で見ると雪の女王とカイ少年の関係って未成年誘拐みたいなもので結構ヤバい。) (278ページ) 「子供のころ読んだ北欧の童話で、雪の女王とカイ少年が出てくる話があります。ミセス・レイドナーはその雪の女王です。いつもカイ少年を連れて歩いていました」 「ええ。ハンス・アンデルセンの童話ですな。たしか少女も出てきたはずです。ゲルダでしたっけ」 あと、「ヴァン・アルディン」は『青列車の秘密』に登場する大富豪「ヴァン・オールディン」のこと。 (137ページ) 「エルキュール・ポアロという人物をご存じでしょうか、博士」 「ええ、聞いたことはあります。ヴァン・アルディンという人物が高く評価していました。たしか私立探偵でしたね」 「人生は戦場なんです。ピクニックじゃない。」とか名言も多い。 (206ページ) 「わたしもよく冗談を言って笑います、マドモアゼル。でも、冗談ではすまないこともあります。わたしは仕事で多くのことを学んできました。そのなかでもっとも恐ろしいのは、殺人は癖になるということです」 以下、引用。 35 駅に着き、プラットホームにおりたって、まわりを見まわしていると、ひとりの青年が近づいてきた。顔はまん丸で、頬っぺは真っ赤。P・G・ウッドハウスの小説の登場人物のようだ。 41 パーティー会場で全部の男性からダンスを申し込まれないと気がすまないひとを、わたしはこれまで何人も見てきた。 48 「お待たせしました、みなさん。セイリー・ギャンプのお見えですよ」と、コールマンはディケンズの小説に出てくる看護婦の名前を出して言った。 59 部屋はきれいで、家具は簡素だけど、ベッド、整理だんす、洗面スタンド、椅子など、一通りのものは揃っている。 「お湯は朝とお昼と夕食のまえに持ってきてくれます。それ以外の時間なら、廊下に出て、手を叩き、使用人が来たら、こう言うのよ。ジブ・マイハール。覚えられる?」 68 〝ドナルドが(アーサーでも誰でもいいが)いまも生きていたら〟という言い方をする者は多い。でも、もし本当に生きていたとしたら、ごくありきたりの太った、気むずかしい、ロマンチックなところなどかけらもない中年男になっているにちがいない。 76 本当にがっかりだった。発掘現場は土と泥の山で、大理石もなければ、黄金もない。美しいといえるようなものは何もない。これなら、クリックルウッドにある叔母の家のほうが、まだ見栄えのする遺跡になるはず。 137 「エルキュール・ポアロという人物をご存じでしょうか、博士」 「ええ、聞いたことはあります。ヴァン・アルディンという人物が高く評価していました。たしか私立探偵でしたね」 142 「あなたはわたしを見くびっていますね、お嬢さん(マ・スール)。プティングの味は食べたらわかる、といいますぞ」 〝プティングの味は食べてみないとわからない〟、という諺のつもりだろう。 172 ポアロは手紙を受けとると、注意深く目を通しはじめた。指紋をとるための粉末を振りかけるでもなく、顕微鏡を持ちだすでもないので、少しがっかりしたが、考えてみれば、お年もお年なので、新しいものにはついていけないのかもしれない。普通に見て、読んでいるだけだ。 187 コールマンの立ち居振るまいは、血のかよった生身の若者のものというより、P・G・ウッドハウスの小説のなかの滑稽な登場人物のもののように思える。 206 「わたしもよく冗談を言って笑います、マドモアゼル。でも、冗談ではすまないこともあります。わたしは仕事で多くのことを学んできました。そのなかでもっとも恐ろしいのは、殺人は癖になるということです」 209 ポアロは紅茶に角砂糖を五つ入れて、スプーンでゆっくり掻きまわした。 221 「死んだひとの悪口を言っちゃいけないというけれど、それはちがうとわたしは思うの。事実はあくまで事実よ。言っちゃいけないのは、むしろ生きてるひとの悪口じゃないかしら。生きてるひとは傷つく。死んだひとは傷つかない。でも、死者がなした悪は死後も生きつづける。とかなんとか、シェークスピアも言ってるでしょ。」 222 「いわば女性版のイアーゴーといったところよ。あのひとにはドラマが必要だった。でも、自分が舞台に立つことはなかった。いつも裏で糸をひき、それを眺めて楽しんでいただけ。」 230 大人の男は子供のように保護され、守られているわけじゃない。ときには性悪女に出くわすこともある。あちこちでいろいろな女性と出会うはずです。スパニエル犬のように忠実な女性もいれば、〝死ぬまであなたのもの〟と誓う情の深い女性や、おせっかいで口やかましい鳥のような女性もいるでしょう。人生は戦場なんです。ピクニックじゃない。 278 「子供のころ読んだ北欧の童話で、雪の女王とカイ少年が出てくる話があります。ミセス・レイドナーはその雪の女王です。いつもカイ少年を連れて歩いていました」 「ええ。ハンス・アンデルセンの童話ですな。たしか少女も出てきたはずです。ゲルダでしたっけ」 344 それは本棚に並んでいた本のタイトルを見てもあきらかです。 『ギリシア人とは何者なのか』、『相対性理論序説』、『ヘスター・スタノップの生涯』、『クリュー列車』、『思想の達しえるかぎり』、『リンダ・コンドン』等々。 そこからわかるのは、第一にミセス・レイドナーが現代科学と文化に大きな関心を持っていたということ。つまり、それだけ知的な女性であったということです。『リンダ・コンドン』や『クリュー列車』という小説を読んでいたということは、男に束縛されない、自立した女性に共感を寄せていたということでしょう。レディ・ヘスター・スタノップにはその人間性に魅せられていたにちがいありません。『リンダ・コンドン』は女性による女性の賛美の書であり、『クリュー列車』の主人公は情熱的な個人主義者です。『思想の達しえるかぎり』は、感情的にではなく知的に生きよと説いています。
5投稿日: 2024.12.13
powered by ブクログこの手の類いはだいたい見破れない。 そしてアガサ・クリスティの描く女性とその関係はリアルで魅入られてしまう。女をよく見るよなぁ、、と感心してしまった。
8投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
その人だけは絶対にないと頭の中で外してた。思い返してみると色々伏線張られてた...トリックより殺人までの下準備が恐ろしい。 派遣された看護師視点の作品で、読者と同じ目線で話が進んでいくのが新鮮だった。「殺人は癖になる」いうポアロの言葉が印象的。
1投稿日: 2024.07.22
powered by ブクログ【ポアロ】 語り手が看護師なのが新鮮で良い。 考古学者夫人の心身に不安があるとのことで、看護師エイミーは夫人の付き添いを依頼される。 でもみんな何かを隠していておかしい…。 それが何なのか先が気になり、人間ドラマも丁寧で面白い。 ポアロの「殺人は癖になる」という言葉が怖かった。 ツッコミどころはあったけど、ストーリーと異国情緒な雰囲気が好きだったので気にしないことにしよう(^_^;) オリエント急行の事件は、このメソポタミアの帰り道だったとは!ポアロの灰色の脳細胞はなかなか休めない。 ★3.5 Audibleにて。 これでAudibleのポアロとノンシリーズは全部聴いてしまった(TOT) Audibleのクリスティー作品は、ナレーターさんの演じ分けが上手で、過剰な演技もないので物語に入り込みやすくて本当に楽しかった! これからAudibleにもっとクリスティー作品が増えると良いなぁ。(7月23日に『もの言えぬ証人』が配信スタート予定)←でも紙の本で読んでしまった(T_T) 紙ではまだまだポアロを読むけど、Audibleではマープルへ! ミス・マープルは田舎の噂好きのおばあさんのイメージにどうしても興味が持てず、1冊も読んでこなかった。 ミス・マープルとポアロはどう違うのか? 違いも楽しみ(•‿•)
81投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった〜〜!! すごく読みやすい。 犯人お前かーい!ってなった こういうミステリ待ってましたー!
1投稿日: 2024.06.18
powered by ブクログ前回読んだのが思い出せないぐらい久しぶりに、クリスティーを読みました。ミステリーとは斯くあるものだと言わんばかりの女王による王道なお話でした。たまにはいいです。
2投稿日: 2024.05.30
powered by ブクログポアロ作品♡ 女史の作品はどれもそうだけど、登場人物に愛着が湧いちゃう。 そしてこの作品は手記形式なのがまた良かった! 殺人が起きているので不謹慎だけど、なんかロマンティックでムードが良い不思議。
2投稿日: 2024.04.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
時折垣間見える中東の景色や発掘現場の様子などの描写は活き活きとして、目に浮かび上がってくるようでした。 ただ、中東の描写や発掘現場の描写が盛りだくさんというわけではないのでご注意を。 事件が起きた場所が、発掘チームだったという程度で思っていた方が楽しめそうです。 今作、ルイーズという美人がかき乱す人間模様が描かれた作品。 ルイーズの人となりの把握から始まり、周りの人物がルイーズにどんな感情を持っているのか?から犯人と動機をあぶりだしていきます。 登場人物それぞれのルイーズに対する捉え方、抱いている感情の書き分けが素晴らしくゾッとする。 アガサ・クリスティー作品の中でライトに読めて、うまみを感じられる作品じゃないかと思います。
9投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログ登場人物の記録として物語が描かれてるのが面白かった! ルイーズがどんな人かに焦点が当てられてたけど結局どんな人かハッキリしなかったのが印象的だった
0投稿日: 2024.01.16
powered by ブクログミステリとしては物足りないけれど、中東の様子や、遺跡発掘調査、それに携わる人達の価値観などが知れて違った楽しさがある。
1投稿日: 2023.10.19
powered by ブクログポワロの解説が核心に迫るまで真相に気がつけなかった…!その場にいるかのようにだんだんと背筋がゾッとしていく感覚になった。古代文明の発掘現場と魅惑の女性の組み合わせだから、全体的にロマンチックな雰囲気だった。
1投稿日: 2023.10.05
powered by ブクログポアロシリーズ12作め。 遺跡発掘チームに起こる殺人事件の話だった。 犯人の正体はわりと想像ついたけど、まさか過去のあの事件とつながっていたとは。 「ナイルに死す」と同様に異国情緒あふれる作品だった。 いいね、ミステリーは。こういう古き良きミステリー小説を読んでいる時が、一番心穏やかでいられる気がする。誰にも邪魔されないのだ。
1投稿日: 2023.08.13
powered by ブクログ多分、今、私の灰色の脳みそは“ポアロ”色に染まっている。 事件に関わった看護師の手記という書き方のためか、ポアロの容姿などがこと細かく描写されている。 そのためか、NHKドラマで観たスーシエの演じるポアロは、ほんとにそっくり(まるでドラマが先にあったよう)。 この、新訳シリーズは文字が大きく(眼に優しく)カバーもステキで、楽しく読める。 イラクの照つく大地とジリジリするような人間関係を、冷房の効いた部屋で没頭して読んでました。 この後、ポアロはオリエント急行で帰るそうです……ということは?アレですか?
3投稿日: 2023.08.07
powered by ブクログ最初から最後まで読みやすくてスラスラと読了。手記として書かれた形式なのも客観的な視点で面白かった。ポアロの事が改めてわかりやすい。 最後の推理の披露が長くて読み応え◎そして、わかりやすい。
9投稿日: 2023.05.02
powered by ブクログミステリーなのに犯人が誰であるかよりも、この物語の世界を楽しむために読んでしまう。 相変わらずロマンティックだな。 再婚したルイーズの元に届いたのは、死んだはずの先夫からの脅迫状。 怯える彼女以外は誰もまともに取り合わなかったが、その文面通りに事件は起きてしまう。
1投稿日: 2023.04.12
powered by ブクログポアロ作品は面白いのは当然。そしてクリスティは魅力的な女性キャラクターを描くのが上手いと本書を読んで改めて感じた。
0投稿日: 2023.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
イラクで遺跡を発掘している調査団長のエリック・レイドナーの妻ルイーズが精神的に不調を抱えているため、看護婦のエイミー・レザランがルイーズのサポートをするためテル・ヤリミアの現場に赴くが、ルイーズが何者かに殺されてしまう。 外部から人が入りづらいので、遺跡調査団のメンバーの中に犯人がいるらしい。。。 そして、調査団は昨年までは和気あいあいとしていたが、この年からはメンバーが入れ替わったせいなのか、ギクシャクとしてよそよそしい雰囲気が漂っている。 うーん。この感じが何とも言えないサスペンスを感じさせてくれる。 もちろん、ポワロが登場して事件を解決してさすがポワロとなるのだけど、殺されたルイーズの性格設定の重要さがよく考えられているなと思いました。(ツッコミどころは目を瞑ります。) でもルイーズは哀れだなぁ(美人だからなおさらか)
12投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
犯人は最後まで全く分からず。騙された感は楽しめた。 でも、いくら時間が経ち、変装していたとしても、前の夫と今の夫が同一人物だったら妻ならば分かるんでないの? もうひとつ言うと、一つ目のトリックが少々物理的過ぎるかなあ。あの状況で鉄格子から頭出すかな。。 と、ツッコミどころはあるけど、面白いです。
5投稿日: 2022.11.06
powered by ブクログ絶対に全員を平等に疑おうと決めてかかっていたのに、犯人の予想をまったく付けられなかったので大分びっくりした。なんだったら語り手がポアロではないので疑わしい、という先入観に邪魔されていたかもしれない。それでも、作中の女性たちが口々に言う『ミセス・レイドナーはろくでもない』説を、そういうタイプには見えない…と半信半疑でいたら、正しくはそういう空気のせいだったというどんでん返しがあり、クリスティの真実に対しての着眼点が相変わらず凄くて、震え上がった。
0投稿日: 2022.10.28
powered by ブクログアガサクリスティの作品は本当にどれも面白い。 この「メソポタミアの殺人」は、他の有名タイトルに比べるとワクワクドキドキ感は少ないけれど、抜群の読みやすさと程よい謎解き加減がちょうどよかった。 新訳版についている解説もとっても良かった。 たまにひどい解説がついていてゲンナリすることもあったのでその点もかなり嬉しいポイント。
4投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログエルキュール・ポアロの作品でメソポタミヤが舞台になっていました! 考古科学者と再婚したルイーズの元に死んだはずの先夫から脅迫状が届いて、ルイーズは奇妙な人物を見たと周囲に言って、、、というハラハラドキドキのサスペンス物語です! ぜひ読んでみてください!
7投稿日: 2022.07.07
powered by ブクログポアロ作品。 メソポタミアの発掘現場で起こる殺人事件で、何故メソポタミアなのかというと、クリスティ本人の再婚事情にあるらしい。 当然悪くないのだが、他作品と比較しても解決はちょっとあっさりめであった印象。
6投稿日: 2022.04.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
殺人の過去を再現せよ。 妻の様子を見てほしいとドクター・ライリーを通じて考古学者に依頼され、看護師のレザランはバグダットに向かった。不思議な魅力を持つルイーズ・レイドナーは不安定な様子を見せ、周囲の空気も何かピリピリとしている。ルイーズが昔の夫からの脅迫状に怯えていることをレザランは知ったが、その後ルイーズは殺されてしまう。犯人は死んだはずの昔の夫なのか? ドクターに頼まれてレザランが書いた手記という形で表された作品。『アクロイド殺し』を知っていると警戒してしまうが、そんな警戒心もあっけらかんとした書き出しで解けてしまう。バグダットへの第一印象と心の変化。遺跡発掘への無関心と調査団や現地で出会う人への好奇心と鋭い批判。小気味良い語り口で次々とページをめくらせる。 込み入った話かと思いきや、解決してしまえば人間関係は単純に近い。正直この人は登場しなくても話まとまったなという人も。それでも大勢の人間が集まる異国の風景はそれだけで何か起こる予感を備えている。バグダットの気候はよくわからないけど、熱い日差しと乾いた空気にクラクラして、何かが起きそうな。 レザランのキャラクター気に入ったので、この人が語る物語を他にも読みたかったなと思った。
1投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログすべての手掛かりは提示されているのに、真相が最後までわからないもどかしさ。100年近く前の作品なのに色あせないね。素晴らしい。
1投稿日: 2022.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初、夫が怪しい!と思っていたのに、「夫は本当に妻を愛していた」と何度も書かれて「そうなのかぁ」と思わされてしまった。いや、確かにそうなのだけれどそれが動機だとは。元夫の弟が、兄を失ったショックでからだの成長が止まり、アラブ人の子供として働いてるんだ!とまで考えが飛躍したのに。 日本語訳、文章を書き慣れていない女性の手記のナチュラルさが出ていてとてもよかった。
1投稿日: 2021.12.26
powered by ブクログ劇画的ではあるけれど東洋が舞台として描かれているのがいい雰囲気を出していると感じた。 他の作品のように欧州が舞台とならないだけで、結構ガラッと印象が変わるものなんだなと思う。 「殺人は癖になる」というのは怖い台詞だ。
0投稿日: 2021.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
遺跡調査団の団長エリック・レイドナーの妻ルイーズが何者かに撲殺される。しかし目撃者はいない。ルイーズは以前婚姻歴があり、前夫は戦争で亡くなった。後夫のエリックは妻を愛してやまない。ルイーズは調査団の団員との関係性が噂されている。遺跡調査団の全員が怪しい。今回ポアロはレザラン看護師を相棒に犯行時刻のアリバイを聴取し、動機を全員から探る、またルイーズへの感情をも聞きだす。中盤、さらに1人が殺害される荒れた展開、また別件で逮捕者も。今回の犯人は外れたが、ルイーズよ!○○は覚えているだろう!と叫ぶ自分がいた。④
19投稿日: 2021.11.13
powered by ブクログ考古学者と再婚したルイーズの元に死んだはずの先夫から脅迫状が舞い込んだ。さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を見たと周囲に証言する。だが、それらは不可思議な殺人事件の序曲にすぎなかった・・・過去から襲いくる悪夢の正体をポアロは暴けるか?幻想的な味わいをもつ中近東を舞台にした作品の最高傑作、新訳で登場。 いやーー今回も面白かった。昔読んでるはずなんだけど全然覚えていなくて自分の記憶力のなさに呆然とするが。ルイーズの性格やふるまいが、見る者によって全く異なることに面白さと人間の相性を感じました。レザラン視点だと非常に愛すべきレディだけれど、美人過ぎて自分が中心にいないと気がすまない人間はある意味災いのもとでもあるんだよね。クリスティの作品は単なるトリックだけでなく人間関係や動機が非常に大きな意味を持つのが強みであり、これだけ年数がたっても色あせない理由に思えます。二人目の殺人には理由を聞いてもびっくり。長年の付き合いが合って信頼しあっているように思えたのにな・・・。
2投稿日: 2021.10.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
トリックは今では平凡といわれるかもしれない。 だけど本筋の殺人に泥棒や麻薬中毒をカモフラージュとして入れるところが好き。 児童文学みたいにさくさく読めるのも魅力の一つだと思う。 新訳版の一橋大学春日直樹名誉教授による解説が本当に素晴らしいので、是非読んでみて欲しいです。
2投稿日: 2021.09.15
powered by ブクログポアロシリーズ第12巻 舞台は中近東であり、時系列的にはオリエント急行殺人事件の前になります! クリスティーの旦那が考古学者だからか、結構細かく遺跡調査の実態を書いてある 犯人はなんとなくそうかなと思ったけども、トリックが分かりませんでした うーん、と唸った作品です!
5投稿日: 2021.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今回は(今回も?)愛憎渦巻くストーリーで、それぞれの人間関係が複雑でした。 異国の雰囲気や情景も綺麗で、旅情をかきたてます。 この作品では、遺跡調査団のリーダーである考古学者の妻・ルイーズの世話をするため雇われたレザランという女性が、ポアロの助手役として登場しました。 ルイーズは人々の中心に自分がいなければ、注目を浴びていなければ気が済まないような美女で、"エッジウェア卿の死"のジェーンや、"ナイルに死す"のリネットにも通じるところがあります。 女性の個性を捉えて、魅力的に描き切るのが本当に得意な作家だと改めて思いました。 マーカドが麻薬を常習していることを裏付けるために、ポアロがこっそり彼の腕に針を刺す場面は、なかなか衝撃でした…。 事実確認のために手段を選ばないポアロの過激な一面が見られて面白かったです。 シリーズを読んできてこのパターンにも驚かなくなってきましたが、真相に辿り着くまでの展開が二転三転するのは毎回ながら流石でしたし、設定がとても好みでした。
14投稿日: 2021.06.19
powered by ブクログ看護婦エイミー・レザランの手記により殺人事件が語られるというのは新鮮だ。愛が強すぎる故の殺人ではあるが、犯行に強引さを感じる。エルキュール・ポアロ長編作品としては、ポアロの印象が薄い気もする。
2投稿日: 2021.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新訳版ではじめて読んだけれど、言葉遣いが旧訳版のが格調が高くて好き。今まで読んだアガザの本の中で、一番犯人に納得がいかない。色々無理だ!
2投稿日: 2021.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
イラク~バクダッドという中近東を舞台に、『アクロイド殺し』で読者を驚嘆させた「信頼できない語り手」の概念をいかんなく発揮した今作。冒頭は、看護師のエイミー・レザランが考古学者のライドナー博士から、妻ルイーズの付き添いを依頼される場面で始まります。エイミー・レザランは護衛相手のルイーズから、スパイとして処刑されたはずの元夫から何か月にも渡って脅迫状が送られているという話を聞かされます。元夫が生き返って自分を殺しにくるのだと不安に駆られているルイーズですが、気のせいだと言う夫を始め、死んだはずの人間から手紙が届くはずなどないと、彼女の心配を妄想だとまともに取り合おうとする人はいません。ところが、寝室でルイーズの死体が発見されたことで、事件は一気に急展開しはじめます。 最初の被害者であるルイーズの付き添いとして発掘現場に連れてこられた看護師エイミー・レザランの視点で語られる本作。それではポアロは今回はどこに?・・・というと、彼はちょうどオリエント急行の殺人事件を解決し凱旋する帰途にいました。ここでポアロがシリアからバグダッドを経由することを知ったメイトランド捜査の依頼で、ポワロは捜査に加わることになります。 このように、今回のポワロは鳴り物入りで捜査に加わることになったため、彼の傍らにはいつものヘイスティングスの姿はありません。その代わりを務めるのが、考古学者のライドナー博士から妻ルイーズの付き添いを依頼された看護師のエイミー・レザランその人です。事実、彼女は非常に優れた観察力を見せつけ、ポアロはレザランを腹心の友とし、彼女を「ヘイスティングス」と称するのです。 さて、彼女エイミー・レザランの視点による捜査記録として書かれた本作ですが、ここでのポアロの活躍は一見するとエイミー・レザランの優れた観察眼に隠れがちです。しかし今作のポアロは、人々に「ゴシップ」を奨励したり、容疑者のリストを巧みに絞り込むなど、技巧面で相変わらずいい仕事をしています。また、本作では中近東の遺跡発掘現場の様相を微に入り細を穿つ描写で、クリスティが考古学的発掘の生活についての深い理解を堪能できるのも一興でしょう。さらに、メインの殺人ミステリー以外にもいくつかのサイドストーリーが展開されるなど、本作は本筋以外に多数の見どころを備えた1冊とも言えそうです。
3投稿日: 2021.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原題 “Murder in Mesopotamia” ポアロ・シリーズ。 凄いトリックがあるわけでもないけど、普通に面白かった。 舞台はメソポタミアのテル・ヤリミア。遺跡調査団長レイドナー博士の妻ルイーズは死んだはずの先夫からの脅迫状を受け取っていて、そして、調査団の宿舎で殺害されてしまう。 語り手が事件関係者で、ルイーズのために呼ばれた看護婦レザランであるのが、新鮮。 ラヴィニー神父、とても胡散臭いと思っていたけど、ルイーズ殺害の犯人ではなかった。もっとも、ある犯罪に関わっていたが…。 レザランがルイーズのために呼ばれたのは、単に心のケアをする目的だと思っていたけれど、さらに看護婦としてのある種の技能を利用するために呼ばれていたとは! この作品、映像化して欲しいなぁ。
3投稿日: 2021.03.12
powered by ブクログ安定のクリスティー的なお話。安定的な面白さ。登場人物の1人から見た文章の形が面白かった。 人物像を被害者の読んでいた本の内容から推理するっていうのがあっ、なるほど。でした。あ、あかん…死亡フラグ立った。あっ死んだ…( ´△`)…あとはサラッとした終わり方が新鮮でした。
2投稿日: 2021.01.17
powered by ブクログ久しぶりの読書で久しぶりのポアロ。 「最後に意外な人物が犯人だと判明すること」が楽しみでぐんぐん読み進めた。ポアロが登場してからが楽しすぎる。 メソポタミヤの殺人というタイトルではあるけど欧米人の間で起こった事件だし、主な舞台が建物内なので、異国情緒があふれる…という感じではない。
1投稿日: 2020.12.24
powered by ブクログバグダッドを旅していた看護婦レザランは、イラクの遺跡発掘現場を指揮する考古学者レイドナー博士のたっての希望により、死んだ前夫からの殺害予告に怯える魅惑的な夫人ルイーズ・レイドナーの世話を引き受けます。他人行儀すぎる雰囲気と奇妙な緊張感の漂う遺跡調査隊のメンバーたち。そして調査隊メンバー以外は加害者となりえない調査団宿舎内という限定された空間において、ついに殺人事件が発生します。解決に向けて召喚されたのは、偶然付近を旅していた名探偵ポワロ。今回はミス・レザランをワトスン役に迎えて事件に挑みます。 ところで本作は英国による間接統治下の1930年代のイラクを舞台にしているものの、政治や歴史にまつわる描写はなく、地域性もほぼ感じさせません。基本的に遺跡調査により財宝発掘が可能な場として背景に選ばれているに過ぎず、仮にアフリカやインドを舞台にしていたところで物語としては支障なく成立するでしょう。そのためタイトルから紀行文的な異国情緒も味わえるのではないかと期待したのであれば、その点が満たされる作品ではないことは挙げておきます。 また、通読したうえでルイーズと、ある人物との関係性に無理を感じる部分もあるのですが、いずれにせよ本作が安心して楽しめるクリスティのミステリ作品のひとつであることには変わりありません。 作品の本筋とは全く関わりがありませんが、レザランが最後まで独身であることに何か意味があるのか、少し気にかかりました。
9投稿日: 2020.10.28
