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〈仏教3.0〉を哲学する バージョンII
〈仏教3.0〉を哲学する バージョンII
永井均、藤田一照、山下良道/春秋社
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総合評価

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    藤田一照、山下良道 両禅師と哲学者 永井均氏による鼎談の第二弾。 前著では理解が追いつかなかった慈悲について本著で腹落ちできた。 ありようの私を認識した時に、何故アプリオリに慈悲が生まれ得るのかと疑問だったが、生まれるのではなく、慈悲に欠けた世界認識からの覚醒であると考えると腑に落ちる。 要はマイナスが消えたので慈悲というプラスが生じたように感じる、という認識。

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    投稿日: 2021.01.15
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    バージョン1よりも、 御三方のチームプレイの良さが感じられ、 スリリングで、 わかりやすい 是非とも、3・0的修行論も読みたい

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    投稿日: 2020.08.19
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    メソッドのはっきりしない従来の日本の仏教「仏教1.0」、メソッドははっきりしているがテクニックとスキルに走るテーラワーダ仏教「仏教2.0」、これらを超えた〈仏教3.0〉。 二人の仏教僧と哲学者の鼎談第二弾。 哲学者を交えることで、より深いところまで議論が進みます。 「仏教1.0」ー地下に水があると言っていただけ。 「仏教2.0」ー井戸を掘ることはしても、水のないところを掘っている。 「仏教3.0」-井戸を掘るときに水脈を探る。 この例えは、すごく分かりやすいです。 二〇一六年当時、マスコミなどに取り上げられていたマインドフルネスは、「仏教に起源を持ちながら、そこから宗教的要素を取り除いて、脳科学などによって効果が証明されたもの」と紹介されていました。効果のエビデンスとして脳の断面図などが添付されて。「宗教的要素」を取り除くことが、ビジネスや教育の現場で受け容れられるために必要な措置だと十分承知していましたが、これではマインドフルネスの急所の部分が毀損されるのでは、という強い憂慮の思いを抱いていたのを覚えています。 あれからわずか数年で、時代は大きく変わりました。マインドフルネスを仕事の効率化の手段と見なすことに強い警戒心を持つことがいまでは支配的になっています。そして私が希望的に予見した「宗教としてのマインドフルネス」は、今ではもはや注意を引くための表現ではな く、マインドフルネスの本質を素直に表すものになりつつあります。仕事の効率化を求める人達は、早くも次の流行を追いかけ始めているようなので、いまこそじっくりとマインドフルネスの本来の意味を深めてゆける時代になりました。 ー 286~287ページ

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    投稿日: 2020.04.14