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powered by ブクログ命がけのシーンから始まり、一体何が起きたのかと思わせる設定から始まる。物語に登場するカウンセラーや神父の性犯罪の解説を通じて筆者の訴えが伝わって来る。
0投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ妻と離婚し、酒に溺れ飲酒運転で下半身の自由を失ったフィン(作者と同じ名前)が心機一転向かったのがニュージーランド最南端の町 フィンはその町のさらに南の人里離れたコテージを購入 しかしフィンが購入する以前にコテージに住んでいたコッター家の娘アリスが26年前に失踪していた それを知ったフィンは事件に関わっていると思われるゾイル家を調べ始めるが… 冒頭、いきなりフィンは絶体絶命… 車椅子に乗ったフィンは崖で車椅子ごと巨石にはさまれ宙ぶらりん… どうした? なぜ? 助かるのか? そんなことを気にかけながら、フィンがそれに至った出来事の道筋をたどっていくようにページを捲っていく そして明かされた事実に… おもしろかった! 前回読んだ『壊れた世界で彼は』 より登場人物のキャラが立っていてのめり込めた 何よりミステリーとしてのおもしろさはもちろん、主人公フィンの成長、ニュージーランドの歴史のそれぞれが楽しめた作品 猟奇的な内容もあるので苦手な人は要注意だが、フィンの脇を固める登場人物たちに救われる 特に陽気なフィンのマーダーボールの友人のタイやその娘ミヒの存在が良い それにしても… 常に繁栄の裏には悲しい歴史があるものだ… 人間の欲の餌食 今日もまたおかしな夢をみてしまうのか…(笑)
3投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログ3.8 クライマックス(車イスの主人公が崖で宙吊り)から始まる、ニュージーランドの作家の小説。 26年前の少女失踪事件を調べるうちに隣家の三兄弟が怪しいのでは?となり… なかなか面白かったです! 三兄弟の容姿には、なぜかあのフリッツ・ホンカを思い出してしまいました…。 ラストのどんでん返しは、けっこう驚きます。
0投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログ主人公は事故で下半身不随となり車椅子生活だが、ただいまニュージーランド最南端の崖から逆さ吊り状態で大ピンチです…というシーンから始まるミステリ。 近隣から避けられている札付きの悪者三兄弟に主人公は危害を加えられるが…解決編を読んでもいまいちピンとこないところがあり、真犯人の動機や意図も理解しにくく、なんだか突飛な小説だったなあという印象。
0投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログニュージーランド発ミステリー。 冒頭スリリングな状況(主人公が犯人?と揉み合いになり崖から転落の危機一髪)に期待が膨らんだものの、 中盤中弛みし、後半スピード感減速、 意外な犯人にも今一つ説得力がなく、 中途半端な気持ちで読了。 人生に絶望した主人公がたどり着いた場所で その土地の人々と関わったり セラピストと問答を繰り返すうちに希望を見出していく様はほのぼのとした雰囲気ですごく良かったけれど、いかんせんこの主人公にそこまでの魅力を感じられず。 逆に周囲の人たちのキャラクターが良すぎて 主人公が霞むという、不思議な作品だった。
22投稿日: 2024.12.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトル「死んだレモン(Dead Lemons)」は人生の落伍者の意味。レモンには俗語で「欠陥品」や「騙す」の意味があるそう。レモンなどの柑橘類が好きなのに、なんてひどい言いぐさだ!←関係ない!人生の落伍者が人生を立て直すおはなし。ベティのセラピーは私にも必要。今へ至る因果である過去とまさに今現在が交互に書かれていて、緊迫感がある。悪の根源は意外な人物。
2投稿日: 2024.06.03
powered by ブクログ初フィン。タイトルに惹かれ、手に取った本作。ミステリィよりサスペンス要素強め…かな。もう考えてもゾイル兄弟としか思えないのに、なかなか尻尾を掴ませない。読んでいてとてももどかしい——。が、頑固もののフィンとリヴァトンに住む周りのキャラクタたち(厳しいセラピストのベティ、強引だが友達想いのタイ、そのいとこのパトリシア…など)がそれを補って余りあるくらい魅力的だ。作者が心理カウンセラーだからか、人生に示唆を与えてくれる言葉がいくつもあったように感じる。期待値は上回らなかったが、決してつまらなくはない。星三つ半。
6投稿日: 2024.04.22
powered by ブクログ事故で下半身不随になった主人公、フィンが自身かま購入したコテージで起きた未解決事件に挑む作品。犯人の目星はついてるのに決定的な証拠を掴めず未解決となった事件に意外な結末が待っており、すっかり騙されてしまった。ニュージーランドの温かな人たちの雰囲気がよく、こういったとこで生活するのもいいなぁと思った。
0投稿日: 2024.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・あらすじ 飲酒運転事故により半身不随、アル中、離婚となり人生に絶望した主人公はNZの最南端の街へ引っ越す。 購入した古いコテージでは26年前に子供の未解決失踪事件が起こっていた。 ・感想 容疑者一家のゾイル家から命を狙われたり、NZの人と関わることで癒されたり、新しくスポーツを始めたりカウンセリングを受けることで己の所在や過去の自分を振り返って人生の再起をはかったりしつつ事件解決のために奔走したり… 盛り沢山すぎて正直どれも中途半端だったような…
1投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
珍しきかな、ニュージーランド発ミステリ。 ナイオ・マーシュ賞新人賞受賞作とのこと。 幼い頃を南アフリカで過ごし、若くして成功した主人公のフィン・ベル。 35歳を過ぎた頃から、午前3時になると目覚めてしまう不眠に悩まされ、酒に溺れる。 妻との別れを迎えた矢先、交通事故に遭い下半身麻痺の障がいを負ってしまう。 事故後のリハビリ、セラピーを経て、まだ明確な意志は形作られないものの、酒を断ち、事業を売却し、”南の南、ニュージーランドの果ての果て”リヴァトンのコテージを購入し人生のリスタートを切ろうと移り住んできた。 そんなベルが冒頭、車椅子と共に崖で宙吊りになり、目前に迫った死を嘆くシーンに始まる。 車椅子ラグビー(マーダーボール)にも出会い、人生に希望を感じ始めていたのに。 なぜこんなことになってしまったのか。 全ては隣人のゾイル家に関わってしまったせいだ。。。 ベルがこの地に身を置くことになった6ヵ月前のパートと現在のパート。 次第に過去が現在に追いついてくる形式の物語。 原題「Dead Lemons(死んだレモン)」とは人生の落伍者の意とのこと。 ベルはリヴァトンの地で出会ったセラピストのベティから「あなたは人生の落伍者かしら?(障がいに甘んじ、人の助けに頼りながら苦しみに耐え抜く人生を歩むのか)」と些かキツい投げかけをされ、今一度自立を図るべく自己に向き合っていく。 序盤の掴みこそ良かったものの、ミステリ的な側面としては、隣人がかつての凄惨な事件の関わっていたのではと疑い、過去をほじくり返す内に自分の身にも様々な脅しや危険が迫るが、それにも屈せず真相に突き進む、というよくある話。 車椅子利用の主人公が特徴と言えば特徴だが、解説でも言及されていたリンカーン・ライムという絶大なる先例があり、二番煎じ感が。 また、著者はかつて法心理学の専門職に就いていたようで、時折プロファイリングめいた深層心理の分析と、濃い洞察、示唆が語られる場面がある。 これが肌に合う人はまた違う味わいがあったとは思うが、これもまた自分的には内的な難しい感情をこむずかしい理屈で説明されるのはあまり好きではなく、なんかちょっと違うかもとマイナス要素。 解説の受け売りだが、世界的に有名なニュージーランドのミステリ作家と言えば本書が受賞した賞の冠ともなっているナイオ・マーシュくらいしかいなかった(不勉強ながら存じ上げませんでした)が、このフィン・ベルが俄然注目株とのこと。 そうかそうか、国内外産問わず良質なミステリが色々と楽しめる環境にある日本にいて自分は幸せだなと思ったが、はて、そう言われてみると海外でも人気のある世界的な現役日本ミステリ作家って?と。 そもそも、翻訳されて読まれることってあるのだろうか? 海外ミステリに傾倒しぎみの自分が言うのもなんだが、もったいないなぁ。 けっこう面白い作品沢山あるけどなぁ、と全然違う方向に思考が飛んで行ってしまった。
40投稿日: 2023.09.03
powered by ブクログ死んだレモンとは、人生の落伍者のこと。 カウンセラーに「あなたは死んだレモンか」と 聞かれたフィンは返事ができなかった。 妻と離婚し、事故で半身不随になり アル中克服の修行中。 半ば死ぬ気でニュージーランドの片田舎の コテージを買って移り住んできた。 ところが、このコテージの隣人兄弟がいわくつき。 前のオーナーの娘が誘拐・殺害された事件は 街の誰もが彼らの犯行だと思っているが まったく証拠がないので逮捕できずにいた。 隣人に怯えて暮らすことに耐えられないフィンが なんとか事件の謎を解こうと動き始めて ついには自分の命まで狙われてしまう! くそ〜、犯人わかってるのになぁ〜と やきもきしながら読み進めると よそ者だから「あること」に気がついた! 伏線ちゃんとあったな…。 車椅子ラクビーの話題もおもしろかったわ。
0投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログ車椅子生活の主人公の、ニュージーランドの南端での緊迫したシーンから物語がスタートする。 筆者はカウンセリング専門職が前職ということで、犯罪者の言動や行動に反映されている内面が細やかに描写されていて、怖かった。 地名や人物名に慣れず読むのが大変だったが、サスペンスとしての出来も高く暇なシーンはない。 それでいて、終盤の終盤にどんでん返しもある。 また、自分に絶望していたり、この先どうしていいかわからない、そんな状態の時に読むと、希望が見えるような一面も持ち合わせている作品でもありました。 学びとは苦痛であるという言葉は、しっくりきました。
2投稿日: 2023.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ニュージーランド南島が舞台のミステリー 下半身麻痺で車椅子生活の主人公 引っ越し先の隣人は邪悪な三兄弟 過去の行方不明事件2件が未解決 冒頭はいきなり三兄弟のうちの1人との対決 合間合間で過去の経緯が挟まる構成 最後の方の展開にはちょっと違和感 猫好きの人にはオススメしづらい
0投稿日: 2023.06.04
powered by ブクログ事故で車いすとなり人生に倦んでいたフィン。ニュージーランドの南の果てに越して新しい生活を送ることになった彼が出会った隣の不穏な三兄弟には、26年前の事件の疑惑が付きまとっていた。その事件に首を突っ込むうちにさまざまな危機がフィンに降りかかり、やがてとんでもないことに……! サスペンス感溢れるミステリです。 冒頭からとんでもない。なんと主人公が崖から宙づりになっているという絶体絶命という状態です。なぜこんなことになってしまったのか、そしてフィンはどうなってしまうのか。ハラハラドキドキの展開でぐいぐい読ませられます。ゾイル三兄弟の不気味さもすさまじくって、なかなかに恐ろしさも感じさせられました。 ちなみに「死んだレモン」とは「人生の落伍者」。さまざまな苦痛を抱え、生きる意味を見失ったかに思えたとしても、いったいどのように生きるのが正解なのか。これは読者に対しても問いかけられることなのかもしれません。
0投稿日: 2023.01.22
powered by ブクログレビューはこちら↓ http://blog.livedoor.jp/bunkoya/archives/52604166.html
0投稿日: 2022.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルからは全くなんの小説か想像もつかず。読んでみてびっくり、これはオモロい! いわゆる勝ち組な人生の成功を得つつも、心に空虚さを覚え、ウツ的に空虚になった挙句、妻に逃げられ、交通事故で下肢を麻痺する大けがを負った主人公。 彼の人生を取り返す再生の物語と、ニュージーランド最南端の小さな町リヴァトンに隠された秘密を暴く物語、さらにはそこにどんでん返しのミステリーまで伴い、やや詰め込みすぎかとも思いきや、最後見事な着地を決める巧みさ。 小説の構成も見事で、現在パートと過去パートを交互に織りなすパターンは良くあるが、マンネリ臭は一切なく、王道のパターンの利点を存分に生かして楽しませてくれる。 これがデビュー作とは恐れ入る、次作以降も翻訳されるだろうか?是非追いかけたい作家がまた一人増えてしまった。
0投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログなぜ最近のミステリの被害者は少女や幼女が多いのか… 惨たらしい犯罪に胸が悪くなる。 あと、幾つかのキーワードが陰謀論によく出てくるものなのも気になった。 気のいい住民との交流や、「落伍者」からの回復の過程などの気持ちの良い部分もあるが、全体的にモヤモヤしてしまう小説だった。
0投稿日: 2022.06.04
powered by ブクログ車椅子なのになんてタフなのでしょう。 のっけから崖っぷちな状況からの展開。引き込まれました。ベティとのセラピーも心に響く。
0投稿日: 2022.01.22
powered by ブクログのっけから車椅子の主人公はピンチに陥っており、すでに犯人と思われる敵に狙われている。回想と現在が交互に語られるうちに、事件の詳細が分かってくるというストーリー。タイトルの「死んだレモン」とは「人生の落伍者」という意味らしい。その一歩手前でふんばる主人公は、結構大変な目にあってもしぶとく生き残る。まるでホラーな犯人たちとは対象的に、主人公の周りは温かく優しい人たちに見守られている。この人たちが巻き込まれませんようにと思いながら読んだ。最後すっきり決着できて良かった。 舞台はニュージーランド。羊が人口より多い国など牧歌的なイメージしかなかったが、入植者、捕鯨、ゴールドラッシュ等、どんな国にも黒い歴史があることを思い知らされる。
3投稿日: 2022.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ニュージーランドが舞台のミステリー。事故で下半身の自由を失った主人公が、26年前の未解決事件を調べ始めると命を狙われることに…。現在パートと過去パートが交互に出てくる構成だった。面白かったが、思っていたより殺される場面が多かったのでその点についてはあまり好みではなかった。
0投稿日: 2021.05.18
powered by ブクログ始まりは面白かったんだけどなぁ… 語りが多すぎる、 表現が遠回しすぎる、 展開が唐突に感じる、 訳がよくないのかとも思ったけど 確かめる術なし。 一緒に謎解きをしていくような面白さはなかった。 突然、主人公の閃きで全ての謎がとけて 最後に語り尽くして終了、と感じた。 登場人物への感情移入もできず。 フィンが人生に行き詰まった苦悩も そこから抜け出すための回復も 心の動きがなかなか追えなかった。 パトリシアとの展開も急すぎるし… ニュージーランドに興味があったので 手に取ってみたけれども やっと読み終われた… 最後まで読めた、やっと終わった〜 次の本やっと読めるわ〜! と言う哀しい読後感でした。
2投稿日: 2021.02.10
powered by ブクログ翻訳大賞HPの連載で複数の評者が今月のベスト(もしくは次点)に挙げたりしてたので期待高かったニュージーランドの新人作家。ネットで作品を発表しているらしいけど、プロの編集者がついていないことの自由さと残念さを感じた。いろんな葛藤を抱えて車椅子生活になった主人公フィンにとってセラピーは大切なんだろうけど、結構な分量を割いた割には事件解決や今後のフィンの人生とのつながりは見えなかった。このあたりプロの編集者が付いてればもっと刈り込んでシャープな作品になったのでは。 最後に全ての謎が独白によって明かされる、という二時間ドラマ的なオチの付け方は、この前読んだ「作家の秘められた生活」と同様。続けて読まされると、やっぱりボッシュシリーズとかの質の高い物語展開とか「天才的」と思えるね。3.2
1投稿日: 2021.02.03
powered by ブクログ冒頭から主人公が大ピンチ!で引き込まれ、一気読み。 ただのミステリーではなく、哲学や心理学、自己啓発本としても面白いかもしれない。 Dead Lemons=人生の落伍者という意味だそうで、今まで出会った事のない新しい物語だと思った。
2投稿日: 2021.01.28
powered by ブクログゾイル三兄弟が不気味だが全体が明るいトーンで展開していく。フィンはいったい何回絶対絶命になるのだ。ロバート・レス神父のプロファイリングが披露されたが、ロバート・レスラーを意識してのこととか。神父が主役となる第二作も早く読みたい。 #NZ南島リヴァトン
0投稿日: 2021.01.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下は海、崖の途中で宙吊りって、『その女アレックス』の宙吊りの檻とどっちが恐ろしいやろかと震える。そんな絶体絶命の状況から始まります。 町の中心から外れた最果ての地で、明らかに怪しい三人兄弟の隣家に住むことになった主人公は車椅子、バツ1、元アル中。ひたすら暗いサスペンス劇になりそうなところ、彼の周囲に集まるのがユーモアに溢れた善人ばかりで救われます。 謎解きではなくて三人兄弟が罪を犯した理由を追求する物語だと思ったら、あらら、やっぱりそれだけじゃなかったのか。自費出版の翻訳とは驚き。ついでに、双子の出生率はベナンが世界でトップクラスという豆知識も(笑)。 映像化するとしたら、ちょっと年齢がちがうかもしれませんが、フィンにエドワード・ノートン、タイにドウェイン・ジョンソンというのはどうでしょう。温水のトゥイにはエディ・マーサンとか。三兄弟が悩むところ。少なくともショーンは男前じゃないと。
0投稿日: 2021.01.13
powered by ブクログ冒頭の場面から一気に引き込まれる。そこから物語は前後しながら進むのだけれど町に住む三兄弟の不気味さと主人公フィンに向ける悪意。その全てが伏線となっていて後半にいくにつれ謎解き小説のような趣も出てくる。事件の背後にあるものや関わった人物たち。そういったものが徐々に意外性をもってくる。今作の前日譚もあるらしいのでぜひ発売してほしい。
0投稿日: 2020.12.23
powered by ブクログ冒頭で、車椅子に固定されたまま、崖に逆さ吊りという絶体絶命のピンチに立たされた主人公フィン。さらにピンチに襲われる現在パートと、殺人の疑いのある隣人、ゾイル兄弟からと思われる不気味な数々の事件の謎を追う過去パートが交互に提示される。まぁゾイル兄弟の不気味なこと!こんな隣人だと引っ越すしかないでしょ!てくらい不気味だった。からこその面白さ。たくさん大怪我は負ったものの、よく生きてたね。不死身か。アル中、離婚、事故による半身不随と苦悩続きのフィンが、町人との交流、ある女性との恋と、生まれ変わっていく再生の物語でもある所が良かった。
0投稿日: 2020.12.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
NZの趨勢と移民問題 死んだレモン(人生の落伍者となったものへのセラピー 精神科医との対話 車いす生活者の苦労とマーダーボール 閉鎖的な地方都市のしがらみ、慣習、社会性 など様々な観点からこの作品は読み取れます ただミステリーとしてはゾイル家が真犯人ではないと 途中で気づくというか 辻褄が合わなくなるので そこからが消化不良 ミステリーとしては今一つ、、、 ミステリー以外の前述のポイントは面白かったので 評価が難しい
0投稿日: 2020.11.20
powered by ブクログ車椅子生活をしているフィン・ベル、隣に住む極悪のゾイル兄弟の一人に殺されかけ、崖で逆さ吊りになるというピンチに→5ヶ月前に遡り、なぜニュージーランドの最果ての町にやって来たのかや、町の人達との触れ合いを描き、そして過去の失踪事件の謎を解く。 謎解き以外の寄り道がかなり多いのでやや長く感じるとの、解かれた謎にそれほどのショックを感じられなかった。 しかし、フィンがセラピストと交わす会話などディテールはなかなか好み。 ・物事に必ず理由があると考えないこと。理屈がわかれば思いどおりになると考えるから、人は理由を探そうとする。だけど、人生の取るに足りない、悲しいなぜを拾い集めたって、何も変わらない。 ・周囲の環境は変えられなくても、向き合い方は自分で変えられる。 作者は刑務所でカウンセリングをやっていたそうだから、こんな言葉が披露出来るのだろうか。
1投稿日: 2020.11.02
powered by ブクログ島国ニュージーランドのミステリーが読めるとは。グローバル社会の恩恵を実感します。日本のミステリーがニュージーランドで読まれることがあるかなあ。 風景描写が具体的なので、荒涼として寒々しいリヴァトンの風景がイメージできました。ニュージーランドの歴史の説明も実に詳しく、知らなかったことばかり。一冊で二種類の本を読んでいるかのような錯覚に陥ります。やり直そうとするフィンを囲む地元の人々の温かさが沁みますね。タイの接し方が素敵で、こんな風にしたい!と思わされました。 事件の方は誉田哲也作品かと思うくらいの酷さだし、冒頭はヒッチコックの映画のよう。けれど、前述のようなサブストーリーの中に埋もれてしまって、あっけない終わり方では?と思ってしまいました。とはいえ、様々な国の風景を思い浮かべながら好きなミステリーに没頭できる幸せを噛み締めました。
0投稿日: 2020.10.11
powered by ブクログ事件を遡って描かれていく。最初が衝撃的だったからその後の展開がまどろっこく感じた。主人公の飄々とした性格や語られる街の歴史の描写も多すぎたように感じた。私がイラッチなのかな?
2投稿日: 2020.10.06
powered by ブクログニュージーランド南島の最南端「リヴァトン」が舞台のミステリー NZも大好きな国の一つだが、「リヴァトン」なんて初めて聞く 早速Googleアースで検索 うーん田舎(笑) リヴァトンはかつて捕鯨とゴールドラッシュの二度の好景気に湧いた街 どちらも採りまくったらどうなるか… それが今のリヴァトン その中でも街から離れた海沿いのフィヨルド地域の「最果ての密猟小屋」と呼ばれる古いコテージを手に入れ新生活を始める主人公 訳あり感満載 彼の名前はフィン・ベル 著者と同姓同名だ その意味深な理由は、実はトホホな内容だが、お陰で著者の名前をバッチリ覚えることが出来た この作品は著者フィン・ベルの初出版とのこと 元々は、電子媒体の自費出版市場で活躍する作家であり、南アフリカ共和国出身であり、法心理学の専門家 また主人公と同様に(経緯は逆だが)、ニュージーランドへ移住する そんな著者の体験も作品にふんだんに折り込まれている 主人公フィンは、ビジネスの成功者だったものの、気づいたら不眠に悩まされ、アルコールに依存し、離婚し、飲酒運転の末、下半身の自由を奪われ車椅子の生活を余儀なくさせられる そんな彼が新生活に選んだのが、最南端のリヴァトンのコテージだ リヴァトンでの新しい生活は、まず銃を手に入れることからスタートする 何のためか… 残念ながらまだ再起できていない自分のためであった しかしここでたくさんの素敵な出会いがある (日頃カタカナの名前がちっとも頭に入らないのだが、登場人物たちがとても個性的で、良い意味でアクが強くすぐ覚えることができた) 人だけじゃない 「マーダーボール」という車椅子ラグビー(ネーミングからわかると思うが、車椅子同士が激しくぶつかり合うまさに殺人球技である) 仲良くなった友人タイの勧めで始めるも、すっかり夢中になる その喜びがこちらにも伝わり、心からフィンを応援したくなる 頭を空っぽにして身体を動かすのは、健全な精神状態の第一歩だ! セラピスト、友人、新しい女性… 人間関係にも恵まれ、フィンの人生が変わっていく それと同時に巻き込まれていく事件 リヴァトンの街が成立する前から一族が住んで居たという隣人の不気味なゾイル家三兄弟、そしてコテージの元の持主の殺害 2つの時間軸が進行し、過去と現在が最後一つにまとまり、事件が解決する ドキドキ・ハラハラバージョンと、じっくり謎解きミステリーバージョンの2つを楽しめるようになっている ミステリーとしてはもちろんだが、フィンの人生の物語でもあり、ニュージーランドの歴史物語でもある ラダニテと呼ばれたユダヤ商人、人身売買、移民、マオリ族… NYの重厚な歴史を窺い知ることができる そんな三方面から楽しむことができ、満足度はなかなか フィン人生設定が重いかな?と思ったものの、リヴァトンの陽気な人達と、フィンの立ち直りの早さに爽快感を覚える 一方ゾイル家の不気味さ、生業のエグさ、事件の結末の不快感など、胸クソの悪さは結構あるものの、何故か最後の最後はカラッと乾く リヴァトンを知らないが、重い歴史がありながら、2回の好景気が過ぎ去り、ひっそりとした街になった今、そこにあることだけに満足し、明るくその土地で生きる人たちの姿を反映しているのではないか… そんな清々しい感じが悪くない フィンとリヴァトンの人達に最後は救われる…そんな小説 しっかり楽しむことができた
27投稿日: 2020.09.22
powered by ブクログ面白かった。ネタバレしたら意味ないからなにも言えないけど、面白かった。 ただ、Dead Lemons は落伍者ってことなんだし、タイトルを直訳してつけるのは、????という感じ。 まぁ『死んだレモン』なら、言葉のインパクトはあるし、なにそれどういうこと?って手にとりやすいから敢えての直訳なのかな。
0投稿日: 2020.09.13
powered by ブクログ車いす生活者のフィンが越してきたニュージーランド最南端の町。そこでは26年前に少女失踪事件が起きていた。事件から6週間後、隣家のゾイル家の土地から彼女の骨の一部が発見された。住人たちは逮捕されたが、遺体が見つからず釈放され未解決となった。事件とゾイル家の関わりは明らかなのに証拠がない場合、どうすればいいのか? ゾイル家の不気味な三兄弟を調べ始めるフィン。だが彼らに命を狙われ……。 つかみはOK。カウンセリングの内容が、物語以上に興味深い。
3投稿日: 2020.09.06
powered by ブクログ七月の目玉となった作品。個性がいくつもある。一つにはニュージーランド発ミステリー。作者は、法心理学者としての本業の傍ら、小説は電子書籍でしか契約しないという欲のない姿勢を貫いているが、この通り、内容が素晴らしいため、作者の意に反して紙のメディアでも世界中に翻訳され、売れっ子となりつつある。 ページを開いた途端、絶体絶命の窮地にある主人公の現在が描写される。いきなりの海岸の崖に車いすごと足が岩に引っかかって宙ぶらりん。ぼくはこの作品の前に、クレア・マッキントッシュの『その手を離すのは、私』という本を読んでいて、その最終シーンが海辺の崖の上での意味深なシーンだった。まるでその続きみたいに始まるのだが、場所は『その手を離すのは、私』のウェールズの崖ではなく、遠く離れた南半球、ニュージーランドは南東のしかも南の外れにあるリヴァトン。面白過ぎて、グーグルマップで場所を探す作業からぼくの読書は始まる。凄い! 南の果てで南極に一番近い海岸線。凄い! それも崖の上で宙ぶらり状態。しかも車いす利用者なのか。凄い。描写は六か月前の過去に、私ことフィン・ベル(そう著者と主人公が同名である)が銃と、人の頭を吹き飛ばせるホローポイント弾を買い込むシーンから始まる。その後、気になり過ぎる現在と、過去とを行き来しつつ物語は進んでゆく。 主人公は南アフリカ出身でニュージーランドに流れ着いた「人生の落後者」(=原題のDead Lemons)であり、妻に去られ、酔いどれてトラックに突っ込んで両足とその感覚を失ってしまった車いす生活者。『楽園の世捨て人』というカナリア諸島に行き着いた中年男が正義を通して自分を撮り戻す作品があったが、そちらが悲壮で真面目な小説だったのに比べると、こちらの作品は同じような絶望的設定なのに、何故か明るいのだ。脇役たちの明るさ、軽さ、人の好さ、等々が主人公を助けると同時に、読者をも笑いや優しさに満ちた時間へと掬い上げてくれる。主人公の独り語りも、悲壮感というより破れかぶれな決意感のようなものがすっと通っていてなかなか宜しい。 作家の持ち分であるサイコセラピーの部分は、優しく厳しく熱いおばはんセラピストによって、すごく専門的な知識を駆使して語られてゆく。この辺の知識豊富な部分と、ニュージーランドに流れ着いた者たちの歴史を紐解く部分も凄まじい。 捕鯨やら砂金やらに群がった無法者たちの300年前の姿がロマンチックであると同時にワイルドで、その舞台となったこのリヴァトンの辺りが、何ともきな臭い隣人三兄弟の薄ら寒いような悪の怖さを醸し出し、主人公の緊張感を行間から滲ませ続ける。過去に起こった少女とその父の連続行方不明事件を調査するにつれ、緊張は高まる。 主人公が車を飛ばして相談に駆け付ける元刑事ボブ・レスの犯罪心理分析の語りのシーンもおそらく作者ならではの専門知識が活躍する。怖い隣人のこと。行方不明事件のこと。主人公自身が脅しや恐怖に曝される緊張状態の中で、世界の果ての海岸線に接した小さな町が、事件の再びの捜査に湧き立つ。 そして最後に現在に戻る。二転三転。驚きの結末。全体を包む現在時間の緊張感と、じっくり語りゆっくり進み、時々恐怖、という過去時間がついに集約する大団円。見事な構成。見事な読ませ感。ミステリの要素をいろいろと重ね合わせてホチキスで止めたような結末。読み始めたら最終シーンまで収まりのつかないこの一冊に、是非とも翻弄されて頂きたい。 しかし、これがこの作者、小説デビューだって? うーむ、俄かに信じ難いのだ。次が楽しみである。
3投稿日: 2020.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人口より羊が多いということをまず思い浮かべてしまうニュージーランドの意外な一面を知ることになった。ダークニュージーランド。。 脇役のセラピストと元刑事の神父が面白い、と思ったら、2作目は若かりし日のこの神父が主人公だそう。読んでみたい。 ネコチャンが酷い目に合うことや、鯨の話しなど、残酷さの許容範囲が広いお国柄なのかな、と。 『ペインスケール』の続きも読みたいのですが。
0投稿日: 2020.08.22
powered by ブクログ面白いんだろうなあとは思う。 最初からワクワクしながら読んだ。 でも只今ストップ中。 なんていうか、人を殺してもへえとしか思わないのに、生きた母クジラの脂肪を徐々に剥ぐ(隣に子クジラ付き)とか、子猫くぎ打ちとかのシーンが出てきてストップ中
0投稿日: 2020.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
※ゲラ版先読み企画の感想を転記 ミステリというよりスリラーに近い内容で、残虐なシーンも出てくるので、読む人を選ぶ小説かもしれません…。 全体的に重苦しく、過去の事件の真相に迫っていくワクワク感は少ないです。主人公はネガティブな性格だし、最後まで読んでも爽快感はあまりありません。個人的には苦手な部類ですが、そういうのが好きな人にははまるのではないでしょうか。 一章が非常に短くまとめられているため読み進めやすかったです。反面、リーダビリティはそれほど良いとも言えず、何度読んでも理解しづらい文章がいくつもありました。特にカウンセラーのベティとの会話は漠然として捉えどころがないので尚更でした。 通常は否定文で終わる接続詞なのに肯定文で終わる、といったような文章のクセの強さは原文のせいなのか翻訳のせいなのか気になるところです。 現在と過去を行き来しながら少しずつ事件の全貌があきらかになっていくのですが、過去の語りが現在に追いついたときにクライマックスを迎えるのかと思いきや、途中から過去ばかりになり、現在に追いついても今ひとつ盛り上がらないまま真相はすべて事後に説明、というのはもったいないなと思いました。第二の真相についても「そうだったのか!」という驚きにはいたらず…。 ニュージーランドが舞台ということで、欧米との違いも楽しみの一つでした。何かが大きく違うわけではありませんが、しいて言えば人生におけるモチベーションが違うような気がしました。 タイを筆頭にいいキャラクターが揃っているので、もう少し掘り下げてほしかったです。マーダーボールも冒頭から出てきたわりにはプレイシーンがほとんどなかったのが残念です。タイがフィンに車椅子を作ってあげるシーンなんかがあってもよかったなと思いました。 個人的に印象に残っているのは、141ページの後半の下記。 「相手を悪人とみなせば、悪に立ち向かう自分は正義の味方。わかりやすく、単純なとらえ方だ。自分自身がどうあろうと関係ない、敵と立ち向かうだけでいいのだ。(中略)憎きドイツ兵が、あんなひどいやつらでよかった。あいつらが善人だったら、自分たちがやったことを悔やんで生きていかなければならないからな」 そんなに単純ではないから、生きるのは大変なんだよね、としみじみ思ったシーンです。
3投稿日: 2020.08.17
powered by ブクログ『1ページ目から主人公が絶対絶命!』 などと帯に書かれたら、すれっからした読み手ほど鼻で笑うだろう。 「うそうそ。絶対にウソ」 「どうせ売らんかなの煽り文句だから」 まあこちらの試し読みをご覧頂きたい。 https://viewer-trial.bookwalker.jp/03/8/viewer.html?cid=8d8a1837-78f0-4b5d-b8b1-e5ec4f106d4c&cty= 「わあ、びっくり、本当だ!」 と、あなたも納得なさるだろう。 ご覧の通り、話は、現在パートと過去パートの二つにわかれている。 これが交互に語られるのだが、現在は絶対絶命、過去はどん底、別種の緊張を次々に強いられて、どっちを読んでもくつろげないのだ。 ここで休もう! と本を閉じて就寝すれば、夢の中までなにかがやってくる。 読み終えて、大きく息を吐いたら、ようやく肩が楽になった。 主人公は、フィン・ベル、37歳。 離婚して、アル中で、車椅子生活になって、一人きりニュージーランド南島の最南端――南も南、ニュージーランドの果ての果て、リヴァトンの街にやってきた。 リヴァトンは小さな町である。 個人情報は町中に筒抜けだ。 そんな中で、町の住人とのつきあいが始まるのだが、幸いなことに、彼らが好い人達なのだ。口が悪かったとしても、実は思いやりがあって、ちょっとおせっかいで、手助けを厭わない、気持ちのよい人たちである。 どこかに犯人はいるのだが。 そしてまた、フィンも魅力的な人物である。 じめじめぐずぐずいじけていたとしても、無理もない状況にいるが、あまりそういうところがない。 自分はひどかった、悪かったなどと、沈むことはあっても、どこかからりとして、ふっきれたユーモアがあって、彼の心情は読んでいて楽しいのだ。 自然と応援もしたくなる。 かなりの事件が迫るのだから。 作者フィン・ベルは南アフリカ生まれ、ニュージーランド在住である。 よそから来た人だからか、ニュージーランドの魅力を伝えるのに長けている。 マオリ、ラグビー、食、歴史・・・・・・ それらがよい塩梅にさりげなく挟まれるので、ニュージーランドについて興味をもってしまう。 「南の南」と聞くと、つい暑いと思ってしまうが、いや違う、ニュージーランドは南半球である。 舞台リヴァトンは南緯46度余り。 単純に日本に置き換えてみると、北緯45度余りの稚内を越えて樺太になる。 なるほど夜は特に冷えるだろう。 そして、6月は夏ではなく冬で、1月は夏の始めだ。 緊張に継ぐ緊張に、読者の私も苛まれたのだが、読み終えてみると、稀な読書体験だった。 これでぐっすり眠ることができる。 続編もあるというので、こちらもぜひ読みたいものだ。 印象的な歌はこちら。 曲の印象が変わってしまいそうだ。 https://www.youtube.com/watch?v=x5-Ytdngwk0 ※注 猫好きには薦めない
0投稿日: 2020.08.02
