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龍の耳を君に
龍の耳を君に
丸山正樹/東京創元社
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総合評価

85件)
4.2
34
32
13
2
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    聾の字のエピソードを初めて知って、すぐさま友達に共有、、、! 私含め友達は特別支援学校教諭の免許取得予定でちょうど聴覚障害についての学習を進めてる中で出会ったこの作品。色んな人にオススメして色んな人に聾の世界を知ってもらいたいなあと思いました。 デフ・ヴォイスシリーズは、メインの事件の事よりも彼らの生きてる世界に関することの方が多く描かれている印象があります。 途中で難しかったり自分には理解できる限界があったりと彼らの世界をそのまま理解するにはまだ時間がかかりそうではあるが、今回も少しではあるが彼らの世界に足を踏み入れることができたと感じました。

    3
    投稿日: 2025.12.22
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    聾の字の意味を初めて知った。 英知くんと美和ちゃんの関係がとても素敵で、自分と違う人をはねていく世の中に美和ちゃんのように素敵なところ見つける子が増えたらいいなと思った。

    1
    投稿日: 2025.12.13
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    第二シリーズも面白く読んだ。 特に英知くん、発達障害のある少年が、障害云々でなく1人の少年として描かれている感じがすごくいいなと思った。聴覚障害とか、コーダとか、複雑な気持ちを持つ人たちをたくさん理解しているからこその、それぞれ一人一人の人生が描かれている、そんな感じがした。

    0
    投稿日: 2025.11.01
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    聾という字に、そんな意味があったなんて、知らなかった。 よく練られたストーリー。 見守る父親、切なすぎた。

    9
    投稿日: 2025.08.18
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    聾者と聴者の間で苦悩する手話通訳士を描いた『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』に続くシリーズ第2弾。 手話通訳士の荒井尚人は、コミュニティ通訳のほか、法廷や警察で事件の被疑者となったろう者の通訳をする生活の中、場面緘黙症の少年に手話を教えることになった。めきめきと上達した少年はある日、殺人事件について手話で話し始める。 果たして発達障害を持った少年の手話での証言は認められるのか? 聾者のこと、手話のこと、まだまだ知らない事ばかり。 続編も、色々と考えさせられるいい作品だと思う。

    6
    投稿日: 2025.06.04
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    シリーズ化されていたとは知らず僥倖でした! 1作目の内容を踏まえている描写もあり、初見の人は若干とまどうかもしれません。 しかし聾の方々のコミュニティがなぜ閉鎖的になりがちなのか、どんな孤独を抱えていらっしゃるのかを知るには、これ以上の入門書はないのではと思います。 朴訥で透明感のある主人公も好きです。 宮部みゆきさんの杉村三郎シリーズや、中山祐次郎さんの泣くな研修医シリーズを思い浮かべました。 老女の手話を聞いた時には、手話に性別はないのかなと耽ったりもしました。考えの深まる良い作品だと思います。

    18
    投稿日: 2025.03.27
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    手話がこういう風に役立つこともあるのか・・・という驚きとともに読んだ。緘黙症の子どもが手話を覚え、自分を支え表現することができる――それが、事件の目撃証言を伝えるという重いものにも繋がってしまったとはいえ、そのほかの場面でも、懸命に手を動かし"話そう"とする英知くんの姿が目に浮かぶような物語だった。 しっかり伸びて進んでいく子どもたちに比べ、3歩すすんで2歩さがるみたいな荒井の様子がちょっと切ない。がんばれ、アラチャン(笑) <今の><僕はね><龍の耳を持っている>

    2
    投稿日: 2025.03.23
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    面白かった! が、ひとつ残念なのが、みゆきの荒井さんへの愛情がいまひとつ感じられなかったこと。 それは、物語の本質がそこではないとわかってはいるけど、でもでもでもね…。 もしかしたら、この前作にそういう描写があるのかなあ。 過去作へ戻って読んでいるのもあり、それがわかりません。 なので、第一作目も読みます!

    8
    投稿日: 2025.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    展開は読めるからこそどうやってそこに行き着くのだろうと タイトルの通り 手話って言語なのかそして文化なんだという気づきが新しかった 家族の在り方も考えさせられる 生真面目な二人と子どもに明るい未来がなかったのは悔やまれる

    0
    投稿日: 2025.03.07
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    デフ・ヴォイス続編。 「障害を持つ者が馬鹿にされ、それに気づかないわけないのだ。見下されていることを理解し、そのことに深く傷つき、そして悔しさを胸にしまう。そうやって生きてきた。」 ろう者、難聴者、中途失聴者、そしてコーダ、それぞれの世界の違い、その中での葛藤がリアルに描かれている。 今回は場面緘黙症の少年も、荒井の娘美和ちゃんの同級生として登場し、重要な役どころとなる。 第3話ではミステリー要素も強くなり、ドキドキした。 英知くんと美和ちゃんには、たくさんの笑顔で過ごしてほしい。荒井さんが優しくて、弱者と社会のかけ橋になってくれていると感じた。第3弾でまた会いたい。

    86
    投稿日: 2025.02.11
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    「デス・ヴォイス」シリーズ第2弾。 Audibleキャンペーンに乗っかり期間限定で利用を再開。気になっていた続編を見つけられて嬉しかった♪ 今作も、手話通訳士の荒井尚人が、ろう者と聴者の間で苦悩する姿が描かれる。 連作短編だったが、一番印象に残ったのは、彼が場面緘黙症の少年に手話を教えることになった話かな。 手話はろう者が使うもの、という概念を取り払ってくれた。 恋人の娘の美和も、手話に興味を持ち、遊ぶような感じで覚えていく様子が自然でよかったなぁ。 ろう者が聴者に合わせなければならない社会ではなく、ともに歩み寄れる社会にしていけたらいいな、と思う。 それは、聴者が手話を覚えるというのも一つだろうが、ろう者の大変だと感じていること、聴者に理解してほしいことを知ることもそう。 そういった意味で、この小説は、聴者の読み手に、ろう者の現状を教えてくれる貴重な機会のように思う。 もちろん、ストーリーにも惹き込まれたし、荒井たちの今後も気になる!続編も楽しみ♪

    62
    投稿日: 2025.02.11
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    【「龍の耳を君に」丸山正樹】 「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」シリーズの第2作。丸山正樹さんの作品は、ミステリとしての面白さと、社会の中で見過ごされている課題への気付きが相乗りしている。読んでいる間はすごくドキドキ・ モヤモヤするのに、読後感か爽やかなところが好き。 不十分な通訳で無実の罪の被疑者となってしまった林部、 日本語対応手話での取り調べに応じなかった新開、 手話によって「自分の言葉」を得た場面緘黙症の少年、英知。 「意思を自分の言葉で伝える」ということは、「尊厳」そのものなんだと思った。 ろう者や日本手話、ろう教育の歴史などについても多くを知ることができる。その丁寧な描写から、ろう者やろう文化に対する作者のリスペクトが伝わってくる。一方で、いくら知識を得ても、手話を身につけても、ろう者のことを「完全に理解することはできない」ということも、登場人物たちの思いを通して伝わってくる。作者から「これを読んで『分かったつもり』になってはいけない」と言われているような気がする。ちょっと切ないけど、「分かったつもりにならない」 のは、どのような関係性においても大切なことだと思う。 美和ちゃんと英知君が屈託なく手話で遊ぶ様子は、「障害が本人にあるのではなく、社会がそれを障害たらしめている」ということに気づかせてくれる。

    2
    投稿日: 2025.01.29
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    『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』シリーズ第2弾とのことだが、第1弾を読んだのが6年も前で、人間関係などを把握するため第1弾を読んでから本書を。 おかげですっきりと「デフ・ヴォイス」世界へ入って行け、主人公新井尚人と彼の恋人安西みゆきとその娘美和、それにNPO法人のメンバーたちの位置づけがよく理解できた。 本書は3話からなる連作短編とのことだが、第1話は、『逆転の切り札』というアンソロジーにて既読で、次の展開を予感させる終わり方だったが、2話、3話と続けて読むことで、納得。 荒井や他の人物たちの手話が丁寧に綴られており、読みながら思わず手を動かしていた。

    9
    投稿日: 2024.10.29
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    デフ・ヴォイスシリーズ第二弾。丸山さんの作品は、弱者に寄り添い、代弁者として声を上げているのに、少しも押し付けがましさや説教臭さがないのがすごい。知識や情報がたくさん盛り込まれているにも関わらず、それが会話の中なために、不自然さがなく、すっと頭に入ってくる。今回も純粋にミステリーを楽しみつつ、たくさんの学び、気づきを得た。 『弁護側の証人』 聾学校の教師の教育法への自信に対する、生徒であった被告人の習熟感の低さ。教師と生徒の認識の大きな齟齬によって、聾学校の教育法に大きな疑問を投げかける。現在、日本の一般的な聾学校においては、聴覚口話法といって、補聴器を使って残存聴力を活用しながら、相手の唇の形や動きを見て話す内容を理解(読唇)し、同時に聴者の口の動き、喉や胸の震え、舌の位置だけを頼りに発声訓練(聴能訓練)を行う教育方法を採用している。難聴の程度や失官の時期がそれぞれ異なる複数の生徒を相手に行う訓練は困難を極め、習熟度にも差が出てくるために、その後にくる日本語の文法学習、その他教科の学習の遅れにつながることもある。被告人が、それだけで自身の無罪を証明できるのにも関わらず、発声を断固拒否した背景には、学校内でどれほどの成績をあげても、一般社会では通用しないという徒労感、虚しさ、失望、困惑顔を向けられる屈辱感があり、やり切れない。 『風の記憶』 どれほど読唇、口話に長けても聴者には決してなれないという劣等感と屈辱感に苛立ち、心にわだかまる憤懣を、人を疑うことを知らずのほほんと生きているように見える同じ聾者たちに向ける。被告人・新開の行動の底にある感情の機微に触れ切ないが、最後には、荒井の言によって自尊心を取り戻すに至り、安堵する。 『龍の耳を君に』 学校や公の場など他人と関わる特定の場面で話すことができなくなる場面緘黙症の少年・英知が手話により他人とかかわる言葉と勇気を得る。触覚過敏のために手をつなぐことができず、やむなく使用した幼児用リードを、他人に虐待呼ばわりされた、という母親の話には、同様にあまり良い印象を持っていなかった自分の無知さに深く恥じ入ってしまった。英知の証言によって明らかとなった事件の真相は、切なく悲しいものだったが、音声による会話がないゆえの親子の深い愛情の形に触れ胸が熱くなった。

    23
    投稿日: 2024.10.15
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    今回は場面緘黙の男の子に焦点が当たっていた。たしかに場面緘黙の子が手話を使うということもあるのか。と思った。でも手話はなかなか簡単には学べない。 ミステリー感もありつつ、というのもあるけどミステリーというよりも社会に訴えるものがある本だと思う。

    0
    投稿日: 2024.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オーディブルにて。 今回はより法廷に寄せて。 個人的に興味のある発達障害のこともテーマとして含まれてたので面白かった。 普段読まない作者さんでも法廷系だと読めちゃう説か、作者さんと合っているのか。とりあえず読み進める。

    0
    投稿日: 2024.09.26
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    手話通訳士の荒井尚人を主人公にした推理小説『デフ・ヴォイス』の続編。コーダ(聾者の親から生まれた聴者)でもある荒井が聾者の心の声に迫って救いの手を差し伸べる。今作は3編の連作で対象者は聾者ばかりではないが事件を目撃した少年が緘黙症であり手話が重要な役割を果たす。この少年に限らず荒井を取り巻く人物がとにかく魅力的だ。荒井の同居人親子(みゆき・美和)もそうだしNPO法人の関係者もいい。更に何森刑事は今作の出番は少ないながらも強いインパクトを残す。スピンオフ作品で彼が主役を張ったのも頷ける。

    0
    投稿日: 2024.09.21
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    Audibleにて。 前作がおもしろかったので、オススメのままに読んでみた。 後書きによれば、もともと続編は考えてなかったが、文庫化をきっかけに要望があり前作から七年後に続編を発行なさったとのこと。 にもかかわらず、不自然なところなどまったくなく、変わらずキャラがよかった。 今作では子供を中心に話がすすむので、身につまされることも多かった。

    0
    投稿日: 2024.08.14
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    オーディブルで聴きました。 一冊目より面白かった。 龍はヒゲで聞けるから耳はない。落とした龍の耳はタツノオトシゴになった。。。とのこと。今年の年賀状に耳付きの龍を描いてしまったのを後悔。 どうやって学んでいるのだろうと思っていたが、聾学校では口の中を触ったり、触らせたり、ほっぺの震えを確認しながら、発声を学ぶということ。すごい。 そして、「やはり」だったが、警察の取り調べでも、聾者をぞんざいにあつかっているようで、警察にさらなる不信感を抱いた。小説の中の話だろうと言う人もいるかもとは思うけれど、この本に出てくる性格激悪の警官は普通に存在するに違いない。絶対。 音声言語にもネイティブスピーカーがいるように、手話にもいろんなレベルがあることを知りました。手話を学びたいとちょっと思った時期もあったけれど、下手だと手話のネイティブスピーカーから見下されそう…ってか、絶対されるでしょ。そこはマイナスイメージがついたかな。 いい話だった。聾者の世界を少し見学させていただきました。ありがとうございました。…という感想。

    0
    投稿日: 2024.07.17
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    「デフ・ヴォイス 法定の手話通訳士」続編。 作者のあと書きによれば、続編の構想は何森刑事にはあったが手話通訳士にはなかったそうだが、本書のあと既に2作発表されている。 ろう者の両親、兄弟の元に聴者(Coda)として生まれた手話通訳士荒井尚人が、日本のろう者の母語である日本手話によって、聴者とろう者の橋渡しをする。 弱者に向けた温かい眼差しが全編に漂い、やや波乱が起きそうだった荒井の私生活にも明るい兆しを見せて結末を迎える。

    0
    投稿日: 2024.07.16
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    デフ・ヴォイスの続編。 今回も私の頭の中では草彅剛さんが走り回る。。 今回は、聾者だけではなく、緘黙症の子供も手話で言葉を得る。 手話が、聾者のためのものではないということを知った。 英知くん、これからも身につけた言葉で未来を歩いていってほしい。 しかし、「正育学」は、ものすごく差別的で、怖い思考だと思った。

    0
    投稿日: 2024.06.16
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    シリーズ2作目。 今回も凄く良かった。 知ることって大切。ろう者や手話、障害のある方が現代で生きていく上で感じる生きづらさ。 今回は場面緘黙症、発達障害を持つ少年も出てきた。 場面緘黙症について、実は小学校1年生の頃にクラスメイトの女の子がそうだった。 当時は無知で子供だった私は、その子に「なんでお母さんとは話せるのに、学校では話さないの?」「声出せないの?」と質問責めにして困らせてしまったことを思い出した。 ミステリー仕立てだけど、聴覚障害をもつ方や発達障害、支援学校のことなどを学ぶことが出来、また自分の認識不足を思い知らされる。

    13
    投稿日: 2024.05.14
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    手話通訳士の荒井は恋人のみゆき、美和親娘と同居するようになっていた。ある日その美和に頼まれて同級生の英知に手話を教える事になる。英知は場面緘黙症で母親とも会話がほとんどない暮らしをしていた。 その頃町で殺人事件が起こり、その被害者を英知が見たことがあると言い出した。 「デフヴォイス」第二弾。通訳の仕事を通してろう者の世界の厳しさ、苦しさか描かれる。今回はその教育の問題に迫っていく。

    1
    投稿日: 2024.04.05
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    なんでも、そうだと思うのですが、当事者にならないと、その人の本当の気持ちは、わからないんだろうな〜と、思います 知る努力や、歩みよりは、できるけど、本当のところは、どこまで寄り添えるのかなぁと、考えてしまいます Uber Eatsさんで、聴覚障害の方がいらっしゃったことがありました 聞こえる方だと、思っていたので、配達物の番号を聞くのですが、2度ほど聞いても、何も、言わない ?と、反応してしまったところ、スマホの画面で、番号を見せてくれました あ〜、そうなんやって、気づいて 申し訳ない気持ちになりました 申し訳ないと思うことも、よくないのかな?とか とても、難しいです 私達も、どこまでアンテナを張っておくべきなのかな〜とか 障害がなくとも、人に、あれこれ、気を回し過ぎて、心が疲れてしまうことも、たくさんあるので 本当に正解がないですね

    2
    投稿日: 2024.04.01
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    デフ・ヴォイスの続編。推理小説としては先が読める展開だが、それでも引き込まれる内容で一気に読めた。暗い話の中にあって、美和の存在が唯一明るく際立っていた。荒井とみゆきには幸せになってほしい

    1
    投稿日: 2024.03.02
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    2作目です。 最近のイチオシです。 今回は、ろうだけでなく 自閉症、緘黙についても取り上げられていた。 緘黙については詳しく知らないので、 そうなんかなぁーって思うだけだったけれど ろう学校での教育や、 ろう者への取り調べについての部分は 人権無視のあまりに酷い有様で、 本当にこんなんなのか知らないけれど、 きっとそうだと思えてしまう、 なんて理不尽で不当な扱いを受けてしまうのだという憤り、 そういう事態を知らないことへの罪悪感を抱いた。 といっても私ができることも何もないかもだけれど、 巻末にあったセリフ 「特性はあっても、社会を生きるのに困難な状況がなくなれば、障害は障害ではない」 といった趣旨のもの。 これが目指すべき社会なんだな。 本当のバリアフリー。 だれもが生きやすく、 だれもが安心できる社会。 今日、久しぶりに特急列車に乗って、 都会に行って、思った。 見えない、聞こえない、があったら、 ものすごく怖い。 見えていて、聞こえていても、 ものすごく不安なのに。 普段の田舎での生活でだって、 想像するだけで、ものすごく困難で 大変なことがいっぱいあると思う。 視覚や聴覚を失うこと、 歩行能力を失うこと、 何かしらの障害を負うこと。 いつどこで誰に起こるかも分からない。 決して他人事ではない。 安心、安全な社会をつくるには、 どうしたらよいか。

    30
    投稿日: 2024.02.18
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    何を以てして仲間なのか、家族なのか。 感情が波打ちながら、最終的に凪のような落ち着く感じのそれぞれだった。 傍から見ていれば、そんなに難しいことには思えないことでも、当人にとっては酷く辛いことだったりする。 それは、誰にでもあるんじゃなかろうか。 そんな思いを汲み取れる、そんな心を常に持っていたい。 みんな持っているんだ、龍の耳を。 ただ…忘れているだけ。

    1
    投稿日: 2024.02.06
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    デフ・ヴォイスの続編。今作も聾者の問題に視点を当てつつも、ミステリとしても楽しめる良作。 ちょっと荒井さんの行動が気になるところで⭐️⭐️⭐️⭐️

    1
    投稿日: 2024.02.03
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    場面緘黙症や自閉スペクトラム症は自分にとって身近なことなので、その分どんな取り上げられ方をするのか気になりながら読んだ。 意思表示のためのカードや自分のだけのスペースが書かれたり、自閉スペクトラム症の人は人の顔を覚えるのが苦手という特性はあるものの英知くんには当てはまらないということが書かれていたりしていて、自閉スペクトラム症といっても人によって様々であることが描かれていていて、素晴らしいなと感じた。 それにしても美和ちゃんがいい子すぎる。そして、英知くんの心の強さには涙が出た。英知くん、美和ちゃん、みんな違ってみんないい。正育学なんて画一的な教育などあり得ない。正育学は極端ではあるけど、世の中には◯◯するべきで溢れているから、、自分もそこにのみこまれないようにしたい。 尚人とみゆきの続きも気になったので、続きも読みたい。

    8
    投稿日: 2024.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    デフ・ヴォイスの続編 手話通訳士の荒井 前作からの恋人、みゆきとの関係が一歩進み同棲をすることに みゆきの娘美和とは手話を教えたり、良好な関係 美和の友達で緘黙症の少年に手話を教えるが、それが後にとある事件に関わってくる 今作でも日本手話と日本語手話についてや、聴覚口話法のことについて、ろう学校についての議論がなされている 身近にろう者がいないこともあり、今まで知らずにいたろう者の抱える多くの不自由さに気がつく

    1
    投稿日: 2024.02.02
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    思わず夜更かししてしまった 自分の知っている世界の小ささを 思い知らされる 未知が一番怖いと思い、いろいろ アンテナをまわしてきたつもりでも やっぱり出会わないと知らないこともある 日本手話 日本語対応手話 場面緘黙症 言葉を得た彼は今強く生きていてほしい と物語の登場人物なのに強く願ってしまう作品 聾の漢字の成り立ちの話が大好き

    2
    投稿日: 2024.01.31
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    デフヴォイスシリーズ第二作。 個人的にはスピンオフの何森刑事シリーズの方が好きなのだが、この本編も考えさせられる。 実はこの作品で一番心に残っているのは、『聾』という漢字の成り立ち。龍の退化した耳がタツノオトシゴというのも興味深い。 この作品には緘黙症の少年が登場する。母親すら抱き締めることが出来ないデリケートな面がある一方で一度見たものは細かなところまで覚えているという驚異的な記憶力もある。 特性を掴むまで大変だが、その特性に合わせた対応が出来れば彼の能力を存分に伸ばすことが出来そうだ。 だがそれは他人であるから簡単に言えることかも知れない。 このシリーズを読んでいると障害とは何ぞやという疑問にも突き当たりそうだ。誰しも何かしら抱えているものがあるし、そこを社会生活と何とか折り合いを付けている。しかし折り合いの付け方が分からない人もいて、そこが過剰になるとトラブルが起こったり本作のような事件に発展したりもする。 聴者と聾者の壁を越えるのは手話だけなのか。美和が手話を覚えた結果、みゆきが疎外感を感じてしまう皮肉が描かれるように、誰かが疎外感を感じることのない何かが出来ないものか。これ程さまざまな技術革新が起きている中で、いまだにそうした技術が進まないのは歯痒い気がする。 荒井とみゆき母子の物語はまだ続く。正直荒井とみゆきのキャラクターよりも美和の明るさと聡明さに惹かれる。 美和こそが二人を繋ぐかけはしになっているし、二人の希望になっている。

    46
    投稿日: 2024.01.06
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    読書記録63. #龍の耳を君に デフ・ヴォイスシリーズ第二弾  場面緘黙症という新たな疾患について知る 冒頭『龍の耳は退化して海に落ちタツノオトシゴに…だから龍には耳がない』 聾という字を改めて眺めた 調べたところ全日本ろうあ連盟のマークである事も初めて知った #本好き #読了 #부엌독서실 #puok読書室

    1
    投稿日: 2023.12.20
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    ろう者の世界を教えてくれる貴重な小説。ストーリー的にも全体的に人間味が溢れてて素晴らしいシリーズだなと思う。

    1
    投稿日: 2023.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作よりおもしろかった。登場人物一人ひとりの物語が丁寧に描かれているように感じる。 三編の連作集だけれど、一作目はさらっと。読み進めるうちにぐいぐいのめり込んだ。表紙のシーンを見つけた時は胸が熱くなって…。 ミステリの真相も少しひねりがあっておもしろい。 それにしても、警察の取り調べでの聴者の横柄さや差別…人間の醜い部分を象徴しているのだろうけど何とも腹立たしい。でも無知な自分だって同類だと思って悲しくなったり…色んな風に心が揺さぶられる作品だった。

    1
    投稿日: 2023.08.20
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    面白かった。前作と比べて、主人公の人間性が磨かれている。手話も言語の一つであり、登場人物の感情が揺さぶられている場面が見えた。楽しみながら読めた。

    1
    投稿日: 2023.08.09
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    前作があるのを知らずにこの書籍を初めて読みました。 龍の耳と書いて「聾(ろう)」このタイトルの意味にそんな意味があったのですね。聴覚障害者の想いや環境などなかなか知ることも出来ないことが、こんなにも沢山あるんだと実感しました。手話にも色んな表現があり、書籍にもどのように表現するかひとつひとつ明記されていて、作者さんの伝えたい想いがとても感じられました。 ドラマ化が決定されたとか…早く見たいです!! 是非とも多くのかたに知って欲しい、理解して欲しいストーリーでした。出会えて良かった書籍です。

    1
    投稿日: 2023.07.30
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    デフ・ヴォイスシリーズ第二弾。 発達障害と場面緘黙症を併せ持つ少年が、手話を習得することで他者とのコミュニケーションが取り易くなるということが驚き。なるほど。その手があったか。 モリカケ問題を連想させるストーリーを絡め、発達障害者を持つ親の苦悩も描かれ、前作よりも広く、深く、厚みを持った作品になっているように思う。 みゆきとの関係も良くなりそうで一安心。 今回も面白く読んだ。

    1
    投稿日: 2023.07.03
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    タイトルの意味も分からず読んで、のめり込んでしまった前作。ミステリー仕立てなのに、現代社会における聴覚障害の方たちへの認識不足を思い知らされた。 今回はさらに、支援学級にまでテーマが広がっており、読後は自分の見解が深くなるのを実感する小説だった。

    19
    投稿日: 2023.07.01
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    やっぱり最後泣いちゃったな。 私自身ADHDとASD持ってるっていうのもあって、確かにって思いながら読んでた。 いいなーーー。 またいいの読んだって満足感。 一気に読めた。

    1
    投稿日: 2023.06.15
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    なんといってもストーリー自体が面白い。楽しんで読みながら、自分が何気なく暮らす社会が障害=人と異なる特徴をもっていることで、いかに暮らし難い社会なのかということが伝わってきました。

    4
    投稿日: 2023.06.14
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    「デフ・ヴォイス」の続編。 表紙を開いた後のページにあった短い紹介文に『手話を教えている場面緘黙症の少年が殺人事件を目撃したと伝えてきた』とあり、その少年の話が最初からずっと出てくるので一つの長編のように思って読んでいたが、3つの話からなる連作短編だったということに作者のあとがきを読んで気が付かされた…。 第一話、荒井が司法通訳を依頼された、強盗容疑で逮捕されたろう者の裁判。 そこで証言される、ろう学校や家庭における「聴覚口話法」の教育の、なんとまあ壮絶なこと。 それでも喋ることが出来るようにはならず、「普通」でないことを改めて思い知らされるだけというのはあまりにも酷。 第二話、被疑者の取り調べ通訳を依頼された、ろう者がろう者に対して詐欺行為を行った事件。 色んな人が諫めてくれるのに、相変わらず人のことになると通訳の職域を超えて一生懸命になる荒井にやきもき。 第三話、場面緘黙症の少年が、向かいの家であった殺人事件について手話で話し出す。 同じく紹介文に『話せない少年の手話は、果たして証言として認められるのか!?』あったので、これはと思っていたが、意外とあっさり収束していった…。 色々あった出来事と犯人の結び付きに荒井がやや鈍いのではないかということもあって、謎解きとしてはちょっと薄味。 緘黙症に関連して発達障害や接触過敏、聴覚過敏まで語られ、「通級学級」に触れては『そういうことが、特別じゃなくなればいいのに』と書かれているが、本当にそう思う。

    42
    投稿日: 2023.06.11
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    今回はろう者を取り巻く環境だけではなく、発達障害、母子家庭、離婚など、社会的課題が随所に盛り込まれていて、「デフヴォイス」同様、一気に読み進められる。

    2
    投稿日: 2023.04.26
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    1作目を読み終えて、2作目。 主人公の荒井がおせっかいオジさんで、こんなキャラだったっけ?と思いましたが、楽しく読みました。 1話「弁護側の証人」では、ろう者が、口語でのコミュニケーションを取れないことで、知能まで低いような偏見を受けてしまうことが描かれていました。よくある誤解だと思うので、ハッとしました。

    10
    投稿日: 2023.03.26
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    シリーズ第二弾。 ろう者の両親の元に生まれ、自身は聴こえる“コーダ”の荒井尚人を中心に彼と関わる人々を描いた連作三話が収録されています。 個人的には前作『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 』を先に読んでから本書を読むことをお勧めします。 前作からの登場人物との関係性や荒井と警察組織の間で何があったか等知っておいた方がより楽しめるかと思いますので・・。 さて、今回はろう者だけでなく、場面緘黙症の少年も登場し、発達障害を絡めた教育論の他、実際にあった事を彷彿させるような社会問題を織り交ぜて展開します。 社会的マイノ リティの方々を描くとなると、どこか教訓めいたものが漂ってしまいがちですが、本作はそのような押しつけがましさを感じさせないフラットな描かれ方をしているのが良いですね。 語弊があったら申し訳ないですが、“文化が異なる世界について知ることができる”ような感覚で興味深く読ませて頂きました。 ヒューマンドラマ的要素が強めな印象ですが、勿論ミステリとしてもお楽しみ頂けます。 タイトルにもなっている「龍の耳」。「聾」と言う字が「龍の耳」と書くという話が秀逸すぎて痺れました。 あとは、主人公の荒井と恋人のみゆきさんがギクシャクしていたのが気になりますが、美和ちゃんがすごくいい子なだけに、二人のわだかまりが解消すればよいなと思います(ラストはちょっといい感じでしたが、根本解決していないと思うので)。 因みに、著者の方があとがきで「何森刑事の事件簿」という構想があった旨を書かれていましたが、是非こちらもお願いしたいです~。

    13
    投稿日: 2023.03.03
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    ミステリーなのに、学べたという不思議な感覚というのが感想の一番である。 聴覚障害者の教育、聴覚障害者の話す方法の種類、こんなにも知らない事ばかりだったのかと驚きなから読み進めた。作者が専門用語をとても丁寧に適切に表現している。 この学びはとても大きいような気がする。 ミステリーを読んだはずだったのに、新たな世界を知れた。 多くの方に読まれることを願う。

    2
    投稿日: 2023.03.01
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    手話というひとつの手段が ある人にとっては輝くものに ある人にとっては苦しいものに それでも 手話が救い 手話が繋ぐ物語りには 前回同様惹き込まれるものがあった 知らない世界を 欠片でも 知る機会になっている 大切にしたい

    1
    投稿日: 2023.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    場面緘黙の少年が、日本手話を学んで活き活きと「話し出す」様子が描かれていました。実際にもそういうことがあるのかと気になりました。 場面緘黙について詳しいことは知りませんが、自分の想いを伝えるのに手話が有効なのであれば、活用も視野に入れればいいのではないかと思いました。

    2
    投稿日: 2023.02.03
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    私の父は難聴だったが補聴器で日常生活を送れるくらいの程度だったため、手話が触れたことがほとんどないため、日本語対応手話と日本手話という種類があることなども知らなかった。 そのためろう者の方の苦労や生活を初めて知り、初めはその知識を読んで捉えるのに時間がかかってしまったが、とてもいい機会になったように思う。 その後、同じシリーズを続けて読んでいるうちに読みやすくなり楽しかった。

    2
    投稿日: 2022.12.13
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     デフ•ヴォイス第二弾。  「障害」について考えさせられる。  連作短編の形をとっていて、表題作の第3話『龍の耳を君に』がメインでもちろん、面白い。しかし、個人的には第2話の『風の記憶』が印象的で一番好き。

    1
    投稿日: 2022.12.02
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    フォロー中のユーザーさんの本棚から興味をもって。 これは… 二作目。。。 一作目を読んだほうがより楽しめるやつ… 途中で会話に参加してすっかり出遅れてる感、 さみしさを覚えながらの読了。 日本手話ってなんぞやって そんだけでも勉強になった。 独立した言語があるのね。 全然知らなかった。 カッコイイ。 コーダという存在も初めて知った。 ならではの視点はなかなか理解しようと思っても想像するのが難しいこともあるけど、 想像するだけでも何も知識がないところから階段一段分あがったと思う。 知った、というところからさてどう広げようか。 ひとまず一作目を読みましょうか。笑

    3
    投稿日: 2022.09.15
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    一作目と共通感想にて。 何気に書店で手に取ったご縁で。 ろう者の間に生まれた聞こえる子(コーダ:Children of Deaf Adult)が手話通訳士となり、日本手話と日本語対応手話の交錯を背景に、ろう者が関与した事件の解決を綴る物語。数年前読書メーター発ですごく話題になったシリーズらしいけど、全然知らなかった(汗)。読了効果として、シリーズをもう1冊購入。謎解きでないけど、社会性のある優しい「ミステリ」でよく出来てる。今さらかもしれないけどおすすめ。

    2
    投稿日: 2022.09.15
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    デフヴォイス シリーズ2 話に引き込まれる。決して軽い内容ではないのだが、重くなりすぎず、伝えたい事も伝えていてとても良い作品。 コーダにも、通訳士にも、ろう者の親にも、皆それぞれで悩みがあり、社会からの心無い一言に傷つき心を痛めている。ろう者がろう者を恐喝して、一般社会よりマシだ、の一言は辛い… そして当事者かのような作者の語り口は、まさに解説をかかれた頭木弘樹氏のとおり。 今回は場面緘黙症、という症状を知った。 緘黙症の少年も手話を得て自分の言葉で話せるようになる。どこかで本当に起きている事かと… 龍にはツノはあるけど耳はない。ツノで音を感知するから必要ない耳が退化したんだ、使われなくなった耳は海に落ちてタツノオトシゴになった。 聾という字は、龍の耳、と書くんだよ。 何度聞いてもいい話だ。

    5
    投稿日: 2022.08.24
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    デフ・ヴォイス・シリーズ2 今回の作品も濃密で素晴らしかった 手話通訳に加え、聾唖者の社会のこと、発達障害のこと、子育ての在り方のこと、様々な要素を織り込んで隙のないミステリーとなっていました。

    1
    投稿日: 2022.07.21
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    様々な社会問題等を巧みに盛り込んだミステリー。何を書いてもネタバレになりそう...。前作も圧倒されましたが、本作も頁を捲る手が止まりませんでした。終盤の英知のセリフが胸アツです! さあ、次作を探してこよう。

    7
    投稿日: 2022.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ムク助さんの本棚で見つけ図書館予約 ご同様に前作『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』から読めばよかったと後悔 でも面白かった というか興味深かった 「ろう」について なーんにも知らなかったといことを知った 「手話」を一くくりにしていたが、違うんですね! 通訳士についても。技量が問われるんだろうなあと。 聞こえないという様々な不自由さの上に、偏見・誤解 また発達障害や緘黙症、なども織り込まれ一気に読んだ ≪ 音のない 世界を生きる 龍の耳 ≫

    18
    投稿日: 2022.05.13
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    『デフ・ヴォィス』 シリーズ第2弾。 『デフ・ヴォィス』は丸山正樹さんのデビュー作。 著者自身、続編を書こうと考えたことはなかったと言われる。 『デフ・ヴォイス ー法廷の通訳士ー』は 読書コミュニティサイト「読書メーター」でじわじわと話題になり (私が利用しているのは「ブクログ」) 「読みたい文庫ランキング」の日・週・月間のランキングで1位を獲得。 ぜひ読んでほしい、と推す書店員さんも多く、世に知られるようになった本。 「第6回全国高等学校ビブリオバトル全国大会」で 『デフ・ヴォイス』を紹介した女子高生が優勝したことでも話題になった。 デフ Deaf=聴こえない人。 「聾(ろう)者」とは「ろう者」自らが誇りを持って呼ぶ呼び方。 私たちは何と呼ぶだろう… 私自身「ろう者」と呼ぶことは、この本を読むまでなかった… 「ろう者」の言語である手話には 「日本語手話」と「音声手話」の2種類があることもこの本で知った。 「コーダ(Chidren of Deaf Adults)」とは ろう者同士の間に生まれた耳の聞こえる子ども。 コーダは音声日本語よりも先に手話を覚えると言われており 本質的には「ろう者」と考えられているそうだ。 本の中で、コーダである主人公の荒井は、 「聴者」でも「ろう者」でもない自分に悩む。 この本のタイトルにもなっている「龍の耳」 龍はツノで音を感知するため、耳が必要なくなり退化した。 使われなくなった龍の耳は、海に落ちてタツノオトシゴになった。 だから龍には耳がない。 「聾」と言う字は、「龍の耳」と書く。 初めて知ること、考えさせられることの多いこの本。 実はミステリーで、ミステリーとしての面白さもある。 読み応えのある一冊。

    5
    投稿日: 2022.04.18
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    続編とは知らずに手に取った本だったが一作目を読んでなくても問題なく楽しめた。 少し前に場面緘黙症の女の子と出会ったことがこの本に興味を持ったきっかけだった。手話を言語とする人たちにも「ろう者」「難聴者」「中途失聴者」では普段使う言語もメンタリティも違うことを知った。緘黙症や発達障害についてももちろんこの本の中にでてくる『生育学』みたいな考えを持っていたわけではないがもっと理解が必要だと思った。知らない事を知るだけの本だけでなく物語としてもとても良かった。荒井さん家族と英知くん真紀子さん母子に幸せな日々が訪れますように。

    3
    投稿日: 2022.04.16
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    フォロワーの皆様の感想を読み、直ぐにAmazonでポチったものの、積読になっていた本。 この頃老眼が進行し、小さい文字が若干苦手に。。。 この本は私には少々文字が小さかった^^; いやしかし、読み始めたらページを捲る手が止まらない。 前回作の何倍も面白い。 ストーリーもさることながら、手話や聾者の世界は勿論、場面緘黙症などの発達障害等、自分が全く知らなかった世界を知ることが出来る。 本作は一冊の中にボリュームぎっしり。両耳が聞こえない作曲家として活動していた佐村河内守や、森友学園を彷彿させるような社会的な問題にも触れつつも、本編のストーリーがとても興味深く、結末までワクワク感が続いた。 ミステリー要素も多分にあり、ミステリー好きにも好まれそうな一冊。自信を持っておすすめ出来る良書でした!

    39
    投稿日: 2022.04.02
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    デフ・ヴォイスシリーズ第二作。ろう者の通訳荒井の活躍、中短編三本。ろう者が強盗したとして逮捕された事件、ろう者がろう者から恐喝、詐欺した事件、殺人事件を目撃した子がろう者だった事件。 こんなジャンルの小説があったのかと感嘆するとともに、ミステリーとしての面白さを堪能し、人間ドラマの深さに溺れた。 そして自分の知らないことを知るのがこんなにエキサイティングだと久しぶりに教えてくれた。

    2
    投稿日: 2022.03.20
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    デフ・ヴォイスシリーズの2作目 前作から2年後のエピソード3つの連作短編 ・弁護側の証人 ・風の記憶 ・龍の耳を君に ・弁護側の証人 これこそ「デフ・ヴォイス」「法廷の手話通訳士」という冠にふさわしい話だと思う 教師の傲慢さよ…… 結局自己満足でしかないんだよなー まぁ、現実問題として聴覚障害者が聴者の社会で生活する上で、聴覚口話法を使えることはメリットだとは思うけど、それとアイデンティティは別問題という事ですかね 音声日本語は話せないという主張ももっともだと思う それにしても、刑事、裁判官、検事は「話せる」という情報に囚われすぎじゃないですかね? だからこそ「特徴がなかったから聞いてもわからない」という発言を前提に、敢えて話させる事で冤罪を証明する方法はよいと思う 荒井さんと留美さんの繋がりがまたできたというのも、物語の展開としてよくできている ・風の記憶 聴覚障害者達を騙したり脅した聴覚障害者 それにしても、「ドラゴンイヤー」というチーム名のネーミングセンスが絶妙だな イキった輩が思いつきそうで、一般人からするとダサくて、言葉に意味があってしかも小説に関係している 多分、新開は「ろう者=仲間同士」という決めつけにも抗いたいんだろうか? だからこそ、荒井さんからどっちが本当の仲間かと問われたときの反応なのかね? 通訳としての倫理 手話に限らず、異なる言語を通訳する際には完全に同じ意味で伝えることはできない ただ、終盤で荒井さんが行ったことは明らかに意訳以上の越権行為なわけで…… 物語的にはいい結末にはなっているけど、実際問題として通訳者の意図が混じったものはあまりよくはないよなぁ ・龍の耳を君に 場面緘黙症の男の子、身元不明の遺体、物言えぬ目撃者、発達障害は親の愛情不足という誤った教育論、異例な速度の学校認可等々 聾を「龍の耳」と書く理由 ------------------------ 龍には、ツノはあるけど耳はない。 龍はツノで音を感知するから、耳が必要なくて退化したんだ。 使われなくなった耳は、とうとう海に落ちてタツノオトシゴになった。 だから、龍には耳がない。 聾という字は、それで「龍の耳」と書くんだよ。 ------------------------ らしい(諸説あります) 他の説として、ロウという発音からとったというのもあれば、朧のように曖昧な様子の意味からというのもありますね ただ、この物語の意味的には「龍の耳」は「手話」を指す意図で使われている 英知くんのあのシーンは感動ものですね 全編通して、あとがきでモデルになったであろう学校や人物に関して言及している ここまで明言する小説は珍しいのではなかろうか それもまぁあらぬ誤解をさけるためなんでしょうかね?

    1
    投稿日: 2022.02.18
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    シリーズ2作目。 龍に耳で「聾」なのか。そういう説明を聞くと、漢字を覚えやすいなぁ。 言葉を出しにくい人が、自分の意志を伝えるツールとして手話を活用できるのは素晴らしいな。コロナが蔓延して、手話で会話出来たら良いなぁと思う事があったので、もっと簡単なツールとして広まれば良いなぁ。 最初のオレオレ詐欺君は何というか、立ち直ってほしいなぁ。そして主人公の彼はあまりにも精神的に柔らかい人なので、法廷通訳とかには向かないと思う。そしてそんなにモテてるわけでもないと思うから彼女さんも心配しなくても大丈夫だと思う。別に同じ思いを共感できるから恋仲になるわけでもないと思うし。うん。

    2
    投稿日: 2022.02.08
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    場面緘黙症、なるほどそういう苦しみもあるわけか。ろう者でなくとも語れぬ彼に手話という言語を授け、意思疎通を可能にする。視覚記憶に極めて長けたればこそだが、こんな設定を思いつくのがいかす。荒井さん、今回も渋くいい仕事するなあ。コーダとして培った彼の手話は、すさんだろう者であっても心を開かせる。ただ、登場する警察官がそろって困った野郎どもなのには閉口だ。何森刑事やみゆきでさえも、あの態度はいかがなものか。真摯な者に対する敬意、信頼を失してますでしょ。私なら別れます。それだと物語になんないか。龍の耳って、ああなるほど。

    2
    投稿日: 2022.01.07
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    デフ・ヴォイス第二弾 このシリーズ好きです。 前回より2年経ってました。 恋人とその子供と暮らすようになった荒井 子供(美和)のクラスメイトである不登校児えいち君の話に殺人事件がからんで、またまた面白かった! 場面緘黙症、発達障害、サヴァン症候群などなど 今回も色々と勉強になりましたm(_ _)m タイトルの龍の耳を君に… このくだり…泣けました(T ^ T)

    11
    投稿日: 2022.01.06
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    以前読んだ「デフ・ヴォイス」の続編。聾者の両親から健常者で生まれた生い立ちから成り行きで手話通訳者となった新井尚人の新たにいくつかの事件と関わることに。 聾者の視点を中々知ることが無いので、こうした小説として読ませてもらえるのはとてもいいです。 今作も興味深く読ませてもらったけれど、前作から登場する人々が気になり、もう一度「デフ・ヴォイス」を読み直してしまいました。

    1
    投稿日: 2021.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生まれながら聴こえない者は、発語の練習をさせられても「しゃべられる」とは言えない。日本手話はろう者にとっての第一言語だ。 といったニュアンスの文を読んではっとさせられました。

    2
    投稿日: 2021.09.27
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    以前読んだ『デフ・ヴォイス』の続巻です。手話通訳士・荒井を主人公とした三つのお話からなる連作集でした。 主人公の荒井は相変わらず不器用で冴えないおじさんでしたが、とても誠実で優しい人ですね。ぜひともしあわせになってほしいなぁ…。 今回のメインは緘黙症(かんもくしょう)の少年。ろう者の世界だけでなく発達障害のことにも触れられていました。前作に続き「社会的少数者の声」を届けてくれる本です。 もちろんミステリとしてもとてもおもしろかったです。 シリーズ3作目の『慟哭は聴こえない』もスピンオフの『刑事何森 孤高の相貌』もぜひ読みたいですね。

    1
    投稿日: 2021.04.25
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    日常生活、法廷、警察で手話通訳に携わるなかで関わった事件についての3つの連作集。 前作に続き面白かった♪ ストーリーを楽しみながら社会的弱者や普段意識していない問題についても気づかせてくれます。 無関心、無知って罪だなぁと思いました。 まず衝撃だったのは、警察の事情聴取に立ち会う手話通訳士が“無資格者”でも可だという事。人生を左右し、また冤罪を生みかねないような重要な場面ですら法が整備されていない事実。 緘黙症の子供の証言についてなど色々と考えさせられました。 ろう者、難聴、手話、緘黙症、発達障害、母子家庭、社会的弱者の行政支援…。読者に問題提起をしながらミステリーとしても楽しめる作品。 そして本の持つ可能性を感じられる作品でもありました。 未読の方は是非! 『特性自体は変わらなくても、生活していく上でなんの支障も感じなくなったら、それはもう『障害』とは言えなくなる…いつか、そんな日がくればいいですね…』

    1
    投稿日: 2021.04.02
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    続編があるとは 知らなんだ! 今回も とても読みやすく サクサク進んだ 前作では 主人公の過去との葛藤が 多く描かれていたが 今作では その後の主人公の生活と 気持ちの変化が分かり また 色んな人との関わりで 私達に ろう者やその環境 緘黙症など 沢山の事を教えてくれる 知る事。 まずはそこから。 それしか 出来ないかもしれないけど。 1人でも 知っている世の中になれば 何かが変わるのかもと、、

    1
    投稿日: 2021.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作を読んだ時、法廷の話がなくて、少し物足りなさを感じましたが、今回は第一話で法廷の話があって満足。そして内容も良かった。第二話も法廷手話通訳をしていたらどうなっていたんだろうと思う。

    1
    投稿日: 2021.02.23
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    主人公は警察でも探偵でも弁護士でもないのに、何故ここまで介入できるのか、途中でそっちが気になりだしてしまって…。前作を読んでいないので、違和感が残ったまま終わってしまった。

    1
    投稿日: 2021.02.13
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    第一作「デフ・ヴォイス」がとても読み心地の良い話でしたので、間を置かす第二作となるこの本を読ませていただきました。 あいかわらず読みやすく明晰なフラットな語り口で、過剰な感動や悲劇をあおることないストーリーが展開されていきます。ミステリとしての意外性、ろう者を取り巻く環境、登場人物それぞれの個性の描き方、それぞれのバランスが取れていて、やっぱりとても親しみやすい世界観に浸ることができました。全く知らなかった彼らの世界の一端を少しでも知れたような気がしました。 緘黙症の少年が手話に活路を見出す姿をやさしく見守ってほっと息を吐けるエピソードの一方で、一篇目の証言ではだれもがわかる終盤の「声」の使い方が印象的で、鋭く心に刺さるように思いました。証言者と同じ心情を持ったこと、わかってしまったことは、第一作目の冒頭に感じた感覚と同じものでした。どこか後ろめたく、申し訳ないような思い。けれど、それに引きずられることなく、「ではこれから、何ができるか」を考えていければなと思うのです。 わずかでも、なにかできれば、もっと知れれば、知りたい、と思うようになりました。そういう気持ちにさせてくれた作品でした。

    7
    投稿日: 2021.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作の「デフヴォイス」は、荒井のコーダである苦悩や警察での出来事での葛藤が前半に強すぎたが、今回はそれを超えて、人との繋がりも手話通訳も美和との関係も良くなり読みやすく面白い。龍の耳の話もいい。益岡さんのプレゼントさ…喜ばれなくて英知にくれるってのと、みゆきが刑事課に異動したがるのと、みゆきがやたらイライラしてるのが、ちょっと解せない(笑) 瑠美の離婚は、この後の作品でまた説明?されるのかな、どうなんだろ。

    3
    投稿日: 2020.12.12
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    今作もとてもよかったです。タイトルがとてもいい。作者さんの知識や現状理解がより深まったのでしょう。前作より、聴覚障がい者(あえてこう書きます)の方々の世界がリアルにというか、身近に感じ、より伝わってきました。身につまされるエピソード。当事者でないとわからない気持ち。読み進めながら、無理解な現状や偏見に怒りを覚えたり、イライラしたり、悲しくなったり、我が身を振り返ったり。こういう無理解や偏見は、障がい者の方々だけの話ではなく、誰にでも降りかかってくることですよね。 今回、しみじみ思ったのが、社会的弱者はどこまでいっても弱者で、意図せずとにかくトラブルに巻き込まれやすい。情報の貧困からくる貧困。小さなコミュニティ。声を上げることが大切と言うけど、それすらも何かに利用されてしまい、改善に繋がらない。今のコロナ禍もそう。一番手厚く支援をしなければいけないところは、後回しにされてしまう。なんなんでしょうね。本当になんなんでしょうね、この世の中。

    3
    投稿日: 2020.12.02
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    今回も色々と考えさせられた。龍の耳を君にってタイトルも素敵。教育関連の話や学校の認可の話、場面緘黙症など勉強になった。もちろん前作同様ミステリとしても楽しめました。解説も良かった。

    1
    投稿日: 2020.11.27
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    手話通訳士、荒井の物語。 第一作目に続く連作短編集です。 ろう文化と日本手話、聴者の文化と日本語対応手話/日本語発話。 どちらも対応できるものの、どちらにもアイデンティティがない(根ざしている実感がない)という荒井の根底にある不安感が、いまの日本社会の不寛容であったり、善意が翻って他者を傷つけたり(あるいはその事を恐れたり)する在り方をよく表しているようにも思います。 発達障害や場面緘黙をもつ子どもと、個々人の特性であるそれらを「親の愛情不足」で片付ける乱暴な論理を掲げる教育家や政治家。 連作ミステリとしても十分に読み応えのある作品ですが、日常ではあまり関わりのないろう者や発達障害などの「障害」をとりまく世界の現実、また家族として暮らす上でのすれ違いやお互いへの思い遣りなど、伝えてくれるメッセージがとても多い作品です。 YAとしても、ミステリとしても、大人が「社会(社会福祉)」を考える本としても、多くの人にオススメしたいと思える本でした。

    1
    投稿日: 2020.11.13
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    今月最後の一冊になるかな。 「デフヴォイス」シリーズの2作目。 手話通訳士の荒井が今回も様々なろう者たちのために奔走する。 あるとき荒井は、恋人のみゆきの娘、小学生の美和の学校の同級生であり、「言葉を話さない」英知に手話を教えることになるのだが、英知はある事件と大きく関わっていたことがわかる。 荒井が通訳士としての仕事を逸脱してるのでは?と思うシーンがある。 自身も、両親と兄がろう者という環境で育ってきたこともあり、彼らの気持ちに自然に寄り添ってしまうのだ。 その荒井の想い、優しさが私は好きだ。 英知くんはろう者ではないけれど、でも障害を持ちながらも、懸命に生きる少年に、荒井は少しずつ心を解き放たせていく。 荒井と英知くんの、その心を通わせていく描写が好きだな。 1作目よりも個人的に今作の方が好きかも。人と人との関係がより丁寧に描かれている印象。 今、この世の中の状況のせいか、ミステリーを読むのをなんだか避けている。 だけど、このシリーズはミステリーではあるけれど、その中にも人の懸命さ、暖かさを感じる。 そして、自分が普段あまり触れることのない、聾唖のことを少しでも知るきっかけにもなる。 荒井と、みゆき親子の不器用だけど暖かい関係性も見所。今後どうなるか楽しみ。 第3作目ももう手元に借りてる。 早く読みたいなぁ。

    1
    投稿日: 2020.10.30
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    ろうの両親から生まれたが自分は聴者という言わば2つの世界の境界に生きる手話通訳士荒井尚人が主人公のシリーズ第2弾。解説の頭木氏も言う通り単に「未知の世界についての知識が得られるミステリ」に留まるものではなく,ろうの世界に生きる人たちの気持ちを熱く描く。ミステリとしても大変上質だ。

    1
    投稿日: 2020.10.20
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    シリーズ2作目。 手話通訳士の荒井の視点から、彼が関わった3つの事件についてのお話。 ろう者と一括りに言っても、日本手話を話せる人、幼少期の教育により聴覚口話法を習い、口の形から言葉を読み取ったり、言葉を発せられる人・・・。当たり前ですが、育ってきた環境や、聞こえなくなった時期やきっかけによって、コミュニケーションの力がこれだけ違ってくるものだと感じ、それがひいては、差別や偏見につながるものだとは。 今回も読み応えがありました。

    1
    投稿日: 2020.10.17
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    この作品は丸山正樹さんのデビュー作の『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』の続編です。 第一作で主人公の荒井尚人は警察に勤める安斉みゆきと恋人同士でしたが、この作品ではみゆきの職業柄、結婚はしていませんが、荒井はみゆきと娘の小学二年生の美和と一緒に暮らすようになりました。 荒井はろう者の親から生まれた聴こえる子のコーダであり、ろう者ののために通訳や法廷・警察での手話通訳の仕事をしています。 まず、同居を始めた荒木と荒木を「アラチャン」と呼んで慕う美和とのやりとりが自然でとてもいいと思いました。美和は手話を覚えていきますが、みゆきは手話が覚えられず、二人のやりとりにイライラしてしまう場面もありますが。 そして荒木は美和の友だちの英知からも慕われます。英知は場面かく黙症ですが、とても愛らしい気質をそなえていて、天性のいいものを持っています。 第3話がメインのストーリーですが、最後の謎解きは読んでいるうちに大体わかってしまいましたが、それも読者に花を持たせる作者の意図かと思いました。 読み終わって清々しさが残りました。 以下途中までのストーリー。 第1話 弁護側の証人 荒井が法廷での手話通訳をしたとある事件。 林部学という40代のろう者の強盗事件の弁護人の片貝の手話通訳を引き受けます。 林部は無罪を主張しています。 第2話 風の記憶 五歳の時に聴力を失った新開浩二が同じ視聴覚障害者ばかり狙った事件を何件も起こしました。 刑事の津村は「なんで聴覚障碍者ばかりを狙うんだ。仲間だろう」と質問します。 第3話 龍の耳を君に 美和の同級生で仲の良い場面かく黙症(言葉を話したり理解する能力は正常なのに、特定の状況では話すことができない)の少年漆原英知に荒井は手話を教え、時々面倒をみています。そして英知が殺人事件の現場を目撃しているのに荒井は気づきます。 英知の母親の漆原真紀子が容疑者として逮捕されてしまいます。 英知の目撃証言で、母親を助けることはできるのか。

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    投稿日: 2020.08.08
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    プロローグ 第1話 弁護側の証人 第2話 風の記憶 第3話 龍の耳を君に エピローグ 荒井さんの淡々としていても、気になることは追っていく生き方が気にかかる。前作も読みたくなった。 18歳で就職した職場で手話研修があり、興味があったので受けてみた。受付にろうの方がいらっしゃった時は不安ながらも使ってみた事もあるし、トイレという手話だと思い出して案内でき嬉しかった事もある。けれど、その時覚えた手話はもうほとんど忘れてしまったし、手話の辞典を手に入れた気がするけどさてどこにあるのだろう。 五感のどれかが欠けた状態は想像するしかない。実際にそうなった時にしか分からないだろう。常に想像しているのは難しいけれど、折に触れて想像することを続けたい。

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    投稿日: 2020.07.24
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    初めて読む作家さんでしたが とてもよかった。 手話は 一つの言語である。 そして 発達障害の説明もとてもわかりやすくよかった。

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    投稿日: 2020.07.22
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    デフ・ヴォイスの続編。手話通訳士の荒井とその家族がある事件に関係するお話。 手話通訳士のことや、手話にも種類があること、聞こえない人の葛藤なども描かれている。次の展開が気になり、一気読みしてしまった。おすすめ

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    投稿日: 2020.07.20
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    デフヴォイスシリーズの二作目 前作の登場人物達もちょくちょく出てきます。 前作をもう一度読み返したくなった。 聾者の問題も前巻をより掘り下げる事は去ることながら、佐村河内さんの話や森友・家計学園の忖度問題さらに発達障害への社会の理解不足なども取り上げられております。 社会派ミステリーというジャンルに本作を当て嵌めて良いかどうかは置いておき、読んで損しない一冊である事は間違いありません! 主人公の荒井尚人は聾者の両親を持つ聞こえる子供『コーダ』である事を悩みながらも一定程度を乗り越えて聾者の通訳という仕事を生業としていた。 法廷での通訳、警察での通訳を通じ、更に自分の仕事のあり方へ悩んでいく。ある時、場面緘黙症の少年に手話を教える事になるのだが、少年はとある事件の重要な場面を目撃していた・・・ さらに荒井は警察官の恋人とその連れ子の3人で暮らしている。こちらの進行も見ものです! 因みに聾という感じの成り立ちの説明が本作品中にありますが是非覚えて欲しいと思います。

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    投稿日: 2020.07.19
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    丸山正樹『龍の耳を君に デフ・ヴォイス』創元推理文庫。 傑作『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』の続編。 龍の耳と書いて聾という字になる。龍の耳を持つことは……「僕は、龍の耳を持っている」……涙が出るような小さな少年の振り絞った勇気あふれる言葉だ。 デフ・ヴォイスとは、ろう者の発する明瞭でない声、何を言っているか判然としない言葉のこと。コーダとは、ろう者の両親から産まれた聴者のこと。著者は一般の人が全く知らない聴覚障害者について誤解することが無いよう非常に気を使ってその実態を極めて詳しく、正確に描いていることが良く解る。こうした聴覚障害者の世界で展開される感動のミステリー。前作にも増して本作も面白かった。本当に良い作品を読んだ。 ろう者の両親と子供時代を過ごした『コーダ』の新井尚人は警察事務官を辞め、手話通訳士を本業に聴覚障害者のコミュニティ通訳と法廷や警察で事件の被疑者となったろう者の通訳を行っていた。ある時、新井尚人は同居女性の娘に頼まれ、場面緘黙症の少年に手話を教えるが、手話を覚えた少年はNPO職員の殺人事件について語り始める…… 本体価格780円 ★★★★★

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    投稿日: 2020.06.24