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羊たちの沈黙(下)(新潮文庫)
羊たちの沈黙(下)(新潮文庫)
トマス・ハリス、高見浩/新潮社
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総合評価

51件)
4.0
14
16
12
1
0
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    ようやっと読み終わった! 久しぶりの洋書で地名や人名も馴染みがないのが辛かった、、、他にも文化的に違う所を読み解くのが難しいが、それを文字で読み進める。それが楽しくなってきた。 最後に今までの捜査を畳み掛けるように終わる怒涛の展開にハラハラしながら読んでいた。 クラリスとクロフォードが終始カッコよかった。 あと映画化もされたというがレクター博士がどんな風になっているのか気になった。 個人的にレクター博士の見えている世界が非常に気になった。彼はどんな思考でどんな世界を見ているのか。クラリスとレクターの縁のような関わりが好きだった。

    13
    投稿日: 2025.09.07
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    冥く、それでいて優雅。紳士的でありつつ狂ってもいるレクター博士は魅力的で、囚人の身となった殺人鬼が探偵役となり捜査に協力し、若きFBI訓練生が助手役として動き回るというプロットにも惹きつけられるものがある。今読んでもその二つの要素は唸るほど面白く、サイコスリラーとして完成度が高い。だが、先に映画版を見ていたことや、陰鬱で凄惨な北欧ミステリをある程度読んでいたこともあってか、思ったより淡白に感じたのも事実。トリックや犯人がどうとか言うよりも、ハンニバルとクラリスの関係性に重きが置かれた小説だと感じた。対話を重ねていくなかで二人にしかわからない信頼のようなものが生まれ、やがて心の奥底に仕舞い込まれていた記憶が呼び覚まされる場面には奇妙な感動があり、なぜか心に安らぎを覚える。映画版との違いを堪能しつつ読むのは一興だった。にしてもレクター博士、ラストでクラリスに宛てた手紙がラブレター過ぎるぞ。

    6
    投稿日: 2025.07.18
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    あらすじ(新潮社より)獲物の皮を剥ぐことから“バッファロウ・ビル”と呼ばれる連続女性誘拐殺人犯が跳梁する。要員不足に悩まされるFBIが白羽の矢を立てたのは訓練生クラリス・スターリング。彼女は捜査に助言を得るべく、患者を次々に殺害して精神異常犯罪者用病院に拘禁されている医学博士ハンニバル・レクターと対面するが──。1980年代末からサスペンス/スリラーの潮流を支配する“悪の金字塔”!(https://www.shinchosha.co.jp/book/216708/) 映画から先に観た。映画だとクールな感じだったクラリスの内にひめる闘争心とか強さが見えるのが良いですね。あとはクロフォードがなんか絶妙にかっこいい上司やなあと。 ただし、トランスジェンダー、性的マイノリティに関する記述がかなり偏見に満ちてるのは注意。

    1
    投稿日: 2025.06.22
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    【2025年63冊目】 誘拐された娘を救出するため、上院議員はレクター博士に面会し、取引の上で情報を引き出す。一方でクラリスは、訓練生としての地位が危うくなりつつも、独自の捜査を続けていた。再びレクター博士に面会したクラリスは、彼の発する言葉からヒントを得て、犯人の思考、過去の被害者の身辺に肉薄していく――。 一気読みでした。映画のシーンを思い出しながらでしたが、クライマックスの建物内での描写にはハラハラさせられました。クラリスと犯人視点の両方が描かれてるのにシームレスに視点が切り替わるのが見事でした。翻訳者の方の腕も良かったのでしょう。 しかし、レクター博士の滲み出る色気はなんなんでしょうか…だいぶ映画のイメージにひっぱられてるからとも言えなくないですが。映画もまた見ようかなぁ。 しかし、本も映画も面白いという奇跡みたいな作品ですね。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    サスペンスの金字塔と言われ未拝読でしたが、佳境に入りクラリスの孤軍奮闘の事件解決やレクター博士の巧みな脱出など一気に読んでしまう魅力ある作品でした。何故今まで読まなかったのだろうと思うほどでした。

    0
    投稿日: 2025.05.27
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    ドクロの夜蛾、羊の悪夢、強かな孤児院出身のFBI女性警官、性同一性障害の殺人鬼、食人化サイコパスの天才心理学者、死にゆく妻を思うイケおじ 設定や登場人物の個性などのパーツで見るとロマンチックなのにストーリーがイマイチだった。

    0
    投稿日: 2025.01.29
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    後半は怒涛のアクションサスペンス。 レクター博士とクラリスの会話が好きだったので、ちと物足りない。

    0
    投稿日: 2025.01.23
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    だいぶ昔に映画は観たけど原作は買うだけ買ってずっと積読状態だったものを今更ながらに読了。 海外小説ならではの独特な表現や言い回し、翻訳の違和感等はどうしてもちょっと気になるというか苦手だけど、ストーリーはやっぱり面白くて特に下巻入ってからが一気に展開が進んでハラハラする。 紳士的なサイコパスレクター博士は本当に良いキャラしてる。 また映画観たくなったな^^

    0
    投稿日: 2024.06.18
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    2023/3/19読了(再読) 『羊たちの沈黙』ファーストコンタクトは、原作小説ではなく、映画版の方。亡き淀川長治先生が司会していた『日曜洋画劇場』枠で、であった。故にレクター博士のイメージは完全にアンソニー・ホプキンスで固定。許せ、マッツ・ミケルセン……。 赦しを乞うなら、住野よる『君の膵臓をたべたい』のタイトルを聞いた時、一瞬だけ〈レクター〉シリーズの最新作だと思ったのもそうかな……。

    2
    投稿日: 2023.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても面白かった。 上下巻を一気読み。 サイコパスの代名詞、レクター博士はやっぱり凄かった。 FBI捜査官訓練生のクラリスが、刑務所に収監中の狂人サイコパスのレクター博士との面会から連続猟奇的殺人の犯人像に迫っていく。 とにかくレクターの狂人ぶりが、エグすぎる。 精神科医でありながら、患者を何人も殺害し、独房に収監されている。隙を見せた看護師の顔を噛みちぎったり、置き忘れのボールペンを使い刑務官を襲ったりと、危険極まりない。 脱獄のやり口には、驚くばかりだ。 でも魅力的で憎めない。信用したくなる不思議なキャラだ。 一方、クラリスは優秀な訓練生だが、派手さの無い田舎出の女性。何故かレクターはクラリスを受け入れ、面会を続けていく。レクターの言葉のひとつひとつが謎かけのようだ。 訓練生という立場でままならない中、行方不明者を助けたい一心から、クラリスはレクターの言葉を基に単独で捜査を積み重ねていく。 そして… ハラハラ、ドキドキの展開で、ページをめくる手が止まらなかった。 殺人の動機、方法が猟奇的で残酷。気持ち悪い。 海外では起こりそうな事件ではある。 レクターが脱獄したままなので、これから何かが起こるにちがいない。それにクラリスを放っておくようには思えない。 是非、続編をトマス・ハリスの作品の中から探して読みたいと思う。

    9
    投稿日: 2023.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    FBI実習生クラリスは、悍ましき仕業を行った獄中のレクター博士との対話を通じ、連続猟奇殺人犯に迫る。 クラリスと犯人との死闘に手に汗握る。 映画のジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスの印象が非常に強いが、背景が詳細に描かれた本原作には更に重苦しいほどの心理戦が潜む。息が詰まりそうな緊張感は必読。 余談だが、映画でレクターを演じたアンソニー・ホプキンスの出演時間はわずか10分強だったとか。 それなのにあの忘れられない衝撃はもの凄い演技力だとあらためて思う。 マッツ・ミケルセンがレクターを演じるドラマ「ハンニバル」はこれまた美しい映像で、映画とはまた違った世界観だが、こちらも必見。

    4
    投稿日: 2023.03.31
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    映画(ハンニバルやレッドドラゴンは何回か観たけど、羊たち〜はいまだに観れていない……)もあってか、「ハンニバル・レクターの物語」という印象が強かったけど、あくまでほんの一部、「クラリス・スターリングの物語」なんだと実感した。 上巻を読み、そして下巻を読んで、クラリスがさらに好きになった。 読みながら、クレンドラー、チルトンには腑が煮え繰り返った……。

    2
    投稿日: 2023.03.25
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    なんのきっかけだったか、少し骨太で、でも骨太すぎず、読むと背筋がのびるような気概のあるミステリーが読みたいなと思って、映画の印象で、この本を手に取りました。最初は旧訳を読み始めたんですが、セグエ云々の箇所で、なんかいいかげんな翻訳だなあと思って、急遽新訳に切り替えて読みました。おもしろいことはおもしろいのですが、思ったほどではありませんでした。期待しすぎたかな。レクターはもっと巧妙、というか、頭の切れる人物と思っていたし、クラリス・スターリングの印象も、映画の、あのイメージがよくできているだけで、この本の印象はそれほどでもないと思ってしまいました。映画がよくできているという結論かも。【2023年2月8日読了】

    3
    投稿日: 2023.03.19
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    ハンニバル•レクターがやはり大変魅力的な作品(魅力的と言ってしまうと俗っぽいが)。 緊張感、レクター博士に出し抜かれる感覚、そして頭の中に映像が流れ込んでくるような緻密な情景描写。映像化に成功した作品としても頷ける。イイね!

    0
    投稿日: 2022.09.23
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    犯罪部分についてはこの本がこの手の内容では「金字塔」であるからか真新しさは感じない世代なのだけど、ちょっとした文章に深みを感じる作品でした。 正直言って訳はイマイチだと思うけれどね。 「羊たちの沈黙」は、クラリスが自分を高める努力を放棄したり、怠惰な暮らしで満足するようになってしまえば忘却されるのだろうけれど、クラリスがクラリスらしく生きていこうと限り、常にその静寂は破られていくのだろうね。

    0
    投稿日: 2021.12.12
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    文句なしの面白さだった。レクター博士、理解し難く残虐な殺人犯なのに、彼はなぜこんなにも魅力的なのだろう。映画も気になるが、シリーズ他作品も手に取りたい。

    0
    投稿日: 2021.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    トマス・ハリス氏の作品3作目読了。 【下記、上下巻共通】 FBI訓練生のクラリスと投獄中の精神科医レクターによる連続殺人事件解決の話。 レクター博士の逃亡方法(そもそもあの状況下で諦めずに逃亡の機会を窺っていたこと)が驚きだった。 次作も予備知識を入れずに読みたいと思います。

    0
    投稿日: 2020.10.02
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    既に知れ渡っているレクター博士の脱出劇の模様、バッファロウ・ビルのラストに至るまで、一旦流れ始めたら息もつかせぬ展開。細部の描写は偏執的だが、その分一つ一つ調べながら読んでいくと情景が浮き上がってくるようだった。クラリスとミスター・ガムの応酬、蛾の出現で張り詰めるその場の緊張感、手紙によって多少窺い知れる博士の感情、仕事ぶりや時折挿入されるベッラとの関係から見えるクロフォードの人間性、情感たっぷりにほんの1ページ程で綴られるエピローグ。個人的にチルトンはとてもいい味を出している。どこの職場にもいて、そして一番平均的な人間心理を投影しているキャラクターだと思う。 読み終えて、映画も確かめたくなった。

    0
    投稿日: 2020.08.23
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    前回読んだ後は映画を観たけれど、今回は観たくないないかなぁ。グロテスクなものが観たくないからだけれど、本だとドキドキしてどんどん読めちゃう。レクター博士とクラリスのやり取りは事件関係なく日常生活が怖くなる。選ばれてしまった感というのか、気を抜くと背後にレクター博士が立っていそうな怖さ。社会に出しちゃいけない人が周到に用意し社会に放たれたままという絶望感。怖い。

    0
    投稿日: 2020.08.21
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    ドラマ『クリミナル・マインド』でもそうなんだけど、残酷なことができる犯人には、もう生まれた時からの犯罪者と、成長していく過程での環境が影響しているタイプと、本当に精神的な病気を抱えている人などがいるけど、ガムはやっぱり過去に原因があったりして、こういう犯人は少しかわいそうだな、と思ってしまう。 レクター博士はたぶん、生まれながらのタイプなんだろうけど、何というか、芸術的であって、知的だから、犯罪者なのに愛されるキャラになってしまう。魅力的すぎる! さて、続いて『ハンニバル』を読みます!

    2
    投稿日: 2020.03.29
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    映画は断片的にしか見たことがないので、読んで初めて知ったのだが、クラリスがまず捜査官ではあるものの教育実習生だったこと。 これが頭にあって最初 「この主人公でやっていけるのか?」という印象を持ってしまった。 読んでて緊張したのは、捜査に抜擢されて優秀なベテラン捜査官のクロフォードの下でこなす任務に求められているレベルが高い。(少なくとも単純な、任務ではなく駆け引きを委ねられてる) そして、肝心のレクター博士とのやり取り、言葉の使い分けにまで気をつけなくてはならない。結構、押しが強いクラリス。失敗はできない。 殺人鬼の造詣はさておき、タイムリミットが迫るのも緊張感につながり 引き込まれたまま読み終えた。 でも、解説や他の人の感想を読む限り 何故か前作も、続編も読む気が起きない…なんでだろう。

    9
    投稿日: 2020.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2019.11.16 図書館 映画が有名だから知ってたのかな? 名前だけはずっと知っていて、読みたいと思っていた本。 怖い本のイメージがあったから手を出さずにいたのもある。 今回読んでみて本当によかった! どこがサイコホラーなの? 全くサイコもホラーもない! 素晴らしいミステリーだった。 猟奇的連続殺人犯だけど、犯行最中が実況されているわけではないし…。 私的にはサイコホラーじゃなくてミステリーだった。 レクター博士のキャラクターがとにかくよい。 人肉食いの精神科医で、はじめから厳重な鉄格子のなかにいるのだが、 レクターへヒントをもらいに行く際の言葉の駆け引きや、巧みな言い回しがずっと見ていられる。 レクターの何を考えているかわからないところもよい。 主人公のスターリングに優しいから、優しい人だと思ってしまう…。 初めから一貫して連続殺人犯を追っているのだが、それとは別の死体が発見されたり(結局つながっているが)、 蛾の繭を調べたり、別の組織に指揮権を奪われたり…。いろいろな方面に飛ぶので、解決に向かっているのか…?と不安になった。 下巻で主人公が一気に犯人へ接近したので、スピード感があって、ラストは一気に読んだ。 スターリングがもっと喝采を浴びているところが見たかった。 主人公と一緒にさんざん悔しい思いをしてきたから、もっとスカッとしたかった。 トマスハリスが理不尽を理不尽のまま書くことがうますぎるって説もある。 みんな収まるところに収まって、ラストはよかった。 羊たちの沈黙の意味は、スターリングが幼いころに預けられた家で、出荷のため殺されていた羊たちの悲鳴に今もうなされていて、連続殺人を止めたら鳴りやむかもね、っていうことだった。 レクターとスターリングの会話。 とにかく本当に良い本だった。 カズオイシグロ「わたしを離さないで」以来の感動。 独房の天才精神科医に助けを求める展開とか、同業通しの蹴落とし合いとか。 主要登場人物がみんな賢いから、会話もテンポよく要点だけを伝えていたり、余計な文がなかった。 なんとレクター4部作らしいので、他3作も一気に読みたいと思う。 本作は2作目。 表紙にもいる蛾(メンガタスズメ)が気になって調べたら本当にガイコツ。 自然界の偶然って不思議。

    0
    投稿日: 2019.11.17
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    犯人は途中で分かっているので謎解き感は薄い 犯人へどうたどりつくかの過程はスリリングで面白かった レクター博士が化けて逃げるところは定番の展開なので志村後ろ感があって楽しめた

    0
    投稿日: 2019.10.08
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    結局、最後まで読んでも映画の内容は殆ど思い出せず。でも良いんです。原作の内容が素晴らしかったから。これに対して素晴らしいというのも不謹慎かもしれないけど、でも面白かった。サイコもの百花繚乱の現代においてすら、本作の優位性・孤高性は揺るがないというのを、改めて思い知らされました。後半、脱走劇で圧倒的存在感を示して以降、レクター博士の登場はほとんどなかったけど、こうなると、博士のアナザーストーリーものぞいてみたくなる、ってもんです。

    0
    投稿日: 2019.08.19
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    ずいぶん昔に映画で見たので、活字で読んでもジョディーフォスターとアンソニーホプキンスが脳内で映像化される。。

    1
    投稿日: 2019.01.10
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    種明かしの役割も担っているだけあって、上巻と比べると映画っぽい派手でアクション的な場面が増えます 頭の中で映像が浮かんできそうな生々しさが凄い… タイトルの羊たち、そして表紙の蛾… これらのメタファー的役割に読み終えて初めて気づくとともに、伏線とその回収の凄さに舌を巻きました

    0
    投稿日: 2018.12.20
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    The Silence of The Lambs 有名はハンニバル・レクター博士が登場する。彼とクラリスの会話シーンは面白い。 文章が読みやすく、スラスラと読めるが推理小説ではないので注意が必要。

    0
    投稿日: 2018.10.20
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    このミス海外編1989年版1位。超有名な小説で題名は誰でも知ってるみたい。自分も昔映画で観たと思うんだけど全然覚えてなかった。やっぱ世界で読まれてる本は面白いです。翻訳ものは名前覚えるのがしんどかったりするのですが、これはかなり一気読み系で苦にならなかった。サイコパスとの心理戦、頭脳戦のやつ楽しいです。

    2
    投稿日: 2018.04.24
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     みんな大好きレクター博士。品のある狂人ではなく、ものすごく怜悧かつ暴力的なのに意思が強くてそれを隠しているようなところが魅力的なんだろうか。正直、この事件の犯人よりレクター博士のほうが気になってしかたない。ある意味前作より犯人は不遇。  あと、女性陣の生きてる、生き抜いてやるっていう命根性の汚さがすてきだ。男はロマンに生き、女はロマンを捨ててでも生きる。  もちろん最後の台詞もいい……。

    0
    投稿日: 2018.03.05
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    凶悪殺人者レクター博士の、人を分析する才能に感心させられる。 彼に学んだスターリング捜査官。その甲斐あって連続女性誘拐殺人犯を捉える。 彼女はレクター博士と接しているうちに、彼の心を掴んだようだ。 この辺がこの物語の魅力なのかもしれない。 レクター博士はスターリング捜査官の主治医だったのだろう。そういう意味で、タイトルは[羊たちの沈黙]より[羊の悲鳴が聞こえない]が良いと思うが・・・・長すぎか

    1
    投稿日: 2017.06.01
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    バッファロウビル事件の終結と、静かに次に繋がる余韻。ここからハンニバルに話がとぶと思うと、もう少し間を埋める描写があってもよかったのでは。

    0
    投稿日: 2017.03.06
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    サイコサスペンス。ミステリ。 レクター博士の出番が少なくないですか? 脱獄シーンは凄かった。 個人的には読みづらさを感じた。うーん、何だろう。翻訳はシンプルで悪くないと思うけど。場面が頻繁に変わるせいか?クラリスの視点を増やしたほうが入り込みやすかったかも。

    0
    投稿日: 2017.01.20
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    読み終わってしまったー。 ホラーでありミステリーでもあるのに、なに、この読後感の清々しさは! 下巻ではレクター博士の出番は上巻ほどなかったけど、見せてくれるー。 頭がよすぎて残酷極まりないキャラはすごいねー。 もちろん、ジェイム•ガムの残虐さもすごいんだけど、レクター博士と頭の作りが違う。 クラリスのキャラもクロフォードのキャラも最高でしんみりしてしまった。 ほんとトーマス ハリスの文才には脱帽です。

    1
    投稿日: 2016.12.13
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    読みたいと思いながら、怖そうな雰囲気で今まで読んできませんでしたが、村上龍「オールド・テロリスト」で出てきたこともあり、読んで見ました。 思っていたよりグロい描写もなく、登場人物たちに魅力があり、楽しめました。 クライマックスのシーンが、どちらの人物を描いているのか分かりづらかったです。 ケータイがあまり普及してなかった時代なんですね。

    0
    投稿日: 2016.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    レクター博士が脱獄し、クラリスは皮剥ぎ殺人犯バッファロー・ビルと対決する。 レクター博士に影響を受けて生み出された、他作品のキャラクターを見慣れてしまっているせいか、あまりレクター博士がすごいと感じなかった。そうすると、普通のストーリーと翻訳調の本文が残る。

    0
    投稿日: 2015.10.27
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    映画と比べると、直接的に映像で見せられない分グロや残酷さをさほど感じずに読めた。 なのでハラハラ感がなく最後は淡々と読み進めた感がある。 レクター博士の出番をもっと見たい。

    0
    投稿日: 2015.10.12
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    要はレクター目立たせるために、バッファロウビルはフランシスダラハイドよりも薄いキャラになったってことですかね? まあ、ダラハイドも満月に殺人起こすとかちょいやり過ぎ感あったんで、これくらい中身がよくわからない造形の方がリアリティあるのかもしれんね。下手に内面描写すると嘘臭くなるし。 なんか、羊たちの沈黙ってタイトルの意味が分からんとか言ってる奴がたまにいるけど、最後にちゃんと描写されてるよな…さては読んでないな。まあ、菊池光訳しかなかったから仕方ないのかも知れないけど。 登場人物たちは主に映画の俳優をそのまんま思い浮かべて動かしてたけど、最後付近の整形の描写で端正な顔が云々とか出てきて、流石にアンソニーホプキンズの顔が端正かっていうと大いに疑問なので、TVドラマ「ハンニバル」の方の俳優で想像してた。 ガムとフレドリカのロマンスについては非常に興味があるが、はてさて。

    0
    投稿日: 2015.06.11
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    そのままでも伝わりづらいし、意訳盛り込みすぎるとなっちゃんて言われるし、大変な仕事なんだろうなぁ翻訳、と思いながら読むと集中できない。

    0
    投稿日: 2015.03.13
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    有名な映画の原作。映画版は未見で、前作は既読だが内容をあまり憶えていない。そもそも、海外ミステリイにふだんあまり馴染がない。そんなわたしでも、本書がもつ魅力にはすぐに圧倒されてしまった。なにより、ハンニバル・レクター博士が凄い。犯罪者としても博士としても究極的な存在で、クラリス・スターリングとの会話にはとにかく唸らされてしまう。クラリスをじっさいに動かしているのはレクター博士といえるわけだし、その博士の作中での最後といい、どうもわれわれ読者も博士の手の上で踊らされているに過ぎないのではないだろうか。こういう人物像ひとつとっても、並大抵の小説ではないと思う。また、一般的にレクター博士はサイコ的な側面が強調されがちであるが、本作はミステリイとしてもなかなかよくできていると思う。ただ、もうちょっと事件を直接的な契機とした解決法であればなおよかったのだが。とはいえ、本作の完成度が高いことは間違いないし、そもそも猟奇的な殺人犯を、魅力たっぷりに描き出すことは相当難しいはず。それを簡単にやってのけるところが著者の真骨頂である。寡作は惜しいが、だからこそ全作品を制覇してみたいとも思った。

    1
    投稿日: 2014.06.15
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    全体的な感想では、クラリスよく頑張ったな!という感じ。あと、レクター博士が言うほど出番がなくて、ちょっと残念。整形しちゃうのはもっと残念。 上の後半からだんだん真相に近づいていくにつれ、スピード感があって読みやすかった。ラストの犯人との対決も、ハラハラした。 また、羊たちの沈黙というタイトルも素敵です。ラストにみせる、クラリスへ送ったレクター博士の紳士的で優しい言葉も沁みます。

    0
    投稿日: 2014.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻も一気に読めました。面白かった。 レクター博士の脱獄劇と、クラリス対犯人のあたりはハラハラ手に汗握る展開でした。 やっぱり最後までレクター博士の存在感は大きい。 続編や映画が見たくなりました。

    0
    投稿日: 2014.03.11
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    レクター博士とクラリスの交流の触れるような触れないような距離感がすごく良い。 また後書きも秀逸でとても充実した最高の本でした!友人にもシリーズごとに勧めたい!

    0
    投稿日: 2013.10.28
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    映画も超有名ですが、今更原作を読んでいないことに気づいて挑戦。 (『ハンニバル』と『レッドドラゴン』は昔読んだ記憶が…) 原作を読むと、改めてレクター博士が“悪”という存在でありながら、同時に魅力的な“師”であることを再確認できます。 クラリスついても、寮生活や友人との会話、子供の頃の思い出など描かれているので人間味を感じながら読み進めることが出来ます。 気になる方は、シリーズ順に読むといいと思います。

    0
    投稿日: 2013.07.21
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    映画よりもずっと物語が理解しやすく、面白かった。 人間のドロドロとした欲望がむき出しになっていて、 その衝突を高みの見物と洒落込んだレクター博士が 最も利を得ていたのはさすが。

    0
    投稿日: 2013.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    洋書のミステリー小説で非常に評価が高く、映画があまりにも有名な本書ですが、実はまったく予備知識がまったくない状態から読み始めました。 被害者の皮を剥ぐことから名付けられた連続女性殺人犯、「バッファロウ・ビル」の捜査に参加することになった、FBI訓練生クラリス・スターリング。 彼女は上司に命じられ、捜査への助言を求めて、精神異常犯罪者用病院に収容されている医学博士ハンニバル・レクターと対峙する。 人智を超えた頭脳と問答を繰り返して行く中で、彼女は「バッファロウ・ビル」の正体に迫っていく。 サスペンス・スリラーの代表作とも言える本作の壮絶な結末とは。 以下、ネタバレの内容を含みます。 DVDの表紙を見てとにかくいつも不思議だったのが、「なぜ蛾がえがかれているのだろうか」ということでした。 がっつり出てくるからなんですね。しかもかなり奇怪な状態で。 レクター博士とクラリスの対話に含まれる適度な緊張感と偏向な親しみは、この話を魅力的に仕上げているひとつの要素です。 人間の心理に精通し、豊かな智識と鋭い観察眼、巧みな対話術を以て対するレクターと、彼の話に対して必死に食らいつき確かな有能さを彼に感じさせるクラリスの間には、奇妙なつながりをもたらしています。 クラリスの羊たちに訪れた沈黙がいつまで続くのかは分かりませんが、飽きずに適度なスピード感をもって読める良書だと思います。

    0
    投稿日: 2013.05.19
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    有名なだけある。 展開も読みやすさも、後味も。 すっごく引き込まれるというよりは、 気付いたら読み終わっちゃった!といった感じ。 映画を見たことなかったので、良い小説読めたな〜感が味わえた。

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    投稿日: 2013.03.20
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    最初は姿も形も全く想像が出来ず、気配すら感じさせなかった犯人が徐々に浮かび上がって行く様が面白い。 捜査内での話では無くて、小説の中に少しずつ犯人のターンが出てくると言う意味合いで。 レクター博士のぶっとびっぷりに惚れる。

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    投稿日: 2013.02.20
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    変身願望のあるサイコキラーを追い詰めるのが本筋のはずだが、最後までレクター博士の存在がでかすぎる。 映画見直したいなぁ

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    投稿日: 2012.12.17
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    羊たちの沈黙(下) 次々と婦女が殺され皮を剥がされた状態で遺棄されるバッファロー・ビル事件。 事件の重要な情報を握るのは、天才精神科医で精神異常者で拘禁中のハンニバル・レクター。 レクター博士が珍しく心を開いたのは、FBIアカデミー訓練生のクラリス・スターリング。 『ハンニバル(下巻)』では・・・ まさかのレクター博士の移送と脱獄。 そしてクラリスの根気強い捜査の末のバッファロー・ビル事件の解決。 事件解決その後にも、静かに流れるクラリスとレクター博士の時間。 何ともたまらない!! クラリスもレクター博士も、非常に強く人を魅了する。 案外に、ビリー・ルービンのトリック(皮肉)が強烈に心に残った。 ハンニバル4部作は 『レッド・ドラゴン』 『羊たちの沈黙』 『ハンニバル』 『ハンニバル・ライジング』 なんとも・・・やはりすべて読んでしまおうか・・・。 どうだね、クラリス、子羊たちは鳴き止んだかね?

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    投稿日: 2012.08.30
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    映画を観ようと思ったのだが、グロいとの噂を聞くので、まずは気構えをつけとこう、ということで、読。とにかく、レクター博士の魅力に限る。天才的な頭脳を持った人肉愛食者の超危険な人物。とんでもなくヤバい奴ってのは、どうにも惹かれてしまいますなー。これをアンソニー・ホプキンスが演じているのか。早く観たい。

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    投稿日: 2012.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「このミステリーがすごい!」1989年版 海外編 週刊文春 20世紀傑作ミステリーベスト10 海外部門 NPRスリラー小説史上ベスト100 ――1位 とりあえず読んだ直後では、ミステリとしては評価できないと思った。 いわゆるサイコ・サスペンスというやつだが、犯人はわかっているわけだし、 論理的な場面もほとんどなかったように思う。 しかし、 「凶悪な連続殺人犯の捜索にあたって、FBIがより凶悪な連続殺人犯の手を借りる」 という、一種のパターンのパイオニアとして評価できる。 果たしてレクター博士の辿る運命とは…気になるところ。

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    投稿日: 2012.03.19