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我らがパラダイス
我らがパラダイス
林真理子/集英社
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総合評価

32件)
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6
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    最後の方は んなバカなぁ〜って事になったけど 歳をとるとか、介護とか身につまされる話 最近何年弱っていくのを実感する今日この頃 そんなに遠い話でもないな

    0
    投稿日: 2025.11.21
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    3人の主人公のキャラクター差異がなくて、誰の話なのか分からなくなりながら読んだ。 介護のリアルから、最後には荒唐無稽な事件に。遠藤さんはともかく、親については、すり替えられて褥瘡を負って亡くなった方を思えば、どんな事情ごあっても許されることではないし。 安くて良い施設があれば解決するのか…?

    0
    投稿日: 2025.04.11
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    高齢化社会になり、誰もが経験するであろう親の介護問題。在宅での介護or施設入居、どちらを選ぶかで悩み、介護される側も介護する側も葛藤し、疲労する。 施設を選択する場合でも、介護度や費用などで幾つかの選択肢があり、頭を悩ます。 この小説は、そういった問題をベースに置き、加えて格差社会が介護の世界にも影響を及ぼしていることを痛烈に皮肉ったドラマとなっている。 重くなりがちなテーマを扱いながらも、コミカルなドタバタ劇にして、介護疲れを感じている読者に共感と癒しをもたらす意図で描かれた作品ともいえる。 舞台となるセブンスタータウンは高級高齢者のための介護付き居住施設だ。 住人は医者、大企業の役員、経営者、元芸能人、出版社編集長などハイソサエティで裕福な人ばかり。 その施設内の食堂ウエイトレス、受付で働く従業員、看護師の3人の女性が主役となるが、彼女たちはいずれも親の介護に関し深刻な問題を抱えている。 それぞれに事情があり、ほとんど一人で親の世話をし、限界状態にある3人と、対照的に最高級の暮らしをするセブンスターの住人。 3人は住人たちとの格差が我慢ならず、自分たちの親も何とかここに住まわせようと虚々実々の策略を始める。 策略は大胆さを増すが、思わぬ事態から破綻をきたす。だが、3人は諦めず、一部の理解ある住人も巻き込んで、とんでもない結末を招く。 介護の格差を世に知らしめるためには、非合法で明らかに犯罪と言える手段も辞さない展開は読み手にとってはドラマチックで痛快だが、少しやり過ぎ感があることも確かだ。 しかし、NHKでドラマ化もされており、もし、映画化されたらドタバタコミカル劇だと割りきって見たくなる気がする。 追記しておきたいのは、セブンスタータウンでは上の階が介護付き居住室となっており、体が不自由になったり、認知の傾向が出ると「上へ行く」というシステムになっていること。「上へ行く」ことは疎まれる人になるということを意味し、下の階の住民はそれを何より怖れる。学識や名誉があり気位が高い層ほど、要介護になることへの落差を強く感じるということもこの小説が伝える要素のひとつなのかもしれない

    0
    投稿日: 2024.03.25
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    舞台は高級老人ホーム、そこで介護をする人々たちの生活はリッチでも何でもなく、認知症とか格差問題を前半思い切り共感して読んでいたら後半、ドタバタ!こんなことあり得ないだろ、でもあったらどうする?ハラハラドキドキして一気に読んじゃった。毎日新聞で掲載されていたそうで、映画化の話もあるそうだ。高齢化社会の日本、他人事ではない! 老人の格差ほど酷いものはないとの思いが込められている。 老人多いからそうなるのかも。こどもの格差のほうが根深いと個人的には思うんだけど、それは立場を変えて見ないとわからないのかもしれない。 超高級老人ホームがどんなにゴージャスなのか、初めて知りました。林さんにしかこれは書けない。林真理子さん、お母さんが大好きなんだなと妬む気持ちは一切なく、そこは素直に伝わりました。 後半はびっくりしたけど、一気に読めるのでいいと思います。誰にも読みやすいって大事です

    0
    投稿日: 2024.02.19
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    それぞれ家庭の事情を抱え、親の介護に奮闘しながらも高級介護付きマンションで働く3人の女性。自分達との貧富格差を目の当たりにして、徐々に欲望が膨らみ、とんでもない行動に出ることに。 確かに社会通念とは外れる行動ではあるけれど、3人の女性の突き抜けた発想や結束力が好きで、読みながら応援してしまいました。 林真理子さんの本は痛快で誰も傷つけない優しさもあり、読後感も抜群に良いので好きです。

    0
    投稿日: 2023.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物の8割が犯罪者と聞いて読んだ。面白かった。 ご老人は、自分の人生の舵を握ることはもう難しいのだなと思った。なんせ体もうまく動かせない。それゆえこれまでの人生が浮き出てくる。一番わかりやすい形が、お金。 ラストのご老人たちが楽しそうで羨ましい。わがままに好き勝手やって、穴だらけだけど大義名分があれば罪悪感もないし一番楽しい暴れ方をしている。なにより、首謀者じゃないので責任もそんなない。 若者ばかり情熱があると思われてるけど、体力や場所がないのと、許されない空気感があるだけで本当はみんななんでもいいからどんちゃん騒ぎしたいんだなぁ。だから渋谷ハロウィンもセブンスターのハロウィンパーティーも盛り上がる。 このあとどうなるんだろう。お金があればなんとかなりそう。あぁ、無情。 お金持ちも貧乏人も、その人を大切に思う人が悲しまないような最期を迎えてほしい。

    0
    投稿日: 2023.10.18
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    介護のリアリティ、格差を実感するお話。コミカルで笑えるような、せつなくて泣けるような。他人事でないことはわかりました

    1
    投稿日: 2023.08.28
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    各々の事情や心情に共感できること多かったし、面白かったけど、寝たきりの老人を自分の親と入れ替えた時に、結局自分さえ良ければそれでいいのだろうか、それは違うだろう!と思った。。 金が物を言うことは確かに沢山あると思うけど、例えばがんになった時、お金があるばかりにエビデンスの確立していない民間医療に頼って、それで治療が遅れ命を落としてしまったりすることもあるだろうなと思う。 最低限のお金はないと困るけど、沢山あるからといって幸せな老後を迎えられるかは分からない。。 物語は、面白かった!

    1
    投稿日: 2023.08.02
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    仕事柄とても身近な話だけど、家族にはなんで?と思うことが多かったのが少しだけ分かったかもしれない 真面目に働いてきた親の生活の場所について、人生の最後でこれでもかと格差を見せつけられるのは辛いなぁ… 中心人物達は50代 あと10年したら私も他人事ではいられないはず トンでも展開ではあるけど、ハラハラドキドキ読まされてしまうのは林真理子さんさすが

    1
    投稿日: 2023.04.27
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    思ったことをつらつらと。 介護は自分(次男)には関係の無いことだと思っていたが、施設の空き状況や経済支援など様々な要因を含めて、残された家族全員で支え合うものになってるのかなと思い、他人事では無いと感じた。 ある意味この本では、今の介護市況や問題などケースバイケースで伝えてくれる。 地元から都会へ逃げてきた自分にとっては、目線を兄弟と合わせることの重要性を学んだ。 一方、小説全体でテーマに挙がってるお金を持たざる者と持つ物の違いに関しては、富の再分配など理解し難いところが多かった。 また、話の内容が主人公の身の回りで起こる身近なトラブルを中心に展開されていて、新鮮味がなかった。何かえっ!そう来る!?みたいな、読者の裏切りを誘うような仕掛けが欲しかった。

    1
    投稿日: 2023.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマを面白く観たが、最後がなんだかあいまいで、結局彼女たちは罪に問われたのか、世間体を気にした施設とのなんらかの駆け引きでうやむやにされたのか。 そして、みんなで一緒に住みましょうって、今流行りのシェアハウス解決をにおわせているのか・・・? 少し意味が分からなかったので、原作ならその辺のことを詳しく書いてあるのかと、読んでみることにした。 ドラマは、かなり原作に忠実に作られていたことが分かった。 違和感を感じる配役が一つも無かったせいか、こんなに目の前に映像の浮かんでくる読書も珍しかった。 しかし、さすがに原作の最後のエピソードは過激で放送できなかったらしい。 セレブの老人たちは、お遊びでやっていますね。 楽しかった・・・って。 まあ、老い先短い老人の最後の大暴れか。そう思うと笑って済まされるのかも。 しかし、朝子たちのした事はどうだろう? 邦子にだけは本当に同情するが。 認知症のあの父、あの家族、そして、あの兄嫁。 ふらふらと朝子のところへ来て「兄嫁を殺したい」と言った時の、堀内敬子さんの思い詰めた表情が忘れられません。 しかし、朝子はそんなにひどい思いをしていたわけではないように見える。 自分の母親にも良い思いさせてやりたい、という理由で正当な料金を払って入居した人と入れ替えるとは・・・ もちろん、思いもよらない発想で、とても面白い小説だ。 ドラマも原作も、ラストを曖昧にせざるを得なかったのは、彼女らがこの先どう裁かれるかを描いたら悲惨なことになってしまい、とても「リアルでブラックな介護コメディ」では終わらないからだろうなと思った。 だって犯罪でしょ。 朝子の母親と入れ替えられて、褥瘡つくって亡くなった人を思うと。 訴えられるでしょ? 格差社会に一矢報いたいって言うけど・・・ 雲の上のお金持ちと自分を比べて文句ばかり言っていたら安らかに暮らせない。 それが私の持論です。

    1
    投稿日: 2023.04.08
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    BSのドラマが面白いが1週間待つのが面倒なので原作を先に読むことにした。金を持った老人だけが手厚く介護されそれ以外の老人たちはほとんど無視の今の日本、たかが数千円の子ども手当で本当に出生率が上がるとでも思っているのだろうか、さすが三流官庁と東大を何回も落ちた岸田のバカが考える事は間抜けだ、その前に良質な特養施設を十分作ることの方が先だろ、いまの状態だと子供を作っても不幸な未来が待つだけだ。最後は実力行使ということになったが、日本人はここ数十年怒ってこなかった、少しは怒って反乱起こしてもいいんじゃないかな。

    2
    投稿日: 2023.02.12
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    長編だけど一気読み 荒唐無稽とも思える展開にドキドキしながらも各々の必死さは伝わってきた ノンフィクションだけど、でもある意味、リアルなんだろうなぁ〜 私は正直長生きしたくないんだけど、人生の閉じ方ってなかなか自分では選べないのが難しいところ

    0
    投稿日: 2023.01.12
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    芸能人やお金持ちの住む、超高級老人ホームで働く人たちが中心になって動く話。 その働く人たちも介護する親などがいて、最初に読んだ夜に母から電話がかかってきた夢を見ました。 最初はリアル。そしてそこからどんどん話が大きくというか、面白く、まあ言うとありえない方向に展開します。 本当にこんなお金持ちの人たちが入る老人ホームは有るだろうから、こんな暮らしなのかな〜と思いながら読んでいました。 毎日新聞に連載されていた小説らしいです。 久しぶりの林真理子でした。

    1
    投稿日: 2022.08.28
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    個人的に介護真っ只中なので、特に前半は共感しすぎて、「奇跡」とは別の意味で、休憩挟みながら。後書きの上野先生、深い。

    1
    投稿日: 2022.07.30
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    現代社会のヒエラルキーが如実に現れる老後の生活をテーマにしたお話なのだ。 老後の生活は、結構シリアスな問題なのだが、林女史の手にかかると、これがコメディータッチで描かれるのである。 奇想天外、笑いながらも、やはり大きな問題である老後の生活の深刻さは外してはいないのだ。 私も70歳となり、世間では立派な爺さんと呼ばれるのだろうが、「老後」と言う言葉の意味が釈然としない。 「老いた後」、即ち「老後」ではない筈だ。 その昔は人生50年と言われたようだが、現代では人生100年の輩は五万といる。 60歳代は「老初」、70歳代は「老中」、80歳代以降を「老後」と読んで欲しいなと、私は勝手に思っているのだ。

    0
    投稿日: 2022.07.08
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    前半では介護の様々な現状がわかり、社会派の小説なのだろうと思っていた。 が、後半ではまさかの犯罪のニオイがプンプンしだし、しかも絶対にバレるだろう稚拙さ。 上流と下流の格差を描くだけではなく、どこかで下流の人々(といっても普通レベルの)をさげすんでる気がしてならない。作者が。 「まったくしょうがないわねー下々の人たちは」という感じで。 解説の上野千鶴子さんが、少し怒ってるような、気分を害してるような文章を綴っていたのが興味深い。

    0
    投稿日: 2022.04.23
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    前半から中盤は老後格差社会について上手く描写されてて考えさせられた。 事件は突拍子が無さすぎて流し読みしてしまったけど。

    0
    投稿日: 2022.02.26
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    介護の現場、格差、家族の軋轢がよくかかれているな、と思うけど、最後のドタバタで無理やり感がでてしまった。 もうちょっと合法的に?痛快な結末だったらスッキリしたのにな、と思う。が、そんなウルトラCがないのが現実なんだろうな、、。親も含め、また自分のこともいろいろ準備しないと、と改めて感じました。

    0
    投稿日: 2022.02.09
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    笑っちゃいました!そんなことできる? タカビーなおば様たちが、夫婦連れだけには負けた感を漂わせるのが、せつなかったなー

    0
    投稿日: 2021.10.03
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    介護をめぐる3人の女たち 自分の親の介護を巡ってそれぞれ色んな騒動や悩みを感じる一方、 セブンスタータウンに入居している老人は人生の勝ち組、今まで努力してきた人だけが老後も豊かな生活を送ることができると断言するマネージャーに対して、女たちも自分の両親も一生懸命働いてきたことには変わりないと主張する。 アルツハイマー病と戦う60代の遠藤さんと結婚し、セブンスタータウンに入居を果たすさつきや、こっそり自分の父を入居させる女、寝たきりで一人娘がスゥェーデンにいるのをいいことに自分の母が行く施設とすり替えた女たちのありえない話 2020/04/14 13:55

    0
    投稿日: 2021.09.20
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    介護しなくてはならない家族を抱えた高級老人ホームで働く3人の女性たち!それぞれが追い詰められていく中で、彼女たちは、その格差に立ち向かう !その中でホームの人々との繋がり、老いたる親の最後の住処はどこに? 富める者にしか安らかな老後は過ごせないのか? 現代を写すリアルで笑える介護コメディ‼︎ 自分の身にも起こりうるだけに、怖い話!

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    投稿日: 2021.06.17
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    親の介護より女を優先する息子、舅の行動に我慢が出来ず家を出た兄嫁、自分で見る決意はしたものの、行き詰まり、家を出た兄嫁に恨みを抱く娘など、今回も癖のある登場人物が多かったです。 舞台は高級介護付きマンション「セブンスター・タウン」 そこで働いている3人の女性達は裕福な施設の入居者を見つつ、自分の親との格差を感じ、あらぬ行動に出てしまいます。 精神的に追い詰められていた彼女たちに同情すべき点も多々ありましたが、いかんせん最後の最後の展開で急にドタバタ劇の様な雰囲気になってしまったのは残念でした。

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    投稿日: 2021.05.20
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    犯罪おかして居直る図々しさはあるがコメディとして面白かった 介護のエピソードはリアルで心構え程度に勉強になりました (現実はもっとたいへんだろうという意味で)

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    投稿日: 2021.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    老親介護と豪華老人ホームで働く女性たちと居住者たちのドタバタ劇。 ボケた親の世話の押し付け合い、兄弟や義姉との確執、そして結局お金、お金、お金… これから自分も介護や金繰りで疲労困憊するのだろうかと読んでいて暗くなった。 自分の親の居場所を作るためにスタッフ同士が口裏を合わせて、意識のない入居者とすり替える話はかなりぞっとした。 自分たちがスタッフを務め、そこで収入を得つつ、自分の親もそこで介護できる、そんな場所があったら…というのがベストだろう。 だけどすり替えられて他所へやられる人のことを考えると悪すぎる。 騒動の後、退去、退職させられた人たちが集まって自主運営の理想のホームを作ったら、それこそがパラダイスなのではないだろうか。 スタッフが自分の親も見られる老人ホームは、きっと心のこもったホームになるだろうから。

    0
    投稿日: 2021.01.07
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    介護付き高級マンションに努める三人の女性達。 この女性達の親の介護も次第に必要に迫られる。 けれどそれぞれに合った介護を思うようにすることが 出来ず、介護の理想と現実の狭間に合い、 そこから三人だけの秘密の奇策を抱えながら奮闘する 介護コメディー小説。 タイトルを見た時には介護についての明るい小説かと 思っていましたが、冒頭から三人の女性の親の介護の話の 内容がかなりリアルに綴られていて、 ちょっと気が重たい気分になっていましたが、 これが介護する側、介護される側の現実と本音が 語られているようで途中からはこれをしっかりと 心得ておかなければいけないという気持ちになり、 自分の身に置き換えながら読んでしまいました。 誰だって歳を重ねて歳を取っていくもの。 自分の親が徐々に歳を取ってしまうのも仕方のないもの。 親がどんどんと自分よりも小さく見えてしまったら、 やはり子供としては親にここまで育てられたり、 色々としてもらったことがあるので、 親のしたいこと、してあげたいことを思う存分に してあげたいと思うのが子供の身分としては当然のこと。 けれどそこには見えない介護の格差社会があり、 整った施設などで思い切り介護をしてあげたくても それも出来ず、例え在宅介護にしても素人だけで 介護をするにしてもそこにも限界があり その人の病状や状況によって介護の壁にぶつかるということが この作品ではよく分かりました。 そして徐々に老いていく親の寂しい気持ちや 老いに対する不安な気持ちなどが端々に語られていて 本当に切実なものだと思いました。 とこのように重く辛いことが沢山綴られている中で、 ストーリーはSF小説のような奇策が飛び出してくるので これには吃驚してしまい、ドキドキハラハラの急展開でした。 ここまで来るにはやはり実際に介護経験をした方ならば こんな思いにもなるだろうと納得しながら読みましたが、 やや暴走気味な所もあったかもしれないです。 自分の老後がどうなるか分からず、 老後に備えてあれこれとしようと思っていても これだけ介護について問題が山積されていると 思うと先の事を考えるにしても気が遠くなってしまいそうです。 この作品のタイトルのように自分たちのパラダイスは 自分で作ることが出来るのかどうかと思ってしまいました。 歳を取ったならば出来れば人に迷惑を掛けずに ひっそりと暮らしていければ良いなと思いますが、 現実には厳しい介護の格差社会が待っているようなので、 出来ればこの格差が今よりも段差が無いような 社会になっていることを熱望したいところです。

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    投稿日: 2020.09.03
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    途中までは、読んでいて辛かった。 いずれ自分も親の介護をする事になり、この人たちのように辛い思いをするんだろうな、と。 想像すると悲しくて。 でも、後半はとんでもない流れになっていて、普段の自分の感覚なら「いや、あり得ないし」と思うところ、それが逆に良かった。 ずっと辛いままなら途中で読むのをやめてしまったかも。 いろいろ、考えてしまいます。

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    投稿日: 2020.07.15
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    私が読んだ本は、毎日新聞社出版 2017年3月25日発行の本である。 毎日新聞が、2016年1月11日~12月11日に掲載していたのを本にした物だと思う。 東京の広尾の高級介護付きマンション。 都会では、なかなか、お目にかかれない。 リゾート地でさえ、介護付きマンションは、億単位と、聞いている。 そこに住める人は・・・ 1カ月の維持費・生活費など、余裕のある人か、子供が、とてつもない高額所得者でないと、、、住めないであろう。 下流階級迄いかない、平凡な家庭では、親の介護をどうするか? 都会で住んで、家庭を持った者は、自分の家でさえ、精一杯なのに、親を引き取って、看るなんて、、、とても出来る事ではない。 広尾の介護付き受付係の邦子、看護師の朝子、ダイニングでパートで働くさつきは、それぞれ親の介護で、にゃみを抱えている。 小説の前半は、その悩みで、奮闘したり、家庭の事情で、ニートの長男や、義理の姉などの不満など・・・そして相続問題も・・・と、、、、 それが、犯罪であろう・・・と、思われるよな展開 へと、次々と、ハチャメチャな3人の行動が、描き出される。 この高級マンションに、我親を住まわせるのに、タダで、そして、見つからないように細工を・・・ まして、此処の高級マンションの権利を有する者が、痴呆症や寝たっきりになった人と自分の親を交換して、悪徳的な噂の安い介護施設に 入れてしまうことまで、やすやすと、やってのける。 イケメンのアルツハイマー型認知症の男性との結婚も、一時は、架空で、母親と、結婚させようともしたり、、、と、林真理子氏の奇想天外的小説に、只々、喜劇としか思われない。 そして、マンションを封鎖、火炎瓶も登場と、なると、これは、普通だったら、マスコミが、ほっておけないだろうと迄、心配してしまう。(笑) 最後は、お金持ちの考えで、うまくいくように、話は終わっているのだが、、、、、 こんな話になるとは、思っていなかった展開の小説であった。

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    投稿日: 2020.07.06
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    超高級老人ホームに勤める中年の3人の女性たち。それぞれに自分の親の介護の問題に直面している。介護のリアルな現実、先行きの不安。自分の親や自分自身が老いた時のことを思うと身につまされる。主人公の女性たちは常識があり優しく強さもあるけど、それでも追い詰められる様子がなんともつらい。そこへきて超高級老人ホームに親を潜り込ませる作戦。ハラハラドキドキ、なかなか痛快。ただ最後にかけて物語の展開がやや暴走気味。色々と話を広げ過ぎて主題がなんなのかぼやけてしまった。考えさせられるところもあり、エンターテイメント性もあり、面白かったけど、ちょっと残念。

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    投稿日: 2020.06.13
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    介護の暗鬱や労苦を誰にでもわかるように伝えるという点で、有名で実績のある小説家が題材に取り上げるのは歓迎。林真理子も、その訴求チャネルの太さから見て、いい仕事をしてるな、と思う。 小説としては・・多視点の語り手が段々と一つの事件に収れんしてくるという手法で、テーマの普遍性を伝えていると思う。ただ、現時点で高級施設に入るような年齢層に学生運動の闘士が・・とかいうのは林が自分世代目線で面白いとみて入れたのかしれないが、テーマに混線を招くような気がしてイマイチ。親介護の厳しい日常に押しつぶされそうな現役世代の共感を主にしたいのか、それとも金の苦労もせず充実した職業生活を送った世代が介護施設に押し込められ表面的には優雅でも現役世代に差別されるという老人のレジスタンスを言いたいのか、よくわからなくなってしまう。

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    投稿日: 2020.04.21
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    このタイトル、林真理子なら愉快な話なのだろうと思って買ってみたら、中身は目を覆いたくもなるような、「介護」のリアルな現実ばかり。職員の人たちの介護に苦労する姿が、何とも生々しい。独身が多いところとかも……。 いずれ来るだろう親の介護であるだとか、自分が介護を受ける立場になるときであるとか、何か色々と考えてしまった。物語の最後はハラハラドキドキからの、ちょっと笑っちゃう展開で安心。自分はいずれ「我らのパラダイス」を見つけられるのだろうか。できればやっぱり、ピンピンコロリしたい(笑)

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    投稿日: 2020.04.11
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    前半はいい。 介護とまではいかなくても、老親の行く末に胸を痛めている人にとっては読みたくない、でもそうなの! と言いたい記述がたくさんあって読み進めるのがつらくなる場面もある。 だけど、後半は「はぁ?」な荒唐無稽さ。 もうちょっと違う展開はないのか? 星2つは、私が林真理子を好きなこと、前半のよさ。

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    投稿日: 2020.04.06