料理好きの娘が食に興味のない皇帝に仕える中華風ファンタジー。 今ひとつ盛り上がりに欠ける所は否めない。 登場人物も胡族の刀義などはどうにも浅慮がすぎるというか、君のためにヒロインが色々手を焼いてくれたのだし、君が原因でヒロインが捕まりそうになったのだからごめんの一言もあっては良いだろう。 加えてライバル宦官を悪く書くなら印象だけ悪くするよりちゃんと横柄な態度とか賄賂に横着とかしてくれた方が見てる方もスッキリ読める。ちょっと態度が悪いだけで言ってる事は割とまともな宦官を年若い皇帝が鶴の一声で収めちゃうもんだから今ひとつスッキリしない。 アクション要素が絡むわけじゃないから良いんだろうけど、宮廷を題材にするには、いささか作中人物に危機感が足りないんじゃないか？