
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ24作目。ハンナ・スウェンセンシリーズと同様、意地で読み続けている域に入ってます。 主人公より少し歳下の頃が一番作品に入り込める気がするんですけどね。 『ふゆのひ』 このところのネタ元はインターネットなのでしょうか。昨今の『正義中毒』や、『嫌なら見るな文化』。それをおとぎ話に置き換えた感じです。しゃばけシリーズに登場する妖、と言うか、畠中さんの作品は“ヤキモチ”がテーマのお話が多いかも。問題の発端が“ズルい!”から始まりがちな気がします。他人からの嫉妬に悩まされる日々なのかな。 しゃばけシリーズは小学四年生向けと言う気がします。何となくですが、読んでいて四年生の気分になる。 『のろいがえし』 妖怪のせいなのね、ってヤツですかね。 全体的にるーみっく調のコメディでした。 呪いもなんか、箪笥の角に小指ぶつける系。 LINEスタンプにこんな感じのネタあったな〜ってなりました。 『鬼之助の日』 自分のギャグを説明してるみたいな描写、いらんかも。 悪夢の名残は頭の中の産物だよな。それが護符で吹き飛ばされる心配、いらんかも其の二。 多分私は作者とかなり感覚がズレてしまっている。しゃばけシリーズに限らず、そこそんなに気にする? と言うことがかなりある。 良い人たちなんだろうけど。 早い段階で結末も予測できてしまったけれど、ここまでの3本の中だと一番しゃばけシリーズらしい話だったかも。わかりやすい起承転結。 ただ、つい最近も、同じ様に宴の食べ物に手足が生えててんやわんやする話を読んだばかりのような……前巻じゃないですか?あ 『あやかしたち』 恐らく、畠中先生は、出来る限り無駄な描写を省いて読みやすくしてるんですよね。初期のしゃばけでは、両親の甘やかしっぷりや、食べ物の描写がもう少しこってりしていた気がする。 引き算の美学なのかなぁ。でも、全体的に薄味になって淋しいんですよね。「美味しそう!」と読んでいて食欲を刺激されることが無くなってしまった。 小説の中の食べ物の描写が好きなんですけど。 絵空事、絵本、おはなし、って空気を大切にしているからかも。しゃばけシリーズは。 私は年齢を重ねて夢から醒めているのか、屏風を隔てて眺めている感じがします。 屏風のぞきって若旦那に敬語だっけ? 『みっかだけ』 今回の短編5篇の中では一番好きかも。鳴家が可愛いってだけかも知れませんが。 猫って犬が怖いのかしら。逆に小さな猫に大型犬がやられている動画をよく目にしますが。 しゃばけシリーズは妖中心の話なので、人間達の人生の変化があまり描かれないのが、現実味のなさなのかなぁ。初期は藤兵衛や義兄、三春屋の人生の岐路なんか描かれてましたけど。最近めっきり。だから若旦那が実際今幾つなのかもよくわかりません。 逆にまんまことシリーズはどんどん各々の人生動いてますけど。 しゃばけだと、お雛ちゃん好きだったんだけど、どうしてるんだろう。 はて。仔犬たちは何故薬の匂いに惹かれたんでしょう。麻薬犬ってことでもありませんよね。そこは特に何も言及なし。気になるわ……。 結局佐助と禰々子の関係も全然進展はなし。妖は長生きだから、関係性が進展するのも遅そうではある。あと、種族違ったら生物学的に番になれなさそうでもある。 そろそろ何か、若旦那の人生にも変化が欲しいかも。
0投稿日: 2025.11.12
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【収録作品】ふゆのひ/のろいがえし/鬼之助の日/あやかしたち/みっかだけ シリーズ24。 いつもどおりの騒がしさ。これが持ち味なのだろうが、そろそろついていけなくなってきた。ドタバタがしんどい。
3投稿日: 2025.11.02
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若だんなと妖達に、また会えてよかった。 他の妖達にとっては、長崎屋で暮らせるのはうらやましいことなのだねぇ。でも「ちゃんと若だんなを大切にしてくれないと!」と私は思います。 病で伏せがちの若だんながせっかく自由に動けたのに、たった一日足らずなんて、なんとも気の毒な! 熱が出ようとも、今後も若だんなが妖達と楽しく暮らせていけますように。
4投稿日: 2025.10.29
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しゃばけシリーズ第25弾。長崎屋では妖達が集まって、若だんなという人と、のんびり楽しく暮らしている。遠くの妖達が、そんな噂をしてると聞いて、雪女がきたり、長崎屋にいる妖たちと新参妖が勝負することになったりした。あれこれ勝負のお題を出されても新参達はひかなかったので、若だんなは新参妖の居着く地を探す事にした。若だんなは自分のできることを考えて長崎屋の妖を守って偉かった。最後の章は若だんなが、かっぱの秘薬を飲んで鳴家になって駆け回った。寝てばかりいる若だんなにとってどんなに楽しいことだったか。嬉しくなった。
0投稿日: 2025.10.24
powered by ブクログシリーズ24弾 まさか、ここまで続くシリーズになるとは。まだまだ続きそうだけど... 妖界で長崎屋が話題になっているらしく、今回はタイトル通り、妖たちがてんこ盛り 母のおタエも大活躍 短編もいいけど、1冊じっくりもたまには読んでみたい
0投稿日: 2025.10.22
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しゃばけシリーズ。 寛永寺で修行に励んでいる天狗の黒羽が、 悪い天狗だったが”長崎屋の若旦那”のお蔭で罪にも問われず、 暮らしているという噂が、 雪の国の雪女までに伝わる。 その噂に難癖をつけにきた天狗たちを追い払い、 長崎屋で暮らしたいとやってきた新参者の妖たちと長崎屋の妖たちが戦う。 新参者の妖たちが戦いながら、江戸での仕事につけるように根回しする若旦那。 いつのまにか、江戸は妖が就職できる街になっていたらしい。 河童の大親分にもらった薬で若だんなが小鬼になったお話では、 大名への献上品白い仔犬が盗まれたことがからんでくるが、 人間に戻ってしまった若旦那は捕物の舞台になった質屋から抜け出して店に帰る。 どうもどの話も、話が大きくなったわりには、 尻すぼみで終わるという感じは否めない。
0投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ長く続くシリーズで今作がもう24弾らしい。 噂話に尾ひれがついたり、身勝手な正義感がエスカレートしたりは、昨今のSNS問題を想起させる。 「みっかだけ」がほんかわと切なかった。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ長崎屋の妖たちの危機! 自分の居場所を探したいのは、妖も人間も、そしていつの世も同じなんですね。 今回、若旦那は楽しい1日が過ごせてよかったです。そろそろ体力がついて寝込む事が少なくなってくるといいなぁ。
0投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログそもそも長崎屋の若だんなと離れに住まうあやかしたちの話だが、ここにきてタイトルが「あやかしたち」。おぅーなるほど。これまで住んでいたあやかしたちの危機。長崎屋の離れの住み心地が良いと評判になり、あちこちからあやかしの新参者が長崎屋に来て、追い出しにかかる。様々な勝負を仕掛けてくるが、結果一安心した。場久の咄家としての気苦労に同情した。雪女のお雪さんにはまた長崎屋を訪れてほしいなと思った。最後の寧々子が持ってきた秘薬により若だんなの大冒険。ヒヤヒヤしたがいい体験ができたことでしょう。
0投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ長崎屋のはなれが、あやかしたちの間で評判になってしまったとは。 で、その座を狙ってあやかしたちがわらわらと。 そんなときでも若だんなが全てに優先の兄やたちが頼もしいw 若だんなの母のおたえさんもかっこよかった! お雪さん、また長崎屋にこられるといいね。 あやかしたちとの勝負も、いろんな形があってどきどき。 それぞれが得意な分野で勝負に挑んで勝敗は一進一退。 勝負の行方は、うん、そりゃ、そうだよね。 その後の「みっかだけ」は、ちょっとせつない。 栄吉が名前だけの登場でちょっと寂しいので、次は、また登場してほしいな。
0投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ誰も彼も、自分の居場所がほしい。 長刀を振り回すおたえが格好いいのと、身近な呪いって誰にも付きまとうものだと感じた。 兄や達に見つかって「うわぁ、終わった」って言っちゃう素直な若だんなが好き。
0投稿日: 2025.09.20
