成仏できない死者。未練のある人たちとのやり取りは悲しいし切ないけれど、その人たちのことを心から真剣に考えているケイと響希を見るのはなんだか楽しい。色々葛藤はあるだろうけれど、優しさにあふれていて。２人もそれぞれ悩みを持っているけれど、死者とのふれあいで成長していく姿も見ていたくなる。もっと生きていたかった。とか、やり残したことがある。とか、色々後悔はあるけれどそれぞれ精一杯生きてきたのが伝わてくるのがとてもよかった。他の人の話も読んでみたくなる。

カメラの話がけっこうすきだった 三島さん素直じゃないけどめっちゃ翔くんのこと好きなんだなと思った。 翔くんがこれからも友達と仲良く出来たらいいなあ！ ケイも苦労したんだなあと思った。 だからって引き受けるのはどうなん？と思ったけど。もう18なんだったら高校卒業したら一人暮らしすればよかっただけの話だったんじゃないかなー？笑 あと1年で重さいっぱいになるのかなあ。今の調子で行ったら行けそうだけど。 3人で頑張って欲しい。

死神というタイトルの本は少々似る部分は あると思うな。 その中でも、ケイが祖母の魂を送ることができて よかったし、義弟の為の仕事だということに 感動した。

職業死神の少年ケイと女子大生の響希 ケイが死神の下請けから解放されるために、死者の魂を解放していく。 ケイは寝なくても大丈夫という。伊坂さんの死神の精度に登場する無敵の死神かというと違いますけど、生活感はあるような気はします。 物語が進むに従って、家族の事や救えなかった病気で救えなかった友人の話など登場しますが、なかなか感情移入がしにくい気がしました。泣かせる小説に免疫が出来てきたせいでしょうか。 生きていていいんです。追い詰められたひとにとって、一番言ってもらいたい言葉の様な気がしました。