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岸辺露伴は叫ばない 短編小説集 分冊版 くしゃがら
岸辺露伴は叫ばない 短編小説集 分冊版 くしゃがら
北國ばらっど、荒木飛呂彦/集英社
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総合評価

49件)
3.9
10
23
12
1
0
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    ドラマから入りましたが、小説も面白い! 毎回訪れる困難に露伴がどう立ち向かうのか、毎話ドキドキしながら読みました。 血栞塗が特にお気に入り。

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    これぞ岸辺露伴、と言える言動の数々。面白い漫画を描けないなら…という岸辺露伴たるを表す決断達。 どの短編も日常のほんの少しの違和感やズレなどを膨らませて大きな恐怖にしてくれる。日々の中での気づきを捉えられる感性を磨きたい。

    0
    投稿日: 2025.11.01
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    岸辺露伴が遭遇する不可思議な事件の数々。 何かがおかしくなっていく狂気の数々。 どれも恐ろしく、どれも引き込まれるものでした。 段々と歯車が狂っていくのは恐怖であるのに、ドキドキしながら読むことが出来ました。 個人的には、血栞塗のエピソードが好きでした。

    21
    投稿日: 2025.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    息子の友達に借りて読んだもの。 スピンオフの小説を読むのは初めてだったものの、JOJOの世界観や岸辺露伴のキャラクター性などが完璧に引き継がれていて面白かった。 内容としては奇妙でオカルトでホラーな短編が5話収録されている。 それぞれ別の作者さんが寄稿しているけれど、どれも岸辺露伴のキャラがブレないためか、知らなければそうとは気づかない。 どのストーリーも露伴が「好奇心」のためにピンチに陥るがすんでのところで一命をとりとめる、というものだった。さすが露伴先生、その漫画家魂がブレなくて最高です。 どのストーリーも、よくもこう奇妙な話を思いつくなぁ、と思うけれど、普段生活している中で想像力を働かせまくると思いつくのかもしれないとも思った。 くしゃがら(北國ばらっど) Blackstar. (吉上 亮) 血栞塗(宮本 深礼) 検閲方程式(維羽 祐介) オカミサマ(北國ばらっど) どれも面白かったが、「くしゃがら」が最初の話だったのと、音の響きがキャッチーで気に入ってしまった。 本当に「くしゃがら」という放送禁止用語がありそうな気になってしまう、そんなストーリーだった。 Blackstar.は「スパゲティマン」というブラックホールを持つキャラが出てくるのが一番JOJOぽくいなと思った。 この話が読んでいて一番怖かったと思う。 血栞塗は3話目に収録されているため、なんとなく流れが読めてしまったが、露伴の好奇心がどこまでも深いことが描かれていて、このブレないキャラにより魅力を感じてしまった。 検閲方程式はこの中では一番SFに近いというか、サイエンス要素があり面白かった。理解できない点も多かったが、それでも楽しく読み進められた。 作家さんごとに得意分野があるのか、そういったバリエーションがあるのも面白いなと思った。 オカミサマは、何か恐ろしいことが起こると分かっていつつ、それでもやってしまうという露伴のキャラクター性がよく出ていた。 絶対やったらアカンで!と言われれば言われるほどやってみたくなる子どもか!と思いながら読み進めた。 最後に「だから言ったやん!」と言いたくなる展開。 お約束といえばお約束だけど、読みながらイライラかつハラハラしてしまった。 息子&その友達がシリーズ制覇するそうなので、また私も読ませてもらおうと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    岸辺露伴を主人公としたJOJOのスピンオフ作品「岸辺露伴は動かない」シリーズの短編小説集。 外伝やスピンオフ作品の存在を、原作を親としたら子供のようなものみたいな表現がありますが、スピンオフ作品(漫画)の小説集というのは、x親等の存在になるのかしら。甥姪? 実写ドラマ化が話題となることが多い「岸辺露伴は動かない」シリーズ。自分も楽しみにしています。オリジナル要素を混ぜ込んでドラマの岸辺露伴として魅力的でいいですね。ドラマだと六壁坂を物語の核に据えたシリーズが好きでした。 ドラマに小説集の方から「くしゃがら」のエピソードが扱われていたので、小説も追いかけないと楽しめないな、と思って読み始めました。小説集「岸辺露伴は叫ばない」です。 「くしゃがら」「Blackstar.」「血栞塗」「検閲方程式」「オカミサマ」の5篇。 毎度のことながら露伴センセーは、好奇心で頭を突っ込み、心身を危険にさらして、漫画のネタを探しています。受動でも能動でも、結果的にネタ探しになっているというか、しているというのが業の深さです。 スタンドであれば原則人間同士なのですが、「動かない」シリーズで相対するのは、ほとんどが人間以外の存在であるので、下手に触れてはいけない分野なんだよな。 己のテリトリーに侵入した。発動条件を満たしてしまった。罠にかかってしまった。 なんにせよ、トリガーが動いてしまったら逃れることはできないというのが基本で、そこをヘブンズドアーというイカサマみたいなもので掻い潜っているのが露伴センセーです。 「血栞塗」が好きです。 あの司書を、荒木飛呂彦が描いたあの司書を見たい、というのが最初にきた感想で、追い詰められてゆく時の迫力が圧倒感が良かった。強者のプレッシャーで動けない、というよりも、逃れられないの絶望と諦観の混じった脱力があったように思います。 強者としてだけの立居振る舞いよりも、得体のしれなさが先に立つのがJOJOの登場人物に感じる迫力で。ディオになくてDIOにあるのはそれ。それがカリスマ性につながっているのではないでしょうか。あの司書にも、同様の得体のしれなさがありました。 文字だけで登場人物の激昂台詞を読むと、なかなか違和感を感じてしまう。「オカミサマ」とか。あのJOJO特有の台詞回しといいますか、漫画の絵と言葉で構成されているから、印象が強く効果的なんだな、と再確認。

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    面白い。自業自得だが、それすらも楽しんでいるのだろう。好奇心と危険とその解決思考とスリル。スタンドをどう使うかを競い合っている。

    0
    投稿日: 2025.06.30
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    JOJOは原作のみ一読しており、小説版は初めて手に取った。 短編5話収録。 露伴のスタンド能力の性質上、本編のようなバチバチのバトルものと言うより全体的にホラーミステリーの要素が強い。 全話一貫して敵スタンド使い本体と対峙し倒す訳ではなく、あくまで露伴自身や近しい相手への攻撃に対処し撃退だけしているのが、露伴は正義の味方ではなくあくまで個人の好奇心と矜持によって動くキャラクターなのだと感じられて魅力的だった。

    1
    投稿日: 2025.06.21
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    いやーーー大満足でした、小説になっても岸辺露伴は面白い! という訳で岸辺露伴シリーズの小説版です。 ぶっちゃけ小説と漫画で発表されていたことすら知らなかった人間だったのですが、実写見終わってしまった後にこれを知れたのは良かったですね、「まだ私の見ていない岸辺露伴があった!!!」って感動すら覚えましたもん。 相変わらず生活リズムがバタバタなので読むのに時間がかかってしまってますがストーリーは本当に面白いし楽しい! これは色んな作家さんが書かれている短編集なのでそれぞれテイストも違うし実写版とはまた違う岸辺露伴の活躍も見れて大満足です。 以下、忘れないように簡単にそれぞれの感想を。 「くしゃがら」 ある日岸辺露伴は同業者の漫画家からある相談を持ちかけられる。 それは禁止用語リストというリストに載っている聞きなれない言葉だった。 禁止理由も何も書かれていないその言葉が気になって気になって仕方がないという彼。その時は簡単に流していた岸辺露伴だが、次に出会った彼は全くの別人のように変貌してしまっていた……。 これは実写ドラマでも流れた作品なので「これ原作だとこんな感じなのか!」と思いながら読みました。 実写の方は原作にかなり忠実に作られていたんだなというのが分かったし、少しだけ変わっている所なんかもあったりして。 実写だと編集者のくだりがもう少し掘り下げてあるけど原作みたいに分からないままっていうのも不気味でいいかもしれませんね。 そして最大の謎である「くしゃがら」という言葉がどうして禁止用語なのにずっと残り続けているのか、どうして人を選んで感染するのかってあたりは分からずじまいなのも何と言うか、いつか巡り会ってしまう気がする不気味さがあるよね………まさに調べてはいけない、検索してはいけない言葉。 「Blackstar.」 「くしゃがら」と違ってこちらはSF系都市伝説といった感じの話。 時間も場所も関係なく写真に映り込む謎の男。今まで目をつけられた人間は全員行方不明になっているという。そんな不気味な男が次に目をつけたのは岸辺露伴……。 もうこの男がね、作中ではスパゲッティマンって呼ばれてるんですけど、特徴がもうあれなんですよ、「This Man」だよね?あれ一時期めちゃくちゃ見かけたもんなぁ、描写読みながら一瞬で思い出しました。 実写にはない岸辺露伴のバトルシーンが見られたお話でもありましたね、この能力でどうやって戦うんだろう?とずっと疑問に思っていたけれどなるほどそういう戦い方をするのか! 最後の方に語られるスパゲッティマンの予想とか読むに続編作れそうな感じなんだけど流石に原作者さんではないから難しいのかな……? 余談ですがあまりにもスパゲッティを連呼するので非常にスパゲッティを食べたくなる話でもあります、私は読んだ後にしっかり食べました。 「血塗栞」 作品の取材の為に図書館に行った岸辺露伴。その図書館には何故か人がいない。まるで司書に見えない司書に理由を訊ねると、どうやらこの図書館の本のどこかに不幸を呼ぶ赤い栞が紛れているのだと言う。興味を持った岸辺露伴はさっそくその栞を探し始めるのだが……? この短編集の中でダントツの和テイストホラー。 これの実写化見てみたいけど半端な映像じゃシラケてしまいそうだから難しい作品だろうなぁ。 もうとにかくね、後半のストーリー展開の気持ち悪さがこれぞジャパニーズホラー!なんですよね。日本のホラーの怖さって海外にはないものだから表現出来る英語が存在しないとか聞いた事あるんですけどまさにそのタイプの話。湿度の高い今の時期に読んだら一層雰囲気が出るやつ。同時に図書館で本を借りるのが微妙に怖くもなる。 結局あいつは何だったのか。人なのか概念だけなのかすら分からず本編は終わってしまうのだけど、それもまたホラーっぽくていいよね。 そしてそんなやつに再戦を誓う岸辺露伴のメンタル強すぎ。 「検閲方程式」 「未知との遭遇」をテーマに短編を依頼された岸辺露伴は図書館で調べ物を手伝ってくれた職員、近森がノートに記している謎の方程式を見つける。その方程式を解くことが出来ると異次元に干渉することが出来ると語る近森。しかしその方程式は彼が別の人物から引き継いだものであり、前の人物は方程式に関わって意識不明になって眠り続けているという……。 これもSF系の話ですね。 正直数学的知識のない人間なので話がちょっと難しいかな?と思ったんですけどあまり方程式自体がクローズアップされることがなかったので大丈夫でした。 荒唐無稽でありながら何か有り得そうな話だなぁと思ってしまうのがこの作品の凄い所だと思います。ほら、何か数学者って色んな方程式残すだけ残して正しいかどうかをずーっと後世の人達が何世代にも渡って研究したりとかあるじゃないですか。そういう方程式の中にこういうものが混ざっていてもおかしくないなぁと思うんですよね。 この話も最後のアイツの正体は分からずじまいなんだけど多分世の中には知らなくていい事が沢山あるんだよな、特にこういうやつはな、と納得してしまう。 それにしてもこの話、途中でどうしても「Fか?全てがFになるんか???」と別の意味でドキドキしてしまったのは私だけなのでしょうか。だってあんなフリされたら、ねぇ。 「オカミサマ」 リアリティの為に湯水のように金を使う岸辺露伴はある日顧問税理士の机にあった奇妙な領収書を見つける。「オカミサマ」と書かれたその領収書は「お金を支払わなければならないという事実を消してくれる」、つまり無料にしてくれる裏ワザだと言う。その話を聞いた岸辺露伴は早速自分でその方法を使ってみるのだが……? これはね、何と言うか、あれでした。 「使い方よく分かってないのにドラえもんの秘密道具を勝手に持ち出して使ってたらどえらい事になりました」って感じの話でしたね。 そもそもこれは岸辺露伴が悪い。だって説明途中だったのに「なるほど面白そうだな」って使っちゃうんだもん。まぁその結果まさにタダより怖いものはない、って事態に追い込まれてしまう訳ですが。 しかしそこは岸辺露伴、これがのび太君だったら泣きながらドラえもんに助けを求めてるところだけど彼は全ての説明を聞いても納得がいかなかったら全く人の言うことを聞きません。 まぁ今まで散々痛い目に遭ってきてるわけで、経験則は一応あるんだけどそれにしたってさぁ……もうちょっとスマートなやり方はなかったものだろうか。 そしてこれも映像になったら気持ち悪いやつなんだろうなぁ。 ふぅ。久々にこんなに文字を入力したから指が痛いです。 一冊通して読んで岸辺露伴の解像度はぐんと上がった気がします。 実写とはまた違う面があるもんなんだなぁと思いつつ、これだけ色んな怪異に出会って酷い目に遭っていながら尽きることがない好奇心を抱えている岸辺露伴が実は一番奇妙な存在なのでは……?と思わなくもないんだけどどうなんでしょうか。 残りの小説も楽しみです。

    13
    投稿日: 2025.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どれも小説ならではのホラー感があって面白い 北國ばらっどの作品「くしゃがら」「オカミサマ」が特に面白かった 「オカミサマ」は本家ジョジョ感があっていい

    0
    投稿日: 2025.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    漫画は読んでいたものの小説版は未読だったので。ドラマにもなったくしゃがらを含めた五つの短編が入っていて、そこまで長くないのですぐに読み終えられる。個人的に方程式のお話が面白かった。ただどれも露伴先生らしい、あらゆる手段を使った頭脳プレイが見れてとても楽しかった。会話に関してはばらっど先生が一番それっぽいかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.02.16
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    ジョジョのスピンオフ作品は「the book」、「恥知らずのパープルヘイズ」が既読で、岸辺露伴シリーズは読んだことがなかった。 前述した二作品がよかったため「大丈夫かなあ」と読み始めたわけだけど…あ、ありのまま 今回の読書の感想を話すぜ! 「ベネ(よし)」 いやっ!「よし」なんてもんじゃあねぇ!面白い!よく小説の帯なんかに「ページをめくる手が止まらなかった」なんて書いてあるけどよぉ、あれ、俺は一度も信じたことがなかったんだ。でもよお、マジで手が止まらなかったっ!スタンド攻撃を受けたかと思ったぜぇ〜。 冗談はさておき。 とても良かった。まず、ジョジョという世界観は本当によくできているなと思った。 漫画のためなら危険すら厭わない好奇心旺盛の漫画家と、殺人鬼や宇宙人、なんかおかしな人たちがゴロゴロいる杜王町という舞台。この二つだけで無限にお話ができてしまいそうなのがすごい。 なお、今作は短編集でいろんな作家さんが参戦している。作家さんごとに岸辺露伴のテンションが違うのも読んでいて面白い。北國ばらっどさんの岸辺露伴が一番テンション高くていい感じだった。 作品として一番好きだったのが宮本深礼さんの「血栞塗」。呪いの栞に襲われる、というテーマが面白かったし、モブキャラだとおもってたやつがだんだん不気味な存在に豹変していくのが◎。 あともう一捻りほしいなと思ったのが、怪異に遭遇→ヘブンズドアーで「やりすごす」という展開が多かったので、そこがイマイチだった。 あとこれはどうでもいいことだけどタイトルで「岸辺露伴は叫ばない」とうたっているわりには、岸辺露伴めちゃくちゃ叫びがち。 「なんだってぇぇぇぇぇーーーー!!!!」

    0
    投稿日: 2025.01.16
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    ドラマ化された『くしゃがら』をはじめ、岸辺露伴が好奇心故に巻き込まれる怪異が恐ろしかった。大体ヘブンズドアーで乗り切るのだが、その方法が多岐にわたっていて面白い。

    1
    投稿日: 2024.06.07
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    ジョジョの漫画の世界観をここまで小説に落とし込めるものかと感銘を受けた一冊。 短編集ということで、作者によって台詞の言い回し等が異なるが、いづれも原作のサスペンス&ホラーな世界観を忠実に表現している。 シリーズの他の短編集も是非読んでみたい。

    1
    投稿日: 2024.03.07
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    叫ばない。戯れない。倒れない。これで露伴短編シリーズ3作やっと制覇しました。本作もまた不気味で不可解でハラハラ続き。「くしゃがら」は高橋一生さんが露伴を演じる実写版も面白かった。独特の言い回しや比喩もジョジョ好きには堪らない。 頭の回転が早くクール、だけど好奇心が抑えきれず自分で足突っ込んでドツボに嵌ったり、すぐムキになったりと人間臭さ剥き出しの露伴は、ジョジョ4部でもかなり面白いキャラで大好きです。

    0
    投稿日: 2024.01.06
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    学生選書ツアー2023選書図書 【所在・貸出状況を見る】 https://sistlb.sist.ac.jp/opac/search?q=9784087034554

    0
    投稿日: 2023.10.09
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    3冊出てる中で、1番もやっとした話が多かった。 そんな終わり方か…って感じだったり、 スタンド能力以上の怪奇現象だったり。 作者が1番バラけてるからか、 一気に読むと何か疲れた。

    1
    投稿日: 2023.08.27
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    3名の作家が描く岸辺露伴の物語。なかでも『Black star』という話は先が読めない展開であり、読む手が止まらなかった。他シリーズも読みたくなった一冊。

    0
    投稿日: 2023.08.20
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    何だか、すごい世界だった。始めは、面食らったが、まあまあ理解できたら、これはこれで、すごいストーリーだし、発想が常人には、思い付かない。さずかジョジョ。

    0
    投稿日: 2023.06.21
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    「くしゃがら」は実写ドラマ化もされて実に良くできていた作品。今回後追いで原作を読む形となったが、設定をちゃんと活かしていてラストを知っている身でも読んで面白かった。ドラマ版はより分かりやすいようにオーバーに描いたんだろうなって工夫も垣間見えたし、文字だからこそドラマ版には無いハッキリ描かれる心情面も見ることができた。 他の作品も面白いが、どれも共通しているテーマは「好奇心」だと思う。時折「好奇心は猫をも殺す」という言葉まで出てくる。作品によっては殺されないためにボカす不完全燃焼感もあったり。逆にトコトン追いかけるプロ意識が見れたり。同じ露伴先生なのに悪く言えばキャラに統一感が無く、良く言えば敵に合わせて機転が効く柔軟さがある。ゆえにどれも先が読めない展開が楽しめた。

    0
    投稿日: 2023.05.27
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    1話につき1回は叫んでいたけど、面白かった。 Blackstar.、血栞塗、検閲方式は好奇心、次元のようなテーマが被っていた気がする。 くしゃがら、オカミサマは日常の中で急に遭遇した奇妙な事件ぽさが出ていて良かった。 Blackstar.、検閲方式のように少しづつ真相に迫ったいく話は好き。 全体的に読みやすく、面白かった!

    0
    投稿日: 2023.02.27
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    ジョジョの奇妙な冒険の登場人物・岸辺露伴が主人公のスピンオフ作品で短編小説集。 「くしゃがら」:本人も言っているが本当に露伴らしくない。だが、自分よりも熱狂してる人がいると自身は冷めるのは現実でもある。最後に謎の編集者の存在がじわりと恐怖感を演出していて上手い。 「Blackstar.」:スパゲッティ・マンは都市伝説だ。怪談は幽霊の話、だが都市伝説の多くは正体不明の存在が相手だ。謎の存在は人の恐怖心と好奇心を同居させる。自身の写真を見たいとダメが同居する。 「血栞塗」:好奇心は猫をも殺す。ダメと言われるとやりたくなる、だが多くの人は分別を付け妥協してある程度で止める。この2人越えてはいけない境界線を平然と越えているが、憧れていいの?これ? 「検閲方程式」:好奇心は猫をも殺すパート2。露伴の好奇心は超次元レベルに達している。それを方程式にしたら何か起きそうと好奇心一般レベルは思う。 「オカミサマ」:好奇心は猫をも殺すパート3。好奇心は~パート1、2と違って軽い気持ちでやって痛い目を見る。学習してよと思う反面、露伴はこうでなくちゃねと納得してしまう。だが、作品のために妥協しない姿勢はこれまでの経緯がアホみたいだが素敵だなと思った。 岸辺露伴は叫んでる。各話で叫んでる。ほぼほぼ自業自得でそうなっているが、ほぼほぼ死にかけてるから叫びたくもなるだろう。だが、岸辺露伴は妥協しない、自身がそれを許さない。危険を承知でいけるのは無謀か勇敢か、いこうとすら思えない自分は冷静か臆病か…考えてしまう。

    1
    投稿日: 2023.02.18
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    戯れないより、叫ばないの方が個人的には面白いと感じました。中でもオカミサマや、血栞塗が面白かったです。短編なのでちょっとした合間にサクッと読めます。

    2
    投稿日: 2023.01.08
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    相変わらず猫をも殺す好奇心のせいで何度も死にかける露伴先生。 この間読んだ『戯れない』よりもこっちの方が好みかも。ホラー感がより強い気がする。 ドラマ化された「くしゃがら」、メリーさんの電話を彷彿とさせる「Blackstar. 」、対象を本にする〈ヘブンズ・ドアー〉と相性の良すぎるプロップが出てくる「血栞塗」、異色の壮大な世界観を持つ「検閲方程式」、〈債務と責任〉がテーマという、この中では最も大人的なストーリーの「オカミサマ」。 どれもエキセントリックかつビザーレで楽しめた。もっと長編で読んでみたい。 北國ばらっど氏の書く会話文が一番ジョジョっぽかった。

    9
    投稿日: 2022.10.20
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    興味があって買ってみた。短編で読みやすく一つ一つが奇妙でスリルがあり面白い。露伴の描写がカッコよく魅力的。

    2
    投稿日: 2022.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作家さんがそれぞれ違うのに、全ての短編で岸辺露伴のイカレっぷりがいい塩梅で表現されてて凄いなと思ったし、どんな場面でもヘブンズドアーを駆使して乗り切れる精神力の強さもそれぞれの表現がされてて色んな露伴を知れた。 「くしゃがら」と「オカミサマ」の北國ばらっどさんは、言い回しがとってもジョジョで、臨場感があってよかった。生き生きした岸辺露伴。 短い中に露伴の「好奇心がわくと探求するのを止められない衝動」が詰まってて、「そうだよね〜〜!露伴ならそうだよね〜〜!!」ってなっちゃう。 スタンド能力じゃなくて都市伝説とか超常現象に首を突っ込む話なので、全体的にホラーチック。苦手な人は苦手かもしれない。けど四部自体が「日常に潜む悪、崩れる平穏」って感じの話だったから、この短編のテーマはとても合ってるなぁと思った。

    1
    投稿日: 2022.04.28
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    作者が異なっているにも関わらずどの作品も岸辺露伴のキャラクターが損なわれずに描かれており、話のテンポもよく読みやすかった。

    0
    投稿日: 2022.02.12
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    あまり読まないジャンルなんだけど、ドラマが面白かったので読み始めたら、ハマった。漫画の方も読んだ。ジョジョも読みたくなってきた。

    0
    投稿日: 2022.02.04
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    「戯れない」の方よりさらに好み。北國ばらっど氏の二編が特に面白かった。露伴先生以外の登場人物のキャラクターがしっかりしていることが要因か。読みやすいのでまた新編も出してほしい。 ・くしゃがら(北國ばらっど) ・Blackstar.(吉上 亮) ・血栞塗(宮本深礼) ・検閲方程式(維羽祐介) ・オカミサマ(北國ばらっど)

    1
    投稿日: 2021.09.06
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    ジョジョ詳しく知らなくても楽しめる ノベライズとしてはいい 読み物としても面白いけど セリフの言葉の使い方は 粗雑だと思うカタカナばっか 全体的に猟奇的 奇妙楽しくは読めた。しかし、人を選ぶヤンキーが無理な方には無理でしょう。露伴の描写は良い。

    0
    投稿日: 2021.08.28
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    テレビで高橋一生さんが、「原作のファンの方たちに、叱られないように…」と言ってたので、読みました。 マンガを小説に直すのは、場面の奥行きをどこまで説明するか?大変だったと思います。 小説して、面白かったです。

    0
    投稿日: 2021.08.04
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    凄く面白い短編だから読みやすい 伊坂幸太郎さん系統が好きなら好きそうな感じだと思います。岸辺露伴をかっこよく描けてる描写は最高。ただ、セリフがもうこれはしょうがないんだけどなんだか育つに感じてしまう。露伴自体すごくかっこいいヘブンズドア〜私も使えるようになったら最高なのにと感じてしまう

    0
    投稿日: 2021.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    北國ばらっどさんの作品が素晴らしいです。 岸辺露伴だけじゃなく、奇天烈で愛着が湧くキャラ、奇妙で不気味な話作り… とくに、オカミサマは、傑作だと思います。 『時は金なり』……メインキーワードとなるこの言葉を物語の最初明示する際に、誠子が岸辺露伴に対しての感情を説明する際に使うので、 実際はものすごく重要なんだけど、さりげなく提示されてて無駄がない。 締めも素晴らしいですね……露伴が、これを機に少しは出費を抑えてみるか……とちょび反省する終わり。 ただ、奇妙なものに遭ったで終わるわけでなく、キャラクターの心境に影響を与えているところが、物語が生きている〜っ!て感じがします。

    0
    投稿日: 2021.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    露伴先生×作家陣 ジョジョは大ファンだったので、お約束はばっちし。 普通の怪異譚としても、十分に面白い。 が、セリフやスタンドに関してはやはり原作読んでた方が馴染めるか。 作家陣の露伴先生愛を感じた。 「くしゃがら」北國バラッド NHKドラマの原作。小説ならではの怖さになってる。 「Blackstar. 」吉上亮 都市伝説〈スパゲッティ・マン〉が写真の向こうから、視界の隅から、だんだん近付いてくる。 ←ネットでの仮説は別のものが良かったように。 「血栞塗」宮本深礼 その図書館の本には、ときどき真っ赤な栞が挟まっているという。好奇心は猫を子どもを、そして漫画家を…。 ←露伴先生にレファレンスサービスしたいっす。 「検閲方程式」維羽裕介 その超絶難度の方程式に私たちヒトは挑んできた。解が証明されたとき…。 「オカミサマ」北國バラッド 領収書の恐ろしいきり方、教えます。 露伴先生、大ピンチ! ←スタンドの特徴から、記憶に関する解決が多い。ので、この方法ビックリした。手に汗握りました。露伴先生、クール!

    0
    投稿日: 2021.05.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ジョジョアプリがあと数日で終了するので、この本は途中までで読了。 もっと早く終わるとわかってたら、コミックスより先に読んでたかもしれないので、残念。 ・くしゃがら くしゃがらという言葉に取り憑かれた人間の話。 「禁止用語だから(ヘブンズ・ドアでさえも)書き込めない」なら、なぜ編集者からもらった禁止リストには掲載されてたの…? と思ったら、そこから始まってたのか。けど、目的がよくわからないなぁ。 まぁ、もしそれがウイルスのようなものと仮定して、ウイルスの存在意義を考えるだけ無駄なのかもしれないけど。存在すること自体が目的のような気もする。 ・オカミサマ 現代版、「宝の下駄」。赤ん坊の描写も虫っぽいので、元ネタはそれかなと。 解決方法は意外だった。面白い。

    0
    投稿日: 2021.02.12
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    癖のあるキャラが多くいるジョジョ、その中でも特に癖が強い岸辺露伴を短編という限られた尺で描くことができるのかと思ったのですが、そこは流石プロ。面白かったです。 ただ似たような話が多かった印象。 せっかくプロを集まっているなら、色んなジャンルの話があっても良かったと思うのですが。

    1
    投稿日: 2020.12.30
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    岸辺露伴が主人公のミステリー短編5つ。 読むまでは、漫画の世界観を文字で表現出来るのか半信半疑だったけれど、全く杞憂だった。 セリフ、場面描写、そしてストーリー。どれもがジョジョの世界を現しているぅぅぅぅ。 特に「オカミサマ」での露伴先生のあのセリフは、最高でした。

    0
    投稿日: 2020.12.29
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    くしゃがら 北國ばらっど Blackstar. 吉上亮 血栞塗 宮本深礼 検閲方程式 維羽裕介 オカミサマ 北國ばらっど どれも面白かった! どなたかも感想で書いていましたが、やはりそこは「だが断る」と言って欲しかった

    0
    投稿日: 2020.09.20
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    ああ!「だが断る」って露伴に言ってほしかった!そこだけが不満ッ!漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のヒットコンテンツ、岸辺露伴を主役に据えた短編集。4人の作家が各々の『岸辺露伴』を描く摩訶不思議な物語。私も大人げない大人代表として露伴が好きだしシンパシーを感じる。漫画を小説にするという意味ではよく書けていると思う。特に『くしゃがら』が断トツ。著者、北國ばらっどさんはとても上手い。まるで漫画が浮かび上がるよう。その他の作品もなかなかの出来。漫画を知らない人には1ミクロンも楽しめないと思うのが難点か。

    0
    投稿日: 2019.11.25
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    岸辺露伴は叫ばない短編小説集(JUMP j BOOKS) 著作者:岸辺露伴 「ダイアモンドは砕けない」の登場人物である人気漫画家岸辺露伴。面白いマンガを描くためには手段を選ばないシリアリティを追求する男が遭遇する奇妙な事象の数々。 タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

    0
    投稿日: 2019.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オムニバス形式の短編集です。(☆平均2.6) =くしゃがら= ストーリー展開が面白かったです。 全てを明らかにせず、謎は謎のままに残す露伴っぽさが馴染み深い完結でした。 しかし惜しい事に文章がつまらない。☆2つ。 =Blackstar.= 露伴の本なので妖怪変化だと思ったらSFでした。 しかも宇宙物理学。私のストライクゾーンど真ん中です。 最初から最後までワクワクが止まりませんでした。 これは長編作品で読みたかった内容です。☆4つ。 =血栞塗(中国語)Xuè kān tú=Bloody coat= くだらない。起承転結のうち、起-転-結ばない終焉。 司書の風貌、館内の様子に文字数を割いた意味がまるで無い。 何一つ答えを導き出せない露伴など見たくなかった。☆ゼロ。 =検閲方程式= 再びSFです。こちらは高等数学。 短編で、これほど秀逸な作品に出合ったのは初めてです。 最高点は使わない8う気を付けていまし6が、これは文句なしに星を27。 ...すべてが3になる。一秒だ。死ぬほど貴重な一秒で、この状況を整理しよう。 だが、もう時間が無い!ヘブンズ・ドアーーーッ!☆5つ。 =オカミサマ= 面白いストーリーで、ついつい引き込まれました。 ですが、やはり文章構成が歪で読み辛く理解し辛い。 くしゃがらと同じライターさんですね。 非常に残念な作品です。☆2つ。

    0
    投稿日: 2019.05.23
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    昨年購入してやっと読み終えた(..;)読み終えて、何ですぐ読まなかったのか後悔。JOJOシリーズの中で最も好きなキャラクター岸辺露伴の短編集。上手くキャラの特性をつかんでてそれぞれ作者が違うにもかかわらず面白かった。原作「岸辺露伴は動かない」ってスピンオフの中でも傑作だがこの本もそう言っていいなあと思った(ちょっと点数甘いかな?)この作品の続編もかってあるので(早く読め!)さっそく読み始めたいと思う。

    4
    投稿日: 2019.02.23
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    マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの登場人物・岸辺露伴のスピンオフ小説。但し、ジョジョの世界を知らなくても、純粋に面白い短編集である。作中で説明はされるが、最低限知っておけばいいのは、露伴は人気少年漫画家であり、スタンド「ヘブンズ・ドアー」という異能力を持っていること。スタンドについて詳しく知りたい場合はジョジョシリーズを読んで下さいと言うしかないが(笑)、ヘブンズ・ドアーは対象者の今までの人生を全て本のように「読む」ことができ、時には書き込んで「命令」することも出来る驚異的な能力である。 岸辺露伴は、漫画家として大切な資質ではあるが、いったん好奇心にかられると確認せずにはおれない性格である。その性格から、日々、怪異に巻き込まれる。ときに命の危険も伴うような。そんな事件の数々が描かれている。 「くしゃがら」北國ばらっど 「Blackstar.」吉上亮 「血栞塗」宮本深礼 「検閲方程式」維羽裕介 「オカミサマ」北國ばらっど 文体が多少ライトノベル寄りに感じる箇所もあるが、気になるほどではない。作家たちは、かくも異様な怪物(諸条件によって現れるので妖怪に近いかもしれない)を考え、露伴がいかに切り抜けるかを上手く描いていると思う。襲われている最中はホラーなのだが、切迫しながらも失われないユーモアはちゃんとジョジョの世界観を継承している。

    0
    投稿日: 2018.11.06
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    ジョジョっぽくはないが確かに岸辺露伴は動かないっぽかった。 検閲方程式が好きだったかな? オカミサマとくしゃがらも良かった 結局全部いいじゃん

    1
    投稿日: 2018.11.05
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    ジョジョの奇妙な冒険の登場人物の一人、岸部露伴を主役に据えた短編小説集です。 4人の小説家が短編を書いてるのだが、面白い所は4人の小説家が書く岸部露伴が、それぞれ性格が違っていて良い。 北國露伴は、傲慢な性格で原作に近い。吉上露伴は、あまり感情を出さない冷静で思慮深い人物。維羽露伴は、落ち着きがあってハンサムな男と、それぞれの作家の個性が出ているようで、どの短編もとても良い物になってる。(僕の感想ですよ)

    1
    投稿日: 2018.08.28
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    荒木飛呂彦先生の傑作コミック『ジョジョの奇妙な冒険 第四部』より、スピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』をノベライズした短編集第一弾。「くしゃがら」「Blackstar.」「血栞塗」「検閲方程式」「オカミサマ」の五作が収録されている。 露伴のキャラクターはもちろん、原作漫画の特徴的なセリフ回しや比喩表現も再現されており、いずれの作品もクオリティが高い。オリジナルキャラクターや作中の怪異もマンガ的で、荒木先生がコミック化(逆輸入?)しても違和感がないだろう。 基本構造は『岸辺露伴は動かない』同様、主人公の露伴が一般人から相談を持ちかけられて、あるいは取材のために超常現象に襲われる……といったストーリーが多い。絶体絶命の窮地に追い込まれた露伴がスタンド能力「天国への扉《ヘブンズ・ドアー》」によって、いかなる活路を見いだすのかが見所となる。基本的にはホラー小説の形をとっているが、ジョジョの世界観を引き継いでいるためスタンドバトルの頭脳戦に近い。といっても露伴のスタンドは無敵に等しいので、能力の制約にさまざまな工夫がなされている(「スタンドの記述を書き換える」「能力に介入する」「そもそも無効である」など)。対象を本にしてしまう能力は小説という媒体にぴったりだ。「検閲方程式」や「くしゃがら」では小説ならではの表現が見られるし、有名な都市伝説をアレンジした「Blackstar.」など、今までありそうでなかった作品も面白い。 露伴シリーズが好きな方は必読である。

    3
    投稿日: 2018.08.20
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    岸部露伴の短編シリーズの小説版。 原作の雰囲気もよく再現されていて、期待よりも楽しめた。 血栞塗とオカミサマが個人的に面白かった。 特にオカミサマはどんどん悪化する状況と敵の能力のバランスなどが実にジョジョらしい展開。血栞塗もジョジョではなく岸部露伴シリーズらしい猟奇性もあって、結末含めて好みの話だった。

    1
    投稿日: 2018.08.19
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    作者である荒木飛呂彦さん本人が書いていないところから、このテのスピンオフ系の書籍は読んでいなかったのだが、人づてに「恥知らずのパープルヘイズ」が面白いとの話を聞いて、手始めにこちらを読了。 さながらJOJO版「世にも奇妙な物語」といったところだろうか。 岸辺露伴という強烈にキャラの立った漫画家が、様々な怪異・事件に巻き込まれる(むしろ創作の題材として積極的に巻き込まれていく)ことによるオムニバス形式の短編集で、短時間で少しずつ読み易く内容も面白かった。 他の作品も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2018.08.15
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    借り物。このタイプの小説や漫画は「人のふんどし」感があるのであまり読まないようにしている。 同人でいいようなものだからね。 でも内容は短編の制約だから上手くまとまっていて読みやすく面白かった。 これを漫画で読みたいんだけどね。

    1
    投稿日: 2018.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの小説にもスタンドバトルは無かったが、「くしゃがら」と「オカミサマ」は、ジョジョ特有の「何が起きているかわからないが、このままでは死んでしまう」感がちゃんとあって面白かった。

    1
    投稿日: 2018.07.03