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powered by ブクログ他人を否定してしまうこと、自分が正しいと思っていること、それらは人間の本能で働いている。 こういった現象が老いとともに脳が衰え、より強くなるということが科学的に判明している。 このことを理解し、自分を客観的に見るメタ認知を行うことや、「いつも」の行動から逸脱したことを心掛けることで脳の衰えを遅くすることができる。
0投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
そもそも脳の構造として他人を罰することは快楽になるドーパミンが発生する。 逆に相手を許せない自分を許せない自己矛盾も抱える。 【日本における正義】 ・正義は国により異なる。 欧州のように人や文化が往来してきた国では、対等な人として意見を議論させてきた。 →一方日本は単一民族であるからこそ、和を乱す事を極端に避ける文化があり、「優秀な愚か者」の国と言える。 【なぜ人は他人を許せないのか】 ★結論をいえば、脳の構造がそうだから ・脳のドーパミン受容体により異なるものの、基本的には安心安全な現状維持を好むもの。 →よってリベラルは保守に勝つ事が難しい。 ★他人を受け入れるのは、前頭葉の一部が発達する25〜30歳でなければ難しく、また衰えも早い。 ★脳は白黒ハッキリつけたがる ・物事の良し悪しをハッキリさせることは、脳の省力化に繋がる(逆に言えば、脳がズルをしている) →しかも、相手を罰すればドーパミンが出て一石二鳥! ★イングループバイアス 自分が所属する集団に好意的・協力的になること。 →逆に所属するしない集団に非協力的になることも。 →外集団からの批判を攻撃と見做して、内集団の結束を高めることもできる。 ※「一貫性の原理」の罠 人間は今までの自分と同じように振る舞わなければならないという「根拠なき思い込み」に無意識に縛られる。 →★人間自身、本当は一貫した生き物ではない。 →矛盾を抱え、自己嫌悪するくらいなら割り切ろう。 【正義中毒への対処法】 ★まず、自分が中毒状態にあるかを把握する。 →どのような場面で怒りを感じるか列挙しておく? →気づいたらひと呼吸置く。 →他人に構えるだけの余裕があると理解する。 ★自己批判は不要。そもそもヒトはそういう生き物。 →「自分にはこの傾向があるから、今後こうしよう」という肯定的な反応をする。 ★新しいこと良さを知る。チャレンジをする。 →「昔は良かった」は脳が衰えてきたサイン。 【正義中毒からの開放】 ・正義中毒からの開放においては、30歳前後をピークとする前頭前野の成長が不可欠。 →それには相応の刺激が重要であり、また衰退も早いことからも成長・老化防止のためのトレーニングが必要。 (脳を老けさせないトレーニング) ①新しい体験をする 道、店、食べ物、本などなんでもOK! ※マインドフルネスもメタ認知に繋がる ②不安定・過酷な環境に身を置く 安定した環境では「維持」が目的となってしまう。 ※致命的でない失敗をどれだけできるか? ③安易にレッテル貼りしない →「自分の偏見(判断)だけどね」を口癖に? ④余裕を大切にする 理性的になるにはそもそも余裕が必要。 →時間、睡眠、心身の余裕、選択のメリハリなど ※通勤時間は短いほど良い (生活習慣) ①食事:オメガ3脂肪酸を積極的に摂る →前頭前野の髄鞘化に欠かせない! ②睡眠 :✗睡眠不足、スキマ時間に昼寝を →年を取るとメラトニンの分解が効率的にできる →元となるセロトニンを増やすため日光浴や運動を! ③考え方(メタ認知) ★まずは「人を許せない、馬鹿にする自分や他者はヒトという構造上仕方ない」と認める! ★自分も他人も一貫性はない。 ★結局人間は不完全で、永遠に完成することはない。 →遺伝的要因よりも、実は環境要因の方が大きい。 →白黒ハッキリつけず多くの人と共存。 →★答えよりも他人と思考するプロセスが大事。 ★その人にあまり関心がない人が、スキャンダル等あった瞬間に憎悪を向けるのは正義中毒の典型!! →「どうでもいい」が他人との最適な距離?
0投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログサイコパス他、中野さんの作品はこれまで何冊か読んできました。どの作品も頭のレベルが違うからか、どうしても途中で退屈になってしまいます。
1投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログタイトルから興味を持って、図書館で借りてみた。 人に不用意にレッテルを貼るのをやめる。 自分の期待通りに他人が動かないのは当たり前。 人間は不完全で永遠に完成しないという意識を持つ。 これらを意識し、穏やかに過ごしたい。 と思った。
0投稿日: 2025.06.24
powered by ブクログ人間とは愚かで仕方ない生き物だなぁと、ある意味諦めと達観をくれる本。解決策は無いが、人間の脳の愚かさや特性、自分や他人が「正義中毒」に陥る際のメカニズムを知っておく事は、一歩引いてその状況を眺めることができる為、意味があると思う。
0投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログ仕事でどうしても他人に厳しくなってしまう自分をどうにかしたいと思い、いろいろ検索していたら、「正義中毒」という言葉に遭い、手に取って読んでみた。 日本人を取り巻く歴史的な観点の話や、脳科学の観点など、いろいろな話があり、いちいち納得できた。本当に、「もっともです」という結論に至った。 解決策はないけれど、自分なりの答えを見つけていきたいと、前向きになれた。
0投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ題目 なぜ他人を許せないのか? 人間はイングループとアウトグループとに分かれる。 イングループからすれば、 自分たちと違う思想の人間はアウトグループに属され、 その人たちを敵対する感情を持つ。 例えばサッカーの日韓戦、野球の巨人阪神、トランプ大統領の賛成派反対派と言ったように分けられる。 これは敵対をする相手に対して敵意を持ち向かう事で、 ドーパミンが多量分泌し、快楽を求めている言わば一種の麻薬的なものである。 ここで題目の『なぜ他人を許せないのか?』の一つの回答として、 許せないのではなく、敢えて許さないのである と、自分は思った。 他人を許せないことの真相は一冊を通して解決策がないと結論づけられたが、 上記自分の感想のように、 人間は敢えて相手を許さない特性を持つと分かった上で、 まずは相手の事を一旦許容してみるのも1つ解決策ではないかなと思いました。 その中で、いい部分は咀嚼し吸収し、それでも飲み込めないものについては許さず対立をすれば良い。 それくらいの割り切りが必要なのかなと考えさせられました。
0投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ水曜日10時からのほんまでっかTVが好きで いつも簡潔にご説明いただく中野先生が好きで手に取った本 テレビの印象とは少し異なり、抽象的な表現が多いので、自分で解決策を考えるにはもってこいの本 広く浅く脳のことがしれます。 私個人的にはもう少し的確な解決策が書いてある方が良かったな、と思いました。
2投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログ「人は、なぜ他人を許せないのか?」 SNS社会の誹謗中傷。中野先生が脳科学の視点で切り込む! ✅正義の制裁はドーパミンがバンバン出る ✅人間の脳は対立するように出来ている ✅韓国人は皆同じに見える(外集団同質性バイアス) ✅バイアスは脳の手抜き(考えなくて済む)
0投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ自分とは違う考えを持った人に反発するのではなく、そういう考えもあると俯瞰してみることの大切さが理解できた。 人間である以上、言動に矛盾があるのは当たり前。自分も他人も、誰もがみんなそう。 大らかな気持ちを持って、日々生活していきたい。
2投稿日: 2024.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者も述べているように「解決策の記載はない」 人間の怒り、正義中毒がどのようなメカニズムで起こっているか、を理解するにはよかった 田中みな実のあったかタイムを聞いているので、ジェーンスーさんなどお馴染みメンバーの名前が出てきて嬉しい気持ちになった
0投稿日: 2024.03.27
powered by ブクログ人を許せない=正義の押し付け→正しいことをしているつもり+エスカレート→ドーパミン噴出=高揚感・中毒症状=薬物依存と変わらない! 同調圧力が生まれてしまう背景にも納得。 いつものことながら淡々と良い悪いを判断しない文章(好き)。 自分も容易に他者批判してしまう可能性があり、それを正当化する可能性すらあるということを自覚した。気をつけます。自問自答します。
2投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログ・自分にも他人にも一貫性を求めない ・自分も未熟で至らない点があることを分かっていると正義中毒に陥りにくくなる 家族や友達など、本当は大切な人だというのが分かってるのに、些細な言動にイラッムカッとしてしまうのを治したいと思って読み始めた。 終盤まで、そう思って読み始めたのにSNSの話とか脳の話とか政治の話ばかりで思ってたのと違う、、となってしまったが、SNSでの正義中毒を治す(緩和する?)方法と結局一緒だと気づけたので良かった 脳の話とか一般常識とか色々なことが知れていい1冊だった
3投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログ脳の性質上、ある意味で他人を許せない感情が生まれるのは仕方ないらしい。 ただし、そのような感情で自分が不幸になってしまうことももちろんある。 だから 対立ではなく並列 一貫性を求めすぎない この辺りが鍵となりそうです。
0投稿日: 2024.03.23
powered by ブクログ読みやすい文章、構成、文字サイズなので、あっという間に読了できます。 脳の衰えを自覚すること、前頭前野を鍛える「意識」を持つことからまずは始めないと。
6投稿日: 2024.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うーん。人は他人を許さないほうが楽にできているから、ということか。いろいろやってみろ、はわかるんだ田が。うーん。
1投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログ日本人ならではの社会的特性からくる思考回路がわかり、自分の行動が「脳の働きに基づいた合理的な選択」だと知ることができてとても勉強になりました。 前頭前野の発達と老化の話は特に興味深く、私はちゃんと発達できたか心配。 前頭前野を鍛えるための毎日の生活での心がけや食事は今すぐ実行します。 脳科学、おもしろい!
0投稿日: 2024.02.28
powered by ブクログ印象に残ったこと。 脳の仕組みを知ること、人間はそういう風にできているのだと知ること、自分にも他人にも一貫性を求めないこと。 中野さんの著作には解決策が無い、とはまさに私も思った。解決策が欲しいとすぐに考えてしまう自分がいる。単純化し、一元化し、議論ではなく論破する人々を嫌悪しているつもりが、実は私も同列にいるのかもしれない。自戒を込めて本を閉じた。
0投稿日: 2024.02.10
powered by ブクログ会社やプライベート、ネット社会でも存在する正義中毒。 生きづらさを感じる世の中が、なぜ形成されるのか? その人たちはどんな理由で正義中毒に陥るのかを心理学、脳科学的なメカニズムから解説されています。
15投稿日: 2024.01.17
powered by ブクログ・メタ認知→自分を客観視する能力的。その手法の一つにマインドフルネスがある。 ・前頭葉が衰える→新しい価値観を受け入れられなくなる→許せない対象が増えていく。前頭葉を活性化するには新しいことへのチャレンジから刺激を得る。 ★異なる価値観を楽しむ。そうすれば前頭葉にも良い刺激となるし、許せないことも少なくなるだろう。 ★怒りを覚えた時は正義中毒にかかっていないか?と自問する。自分や大切な存在に直接の被害がないのであれば、それは正義中毒に過ぎない。 ★まずは受け入れる。直ぐに判断してしまうクセを直す。老害の棺桶に片足を突っ込んでいるような気がする。
0投稿日: 2024.01.01
powered by ブクログ正義中毒という言葉がとてもよくできた言葉だと思った。 人は正義を振りかざす時に脳からドーパミンが出るらしい。 世の中に溢れかえる著名人に対するクソリプ、クソコメの数々。 なぜそれが生まれるのかが脳科学的視点から書かれていたのが参考になった。
0投稿日: 2023.11.23
powered by ブクログ結論だけ読んだ。 他人を許せるようになるには、捉え方を変える。 脳の老化を防ぐ。そのために日々新しい体験をする。 印象的だったフレーズは、バイアスは脳の手抜き。
0投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本書の内容とは関係ないですが表紙の中野先生が美しいです。 本書を読んでも他人を許せるようにはなりませんが、昨今散見する正義中毒についての考察・解説が興味深いです。 「実は人間である以上正義中毒はどうしようもない」そうですよ。でもそれを激しく表明する人とあんまり表明しない人と全く何しない人は結構分かれる。 本書を読んだほうがいいだろう人ほどこういう本は手に取らないですよね多分。そこが残念w 脳の成人年齢は30歳、脳を吹けさせないためにできることは、など他にも興味深い話題が盛り込まれています。
3投稿日: 2023.11.07
powered by ブクログそもそも人間の脳は対立するようにできている らしい。 正義中毒のエクスタシー だから、冷静に、客観的に、判断しましょうよ、と。 脳の老化をくいとめるには?ということも書かれていて、これは、わりとほかの本にも書いてあることと同じ。
1投稿日: 2023.11.06
powered by ブクログ一貫性を人に求めたり、相手を自分と対極的に見る事により自らの正義を相手に強要しようとしてしまう。前頭前野を鍛え働かせる事により、寛容性と他人と強調しようとする心が芽生える。人は元来自己の正義を振りかざすことに快感を覚える様に出来ており、解決策がない中にも、解決しようと努力事が重要である。
1投稿日: 2023.10.17
powered by ブクログ大好きな脳科学者、中野信子さんのご著書。 低IQの私にも読みやすい、分かりやすい本でした。 脳の仕組みが理解できると 世の中の事象、人間の心理と繋がり興味深かったです。 正義中毒にならないために、 人は人、自分は自分を意識し、自分の生活に満足する、 自分に自信を持つことが必要なのではと感じました。 (日本人が世界の中でも幸福度が低い所以かもしれません。) ⭐️老けない脳をつくるトレーニング 慣れていることをやめて新しい体験をする オメガ3脂肪酸を摂取 十分な睡眠、お昼寝
0投稿日: 2023.08.31
powered by ブクログ最近また悲しいニュースを見たので、再読しました。 会ったこともない人の人格まで否定して、その言葉が本人にそのまま届いてしまう世の中。 自分の鬱憤の捌け口にして他人を傷つけても幸せにはなれない。 その発言は、誰かを傷つける刃物になっていないか ちょっと立ち止まって考えるきっかけになる本です。
1投稿日: 2023.07.28
powered by ブクログ大人になると許せないことが増えるよねー 許せないって顔で怒ってる大人、よく見かけるようになったよねー。たぶん自分含め。 自分の常識から外れてたりすると、怒るだよね。 人間って厄介だな コロナ禍のマスク警官とかもそれだよね。。 数年後には滑稽に映ってるのにさ。。
2投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログ具体的な解決策と言うよりも、自身の経験や環境要因からなる心理学的な面からの対応策が提案されているが、具体的な内容でないことを著者も述べている 基本的な心理学を知っている人は、読みやすく、納得いく内容だと感じる(私自身がそうである) 人の正義感が行き過ぎることの不幸がよく分かる
1投稿日: 2023.05.15
powered by ブクログ前頭葉の背外側前頭前野が衰えると思考の傾向がより純化して他の意見を受け入れられなくなる。他人事ではない。自身の考えを絶対視して相手のことを否定してしまってはいけないと分かっているつもりでも、つい相手を論破したくなってしまう。勝ち負けに重きを置くのではなくコミュニケーションを心地よく取ることができたかを心がけたいと思う。
1投稿日: 2023.05.05
powered by ブクログ自分の価値観を他人に押し付けない。 他人の価値観に感情を乱されない。 自分の周り以外の無駄なニュースは見ない。
0投稿日: 2023.04.21
powered by ブクログSNS時代に他人を攻撃して悦に入っている正義中毒の人たちについて、脳科学者の視点から考察している。まず正義中毒という言葉に、現状をよく表した言葉だなと思った。遺伝的要因と環境要因、その国の特徴などが加わり、正義中毒を強めていることに納得した。日本は集団で助け合ってきたという良い面もありながら、他の人と違う意見を言いにくい風土もあり、それがSNSという場が出来たことで顕著になってしまっているのだと感じた。SNSとの付き合い方も一人一人が考えて行かないといけないと思った。
0投稿日: 2023.04.16
powered by ブクログ日本人とイギリス人 環境や時代背景によって 同じ島国でも気質の違いが出てくる点が 腑に落ちた。 人が許せないのは脳の老化のサインというのも興味深い。。 やっぱり日々ちょっとの冒険をしてみようと思えた本。
0投稿日: 2023.04.12
powered by ブクログ日本の風土が、村八分で、結束することで生き残れる文化だったから、特に、多様性があることが、かえって生き残れない可能性があるという話が興味深かった。 (以下メモ) 脳を老けさせない方法 メタ認知 ①新しい体験をする ❶いつもと違う道順で歩く ❷いつものメニューやいつもの店を変えてみる ②不安定・過酷な環境に身を置く ❶絶対に読まない本、関心のない本を読む ❷ネット知的偏食を防いであえて興味なも関心もないキーワードを調べてみる ③安易なカテゴライズやレッテル貼りに逃げない ④余裕を大切に 寝不足や人間関係で切羽詰まる中、時間切れの時は自分の頭で考えることにリソースを割けない ❺通勤時間を短くする 食事や生活習慣で前頭前野を鍛える ❶食事 オメガ3 DHA ❷睡眠 隙間時間を見つけて少しでも睡眠時間を稼ぐ メラトニンの元であるセロトニンの量を増やす できるだけ日光を浴びる 正義中毒を乗り越えるにはメタ認知が鍵 若い頃、人を許せなかった自分を、自分が愚かなだと思えると良かったのだが。 メタ認知が正しく育つには、30歳までは、周囲の環境から影響を受ける。 メタ認知のできる人と若いうちに出会うことには大きなメリットがある。 自分自身にも 一貫性を求めること自体が不可能だ。 他人にも「一貫性」を求めることをやめる。 対立ではなく並列で考える。 答えより思考のプロセスも含めて考える。
0投稿日: 2023.04.01
powered by ブクログ正義を実行するとドーパミンが放出されて正義中毒と化す…。自分を客観的に俯瞰できる能力の欠如と思い込みなのだろうが自分も注意したい。 そもそも絶対の「正義」も無いだろうし。
2投稿日: 2023.03.09
powered by ブクログ兄の奥さんから借りた本。 人を許すにはメタ認知を鍛え、自分や人を客観的に見ることが必要ということが書かれた本。メタ認知を鍛えるためには新しいことをすると合ったんですが、ちょうどこの本と出会ったことも、人から本をおすすめしてもらったことが契機となっていたんだなと、好奇心大勢な性格が知らないところでメタ認知を鍛えることに役立ってたんだと喜んでいます。 驚いたこと ・日本企業がかつて体育会系を好んで採用していたのは素直に言うことを聞いて都合がいいから ・日本の同調圧力は震災大国ゆえ ・フランスでは議論、主張が好まれる ・刺激的な環境、不安定な状況にいることで多様性を受け入れるようになる
1投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログそういうものなんだ。きっとなくならない。 無関係な立ち位置からの絶対的な正義からの快楽、正義中毒、そして同調圧力。 この本から考えて考えて、自分自身が他人享受を持ち保つようにはきっとなれるかもしれない。でも、みんなそうとは限らない。ここでまた自分勝手に境界を引いてしまってる。。 自分を維持すること、余裕を持つことに意識しよう。 46冊目読了。
3投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログ少し前の本だが、日本で成功するには「優秀な愚か者」にならなければいけないとか、イノベーティブな人が育たないとか、やっぱり日本はよくならないのかなあ〜と心配になる。それとも私が日本人的な心配する遺伝子を持ってるからなの?わかりません。
3投稿日: 2023.01.24
powered by ブクログ面白かった。 日本人の集団主義性を災害の多い地理的要因で説明していたのは、興味深かった。 また、自己主張が苦手な国民性は、他民族や他国との争いの少ない島国であるという地質学的な要因で説明されていたことも納得できた。 自分にも他人にも一貫性を求めすぎないこと、が他者への寛容さにつながってくるのではと思った。 人間そのものが多様な存在なのだから、著者も言っているように、一言で片付けられるような解決方法はない。その多様性も受け入れつつ、考えることを楽しんでいきたい。
1投稿日: 2023.01.11
powered by ブクログ種としての健全な繁栄のためには、多少コストと感じたとしてもある程度の多様性を担保しておかなければならない 何が「賢明な選択か」は環境によって変わる 一定の状況下に置かれた場合、結局のところ多くの人が集団の意思を優先させるし、それが集団中では「賢明だ」と考えられてしまう 日本で主張と人格とが分離されず、容易に人格攻撃へとつながる イングループバイアス。自分の所属する集団に対しては、自分が所属しない集団よりも好意的、協力的に行動する どんなときに「許せない」と思ってしまうのかが自身で認識できるようになれば、自分を客観視して正義中毒を予防することができるようになる 今は他人を気にできるくらいにはゆとりがあるということでもある 新しい体験 不安定、過酷な環境 安易なカテゴライズ、レッテル張りをしない 余裕を持つ メタ認知 自分にも他人にも一貫性を求めない
1投稿日: 2022.12.05
powered by ブクログ日本人の背景的に正義中毒になることは仕方ないみたいだが、自分がそうならないように客観視するように注意したい。
1投稿日: 2022.12.01
powered by ブクログ現代人は正義中毒、自分と違う意見の他人を悪とみなして攻撃する、その性質はもともとあるのだが、匿名性のSNSで表面化したということ、日本人は同調圧力が強い(日本は災害が多い、災害から復興する際は同調することが必要だったから)ため主流のグループに属したら違う意見を言えない、そのグループの意見が正義となる。 他人を許すためには他人に一貫性を求めないこと、自分の固まった考え方をほぐすこと。 通勤電車内、30分で読了。
1投稿日: 2022.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
### 日本社会の特殊性と「正義」の関係 - 日本社会は個人の意見を上げるよりも集団を意識する人が優秀とされる。 - これは単に自然災害が多く発生する国だったから。台風や地震等。 - これが人々の結束を固め、集団を大事にする文化が遺伝レベルで組み込まれている。 - 江戸時代中盤から明治時代にかけて人口が変化していない。 - 鎖国下の日本では、耕作物が作成できるのは3000万人が限界。 - 飢饉が起きないように結束を固めている。 - そういった集団意識が、他の集団への攻撃化する所以である。 - **「ステレオタイプ脅威」** - 自分が所属している集団が持っている社会的イメージを構成員が意識すると、自分自身もそうに違いないと考え、ステレオタイプと同じ方向に変化していくこと。 - 黒人は暴力的だというステレオタイプがあったとして、ある黒人は暴力的に寄ってしまうというもの。 ### なぜ、人は人を許せなくなってしまうのか - 不一致ゆえに惹かれ合い憎み合う人々 - 遠くから見ているときは、不一致が尊敬や愛情の対象なのに、近寄ってみると、急に目を背けたくなるような部分があった。 - どんな天才も近づけば「ただの人」 - 自分の所属する集団を好意的に捉えるバイアス - イングループバイアス ### 「正義中毒」から自分を解放する - 他人への怒りの感情が湧いたときは、その感情を増幅させてしまう前にひと呼吸置いて、「自分は今、中毒症状が強くなっているな」と判断するようにする。 - あいつはバカだと考えてしまったとしても、自分を卑下せず、待てよと思う抑止力が重要。 ### 他者、そして自分自身にも一貫性を求めること自体、不可能なこと - 他人に一貫性を求めることをやめることで、摩擦がなくなる。 ### 対立ではなく、並列で考える - 議論をする中でああでもないこうでもないと受け止め、できるだけ多くの人との間で共有し、互いを包み込んでいくこと。
1投稿日: 2022.11.09
powered by ブクログおもしろかった! 読みやすいです。 ただ自分を変えようとするのではなく、まずは自分を知ることが大事ですね。 脳科学で人間の性質、国民性などを知ることで そういう性質だからね、と感情に振り回されることなく、自分にも周りにも穏やかになれる気がしています。 中野先生の著書を読むと、人間ほぼ遺伝子で決まってるんだな、と再確認します。
1投稿日: 2022.10.29
powered by ブクログ前頭前野の発達は30才がピークで、新しい環境に身を置くことでメタ認知能力が大きく向上する。 他集団が同じように見える「外集団同質性バイアス」。 常に予定で疲弊するより、自分のしてきたことを振り返る時期が必要。
2投稿日: 2022.10.25
powered by ブクログ「このように考えてしまうのは脳のこんな作用の影響」「こんな思考でいると(脳の作用から)こういう行動しがちになる」など、仕組みについては色々と参考にもなる。 ただ、「こういう人が多い」「ほとんどの人が該当する」といった類の記述についてはエビデンスが記されているわけではないので参考にしてよいものかどうか悩む部分もかなりある。 まあ論文読んでるわけではないし、ためになる雑談を聞いてるようにサクッと読める
2投稿日: 2022.10.24
powered by ブクログ我こそは正義。と確信した途端、人は正義中毒になる。 これは正義中毒が脳に備わっている仕組みである以上、誰しも陥ってしまう可能性がある。 許せない自分を理解し、人を許せるようになるためには、脳の仕組みを知ることが有用。 種として健全な繁栄のためには、多少コストを感じても、ある程度多様性を担保しておかないといけない。 知性があるからこそ愚かさがある。愚かさのない知性は存在し得ない。例えばウサギの脳は人間のようには考えることなく、草をはみ、子孫をつくり、育てて一生を終える。 人間の脳は対立するようにできている。 自分と他人と比較して、優秀だとか愚かだとか考えても本質的にはあまりが意味がないと言うこと。 バイアス。この場合、ある集団を一括りにして考えること。は脳の手抜き。 前頭前野を鍛える方法。 1.慣れていることをやめて、新しい体験をする。 いつもと違う道順で歩く。いつものメニューやお店を変える。 2.不安定、過酷な環境に身を置く。 絶対に読まない本や関心のない本を手に取る。 インターネットでもあえて興味のない言葉を検索する。 3.安易なカテゴライズ、レッテル貼りに逃げない。 4.余裕を大切にする。 脳の健康にはDHAやEPAを摂る。つまり、オメガ3脂肪酸。 睡眠不足を避ける。 メタ認知。常に自分を客観的に見る習慣をつける。 自分にも他人にも一貫性を求めない。 対立ではなく並列で考える。 考え続けること。それが一つの解決策である。
1投稿日: 2022.10.01
powered by ブクログ自ら信じる正義を他人に向けて主張すれば、脳内にドーパミンが放出されるらしい。これを正義中毒と命名し、それにより、インターネットで相手を叩いたり、芸能人の不倫を罵る構造が解説される。また、集団の持続こそ正義であり、同調圧力やイングループバイアスにより、仲間内の秩序を保とうと作用する。そして、これが自論を補強し、確証バイアスとなる。こうして仲間内で自信を強めた後、快楽を求めつつ攻撃に入るが、その攻撃対象は、一貫性の原理に背くもの。つまり、そのキャラのイメージに合わない不祥事を起こした人間は絶好のカモだ。 こうした攻撃性を自覚し、治そうと思うならば、有効なのはメタ認知。脳機能で言えば前頭前野の働きが大きいが、MRIで皮質の厚みを測る事で前頭前野の発達度が分かる事は知らなかった。新たな経験、不安定な状態に身を置く、敢えて関心の無い本を読むなども有効だ。DHAや睡眠もよく確保する事。 何だか教科書通りの説明を要約し、本著を凝縮した気になりながら一人満足したが、斯様に本著の学びはシンプル。肌感覚で共感する内容に対し、脳科学的な理屈を用いた解説は有難い。さあ、意識して、いつもとは違う行動を取ってみようか。
3投稿日: 2022.09.17
powered by ブクログ正義中毒 この言葉覚えておくだけでもだいぶ違う 中毒に誰でもなるから なっても増幅させないように できればならずに冷静でいられるように 正義中毒を認識しておこう
2投稿日: 2022.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
互いを許せないと感じてしまう正義中毒は、実は人間である以上、どうしようもないことです 日本人は摩擦を恐れるあまり自分の主張を控え、集団の和を乱すことを極力回避する傾向の強いひとたちだ 日本で個人主義的な性質が強い集団よりも集団主義的要素が強い集団が生き延び安かったのら、災害の多さという地理的要因が大いに影響しているのではないか 幼少期から30歳くらいまでの時期にどんな人と出会い、どのような影響を受けてきたかが、非常に大切になる
2投稿日: 2022.06.01
powered by ブクログ人間は不完全な生き物なんだ。あいつはばかだと思うけど、そのあいつにも人格や感情、思考があり、それを拒絶する前に、受け止めてみる。そこに新しい知見が得られないか考えてみる。でも、できるかな。試しにやってみよう!
2投稿日: 2022.05.29
powered by ブクログ人には誰しも処罰欲求がある。それは人類が生きのびるため、集団を維持するために欠かせない本能的な欲求。だから僕らが他人を許せないのは、性格がどうとか性別がどうとかにかかわらずある程度仕方ないともいえる。 だからといって放置は出来ないのが現代だと思う。ネットによって、誰もが誹謗中傷を受けることもあれば、逆に誹謗中傷を浴びせることも可能になった。よく考えてほしい。たったひとつの小さな小石も、寄ってたかって千人が投げつければ、1人の人間を殺すことだってできる。 「じゃあ、許せないことが全部ダメなのか?」というと、もちろんそうじゃない。 本来ならもう許すべき事態にも関わらず、許せないままそのことで悩んでしまったり、誤った行動により自己の人生に悪影響を与えてしまう、そんな人たちが増えていることが問題なのだと思う。 本書を読んでも、どうすればそういう人を減らせるかまではわからなかった。 結局できることは、可能な限り自身が「許せる」人間であろうとすることだけだと思う。 そのためにも「許せない」人たちが、なぜ許せないのかを知っておくことは、もしかすると役に立つこともあるかもしれない。
2投稿日: 2022.05.27
powered by ブクログSNSの攻撃…パラパラ… 正義中毒は誰しもなり得るものである それをしっかりと理解することが大切なのだと思った。 【こうあるべき】を他人にも当てはめてしまうことのをやめていきたい。
4投稿日: 2022.05.20
powered by ブクログ★他人を許せない=人間の脳の仕組み コントロールし穏やかに過ごそう 簡単に他者を攻撃できてしまう昨今。 インターネットの匿名性がまさかここまで悪影響を及ぼすとは誰が考えたでしょうか。 人間の脳の仕組み上、対立・他人を許せないのはしかたのない事です。 が、人間だからこそコントロールし心穏やかに過ごしていきたいものです。 ・「昔はよかった」は脳の衰えのサイン 昔はよかったと思うほど他人を許せない心狭い人間になってしまいます。 新しいことへのチャレンジ・ワクワクする未体験を行動して獲得していきましょう!
2投稿日: 2022.05.05
powered by ブクログ日本人特有の性質も、これまでの環境上集団として生き延びる方が有利であると遺伝子的に根付いているということが前提であるとすると、村八分だったり、出る杭を攻撃排除しようとしたり、本質的な正しさよりも集団性を優先するという考えが非常に納得できた。 会社や組織、今のコロナの社会の対応見ても見事に当てはまってる。 それはそれで否定しないけど、その上で全体最適をどう考えるか行動に移すかしないとこれから先生き残れなくなるなぁと感じました。 受け入れることは脳が省エネモードならなおさら考えることをやめてはいけない。 個人的におもしろいなと思ったのは、フランスの諺の『一つの考えより二つの考え方があることにより価値がある』と、脳科学的に互いが不一致であるからこそ惹かれるのに性格の不一致で離婚することと、睡眠不足により抑制が利きにくくなり不特定と性行動が増えるという話でした。 中野さんのお話も脳科学の話もやっぱりおもしろい!
2投稿日: 2022.05.01
powered by ブクログ「君のことは苦手だけど君の意見は好きだよ」ってアメリカの人とかは言うけど日本人はそんなこと言わないなって思ったことを思い出した。 島国で災害が多い日本人ならではの国民性について書かれている。 通勤時間が長いほどプライベートと仕事の満足度が下がると書いてあったのがショックだった。そりゃそうだけどさ。 脳は衰えるので変化を与え、自分は愚かだけど仕方ないと受け入れること。 幼少期30までくらいの時期にどんな人と出会いどんな影響を受けたかが大切と書いてあって焦った。 メタ認知能力上げなければ…
2投稿日: 2022.04.26
powered by ブクログオーディブル3作目。 脳科学の見地から示唆に富んだいい作品でした。 自分はさておき、誰かに完璧を求めても誰も幸せになれない。 フランス留学時の経験(視点)も、意義深い。 島国というだけでない日本の集団性…。 前頭前野のトレーニングのために、考えることをやめないために、絶対に読まない本、探してみます!
1投稿日: 2022.04.21
powered by ブクログ心理学の色々なバイアスについて、分かりやすく説明してある。それから地政学の話も。島国の日本では「許す」は難しいことなんだなぁーと。
2投稿日: 2022.03.26
powered by ブクログ正義を振りかざす「極端な人」の正体を読了後に読んだ本。 本著ではネットだけでなく、日常における理不尽な批判について脳科学の検知から書かれていて勉強になった。 中でも人間は歳を取ると前頭葉が硬直して新しいことを受け入れられなくなり頑固になることは正義を振りかざす~にも通ずるところがあり、納得。
1投稿日: 2022.03.18
powered by ブクログあんまり文章が入って来なかったが、日本の古来からの環境が集団に合わせることに繋がっている。 歳をとったら考えが固執するのもわかった。
1投稿日: 2022.03.13
powered by ブクログ脳科学者の視点から「人を許せなくなる」(=正義中毒になる)脳の仕組みが説明されている メカニズムとしては 人は他人に「正義の制裁」を加えると、脳の快楽中枢が刺激され快楽物質であるドーパミンが放出される →この快楽にはまってしまうと罰する対象を探し求めるようになり、人を許せなくなる 克服するためにはメタ認知、つまり"自分が人を攻撃したくなっている"ことを客観的に自覚することが大事らしい そこで抑制をかけられるかは個人差がありそうだけど、 抜本的な解決策は無いそう ✏人間の能力の一部に過ぎない記憶力をことさら重要視する現代の教育や受験制度は、せっかく最適化されてきたはずの人類の生存戦略をゆがめてしまっている可能性がある
1投稿日: 2022.02.17
powered by ブクログ脳科学者って本当に脳の事分かってるんかね。学者が言うとそれっぽいけど、理屈ではそうでも現実としてその理論に納得出来る人は多くない。 脳の仕組みはこうなってますよって知らない人に説明したところで、だからなんなんだ!俺の考えはこうだ!お前も従え!とか言われるがオチ。永遠に歩み寄れない。
1投稿日: 2022.02.12
powered by ブクログ中野さんご自身が、ご自分の本では意図的に答えを書かないとおっしゃっていました。答えのない現代社会の問題に我々一人ひとりが深く考えてほしいという思いからだろうと思う。
2投稿日: 2022.02.11
powered by ブクログ昔は厳格だった父が、歳を取るにつれ性格が丸くなり、穏やかになったと感じています。 そんな父を見ていたので、頑固ジジイでも歳をとるとやさしくなるんだなあ、と漠然と思っていたのに。 キレる老人のいかに多いことか! ついでに我が家の中年男も、よくキレる。 あ、頭が良いとか仕事ができる「キレのよさ」ではなくて、「突然怒り出す」の「キレる」。 本書によると、加齢が脳を保守化させるとのこと。そして正義感、これか! 「正義中毒」。正義のために身を挺して戦う、っていうやつ。 我が家の中年男の「自分は正しい」に酔っているところ、手の付けようがないので何とかしたいものです。 自分を客観視すること。自分を振り返ること。思考のプロセスを変えること。自分について修正することはできるけれど、身近な正義中毒者については、どのようにしたらよいかなあ……。 本書は、第4章が一番面白かったです。
1投稿日: 2022.02.07
powered by ブクログ他人に大して寛容になること。 余裕がないとできないこと。 色々な自分の周りのことにあてはめて考えることができて楽しかった。 中野先生、すきやわー
1投稿日: 2022.01.12
powered by ブクログ脳科学から人間はなぜ他人を攻撃してしまうのかを説明している。内容はかなりわかりやすくすぐ読める内容に仕上げてある 人間は他人を攻撃するとドーパミンが脳内に放出され快楽と感じてします。通常は人間関係にしがらみがあり表には出てこないが、SNSのは発達により匿名性が確保され顕在化してくるようになった。 日本は災害が多く耕作面積も少ないことから、他人と協力することが古代から必要であった。そのため比較的同調圧力が強い民族である 他にも「イングループ(内集団)バイアス」・「一貫性の法則」などの影響もあり他人を攻撃しやすい。 脳科学的には背外側前頭前野が理性的な部分をつかさどっているが この部分は発達しにくく衰えやすい そうならないために 老けない脳をつくるためのトレーニングが必要である 具体的には ①慣れていることをやめ新しい体験をする ②不安定・過酷な環境に身を置く ③安易なカテゴライズ、レッテル貼りに逃げない ④余裕を大切にする などを心掛けるべきであると著者は説く
2投稿日: 2021.12.26
powered by ブクログ正義に溺れてしまった中毒状態、いわば「正義中毒」では自分と異なるものをすべて悪と考えてしまう、と中野先生は言う。不倫した有名人をSNSで非難している時などが典型ですね。 本書ではいつもより少し中野先生が踏み込んで、正義中毒から自分を解放する方法を提示しています。人間は誰しも加齢とともに脳が衰えますし、取り入れていきたいですね。
2投稿日: 2021.12.25
powered by ブクログ自分は正義中毒かもしれない…と思い読了。学ぶことが沢山あった。彼女の文章は読み易く、他の作品にも興味がわいた。
1投稿日: 2021.11.18
powered by ブクログ今をときめく脳科学者の著作。さすがに分かりやすい! 正義中毒。人は他人に正義の制裁を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出されるという。 ネット時代になって隠れていた争いが表面化したという。 他人を許せない理由について科学的見地から考察した一冊。 日本人の気質について一方的に否定するのでなくそうなってきた事情、災害の多さという地理的要因?、を鑑みて考えているところが、同感できた。 筆者の作品はどれも読みやすい上に中身が濃いので面白い。さすが売れるだけのことはある。
1投稿日: 2021.10.28
powered by ブクログ自分の正義を振りかざし、他人を攻撃するのは人の脳が持つ宿命。なので、人を許せない脳の仕組みを知るのが大事。 日本では地政学的にも集団主義で、それを助長するような教育をしている。また、人はある程度の集団行動が必要で集団以外を攻撃する様にできているとのこと。それを少しでもコントロールするのはやはり脳。ある程度の変化と余裕があると良いらしい。
1投稿日: 2021.09.18
powered by ブクログサラッと読めて内容も興味深かった。 そういえばあの本にあんなこと書いてあったな〜ぐらいを頭の片隅に入れておくと、人生を上手に穏やかに生きられる気がする。
3投稿日: 2021.09.14
powered by ブクログ著者は、近年精力的に活動されている脳科学者。 脳科学という多くの人が興味を抱くであろう視点から執筆をしている。 本作は「正義中毒」に陥りがちな人間がどうしてそうなってしまうのか、そして、それがなぜ起こるのかについて書かれている。 人を責めることは快感だ。 自分が偉くなったような気がする。 そして、良きにしろ悪しきにしろ、「みんなおんなじ」はこの日本という国では、生存戦略として有効だった。 そうでなければ、我々は生き残っていないだろう。 著者は、自分の行動を客観的に見てみろ、と言っているのだと思う。 正しい、そう思っているのは独りよがりになっていないか、と。 100%の解決法は本書には結論づけられていない。 著者はあとがきで、「答えがない」からこそ「考えること」を止めない、と言う。 たしかに、こうすれば解決しますよ、と仮に示されていたとしても、それを行動に移せる人はそもそも倫理観が高く、純粋で、人間的に優れているに違いない。 けれども、多くの人はそうではない。 だから、考えつづけなければならないのだ。 それはめんどくさいし、スッキリしない。 一瞬でスッキリする方法ではないけれど、考えることこそ、解決への最短距離、かもしれない。
6投稿日: 2021.09.12
powered by ブクログ中野氏の本は冷静で客観的で多元的で説得力があって面白い。 主題である許せない脳の仕組み以外にも日本人の思考の考察であるとか興味をそそる内容だった。 どっちかと言うと個人的にはそっちの方が面白かった。
1投稿日: 2021.09.07
powered by ブクログ他人を許せない感情があるのはしょうがないけど、攻撃するのはよくないですよね。それはIQ、貧富などには関係なく 脳の違いによるんだな ということがわかりました。
1投稿日: 2021.09.03
powered by ブクログアタシも おそらく アタシの『正義中毒』 チョッコシの自覚ありでしたが。 やっぱり、脳科学面白い。 単純に 今は「許せない」のが生きる力かも。
1投稿日: 2021.08.18
powered by ブクログ今の時代に読むべき書。どなたにも読んでいただきたい。 若気の至りだと言い訳をしていた攻撃的だった自分のことも振り返りました。そして、これからも時々読み返したい。
1投稿日: 2021.08.11
powered by ブクログ正義中毒は、脳がドーパミンを放出する快楽行為 人は 互いを正義として攻撃しあってしまう。 ということを理解する。 なぜ私は相手を許せないと思ってしまうのかを知ることこそが自分の人生にとって大きなプラスを生む。 それは脳の仕組みだと言うことを知る。 怒りの感情が沸いたとき 昔はよかったなぁと言う気分に頻繁に浸るとき 人を許せない自分や他者、相手を馬鹿にしてしまう自分や他者の愚かさを、人間なのだからしょうがないと認める 相手に一貫性を求めない どうでも良いと思う 人間は不完全なものであり結局は永遠に完成しないと言う意識が人を正義中毒から解放する 大切なのは知っておくこと
1投稿日: 2021.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
メタ認知能力は前頭前野部の厚みで発達の度合いがはかれる。前頭前野の厚みが厚いほど発達しており、他者の意見を取り入れやすい。 オメガ三脂肪酸(青魚の油に含まれる)をとる、日光を浴びる、睡眠をとる等は前頭前野部にとっていいこと。また20代にメタ認知能力の高い人に会うことも重要。
1投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
正義中毒から解放される方法ーメタ認知 メタ認知とは、自分自身を客観的に認知する能力 日常生活や習慣の中で前頭前野を鍛える方法ーオメガ三脂肪酸
1投稿日: 2021.07.29
powered by ブクログ本要約チャンネルで知り、オーディオブックで聴きました。 昨今の新型コロナで錯綜する情報と、リテラシーの低い人たちの過剰な反応に疲弊していたときに この本を読み、かなり腑に落ちました。 人は正義中毒になっていく生き物とのこと。 特に日本人は頼まれてもいないのに、 他人に対し余計なアドバイスを 勝手によかれと思って言い、 聞き入れない相手に勝手に腹を立てる。 自分で勝手にやったことに自分で怒っている、 文字にすると滑稽ですよね。 でもこれが仲間が増えると それが正義かと言わんばかりに 何をしても良くなるような雰囲気になっていく、、 人間は現象の連続で、これ!と決まったところが ない生き物だと思っています。 内藤礼の作品、豊島美術館がその答えの一つかなと思いました。
1投稿日: 2021.07.27
powered by ブクログこんなパターンの思考回路みたいなものがありそうだなとなんとなく思っていたものに名前をつけてくれてすっきりしたような、でも名前がついただけでその活用方法なんかは提示されておらず、なるほどねーで終わってしまうような。 人はなぜ他人を許せないのか、のタイトルの答えの一例は出してくれてるように思います。噛み砕いてあって読みやすかった。
1投稿日: 2021.07.03
powered by ブクログ自分自身が日々ニュースに対して怒っているのはもしかして正義中毒なのかと思い、タイトルが気になって購入。 特に集団の正義についての内容が興味深かった。集団の持続こそが正義になり、その他の集団と対立する。その対立を利用して集団の結束力を強めていく。 またバイアスの話も興味深かった。集団を一括りにして判断する、決めつける、それは脳の手抜き。集団の一人一人には目をむけず、集団一括りにして決めつける。たしかに楽。考えずにすみます。 同調圧力の話からは一人の発言力の弱さを感じました。実際仕事でも個人の意見は何の力も持たず、同調圧力によって変な方向に進んで行くという経験があり、これは同調圧力だったのかと理解することができました。
1投稿日: 2021.07.02
powered by ブクログ人が他人を攻撃してしまう仕組みについて書かれた本。脳科学者の視点で仕組みを語られており、納得できる内容が多かった。正義中毒になるのはドーパミンが原因との事で、自分もこの仕組みにはまらない様、充分注意を払って行きたい。
1投稿日: 2021.06.27
powered by ブクログ正義中毒に陥らないためには… 人間は不完全なものだと認める。 メタ認知で客観的に物事をみる。 自分にも他人にも一貫性を求めない。 サッと読めるのでスキマ時間に読むにはいい。
1投稿日: 2021.06.06
powered by ブクログけなし合いと議論はまったく違い、正義中毒者の人々は、相手の主張の良いところを取り入れることができない、とありまさにその通り。 他人に「正義の制裁」を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出される。 正義中毒に陥らないためには自分を客観視し、他人にも自分にも一貫性を求めない。 ●初めて知った言葉 ・隗より始めよ:大事をなすには手近なことから着手せよとの意、転じて、言い出した者から始めよとの意。 ・フリン効果:人類は20世紀以降、知能指数(IQ)を年々向上させていると言われており、1932年と1978年を比較すると13.8ポイント高くなっている。(一年に0.3ポイントずつ上昇)1984年にニュージーランドオタゴ大学のジェームズフリンが提唱。 ・ポリティカル・コレクトネス:言語表現や創作物、社会制度などからあらゆる差別をなくすべきだという考え方のこと。ポリティカリー・コレクト、ポリコレ、PC。 ・イングループ(内集団)・バイアス:自分の所属するグループ(内集団)に対しては、自分が所属しない集団(アウトグループ=外集団)よりも好意的・協力的に行動する傾向。 ・外集団同質性バイアス:自分が見慣れていないグループの人間は、みんな同じに見えてしまう ・メタ認知:自分自身を客観的に認知する能力
2投稿日: 2021.06.03
powered by ブクログビブリオバトルにて紹介させていただきました。 人はなにも凶器を持たず、暴力もせず、簡単に誰を殺すことができます。 それは言葉による攻撃だと、この本を読んで思いました。 正義という名を使い、言葉で集団攻撃することにより、人の心をいとも簡単に死へと追いやることが可能なのです。
1投稿日: 2021.06.02
powered by ブクログずっと読みたかったけれど、なかなかに人気で図書館でも借りられなかった本、読了。 さらっと書いてあって、さらっとわかったような気になった。 いつもの通り、これじゃまずいのですよ。 他人を許せないこと、の本質は置いておいて、気になったキーワード。 ・理性は直感に勝てない ・自分にも他人にも一貫性を求めない ・バイアスは脳の手抜き 脳がこれほど発達しなければ、考える、なんてことをしなければもっと楽だったのかな、とは確かに思う。 理性で考えれば、記憶を完璧に保てることは素晴らしいことだし、出産のために命をかけることも合理的ではない。 でも、自分自身が生きやすいためには、辛い記憶を忘れることも、都合の良いように書き換えてしまうことも必要。 種の存続という目的のためには、個の命よりも命(遺伝子)を繋ぐことがなにより大切で、子供を産まないことは正しくないということになる。 絶対的に正しい、というものはありえない。 昔、思春期の潔癖的なものもあって、嫌いだったのが「大人になればわかる」という言葉。 明治時代の堅物みたいな(イメージです)父と衝突した際に、母に言われた言葉。 自分は一貫した生き物で、考え方は、大人になっても、死ぬまで変わらないものだと信じていた。 でも、最近気づいた。 一貫性なんてものはない。 残念ながら、大人になって変えなければいけない認識もいくつかあった。 「頭の悪い人、頭のいい人の話し方」を読んだときにも思ったけれど、一人の人間でも時には楽観的であり、時には悲観的であり、自信家でありかつ自信がなく、自虐的で消極的、そしてもちろん積極的な時もある。 またそうでなければ、外部からのさまざまな刺激に対して対応することができない。 それはつまり生物として死に直結する。 変わるって、変えられるって実はとても大事なこと。 こういった気づきはとても重要だと思う。 最近は考えることがとても減った、と思う。 それはスマホを手にして、自分の思考に合った情報を手に入れることができるようになった環境的要因もあるだろう。 だからこそ、こうやって色々な人の考えに触れることができる読書は重要だと思う。 それになにより、考えることはとても楽しいから。 バイヤスによって一刀両断できるのは確かに楽だけれど、考えることを放棄したら、それはもう、我思う、人間ではなくなる。 脳の老化を防ぐためにも、読むべし。
4投稿日: 2021.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中中弛みする感じがした。 人は自分の持っている正義を振りかざし、批判したり対立したりすることが好き。 だが、時にそれは生きづらい。 許せない感情をコントロールするためには、自分を客観視し、なぜ許せないのか考えることが大切。 そういう考えもあるのか、と認知し適度な距離を保つべき。 脳は加齢とともに衰えていき、許せなくなっていく。 老けない脳を作るトレーニングとして、筆者は新しい体験をする、過酷な環境に身を置くことなどを挙げている。 また、許す脳を作るために食生活や睡眠の質の重要性、心の余裕も唱えている。
1投稿日: 2021.05.27
powered by ブクログ最後の10数ページを読めばOKな印象。 あんまりこの手の本は読まないけど、自己啓発とかの本ってこんな感じですっけ?
1投稿日: 2021.04.07
powered by ブクログDeux avis valent mieux qu'un. 一つの考えより二つの考え方があることにより価値がある。 日本国内においては、独創的で自由な研究は、大規模になるほどやりにくい土壌があるのかもしれない。それもあって、イグノーベル賞の常連である。お金のかからない小規模でできる研究だと結果を残しやすい? →優秀な人ほど日本を去る。日本の損失。 日本の研究機関は、秩序を守る方が好まれる。独創的な研究を行なって業績を上げにくい。教授に好まれる方がいい。それを超えてないけない。超えると生きづらい世の中。 「愚か者であり続けること」に投じた方が生きやすい。これはこうした方が過去の日本では生き残りやすかったからである。 議論=喧嘩になる日本人。議論を楽しむフランス人。 今後の日本は大丈夫なのか。高齢化や少子化などの世界中の人々が未踏の問題に、世界に先駆ける少子高齢化の国の人間として直面する時、果たして議論する力を持たずして対応することができるのか。? 「海外で出来上がったものを移入し、日本向けに適応させるだけというやり方」はもうできない。 老化したら保守化する。→元々の思考の傾向が鈍化するから。廊下と共に自らの所属している集団の論理しか受付なくなってしまう。
1投稿日: 2021.03.28
powered by ブクログここ最近感じる、何だかよく分からない他人の正義感に少し疑問を持っていたので、この本を手に取ってみました。 まさかの脳科学から、なぜ自分の価値観や正義感を人に押しつけようとするのか、他人を許せなかったり、攻撃したりするのか、について知ることができました。 著者も言ってますが、脳科学の観点から説明はされていますが、じゃあどうすればいいのか?の具体的な解決策は書かれていません。ただ、考え続けていくこと、自分を客観的に捉えていくことが大事なのかなと思いました。 完全には消せない感情なら、うまく付き合っていけるようにしていくしかないような気がします。
1投稿日: 2021.03.18
powered by ブクログ正義中毒という言葉が新しい。この本に何か結論的なことが書かれているのではないので、最後モヤモヤした感じが残りましたが、日本人の特異性など新たな学びもある。自分自身で正義中毒について考え続けることが大事だと思った。
1投稿日: 2021.03.15
powered by ブクログ勤めている会社の話 先住民たちに業務上の問題点を提示しても やることに対してのリスクやデメリットを挙げられて否定され続けてきた。 チームワークを売りにしている会社なのに、改善する方法を一緒に考えてくれる人を見つけられなかった。 保守的な要素が強い人たちに、空気を読むことをソフトに強要される。 過去に囚われて自分がした苦労は部下も必ず経験すべきだという上司。 人をなんらかの枠にはめこみたがって「○○さんは理解力がない」という先輩。 いっけんそれっぽい言葉を言われるので騙されてしまいがち、言われた方は自分を下げてしまいがちだったけど 何かにとらわれず、状況を俯瞰してみて自分の価値観を持って判断したいと思った。 優秀な若手社員が自分を活かす方法を見出せず転職していくのがつらい。 みんながそれぞれの基準で自分らしく働ける環境が理想! 人の保守的なところを満たしつつ、改善するメリットを提示できるようになりたい あと、人間は ほぼチンパンジーさんと一緒らしいので おかしいな?と思っても、モヤモヤせずに相手との接点探していく そして前頭前野鍛えるー!!!!!!!
1投稿日: 2021.03.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
年をとっても素敵だなと思う人は好奇心が旺盛な人。逆につまらないと思う人は変化を嫌い、わからない、興味ないということをよく言う人。 70歳過ぎててもスマホの使い方を覚えようとドコモのスマホ教室に行くような人は前者。 仕事でも改善しようとせず、成長することを求めないような人は後者。こういう人はやる気のある新しい人に厳しかったり、他の人に対する批判が多かったりする。 私自身、振り返るとあの時に中毒症状に陥っていたかもと思い当たることもあり反省した。 いつも同じに安住するのではなく、多様な価値観に触れることが必要だなと感じた。読書や旅を通じ、柔軟な思考を持てるようにしようと思った。
1投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「正義」を振りかざし他者を攻撃するとドーパミンが放出し快楽を感じる。 その快楽に浸ってしまわないためには自己を客観視するメタ認知が重要である。 メタ認知能力は脳の前頭前野の機能であり、その機能は30歳をピークに劣化するので、いかに劣化させないかが課題。 前頭前野トレーニングには、新しい要素のインプットとフィードバックが有効なので心がけよう、そのためには余裕が必要なので、タイムマネジメントや心身の管理を怠らないこと。 --- 自分を省みても、余裕が無い時にはついイライラしてしまうことがあったので、本当に余裕は大事だなと痛感。 過去の自分の感情に「あのとき自分は傷ついていたんだ/怒っていたんだ」などと遅れて気づくことがあったが、なるだけリアルタイムあるいはそれに近い形で自覚できるにこしたことはない。 メタ認知は意識的に訓練していかないと育たないので心がけよう。 年齢を重ねるほどに保守的になりがちだが、新しい要素を意図的に取り入れて行くようにしよう、と思った。とはいえ「しなければ!」ではなく、自分の好奇心や気分をのぞき込みつつ楽しんでいきたい。 また、本書で得た知識により、 ネガティブな感情を不当に周囲にばら撒く他人のことを「好きで怒ってるんだなあ」 と俯瞰して見ることができる、というのはストレス回避策として有用かも。 落語でいうと「小言幸兵衛」「かんしゃく」など。 説教、小言、愚痴、批判が趣味や楽しみになってしまっている人っているよね。 そうならないように気をつけようっと。 <箇条書きメモ> ・人の脳はそもそも他者と対立するようにできている ・「正義」を振りかざして他者を攻撃する時ドーパミンが放出=快楽 ・自分は正しい(確証バイアス)の危うさ(自分のバイアスを疑おう) ・自己の感情コントロールには「メタ認知(前頭前野の機能)」が重要 └客観視することから始まる制御 ・自分にも他人にも「一貫性」を求めない ・安易にカテゴライズやレッテル貼りをしない(理解が止まる) ・前頭前野は30歳をピークに老化が始まる ・前頭前野のトレーニングには「新しい要素のインプット」と「フィードバック」が有効 ・余裕(時間、体力、睡眠)が大事 ・マインドフルネスも有効
1投稿日: 2021.03.03
powered by ブクログ気持ちいいから人を許さないのだ。 他者を罰するドーパミンが放出されて快感を得る。 そこに加えて常時オンライン状態でSNS等が整備されている。 人間の脳は原始人のままなのに情報環境が爆発的に進化してしまったため、攻撃対象を永遠に探せてしまい、目先の快楽のために人を攻撃している。 私のYouTubeに流れてくる懐かしい音楽やゲームに関する動画がレコメンドされてくる。これらは「脳の劣化」のサイン。新しい環境へ脳がさぼりたがっているようだ。
1投稿日: 2021.02.27
powered by ブクログ「アイツは許せない!!」その感情、あなたの人生を生きる上で本当に必要なものでしょうか?他者に対する怒りの感情や、攻撃性が生まれる仕組みを脳科学の観点から解説。また他者に対する攻撃(自分目線の正義を降りかざす行為)、バッシング、バッシングへの加担等の行為には、中毒性がある事を言及。その負のスパイラルに入ると、その中毒性から常に攻撃対象を探すようになり、やがて周りを許せなくなる(「正義中毒」という状態)という内容。本書内では正義中毒とならない為の対策も脳科学的視点で挙げられ参考になる。本書を通して、人との関わりを人対人だけではなく、自分の頭の状態(思考や感情等)を通して考え直す、きっかけをもらった。
2投稿日: 2021.02.05
powered by ブクログリアリティーショーの出演者に怒り散らかした視聴者がバッシングし、結果として彼女を自殺に追いやったという痛ましい事件をはじめ、世間には自分の損益と無関係な相手であるにもかかわらず抜き身の誹謗中傷を投げつける人が一定数いる。これはどうにかならないもんかと書籍を当たってみても、探し方が悪いのか、出てくるのは誹謗中傷を「受ける側」がとる回避・対策マニュアル系のものばかり。なぜ被害者が炎上対策に労力を注がねばならないのか、加害者側の意識を変えることに狙いを定めた本はないのか(アンガーマネジメントなど怒りやすい自分自身に対する問題意識を抱えた層だけをターゲットにしたものではなく)と諦めかけていた時に、この本を知った。 広い意味では狙い通りの内容だったが、深みという点では物足りなさが残った。文字の大きさや行間の広さから見ても、自分が求めるものより広い読者層を想定して書かれたもののようだった。読みやすく易しい内容ではあったが、「厳密に学術的な意味では結論と言えるほどの確定的なエビデンスを得ていません」(p10)とある通り(この文章も若干意味不明だが)、推論に頼っていると思われる部分が目立ち、気になった。 一方で、ある程度自分の中で立てていた仮説と合致した部分があったのは収穫だった。「この『どうでもいい』という感覚が、他人に一貫性を求めないための良い距離感になるのではないでしょうか」(p212)。
3投稿日: 2021.01.27
powered by ブクログはじめて中野信子氏の著書を拝読しました。 非常に分かりやすく身近な問題に脳科学からアプローチされており理解しやすかったです。 日本における正義中毒の特徴、そこに至る人間の脳の原理をロジックをもとに説明されています。 著者自身も最後に語られていましたが、正義中毒にならないための明確な解決策は提示されていません あえて書かれていたのは ・メタ認知 正義中毒になっている自分に客観的に気づくこと ・自分にも他人にも「一貫性」を求めない の二点であり最後の結びは 『人間は不完全なものであり、結局永遠に完成しないという意識が人間を正義中毒から開放するのではないでしょうか』 でした あとがきでは、これらの解決策も時代によって変化することなので、最も大事なのは、常に考え続けることである
2投稿日: 2021.01.26
powered by ブクログ人の脳は、裏切り者、ルールから外れた人など攻撃者をみつけ罰することに快感を覚えるようになってる他人に正義の制裁を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質のドーパミンが出る。この快楽にハマると抜け出せなくなり、 対象を探し、許せなくなる これを著者は 正義中毒 という 自分と異なるものは悪と考えてしまう この特性は人間だけ でも世界国によって異なる 特に日本はみんに合わせることを是とする 集団としてのパワーが発揮できるが、いまだグローバルスタンダードではない 摩擦を抑えるために自己主張を控え、和を乱すことを回避する 優秀な愚か者 島国で自然災害と閉鎖的環境が要因ともいう 著者は他国と比較し、よそ者排除、ルールに従う、議論できない、自己主張できないという 色々正義や脳に関することが記されているが、結局結論はよくわからなかった まずは正義中毒になってるか自分で把握する 客観視して抑制する 許せないと思ったら、今は正義中毒が強いなと認知する あとは、そんだけ他人を構える余裕があるんだなと。 昔は自分の暮らしに精一杯で、周りを気にする余裕はなかった。それだけ今はゆとりがある。 あとは前頭前野の加齢かも知れない。 お年寄りが昔はよかったという例 それを防ぐためにも新しいことをやる いつもと違うこと、方法をする あえて違う大変な環境を選ぶ 食事、睡眠 他人に一貫性を求めない どうでもいいくらいの気持ちで 生産性の上がることを
1投稿日: 2021.01.23
