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powered by ブクログマトリの仕事ぶりが分かる一冊。 取り締まり対象の変遷は歴史的背景を含め、勉強になりました。 文章も分かりやすく一気読みでした。
0投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログ薬物犯罪とそれに立ち向かう麻薬取締官の仕事のイメージが湧いた。 家族や社会を破壊し、又は反社会的集団の資金源ともなる薬物犯罪の恐ろしさと、それに立ち向かう麻薬取締官たちのかっこよさが伝わってきた。
0投稿日: 2025.02.20
powered by ブクログ著者めっちゃしびー!かっちぇー! 禁断症状はヘロインが1番やばそう 人事院総裁賞はもう本当にそれ、ちゅーかマトリの皆さんに感謝とリスペクトしかない
0投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログ麻薬取締官の視点で見る麻薬事件史といったところ。 直に接してきた中毒者、売人、元締め、あるいは中毒者の家族、といった面々の発言が生々しい。 麻薬犯罪の恐ろしさとか、悪質さとかがよく伝わる。自分たちは薬には手を出さない販売店の店員とか、すごく嫌な感じだ(売人が全員中毒者であるわけはないのだが)。 一方で、麻薬取締官の勤務実態とか生活とかが読めるのかと思っていたので、そこは物足りなかった。リアルな捜査方法は書けないだろうけど、小説じみた面だけでなく公務員としての生活もあるはずで、そこを知りたかった。
0投稿日: 2023.11.27
powered by ブクログ自分の身近な場所でブツのやり取りが行われていたことに驚きとともに恐怖を感じた。 大麻合法化が喧伝されている今、果たして合法化することによってどこが「得」してどこが「損」するのか、そこを整理しながら社会的に最善(妥協かもしれないが...)の落とし所を見つけなければならないと思わせる本だった。 難しい...
1投稿日: 2023.10.13
powered by ブクログ厚労省管轄下の薬物犯罪と捜査を担う、麻薬取締官、通称「マトリ」の実態に迫る一冊。 そもそも一般人にとって麻薬に関わる犯罪は警察の範疇なのでは?と思っていたが、日本では、警察、マトリの他に税関、海保の4つの機関が関わっていて互いに連携しながら活動しているという。 マトリの特徴としては、捜査官、行政官、薬剤師の顔を併せ持ち、300名程度の少数精鋭組織。それで全国をカバーしてるのは驚き。 戦後ヒロポンの乱用に対応すべく組織が発足し、取り締まる薬物も大麻、ヘロイン、向精神薬、脱法ドラッグ、流通経路も時代によって変遷し、逸れに毅然と立ち向かってきた「マトリ」による激動の軌跡。 淡々とした文面の本書の裏には、語りたくとも書けず、語り尽くせない深い闇があるのだろう。 そんな中、日本国民の安全と平和の維持に尽力している組織があることを知る機会を与えてくれた一冊だ。
4投稿日: 2023.02.16
powered by ブクログ薬物についての過去から現在について勉強になった。 昨年、オランダに行き大麻を吸ってから合成カンナビノイドについて調べることがあった。 幸い、日本で大麻や合成カンナビノイドを使用するほど中毒に陥らなかった。個人的には大麻の依存性はあまり高くないんじゃないか?と思い、海外の文献を調べた結果やはりそうだった。依存という観点では、アルコールやタバコ、カフェインよりも低いことが科学的に証明されていた。だからと言って推奨するものではないが、日本において大麻の医療研究はすべきだなとは思う。 まとまりのない文章になってしまいましたが、危険ドラッグの全滅。素晴らしいと思います。 また時がきたら読みたい。
1投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログ普段はまったく知らない世界のプロの仕事を垣間見ることのできる本。 巧妙な犯罪組織のやり口と、それを追うマトリの悩みがリアル。
1投稿日: 2022.08.27
powered by ブクログちょっと難しかったが、麻薬、覚醒剤に対するマトリ約300人の奮戦ぶりがわかった。 会社の図書に推薦した。
0投稿日: 2022.03.06
powered by ブクログ警察は総合診療科、麻取は最先端の医療チーム。ほかに税関と海上保安庁も薬物捜査権限を持つ。麻取の総員は300人と極めて少ない。 麻薬の世界市場規模を50兆円とする統計も存在する。これはフィリピン国家予算の約6倍である。 諸外国の麻薬はヘロイン、コカインが主であり、覚醒剤が8割を超えている日本は世界的に珍しい。フィリピンでは覚醒剤かシャブと呼ばれている。覚醒剤は日本で初めて合成されたことに由来していると思われる。 シャブの語源は、戦後ヒロポン取引を行っていた男サブが変化した説、骨までシャブられ死ぬという説などがある。 原料の植物を栽培する必要がなく化学部室の合成のみで製造可能なため、製造が割と簡単である。 アフガニスタンは世界最大のヘロイン原産地であるが、テロ戦闘員はヘロインではなく覚醒剤の一種を服用しテロ行為を行う。ヘロインは資金源、覚醒剤はテロの道具である。
0投稿日: 2022.01.07
powered by ブクログ読了。 著者はダンディ部長?ということで、NHK出演依頼すっかり有名になったが、その実、高い職業倫理感を宿した本物のプロフェッショナルだという事が窺い知れる。薬物とは無縁の生活でも、読み進めていくうちに、こういう世界も時勢を反映するものなのだな、と感じる。暴力団が覚せい剤やヘロインを売り捌いていたシンプル時代と違い、ドラッグの種類や販路が格段に複雑化している様子が良く分かる。 見返りを求めるでなく、高い使命感で一意専心してきたプロが、人事院総裁賞顕彰の際、天皇陛下に労いの言葉をかけられ、全てが報われた、と感じるくだりは心打つものがあった。
0投稿日: 2021.08.30
powered by ブクログ◯漢らしい文章、熱い、マトリ24時。話を戻そう。 ◯著者は人事院総裁賞を何度も受賞している。こんな賞、誰がどうしたら受賞できるんだ?と思ったことがあるが、なるほど、こういう組織、人たちが受賞するのだと思えば納得である。 ◯厚生労働省といえば、今で言えば感染症対策、少子化対策して、介護政策、年金政策などなど、我々の生活に密着した政策が多い中、麻薬取締もやっている。幅広過ぎる。しかも麻薬取締官は拳銃所持しているという。よほど行政に詳しくないと、これは知らないのではないか。 ◯働いている人は主に薬剤師さん。病院、薬局、ドラッグストアに勤めているイメージしかない。資格取る人でこの仕事選ぼうという人はどんな人なんだろう。 ◯仕事内容は。拳銃持って、刑事よろしく犯人を追い詰めていく。クスリで不安定な精神の人であれば、危険も多いことだろう。 ◯この本の良い点は、謎に包まれている麻薬取締官の仕事を広く知らしめるところにあると思う。冒頭にも書いたが、とにかく素直な文章に、著者の実直とともに、やりがいを伝えてくれる。もしも若い頃にこの本を読んでいたら、この道を選ぶこともあったかもしれないと思える一冊。
10投稿日: 2021.06.29
powered by ブクログつい最近、地元の大学生が数人で大麻パーティーを開催し、見事に捕まりました。 大麻の栽培と聞いてちょっと検索してみましたが、親切丁寧に教えてもらえました。しばらく犯罪の片棒を担いだようで、落ち着きませんでした。 私はクスリはやっていませんが、私の隣にいる人に確認をしたことはありません。ネットの普及とともに、そういう世界も広がったのだと実感しました。
1投稿日: 2021.04.12
powered by ブクログ日本における薬物犯罪の歩みは、その背景の社会状況とリンクしている。そして、それらと戦うための麻薬取締官の詳細は書けないとしながらも、その捜査は手に汗握る物であり、その使命感には頭が下がる。
0投稿日: 2021.04.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マトリ 厚労省麻薬取締官 著者:瀬戸晴海 発行:2020年1月20日 新潮新書 今年1月20日出て、10日後には2刷が出た売れ売れの新書。2018年3月にマトリを退官した著者は、最後、関東信越厚生局麻薬取締部部長となり、2015年に行われた全国の危険ドラッグ販売店の壊滅作戦の陣頭指揮を取った。数年前までイタチごっこで全国の繁華街に何百とあった「ハーブ」と称する危険ドラッグを、新宿歌舞伎町の2店に追い詰め、それも消滅させた時の様子は、この本のクライマックスでもある。ただし、今はネット取引に姿を変えているだけだと警告もしている。 世界の麻薬市場は、今、50兆円市場。フィリピンの国家予算の6倍、日本のGDPの約Ⅰ割に匹敵。ネット取引など拡大の理由は色々あるが、その一つに、密売組織が昔のように血で血を洗う抗争を繰り返すことより、協調して利益を上げるサプライチェーン化していることがあるという。とくに、ヘロイン原料のアヘンは、今、アフガニスタンがほぼ独占供給していて、それがテロの資金源になっているらしい。 こういう麻薬に関する情報を入れながら、著者自身が経験した麻薬取締の実録を紹介。 輸入する重機ロードローラーの鉄板を切断して末端価格87億円はくだらない覚醒剤を見つけた大捕物。 大阪市西成区のドヤ街のドヤに(靴を脱いで)踏み込むと、ヤバい連中に取り囲まれたため窓から飛び出し、足の裏を何かで切りながらも必死で逃げた経験。 ネット密売は、海外から仕入れた麻薬を小分けにしてネットで販売すれば誰でも商売ができ、かなり儲けることができる実態を明かしている。日本は末端価格の高さが世界でも群を抜いているため、利ざやが大きいからだ。そのネット密売人を突き止めた時のことも書かれていて、あるプロ級のIT知識を有し、3カ国語を解する20代エリート青年は逮捕された時、「どこにミスがあって発覚したのか分からない。仲間とは顔を合わせたこともないし、飛ばしの携帯、消えるSNSを利用。自分もホテルを転々とし、仮想通貨で決裁。どう考えても足がつかないはず。刑務所でゆっくり分析し、次は完璧を目指します」とまったく悪いことをしたという意識がなかったとのこと。 覚醒剤ブームは、第一次が戦後間もないヒロポン時代で、主に日本軍の覚醒剤が流出。第二次は1970年~1994年までのシャブ時代で、「深川通り魔事件」はじめ、無関係の人を巻き込む犯罪が頻発した。今は、第三次ブームだという。 そんな第二次ブームの終盤、90年代に入って中心となったのがイラン人密売組織。イラン・イラク戦争が停戦となり、大勢のイラン人が日本に出稼ぎに来て、偽造テレカ販売の延長で覚醒剤密売に手を染めた。その手法が、時代のニーズにマッチした。それまで、シャブは恐ろしいヤクザから買っていたが、イラン人は物腰柔らかく時間通りに来るし、5袋買うと1袋おまけにくれたり、誕生日におまけしてくれたり、気軽に世間話してしてくれたりした。 名古屋に本拠を置くイラン人密売組織との対決も。名古屋の久屋大通での密売捕り物、大阪の東大阪市まで出張してくるイラン人の取締(大阪手当で売り子の報酬が数%上乗せされる)・・・イラン人密売組織は、ボスの存在があり、来日したイラン人たちが彼から日当をもらったりして売りさばいていたらしいが、ボスが持つ携帯電話が全てらしい。その番号に客がついているため、密売人が捕まってもその携帯電話がある限りは、いつでもまた復活ができる。ボスがもう引退してイランに帰る場合は、顧客のついた携帯電話を2000万円とかで売っていったらしい。 危険ドラッグの取締話も興味深かった。仕入れた数種のハーブを調合する現場。逮捕された4人に前科はなく、ITの元会社員などごく風通の青年だった。本人たちはドラッグどころか酒も煙草もやらず、採用したアルバイトが危険ドラッグ乱用者だと分かってクビにしたこともあるらしい。調合したものは「テスター」と呼ばれる人間に試してもらって、意見を聞いていた。 今、大三次覚醒剤ブーム。多くの芸能人が狙われている。そんな芸能人をワイドショーのタネにして批難するだけでは解決にならない。著者も書いているが、依存症は周囲の協力がなければ決して克服できない。ドラッグにしろ、酒にしろ、他人事だと無責任に語ったり行動したりしてはいけないことを改めて感じた次第。 (メモ) ・日本の麻薬取締機関は、マトリ、警察、税関、海上保安庁。 ・薬物依存には精神依存と身体依存の2タイプがある。精神依存は切れると集中力が急になくなる、例えば煙草、覚醒剤、コカイン。身体依存は切れると手足が震えたり痙攣したり、アルコール依存など。ヘロインは精神依存と身体依存の両方。 ・この4,5年、同じ大麻草でもリーフ(葉)からバッズ(つぼみ、芽)にうつり、効き目が格段に上がっている。とくに濃縮タイプでは、日本に自生する大麻の60倍。 ・海外で買える大麻成分を含むチョコレートやクッキー「メディカルマリファナ」などに注意 ・2ちゃんねるのひろゆき氏は、覚醒剤営利目的譲渡の幇助で摘発された(そういえばそんなことあった。書類送検されたが不起訴に)。 ・危険ドラッグは、作用が大麻に似る「合成カンナビノイド」と覚醒剤に似る「合成カチノン」に大別 ・一流の捜査官には人間的な魅力が不可欠。その一つの要素に「アンガーマネージメント力」がある。激怒・暴言で一度辞任した明石市長も勉強している「アンガーマネージメント」だ。
0投稿日: 2021.03.30
powered by ブクログ麻薬取締官、通称マトリ。 国民のために有害薬物を撤去するために日々働いている人たちの働きぶりを初めて知った。 こんなにも純粋に職業に身を捧げ自分のためではなく国民のために毎日努力している事に頭が下がる。読んで背筋が伸びた。もっとしっかりと今の自分の仕事をしようと思った。
0投稿日: 2021.03.24
powered by ブクログ麻薬取締官による薬物犯罪捜査史。脱法ドラッグ(後の危険ドラッグ)を根絶やしにすることで人事院総裁賞(公務員にとって最も栄誉ある賞)を授賞。陛下からありがたい労いの言葉を賜り、感涙にむせぶ様まで記される。マトリの思考法、著者の人柄まで熱く伝わってくる書。
0投稿日: 2021.02.26
powered by ブクログ非常に面白い本です。 そもそもマトリ=麻薬取締官が厚生労働省に 属していることを、どれだけの人が知っている のでしょうか。 警察ではないのです。 戦後間も無くのヒロポンから、最近の危険ドラ ッグまで、いわゆる薬物に関わる事例が全て 網羅されています。 こういう本を読むと、今までは新聞やニュース で何となくスルーしていた情報に対しても、 「おっ、彼らマトリはまた大きな事案の検挙を 成し遂げたのだな」と、関心を持つようになり ます。 社会に対する目が広がります。 もう一つ彼らの仕事に対する姿勢には感動しま した。 昨今の麻薬取引はIT化されていることは想像に 難くないと思います。ネット経由での取引は とても増えているらしいとか。 それらに対して、マトリの方々はIT知識を得よ うと必死に勉強するのです。何歳になっても です。 「俺には無理」と言うことなく、幾つになって も新しい知識を仕入れようとするその姿勢には 学ぶことが多い一冊です。
0投稿日: 2021.02.16
powered by ブクログ戦後のヒロポン時代、70年代のドヤ街を舞台にしたシャブ時代、そしてイラン人組織の登場から始まる第三次乱用期と言われる現代に至るまでの日本の薬物蔓延の歴史の説明箇所が非常に参考になった。 薬物取引の背後には暴力団関係者がいるイメージがあるが必ずしもそうではなく、イラン人密売人やネット販売を行う若者等、薬物取引を行う者は多様であるそうだ。 薬物需要がある限り、今後も新たなプレーヤーが出てきてくることは間違いないなく、それを追うマトリの仕事がなくなることは無いだろう。
0投稿日: 2021.02.05
powered by ブクログ薬物、ダメ、絶対。 マトリ=麻薬取締官の実録、ノンフィクションです。 事実は小説より奇なり、とは本当に良く言ったものです。7割の方が薬剤師で、イラン人のバイヤーに対して、体当たりして取り押さえとか、想像以上のエピソード満載でした。
0投稿日: 2020.10.22
powered by ブクログ40年勤めあげた専門家なればこそ、「木鶏子夜に鳴く」の精神を大事にしてほしかった。誰か諌める人いなかったのかな。文体のせいで安っぽく見える。 映画化したらいいんじゃないかな。
0投稿日: 2020.09.28
powered by ブクログ「俺たちは、猟犬だ!」激増する薬物犯罪に敢然と立ち向かうのが厚生労働省の麻薬取締官、通称「マトリ」だ。麻薬、覚醒剤など人間を地獄に陥れる違法薬物の摘発、密輸組織との熾烈な攻防、「運び屋」にされた女性の裏事情、親から相談された薬物依存の子供の救済、ネット密売人の正体の猛追、危険ドラッグ店の壊滅…約四十年間も第一線で戦ってきた元麻薬取締部部長が薬物事犯と捜査のすべてを明かす。
1投稿日: 2020.09.27
powered by ブクログこの本は面白かった。 麻薬取締官という馴染みのない職業が、実態件に基づき様々なエピソードとともに、その苦労と裏側を書いている。 普段平和な日常を送っている裏でこんな映画さながらの取締劇があるとは想像していなかった。 麻薬販売の手口や、なぜ一般人に浸透していくのかなどの時代背景や考察もあって、日本の麻薬取締史の一面もある。 危険ドラッグの規制強化について参院厚生労働委員会で議員が取り上げた時に胸が踊った。という著者の発言からも、彼らの職業意識に僕らが守られていると感謝の念が湧きました。 興味がある人にはお薦めです。
0投稿日: 2020.08.31
powered by ブクログ【目的】 「マトリ」とはどんな職業なのか なぜ、薬物逮捕者が減らないのか どのようにして薬物と接してしまうのか 【内容】 知らぬ間に「運び屋」にされたり動く「薬物コンビニ」が存在し、売る人も普通の人がほとんど 日本で麻薬を取り締まる組織としては、薬物取締りを任務とする「マトリ」、「警察」(警視庁等地方警察の薬物捜査専門部署)、「税関」(各税関の禁制品取締部門)、及び「海上保安庁」(各海上保安本部の密輸事犯取締本部署)の4機関があり、それぞれが専門性を生かした対策を講じている(p.19) 国連等国際機関の調査結果や各国の分析資料から、その取引総額は優に50兆円を超えていると推計できる(p.31) 世界の麻薬ビジネスの売上げは、既に国内の情報通信分野を超えている(p.31) 日本でも欧米諸国と同様に多くの薬物が出回っている。だが、実際に使用される薬物は覚醒剤が圧倒的に多い。日本では、犯罪組織が密輸・密売する薬物も覚醒剤が大半を占める(p.47) 【まとめ】 日本は最大の「覚醒剤市場」で、世界で毎年「243万人」も薬物使用者が急増中 マトリは、精鋭300名の薬物犯罪捜査専門組織で薬剤師、捜査官、行政官の顔をもつ
0投稿日: 2020.08.04
powered by ブクログ違法薬物の実態や歴史、流れがすごく理解できたし、市場規模に愕然とした。また、日本の市場規模や蔓延の実態にも驚愕した。
0投稿日: 2020.07.23
powered by ブクログ薬物犯罪捜査と医療麻薬等のコントロールに特化した専門家的公務員であり、約300名の精鋭からなるおそらく世界最小の捜査機関である厚生労働省麻薬取締官、通称「マトリ」。本書は、その実質上の本部である関東信越厚生局麻薬取締部部長等を歴任した著者が、知られざるマトリの実像を紹介。日本の薬物犯罪を時系列で振り返りながら、それぞれの時代に麻薬取締官がどのような捜査を行ってきたのかを、著者の実体験からのエピソードを交えつつ解説している。 日本の薬物犯罪がどのように変遷してきたのかや、麻薬取締官はどのような捜査をしているのかなどについて、普段薬物犯罪があったときの新聞報道くらいでしか知らなかったので、とても理解が深まった。ドラマを見ているような臨場感のある描写が多く、読み物としても面白かった。 薬物犯罪は思っている以上に身近な存在であることに驚かされた。一方で、著者をはじめとする麻薬取締官の薬物犯罪捜査のプロとしての矜持を感じた。もぐら叩き的ではあるが、マトリの薬物犯罪撲滅に向けた尽力に敬意を表したい。
0投稿日: 2020.07.18
powered by ブクログ激増する薬物犯罪に敢然と対峙するのが厚生労働省の麻薬取締官、通称「マトリ」だ。麻薬、覚醒剤、MDMAなど違法薬物の摘発、密輸組織との熾烈な攻防、「運び屋」にされた女性の裏事情、薬物依存の子供の救済、ネット密売人の正体の猛追、危険ドラッグ店舗の壊滅・・・元麻薬取締部部長が薬物事犯の実態と知られざる専門組織の実像を全解説。薬物犯罪撲滅のために明かされた本邦初の稀少なドキュメント。 「マトリ」の存在は知っていたし学生の頃に薬物の危険性については学んだので全く知識がないわけではなかったけれど、事件の裏側にあるイラン人の存在や国際郵便、ビットコインなどを利用した背景は実際に現場に立っている人間だからこそ書ける内容だなと思います。素人にも分かるよう簡潔に記載してあり入門には良かった。こんな大胆な手段を使うのかと怖くなったけど、これからも犯罪撲滅のために頑張ってほしい。もう少し人員増えるといいね。
0投稿日: 2020.07.12
powered by ブクログ厚生労働省管轄の麻薬取締官を40年間勤め上げられたとあって内容は今まで知らなかった事実がたくさん。 麻薬との戦いが世間に知られることなく、でも確実に悪を駆逐するという意気込みで今日まで続けられていたことに敬服する。 危険ドラッグ販売店を壊滅に追い込むための途中、法規制が厳しくなり中身が水のリキッドを売るようになった…のくだりで「詐欺まがい」と書かれてたのがジョーク効きすぎてて笑った。
0投稿日: 2020.07.08
powered by ブクログ自分は本業が新聞記者で、たまにライター、趣味で小説を書いています。 つまり日々、言葉を扱っている。 そのためか、46歳といういい年したおっさんにも関わらず、言葉を駆使してラップを歌う「ヒップホップ」というジャンルが大好き。 韻を踏む(ライミングと言います)という制約があるにもかかわらず、いいフレーズ(パンチラインと言います)を聴くと、心底感激します。 一方で、ヒップホップ界には、「薬物」というダーティーな側面があります。 先日も、ジャパニーズヒップホップ界を長らく牽引してきたラッパーの「漢a.k.aGAMI」が、大麻取締法違反容疑で逮捕されたばかり。 その前には、テレビのバラエティー番組にも一時期、出演していたラッパーの「D.O」が同容疑で逮捕されています。 そんなわけで、薬物の問題に興味があって(薬物に興味があるわけではありません。断じて)本書を手に取った次第です。 日本の薬物犯罪と捜査の実態を、厚労省麻薬取締官(通称・マトリ)の立場で明らかにしたのが本書。 リアリティーはまさに圧倒的で、迫真性に富んでいます。 それよりも、日本にこれほど薬物が蔓延していたのかと愕然としました。 日本は世界最大の「覚醒剤市場」として知られ、各国の密売組織から狙われているそう。 さらに、インターネットでの密売が横行し、取り締まりが難しくなっている現実があります。 私はこれまで薬物を見たことすらありませんが、隣近所で薬物を使用していても不思議ではない状況なのでしょう。 本書では、マトリがどのようにして薬物事犯を捜査しているのかも、つまびらかにしていて、飽きさせません。 特に、かつて日本で一大勢力を築いたイラン人組織との攻防や、危険ドラッグ店を壊滅させた捜査は実にスリリング。 新書でこんな感動を味わったのは、初めてではないでしょうか。 さて、冒頭に紹介したラッパーの漢ですが、保釈後、今回の件についてYoutubeで謝罪しました。 アーティストとして一から出直すつもりだと。 期待しています。 と同時に、ヒップホップ界から薬物が一掃されることを願ってやみません。
0投稿日: 2020.06.30
powered by ブクログ「マトリ」とは厚生労働省麻薬取締部および取締官を指す略称。 本書はそのマトリに38年間従事した著者の経験と、違法薬物の日本における歴史と現状を記した一冊。 実際の捜査に携わってきた人ならではの、事件描写のリアリティ、違法薬物の使用の悲惨さや、違法薬物に対する強い憤りが本書からひしひしと伝わってきた。 本書によれば、違法薬物はインターネットや携帯電話の普及により、以前より入手しやすくなったことから、使用する人は若年層を中心に年々増える一方とのことだが、ぜひ本書が広く読まれるようになり、違法薬物へ気軽な気持ちで手を出さないよう、歯止めとなる事を強く期待する。
2投稿日: 2020.06.19
powered by ブクログ厚労省麻薬取締官を40年にわたり続けてこられた方のノンフィクション。下手な刑事モノより迫力、怖さがあったし、ご苦労とかもつぶさに伝わった。
0投稿日: 2020.04.26
powered by ブクログ名前は聞いていても、具体的に何をやってるかはなかなか分からない麻薬取締官。 その実情は凄まじい。 今後の捜査を考慮し細かく書けないとしつつ、ここに書かれた内容だけでも非常に濃密。冒頭の話から、まるでドラマを観てるかのように感じた。 薬物乱用防止はポスターなどで啓蒙されてるが、ある程度以上の方はこの本も読むと、やってみようという気が起きなくなるのでは…と思う。
1投稿日: 2020.02.27
powered by ブクログ「薬物禍」という言葉が耳目に触れる場面が時々在る。主に、何かの分野で著名な方が違法な薬物を所持、使用というようなことで逮捕されてしまうというような報道の場面であるが…そういう報に触れる都度、誰でも出来るというのでもないことを成して一定の名声も得た人が「何故?!」というように、誰でも出来そうなことさえうまく出来ない場合も多々在るような自身は思ってしまう。そして、違法薬物の所持、使用で逮捕というのは“著名人”であったが故に報じられているのであろうが、それは恐らくは「氷山の一角」であろうとも思う。こういうような問題は「どういうことになっている??」と時々考える。 本書は“マトリ”という通称で一部に知られる「厚労省麻薬取締官」の仕事を40年間近くに亘って務めていたという筆者が、「違法薬物を巡る問題がどういうことになっている?」ということが判るように、「日本の薬物犯罪の変遷」、「薬物犯罪に対峙する取締部署の仕事の経過」というようなことで、或る種の“歴史”として読むことが出来るように纏めたものである。最終盤の辺りは「危険なモノから人々を護る」という仕事に携わる後輩達への応援、そしてそういう仕事に全力で取り組む人達が在ることを少し広く知って欲しいという呼び掛けの意味も籠っていたように感じた。 筆者は1980年代初めに「駆け出しの取締官」として大阪での任務を振り出しに活動を続け、2010年代に東京で「取締部長」を務めて退官しているようだが、1980年代初めから2010年代の約40年間では世の中が色々と変わり、“犯罪”と“犯罪への対峙”の方法等も変わっている。そういう現場の様子も、律義に「今後の現場に差し支えが無いように」と断りながら、現場を視ている人だけが判るようなリアルな感じで語っているのが本書の魅力でもある。電話連絡用に“10円玉”を何枚もポケットに入れて街を走り回ったという1980年代から始まって、ネットを利用する密売への対峙と時代は移ろう。様々な組織が国際的な連携までして非常に大掛かりな違法薬物密輸を手掛けている事例や、追跡し悪いようにドンドン巧妙化する密売の集団、“脱法”という地点から起こった危険ドラッグの密造等、色々な事例が上っている。 「困難な現場で真摯に働き続けた人」だけが発することが出来るような言葉で綴られた一冊で、強く引き込まれるものが在り、大変に興味深く読了に至った。
0投稿日: 2020.02.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ニュースではよく見る「覚醒剤」の事件をはじめとして、麻薬や危険ドラックを取り締まっている組織に長年勤めた方が、日本の麻薬取締の歴史と自分の活動を重ねて語る一冊。 ドヤ街の猟犬、とかイラン人組織との攻防のような、章ごとのタイトルを見るだけで只者ではないという感じがするのだが、書かれている内容もかなり壮絶だ。今では映画やドラマでしか見られないような足で情報を稼ぎ、実際の場に踏み込むという経験がこれでもかと詰め込まれている。 奥付の年代を見ると、自分が大人になってからもかなりの数の事件があったことがわかるのだが、正直にいうとそこまで麻薬や危険ドラッグなどを意識したことなどなかった。危険ドラッグとの戦いなど2010年代の話なのだが、そこまでニュースで取り上げられていたっけ・・という感じですらある。 一般の市民(といっていいかわからないが)が意識しない裏側で壮絶な戦いが行われているという意味において、まさに日本を裏で支えるという組織という感じがする。言い換えると、著者のような方がいるおかげで我々が意識せずに暮らすことができるのだろう。 ・・・ただ、この著者、明らかに「狩ること」を楽しんでるよなぁ。
0投稿日: 2020.02.14
