歴史にifは禁物だが、この「抵抗都市」「偽装同盟」そして本作と続く、「もし日露戦争で日本が負けていたら」シリーズ3部作は、こちらの方がそうであった可能性が高いifとして、とても興味のそそられる題材で、本作はロシア革命前後を描く。事件自体よりも通底するロシアに占領統治されている日本の政治・世相の想像力という名の高い可能性の描写が抜群に面白く、現実と想像のミックス具合も秀逸。歴史フィクションとして存分に楽しめる。