
僕らふたりに運命の糸は
霧友正規、ajimita/KADOKAWA
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総合評価
(1件)2.0
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これまでの著者の作品は、全て読んできました。美しい言葉の調べを目の当たりにしていたのですが、今作にはそれが無かった。まずそこが残念だ。「ページをめくって読み進めたい」という高揚感を味わえなかった。全体的にあっさりしていた。肇や朱莉は思春期真っ只中の高校生なのだが、溌剌とした性質はなく、家庭環境に葛藤して自問し続けていた。2人とも、赤い糸の秘密を知らせてはならないというていで話が進むため、自己完結している部分が多い。セリフも躊躇しながら吐き出されたもので、大人びていた。 "赤い糸が見える"という設定に縛られ過ぎていて、二人のキャラクターを生かさずに等閑にしているような気がした。期待を良い意味で裏切られた。 ネタバレすると、話の終盤に肇は引っ越さなければならなくなり、転校が決まるのだがその理由に納得がいかない。肇の両親は離婚し、父と二人で過ごしていたのだが、その父が別の女性と再婚することが決まる。新婚ほやほやの二人を邪魔してはならないと、元の母親の方に行くという、現実味のないものだったから。別れた父からの当て付けを承諾してくれるのか、と。転校の理由が取ってつけた感じを否めない。 よって、今作は腑に落ちない点が減点ポイントとなりました。
0投稿日: 2020.01.04
