
総合評価
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powered by ブクログ『何者』のいわゆるスピンオフ小説。前作の登場人物では幸太郎しか覚えていなかった。 都合よく自分に憧れてくれるクラスの女子は男子高校生らしい妄想といえるが、社会人新人らしい葛藤や兄弟間の相克、自分の仕事の必要性などをふりかえってみたくなる短編集。何気ない日常描写から、いきなり差し込まれた内面の叫びが鋭い。
0投稿日: 2020.05.17
powered by ブクログ短編集なので、刺さる話があったりなかったり。以下刺さった話の感想。 社会人になって思うけど、確かに自分含め、社会人として働いているお前ら何様だって思うときがある。 一丁前に大人になったのに、大人になった気分がしない。でも外面は大人でなくてはならない。そんな葛藤を抱えた人たちの物語。だからこそ、「何様」という言葉が突き刺さる。就活のとき見た面接官たちは、あるいは今働いている先輩は、同じ年頃の両親は、それらしい言葉を使い、大人らしく振る舞っている(ように見える)。でも自分はそうなりきれていない。そんな風に世界を見てしまうと、大人らしく振る舞っているように見える人達も、あるいは自分も、一体「何様」のつもりなんだと思う。そしてその葛藤に悩み苦しむ。 でも実際は、「きっかけとか覚悟とかって、多分あとからついてくる」し、「当事者のふり」をして「本気の一秒」を感じて、適応する。あるいはアクセルとブレーキが下手な人は、「むしゃくしゃしてやっ」てしまうこともある。そんな不器用なことをしながら、「何様」になっていくことが、社会に出て必要、というか避けられないことなのではないか。(それが若林の言う「適応」なのだろう) 「何者」かにならざるを得なかった我々は、今度は「何様」にならなくてはならないのだろう。
1投稿日: 2020.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読書感想文、最後に書いたのが2018年の1月というのに少々驚いた。もちろんそれから一冊も本を読んでいなかった訳ではないが、わざわざ感想文を書くことをしていなかった。己の怠惰が滲み出ている。 いま同時並行で読んでいる『インプット大全』に、インプットを定着させるにはアウトプットが大事と書いてあったので、久しぶりに読書感想文を書いてみようと思い立った訳である。誰に見せる訳でもないが、インプットのため、そして後から自分で振り返ると面白いのではないかと思っている。 さて、主題の『何様』だが、『何者』の登場人物たちのスピンオフ的な作品かと思いきや、『何者』には登場していなかった人物の視点からの物語が殆どだった上、『何者』の主人公は出てこなかった。『何者』と比べてどちらが面白かったかと聞かれたら『何者』の方が面白かったという回答になってしまう。それは、『何者』が一人の主人公の視点で全てのストーリーが進んでいくのに対し、『何様』は複数人の主人公による短編集の体裁なので、「全体の流れ」のような部分でどうしても劣る部分があるからかと思う。 また、『何者』の主人公が自分と似たところがあるなあと感情移入しやすかったのに対し、『何様』の方では主人公に感情移入するのではなく物語を俯瞰する第三者的な視点に立っていたことも大きいだろう。 心に残ったストーリーと言われると、最初の光太郎のやつと不倫のやつの二つになる。光太郎の方は『何者』の方で明かされていなかった背景部分のまさにスピンオフ的な物語で、単純に光太郎という人物像が予め自分の中にあったことが大きい。不倫の方は主人公の名前も忘れたが、解説で若林が書いていたから心に残っている。自分はあそこまで完璧であろうとしていた訳ではないが、「よき兄」として振る舞おうとしていたのは確かであり、今でも喫煙を母親に言っていないのはまさにそれが動機の一つであろう。むしゃくしゃしてやった、と言ってみたいが、大抵そのあとに後悔することがわかっているので何もできない、という小さな人間である。後先考えずにやってみる、ということをしてみたいものだ。
0投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「何者」に対する「何様」。表紙も、「何者」がスーツを着た学生なのに対し、こちらは面接官。 光太郎の初恋の相手、なんて芯が強くてかっこいいんだろう! 理香と隆良、理香は自分が二人組をつくれないことを自覚していて、そこから抜け出そうとしていて、でも相手を下に見ないとやっていけなくて…。「かっこいいでしょ!キリッ」と心から思ってやっていたんだと思っていたから意外だった。隆良は、今でも本気でかっこいいと思っていそう。(いや、スエットで出かけるようになったから変わったか?) そうして始まった二人だけど、理香は今は隆良が大切になっていそう。ただそばにいてくれるというだけではなく。 仕事に必要な能力は、仕事をしてみないと分からない。単純に合う・合わないを超えて、お互いのよさに目を向けてうまく力を発揮できるようにしていかないといけない。適材適所とはよく言ったもの。 ほんの一秒でも、誠実のうちに入れてあげてよ〜。
0投稿日: 2020.04.01
powered by ブクログコロラド州の大学と姉妹校で 会おうと思えばいつでも会える距離に散らばることを嘆き合った友の姿が 「紅白にもコメンタリーが取り入れられたときには、ついにメタとか俯瞰の視点の流行がここまできたかと思ったけどね」 人間の生活に全く根差していない部分にばかり気を使っているインテリアを 十一月四日生まれってつまりさ、親が十二月二十四日とかにやってんだよな。十月十日、という言葉は、当時の私でも勿論知っていた。けれど、逆算、という行為とその言葉が結びついたのは、その時が初めてだった。 二つのパスワードの間を行き来する往復運動の中に たぶんその年の二月十一日くらいだと思うよ 亮博あきひろ ピボット グリーンカレーのオムライス ゆい結唯 いぬい乾 つねり抓り 若林正恭 然し、若い頃の自意識過剰や葛藤やもがきを思い出すぐらいなら、ジムに行って筋トレをするか、ゴルフの打ちっ放しに行って心地よい肉体の疲れと共に眠りにつきたいというのが正直な気持ちだ。それぐらい、若い時のあれらは厄介なのだ。 頂いた"仕事"を全うするのは最高だ。なぜなら、所属欲求が満たされて気持ち良いからだ。 そう''社会の、会社の、利潤追求の激しい回転''で削られた末に、成長ではなく適者生存の法則に沿って変えただけなのである。何故、成長とは呼びたくないのかというと、適応して擬態を変えていく中で「青いもの」を失った痛みと恨みが今もまだ心の中に沈殿しているからなのだ。近頃色々な事を「そういうもんだ」という言葉で済ます事が増えた。誤解や陰口、不条理や裏切り。そういったものを「そういうもんだ」という言葉で済ます。勿論省エネの為でもあるが、もう一つ理由がある。それは、「本気の一秒」を守る為である。
0投稿日: 2020.03.05
powered by ブクログ「何者」に出てきたキャラ達の過去や未来のストーリー。 私は「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」が一番心に響きました。共感、と言うかなんだかショックで。 正直この話を読み終わった後辛かったです。自分の心情とぴったりきたのかもしれません。 自分は正美ほど優等生ではないのですが、それでもいつもきちんと、道徳を守って生きてきた自分より、ちょっと悪かったり、思うままに反抗してきた人の方が評価されると、自分のしてきた事の意味が心底分からなくなって。 「むしゃくしゃしてやった」と言いたいです。 朝井リョウの物語にはいつも心をえぐられ、どこかが引っかかり、涙が出ます。 答えを出してくれている訳ではないと分かっているので、そのままやはりモヤモヤするのです。 そこにハマってしまいます。
4投稿日: 2020.02.28
powered by ブクログ最後の方にかけて1週間くらいかかっちゃって前半あんまり覚えてないけど、若者の葛藤が事細かに書かれているものだった。 それぞれのストーリーで共感する部分やこの人の人格が構成されたものが反映する所、思い悩む所、リアルで面白かった。
0投稿日: 2020.02.16
powered by ブクログ短編集でサクサク読みやすくて落ちのある話も多かった。 言葉の紡ぎ方がとても綺麗だった。 作者の性はどちらなんだろうか、と思った。
0投稿日: 2020.01.28
powered by ブクログ人って、頭の中で考えてることって基本こんな感じなのかなーって思った 毎日、楽しい楽しい、楽しみ楽しみ、なんて生きている人って少ないんじゃないかなあ でもわたしは本やドラマがきっかけで明るい気持ちや楽しい気持ちになるのが好きだな これはなんか、現実突きつけられる感じだった
0投稿日: 2020.01.25
powered by ブクログ「何者」が好きだったので、番外編として読んでみた。 人がそれぞれ絡みあっていて世界を模っている。個人的にはもうちょっと意外性が欲しかったです。楽しく読めて良かったです。
0投稿日: 2019.12.31
powered by ブクログ六篇の短編作品で構成されている。 読んでみて題名の「何様」が一番面白かった。 「何者」から立場が逆転した主人公の「誠実さ」を問う作品で、短編ならではの良い感じだと思った。 また「水曜日の南階段はきれい」は爽やかでで少し青過ぎるが良かった。 他の作品は人の内面のドロっとした部分を描いてはいるがもう少し踏み込んで欲しかったと思う。
0投稿日: 2019.12.04
powered by ブクログ「何者」未読。若林さんの解説まで込みで成立していると感じた。 「あなたこそ何様なの?」といきなり銃を突きつけられた。衝撃。これだから朝井リョウこわい。気持ち悪い。 きっとそろそろわたしも役割が変わる事を求められる時期なのだろう。長くこの位置にいたということだ。 「あなた如きが何者かになろう」だなんてそれこそ「何様なの?」とおもっていた。でも、そうじゃなかった。それだけ じゃなかった。 「何者かになんてなれない」とおもうことですら「何様」なのだ。 「この気付きをもたらされることが読書体験か!(この時点ですでに何様なのか)」とおもった端から、ぽろぽろと零れていく。「本気の一秒」を信じて見つめながら一歩ずつ進むのみなのだ。
0投稿日: 2019.11.18
powered by ブクログ何者の登場人物たちの周辺を描いた短編集。 個人的に好きだったのは1話目の「水曜日の南階段はきれい」。 朝井リョウといえば、やや毒のある文体を記載する作家だが、この物語は終始きれいな文体で物語もロマンチックなものだった。 何者で出版社を目指していた光太郎の動機がわかるハートフルな物語であった。 最後の「何様」は何者で拓人とともに面接を受けていた学生のその後を描いた作品。 人事部に配属され、採用を担当する中でプライベートも含めた自身の葛藤を描いた作品となっている。 私自身、1年目から技術系のリクルーターを任されていたため、少し共感する部分もあった。 読んでいて深く感じ入る話はないが、1話1話にリアリティがあり、大人の日常をうまく切り取った作品といえる。 個人的に思うのは朝井リョウが描く女性像は少しあっさりし過ぎていないかということ。 女性作家でないことは百も承知だが、キャラクターがはっきりしていてわかりやすくなり過ぎている気がする。 他の作品でも比べてみたい。
0投稿日: 2019.11.04
powered by ブクログ普通に良い話。特に最初の光太郎の物語が1番好きでした。 浅はかな事しか言えないですが、夢を追う人ってかっこ良いですよね。
0投稿日: 2019.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」 >>ああいうの、不思議ですよね 昔遊んでた人のほうが、人生分かったような気になってるのって 人に迷惑かけないように、真面目に、正しいことをしてきた なのに、ばかにされているような感覚。 結局、損してるような。 あーあ、そんなことありますよね と思ってしまいました。 短編集、ぜんぶおもしろかった!
0投稿日: 2019.09.24
powered by ブクログ何者、の続編としてはまだまぁなのかな…という印象。またああいう人間の暗い部分が見れるとと思っていたので。 でも例の雑貨屋さんの彼氏と付き合うまでの話は、その要素が出ていて良かった。
0投稿日: 2019.09.23
powered by ブクログ生きるとは、 何者かになったつもりの自分に裏切られ続けることだ。 直木賞受賞作「何者」に潜む謎がいま明かされる。 光太郎の初恋の相手とは誰なのか。 理香と隆良の出会いは。 社会人になったサワ先輩。 烏丸ギンジの現在。 瑞月の父親に起こった出来事。 拓人とともにネット通販会社の面接を受けた学生のその後。 就活の先にある人生の発見と考察を描く6編。 ************************************** 「何者」が面白かったから「何様」も読んでみた。 6編の中に、面白いものと難しいものがあった。 言いたい事がわかるようで、やっぱりわからんくって。 「何者」に潜む謎がいま明かされる。とあったけど、謎自体がわからんままなので、かされても何を明かされたんかが理解できひんかった。 就活の先にある人生の・・・とあるが、大昔すぎて、そっから働きすぎて、かけ離れすぎてしまったんかな。 若い頃にネチネチと悩んでた事が、今となれば大した事なかったと言うのだけは、声を大にして言える。 まぁ、今は今で悩みっぱなしやけど。
7投稿日: 2019.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いつか読んだ「何者」のアナザーストーリー集。何者は原作も映画も良かった。就活で集まった若者たちの本音の部分が上手く書かれていて、アナザーストーリーである「何様」もいつか読んでみたいと思っていたのだけど、文庫化されたところで早速購入。何者に出てきた人たちがはっきり思い出せないので、何者の誰がどれなのか判らないところもあったけど、そういうのを気にしないで読んで面白い作品でした。色々、書き留めてしまいました。本音が露骨に顕在化されているからこそ共感できるものもある・・・ということかな。 ・俺は、夕子さんの夢だけが、本物だと思った。誰にも言わないで、自分の中で大切に大切に育て上げて、努力を続けた夕子さんの夢だけが、本物だと思った。(中略)俺は、夢がぎゅうぎゅうづめになっている教室の中で、とにかく一番大きな音を出さなければ、と、必死だった。自分には夢があるって思いたかった。夢に向かって精いっぱい頑張っている人間だって、誰かに思ってもらいたかった。あの人ならミュージシャンになれるかもしれない、そう誰かに思ってもらうことによって、自分のやわらかい、覚悟のない夢を固めていきたかった。 ・きっかけとか覚悟とかって、多分、あとからついてくるんだよ ・花奈が拾い上げるものと、俺が拾い上げるものは、違う。同じ世界を生きて、同じものを見ていても。 それどころか、どちらかが真っ先に捨てたものと、どちらかが真っ先に拾い上げたものが、全く同じものだってことも、ある。 ・本当に大切なのは、はじめの十秒間なんかではない。一番大切なのは、「大切なのははじめの十秒間です」というふうに、何でもいいからとにかく言い切るということだ。 ・学校の先生も、教科書も、両親も、子どものころは子どもに対して、いい子であれ、人に迷惑をかけるな、間違ったことをするなと教える。だけど大人になった途端、一度くらい本気で喧嘩したほうが人と人は深く分かり合えるとか、人に迷惑をかけてきたからこそ伝えられる何かがあるだなんて言い始める。正しいだけではつまらないなんて、言い始める。 ・武田が学生のことを侮っていなかったからなのだと思う。武田は、相手が克弘のような経験のない若造でも、きちんと信頼してくれる。相手を軽んじる、ということがないのだ。こういう人が人を選ぶべき立場にあるべきなんだろうな。 ・ビジネスシーンにおいて〝いい人〟はいらない、思ったことははっきりと声に出す、交渉事ではまずこちらが上の立場であることを示す─ ・組織の一番上か、一番下でない限り、仕事とは、立場の違う人と人の間に存在する。その中で、あらゆることを、どちらの気分も害さないように調整できる能力──それこそが仕事ができる能力なのではないだろうか。 ・克弘は、今この瞬間、本気でそう思うことができた事実を、この先何度も大切なお守りのように握り締める予感がした。その途端、今までは見えていなかっただけで、誰の掌にもその人だけの透明のお守りが隠されているような気がした。
0投稿日: 2019.09.01
powered by ブクログとても、とてもよかった。 桐島、部活辞めるってよ から数年。 朝井リョウさんが積み上げてきたものが、のっかっている気がした。
0投稿日: 2019.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
話題の本で読破 滅茶苦茶面白かった ジャンルは難しいが大学の就活をテーマにした現代の学生を突き付けた作品 自分にも多分に当てはまる所があり、ラストではドキッとさせられた ネットとの付き合い方、人間の本性、友情 冴えない大学生活を送った人や送りそうな人に読んでもらいたい 私は前者だが、共感と恥じらいと謝罪の混じった複雑な気分になった、でも皆に読んでほしい
0投稿日: 2019.08.25
powered by ブクログ同じシチュエーションにいたことはないけれど、そこにある感情や言葉はこれまでの自分の人生にも確実にあったもので。苦いような恥ずかしいようななんとも言えない気持ちになるけれど、でも、どこか前向きになれた自分がいる感じ。
0投稿日: 2019.08.24
powered by ブクログ「何者」の登場人物の過去や未来に関するストーリー。 全6編から成っており、どの話に置いても、人間の弱さや脆さ、葛藤などを感じられた。 特に私が共感したのは、"むしゃくしゃしてやった、と言いたかった"の正美。今まで真面目に生きてきた事を否定されるような、そんな感覚である。 全編通して、こういう事あるなぁ…と色々思うところがありました。 人間って大変だなあ。
0投稿日: 2019.08.16
powered by ブクログ朝井さんの何者の続編という事で、あの時のメンバーのその後かと思っていましたが、何者に至る前やまさに何者のの時など様々でした。個人的には何様では拓人に出てきてほしかったですが・・・。何者を再読したくなりました。
0投稿日: 2019.08.13
powered by ブクログやーーーーーそうなのかーーー。 『何者』と『何様』は、両方読んで初めて完成する物語なんだ。 これは2冊セットじゃなきゃダメじゃないの。 しかも、『何者』には共感できなかったのに、『何様』の中にまんま自分がいて、それはそれはビックリした。 まさしく私も、二人組を作るときには必ず余っていた人間だった。 とにかく毎回なので余って当たり前だったから、とくに何も感じることはなかったけど。 この本を読んだら、そんな昔のいろんなことを思い出してしまった。 人間って、基本みんな不器用なんだ。 不器用だからこそ、いろいろ足掻いてみて、「こういうときはこうすればいい」とわかってきて、次回からはうまくできるようになり、結果器用に見えるだけなんだろう。 ふむ、いろいろ読んでみるもんだ。
0投稿日: 2019.08.09
powered by ブクログ何者を何年か前に読んでの、何様。 正直何者の登場人物をよく覚えてないが、これはこれで1つの作品として楽しめた。 安定の朝井リョウ。 毒の盛り方が上手だあ。 若者とか現代社会とかの闇をあぶり出すのが上手いなあという感じ。 「水曜日の南階段はきれい」 高校生、きれいな話 「それでは二人組を作ってください」 二人組て難しいよね、どこかいつも人と距離を感じる女の子の話 「逆算」 誕生日からできた日を逆算してしまう女の子の話。 高校の時の嫌な記憶上書きできてよかったね。 ここまでは読んだことあった気がする 「きみだけの絶対」レギュラーが取れなかった男子高生。同じものを見ても人によって感じ方が違うよね。 「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」 ほとんどの人が真面目に生きてきたのに間違いを犯した人の方が豊かみたいな風潮。ヤンキー先生とかその辺の。間違いの上からしか見えない景色てあるの?正しく生きることの劣等感。 「何様」 人事部に配属された克弘。自分には人を選別することなんてできるのかと悩む。 そこには恋人との関係も絡んでいて。 前向きな終わり方でよき。 「誠実への一歩目も、誠実のうちに入れてあげてよ〜」ていい言葉。
0投稿日: 2019.08.09
powered by ブクログ朝井リョウ氏の文章が好きだ。 自分と歳が近い(朝井氏の方が少し上)から、いつもほぼ同じ高さの目線で、若者の感覚を表現してくれる。 「何様」で描かれるそれぞれの登場人物の心理描写も、自分の心の隅っこをナイフで突かれるような鋭さが炸裂していた。「うん、この感覚、人には言えないけど、私も感じたことがある」口にして、誰かに伝えたら嫌われてしまいそうなよどんだ本音の部分、言い当てられて苦いような、でも同じようなことを考えている人が少なくともいることを知って安心してしまうような。 心の奥底で頷きながら一気に読み進めることができる。 オードリー若林さんの解説も秀逸。
0投稿日: 2019.08.08
powered by ブクログ「何者」のスピンオフ。 登場人物や彼らに関連する人物が、就活以外のところでも悩む。 心理描写や比喩表現が巧みに感じる。 前作で主人公が斜に構えて評価してた人物の背景に厚みがでてきて、良い。
0投稿日: 2019.08.06
powered by ブクログ「何者」に関係しているのかな?と思いつつ読みました。 内容は朝井リョウらしい、人間の様々な葛藤が描かれています。 共感できる部分も、そうでない部分もあり。
0投稿日: 2019.08.04
powered by ブクログ6編からなる短編集。 「水曜日の南階段はきれい」は高校生どうしの恋愛と好きの中間の曖昧な世界観が初々しくて良いなと思いました。夢を語るだけでお腹いっぱいになれた時代が懐かしいと感じました。 「それではふたり組を作ってください」では大学生どうしの友情について語っています。自分と他人を比較する優劣をつけたがる。ひとはお互いをマウントしあう生き物なのだと感じました。 「逆算」。主人公は社会人。人間らしくありたい。逆算することは過去を見ること。でも過去を見ないと今のそのひとの気持ちもわからないと思う。 「きみだけの絶対」主人公は高校生。エッチなことばかりを考えてばかりなのを見ると男って仕方ない生き物だと思う。それでも好きな子の前では男の子は格好つけたがるんだよね。わかります。 「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」真面目な講師。真面目に人生を送ってきたけど、いつも特をするのは、昔はワルだった的なひと。少しぐらい悪いことしてもと思う気持ちはわかります。 「何様」採用される側だけでなく、される側も試されてる。最後に出てきた「本気の1秒」がなんか良かった。たとえ一瞬でもそれを感じることができたら無駄ではないじゃんって思う。
0投稿日: 2019.08.01
powered by ブクログ「何者」の続編的な意味合いもある短編集。就活ではなく、就職後の若者たちを描く物語が多かった。 どの物語も他人に認められたいともがく姿が痛々しく若々しい。でも同時に羨ましく感じてしまうのだ。 若い世代が読んだらどんな感想になるのだろう。もっとこうですよとか、あんなやつ実際はいませんよ的な感想になるのか、メチャメチャ共感できるのか。それを聞いたところで、その相手を羨ましく感じてしまうのかもしれない。
0投稿日: 2019.07.30
powered by ブクログ朝井さんが書く作品も、とても大好きで。 何者で出てきた方の過去や その後について書かれている。 はじめは、キレイな作品やな~って思って読み進めると。。。 そこは、さすが朝井さん。 何者にもなれなかった僕が、就活を経て、社会人になるわけだけど、 何様の立場で人を評価するんだ。 若い頃にありがちな、葛藤やあるべき姿に悶えながらも、本気の、ほんの数秒の誠実に向き合っていく。まぁ、明日には忘れてるんだけどね笑
4投稿日: 2019.07.28
powered by ブクログ「水曜日の南階段はきれい」は、爽やかな読後感があり好きである。 「むしゃくしゃしたからやった〜」は、解説の若林さんも言及するように、正しいことを選んできた主人公が幸福になる物語を書いてほしかった。しかし、幸福にさせないのが、筆者らしさなのでしょう。 ギンジの実像が描かれなかったことが少し残念。
0投稿日: 2019.07.21
powered by ブクログむしゃくしゃしたから、という表現は悪い意味で使われがちだけど、敢えて、むしゃくしゃしたこと無い事に言及したお話は面白かった。物事の視点が変わっていて、やっぱり朝井リョウさんは良いですね。
0投稿日: 2019.07.20
powered by ブクログ何者が大好きなので、何様も文庫化したということで読んだ。短編集だがそれぞれ完成度が高く、最初の2作品は何者との関連も感じられて面白かった。朝井リョウは留学経験のある陽キャ系の女にコンプレックスでもあるのだろうか?ただ、そういう意識高い系(笑)のキャラにも正義があり、葛藤を描いているところが良かった。
0投稿日: 2019.07.19
powered by ブクログ帯の「何者」に潜む謎がいま明かされるという言葉が気になり購入しました。 読んでみて最後の「何様」以外は「何者」とは全く別の話と捉えたほうがいいと思います。 6篇に分かれている中で特に「何様」が面白いと感じました。就活生が社会人になると感じることがスムーズに伝わってきました。 印象的な文章 ・仕事ができる能力、は、目に見えない。 ・就活生のころは、自分も、例えば語学力やプレゼン能力のような、たった一言で伝わるわかりやすい能力を駆使しているのが社会人だと思っていた。だが、目に見えるわかりやすい能力を発揮する場なんて、社会人生活の中では、ほんの一瞬しかない。 社会人一年目後半や二年目になりたての仕事のことが分かって来だした人に特にお勧めできる本だと思います。
0投稿日: 2019.07.16
powered by ブクログ人にはそれぞれ自我がある。 大人になるにつれ、自分は自分、と思いながら、あの人は自由でいいな、とか、あの人みたいになりたいと思ったりする。 でもそれは、実際の言動と結びつかなかったりする。自分を正当化するため、自由すぎるとか、あの人はこここがよくないとか言ったりして、気にしてないですよー、みたいな顔したりする。 人間てほんとにままならない。他者との関わりの中でしか生きられない人間の哀しさと愛おしさを感じる作品。
0投稿日: 2019.07.16
powered by ブクログ時に目が眩むほどの眩しい青春小説を書いたかと思えば、登場人物(読者)のライフをゼロにするような話も書く朝井さん。 直木賞を受賞した『何者』のアナザーストーリーとなるこの短編集では、そんな朝井さんの表も裏も味わえると思います。 以下、印象的だった作品の感想を。 最初に収録されている「水曜日の南階段はきれい」 『何者』の中心人物だった一人、光太郎の高校時代の話です。 この光太郎『何者』では、就活の際ある業界へ就職を決めるのですが、その理由のより深いところが明らかになる短編です。 これを読み終えたときに、僕が抱いた感情は、金曜ロードショーで『耳をすませば』を観た後に近いものがありました(笑) 恋愛ものって一歩間違えると、鼻で嗤いたくなるようなものもあったりしますが、この作品の瑞々しさ、煌めきはいったい何なんだ!? 『何者』ではそんな理由で、就職を選ぶのか。と思わなくもなかったのですが、こんなことやられてたら、そりゃあその業界選ぶわなあ、と思わず納得。 でも、夕子ちゃんはいい子だけど罪な女だなあ、とも心のどこかで思ったりもします(笑) 朝井さんの毒と罠で印象的なのは「それでは二人組をつくってください」 『何者』に通じるどんでん返し! そこから明らかになるのは、登場人物の歪んだ感情であり、想像力の欠如でもあります。 こんなに登場人物をカッコ悪いというか、滑稽な状況に追い込むどんでん返しはなかなか思い浮かびません。 それでいて、人間の本質的な嫌な部分をこれでもかと照射するのは、ある意味見事というしかないです。朝井さん恐ろしや… 朝井さんのシニカルな物の見方は、ときに面白くもあります。 上記した『それでは二人組をつくってください』で描かれるテラスハウス風の番組への見方も面白いのですが、「君だけの絶対」の見方は思わず笑ってしまいました。 主人公は部活が休みだった放課後に、演劇部の劇を見に行きます。その劇は部活を通して成長する、高校生の群像劇でした。 そしてカーテンコールで「人間関係に疲れた人たちの背中を押したいと思って稽古をした」と演劇部の部長は話すのですが、それに対し主人公はこう思います。 『だけど、それを観ているのは、放課後の時間を自由に使うことができる人たち――つまり、部活でのトラブルをきっかけに成長しえない人たちばかりだった』pp219-220 ……こんなことを書けるのは、朝井さんくらいしかいないのではないでしょうか(笑) あまりに身も蓋も無い… でも、こうした見方って実は全ての創作物に、当てはまることだとも思うのです。もちろん朝井さん自身の著作にも。 だからこそこんな冷めた主人公は、最後何を思うのか、気になりました。 読者に想像を委ねる雰囲気の結末だったのですが、読み心地は決して悪くないです。その理由は、こうしたシニカルな見方も、もちろんあるのですが、それはあくまで一つの見方でしかありません。 創作物から受けとるものを、無価値だと思う人もいれば、それを心に刻み込んでくれる人もいる。また、時が経てば見方が変わることもある。 語り手はそのことを最後にうすぼんやりながらも、感覚として気がついたと思うからなのです。 そして、様々な見方があることは、創作者にとっての希望でもあるのではないでしょうか。この短編はすべての創作する人に対する、応援の話でもあるように思います。 そして表題作『何様』 これも朝井さんのシニカルな目線がうかがえます。 分かったような口を利き、就活生をふるいにかける人事部の人たち。真面目に撮影した終戦記念のドラマを、バラエティ番組でおちゃらけた後に宣伝する俳優。つい数年前まで学生だったのに、編集者になったとたん専門用語を使う、かつての友人… それは一見すると、とんでもなくダサいことにように思ってしまいます。しかしそのダサさの意味が物語の最後に一変するのです! 100%じゃなくたって構わない。 一瞬、一秒の気持ちも認めてあげてもいい。 生きることのカッコ悪さに悩む全ての人に、読んでほしい短編だと思いました。
0投稿日: 2019.07.15
powered by ブクログ何者をほとんど忘れてしまっている(というのは語弊があるんですが)ので、短編集として楽しみました。このあと何者を読み返そうかな。 いやもうほんと……安定の朝井さん……日常にあるじくじくとした、特筆するほどでもないが自分に引っかかっている瑣末な事象に対する「どうして引っかかるか」の言語化がとっても上手でっていうかなんかもうシャープでえぐるえぐる私の心を。
0投稿日: 2019.07.13
powered by ブクログ『何者』の続編。とはいえ、同作の内容は殆ど覚えていないので、登場人物が共通していることさえ気づかず、普通に仕事モノの短編集として楽しませてもらいました。そう、本作だけでも十分楽しめた、ってこと。『何者』では確か、結構どす黒い内面まで描かれていたと思ったけど、本作はだいぶカラッとしている。同じ系統を求める向きには拍子抜けかも知らんけど、でも同じことを書いても仕方ないし、多方面からのものの見方を提示する点で、短編集ということも合わせ、本作は概ね成功しているのではないか、と。それに、ときどきハッとするような美しい描写、素敵文章に出会えるのも良い。
0投稿日: 2019.07.08
powered by ブクログ「何者」と続けて読めばよかった…。 痛い、かもしれない。 でもなぜ痛くちゃいけないの? 懸命にやっていくことを、若林さんの言葉を借りて 「絶対に笑わない」
0投稿日: 2019.07.07
powered by ブクログ『何様』 普通に読み物として面白かったが、読み終わった後に、再度朝井リョウの『何者』のあらすじを確認すると、点と点が繋がってなお面白かった。特に、「逆算」というストーリーは、3年前のクリスマスにヨーロッパで読んでいた『Xmasストーリーズ』という複数の作者によるクリスマスをテーマにした短編のオムニバス小説で一度読んだことがあり、登場人物の沢渡さんが、『何者』のサワ先輩だったとわかり、合点した。 タイトルにもなっている「何様」は、就活を終えて、新卒一年目で人事となった新社会人の葛藤を描く面白いストーリーだった。自分に、人を評価するだけのものが備わっているのか、それがわからないままに、面接で人を評価することへの葛藤は、新卒二年目の自分にはわかりやすい。最後に、その葛藤が晴れる一歩となる「本気の一秒」という考え方が面白かった。葛藤を抱えながら、自分の職務を全うすることに対して、不誠実と感じていた主人公は、憧れる先輩もその葛藤に苦しみつつも、どこかで本気で成し遂げたいと思う「本気の一秒」があるから頑張れると知る。100%の誠実さ、100%そのころを成し遂げたい、自信がある状態なんてほとんどない。もやもやを抱えて、人は自分の役に向きあう。不誠実ななかで乗り越えていった無数の仕事の中にも「本気の一秒」はあった。その本気の一秒も、誠実への一歩目も、誠実のうちに入れてあげること。この考え方はある種楽天的だが、胸に響いた。
1投稿日: 2019.07.06
powered by ブクログ最近何者を読んでいれば、とても入ってくる作品。1話はすごく感動したが、その他はほどほど。ただ、何者もそうだったが、人ってこんな事思ってるなっていう心境がうまく書かれているので、思わずニヤついてしまう。
0投稿日: 2019.07.05
powered by ブクログ生きるとは、何者かになったつもりの自分に裏切られ続けることだ。直木賞受賞作『何者』に潜む謎がいま明かされる―。光太郎の初恋の相手とは誰なのか。理香と隆良の出会いは。社会人になったサワ先輩。烏丸ギンジの現在。瑞月の父親に起こった出来事。拓人とともにネット通販会社の面接を受けた学生のその後。就活の先にある人生の発見と考察を描く6編!
1投稿日: 2019.06.29
powered by ブクログI LOVE IT and wonderfull --------------------------------- https://www.targetedwebtraffic.com
0投稿日: 2019.06.26
