Reader Store
何様(新潮文庫)
何様(新潮文庫)
朝井リョウ/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

244件)
3.7
43
89
86
7
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「何者」と題名が似ていたので買ってみた一冊。 「何者」と関連する小説でした。知らなかった。 スピンオフみたいな話でした。 「何者」の内容がうる覚え こんな名前の人物いたな、何やってた? こんな感じだからなんとなく話に入り込めない。 6つの短編 逆算の話の最後の一行が良かった。 主人公の悩みも吹っ飛んだんではないか? 何様の話の後半、上司の話は良かった。 本気の一秒が最初の一歩のような言葉 ためになる言葉があった小説でした。

    3
    投稿日: 2023.08.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「何者」を読んだ流れで、この作品を手にした。特に印象に残ったフレーズをまとめる。 ・なにかやらなきゃいけないときに、その瞬間に覚悟できてるやつなんて、そんなにいないって。皆、後から、あのときああだった、こうだったって、きっかけや覚悟を後付けしてるだけなんだと思うよ ・きっかけとか覚悟とかって、多分、あとからついてくるんだよ ・結局自分がかわいくてしかたがないから、自分だけはカッコ悪くなりたくないから…恥ずかしい姿を見せられるほど、信頼できた人がいないんです ・不誠実な顔をして通り過ぎていったあらゆる出来事の中にも、本気の一秒は、あったのかもしれない。 「何者」の登場人物や、登場人物と接点のある人々の物語。それぞれの登場人物がどんなことを考えていたのか、背景を知ることができて深みが増す。 私の中で特に印象が残ったのは、3話目。「きっかけとか覚悟とかって、多分、あとからついてくるんだよ」という言葉。 社会人になって、自分で決断しないと人生のフェーズが変わらない、進まない、ということを実感している。だからこそ、自分で決断しなきゃダメだよなってシーンが多すぎて、気後れしてしまう。 みんなどうやって決断してるんだろうって思うことがある。 決断には覚悟がいるけど、その覚悟を自分の中でしっかり腑に落ちて納得して決断してる人って、実際そんなにいないよ?と自分に再度問いかけてくる。 だから多少はいきあたりばったりでも、こんなんでいいの?ほんとに大丈夫?ってちょっと不安でも、そうしたいなら、踏み出してみようぜ?やってみなきゃわからんやん、でも実際、結構やってみたらできるで!って、不安になった時は自分の背中を押したい。 もっと自由に生きてみたい、という気持ちがふわりと蘇った小説でした。

    2
    投稿日: 2023.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    何様。何様なんだろうと思うことはよくある。ぼくも人を採用する仕事をしているからだ。 周りの年上の方々にも何様なんだろうと思うこともよくある。同じ会社に何年も勤めていただけなのに、あの人はなんかちょっと...とか言って不採用にする。誰が何様のつもりで言ってるんだろう...そうよく思うのだ。 かく言うぼくも何様なのだろう...と堂々巡りである。 元々そんな人間ではなかったのに、さっき手に取ったものを振りかざしているだけなのに、自分を含め、こんな人たちが人を選ぶ立場でいいのか、何様の主人公のように考えていた。 しかし君島の言葉で胸がスッとすく思いになった。 こんな一言と出会うのが好きで、何かの正解を見つけるために、本を読むのが好きなのかもしれない。 「その人を想ったり、その人のことを考えた本気の1秒、その一瞬が確かにあるのなら、それは誠実のうちに入れてあげていいんじゃないのか。」 このような言葉だった。 ありがとう。と思った。 解説の若林さんも書いていた。本気の1秒を守るためなら、本気じゃない仕事も本気でする。 それでいいんだと思えた。 ぼくは本を読んでいて、それでいいんだ、自分は自分のままで、思ったままの気持ちで、正直でいいんだ、そう思える瞬間が好きである。 朝井リョウさんの本は、そう思わせてくれることが多い。だから大好きなのだ。 苦しみ悩んでいる人に向けて、それでいいんだよ、と手を差し伸べてくれる作家さんに感謝しているし、これからもどんどん見つけていきたい。 もちろん、朝井リョウさんの本は、逐一、人生のバイブルたちとして、これからもずっと、読み続けていきたい。

    2
    投稿日: 2023.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    23/07/30読了 逆算、終わりかたが可愛くて好き。 きみだけの絶対、拾い上げるものが違うことに気づける高校生、えらい。

    0
    投稿日: 2023.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    何様が本当に何様って感じだった。就活生の頃は人事部の方に対してすごく大人で親切で媚を売る対象だったけど、会社に入って数年経った今は大したことないただの組織の一員。自分の立場によって、相手への印象や態度を変えるのは仕方がない。人事部からしてもたくさんいる就活生を上から目線で選ぶのは仕事としてやっていると当たり前のことになってしまうんだろうなと思った。 ・組織の一番上か、一番下でない限り、仕事とは、立場の違う人と人の間に存在する。その中であらゆることを、どちらの気分も害さないように調整できる能力、それこそが仕事ができる能力なのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2023.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     これまでに構築した足場がぐらつきアイデンティティを喪失することによる内面の葛藤を描いた作品。  生きていると、不思議なことに、こんなことをしていいのだろうかと思うことは幾度かある。自分にそれをするだけの資格があるのかと自己嫌悪に苛まれるのだ。その感情はまさしく「何様」なのだろう。  親になる覚悟のない者が突如として子を授かりあたかも元から親であったかのように振る舞う。選ばれる側だった人間が嘘で取り繕った動機を振りかざし選ぶ側へと回る。  自ら何かを成し遂げたわけでもないのに、したり顔で偉そうにふんぞりかえる。我々はそう言った人物を見て一様にこう思うのだ。「お前、何様だよ」と。  その矛先は他人だけではなく自分にも向けられる。学生を卒業すると、社会の荒波に揉まれて、若者特有のエゴが削られてゆく。エゴが削られると自分の矮小さが浮き彫りになる。そしてこれまでに自分が積み上げてきたものが一気に崩壊する。  この瞬間に我々はいかに自分が「何様」であったのかを自覚するのだ。  デリカシーのない人間はこの感覚が鈍いように感じる。年増を重ねただけの人間が偉そうに説教を垂れる。しかし、悲しいかな、社会はそのような人ばかりを望んでいるらしい。物事を強く断言してくれる人に我々は惹かれるのだ。  天才はその突出した才能で「何様、俺様、お殿様」みたいになれる。しかし凡な我々はどうしても「何様」気取りにしかなれない。そして若者の自己肯定感は社会に出たタイミングで露わになったその事実にフルボッコにされる。しかし、「何様」気取りをしていたどこか一瞬にでも本気で取り組んだ瞬間もあるはずであると筆者は言う。コンマ0.何秒にも満たないその瞬間を大事にして拡張していくことに救いの道を見出すことができる。 「何様」は一つの通過点に過ぎないのである。  さて、私もこの本の感想を「何様」のつもりで書いているのだろうか。

    1
    投稿日: 2023.05.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集だが、いずれも前作の"何者"の登場人物絡みのスピンオフ作品となっている。 光太郎が出版社に入ってまで追いたい女の子の話はなかなか素敵だった。そのまま、その後も知りたい。 "それでは二人組を作ってください"では、理香の要領が悪かったり発言が弱くて、それで損や失敗をしていて、過去の自分を見ているようでイライラした。何でも言った者勝ちという現実を悟って、頑張って欲しい。 "逆算"が、そんな見方もあるっちゃあるなと、嫌な見方だけど覚えておこうと思った。

    0
    投稿日: 2023.05.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「何者」に続く第二弾。「何様」を読んだ。短編構成となっており、一つ一つのつながりはない。「本気の1秒大切にしたい」と言うワンフレーズが良かった。内容は面白いような面白くないような、パッとしない作品でした。 何者は、就活生を対象に書かれていたが、今回は面接官の観点でも書かれていた。

    8
    投稿日: 2023.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    『何者』の登場人物達のスピンオフ的な短編集。 個人的には理香と隆良の馴れ初めを書いた「それでは二人組を作ってください」が印象的でした。 友達ですらない宮本に同棲の話を持ちかけるしかない、理香の上手く友達と付き合えないような性格が哀れに思えました。

    3
    投稿日: 2023.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『本編で語られなかったサイドストーリー』 直木賞を受賞した「何者」のスピンオフ作品で、短編を6話収録。時間軸でいうと本編の過去と未来の両方が描かれており、続編のように楽しめる作品です。 特に光太郎が出版社に就職するきっかけとなったエピソードは、キュンキュンしてすごくよかった。本編では深く触れられずにモヤっとしたままだったので、原作ファンにとっては嬉しい一冊。ギンジやサワ先輩も登場します。 光太郎のように夢を大きな声で語ることもすごいが、自分の中で大切に育てるのもまた美徳。優等生として生きてきた人が損をするエピソードも気持ちはすごくわかる。朝井リョウさんの世界観は残酷でもあるけれど、リアルに近くて好きだなぁ。 <収録エピソード> ・光太郎の恋(過去) ・理香と隆良の出会い(過去) ・社会人になったサワ先輩(未来) ・烏丸ギンジのその後(未来) ・優等生な瑞月の父親(過去) ・眉毛カッターの就活生のその後(未来)

    7
    投稿日: 2023.02.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「何者」のスピンオフのオムニバスかと思っていたが、「何者」のスピンオフ感があるのは最初の2話までで、後は全く違う本を読んでいるという感じだった。「何者」の世界を味わいたいと思っていたので思ってたのとは違うなという感じ。あえて伝わりやすい言葉を選ぶとサムネ詐欺やん!という感じ。もちろん関連がなくとも興味深い話がたくさんあって面白かったが。 全体的に性的な表現が多くて、斬新だったが敢えて文字に起こされるとちょっと気持ち悪かった。 自分は若林さんのいう、ブレーキの強い人だと思うので「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」の正美には共感するところが多かった。ブレーキが強すぎるとつまらない人生になると思うので、アクセルとブレーキを小出しにする1番ガソリン食う運転はやめて、「そうかこんなものなのかと投げ捨て」られるような行動をとれたらいいなと思った。

    1
    投稿日: 2023.02.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    続編ではなくスピンオフ短編集。 ギンジの甥っ子の話が良かった。 生きづらさは変わらない 本当に必要な人には届かない けど、同じもの見ても拾い上げるものは違うから。 何様というタイトルも最後にすごく納得で、自分にも突きつけられるような気がした。

    4
    投稿日: 2023.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『何者』が面白かったので、読んでみました。『何者』の登場人物に関連している人たちのスピンオフなのですが、『何者』を読んで少し期間が空いてしまったので、苗字や名前だけだと「誰の話?」という感じで読んでいて、読み終わってあらすじを読んで「あーそうだった」と思い出していたのが残念でした。 若者のいろんなタイプの葛藤が描かれていて、「ありそう〜」なリアルが面白かったです。 「本気の一秒も誠実のうち」

    4
    投稿日: 2023.02.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何年か前に読んだ『何者』のアナザーストーリーと書かれた帯をみて手に取った本書。 (『何者』を再読したいと思った) 短編集で、どの主人公もちょっと共感できるキャラクター。 “ちょっと” 共感できるがツボ。 悩みながらも進んでいく彼ら彼女ら 日常でふとした瞬間に頭をもたげるその悩み 切り替えなきゃと思い努力する姿 わかるなぁと思いながら読んでいたら、すぐに読み終わってしまった。おすすめの一冊。

    1
    投稿日: 2023.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    様々な視点に気付かされる 絶妙に共感できる どんな人間関係にも無意識に優越感と劣等感が隠れている 案外選択に明確な理由もそれらしいきっかけもなくて そういう積み重ねをどうにかこなしている内にかけがえのない大切なものができたり、どうしようもなく辛くなったりして自分に気付く 君だけの絶対 ひとりよがりの芸術が運良く何処かの誰かに刺さればいいな。

    1
    投稿日: 2023.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    何者の番外編と知ったのは、悲しいことに読み終わった後だった。きちんと順番に読みたかったと後悔。 何者、6〜7年前に確か読んだ気がするけれど、登場人物たちを全然思い出せないレベルなので、単品の一冊として読んだ感想。 6編の短編集。主人公の年齢は高校生から30代と様々だけど、人間関係こじらせていたり、勘違いして先走ったり、考えすぎて自分の立場や誠意がぐらついたり、なんだか思春期を思い出して恥ずかしくなるような、みずみずしい感情いっぱいの一冊。 お気に入りは、水曜日の南階段はきれい。夕子さんが毎週水曜に掃除する理由が、なんとも可愛らしくて、いじらしい。夢の追い方は真逆のようだけど、2人ともひたむきに夢を追いかけていて、お互いの存在がその支えになっていて、青春だなと思う。ちょっと俯瞰で見られる2人だからこそ、お互いに惹かれたんだなと思う。夕子さんが裏表紙に残していったおまけがとっても素敵。 下手に付き合って別れた思い出より、結ばれなかった片想いの記憶の方が、ずっと綺麗な思い出として残るから、大人になっても、2人ともきっと思い出すんだろうな。 いつかこの歌が、海を越えて夕子さんに届いたら、夕子さんの書いた本が、光太郎のもとまで届いたら素敵だな、と思った。

    3
    投稿日: 2022.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何者で気になっていた光太郎の忘れられない人がここで判明するなんて〜 夕子さん素敵!「頑張って、ではなくて、頑張ろう」いい! なんて魅力的な話なんだ!じ〜んと感動したが・・・ 理香と宮本のくだりに えっ? 逆算に??? 男子高校生って・・・この話はなんだか不快であったが、ピボットの発想に、なるほど〜 むしゃくしゃしてやったって、なんのこっちゃ〜腑に落ちない 何様は採用担当である私の抱いている思いとが・・・ 誠実って大切だけど難しい、人を選別できるだけの人間って・・・ 社訓やスローガンの意味や社会の会社の利潤追求の激しい回転に絶対に削らせてはいけないか・・・若林氏の解説にちょっと考えさせられた。

    0
    投稿日: 2022.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「何者」の番外編 最初の二編は光太郎と理香の話なので、なるほどなと読む。 残りは、何者に出てきた人を取り巻きながらやはり「何者」かになろうとする人たちの物語 「何者」が面白かったので期待値が高かったけど、短編ゆえかちょっと独りよがり感が強い主人公が多かったかな それでも自分の中にあるドロドロを覗かれてるような表現はさすが面白い!

    0
    投稿日: 2022.11.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みながら、この本は共感できる感情がたくさんありました。なにか特別な強い思いではないものもありますが、日常ふとした時に感じているような感情が描かれていました

    0
    投稿日: 2022.11.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おそらく就活が終わって、来年から社会人になる今の私が読んだ感想と、5年、10年と社会人をやってか、読み返した時の将来の私の感想は違うんだと思う。 また読み返そう。 「だけど、教習所着いたらいきなり運転するんだよ。俺、あの衝撃がけっこう忘れられなくて」 なんでか、今、すごく響いた

    0
    投稿日: 2022.11.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    6話構成。 「逆算」が特に印象的だった。 私は、つい最近まで何かのキッカケがないと行動できない病におかされていました。 キッカケ待ちの人生は、どこか退屈で何のためにキッカケを待っているのかもわからなくなり、ばかばかしくなりました。 「キッカケとか覚悟とかって、多分あとからついてくるんだよ」この言葉が私にとって大きな言葉となっています。 こうやって、また、この言葉をキッカケにしている矛盾にうんざりもしています。(笑)

    21
    投稿日: 2022.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    水曜日の...は単純にストーリーとして好きだった。 それでは二人組を...、むしゃくしゃして...と何様は、何者でも感じたけど、本当にこの朝井リョウさんが人の心のそういう表現しにくい部分をよく捉えているなと思わされる。晒したくないところを暴露された不快感もありつつ、わかってほしくないけど分かってくれる人がいるのかというような、よく分からない安心感みたいなものを感じて、複雑な読後感。

    0
    投稿日: 2022.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    水曜日の南階段はきれい 澤田 日本史の教授 隆也 ベース。彼女と同じところに行きたいため私立ばっかり受験。 高田 ドラム。国立大学を受ける。 神谷光太郎 ギター・ヴォーカル。高校三年生。御山大第一希望。 荻島夕子 光太郎と同じクラス。階段掃除の子。光太郎に英語を教える。 それでは二人組を作ってください 理香 姉が婚約者の社宅で同棲を始めるため同居人を探している。 理香の姉 フリーエンジニア専門のエージェント会社勤務。 朋美 理香とほとんど同じ授業を受けてる。【留学経験者と留学希望者の交流会】で仲良くなった。 宮本 インテリアショップで働いている。 逆算 松本有季 鉄道会社の総合職に就職。経理部経理課に配属。四年目に不動産開発部業務管理課業務管理室に配属。 小池 有季の斜め向かいの席にいる。業務管理課に勤めて十五年以上の女性。 可純 有季の同期。事業推進本部。 早見 松本の三歳年上の男性。可純の婚約者。 沢渡 早見の同期。 牧野芽衣子 可純の六つ上のイトコ。スタイルブックが発売される。 きみだけの絶対 亮博 サッカー部。烏丸ギンジの甥。 花奈 亮博の彼女。 横山 大帝ジャーナルのライター。烏丸ギンジの記事を担当している。 むしゃくしゃしてやった、と、言ってみたかった 桑原正美 三十五歳、独身。人材コンサルで六年働いた後、マナー講師に転身。 栄子 正美の三歳下の妹。四年前に結婚し専業主婦。 裕輔 栄子の夫。実家は北海道。 遠藤 企業合同説明会に携帯を忘れ、正美に借りる。 田名部 遠藤の上司。 東郷晴香 正美の数ヶ月遅れで入ってきた女性講師。元ヤン講師として人気爆発。 瑞月 田名部の娘。 何様 松居克弘 ドゥ・バイ・ベスト(株)(通称DBB)の新入社員。ネットショッピングなどを運営している会社に就職。人事部。 浩介 克弘の大学の同級生。中高生向け教材を取り扱う企業に就職。 結唯 克弘の彼女。同棲している。スマートフォン用アプリを企画・製作・販売する会社に勤めてる。 君島 人事部。入社六年目で克弘の教育係。二十代の女性。 武田 DBBの採用グループリーダー。克弘の上司。

    0
    投稿日: 2022.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    朝井さんの何様。大学時代の就職活動を思い出した。受験する学生の気持ちも去ることながら面接官側の大人の気持ちも社会に出て働くと良くわかる。 本当に大事なことは、1秒でも誠実であること。何か大切な事をブレてはいけないなぁと改めてささりました。朝井さんの言葉は本当に絶妙に心にささり、いつも良い読書時間だったなぁとおもいます。

    0
    投稿日: 2022.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ●まあまあかなあ…なんかこう、すっきりした読書後ではあんまりないような… ●オムニバスだから飽きないのは良い。 ●個人的には最後の若林の解説が良かったな…

    1
    投稿日: 2022.09.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    社会に出ることは大変だと思う、でも思ってるよりは普通のことなのかもしれないと思った。 それと同時に最低限のできることは頑張らなくてはいけないと思い直した。 わたしはどちらかと言うとブレーキが強い人間で、100ぱーじゃなくちゃいけないと思っているほうだ。だから本気の1秒を誠実と呼んでもいい、というのはとても勇気づけられた。

    1
    投稿日: 2022.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    各エピソードが非常に面白く、特に最後のエピソードは「何様」というタイトルにふさわしい。 しかし、人間の愚かさをえぐり出したり、社会背景に触れたりという点は前作より弱く物足りない人もいるかもしれません。

    1
    投稿日: 2022.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    何者 の裏話的なものでした。仕事ができるとは、就活で必要なスキルのことではなく、いろんな人と協働できるスキルなのかもしれない。結局は人とうまくやれるかってことかぁ、、

    1
    投稿日: 2022.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一体、自分とは何なんだろう? 一体、この人は何だろう? 就活するなか 仕事をするなか 学校のなか いろいろな場面で問いをする 思ってたのと違う人や意外な一面を見たり。 生きていく中で、自分を演じたり、演じられたり。 そんな自分や相手って何? あの時のあの人はどうなっただろう。 ふと考える。 何者から何様へ 何者は映画で見ただけだけれど、小説でも読んでみたくなったな。

    3
    投稿日: 2022.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    人の数だけ人生の顔がある。 就活について描いた、朝井リョウさんの話題作『何者』のアナザーストーリー。 『何者』に出てくる登場人物たちの語られなかった裏の物語が描かれます。 高校生のお手本のような恋愛な面もあれば、不倫まで多種多様な物語。 朝井さんらしく、希望と絶望の間で操られていました。 なんか高校生の恋愛ってすごくいいなと思えば、比較的真面目に生きてきた私にとって、 「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」はかなり共感できるところがありました。 真面目に生きてきたのに、つまらない人間って思われるの、なんなんでしょうかね。 下克上、逆転、常に先頭を走っていた人に追いついただけなのに。 とまあ、思うことはたくさんありますが、『何者』を読んだ方にはぜひこちらも読んでいただきたいです。

    1
    投稿日: 2022.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『何者』確かに読んでいるのに、振り返れば星4つつけてるのに、内容をまったく覚えてなかった・・・!例え忘れたとしてもあらすじだったり続編だったりと読み始めれば「そうそう」と思い出すことが多いのに、今回は『何様』を読みだしても『何者』がどんなストーリーだったのか思い出せない。本筋と関係ないところですごく悲しい。

    0
    投稿日: 2022.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    へんに格好つけたり、理想的な何かを求めて生きるより 、ありのままの自分で生きる方が楽だし、様々な困難に対しても自分らしく向き合い、困難に立ち向かえる 私の何様は、まさしくコレです

    0
    投稿日: 2022.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    逆算とむしゃくしゃしてやった、と言ってみたかったが印象的。 逆算は自分もよくやるから共感出来た。 むしゃくしゃのほうは、昔悪さをしてた人の方が人生を深く語れるっていわれてチヤホヤされてるのは確かに真面目に生きてきた人からすると納得いかないよなぁって思う。今まで自分勝手に自由に生きてきたのに更生したらしたで称えられるの意味わからんよな笑

    1
    投稿日: 2022.06.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何者同様、若者ならではの見栄っ張り、やたら専門用語を使って業界人ぶること、知ったかぶり、マウンティング、社交辞令、どす黒い感情などが上手に描かれていたと思う。 ただ何者もそうなんだけど、正直どんな話だったかはよく覚えてはないけど(おもしろかったのになぜか印象が薄いという不思議)、「あるある、こういう孤独などす黒い感情」って共感できて、おもしろいのはおもしろかった。 ただ何者の時点で、もう少しページ数多くして描き切るとか、上下巻にするとかした方が面白かったのでは、と思う。やや蛇足感はある。何者がインパクトよかっただけに、、、 「正欲」読んでみたい。

    4
    投稿日: 2022.05.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「水曜日の南階段はきれい」 3 「それでは二人組を作ってください」 2 「逆算」 2 「きみだけの絶対」 2 「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」 2 「何様」 4

    0
    投稿日: 2022.05.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『何者』を読んで確かに気になったあれこれ(光太郎の想い人、瑞月の家の事情、理香と隆良はが付き合い始めてすぐに同棲している理由…などなど)が描かれていて、とても良かった。 ギンジが演劇をする意味、それでお金がもらえていいなぁ、と嫌味を言う義兄。伝えたい人に伝わっているのか、それで世の中変わるのか、という疑問は、全ての表現者(作家、音楽家、美術などの芸術家)が一度は思ったり思われたりすることなのかな、と思った。"音楽の力という言葉が嫌い"と言っていた大物ミュージシャンの言葉を思い出した。

    0
    投稿日: 2022.05.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ぐっさぐっさ刺さる。さすが朝井リョウさん。就活時に読むと病むらしい(友人談)自己分析しすぎると人と比較するようになり、やがて自分が自分でなくなるほど自分を曲げてしまうようになるという社会の闇。

    0
    投稿日: 2022.05.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    光太郎の初恋の話。理香と隆良の出会い。社会人になったサワ先輩に、烏丸ギンジの現在。瑞月の父親の話や拓人と共に面接を受けた学生のその後。 光太郎の話はキュンキュンした! 彼はどこまでいっても自分の人生というドラマの主人公なんだなぁ。初恋の相手と再会できていたらいいなぁ。 ギンジはギンジで、彼の中に伝えたいことはたしかにあるのだろうけれど、それはきっと伝えたい人には伝わらず、でも本人は伝わっていると信じて一方通行のまま。痛いし浅い。 拓人もインタビューを受けたのかな。受けたとしたら、今の拓人は烏丸ギンジについて何を語るのだろう。 瑞月の父親の姿は、その後の話である『何者』の瑞月のそれと重なる。正しくあろうとする瑞月も、どこかで「むしゃくしゃして」道を外してしまう気がしてならない。 「怒りとは、重みがあるものだと、いつも思う。じっと動かないでいると、体の底のほうに沈殿して、凝固してしまう。歩いたり動いたりすると、底に溜まっていた怒りが足先や指先に行き渡ることで、希薄になるのだ」 「きっかけとか覚悟とかって、多分、あとからついてくるんだよ」 「何らかの生きづらさを抱えている人が欲しているものは、時間とかモノとかお金とか、そういう、もっと切実で、明日すぐ使えるようなものだ」 「学校の先生も、教科書も、両親も、子どもに対して、いい子であれ、人に迷惑をかけるな、間違ったことをするなと教える。だけどその子が大人になった途端、一度くらい本気で喧嘩したほうが人と人とは深く分かり合えるとか、人に迷惑をかけてきたからこそ伝えられる何かがあるだなんて言い始める。正しいだけではつまらないなんて、言い始める」

    4
    投稿日: 2022.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『怒りとは、重みがあるものだと、いつも思う。じっと動かないでいると、体のそこの方に沈殿して、凝固してしまう。歩いたり動いたりすると、底に溜まっていた怒りが足先や指先に行き渡ることで、希薄になるのだ。』【逆算】より 「何者」かになったつもりの登場人物たちのその後。就活の先にある人生の発見と考察を描いた短編集。 朝井リョウの視点は一見ひねくれていたり斜めからみているようでいて、真をつくものがある。 自分の心の片隅で思ったことがあるようなことを、代弁しているような、そんな読み心地だ。 自分は何者で、何様のつもりで意見を持ったり伝えているのだろうか。 社会人として、人として考えさせられるものがあった。 解説は若林正恭が書いておりとてもよい。 “「そういうもんだ」という言葉で済ます。 もちろん省エネのためでもあるが、もうひとつ理由がある。 それは「本気の一秒」を守るためである。” 「本気の一秒」とは何かを知りたい方は一読することをおすすめしたい。 こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ ・何がしたいかわからなくなったひと ・就活を控えてる、しているひと ・今の仕事に悩みがあるひと ・社会人になって経験が少ないひと ・大人とは何か考えたいひと

    1
    投稿日: 2022.04.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何者アナザーストーリー 短編6編 そんな触れ込みだったけど 登場人物達のアナザーストーリーではあるけど、作品としては別の物語。 何者から4年後の発刊。朝井さんはどういう手順で構成しているのか、現実の様な収まり。 「水曜日の南階段はきれい」は、光太郎君の出版社志望の伏線回収。少女コミックばりのきゅん。 「それでは二人組を作ってください」は、ちょいイタイ系里香さんと宮本君の馴れ初め。私は、里香さんキャラを応援したいのだけど、朝井さんが、イタぶるんですよ。彼女は頑張り屋さんなんです! 何者からの主要人物は、この2作。 「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」 これが、小説として一番好み。瑞月ちゃんはケータイの待ち受けのみの登場。苦しんでいたパパを少し許してあげて欲しい。 主人公だった拓人は、触れられない。そして、全ての短編で彼らの結末は描かれない。何という読者への背信よ。 何卒、続編などお待ちしてます。

    28
    投稿日: 2022.04.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何者 を読み終えたので拝読。 タクト視点から描かれていた「何者」が、この「何様」を読むことで群像劇に変わっていく。 何者で登場したタクトの周りの人や、画面の端に出ていたような人、ちらりと存在だけ把握した人、そういう人達の物語が描かれている。 光太郎やリカなど、「何者」でメインキャラとして登場した人達なら直ぐに「あっ!」と気づくんだけど、サワ先輩やミズキのお父さん、面接で同席していた人…など、読み進めていく中で、中盤になってやっと「あ!!!!あの人か!!!」と「何者」と繋がるのがゾワッとした。 中でも、ミズキのお父さんが出てくる章が印象深かった…ただ1人最も傷つくであろう「娘」であるミズキ、のお父さん… 朝井リョウの小説を読むと「群像劇って面白いなぁ…」とどんどん引き込まれていく。 人って、周りから見ただけじゃ本当の姿って分からないし、誰もが「自分が主人公」の人生を歩んでいるんだもんな、という当たり前のことがとても面白く感じる。 発した言葉1つ、噂話、SNSの数行の文章だけでその人の全てが分かるわけ無いんだよな。 「何様」で1番印象深かった言葉は最後の1文にもあった、「本気の1秒」 本気でそう思った時間が1秒でもあれば、それは誠実なんじゃないの? 私もそれを大事にしたいなぁ… ある程度順応しなきゃ行けないものはあっても、本気の1秒は削りたくないな

    3
    投稿日: 2022.04.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『何者』が好きだったので読んでみました。 『何者』の登場人物や、関連する人達が出てきて面白かった。 理香と隆良の印象が違った。 『何様』の、面接官側のお話では、ちょっと嫌な感じだなと思ってた人が、「たった一秒の本気も誠実のうちだと思うよ」という言葉で少し好きになった。

    0
    投稿日: 2022.03.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2日間で一気に読み終わった。 登場人物に共感できないことが多かったけれど 社会人になった時にまた読んでみると 感じ方が変わるかもしれないなと思った。

    0
    投稿日: 2022.03.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何者から時間を空けず。何様。評価される側からする側へ。 もやもやが、ここで少しだけど、晴れたような気がする。個人的に、コウタローの話がほっこりして、なんて素敵な恋なんだ、と思ってしまった。と同時に、やっぱり彼は物語の主人公でいるんだな、と何者から続いて実感した。結局、人生誰でも主人公だし、脇役なんだけど、マインドひとつで変わるんだよなーと。 解説の若林氏良かった。

    0
    投稿日: 2022.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何様 本気で向き合っている人だけが見ている景色があり、その人からすれば目の前のことから距離をとり、斜に構えている人をみるとイライラしてしまうのだろう。ただずっと本気じゃなくていい、1秒からだけでもいい。それが言いたかったのかな。

    0
    投稿日: 2022.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何者のアナザーストーリーと、面接官側の葛藤を描いている。朝井さんはリアルな心理描写を描くのが上手すぎる。

    0
    投稿日: 2021.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何者を読んで良かったから購入。何様は章ごとに主人公が変わるといった感じだった。何者と比べると少し物足りなかった。

    0
    投稿日: 2021.11.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     本書は6つの短編ストーリーから成り立っています。そのそれぞれは時間軸も登場人物も終わり方も違っていたので、1冊で6つの味が楽しめました。  本当に全て全く異なる結末になり、ハッピーエンドもあればバットエンドもありました。そして本書の特徴だと私が感じたのは、ハッピーエンドもバットエンドも自分の人生に起きてもおかしくないリアルな悩みだったことです。そういった意味ではホラー小説よりも「怖さ」はないですが「恐ろしさ」は高く感じました。  本書を読むにあたり「しまった!」と思ったことがありました。それは登場人物の境遇がわからなくなったことです。本書は「何者」の続編であり、本書の登場人物の境遇がわかるとより楽しめます。  最初の3編まではメインの登場人物なので伏線回収を楽しめましたが4編は瑞月の父が登場し、最後に至っては拓也の面接にいた人です。もはや最後は解説を読まないと誰が主人公になっているか、わかりませんでした。

    20
    投稿日: 2021.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何者のアナザーストーリー。 何者は映画で視聴しただけで、詳しい人物関係などは曖昧だった。 正欲で衝撃を受けたが、朝井さんの作品は人が内に秘めている苦悩の表現の仕方がすごいと思う。

    0
    投稿日: 2021.11.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    朝井リョウさんの作品、何様。何者を読んでから随分と時間がたってしまったから、ああそういえばあんなシーンもあったっけかみたいな感じで少しフワッとした感じで前作「何者」との共通点を探したりしていた。 物語はとても面白かった。いろんな立場の人たちが短編小説でその時の心情をふかぼっていく。何者に出てきた人たちを凄く多面的に見て、いってしまうならば桐島部活辞めるってよと同じようにいろんな方向から何者と関係していた人たちにライトが当たる。 それぞれに感じてるところ、見てるところ、刺さるところ、色々とちがくてそれが面白かったけど、個人的に何様はとても刺さった。 本気の一秒。本気の瞬間、たまに嘘臭いなと感じてしまう自分の生き方でも、一瞬でも本気に思う部分があるならそこをおしてあげようって、そう思える短編だった。読み返すと思う

    3
    投稿日: 2021.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    何者を読んだ後すぐに読んだ。何者を上回ることはなかったけど、何者に心打たれた私にとってはわくわくする話だった 印象に残ったのはギンジの甥っ子の話。 何かを伝えたくて表現者が表現していること、それは切実な当事者にとってはその表現を味わう余裕すらないこと。でも、だからといって全く価値のないものでは無いこと。沢山の矛盾の中の一つを、言語化してくれたような気がする。 君島の、「1秒の誠実」には心救われた

    0
    投稿日: 2021.10.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    どのエピソードにも共感できる部分、気付かされる部分があってとても良かった。特に、「水曜日の南階段はきれい」の話は青春そのもので読んでいて爽やかな気分になった。また、「きみだけの絶対」のピボットの部分が印象的だった。 もう一度読み直したい。

    0
    投稿日: 2021.10.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「何者」と一緒にもう一度読み返したい。朝井リョウの青春小説から読み始めたので、冒頭の高校時代の話が個人的には好みだけれど、なんとも言えない感情やままならない日常、それでも生きていかないといけない現実など言葉にうまく言い表せなかった部分が言語化されていて、読んでいてウッてなるけどやっぱり好きだなと思う。

    2
    投稿日: 2021.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どのエピソードの人物にも少しハッとさせられた部分がある。擦り減ってしまわないように自分の夢を守ってきた夕子、自分から頼んで二人組をつくってもらうことはしてこなかった理香、自分が弱い者でいられる理由がほしい田名部の妻。誠実でありたい、信頼関係を築きたい、と思っても人生そう簡単ではないという、大人の階段をのぼった先でのストーリー。

    0
    投稿日: 2021.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    いまあらすじ読んで、サワ先輩と瑞月の父の物語があったことに気付いた(笑) アナザーストーリーって書いてあったから就活時の別視点の話かと思ったら時系列全然違った。 両想いだと後から知るの儚い。青春。 2人組作れないの辛い、わかる。 私も年上だと思ってた人たち優に越してた。 人間はギャップのほうが評価されがちよね。 伝えたい人がいないプラットフォーム切ない。 一瞬でも感じたホントを大事に生きたい。

    1
    投稿日: 2021.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「何者」のアナザーストーリーである「何様」は様々な場面からストーリーが展開され周りに縛られている、自分がわからないなど多くの人に問いを与えてくれる。 ・正解不正解がない世の中だから不安になっている。 「これが正しいのですと、誰かに判を押してほしい」 情報過多になり自分がわからない。考えることをやめ、何かを正解だと信じることで安心を求めている人たちの心を表している。 ・他人から与えられたイメージに縛られる。 「誰にとってもいい人な自分がどれだけ人を傷つけられるのか、そのあとに変われるのか。」 周りから“いい人”と言われ続け、そうあろうするのが辛くなっていく主人公。与えられたレッテルから脱却することの怖さと正直に生きたいという葛藤が表れている。   この作品は日常の“そういうものだ”と済ませていたものを考え直すことができ自分とは何者でどういう人間なのかを知るキッカケやヒントをくれました。

    0
    投稿日: 2021.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    青春時代の爽やかさが漂う「水曜日の南階段はきれい」に始まり、多種多様なストーリーが揃う短編集。 「逆算」と「君だけの絶対」は頭の中が「ん?」で溢れたけれど、他の4作は面白く読めて、最後の「何様」でうまく綺麗にまとまった印象。 あちこちで辛い気持ちになったり、心が迷子になってしまっていたけれど、おかげで読後感はとても良い。 4年前に読んだ「何者」とかなりリンクしているということだったので、読み直してみたけれど、2作を並べて置いて思うことは、本当に朝井リョウはすごい!ということ。 自分の嫌な部分をクローズアップされるようで、読んでいて胸が締め付けられることも多いこの作者の作品だけれど、何故か結果的に心にことっとはまるところがあるから、5つ星をつけてしまうほど好きなんだろうと思う。

    4
    投稿日: 2021.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人からかっこ悪く見えたとしても、カッコ悪さと向き合って精一杯生きている彼らに共感ばかりでした。すべてのストーリーを読み終えるたびに、なんだか爽やかな気持ちになりました。 同世代だからか、等身大の生き方を描写されている朝井リョウさんの作品が大好きです。

    0
    投稿日: 2021.08.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いままで読んだ本の中でもかなり好きな作品でした。 特に就活生の面接の面接官の立場で書かれているストーリーが面白かったです。何も知らないで騙されている就活生と面接官の本音が書かれており、2つの世界観を楽しめたのでとてもおすすめでした。

    0
    投稿日: 2021.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『何者』のスピンオフ作品。気になっていた部分の裏側を見せてくれた。 ● 「水曜日の南階段はきれい」 光太郎の甘酸っぱい初恋のエピソード。明るくお調子者ながらも、人のことをきちんと見て誠実に接する光太郎だからこそ、この恋が生まれたのだと思う。 ●「それでは二人組を作ってください。」 理香と隆良の出会い。理香と隆良は理想や体裁を気にする似たもの同士だし、付き合いも『どっちもカッコつけて始めた恋』と拓人が述べていた分析通り。だけど理香の根本にある「相手も自分を大切に思ってくれる人間関係がほしい」という気持ちや隆良を見下している想いがあると知り、『何者』で苦手だった理香を少し愛おしく思えた。 ●「逆算」 サワ先輩。社会人になっても人の気持ちを汲み取って、理解してくれていた。人の心をナチュラルに軽くしてくれる素敵な人。終わり方にびっくり。 ●「きみだけのぜったい」 烏丸ギンジはこれからも演劇を続けるだろうし、届けようとする人にはずっと届かないんだろう。彼は届けたつもりだし、自分の演劇を自分のポリシーを正解だと疑わないんだろう。演劇を観に行ったギンジの高校生の甥の、物事の新たな捉え方や考え方の転換のきっかけになったのは良かったなと思う。 ●「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」 瑞月の父親。真面目で優しく、思いやりのある人だからこそ、瑞月も真っ直ぐで家族のことを第一に考える人になったんだろう。でもそんな人だからこそ、1人で抱え込んでしんどくなってしまう。真面目で正しい道を歩もうとする人の心を、優しく包み込んで認めてくれるような人が近くにいてほしい。 ●「何様」 就活で拓人と同じ面接を受けた学生。『何者』のラストでチラッと出てきた時は、この面接に受かって、仕事も愛嬌とコミュ力で卒なくこなして、プライベートも楽しんでます的な、人生エンジョイ社会人になるんだろうなーと思っていた。だけど意外に真面目で、彼なりに色々思って悩む部分があるのだなと思った。子供が産まれることに複雑な気持ちを抱く自分を「誠実」じゃないと責める彼に、「いきなり百%誠実は無理。嬉しいと思った本気の1秒だって誠実のうち。その誠実への第一歩も誠実のうちに入れてあげて。」という場面が痺れた。特に好きなアンソロジー。 私自身、今後も生きていくなかで不誠実な自分が出て、後悔したり悩んだりすることがあると思う。だけど、その不誠実の中にもあったはずの本気の1秒を見つけて、自分自身を救ってあげようと思う。 やはり朝井リョウは凄い。私たちが言葉にできないような思考や感情を、適切にマッチする言葉で表現している。どうして人間の深層心理を綺麗に浮き彫りにできるんだろうと毎回思う。 しかも、読者を第三者の視点で物語全体を客観的に眺める傍観者にするのではなく、自分自身の話のように思えるように書く。世界観に入りやすく、読みやすいので大好き。早く『正欲』を読みたい。

    5
    投稿日: 2021.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    この本は、「何者」という就活生5人とその周りの人達のお話の短編スピンオフが6編収録された本なのですが、ほとんどの話が この人誰だろう? みたいな話ばかりで、正直あまり面白くありませんでした。 ですが、光太郎や理香と隆良などの何者主要キャラのお話は面白かったです。 特に光太郎の「水曜日の南階段はきれい」という話が、すごく甘酸っぱい青春の話で良かったです。 「水曜日の南階段はきれい」は、当時高校3年生で受験を控えた光太郎が、特に英語が苦手でどうしようかと焦っている時、英語が得意な夕子に英語を教えてもらい始めます。そして英語を教えてもらううちに、夕子のことが好きになります。夕子の夢は翻訳者で、夕子は自分が翻訳した本を色んな人に手に取って欲しい、と願っていました。そして、その夢を知った光太郎は、今は離れ離れになってしまった夕子との再会を望み、出版社への入社を希望しました。

    0
    投稿日: 2021.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    * 何者だった自分、時間は流れて 何様の場所にいた 何者であっても 何者であっても 人は葛藤の中に生きてるのだと感じた

    1
    投稿日: 2021.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『何者』の裏話だったわけですけど、登場人物がほぼ知らない人だったので感情移入が少ししづらかったけど面白かったです。

    0
    投稿日: 2021.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2021.06.29 何者のスピンオフ 階段掃除の理由 同棲のきっかけ 9月15日生まれ 生活者と表現 むしゃくしゃしてやった 本気の一秒 6話それぞれの語り手が少しだけ自分と重なるような感覚。

    0
    投稿日: 2021.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自身が何者かと定義付けると感情が落ち着くだろう。南階段はきれいの主人公のように、予測不可能な未来を言い切ってしまうことで、ハリボテを作り上げることができる。みんな誰しもそれぞれハリボテを作り上げて、時にはひび割れてしまったりしながら生きている。登場人物が愛おしく思えた作品。

    0
    投稿日: 2021.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本を読んで思うことは、社会人になったら変わるだろうか 全部のエピソードよかった 本物の夢、自分は覚悟のない夢 誰に見られてるわけでもないのに、自分は一人じゃないとアピールする 自分を守るためと、成長するための、二人組は違う 多くの情報を得る中で勝手に分別してるのかなって思った、もっと小さい事にも注意しなくては 覚悟は後付け むしゃくしゃしてやったっていいたかった 本気の1秒を守るために、自分は何様にでもなれる 若林の解説が良かった

    0
    投稿日: 2021.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    以下、メモ ・周りの人のことをよく見てる人って、つまり、ひとりでいることが好きなんだと思う ・俺は、夢がぎゅうぎゅうづめになっている教室の中で、とにかく一番大きな音を出さなければと必死だった。自分には夢があるって思いたかった。夢に向かって精いっぱい頑張っている人間だって、誰かに思ってもらいたかった。 ・生きづらいこともあるけれど、大変なこともたくさんあるけれど、この舞台を観たり、なんとかトークを聞いたりするよりもその前に、やらなくちゃいけないことがたくさんあるから、花奈は帰った。 ・何らかの生きづらさを抱えている人が欲しているものは、時間とかモノとかお金とか、そういう、もっと切実で、明日すぐ使えるようなものだ。 ・仕事とは、立場の違う人と人の間に存在する。その中で、あらゆることを、どちらの気分も害さないように調整できる能力、それこそが仕事ができる能力なのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2021.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「何者」を読んだので、その流れで手に取りました。 前作では語られなかった詳細、裏の裏に潜んでいた登場人物たちの物語。就職活動というフィルターがないなかで読むとより人間味がありました。 むしゃくしゃしてやった、なんて犯罪者以外から聞くことになるとは。誰もが感じたことのあるであろう心に住むモヤモヤの描き方が毎回上手で、まるで当事者になってしまったような感覚に陥ってしまいます。本人に成り代わる以外でどうやったら当事者意識を持てるのか、と最終話にもありましたが。笑

    0
    投稿日: 2021.06.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった』を読んで、自分もその部類に属すると思った人は多いのでしょうね。私もそうですけど。でも、その程度でむしゃくしゃしたようでは、日本人としてはあまいです。ここまできても、オリパラを中止できず、行動もできない人たちの一員なのですから。

    0
    投稿日: 2021.06.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラムの高田、ヴォーカルの俺こと光太郎、ベースの隆也。高校一年の時から毎週金曜日中庭でゲリラライブを敢行する。ゲリラライブは今日で最後。卒業式の後、全員大学に受かったら本当に最後のゲリラライブをすることを決めた。光太郎は御山大学に合格して音楽サークルに入り本物のミュージシャンになることをみんなの前で何度も宣言していた。 光太郎は英語が苦手だった。同じクラスの夕子は英語が得意だということを知り、英語を教えてもらうことになる。水曜日、光太郎は夕子に南階段の掃除をしないのか?と尋ねると、夕子は南階段を掃除し始める。光太郎は夕子が毎週水曜日に南階段の掃除をしている姿を見ていた。 自分の夢はみんなが知っていた。夕子の夢が気になり、質問すると卒業文集の表紙に正直に書くから、交換しよう。と言われた。 その後も英語を教わり、金曜日になると図書室の司書から屋上の窓掃除をしないのか?と聞かれる。屋上の窓掃除は南階段の掃除よりも先にやっていたらしい。 光太郎は念願の御山大学に合格。そのことを夕子に報告していないことを卒業式の日に気づき、最後に話をしようと夕子を捜したが、もういなかった。 屋上を見上げると、文集が立てかけてありそこには、金曜日の窓掃除は光太郎がライブしてるのを見る口実だった。それだと怪しいから、水曜日に階段掃除をしてフェィクにした。自分の夢は留学して翻訳家になることで、落ちたらどうしようとおもうと誰にも言えなかった。堂々とみんなの前で宣言する光太郎を尊敬していた。と、綴られていた。光太郎は本気でミュージシャンを目指していたわけではなく本物の夢を大事に抱えて守っていた夕子のことを知る。 親友だし、見捨てられないけど不幸に巻き込まれるのもな〜突き放すこともできない。そういう時はピボット。軸足はそのままで、寄り添ったり、本当に危ないと思ったら距離を置いたり。とにかく自分のいる場所は変えないことが大事。 浩介の使う原稿、ギャラ、落とす。戦争について特集している雑誌。好き勝手に学生たちを選別する人事部の人たち。終戦記念日ドラマで泪を流す俳優。もともとそうではないのに、もともとそうだったかのような顔をしているあらゆるもの、人。当事者にしかわからない。誠実な言葉ならなんでもいいから聴かせて。不誠実な顔して通り過ぎたあらゆる出来事の中にも、本気の一秒があったのかもしれない。 ・2019/07/26 13:49

    0
    投稿日: 2021.06.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    朝井リョウ「何者」の続編といえる短編集。それをいまいち把握できておらず、「何様」から読んでしまった。ミス。 念のため、「何様」を読んでも「何者」のネタバレにはならないのでそれは安心していただきたい。 人の醜い部分を描くのが得意な作者だな、と著書を読むたびに思う。

    0
    投稿日: 2021.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人を選ぶ側の葛藤を見事に映し描いた作品。 若林さんの成長ではなく適応したのだという意見が印象的だ。 青かったあの頃の悩みは適応していくことで淘汰される。 それは成長ではないとのこと。 本気の一瞬を大切にしようと考えさせられた。

    0
    投稿日: 2021.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     「逆算」の中でサワさんが言ってた『きっかけとか覚悟とかって、多分、あとからついてくるんだよ』ってセリフが、「何様」で葛藤してた克弘にも通じることなのかなと思った。何かをするきっかけも、何かになろうとする理由や気持ちも中途半端だから自分のことを誠実じゃないと思ってしまう。だけど一度やると決めて始めたら勝手にきっかけを自分で作って、いつの間にか覚悟を背負ってるのかもしれない。克弘を面接した武田がそうだったように。

    2
    投稿日: 2021.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本論から外れるけれど、解説をオードリーの若林さんがしている事に驚いた。そして、書かれていた2点が面白かったのでメモ ・頂いた仕事をするのは最高だ。なぜなら承認欲求が満たされて気持ちいいからだ ・何も意見を言わず、言われたことだけを遂行していれば簡単。ただ、それでは信頼を得られなくなるステージがある。突っ込まれたり、揚げ足を取られたりする。打ち出す側の人間は、責任を担っている。  これは私が責任を負う気構えを持ったと言う大仰な話ではなく、適者生存の法則に従って、責任を負う立場になった方が生き残れそうだからやるのだ

    2
    投稿日: 2021.04.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「何者」のアナザーストーリー短編集。 理香の話が一番刺さった。二人組を作るの苦手だったし、気持ちがちょっとわかってしまう。 サワ先輩は最初誰なのかわからなかったけど、社会人になっても相変わらずかっこいい人だ。こんな先輩いたら惚れちゃう。 そして表題作の何様は、社会人になったら誰もが一度は悩むところなんじゃないかと思う。こういう迷いや悩みの掬い方がとても上手い。

    0
    投稿日: 2021.02.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    特に『二人組を作ってください』と『何様』がよかった。今スペードの3を読んでいても思うが朝井さんは女性の心理描くのうますぎだと思う。見栄や承認欲求、男性にもあると思うけど女性ならではの嫌な感じがとても細かく描写されている。こんなに私は性格悪くない!と思いたくても、理香に似てる部分沢山ある、と感じる。 何様は、新入社員のときに思っていたことの回答がなんとなく得られたなーと思ってしまうくらい悩みが一緒。笑 朝井さんは同年代なだけあって、感じ方とかキャラの会話内容がまさにゆとりな感じで読んでて楽しい。

    0
    投稿日: 2021.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「それでは二人組を作ってください」は前にも読んだことはあるけど、しびれた。理香の不器用さと彼を選んだ理由を知ると苦しい。 「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」には少し共感した。大人になるにつれて正しいことがつまらない、と実感することがあるからもどかしい。 心にグサリと刺さったり、共感したり、それでいいんだと思えたり。登場人物の何気ない言葉に気づかされる。

    4
    投稿日: 2021.02.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『何者』で描かれなかった登場人物の過去やその後、それに纏わる人々の短編集。 『水曜日の南階段はきれい』は青春作品として純粋に楽しく読めたが、その後の作品は楽しく読むと言うより考えさせられる内容だった。 理香のプライドが高く不器用な姿は見てて痛々しさすら感じたが、自分の短所に気付きながらも直せない気持ちは理解出来た。 『きみだけの絶対』での亮博が彼女の会話で「花奈が拾い上げるものと、俺が拾い上げるものは、違う。同じ世界を生きて、同じものを見ていても。」 と気付いたように、読み手によって刺さるポイントや感じ方は変わると思う。 また数年後に再読したら感じ方が変わっているかもしれない。 解説を真面目に読むタイプじゃなかったが若林さんの解説は共感しかなかった。 「そういうもんだ」を改めて考えさせてくれる作品だった。

    1
    投稿日: 2021.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    単純な続編ではないからこそ「何者」における"想像力"の有無を試されたような…そんな気分になった一冊。同じ本を読んでいても、拾い上げるものは違うのでしょうが…色々なものの見方が少し変わりそうです。

    0
    投稿日: 2021.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2020年3冊目 昔やんちゃしてた人の方が経験豊富で深みのある人間みたいな風潮がだいっきらいだから、 5つめの『むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった』と若林の解説に共感しかなかった。 裏返せば私が他人の期待にコンスタントに応えることしかできなかったブレーキ強めのつまらない陰キャってことだし、そういう人のことを嘲っておきながら実は心のどこかで羨ましいなりたいと思っている自分もまたいるのだけど。 『何様』も就活大戦争の渦中に今まさにいるからこそ、こころがキリキリチクチクしたなあ 「何者」を読み終えてすぐ読み始めてよかった

    4
    投稿日: 2021.01.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった』は、長女あるあるで共感しまくった! 世間で生きるのって、泥臭いほど面白いみたいなところがあるのかな…。 表題作も印象深かった。 就活って企業と人との対決みたいな感じだけど、企業も「人」がやってるんだなぁと気づかされた。 こんなところにも物語があるんだと思った。

    0
    投稿日: 2021.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分と同世代くらいの登場人物たちの心情を共感できる作品である。 特にきみだけの絶対は、○○に届けたくてこういうことをしている、というテーマで取組みを行なっている人がたくさんいるが、本当にその人たちに届いているのか?と疑問に思わざるを得ない作品だった。 また、何様はこの本のタイトルのように、誰もが最初からその役でしたよと言わんばかりにそれぞれの立場で生活している。何様だと。何様になる前の姿勢を大切にしながら生活していきたい。

    0
    投稿日: 2020.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ※読了日はおそらく11月。登録漏れでした。 『何者』の登場人物たちが主人公となるオムニバス短編。 正直なところ、『何者』を読んだ時の記憶が薄れていたので、読了後『何様』を再読。 Twitterが重要な役割を占めていた今作に対し、『それでは二人組を作ってください』ではリアリティショーがその位置に取って代わっている感があるのは時代の流れかなぁ。 表題作『何様』がやっぱり一番良かったです。

    0
    投稿日: 2020.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    共感の嵐 繊細で見栄っ張りで上手く自分でもコントロールできない若者の気持ちが2010年代風に書かれている この世代を生きている私にとっては、自分の気持ちを代筆してもらっている気がして、読んで救われるような気がした

    0
    投稿日: 2020.11.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    遅まきながら。 『水曜日の南階段はきれい』は綺麗な話。 『それでは二人組を作ってください』はホラーに近い。 『逆算』は絶望からの希望の話。 『きみだけの絶対』は『何者』を思い出す。お前は、何者かになろうと懸命に努力する人間を笑えるほどの何者かなのか?と自問自答。 『むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった』もちょびっとホラー愛憎劇。 『何様』は流石表題作という仕上がりで、『何者』へのアンサーのようにも感じた。

    0
    投稿日: 2020.11.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「何者」のアナザーストーリーが6篇が集められている。「何者」を読んだ後にもう一度「何様」を読みたいと思った。

    0
    投稿日: 2020.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ★きっかけ 「何者」を読んで、読みたかったから。 ★感想 続編かと思ったらそうではなかった(^_^;) 何者の登場人物の本人であったり、周辺人物の短編集。 光太郎の「水曜日の南階段はきれい」は、ほろ苦青春話。何者の数年後の話が知りたくなる。 理香の「それでは二人組を作ってください」は、自分の事のようなだったり、なんかこういう女子知ってるなって気分になったり、なんだか心をえぐられる気持ちになった。すごいなぁ、朝井さん… 研修講師の「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」は、講義中の視点が面白かった。研修中や、会社説明会中に、表情見ながら喋ったり、なめられないようにっていう感情とか、他の講師の評価とか共感する部分もあった。 最後の人事部の「何様」。 途中までは、人事部だってただの人間、何を偉そうに学生を判断してるんだって内容で終わるかと思いきや(そしてその感情は、採用担当やってた時まさに思ってたやつ笑)、 「本気の1秒」「1秒くらい本気で思ったことない?」この言葉にハッとなった。 「100%じゃないのになんかって思っちゃって」と我々の気持ちをきれいに代弁してくれた克弘。 そして、 「いきなり100%なんて無理じゃん!誠実への一歩目も、誠実のうちに入れてあげてよ〜」 この言葉をかけてくれた君島の株、大上がり!笑 素敵な言葉に出会えてよかった!

    4
    投稿日: 2020.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何者ありきの何様だけれど、作品としては何様の方が好き。 何者に通ずるストーリー、他人事とは思えぬ人物達。表現一つ一つに刺されるように、読んでいてドキドキしてしまった。 最後の何様で救われたし、若林正恭のあとがきがとても良かった。

    0
    投稿日: 2020.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    それぞれの話に、最後にタイトルに繋がるどんでん返しがあって、それが面白くもあり、怖くもあって、ゾクゾクした。そこに描かれる、人の本当の内面が男女問わずリアルで、そこが朝井リョウ作品の好きなところでもある。

    0
    投稿日: 2020.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    朝井さんの小説はいつも他人事に思えなくて、こわい。 今まで一体何人に憑依してきたんですか?ってくらい、人間のパターンを分かってて、誰もが経験して知ってるはずだけど口には出したくない、痛くてしょうがない部分を何度もえぐってくる。 何者はずいぶん前に読んでて内容うろ覚えだったので、もういちど読み返しました。つながりが分かると面白さ倍増で、やっぱり朝井さんすごいです。

    1
    投稿日: 2020.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    Saucy Dog「BLUE」 最後の章「何様」で全てが救われる気がした。 就活の時。 この企業に100%本気で入りたいと思っていないのに、それらしく自分と企業をつなげた理由を作らなきゃいけないのか、とか。 高々1年前に業界研究を始めて知った企業なのに、さも第一希望ですといった動機が必要なのかとか。 めっちゃ考えて、苦しかった。 でも「本気の1秒」は、誠実性に悩む人を救ってくれる言葉だ。自分はそこまで本気になりきれておらず、本気でやっている人に対して不誠実だと悩むことはある。だけど、ほんの数秒だったとしても、本気で考えている瞬間があるならやってみてもいいんじゃないか。 部活、地域活性化プロジェクト、環境ボランティア。 真剣な人とのギャップはいつも感じてきた。少しでも甘えがあるような人は、踏み入れちゃいけない世界なのかなと。 でも、本気で、バドミントンが上手くなりたい。 本気で、中山間地域に人が来て欲しい。 本気で、未来の子供達にも素晴らしい自然を残したい。 そう思った瞬間があるなら、それは誠実への1歩目だ。いきなり100%なんて無理なんだから、1歩1歩始めたらいいんだよと優しく言われている気がして、ますます朝井リョウの本を読みたくなった。救われたくなった。 あと、シンプルにサワ先輩がカッコ良すぎる。 映画見ちゃった後だから、完全に山田孝之を想像しながら読んでた。こんなに自分と重なる行動する人がいたら好きになっちゃうよなー。

    2
    投稿日: 2020.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これぞ人間観察エンターテイメント!普段何気なく自分の中で疼いているもやっとした感情を言語化してくれてる感じ。 そうだ、こういう場合そういう感情芽生えるなって描写がうまい。登場人物はよく出てくるキャラとかぶるが、そういう人いるいる!って視点でほくそ笑んでしまいました…。

    0
    投稿日: 2020.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    朝井リョウさんの作品は、どれも心をくすぐられてすごく好き。思春期の恥ずかしい黒歴史を嫌でも思い出すようなこちょこちょがある。 「何様」は、前作「何者」の登場人物たちの背景を盗み見たような気がして面白かった。特に甘酸っぱい光太郎の青春と、理香のドロっとした本音がたまらない。 また忘れたころに読み返したいなー。

    6
    投稿日: 2020.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これから生きていく中で生まれそうな予感が ある心の葛藤。また昔どこかに置いてきたような 感情がこの本を読み続けていると湧いてくる。 誰しもが生きていると降りかかってくるような 出来事を丁寧に描き出している印象である。 だからこそ身近でリアルを感じられる気がした。 ふと立ち止まった時に読み返す機会が あるかもしれない。そう思える作品だった。

    0
    投稿日: 2020.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前作『何者』は映画館で見ました。そして就職活動が落ち着いた今、セカンドストーリーである『何様』を読みました。この本の中には自分の中にある感情でどう表現したらいいかわからないものが表現されていました。安堵はしましたがすっきりとはしませんでした。私は就職活動の時、がむしゃらではあったけどそこまで自分の中の感情と向き合う余裕がありませんでした。大人になったら変わると思っていることもあまり変わらないのかもしれません。もう少し時間が経ってから読み返して、もっと深く自分と向き合える時間を作りたいと思います。

    0
    投稿日: 2020.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『何者』の登場人物達にまつわる短編集。 主人公の視点だけでは足りなかった「想像力」の向こう側を書いた感じだった。 人生かかった就活で優先させる光太郎のドラマ。理香と隆良が同棲するまでの経緯。 『何者』を読まなくても大丈夫だけれど、読んだ直後だと、視点が変わるとこういう風に見える人だったんだなと思える。 「それでは二人組を作ってください」 『何者』の最後であのセリフを言った理香が何を考えて隆良と付き合ってるのか。気になっていたけれど、それが分かってスッキリすると同時に、別のモヤモヤしたものがでてきてやはり一筋縄ではいかない読後感が残る。 「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」 着信履歴でいっぱいの携帯が、『何者』でのタオルにくるんだ瑞月の携帯と重なる。瑞月もむしゃくしゃしてみたくなる日が来そうで、少し怖くなる。 『桐島〜』『何者』に続いて朝井リョウ3作目だが、どうにも朝井作品は苦手かもしれない。合わないとか面白くないとかではなく、苦手だと思う。 小説を読んでその世界で得たものは、自分にとってプライスレスの価値がある。朝井作品はプライスレスも確かにあるのだが、同時にメルカリで売った場合の値札もついてくるみたいな感じがある。青春写真の横に証明写真も貼ってあるみたいな。何を言ってるのか分からないが。 相変わらず人間描写が巧みな作家さんだと思うのだが、あまりにもそのままの人物が書かれていると感じる。 日常モノであろうと実話をもとにしていようと、自分にとってフィクションだから安心感があるが、朝井作品はその安心感が薄い。安全地帯にいられない。 「何様」を読むと、「本気の一秒」を大事にしよう、とか思うわけだが、仮に続編とかがでて「なんとなくのー分」が自分の大半を作ってるんじゃん、とか言われたら割と簡単に旗幟を変えそうな自分がいる。 自分にとっては、読むたびに足元を脅かしてくる作家なんだろうと思う。

    9
    投稿日: 2020.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    『何者』に登場する人物たちが関連している短編集。前作の主人公の先輩である会社の同僚や、前作の主人公の友達(就活仲間)の父親と偶然知り合いになる女性など、それぞれの主人公が全員前作に出ていた訳ではないのが面白い。複雑な人物相関図が思い浮かぶ。 「水曜日の南階段はきれい」だけはアンソロジーで読んでいたため、再読。活発でクラスでも目立つ存在の男子と、勉強ができて大人しい女子が付き合うというのはなんとなく現実的に考えにくいが、(実際にこの作品でも付き合いはしない)自分に無いものを持つ、正反対の人間に惹かれるのはとても共感する。学校中に知れ渡るように語る夢と、誰にも言わず自分の中で丁寧に育てる夢の対比が印象的で、どちらも素敵な夢だと思った。 「それでは二人組を作ってください」では、「髪の毛にかかっているゆるいパーマこそ、交通の便が悪くてもこういう空間で働くことを選んだ彼らしさなのだろう」という表現が的確で心に響いた。 「逆算」に出てくる有季はまさに私。毎日の出勤時間からダイエットの計画、人生のプランまでとにかく逆算して生きている。サワ先輩の、何も知らなさそうだけど実はそうでもなくて、有季の気持ちに寄り添ってくれる優しさに引き込まれた。終わり方もとても良かった。 きっかけと覚悟は後からついてくる。 「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」も、主人公にとても共感した。学生の頃、優秀であればそれはそれで褒められることもあったけど、化粧して眉毛を整えている生徒が少し眉毛を整えるのをやめた(実際はやめておらず、先生の勘違いだった)だけで褒められていて、頭の上には???で溢れていたのを思い出した。正しく真っ当に生きることがバカらしくなるのも当然。しかし私はいい子を装うのはやめられない。 「何様」の君島さんは強気で、苦手なタイプだと思っていたけれど、「嬉しいと思った一秒も、誠実への一歩として誠実にカウントしてあげて」という言葉に救われた気がした。 朝井リョウさんの作品は詰め込まれたメッセージがとにかく多くて、ガリガリと噛み砕くのにかなり時間がかかるし、全て噛み砕くことはできない。自分の理解力のなさに虚しくなるけど、めげずにまた朝井さんの作品を読みたいと思った。

    0
    投稿日: 2020.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    社会人になる前となった後では読後感がことなるのだろうなと思った。自分はまだ学生だが、社会でもがき苦しむ人々に気づいたら憧れを抱いていた。

    0
    投稿日: 2020.06.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「何者」になれなくても、「何様」と言われようとも、「何様」を演じて生きていく。 前作『何者』を読んだのはずいぶん前だったので、正直登場人物の事は忘れていた。 覚えていることは、当時流行が加速していったSNSをベースに、自分という存在を他者からの評価で作り上げることの怖さと滑稽さである。 私は、SNSでの承認欲求や自己形成に疲れていた事もあり、印象が残っているのだろう。 一方、本作『何様』では、SNSのようなわかりやすいテーマはなかったように思える。 とはいえ、自己形成や自己理解といった類似したテーマは感じた。 高校の部活(きみだけの絶対)だろうと社会に出ようと(むしゃくしゃしてやった、と言ってやりたい・何様)、他人の評価で自分という存在が作られていくことに変わりはない。 でも、それが全てではない。 自分の中に大切にしている何かがあるはずで、それこそが自分の核のはず。 作中の言葉を借りるなら、他人の評価や世間の目に押し流されそうになったとき、「そういうときは、ピボット」して、自分の中の「本気の一秒」を守る。 解説の若林さんの言葉を借りるなら、「社会の、会社の、利潤追求の激しい回転」から「本気の一秒」を守る。 そうやって「何者」にもなれなかった大人は、「何様」と言われようとも、「何様」を演じて、自分の大事にしている自分の人生を生きていくのかもしれない。 (本文ありきではあるけれど、若林さんの解説はとりわけ刺さる内容だった。)

    7
    投稿日: 2020.06.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「私、圭くんのデリへル嬢みたいだね」洗面所で口を洗って、薄暗いリビングに戻ってきた彼女が下着を付け直しながら呟いた。咄嗟に、「は?何言ってんだよ。そんなわけないだろ...」と語気を荒くして答えたが、その先に付け加えようと思っていた「優里ちゃんは大事な彼女だよ」という言葉は喉に突っかかり、深い闇の中に落ちていった。無性にイライラした。好きでもないのに性欲を満たすため、付き合っているのではないか?その問いには答えたくない。私は自分自身に対して嘘をついてでも、良い人でいたかった。その良い人の仮面すら満足につけられないのに、性欲だけはいっちょ前に背負っている不格好な現実を見たくなかった。 彼女はいつの間にか私が貸したTシャツに着替え終わっていた。かなりオーバーサイズな筈なのに、胸に膨らみの影が映る。 「もう寝よう?」 彼女が眠そうに手を掴む。「うん」と手を引き、お互いを抱き枕の様に抱えシングルベットに横たわった。 「やっぱり圭くんとこうすると落ち着くねー」 「俺も落ち着く、好きだよ優里ちゃん」 「私もー好き」 彼女の柔らかく暖かい足が絡み、萎んでいたトランクスが膨らむ。 「あーまた大きくして笑。ほんと圭くん元気だねー笑」 性欲と共に湧き上がる何かを誤魔化すように、彼女の股に手を伸ばす。 「あっ だめ...」 彼女の熱と感触を右手に感じながら、唇を重ね合わせる。口がアイスクリームのように溶けていき、彼女の匂いがなだれ込んでくる。酒に酔った時みたいに頭がぼーとして、さっきまでが、考えていたことがどうでもよくなってくる。 そうだこれでいいんだ。これでいい。心の中で何度もそう言い聞かせた。体の奥の何かが蠢き、心が重くなった気がした。

    0
    投稿日: 2020.05.18