悪役令嬢にならない、ヒロインの恋の邪魔をせず見守る。それを目標にしていたはずなのに、どんどん多くの人から慕われるようになる。セシリアの鈍感さもあり、本人が気づいていないのが面白いけど。ここまでアピールしているカイゼルの気持ちにまで気づかないセシリアを見ていると、カイゼルが可哀想に思えて仕方がなかった。そんなところも好きなのかもしれないけど、いくらなんでも...。と。セシリアを慕う人が多くてわちゃわちゃしていたけど、その賑やかさも楽しい本だった。

乙女ゲームの世界に悪役令嬢として転生した前世の記憶持ちの主人公というのは なぜこうも自分に向けられる好意に鈍感なのか……… 自分自身を見る目に「悪役令嬢フィルター」がかかっているからなんだろうけど 将来、処刑エンドが待ち受けていると分かっていたら 気楽になんてしていられないだろうけど それでも、ねえ？ 最後にあかされる衝撃の（？）事実 乙女ゲームのヒロインて大変だなぁ、と思ってしまったよ