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テヅコミ Vol.1
テヅコミ Vol.1
手塚治虫、カネコアツシ、武礼堂/マイクロマガジン社
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総合評価

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     私はマンガについては全くの素人で知識もないし読んだ作品も少ないので作品論をぶつつもりはありません。  完全に個人的な好き嫌いでランキングをつけさせて頂きます。   1位) 『プリンセスナイト』(原作:リボンの騎士/ローマの休日) マウリシオ・デ・ソウザ  ソウザ氏は手塚治虫の友人のブラジルの漫画家だという。  絵を見ると一番手塚治虫に似ていて正統的な手塚治虫の継承者のように思える。直接手塚治虫と面識があって世代的に近いというのもあるのだろう。  素人考えではこの作品が巻頭カラーに来てもいいような気がするが、そのセンスは古いのか?   2位) 『治虫の国のアリス』 上野顕太郎  手塚治虫ワンダーランドに迷い込んだアリスの冒険。  プロローグが5ページもあって大長編の幕開けかと思ったらいきなり終わってしまった。もっとページ数があってもいいのでは? 3位) 『懊悩! マモルくん』(原作:マグマ大使) しりあがり寿  反則ギリギリ。ガチガチの手塚信者だった中高生時代の私だったら「手塚治虫及び手塚作品への冒涜だ!」と激怒していたかも。これが笑えるようになったというのは私も丸くなったのかのう。   4位) 『グルグルギューン』 史群アル仙  再掲載『ブラック・ジャック 笑い上戸』 連動企画。  手塚治虫ワンダーランドに入り込むエッセイマンガ。 「もう一度  大人の心で  読みなおそう」   5位) 『ハートレス』(原作:ブラック・ジャック) 脚本:ジョー・ケリー 作画:ケン・ニイムラ 『ブラック・ジャック』の新作が読めた!絵は違うけどストーリーはまさしく『ブラック・ジャック』だ。    以上、手塚治虫の正当な継承作ともいえる『プリンセスナイト』を除いて、メタな構成のマンガやパロディの読み切り作品ばかり。  最近の長編マンガは構成も絵も高度化複雑化進化しています。  手塚治虫の時代で止まっている私には正直言って最近の長編マンガを読むのはしんどい。 『サーチアンドデストロイ』(原作:どろろ) カネコアツシ 『亜夜子』(原作:奇子) 九部玖凛 『とらわれのエデン プライム・ローズ』(原作:プライム・ローズ) 蒼一郎  などはかなり複雑な構成。現代のマンガは手塚時代よりも複雑化高度化しているのです。  これらは完成してから単行本で読みたいというところ。  つまるところ、毎月ぶつ切りで構成や世界観を小出しに知りながら同時進行で読んでいくという連載形式を楽しむという習慣は私にはないということです。      雑誌を毎月定期購読して読むというのは、意外と大変なものです。  例えマンガであっても習慣を定着させないと続きません。  私はこのテヅコミ創刊号を読むのに5日かかりました。  今のところ第2号も購入するつもりですが、いつまで読んでいられるか、いつまで購入できるか。まあそれは私の個人的な問題です。  それは別にして、このような企画を立てて実現されたテヅコミ関係者様の健闘をお祈りします。    http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20181023/p1

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    投稿日: 2018.10.23